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たんぽぽ舎です。【TMM:No2231

2014年7月23日()地震と原発事故情報-2つの情報をお知らせします

                           転送歓迎

━━━━━━━

★1.〈緊急声明〉川内原発の安全対策を「新規制基準」に適合とした

   原子力規制委員会(規制委員会)を満腔の怒りを込めて弾劾する

   再稼働は再事故の準備だ 川内原発の審査基準適合を撤回せよ

   規制委は解散し 廃炉委員会をつくれ

             汚染水問題を憂う京都府民の会 木原壯林

★2.イチエフ事故原因の追究はポーズだけ

   原因不明のまま、どうして新基準? どうして再稼働?

   原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会! その12

                       木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)

━━━━━━━

※永遠に原発ゼロに! 再稼働反対!

 7/25()111回首相官邸前・国会議事堂周辺抗議にご参加を!

 日時:7月25()18:0020:00

 主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)

    当日の詳細は http://coalitionagainstnukes.jp/ を参照

○たんぽぽ舎はいつものように13:00集合、ビラ折りやプラカードづくりの作業、たんぽぽ舎16:20出発、17:00頃、関西電力東京支店(富国生命ビル9F)前で短時間の抗議コール。17:15「経産省前テントひろば」集合。

 1~5班にわかれて17:30官邸前へ、国会前へ出発。20:20経産省前テントヨコでまとめの集会と東電抗議の際の楽器練習(短時間)。参加歓迎!

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┗■1.〈緊急声明〉川内原発の安全対策を「新規制基準」に適合とした

 |  原子力規制委員会(規制委員会)を満腔の怒りを込めて弾劾する

 |  再稼働は再事故の準備だ 川内原発の審査基準適合を撤回せよ

 |  規制委は解散し 廃炉委員会をつくれ

 └──── 汚染水問題を憂う京都府民の会 木原壯林

 

 去る7月16日、規制委員会は、九州電力川内原発の新規制基準適合性審査に関し、合格通知にあたる審査書案を発表した。以下の理由により、この暴挙を断固として弾劾し、撤回を求める。

 

1.人類の手に負えない原発の再稼働を画策すること自体が誤りである

 

 安全な原発など存在せず、原発は人類と共存し得ないことは、福島原発の惨状を見れば明白である。事故炉は、高放射線量のため、未だに内部や地下の状態が分からず、事故収束の目途は全く立っていない。汚染土壌は、除染してはいるが、全高汚染地域のほんの一部で表層数センチの汚染土壌を?がして、袋詰めしているにすぎない。汚染水は、1日400トンの割合で増え続け、土壌に浸透した汚染水、タンクから漏洩した汚染水は海に漏洩し、数年後には米西海岸に到達しようとしている。汚染水の漏洩を防ぐために、土壌を凍らせた凍土遮水壁を建設しているが、目標通りに凍らないし、凍ったとしても、その深さは十数メートルで、地下水はその下を容易に出入りできる。汚染水から多種類の放射性物質を除去するための装置ALPSも導入されたが、トラブル続きである。凍土遮水壁やALPSのような大型プラントを期待通りに連続運転できるほど、科学・技術は進歩していない。装置さえできれば永久に問題を解決できると考えるのは、科学の現状が分かっていない素人か、人々を騙してお金儲けをしようとする輩である。周知のように、どのような装置でもトリチウ・u樅「僚﨨・鷲垈椎修任△襦・・w) このように人類の手に負えない原発の再稼働を画策すること自体が誤りである。いま切実かつ緊急な課題は、福島の惨状に対する対策、被害者救援と、全原発の廃炉を如何に安全かつ早急に実現するかの検討である。このことは、多くの人々が望み、また、福井地裁判決でも指摘されている。

 

2.規制委員会に人類の未来に関わる原発問題を判断する資格・能力はない

 

 そもそも、福島の原発事故を最悪の事態に導いたのは、現代科学・技術を過信し、安全神話を作り上げ、それによって利益を得ようとする原子力ムラの人々の誤った事故対応である。この事故は人災と言っても過言ではない。したがって、福島事故の後は、原発を推進してきた人達は、深く反省し、謝罪と恭順の意を表して謹慎するか、原発の犯罪性を認めた上で、原発全廃のために貢献すべきである。にも拘らず、5人中の4人を原子力ムラの出身者で占める規制委員会は、厚顔にも、原発の延命に繋がる再稼働審査を行い、電力や政府の言いなりの結論を国民に押し付けようとしている。結局、同委員会は、原発の再稼働、新設、輸出の推進のための検討委員会である。

 原子力は、総合科学であり、理工学分野だけでなく農学、医学、さらに社会科学も関連する。したがって、規制委のように限られた領域から集めた人材では、原発事故への対応策を考え付かず、原発の安全性を評価する能力に欠けるのは当然である。規制委が中立を称するなら、原子力界中心の人選ではなく、国内外を問わず、広分野に人材を求めるべきである。そうすれば、もっと知恵が出る。世の中には、原子力界よりはずっと優秀な知恵者が多数いる。しかし、広く人材を求めれば、「原子力ムラ」が浸食され、崩壊するから、政府はそうしない。それが、原子力政策の本質である。

 

3.安全を担保出来ない「審査基準適合」判断は人々を愚弄するものである

 

 上述のように、国民を欺くために設置された規制委員会は、自らが作った科学的根拠も希薄な新基準で川内原発再稼働を審査し、適合とした。ところが、どんな審査基準を作っても、安全な原発はできないことは、田中委員長の発言からも明らかである。同委員長は、「安全を担保したとは言っていない」というコメントを付けて、責任逃れをしているが、この意見書が原発再稼働を大きく前進させようとしていることは明白であり、人々をバカにするにも程がある。これは、殺人兵器でもその製造法が兵器推進団体が作った基準に適合していれば、殺人兵器の製造を認め、その兵器の犯罪性については議論しないというのと同類である。こういう人達は、次に事故が起これば、「想定外」といって言い逃れをするに違いない。

 なお、新基準で謳う過酷事故対策は、国際的には(例えば原発を推進するIAEAから)従来より求められてきたものであり、「世界で最も厳しい」とは真っ赤なウソである。日本の原発は完全な安全対策がとられており、過酷事故は起こり得ないと考えていた日本の規制当局が福島事故まで国際的要求を無視していただけである。

 

4.「審査基準適合」判断は電力会社の対策可能な条件への適合判断である

 

 百歩譲って、新審査基準に照らし合わせて、審査することを認めたとしても、この審査結果には、極めて多くの疑問がある。そのことは、多くの人々によって指摘されているから、ここでは、問題となる項目の一部だけを順不同で例示する。

・原発の運用期間中に巨大噴火が生じる可能性について、火山噴火の規模と時期の予測は不可能であると認めながら、モニタリングの実施で原発事故を避け得るかの如く誤魔化している。

・汚染水流出問題が適合性審査の過程で完全に無視され、流出防止対策が要求されていない。

・コンピュータを使った解析が、格納容器の破損や水素爆発に至らないとの根拠に用いられているが、コンピュータ解析の結果は、計算の前提となる条件とデータの質に強く依存する。しかし、現代科学は実証された完全な条件やデータを持ち合わせていない。したがって、解析者の恣意が大きく結果に反映される。

・地震動の想定が過小評価になっている。

・事故時の避難計画について、避難弱者を見殺しにするものとなっている。一般の避難計画についても、避難先が狭すぎて居住できる環境ではない、避難先が風下になる可能性がある、原発事故と地震や津波などとの複合災害について考慮されていない、等々課題山積である。計画を具体化すればするほど、避難の困難さが浮き彫りになるだけである。

 このような問題点を勘案すると、この審査は、電力会社が譲歩可能な範囲内で決めた条件、すなわち再稼働をさせるための条件への適合検査と言わざるを得ない。

 

5.原発が再稼働されれば福島の復興は遅れ被曝労働が強化される

 

 安倍政権の下で進められる投資の拡大とオリンピックの準備で、労働力が都市部に集中し、福島原発被害地では労働力が不足し、人件費や資材の価格が高騰し、土壌の除染や汚染水対策は遅延し、事故収束作業も難航している。一方、福島第一原発敷地や近辺には、放射線レベルが極めて高い場所が随所にあり、労働者不足と相まって、被曝労働の強制が行われている。原発が再稼働すれは、福島の事故収拾にあたれる人員はさらに不足する。とくに、西日本から集まっていたPWR関係の作業員や技術者の許容残り線量は少ないため、福島を離れる可能性が高い。このように、原発再稼働は、福島の復興をさらに遅延させる。再稼働とそのための審査は許されない。

 

6.「審査基準適合」判断は原発輸出を有利にするためでもある

 

 原発再稼働の審査はやや遅れている。これは喜ばしいことではあるが、この遅れを喜んでばかりはいられない。このことによって、日本の原発は慎重に審査、製造されているとする幻想をあたえ、暴利に繋がる原発輸出を有利にしようする策動もある。人類と共存し得ない原発を世界に拡散させてはならない。日本の原発を廃止したら輸出は困難になる。再稼働審査は、原発輸出のために行われている側面もある。その意味でも、規制委員会の審査は犯罪的である。

 

7.再稼働は再事故の準備である。規制委員会は解散し

  全原発廃炉委員会の設置を

 

 上記のように、規制委員会は経済に牛耳られて、再稼働を策動するのみで、人間の尊厳や人格権を尊重しようとする態度のかけらも持ち合わせていない。その意味で、人類への敵対者である。「国民の生命、健康および財産の保全に資する」という設置目的は、忘却の彼方である。

 再度の大惨事=地獄への扉を開ける再稼働を画策する規制委員会を徹底糾弾・解散させ、人間の立場に立って、全原発の即時廃炉を安全に進める委員会の設置を要求する。

 

川内原発再稼働は許せない。「審査基準適合」判断を撤回せよ。

 

 

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┗■2.イチエフ事故原因の追究はポーズだけ

 |  原因不明のまま、どうして新基準? どうして再稼働?

 |  原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会! その12

 └──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)

 

 規制委は7月18()に「第6回東京電力福島第一原子力発電所における事故の分析に係る検討会」を約8か月ぶりで開催した。川内原発再稼働審査書案を確認した16日の2日後だ。この検討会の開き方からも、原子力規制委員会が既存原発再稼働推進委員会であることが分かる。

 

(1)開催時期

 

 本来なら、国会事故調他各事故調の結論が異なるのだから、規制委が規制基準作成前に真っ先に実施するべき検討会であるが、最初に開催したのが昨年5月1日で規制委発足後半年以上経過して「新規制基準」案ができてからだ。

 また、昨年6月、8月、10月、11月と計5回開催しながら、1125日を最後に8か月間も休会、川内原発審査書案ができた直後にやっと開催した。

 

(2)有識者は「原子力ムラ」から

 

選ばれた有識者は、奈良林直(北大)、高田毅士(東大)など原子力ムラから。地震影響を主張している専門家を呼んで意見を聞くことも議論することもしなかった。

 

(3)中間報告でお茶をにごす

 

  18日の第6回検討会で多くの国会事故調の懸念を否定する「中間報告書」案を確定した。不明点を残しながら今後の開催日程をあいまいにしたままに。

 それでも、この第6回会合を聞いてみても、まだこんなことも分かっていないのか、それでよく新規制基準ができて、そして川内原発に合格証を良く出せるものだ、と恐ろしくなる。

 しばらく検討会を開かずに隠してきたのは、川内博史議員の現場調査や岩波「科学」などで発表された論文を無視するためか。

 規制委委員会はイチエフ事故原因をまともに追及せず、このように地震原因隠しをしながら、現存原発の再稼働を目論んでいるのだ。

 http://www.nsr.go.jp/committee/yuushikisya/jiko_bunseki/index.html
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