NUCLEAIRE
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たんぽぽ舎です。【TMM:No2072】
2014年1月23日(木)地震と原発事故情報-6つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.「原発」問う都知事選きょう告示
(1月23日東京新聞より抜粋)
★2.1/20原子力規制委(規制庁)との院内交渉集会報告~再稼働決定手続きは曖昧
最終現地調査は必要なら実施、合格判定後使用前検査を実施
地元理解に規制委は関与しない 原子力防災は「さらなる」改善が必要
当然事故は起こりうる! (上、2回に分けます) 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
★3.崩壊する東電福島第一(フクイチ)
新たな地震・津波対策に集中せよ (中、3回連載の2回目) 山崎久隆(たんぽぽ舎)
★4.1/25学習会にご参加を!
「被ばく労働問題連続講座」その1
★5.新聞より2つ
◆海側井戸310万ベクレル 福島第一最高値 (1月22日東京新聞より)
◆新ブランドで全国売電 東電 14年度から 負のイメージ刷新 (1月9日毎日新聞より抜粋)
★6.たんぽぽ舎の近況
テレビや新聞で報道されないことがある 小山芳樹
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※1/27(月)学習会にご参加を!
「安倍政権の原発政策に異議あり」「核燃料サイクルからの撤退」を主張
日 時:1月27日(月)19:00開会
お 話:秋本真利さん(自民党国会議員・千葉9区)
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
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┗■1.「原発」問う都知事選きょう告示
└──── (1月23日東京新聞より抜粋)
東京都の猪瀬直樹前知事の辞職に伴う都知事選が、23日に告示される。投開票は2月9日。岐路に立っている原発政策や都民の暮らしについて論戦が展開される。元首相の細川護煕氏(76)は22日、都庁で正式な立候補会見を行い、「原発再稼働にストップをかけ、原発に頼らない東京を実現する」と「原発ゼロ」を表明。元航空幕僚長の田母神俊雄(65)、元厚生労働相の桝添要一(65)、前日本弁護士連合会会長の宇都宮健児(67)の三氏は、日本記者クラブでの会見に相次いで望んだ。
(中略)
宇都宮健児氏 「柏崎刈羽も廃炉」
田母神俊雄氏 「電力供給に必要」
細川 護煕氏 「再稼働ストップ」
桝添 要一氏 「原発政策は国で」 (上から五十音順)
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┗■2.1/20原子力規制委(規制庁)との院内交渉集会報告~再稼働決定手続きは曖昧
| 最終現地調査は必要なら実施、合格判定後使用前検査を実施
| 地元理解に規制委は関与しない 原子力防災は「さらなる」改善が必要
| 当然事故は起こりうる! (上、2回に分けます)
└──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
2014年1月23日
1月20日(月)午前、再稼働阻止全国ネットワークは規制庁と再稼働に至る手続きと地元の理解について質問・要請の交渉をした。当日は、1月18日―19日の全国相談会(合宿)に参加した全国の原発立地を含めて約40名が参加した。満足に答えてもらえないことが多かったが、福島みずほ議員に同席していただき、全国からの訴えの声を届けるとともに、いくつか規制庁の興味深い回答を得ることができ、全国合宿で確認したように原子力規制委員会が再稼働促進組織であることが一層明らかになった。
日 時:2014年1月20日(月)10時~12時
場 所:参議院議員会館B109会議室
出 席:(規制庁)布田洋史安全規制管理官補佐、
中島和弘政策評価・広聴広報課長補佐、新保一彦原子力防災課長補佐
(申入れ側)
原発現地(泊、福島、志賀、伊方、玄海、川内)+「再稼働阻止全国ネットワーク」関係
紹介議員:福島みずほ参議院議員
テーマ:原発再稼働に至る手続きと住民の理解
記録動画:http://www.youtube.com/watch?v=_2IMFxlntkM
(下につづく)
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┗■3.崩壊する東電福島第一(フクイチ)
| 新たな地震・津波対策に集中せよ (中、3回連載の2回目)
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
敷地内の土壌汚染拡大
○ 何度も指摘してきたが、原発よりも内陸部に位置しているフランジタンク群の危険はますます高まっている。破損と漏えいが止まらない。
そのため、タンク群の真下の土壌は、どんどん汚染水がしみこんでいき、現在の最高地点はトリチウムが20万ベクレル/リットルに達している。出所は真上に建つフランジタンクである。
このタンクはボルトでつなぎ合わせているので止水のためにパッキンを挟んで組み立てる。この組み立てがずさんで、隙間だらけになり、漏水した。
しかし問題はタンクの構造だけではなかった。土台もまた、腐っていた。
○ タンクが建っている場所は海抜30m以上の、元グランドや駐車場や林だった。
免震棟や事務棟などの重要建物がないのは地盤が悪かったからだ。もともと地盤を20m以上も切り下げて10m盤に原子炉を設置したのは安定した地層に設置するためだった。海抜35mの高さにあるのは海底の堆積土壌であり、その下は砂岩層、泥岩層と続く。重たい構造物を設置できる地盤ではない。
しかし汚染水タンクの設置場所に困った東電は、建ててはいけない軟弱地盤に極めて重い汚染水タンクを林立させている。汚染水漏えいがあった地点「H4」エリアには58基のタンクが密集して建てられている。合計で50000トンもの重さかがかかっている。
○ タンクの下はコンクリート板。このコンクリートの下には地中に柱が建てられているが、軟弱地盤に荷重がかかっていると柱も含めて不等沈下をはじめる。そのためコンクリートに亀裂が入り、さらに淵に高さ30cmの堰が作られていたが、この堰とコンクリートの間に亀裂が入り、貫通してしまった。
汚染水や雨水がコンクリートの堰の内部に溜まっていたのが、昨年末に流出し、真下の土壌にしみこんだ。
泥縄式の汚染水対策がもたらしたものは、汚染物を敷地内に拡散させる事態だった。このままでは、ちょっとしたことで破壊されるぼろぼろのタンクに何十万トンもの汚染水が溜まり続けることになる。
○ こんな地盤でも汚染水を安全に貯水する方法はある。
地下30~50m掘り下げ、安定した地盤に基礎を作り、二重構造のタンクを地下式で作る。これならば壁面を周辺土壌で支えることも可能だから大きな地震の揺れでタンクが倒壊する危険性はない。津波もここまでは上がってこないだろう。タンカーのような二重構造なので仮に破損が生じても土壌に漏えいするまでに安全な貯蔵タンクに移し替えることも出来る。地下式タンクならば20万トン規模のものも作れる。実際に川崎市の扇島に東京ガスが建設中の20万キロリットル級の巨大地下式貯蔵タンクが存在する。(下につづく)
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┗■4.1/25学習会にご参加を!
| 「被ばく労働問題連続講座」その1
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福島第一原発の収束作業では、1日3000人(東電社員を含む)が働いています。全国(特に最低賃金が低い北海道や東北地方、沖縄など)から集められた人々が、多重下請け構造の下層へいくほど劣悪な労働条件で働かされています。重要かつ危険な仕事を担う人たちの労働の問題を私たちは放置するわけにはいきません。
スペースたんぽぽ・被ばく労働問題連続講座その1への参加を呼びかけます。
テーマ:福島第一原発事故現場の労働実態
「被ばく労働問題連続講座」その1
日 時:2014年1月25日(土)18:30~21:00(開場18:00)
講 師:ごぼうさん(被ばく労働を考えるネットワーク・福島第一原発の元被ばく労働者)
なすびさん(被ばく労働を考えるネットワーク・山谷労働者福祉会館活動委員会)
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
資料代:800円
無理な工期を強制される汚染水対応作業、
危険な4号機からの核燃料取り出し作業危険・被ばくに見合わない賃金・労働条件、多重下請構造、使いつぶしで人員不足収束作業は支配層の都合で工程が決められ、作業員の命より経費節減が優先される。
労働者の安全確保を最優先せよ! 労働者の立場で考え、声をあげよう!
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┗■5.新聞より2つ
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◆海側井戸310万ベクレル 福島第一最高値
東京電力は22日、福島第一原発2号機のタービン建屋海側にある観測用井戸で20日に採取した地下水から、ストロンチウム90などのベータ線を出す放射性物質が1リットルあたり310万ベクレル検出されたと発表した。
これまでの最高値は16日に採取した地下水の同270万ベクレルだった。井戸は護岸から約40mの場所にあり、昨年から最高値の更新が続いている。東電は「地下水くみ上げによる影響とみられるが、くわしい原因は不明」と説明している。(1月22日東京新聞より)
◆新ブランドで全国売電 東電 14年度から 負のイメージ刷新
東京電力が新総合特別事業計画(再建計画)で収益強化策の柱に位置づけた他電力管内での電力小売り事業(全国販売)について、東電とは別の新ブランドを設定する方針であることが8日、分かった。中部や関西地方など管外での電力供給に当たり、地域独占色が強く、福島第一原発事故で悪化した東電ブランドよりも、新ブランドで展開した方が顧客に受け入れられやすいと判断したと見られる。(後略)(1月9日毎日新聞より抜粋)
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┗■6.たんぽぽ舎の近況
└──── 小山芳樹(たんぽぽ舎)
職場でたまに見るテレビ番組-いわゆる「ワイドショー」-やいくつかの新聞で、大きな事実なのに、報道されないことが1つある。
日本では、今、原発稼働ゼロということ。
東京では、2011年3・11事故以来、福島第一原発と第二は全て停止、2012年からは柏崎刈羽原発も停止、「大電力消費地の東京」とはコメントされても、今、東京が原発の電力なしで電力をまかなっているということが「ワイドショー」の司会者やコメンテーターの誰からも言われないのである。