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たんぽぽ舎です。【TMM:No1366】
2012年2月29日(水) 地震と原発事故情報
転送歓迎
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□
2月20日、関西電力高浜原子力発電所3号機が定期検査で停止
残るは東電1基、北海道電1基の計2基、全原発停止へあと一歩
【東京電力:柏崎刈羽6号 2012年3月26日に 定検入】
【北海道電力:泊3号 2012年4月末までに 定検入】
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□
★1.食品、牛乳、水の放射能を測定します
3ベクレルから測定できる装置、24年間活動
たんぽぽ舎の測定体制が前進 (たんぽぽ舎 放射能測定室)
★2.その(2)─内陸直下型地震はどこを襲うか分からない
「東北地方太平洋沖地震と原発事故後にわかったいくつかのこと
+ 直下型地震の恐れ」 (島村英紀[地震学者])
★3.<テント日誌 2/27(月)>
3・11一周年へ、海外メディアの取材相次ぐ
―― 経産省前テントひろば 170日目 ――
★4.イベントのおさそい、読者からの声
◇3月3日(土)13時から、原発さよならデモ@三郷
場所:つくばエクスプレス三郷中央駅前
◇3月11日(日)15時から、渋谷区神宮通公園出発
原発被害者への賠償・謝罪を求めて
「ふくしまを返せ! 3月11日・静かに抗議するデモ」
◇ストップ!放射能ごみプロジェクトの要望書に賛同を!(署名)
※メルマガ編集部より:著者から誤植訂正のお知らせがあります。
TMM:No1364(2/28発行)掲載「花粉に警戒を」の記事より
誤1 第二に、スギ花粉は~ 正1 第二に、セシウムは~
誤2 特に肺に入り込むと 正2 特に気管に入り込むと
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
───────────────────────────────────
★1.食品、牛乳、水の放射能を測定します
3ベクレルから測定できる装置、24年間活動
たんぽぽ舎の測定体制が前進 (たんぽぽ舎 放射能測定室)
───────────────────────────────────
食品、牛乳、水、土壌などの放射能を測定するたんぽぽ舎の体制が前進しま
したのでお知らせします。4月後半より、従来型の微量放射能測定器をもう一
台設置します。これからは微量が大切です。
機械はヨウ化ナトリウムシンチレーション検出器で、3ベクレルから測定で
きる装置です。チェルノブイリ事故以降24年間、食品の放射能検査を休むこと
なく測定して来ました。測定を希望される方はご連絡下さい。
受付:午後3時~8時
担当:鈴木千津子、1検体あたり約1kg必要、
料金:7000円(たんぽぽ舎会員は6000円、月に1検体)
───────────────────────────────────
★2.その(2)─内陸直下型地震はどこを襲うか分からない
「東北地方太平洋沖地震と原発事故後にわかったいくつかのこと
+ 直下型地震の恐れ」 (島村英紀[地震学者])
───────────────────────────────────
日本を襲う大地震には海溝型と内陸直下型のふたつのタイプがある。
日本海溝や南海トラフなどの海溝の近くに起きる地震がプレート同士の衝突
で起きる「一次的」な原因によるものだとすれば、これら内陸の地震は、その
プレートの一次的な衝突が引きおこす「二次的」な原因による地震である。し
かし、二次的な原因による地震とはいっても、地震を起こすメカニズムとそれ
が起こす地震の被害とはもちろん別のものだ。その地震が直下型として起きれ
ば大きな被害を産むことがあるのが恐ろしい。
海溝型は起きる場所も、起きるメカニズムも、かなり分かっている地震だが、
内陸直下型は、日本のどこを襲っても不思議ではない、という厄介な地震であ
る。そして、起きるメカニズムも海溝型地震よりも多様である。
そのうえ、直下型として起きるがゆえに、地震のマグニチュードが7程度で
も大被害を起こすことがある。マグニチュードは数字が一違えば、地震のエネ
ルギーは約30倍、2違えば1000倍も違う。つまり、海溝型地震よりもずっと小
さい地震でも、大きな被害を生む可能性がある。
たとえば、阪神淡路大震災を起こした兵庫県南部地震のマグニチュードは
7.3だった。これは東北地方太平洋沖地震のエネルギーのたった1000分の1、
そして2003年に起きた十勝沖地震のエネルギーの10分の1のエネルギーでしか
ない。
地震を起こした地震断層の大きさも、兵庫県南部地震は長さ約40キロ、幅約
15キロだったが、東北地方太平洋沖地震は長さ約450キロ、幅約150キロあり、
面積は兵庫県南部地震の阪神の100倍もあった。なお、地震断層が滑った量も、
兵庫県南部地震は最大のところでも約2メートルだったが、東北地方太平洋沖
地震は最大50メートル以上もあった。
そして、兵庫県南部地震なみの大きさの地震は、日本だけでも毎年1~2回
起きている。それが阪神や淡路島という住宅密集地を襲ったので、あれだけの
大震災になってしまったのだ。
日本列島がプレートの動きに押されて、ゆがんだりねじれたりして起きるの
が直下型の地震だから、直下型地震が次にどこを襲うか、残念ながら、現在の
学問では分からない。その意味では、起きる場所が分かっている海溝型地震よ
りは恐ろしい。いわば、日本のどこにでも、次の内陸直下型地震が発生する可
能性があるのだ。
───────────────────────────────────
★3.<テント日誌 2/27(月)>
3・11一周年へ、海外メディアの取材相次ぐ
―― 経産省前テントひろば 170日目 ――
───────────────────────────────────
2月27日(月)晴れ。日射しは暖かいが風が強く、冷たく、体感は寒い。
3・11一周年が間近ということで、海外メディア、とくにTV局の取材が
相次ぐ。昼前に、ブラジル最大のTV局、アイビーシー・ワールドの取材班が
福島からの帰りにテントを来訪される。以前から取材申し込みされていたもの
だ。3・11一周年番組にこのテントも取り上げるのだという。
午後には韓国のKBSテレビが同じく3・11一周年番組の一環としてテン
ト取材に来訪される。そして夜にはスペースたんぽぽでの島村英紀さんの地震
に関する講演会にテントからご案内する。
今のところ日本のTV局からは3・11一周年ということでこのような取材
申し入れは全くない。
午後、六ヶ所村から男女3人の方が来訪される。六ヶ所村は放射能まみれで
大変な状態のようだ。たとえば、食品の放射能汚染は8000ベクレル/kg
までが許容量とされ、半減期が1万数千年という放射性物質も放出されている
そうである。(それを測定できる放射線測定器は世界に3台しかないという)
たんぽぽ舎で測定してもらおうということで、1.5kgの昆布とイカナゴ
を持参されている。
第2テントでは、第4回テント談話室ということで、沖縄の詩人である高良
留美子さんを囲んで、「生と死と再生の文明を――<3・11フクシマ>以後
のフェミニズム」と題する座談会が開催され、盛況だった。テントは初め
て??という方も多く、実に知的な雰囲気の集まりであったという。
夜には、先日、朝6時から経産省正門前でメッセージボードを持って立って
いた20代の青年が、泊まり込みに初めて参加する。30歳以下が2人と、今
夜のテントはうんと若返る。 ( Y・T )
☆「ひろば─全国・全世界から ~交流・討論・共感~」
(郵便は〒100-0013 東京都千代田区霞が関1-3-1 経産省前テントひろば
メールは tentohiroba@gmail.com へお送り下さい)
☆テントひろばに寄せられたハガキとメール――
経産省前テントひろばHPをご覧ください。
http://tentohiroba.tumblr.com/
───────────────────────────────────
★4.イベントのおさそい、読者からの声
───────────────────────────────────
◇~命の未来を守る1000人アクション~ 原発さよならデモ@三郷
2011年3月11日の東日本大震災をきっかけとした、福島第一原子力
発電所事故は複数基のメルトダウン、水素爆発による放射性物質の拡散、と
世界でも類を見ない大事故となりました。野田首相による冷温停止宣言が出
されたものの、ストレステスト後の原発再稼動問題や、食品の放射能汚染に
伴う基準値見直し等、原子力政策を巡る状況は日々刻々変わっております。
ここ三郷市は埼玉県内で高い放射線量を観測するホットスポットであり、
原発事故前の年間1mSv基準値を超える放射線が各地で観測されました。
原発がなくても電力は足りてます。
命と子供の未来のために「原発さよなら」「食品の安全基準値の強化」
「福島の支援」を求めて、デモ行進を開催します。
どなたでもご参加頂けますので、是非お越し下さい。
日時:2012年3月3日(土)13時集合、13時半出発
集合場所:つくばエクスプレス三郷中央駅前集合
<三郷中央駅への行き方> つくばエクスプレスで秋葉原から約25分、
北千住から約12分、つくばから約30分(快速は通過します)
武蔵野線沿線(府中~東所沢~北朝霞~南浦和~南流山~新松戸~東松戸
~西船橋)からは、武蔵野線南流山駅でつくばエクスプレスに乗換、秋葉
原方面で1駅(約二分)
東武線・千代田線・日比谷線からは北千住駅乗換が便利です。
主催:3.3原発さよならデモ@三郷開催のtwitter有志一同
http://nonukesaitama.blog.fc2.com/blog-entry-29.html
◇3月11日午後、原発被害者への賠償・謝罪を求めて
「ふくしまを返せ! 3月11日・静かに抗議するデモ」
3月11日、国会前ヒューマンチェーンの前の時間に、楽器やメガホンを使
わず、静かに怒りと哀しみと抗議の意思を表すデモを実施します。福島原発
事故被害者への(きちんとした)賠償・謝罪、「原発事故被害者支援法
(仮称)」の制定を訴えます。
この一周年の日に、事故被害者の訴えが前面に出る街頭行動が必要と考え
、 このようなデモを企画しました。この1年間、ふくしまの内外を問わず、
苦しまなかった人はいません。その苦しかった思いを、静かに訴えたいと思
います。プラカードをご持参ください(主催でも用意します)。
日時 3月11日(日)集合 渋谷区神宮通公園(渋谷区神宮前6-21)15時出発
http://www.aoyama-omotesando.com/files/005921.html
神宮通公園→青山通り→表参道→キャットストリート→神宮通公園
(15時45分ごろ)終了後、国会前ヒューマンチェーンに合流(東京メトロ
明治神宮前駅より千代田線で国会議事堂前へ)
詳細はブログにて→http://0311demo.blog.fc2.com/
主催 3月11日・静かに抗議するデモ 実行有志
◇ストップ!放射能ごみプロジェクトの要望書に賛同を!
東京電力の起こした原発事故により、震災がれき、家庭から出るごみ、
下水処理で出る汚泥などが放射能汚染されました。政府はこれらを今まで
と同じ焼却施設・埋立処分場で処理しようとしていますが、
放射性物質が漏れ出してしまうおそれがあります。
汚染された廃棄物のより適切な処理を求め、署名を集めて政府に提出します。
署名は当プロジェクトチームが責任を持って提出し、ウェブサイトで報告
いたします。
http://houshanou-shomei.seesaa.net/index.html
※紙面とオンライン署名があります。是非ご参加&呼びかけにご協力下さい。
ストップ!放射能ごみプロジェクトチーム 一同
2012年2月29日(水) 地震と原発事故情報
転送歓迎
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□
2月20日、関西電力高浜原子力発電所3号機が定期検査で停止
残るは東電1基、北海道電1基の計2基、全原発停止へあと一歩
【東京電力:柏崎刈羽6号 2012年3月26日に 定検入】
【北海道電力:泊3号 2012年4月末までに 定検入】
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□
★1.食品、牛乳、水の放射能を測定します
3ベクレルから測定できる装置、24年間活動
たんぽぽ舎の測定体制が前進 (たんぽぽ舎 放射能測定室)
★2.その(2)─内陸直下型地震はどこを襲うか分からない
「東北地方太平洋沖地震と原発事故後にわかったいくつかのこと
+ 直下型地震の恐れ」 (島村英紀[地震学者])
★3.<テント日誌 2/27(月)>
3・11一周年へ、海外メディアの取材相次ぐ
―― 経産省前テントひろば 170日目 ――
★4.イベントのおさそい、読者からの声
◇3月3日(土)13時から、原発さよならデモ@三郷
場所:つくばエクスプレス三郷中央駅前
◇3月11日(日)15時から、渋谷区神宮通公園出発
原発被害者への賠償・謝罪を求めて
「ふくしまを返せ! 3月11日・静かに抗議するデモ」
◇ストップ!放射能ごみプロジェクトの要望書に賛同を!(署名)
※メルマガ編集部より:著者から誤植訂正のお知らせがあります。
TMM:No1364(2/28発行)掲載「花粉に警戒を」の記事より
誤1 第二に、スギ花粉は~ 正1 第二に、セシウムは~
誤2 特に肺に入り込むと 正2 特に気管に入り込むと
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★1.食品、牛乳、水の放射能を測定します
3ベクレルから測定できる装置、24年間活動
たんぽぽ舎の測定体制が前進 (たんぽぽ舎 放射能測定室)
───────────────────────────────────
食品、牛乳、水、土壌などの放射能を測定するたんぽぽ舎の体制が前進しま
したのでお知らせします。4月後半より、従来型の微量放射能測定器をもう一
台設置します。これからは微量が大切です。
機械はヨウ化ナトリウムシンチレーション検出器で、3ベクレルから測定で
きる装置です。チェルノブイリ事故以降24年間、食品の放射能検査を休むこと
なく測定して来ました。測定を希望される方はご連絡下さい。
受付:午後3時~8時
担当:鈴木千津子、1検体あたり約1kg必要、
料金:7000円(たんぽぽ舎会員は6000円、月に1検体)
───────────────────────────────────
★2.その(2)─内陸直下型地震はどこを襲うか分からない
「東北地方太平洋沖地震と原発事故後にわかったいくつかのこと
+ 直下型地震の恐れ」 (島村英紀[地震学者])
───────────────────────────────────
日本を襲う大地震には海溝型と内陸直下型のふたつのタイプがある。
日本海溝や南海トラフなどの海溝の近くに起きる地震がプレート同士の衝突
で起きる「一次的」な原因によるものだとすれば、これら内陸の地震は、その
プレートの一次的な衝突が引きおこす「二次的」な原因による地震である。し
かし、二次的な原因による地震とはいっても、地震を起こすメカニズムとそれ
が起こす地震の被害とはもちろん別のものだ。その地震が直下型として起きれ
ば大きな被害を産むことがあるのが恐ろしい。
海溝型は起きる場所も、起きるメカニズムも、かなり分かっている地震だが、
内陸直下型は、日本のどこを襲っても不思議ではない、という厄介な地震であ
る。そして、起きるメカニズムも海溝型地震よりも多様である。
そのうえ、直下型として起きるがゆえに、地震のマグニチュードが7程度で
も大被害を起こすことがある。マグニチュードは数字が一違えば、地震のエネ
ルギーは約30倍、2違えば1000倍も違う。つまり、海溝型地震よりもずっと小
さい地震でも、大きな被害を生む可能性がある。
たとえば、阪神淡路大震災を起こした兵庫県南部地震のマグニチュードは
7.3だった。これは東北地方太平洋沖地震のエネルギーのたった1000分の1、
そして2003年に起きた十勝沖地震のエネルギーの10分の1のエネルギーでしか
ない。
地震を起こした地震断層の大きさも、兵庫県南部地震は長さ約40キロ、幅約
15キロだったが、東北地方太平洋沖地震は長さ約450キロ、幅約150キロあり、
面積は兵庫県南部地震の阪神の100倍もあった。なお、地震断層が滑った量も、
兵庫県南部地震は最大のところでも約2メートルだったが、東北地方太平洋沖
地震は最大50メートル以上もあった。
そして、兵庫県南部地震なみの大きさの地震は、日本だけでも毎年1~2回
起きている。それが阪神や淡路島という住宅密集地を襲ったので、あれだけの
大震災になってしまったのだ。
日本列島がプレートの動きに押されて、ゆがんだりねじれたりして起きるの
が直下型の地震だから、直下型地震が次にどこを襲うか、残念ながら、現在の
学問では分からない。その意味では、起きる場所が分かっている海溝型地震よ
りは恐ろしい。いわば、日本のどこにでも、次の内陸直下型地震が発生する可
能性があるのだ。
───────────────────────────────────
★3.<テント日誌 2/27(月)>
3・11一周年へ、海外メディアの取材相次ぐ
―― 経産省前テントひろば 170日目 ――
───────────────────────────────────
2月27日(月)晴れ。日射しは暖かいが風が強く、冷たく、体感は寒い。
3・11一周年が間近ということで、海外メディア、とくにTV局の取材が
相次ぐ。昼前に、ブラジル最大のTV局、アイビーシー・ワールドの取材班が
福島からの帰りにテントを来訪される。以前から取材申し込みされていたもの
だ。3・11一周年番組にこのテントも取り上げるのだという。
午後には韓国のKBSテレビが同じく3・11一周年番組の一環としてテン
ト取材に来訪される。そして夜にはスペースたんぽぽでの島村英紀さんの地震
に関する講演会にテントからご案内する。
今のところ日本のTV局からは3・11一周年ということでこのような取材
申し入れは全くない。
午後、六ヶ所村から男女3人の方が来訪される。六ヶ所村は放射能まみれで
大変な状態のようだ。たとえば、食品の放射能汚染は8000ベクレル/kg
までが許容量とされ、半減期が1万数千年という放射性物質も放出されている
そうである。(それを測定できる放射線測定器は世界に3台しかないという)
たんぽぽ舎で測定してもらおうということで、1.5kgの昆布とイカナゴ
を持参されている。
第2テントでは、第4回テント談話室ということで、沖縄の詩人である高良
留美子さんを囲んで、「生と死と再生の文明を――<3・11フクシマ>以後
のフェミニズム」と題する座談会が開催され、盛況だった。テントは初め
て??という方も多く、実に知的な雰囲気の集まりであったという。
夜には、先日、朝6時から経産省正門前でメッセージボードを持って立って
いた20代の青年が、泊まり込みに初めて参加する。30歳以下が2人と、今
夜のテントはうんと若返る。 ( Y・T )
☆「ひろば─全国・全世界から ~交流・討論・共感~」
(郵便は〒100-0013 東京都千代田区霞が関1-3-1 経産省前テントひろば
メールは tentohiroba@gmail.com へお送り下さい)
☆テントひろばに寄せられたハガキとメール――
経産省前テントひろばHPをご覧ください。
http://tentohiroba.tumblr.com/
───────────────────────────────────
★4.イベントのおさそい、読者からの声
───────────────────────────────────
◇~命の未来を守る1000人アクション~ 原発さよならデモ@三郷
2011年3月11日の東日本大震災をきっかけとした、福島第一原子力
発電所事故は複数基のメルトダウン、水素爆発による放射性物質の拡散、と
世界でも類を見ない大事故となりました。野田首相による冷温停止宣言が出
されたものの、ストレステスト後の原発再稼動問題や、食品の放射能汚染に
伴う基準値見直し等、原子力政策を巡る状況は日々刻々変わっております。
ここ三郷市は埼玉県内で高い放射線量を観測するホットスポットであり、
原発事故前の年間1mSv基準値を超える放射線が各地で観測されました。
原発がなくても電力は足りてます。
命と子供の未来のために「原発さよなら」「食品の安全基準値の強化」
「福島の支援」を求めて、デモ行進を開催します。
どなたでもご参加頂けますので、是非お越し下さい。
日時:2012年3月3日(土)13時集合、13時半出発
集合場所:つくばエクスプレス三郷中央駅前集合
<三郷中央駅への行き方> つくばエクスプレスで秋葉原から約25分、
北千住から約12分、つくばから約30分(快速は通過します)
武蔵野線沿線(府中~東所沢~北朝霞~南浦和~南流山~新松戸~東松戸
~西船橋)からは、武蔵野線南流山駅でつくばエクスプレスに乗換、秋葉
原方面で1駅(約二分)
東武線・千代田線・日比谷線からは北千住駅乗換が便利です。
主催:3.3原発さよならデモ@三郷開催のtwitter有志一同
http://nonukesaitama.blog.fc2.com/blog-entry-29.html
◇3月11日午後、原発被害者への賠償・謝罪を求めて
「ふくしまを返せ! 3月11日・静かに抗議するデモ」
3月11日、国会前ヒューマンチェーンの前の時間に、楽器やメガホンを使
わず、静かに怒りと哀しみと抗議の意思を表すデモを実施します。福島原発
事故被害者への(きちんとした)賠償・謝罪、「原発事故被害者支援法
(仮称)」の制定を訴えます。
この一周年の日に、事故被害者の訴えが前面に出る街頭行動が必要と考え
、 このようなデモを企画しました。この1年間、ふくしまの内外を問わず、
苦しまなかった人はいません。その苦しかった思いを、静かに訴えたいと思
います。プラカードをご持参ください(主催でも用意します)。
日時 3月11日(日)集合 渋谷区神宮通公園(渋谷区神宮前6-21)15時出発
http://www.aoyama-omotesando.com/files/005921.html
神宮通公園→青山通り→表参道→キャットストリート→神宮通公園
(15時45分ごろ)終了後、国会前ヒューマンチェーンに合流(東京メトロ
明治神宮前駅より千代田線で国会議事堂前へ)
詳細はブログにて→http://0311demo.blog.fc2.com/
主催 3月11日・静かに抗議するデモ 実行有志
◇ストップ!放射能ごみプロジェクトの要望書に賛同を!
東京電力の起こした原発事故により、震災がれき、家庭から出るごみ、
下水処理で出る汚泥などが放射能汚染されました。政府はこれらを今まで
と同じ焼却施設・埋立処分場で処理しようとしていますが、
放射性物質が漏れ出してしまうおそれがあります。
汚染された廃棄物のより適切な処理を求め、署名を集めて政府に提出します。
署名は当プロジェクトチームが責任を持って提出し、ウェブサイトで報告
いたします。
http://houshanou-shomei.seesaa.net/index.html
※紙面とオンライン署名があります。是非ご参加&呼びかけにご協力下さい。
ストップ!放射能ごみプロジェクトチーム 一同
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1365】
2012年2月28日(火) 地震と原発事故情報
転送歓迎
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□
2月20日、関西電力高浜原子力発電所3号機が定期検査で停止
残るは東電1基、北海道電1基の計2基、全原発停止へあと一歩
【東京電力:柏崎刈羽6号 2012年3月26日に 定検入】
【北海道電力:泊3号 2012年4月末までに 定検入】
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□
★1.瓦礫(がれき)について思うこと
津波災害地の護岸や防潮堤に使ってほしい。または東電の所有地に。
「燃やす」ことだけは同意できない。放射能プラス危険物が一杯だから
(山崎 久隆)
★2.「東北地方太平洋沖地震と原発事故後にわかったいくつかのこと
+ 直下型地震の恐れ」その(1)─いま、大事なことは
(島村英紀[地震学者])
★3.新聞・雑誌から
◇電力会社の注文で修正 ─ 文科省、巨大津波の報告書
(2月26日 千葉日報 一面より抜粋)
◇臨戦状態 鎌田慧 (2月28日 東京新聞「本音のコラム」より抜粋)
◇関電に脱原発依存要請 ─ 政令3都市が共同意見書
(東京新聞夕刊 2月27日より抜粋)
★4.イベントのおさそい
◇「福島原発事故1カ年と今後の方向」3月3日(土)午後7時~
講師 柳田真さん
◇「原発いらない!葛飾アクションin亀有」3月4日(日)午後1時~
※3月1日(木)19時からスペースたんぽぽにて、
「10日と11日」を福島で、東京で、どう活動し盛り上げるか、原発廃止を
めざして話し合う討論会にご参加ください。
※バス係より:3/11発(日帰り)福島往復バスに3席キャンセルが出ました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
───────────────────────────────────
★1.瓦礫(がれき)について思うこと
津波災害地の護岸や防潮堤に使ってほしい。または東電の所有地に。
「燃やす」ことだけは同意できない。放射能プラス危険物が一杯だから
(山崎 久隆)
───────────────────────────────────
以前、こんなアイディアがテレビで紹介されていたことを思い出した。
津波災害を受けた地域には、新設するにしろ増設するにしろ、新しく護岸や
防潮堤が必要になろう。その場合、高さを10~15mとして、基部を幅
50mほど、頂部を幅25mほどの断面が台形の構造物を作り、その上に鉄道
や道路を建設する。これならば次に襲ってくる津波対策にもなるし、土地を無
駄にコンクリート詰めにするわけではないし、沿岸幹線として活用も出来ると
いうものだった。
であれば、この基部を空洞にしておき、そのスペースに密封、安定処理を施
した瓦礫を収納すれば良い。もちろん永遠に置く必要は無い。後からゆっくり
処分をすれば良い。また、瓦礫は全部もやせるわけでは無い。むしろ燃やすも
のよりも有害物を含む、燃やせない瓦礫をどうするかが問題にもなるので、こ
こに管理型の処分場を作るわけだ。
この方法ならば貯蔵管理費用はかかるものの、環境に漏えいして二次災害を
引き起こす可能性は相当減らせるだろうし、廃棄物処分場を新たに造成する必
要も無いので、総コストは少なくなるだろう。
セシウムは半減期30年だから、300年間保管できれば放射能の有害性はほと
んど無視し得るだろう。今後300年も管理できるのかと問われれば「する他は
無い」としか答えようが無い。半減期24000年のプルトニウムだって保管管理
するほか無いのだし、福島第一原発の溶けて瓦礫となった燃料はさらに100万
年も管理せざるを得ないのだから、それと比べれば震災瓦礫はまだましだ。
とにかく「燃やす」のだけはどうしても同意できない。放射能だけでは無い、
ダイオキシン、六価クロム、アスベスト、水銀、鉛、瓦礫になってしまった中
には、そういう危険物が混入していると考えるのが常識だろう。それを手で分
別して燃やせというのは、作業者への危険性を考えても論外としか言いようが
ない。震災前は厳重に管理されていた有害物も、津波に巻き込まれればまき散
らされてしまう。あらかじめ決められた管理方法を全部無化したのが津波災害
というものだ。
どうしても広域処理をしたいというのならば、東電用地と国有地を活用して
密封管理を考えるべきだろう。特に東電の所有地は売却しないのならば優先的
に使うことが必要だ。もちろん周辺住民への説明は必須である。
全体から見ればごくごくわずかにしかならないかもしれないが、東電本店に
まず保管したらどうか。
第一歩から間違っている東電の姿勢に対しては、そのくらいのことはさせる
必要があると思う。
───────────────────────────────────
★2.「東北地方太平洋沖地震と原発事故後にわかった
いくつかのこと + 直下型地震の恐れ」
その(1)─いま、大事なことは (島村英紀[地震学者])
───────────────────────────────────
東日本大震災が起きてから一年がたとうとしている。しかし、死者行方不明
が2万人近い大災害を起こした、この東北地方太平洋沖地震について、日本人
は早くも関心が遠ざかっているのではないだろうか。
あれだけの大地震を受けて、立ち止まってじっくり考えること、そして将来
も襲って来るに違いない次の大地震に、なにを、どう備えればいいのかを考え
ることこそが大事なのだろうが、それら必要なことが、東北地方太平洋沖地震
によって引きおこされて、まだ終息にはほど遠い東京電力福島第一原子力発電
所の事故の陰に隠れてしまおうとしているのではないか。それを地震学者とし
て怖れている。
じつは1995年に起きた阪神淡路大震災のときもそうだった。地震は1月17日
に起きて、6400人以上の犠牲者を生むという、日本では約70年ぶりの震災が起
きた。しかしそのすぐあと、3月にはオウム真理教教団の地下鉄サリン事件、
そして12月に福井県にある高速増殖炉の原型炉「もんじゅ」でナトリウム漏洩
という重大事故があり、当時の動燃(いまの核燃料サイクル開発機構)の事故
隠しもあって大きなニュースになって、地元や関係者以外の多くの日本人は、
地震のことから関心が遠ざかってしまった。
日本列島のどこを、次に地震が襲うかは分からない。
しかし、震災と地震とは別のものだ。地震は日本人が日本列島に住み着くは
るか前から繰り返し起きてきた自然現象であり、震災は、そこに人間社会が
あってはじめて起きる、いわば社会現象である。つまり震災は地震と社会の接
点で起きる出来事なのである。
自然現象としての地震はこれからも襲ってくる。それを避ける方法はない。
人類が起こるべき地震を制御することも不可能である。だが、震災は、備えが
あれば、小さくも、また防ぐこともできるはずのものだ。
あいにくなことに、いままでの震災の歴史は、地震の歴史のあとを追いかけ
てきた歴史でもあった。大地震のたびに、いままではなかった災害が生まれて
きたのである。
今回も、原発震災という、いままでに警告されながらも備えが不十分だった
原子力発電所が破壊されて、その事故の終息はいまだ見えず、解決には途方も
ない時間がかかる。
今度襲って来る大地震のときに、それが大きな震災を生まないですむような
備えが出来るかどうか、そこに人間の知恵が試されているのである。
───────────────────────────────────
★3.新聞・雑誌から
───────────────────────────────────
◇電力会社の注文で修正 ─ 文科省の巨大津波報告書
(2月26日 千葉日報 一面より抜粋)
東日本大震災の8日前、宮城―福島沖での巨大地震の危険を指摘する報告書
を作成中だった政府の地震調査委員会事務局(文部科学省)が、東京電力など
原発を持つ3社と非公式会合を開催、電力会社が巨大地震や地震への警戒を促
す表現を変えるよう求め、事務局が「工夫する」と修正を受け入れていたこと
が、25日までの情報公開請求などで分った。(中略)作成中だった報告書は、
宮城県などを襲った貞観地震津波(869年)の新知見を反映させた地震の
「長期評価」。貞観地震と同規模の地震が繰り返し起きると指摘されていた。
(中略)巨大地震への警戒を促す記述について、東電などは「貞観地震が繰り
返していると誤解されないようにしてほしい」と要求。文科省は「内容は変え
ないが、誤解を生じにくいよう文章を工夫したい」と応じ、数日後には「繰り
返し発生しているかは適切なデータが十分でないため、さらなる調査研究が
必要」などとする修正案を作成した。
(中略)政府の東京電力福島第一原発事故調査・検証委員会によると、東電
は昨年3月7日、経済産業省原子力安全・保安院に「貞観地震の記述を変更す
るよう文科省に求めた」と報告している。
◇臨戦状態 鎌田慧
(2月28日 東京新聞「本音のコラム」より抜粋)
「原発50キロ各戸にヨウ素剤 安全委 事前配布を提言」(「朝日新聞」
二月二十四日夕刊) この記事を読んで、突如として、小学校に入学する前、
近くの空き地で「婦人団体」が防火訓練をしていた光景を思い出した。大きな
ほうきで火の粉を払い、バケツで水をかける。それが空襲に備える演習だった。
東京大空襲の十二年前、「関東防空大演習を嗤(わら)う」という文章を書
いて、「信濃毎日新聞」を追われたのが、主筆の桐生悠々だった。
「嗤う」というか「滑稽」と書いて、軍部の逆鱗に触れたのだ。
「ヨウ素」の配給を喜んでいいのか、悲しんでいいのか、五十キロ圏内のひ
とたちは、いま複雑な思いであろう。それに果たして五十キロだけでいいのか
どうか。それが本当に安全対策なのか。
原発が事故を起こしたら、甲状腺被ばくを防ぐために、安定ヨウ素剤を服用
する、とはいわれていたが、実際に事故が起きても、配給されていなかったの
で、ほとんどの人が服用できなかった。画に描いた餅だった。
五十四基を数える原発列島で、五十キロ圏内の家庭じゃ何十万戸になるのだ
ろうか。たとえば、原発銀座・福井では、福井市から琵琶湖の半分以上、京都
府まで含まれる。それらの家庭の冷蔵庫に並んでいる瓶の列を想像すると壮観
である。そうまでして原発に従属するのは、嗤うべきではないか。
◇関電に脱原発依存要請 ─ 政令3都市が共同意見書
(東京新聞夕刊 2月27日より抜粋)
京都、大阪、神戸の三政令指定都市は二十七日、関西電力(本店・大阪市北
区)に、脱原発依存に向けた取り組みの具体的スケジュールや電力需給情報の
開示を求める意見書を共同で提出、三月十五日までの回答を求めた。三市が足
並みをそろえて関電に脱原発依存の実現を要請するのは初めて。
関電筆頭株主の大阪市の橋下徹市長は脱原発依存を目指し六月の同社株主総
会で株主提案する方針で、回答を得て関電側の姿勢を事前に把握したい考えだ。
三市長連名の意見書には(1)脱原発依存に向けた具体的スケジュール
(2)発送電分離の早期実現(3)電力需給の情報開示(4)電気料金の減
額・安定化と徹底的なコスト削減―の四項目が記載されている。(中略)
関電側は「非常に重く受け止めている」と応じたという。(後略)
───────────────────────────────────
★4.イベントのおさそい
───────────────────────────────────
◇スペース21主催講演会
・テーマ 「福島原発事故1カ年と今後の方向」(午後7時~)
・講師 柳田真さん(たんぽぽ舎共同代表)
・日時 3月3日(土)午後7時~
※スペース21第9回(スペース90'以来通算22年)総会後に開催
・場所 東京・たんぽぽ舎4階「スペースたんぽぽ」(たんぽぽ舎HP参照)
・会場費 500円
※スペース21は1989年の参院選を「原発いらない人々」と共に闘ったこと
などを契機に「スペース90'」として発足。2000年に「スペース21」に
改称。ニュースで全国の仲間と緩やかにつながりながら、22年にわたって
反原発などの諸課題に取り組んでいる。
◇「原発いらない!葛飾アクションin亀有」
日時 3月4日(日)
午後 1:00~ プレイベント 「ノレの会&ジョニーH」ミニコンサート
1:30~ リレートーク
子どもを取り巻く現場から、「原発都民投票」に関わってなど
区議会議長・区長あて集会決議
2:00~ パレード(青戸平和公園まで)
場所 亀有リリオパーク(JR常磐線「亀有」駅南口 駅前公園)
連絡先 井上悦子(090-4242-4915)
H.P. 原発いらない!葛飾アクション http://katusika-action.jimdo.com
2012年2月28日(火) 地震と原発事故情報
転送歓迎
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□
2月20日、関西電力高浜原子力発電所3号機が定期検査で停止
残るは東電1基、北海道電1基の計2基、全原発停止へあと一歩
【東京電力:柏崎刈羽6号 2012年3月26日に 定検入】
【北海道電力:泊3号 2012年4月末までに 定検入】
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□
★1.瓦礫(がれき)について思うこと
津波災害地の護岸や防潮堤に使ってほしい。または東電の所有地に。
「燃やす」ことだけは同意できない。放射能プラス危険物が一杯だから
(山崎 久隆)
★2.「東北地方太平洋沖地震と原発事故後にわかったいくつかのこと
+ 直下型地震の恐れ」その(1)─いま、大事なことは
(島村英紀[地震学者])
★3.新聞・雑誌から
◇電力会社の注文で修正 ─ 文科省、巨大津波の報告書
(2月26日 千葉日報 一面より抜粋)
◇臨戦状態 鎌田慧 (2月28日 東京新聞「本音のコラム」より抜粋)
◇関電に脱原発依存要請 ─ 政令3都市が共同意見書
(東京新聞夕刊 2月27日より抜粋)
★4.イベントのおさそい
◇「福島原発事故1カ年と今後の方向」3月3日(土)午後7時~
講師 柳田真さん
◇「原発いらない!葛飾アクションin亀有」3月4日(日)午後1時~
※3月1日(木)19時からスペースたんぽぽにて、
「10日と11日」を福島で、東京で、どう活動し盛り上げるか、原発廃止を
めざして話し合う討論会にご参加ください。
※バス係より:3/11発(日帰り)福島往復バスに3席キャンセルが出ました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
───────────────────────────────────
★1.瓦礫(がれき)について思うこと
津波災害地の護岸や防潮堤に使ってほしい。または東電の所有地に。
「燃やす」ことだけは同意できない。放射能プラス危険物が一杯だから
(山崎 久隆)
───────────────────────────────────
以前、こんなアイディアがテレビで紹介されていたことを思い出した。
津波災害を受けた地域には、新設するにしろ増設するにしろ、新しく護岸や
防潮堤が必要になろう。その場合、高さを10~15mとして、基部を幅
50mほど、頂部を幅25mほどの断面が台形の構造物を作り、その上に鉄道
や道路を建設する。これならば次に襲ってくる津波対策にもなるし、土地を無
駄にコンクリート詰めにするわけではないし、沿岸幹線として活用も出来ると
いうものだった。
であれば、この基部を空洞にしておき、そのスペースに密封、安定処理を施
した瓦礫を収納すれば良い。もちろん永遠に置く必要は無い。後からゆっくり
処分をすれば良い。また、瓦礫は全部もやせるわけでは無い。むしろ燃やすも
のよりも有害物を含む、燃やせない瓦礫をどうするかが問題にもなるので、こ
こに管理型の処分場を作るわけだ。
この方法ならば貯蔵管理費用はかかるものの、環境に漏えいして二次災害を
引き起こす可能性は相当減らせるだろうし、廃棄物処分場を新たに造成する必
要も無いので、総コストは少なくなるだろう。
セシウムは半減期30年だから、300年間保管できれば放射能の有害性はほと
んど無視し得るだろう。今後300年も管理できるのかと問われれば「する他は
無い」としか答えようが無い。半減期24000年のプルトニウムだって保管管理
するほか無いのだし、福島第一原発の溶けて瓦礫となった燃料はさらに100万
年も管理せざるを得ないのだから、それと比べれば震災瓦礫はまだましだ。
とにかく「燃やす」のだけはどうしても同意できない。放射能だけでは無い、
ダイオキシン、六価クロム、アスベスト、水銀、鉛、瓦礫になってしまった中
には、そういう危険物が混入していると考えるのが常識だろう。それを手で分
別して燃やせというのは、作業者への危険性を考えても論外としか言いようが
ない。震災前は厳重に管理されていた有害物も、津波に巻き込まれればまき散
らされてしまう。あらかじめ決められた管理方法を全部無化したのが津波災害
というものだ。
どうしても広域処理をしたいというのならば、東電用地と国有地を活用して
密封管理を考えるべきだろう。特に東電の所有地は売却しないのならば優先的
に使うことが必要だ。もちろん周辺住民への説明は必須である。
全体から見ればごくごくわずかにしかならないかもしれないが、東電本店に
まず保管したらどうか。
第一歩から間違っている東電の姿勢に対しては、そのくらいのことはさせる
必要があると思う。
───────────────────────────────────
★2.「東北地方太平洋沖地震と原発事故後にわかった
いくつかのこと + 直下型地震の恐れ」
その(1)─いま、大事なことは (島村英紀[地震学者])
───────────────────────────────────
東日本大震災が起きてから一年がたとうとしている。しかし、死者行方不明
が2万人近い大災害を起こした、この東北地方太平洋沖地震について、日本人
は早くも関心が遠ざかっているのではないだろうか。
あれだけの大地震を受けて、立ち止まってじっくり考えること、そして将来
も襲って来るに違いない次の大地震に、なにを、どう備えればいいのかを考え
ることこそが大事なのだろうが、それら必要なことが、東北地方太平洋沖地震
によって引きおこされて、まだ終息にはほど遠い東京電力福島第一原子力発電
所の事故の陰に隠れてしまおうとしているのではないか。それを地震学者とし
て怖れている。
じつは1995年に起きた阪神淡路大震災のときもそうだった。地震は1月17日
に起きて、6400人以上の犠牲者を生むという、日本では約70年ぶりの震災が起
きた。しかしそのすぐあと、3月にはオウム真理教教団の地下鉄サリン事件、
そして12月に福井県にある高速増殖炉の原型炉「もんじゅ」でナトリウム漏洩
という重大事故があり、当時の動燃(いまの核燃料サイクル開発機構)の事故
隠しもあって大きなニュースになって、地元や関係者以外の多くの日本人は、
地震のことから関心が遠ざかってしまった。
日本列島のどこを、次に地震が襲うかは分からない。
しかし、震災と地震とは別のものだ。地震は日本人が日本列島に住み着くは
るか前から繰り返し起きてきた自然現象であり、震災は、そこに人間社会が
あってはじめて起きる、いわば社会現象である。つまり震災は地震と社会の接
点で起きる出来事なのである。
自然現象としての地震はこれからも襲ってくる。それを避ける方法はない。
人類が起こるべき地震を制御することも不可能である。だが、震災は、備えが
あれば、小さくも、また防ぐこともできるはずのものだ。
あいにくなことに、いままでの震災の歴史は、地震の歴史のあとを追いかけ
てきた歴史でもあった。大地震のたびに、いままではなかった災害が生まれて
きたのである。
今回も、原発震災という、いままでに警告されながらも備えが不十分だった
原子力発電所が破壊されて、その事故の終息はいまだ見えず、解決には途方も
ない時間がかかる。
今度襲って来る大地震のときに、それが大きな震災を生まないですむような
備えが出来るかどうか、そこに人間の知恵が試されているのである。
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★3.新聞・雑誌から
───────────────────────────────────
◇電力会社の注文で修正 ─ 文科省の巨大津波報告書
(2月26日 千葉日報 一面より抜粋)
東日本大震災の8日前、宮城―福島沖での巨大地震の危険を指摘する報告書
を作成中だった政府の地震調査委員会事務局(文部科学省)が、東京電力など
原発を持つ3社と非公式会合を開催、電力会社が巨大地震や地震への警戒を促
す表現を変えるよう求め、事務局が「工夫する」と修正を受け入れていたこと
が、25日までの情報公開請求などで分った。(中略)作成中だった報告書は、
宮城県などを襲った貞観地震津波(869年)の新知見を反映させた地震の
「長期評価」。貞観地震と同規模の地震が繰り返し起きると指摘されていた。
(中略)巨大地震への警戒を促す記述について、東電などは「貞観地震が繰り
返していると誤解されないようにしてほしい」と要求。文科省は「内容は変え
ないが、誤解を生じにくいよう文章を工夫したい」と応じ、数日後には「繰り
返し発生しているかは適切なデータが十分でないため、さらなる調査研究が
必要」などとする修正案を作成した。
(中略)政府の東京電力福島第一原発事故調査・検証委員会によると、東電
は昨年3月7日、経済産業省原子力安全・保安院に「貞観地震の記述を変更す
るよう文科省に求めた」と報告している。
◇臨戦状態 鎌田慧
(2月28日 東京新聞「本音のコラム」より抜粋)
「原発50キロ各戸にヨウ素剤 安全委 事前配布を提言」(「朝日新聞」
二月二十四日夕刊) この記事を読んで、突如として、小学校に入学する前、
近くの空き地で「婦人団体」が防火訓練をしていた光景を思い出した。大きな
ほうきで火の粉を払い、バケツで水をかける。それが空襲に備える演習だった。
東京大空襲の十二年前、「関東防空大演習を嗤(わら)う」という文章を書
いて、「信濃毎日新聞」を追われたのが、主筆の桐生悠々だった。
「嗤う」というか「滑稽」と書いて、軍部の逆鱗に触れたのだ。
「ヨウ素」の配給を喜んでいいのか、悲しんでいいのか、五十キロ圏内のひ
とたちは、いま複雑な思いであろう。それに果たして五十キロだけでいいのか
どうか。それが本当に安全対策なのか。
原発が事故を起こしたら、甲状腺被ばくを防ぐために、安定ヨウ素剤を服用
する、とはいわれていたが、実際に事故が起きても、配給されていなかったの
で、ほとんどの人が服用できなかった。画に描いた餅だった。
五十四基を数える原発列島で、五十キロ圏内の家庭じゃ何十万戸になるのだ
ろうか。たとえば、原発銀座・福井では、福井市から琵琶湖の半分以上、京都
府まで含まれる。それらの家庭の冷蔵庫に並んでいる瓶の列を想像すると壮観
である。そうまでして原発に従属するのは、嗤うべきではないか。
◇関電に脱原発依存要請 ─ 政令3都市が共同意見書
(東京新聞夕刊 2月27日より抜粋)
京都、大阪、神戸の三政令指定都市は二十七日、関西電力(本店・大阪市北
区)に、脱原発依存に向けた取り組みの具体的スケジュールや電力需給情報の
開示を求める意見書を共同で提出、三月十五日までの回答を求めた。三市が足
並みをそろえて関電に脱原発依存の実現を要請するのは初めて。
関電筆頭株主の大阪市の橋下徹市長は脱原発依存を目指し六月の同社株主総
会で株主提案する方針で、回答を得て関電側の姿勢を事前に把握したい考えだ。
三市長連名の意見書には(1)脱原発依存に向けた具体的スケジュール
(2)発送電分離の早期実現(3)電力需給の情報開示(4)電気料金の減
額・安定化と徹底的なコスト削減―の四項目が記載されている。(中略)
関電側は「非常に重く受け止めている」と応じたという。(後略)
───────────────────────────────────
★4.イベントのおさそい
───────────────────────────────────
◇スペース21主催講演会
・テーマ 「福島原発事故1カ年と今後の方向」(午後7時~)
・講師 柳田真さん(たんぽぽ舎共同代表)
・日時 3月3日(土)午後7時~
※スペース21第9回(スペース90'以来通算22年)総会後に開催
・場所 東京・たんぽぽ舎4階「スペースたんぽぽ」(たんぽぽ舎HP参照)
・会場費 500円
※スペース21は1989年の参院選を「原発いらない人々」と共に闘ったこと
などを契機に「スペース90'」として発足。2000年に「スペース21」に
改称。ニュースで全国の仲間と緩やかにつながりながら、22年にわたって
反原発などの諸課題に取り組んでいる。
◇「原発いらない!葛飾アクションin亀有」
日時 3月4日(日)
午後 1:00~ プレイベント 「ノレの会&ジョニーH」ミニコンサート
1:30~ リレートーク
子どもを取り巻く現場から、「原発都民投票」に関わってなど
区議会議長・区長あて集会決議
2:00~ パレード(青戸平和公園まで)
場所 亀有リリオパーク(JR常磐線「亀有」駅南口 駅前公園)
連絡先 井上悦子(090-4242-4915)
H.P. 原発いらない!葛飾アクション http://katusika-action.jimdo.com
たんぽぽ舎です。【TMM:No1364】
2012年2月28日(火) 地震と原発事故情報
転送歓迎
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□
2月20日、関西電力高浜原子力発電所3号機が定期検査で停止
残るは東電1基、北海道電1基の計2基、全原発停止へあと一歩
【東京電力:柏崎刈羽6号 2012年3月26日に 定検入】
【北海道電力:泊3号 2012年4月末までに 定検入】
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★1.花粉に警戒を ─ スギ花粉のセシウムが心配。体内被曝する。
花粉よけマスクを! (山崎 久隆)
★2.<テント日誌 2/26(日)>
北風の後の春一番
~ テントひろばは、イデオロギー・人種・宗教に関係なく
「脱原発」のための場所~
―― 経産省前テントひろば 169日目 ――
★3.新聞・雑誌から
◇東電に「自首するやつ いないのか」埼玉知事が原発事故批判
(2月14日 中日新聞より抜粋)
★4.イベントのおさそい
◇「原発さよなら!3・4千葉集会」3月4日(日)13:15開場
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
───────────────────────────────────
★1.花粉に警戒を ─ スギ花粉のセシウムが心配。体内被曝する。
花粉よけマスクを! (山崎 久隆)
───────────────────────────────────
花粉症の時期です。花粉症で無い人も、今年の花粉は要警戒ですので、この
季節、注意が必要です。花粉よけのマスクでも十分効果はあると思います。
スギ花粉のセシウムはキロあたり10万ベクレルほどになるだろうと推計され
ています。ただし、キロ単位で花粉を吸うわけでは無いので、沢山吸い込んだ
としても「東京の最も放射線量が高かった昨年3月の300分の一程度」だと林
野庁は計算したと言います。だから問題なしというのですが、そんなことはあ
りません。
第一に、放射性物質は「実行可能な限り低くする」ことが大原則であり、
300分の一だろうと3000分の一だろうと防御できるのだからすべきです。それ
をしない「合理的理由」があるのならば説明して欲しいものです。
第二に、スギ花粉は、花粉の生成過程でスギの葉や幹や土から花粉に濃縮さ
れます。林野庁の調べた花粉が全部でも無いし、平均でも最大でも無いという
ことに注意しなければなりません。降下したセシウムの量が多いところを集中
的に調べる必要があります。
第三に、スギ花粉は体内被曝です。東京の空間線量による外部被曝と比較す
ることに科学的根拠はありません。スギ花粉は鼻腔や口腔を通じて気管に入り
ますが、その途中、特に鼻腔内で滞留します。もちろん花粉症ならば鼻づまり
もあるため、ますます滞留します。これが鼻腔粘膜を照射し、または体内に取
り込まれる原因にもなります。特に肺に入り込むと、繊毛運動等で排出されな
い分は、肺に入り込む恐れがあります。
第四に、セシウムは花粉に取り込まれた状態で入ります。これを免疫細胞な
どが攻撃しますが、セシウムごと細胞に取り込まれることになり、免疫細胞が
「大量被曝」する危険性があります。これは免疫力の低下などを引き起こす恐
れがあります。
───────────────────────────────────
★2.<テント日誌 2/26(日)>
北風の後の春一番
~ テントひろばは、イデオロギー・人種・宗教に関係なく
「脱原発」のための場所~
―― 経産省前テントひろば 169日目 ――
───────────────────────────────────
天気晴れ。気温は上がっても風が強く体感的には寒い一日でした。
今日は東京マラソン。参加者総勢36000人というから大したものだ。抽選だ
そうだから参加したい人が全員参加したら想像するとスゴイ。一人一人思い思
いのペースとスタイルで走るマラソン。大会運営を支えるボランティアも1万
人を数えるそうです。東京都の主導で話題になったけれど、東京マラソンが出
来る前には有志が信号遵守・歩道を走るマラソンを続けていたそうで、そうい
う地道な努力の上に今のマラソンがあるんですね。
マラソンは人気があるので、道路を封鎖しても文句を言う人は少ないのがう
らやましいところで、デモの時にも同じようにしてくれないかなぁ。と言って
みたりして(苦笑)
夕方にはテント前に「在日特権を許さない市民の会」(在特会)という会の
人たちが集まってきました。彼らは原発に賛成だそうで、経産省前テントは撤
去すべきという主張です。それはそれとして、彼らの「表現」はいかがなもの
か。誹謗中傷・事実と異なる嫌がらせのスピーチが矛盾を含んだ表現で行われ
ました。
時折彼ら自身による撤去を宣言するのですが、そういうことは違法行為です
から、衝突を回避するために制服警官隊が二重隊列背中合わせ(一列は在特会
側を向き、一列はテント側を向く)でテントとの間に入りました。
テント側一同は警察の方から要請を受けて、テント内へ引っ込んでいました。
(これで警察は人員を有効に使えるのでしょう)
彼らはインターネットが主たる活動範囲のようで、今日の映像もインター
ネット経由で海外まで流れるのでしょう。海外の人に「日本国とはそういう国
だ」と思われたら、と思うと、恥ずかしいと感じます。もう少し事実に基づく
か、理路整然としたスピーチが出来ないものでしょうか。
おおよそ45分程度で在特会は解散しました。
ネット上では「テント側は静かすぎる」というご意見も散見されますが、
警察からの要請もあって、なかなか現場は難しい状況です。 (H.H)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
この日は、テントの泊まり番だったが、夕方から某排外主義者団体がデモへ
参加した後にテントへ来るという情報を入手していたため、想定到着時刻の
18時前に着くようにテントへ向かう。
新橋駅から、某排外主義者団体が参加するデモのゴール地点日比谷公園の中
幸門前を通りテント方面へ向かう。日比谷公園のゴール地点付近には、警察車
両が1台しか停まっていない。「まだ、デモは日比谷公園についていないのか
な」と思いながら、横断歩道を渡り、経産省別館前まで来たところで、走りな
がらテント方向へ向かう10名くらいの制服の警察官に追い越される。経産省
前にはすでにたくさんの人がいる気配。(「やばいな。」)
テントひろばの手前まで来ると、車道に白い街宣車両が2台停まっている。
(「すでに到着か。思ったより、ずいぶん、早い。」)テントひろばの前には、
某排外主義者団体と思われるたくさんの人が来ており、テントを背に防衛線を
張っている警察官と対峙していた。デモ帰りとは言え、警察官を含め、テント
前はいつになく凄い人数。
某排外主義者の人だかりを避けるようにして、テント横から「テントの関係
者です」と断り、第1テントへもぐり込む。第1テントの入り口には、Hさん
が仁王立ちになって、テントへの侵入を阻止していたが、テントの中にはたく
さんの人がすでに来ていた。テント内で簡単に挨拶を済ませ、目立たないよう
にして、第2テントへ。第2テントの入り口の横にも侵入を阻止するために泊
まり当番のKさんが仁王立ちで立っていた。第2テントの中にもスタッフを含
め、座り込みに来られた大勢の人がいらした。
テントの中で、しばらく、排外主義者のスピーチを聞いていたが、脱原発を
訴えているタレントの方への誹謗中傷、人種や思想についての数々の差別発言
など、相変わらず、全く聞くに堪えない内容。せっかくテントに来て下さった
方に嫌な思いをさせてしまった事が、たいへん心苦しい。
その後も某排外主義者団体の代表者はマイクを使ってテントへ向かって、所
謂ヘイトスピーチを繰り返し行っていたが、18時を少し回ったところで、
「今日はこれで終了とするが、何度でも来る」と捨て台詞を残し、テント前へ
集まっていた排外主義者の集団と共に帰って行った。
警備の警察官が帰った後にテントのスタッフで暫くテント前の警備を行ない、
経産省や日比谷公園の周辺を確認した後にテントに入り、私がいない間の状況
を確認する。
排外主義者のデモは、16時30分集合となっていたので、18時過ぎ頃に
テントへ来るのではないかと思っていたが、17時20分頃から来ていたらし
い。まずは代表者が現れ、ヘイトスピーチを行った後で、「これからデモ参加
者を呼ぶ」と言う発言をした後に、デモ参加者が大挙して、テントひろばへ訪
れたと言う事。おそらく集会はやらないで、そのまま来たんですね。某排外主
義者の団体の参加人数は100~120人程度。警備にあたってくれた警官隊
も含めると200名近い人がいたかもしれない。今日は、事前に情報をつかん
だ警察が警備に当たってくれたたために、騒動にはならなかったが、これから
はテント側の運営体制を強化することを確認した。
今日は、いつも経産省前やデモなどで脱原発を訴えている自称サラリーマン
右翼の方も駆けつけてくれ、脱原発を目指す立場から、排外主義者の集団と対
峙してくれていた。日頃から脱原発を実現するために、テントスタッフの一員
としてテントを維持している立場から、心から感謝したい。また、寒い中、ト
ラブルにならないように警備にあたってくれた警察官の方達にも感謝の意を表
したい。
テントの中には、某排外主義者の団体がテントへ来るらしいと言う事を知り、
わざわざテントへ来てくれた牧師の家に育ったというカナダ人の翻訳家の方も
いらっしゃった。事のいきさつを知った彼は、「それでも彼らを救ってあげた
い」と言っていたらしい。こういう方の気持ちが彼らに伝わるとよいのだが。
経産省前テントひろばが、イデオロギー・宗教・人種に関係なく、多くの人
の思いを背負っている事を実感。とにもかくにもテントに来てくれた人に大き
なご迷惑をかける事が無かった事が何よりもよかったです。
まだまだ冷たい北風は吹いていますが、暖かく心地よい春一番を感じる事も
出来た一日でした。 (T・K)
───────────────────────────────────
★3.新聞・雑誌から
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◇東電に「自首するやつ いないのか」埼玉知事が原発事故批判
(2月14日 中日新聞より抜粋)
埼玉県の上田清司知事は一三日の記者会見で、四月から企業向け電気料金を
値上げする東京電力について「これだけ満天下に迷惑をかけて誰ひとり警察の
ご厄介にもなっていない。自首するやつはいないのかと言いたい」と、厳しく
批判した。
知事は例として「ガスタンクが爆発すれば御用になるし、デパートが火災に
なっても御用になる」と述べ、福島第一原発事故の刑事責任を取らないまま値
上げを検討する東電への不満を爆発させた形だ。
───────────────────────────────────
★4.イベントのおさそい
───────────────────────────────────
◇「原発さよなら! 3・4 千葉集会」
昨年の9月19日に東京・明治公園で開催された、脱原発5万人集会で福島
を代表して感動的なアピールをされた、武藤 類子さんの講演と制服向上委
員会のライブとパレードを下記の内容で開催しますので多くの方の参加を
お願い致します。
日時:3月4日(日) 13:15開場
場所:千葉県教育会館 大ホール(定員500名)
ライブ:制服向上委員会 13:50~14:20
講演:フクシマの真実 14:25~15:55
講師:武藤 類子さん
資料代:500円
原発さよならパレード 16:30~17:30
主催:原発さよなら千葉
問い合わせ先:090-2553-2587 永野勇まで
詳細は「原発さよなら千葉」で検索して下さい。
2012年2月28日(火) 地震と原発事故情報
転送歓迎
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□
2月20日、関西電力高浜原子力発電所3号機が定期検査で停止
残るは東電1基、北海道電1基の計2基、全原発停止へあと一歩
【東京電力:柏崎刈羽6号 2012年3月26日に 定検入】
【北海道電力:泊3号 2012年4月末までに 定検入】
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□
★1.花粉に警戒を ─ スギ花粉のセシウムが心配。体内被曝する。
花粉よけマスクを! (山崎 久隆)
★2.<テント日誌 2/26(日)>
北風の後の春一番
~ テントひろばは、イデオロギー・人種・宗教に関係なく
「脱原発」のための場所~
―― 経産省前テントひろば 169日目 ――
★3.新聞・雑誌から
◇東電に「自首するやつ いないのか」埼玉知事が原発事故批判
(2月14日 中日新聞より抜粋)
★4.イベントのおさそい
◇「原発さよなら!3・4千葉集会」3月4日(日)13:15開場
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★1.花粉に警戒を ─ スギ花粉のセシウムが心配。体内被曝する。
花粉よけマスクを! (山崎 久隆)
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花粉症の時期です。花粉症で無い人も、今年の花粉は要警戒ですので、この
季節、注意が必要です。花粉よけのマスクでも十分効果はあると思います。
スギ花粉のセシウムはキロあたり10万ベクレルほどになるだろうと推計され
ています。ただし、キロ単位で花粉を吸うわけでは無いので、沢山吸い込んだ
としても「東京の最も放射線量が高かった昨年3月の300分の一程度」だと林
野庁は計算したと言います。だから問題なしというのですが、そんなことはあ
りません。
第一に、放射性物質は「実行可能な限り低くする」ことが大原則であり、
300分の一だろうと3000分の一だろうと防御できるのだからすべきです。それ
をしない「合理的理由」があるのならば説明して欲しいものです。
第二に、スギ花粉は、花粉の生成過程でスギの葉や幹や土から花粉に濃縮さ
れます。林野庁の調べた花粉が全部でも無いし、平均でも最大でも無いという
ことに注意しなければなりません。降下したセシウムの量が多いところを集中
的に調べる必要があります。
第三に、スギ花粉は体内被曝です。東京の空間線量による外部被曝と比較す
ることに科学的根拠はありません。スギ花粉は鼻腔や口腔を通じて気管に入り
ますが、その途中、特に鼻腔内で滞留します。もちろん花粉症ならば鼻づまり
もあるため、ますます滞留します。これが鼻腔粘膜を照射し、または体内に取
り込まれる原因にもなります。特に肺に入り込むと、繊毛運動等で排出されな
い分は、肺に入り込む恐れがあります。
第四に、セシウムは花粉に取り込まれた状態で入ります。これを免疫細胞な
どが攻撃しますが、セシウムごと細胞に取り込まれることになり、免疫細胞が
「大量被曝」する危険性があります。これは免疫力の低下などを引き起こす恐
れがあります。
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★2.<テント日誌 2/26(日)>
北風の後の春一番
~ テントひろばは、イデオロギー・人種・宗教に関係なく
「脱原発」のための場所~
―― 経産省前テントひろば 169日目 ――
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天気晴れ。気温は上がっても風が強く体感的には寒い一日でした。
今日は東京マラソン。参加者総勢36000人というから大したものだ。抽選だ
そうだから参加したい人が全員参加したら想像するとスゴイ。一人一人思い思
いのペースとスタイルで走るマラソン。大会運営を支えるボランティアも1万
人を数えるそうです。東京都の主導で話題になったけれど、東京マラソンが出
来る前には有志が信号遵守・歩道を走るマラソンを続けていたそうで、そうい
う地道な努力の上に今のマラソンがあるんですね。
マラソンは人気があるので、道路を封鎖しても文句を言う人は少ないのがう
らやましいところで、デモの時にも同じようにしてくれないかなぁ。と言って
みたりして(苦笑)
夕方にはテント前に「在日特権を許さない市民の会」(在特会)という会の
人たちが集まってきました。彼らは原発に賛成だそうで、経産省前テントは撤
去すべきという主張です。それはそれとして、彼らの「表現」はいかがなもの
か。誹謗中傷・事実と異なる嫌がらせのスピーチが矛盾を含んだ表現で行われ
ました。
時折彼ら自身による撤去を宣言するのですが、そういうことは違法行為です
から、衝突を回避するために制服警官隊が二重隊列背中合わせ(一列は在特会
側を向き、一列はテント側を向く)でテントとの間に入りました。
テント側一同は警察の方から要請を受けて、テント内へ引っ込んでいました。
(これで警察は人員を有効に使えるのでしょう)
彼らはインターネットが主たる活動範囲のようで、今日の映像もインター
ネット経由で海外まで流れるのでしょう。海外の人に「日本国とはそういう国
だ」と思われたら、と思うと、恥ずかしいと感じます。もう少し事実に基づく
か、理路整然としたスピーチが出来ないものでしょうか。
おおよそ45分程度で在特会は解散しました。
ネット上では「テント側は静かすぎる」というご意見も散見されますが、
警察からの要請もあって、なかなか現場は難しい状況です。 (H.H)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
この日は、テントの泊まり番だったが、夕方から某排外主義者団体がデモへ
参加した後にテントへ来るという情報を入手していたため、想定到着時刻の
18時前に着くようにテントへ向かう。
新橋駅から、某排外主義者団体が参加するデモのゴール地点日比谷公園の中
幸門前を通りテント方面へ向かう。日比谷公園のゴール地点付近には、警察車
両が1台しか停まっていない。「まだ、デモは日比谷公園についていないのか
な」と思いながら、横断歩道を渡り、経産省別館前まで来たところで、走りな
がらテント方向へ向かう10名くらいの制服の警察官に追い越される。経産省
前にはすでにたくさんの人がいる気配。(「やばいな。」)
テントひろばの手前まで来ると、車道に白い街宣車両が2台停まっている。
(「すでに到着か。思ったより、ずいぶん、早い。」)テントひろばの前には、
某排外主義者団体と思われるたくさんの人が来ており、テントを背に防衛線を
張っている警察官と対峙していた。デモ帰りとは言え、警察官を含め、テント
前はいつになく凄い人数。
某排外主義者の人だかりを避けるようにして、テント横から「テントの関係
者です」と断り、第1テントへもぐり込む。第1テントの入り口には、Hさん
が仁王立ちになって、テントへの侵入を阻止していたが、テントの中にはたく
さんの人がすでに来ていた。テント内で簡単に挨拶を済ませ、目立たないよう
にして、第2テントへ。第2テントの入り口の横にも侵入を阻止するために泊
まり当番のKさんが仁王立ちで立っていた。第2テントの中にもスタッフを含
め、座り込みに来られた大勢の人がいらした。
テントの中で、しばらく、排外主義者のスピーチを聞いていたが、脱原発を
訴えているタレントの方への誹謗中傷、人種や思想についての数々の差別発言
など、相変わらず、全く聞くに堪えない内容。せっかくテントに来て下さった
方に嫌な思いをさせてしまった事が、たいへん心苦しい。
その後も某排外主義者団体の代表者はマイクを使ってテントへ向かって、所
謂ヘイトスピーチを繰り返し行っていたが、18時を少し回ったところで、
「今日はこれで終了とするが、何度でも来る」と捨て台詞を残し、テント前へ
集まっていた排外主義者の集団と共に帰って行った。
警備の警察官が帰った後にテントのスタッフで暫くテント前の警備を行ない、
経産省や日比谷公園の周辺を確認した後にテントに入り、私がいない間の状況
を確認する。
排外主義者のデモは、16時30分集合となっていたので、18時過ぎ頃に
テントへ来るのではないかと思っていたが、17時20分頃から来ていたらし
い。まずは代表者が現れ、ヘイトスピーチを行った後で、「これからデモ参加
者を呼ぶ」と言う発言をした後に、デモ参加者が大挙して、テントひろばへ訪
れたと言う事。おそらく集会はやらないで、そのまま来たんですね。某排外主
義者の団体の参加人数は100~120人程度。警備にあたってくれた警官隊
も含めると200名近い人がいたかもしれない。今日は、事前に情報をつかん
だ警察が警備に当たってくれたたために、騒動にはならなかったが、これから
はテント側の運営体制を強化することを確認した。
今日は、いつも経産省前やデモなどで脱原発を訴えている自称サラリーマン
右翼の方も駆けつけてくれ、脱原発を目指す立場から、排外主義者の集団と対
峙してくれていた。日頃から脱原発を実現するために、テントスタッフの一員
としてテントを維持している立場から、心から感謝したい。また、寒い中、ト
ラブルにならないように警備にあたってくれた警察官の方達にも感謝の意を表
したい。
テントの中には、某排外主義者の団体がテントへ来るらしいと言う事を知り、
わざわざテントへ来てくれた牧師の家に育ったというカナダ人の翻訳家の方も
いらっしゃった。事のいきさつを知った彼は、「それでも彼らを救ってあげた
い」と言っていたらしい。こういう方の気持ちが彼らに伝わるとよいのだが。
経産省前テントひろばが、イデオロギー・宗教・人種に関係なく、多くの人
の思いを背負っている事を実感。とにもかくにもテントに来てくれた人に大き
なご迷惑をかける事が無かった事が何よりもよかったです。
まだまだ冷たい北風は吹いていますが、暖かく心地よい春一番を感じる事も
出来た一日でした。 (T・K)
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★3.新聞・雑誌から
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◇東電に「自首するやつ いないのか」埼玉知事が原発事故批判
(2月14日 中日新聞より抜粋)
埼玉県の上田清司知事は一三日の記者会見で、四月から企業向け電気料金を
値上げする東京電力について「これだけ満天下に迷惑をかけて誰ひとり警察の
ご厄介にもなっていない。自首するやつはいないのかと言いたい」と、厳しく
批判した。
知事は例として「ガスタンクが爆発すれば御用になるし、デパートが火災に
なっても御用になる」と述べ、福島第一原発事故の刑事責任を取らないまま値
上げを検討する東電への不満を爆発させた形だ。
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★4.イベントのおさそい
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◇「原発さよなら! 3・4 千葉集会」
昨年の9月19日に東京・明治公園で開催された、脱原発5万人集会で福島
を代表して感動的なアピールをされた、武藤 類子さんの講演と制服向上委
員会のライブとパレードを下記の内容で開催しますので多くの方の参加を
お願い致します。
日時:3月4日(日) 13:15開場
場所:千葉県教育会館 大ホール(定員500名)
ライブ:制服向上委員会 13:50~14:20
講演:フクシマの真実 14:25~15:55
講師:武藤 類子さん
資料代:500円
原発さよならパレード 16:30~17:30
主催:原発さよなら千葉
問い合わせ先:090-2553-2587 永野勇まで
詳細は「原発さよなら千葉」で検索して下さい。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1363】
2012年2月27日(月) 地震と原発事故情報
転送歓迎
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2月20日、関西電力高浜原子力発電所3号機が定期検査で停止
残るは東電1基、北海道電1基の計2基、全原発停止へあと一歩
【東京電力:柏崎刈羽6号 2012年3月26日に 定検入】
【北海道電力:泊3号 2012年4月末までに 定検入】
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★1.原発よさようならの意見広告が朝日新聞に載りました
2月27日(月)の夕刊に掲載。10回目。
ストップ原発&再処理・意見広告の会
★2.「核燃は直接処分が最も優位」
今後20年 増殖炉実用化困難 原子力小委見解
(2月24日 毎日新聞より抜粋)
★3.<テント日誌 2/25(土)>
小出さんを迎えてテントは夜更けまで熱気に満ち
―― 経産省前テントひろば 168日目 ――
★4.新聞・雑誌から
◇米動物愛護団体が救援活動の2団体に寄付
(2月19日毎日新聞より抜粋)
◇「原発再稼働」の前に、
政府は国民の信頼を回復するための
「三つの壁」を乗り越えよ/田坂広志
(出典SAPIO 3月14日号より)
※メルマガ編集部より訂正とお詫び
TMM:No1358(2/22発行)に掲載した出典の記載に誤りがありました。
誤 「思想新聞」2月15日号に掲載された記事の一部です。
正 新聞「思想運動」2.15号に掲載された記事の一部です。
著者と発行者へお詫びします。
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★1.原発よさようならの意見広告が朝日新聞に載りました
2月27日(月)の夕刊に掲載。10回目。
ストップ原発&再処理・意見広告の会
───────────────────────────────────
おかげさまで標題の通り、第10回目の意見広告「もう!黙っていられない
原発よ、さようなら」が2月27日に掲載されます。皆様のご協力、誠にあり
がとうございました。スタッフ一同、心よりお礼申し上げます。
紙面は
1)「NO!」と言って、原発に見立てたボールを蹴っている人と、自然界の循
環をイメージした丸い囲みの中に「原発よ!さようなら」をシルエットのよ
うに切り紙細工で表したイラスト(脱原発と自然の循環をイメージしたステ
キなデザインです!)、
2)私たちが訴えたかった、i)「原発なくても電気は足りる」ことを、今2基
しか稼働していない現実が証明しているではないか、と再認識してもらうこ
と、ii)1年前の原発事故は収束どころか、国会の事故調による原因究明も
始まったばかりなのに停止中の原発の再稼働へ向けたなりふり構わぬ電力会
社やその周辺の反省の無さには我慢ならないこと、iii )原子力政策は破綻
しているのに,原発輸出なんてとんでもない、日本政府がやるべき政策は一
刻も早い原発全廃への舵を切ることしかないこと、iv)電気料金値上げを事
業者の権利、という東電社長のとんでも発言への反発、v)今も頻繁に起き
ている地震のたびに原発事故(放射能汚染)を心配しなくてよい世の中にす
べき、という思いを込めた作文、
3)3.11の事故から1年にあたるこの時期に、原発なくそう、という声をさら
に大きく挙げるために、各地の集会に参加しましょう、という呼びかけを込
めて、福島と東京の2か所の集会案内、から成っています。
ご注目頂ければ幸いです。
毎回、新聞社とのやり取りにはドラマ(大げさかな?)があるのですが、今
回は、会の振り込み口座番号を載せるかどうかで最後までやり取りが続きまし
た。結局これを省くことで「審査通過」となりました。少なくとも「浜岡原
発」についてはまだ賛同を募集中ですから、チラシをご希望の方はご請求くだ
さい(連絡先はHPに。たんぽぽ舍気付です)。
(注:全ての原発の廃止と、浜岡原発は停止ではなく廃炉に! の2つの意見
広告の募金は、昨年から2月まで約8カ月で全国から1000人以上190万円強
あつまりました。これを二等分して、半分は新聞意見広告に、半分は浜岡で
の大看板に使われる予定です)
───────────────────────────────────
★2.「核燃は直接処分が最も優位」
今後20年 増殖炉実用化困難 原子力小委会見解
(2月24日 毎日新聞より抜粋)
───────────────────────────────────
原発の使用済み核燃料を再利用する「核燃料サイクル」のあり方について検
討している内閣府原子力委員会の小委員会(鈴木達治郎座長)は23日、今後
20年は燃料を再処理せずに直接処分する方法が最も経済的とする一方、プル
トニウムを増やす高速増殖炉は、当面は実用化は困難とする見解をまとめた。
見解は政府のエネルギー・環境会議に提示され、新たなエネルギー政策の議論
に反映される。(中略)
小委は、直接処分は再利用の半分のコストで済み、「原料となるウラン価格
の上昇を加味しても、経済性の優位は、今後20年続く可能性が高い」とした。
また、プルトニウムが兵器に転用される懸念についても、再利用や高速増殖炉
に比べて低くなるとした。
さらに、高速増殖炉について「過去50年の研究開発でも実用化されていな
い」と指摘、当面は技術面からは有力視しないとした。(後略)
───────────────────────────────────
★3.<テント日誌 2/25(土)>
小出さんを迎えてテントは夜更けまで熱気に満ち
―― 経産省前テントひろば 168日目 ――
───────────────────────────────────
昨夜、テント宿泊人員少な目かと立候補したが、前日予約以外は無理と・・
それで、今朝の日比谷公園「散歩」は、Fさんの孤軍奮闘になった。氷雨の中、
傘もささずに、3回往復したそうな。
テントへの「通勤」途上、東京新聞一面を読んで考えさせられた。東電株主
の東京都が、値上げ攻勢に対して、中部電力に鞍替えするという。「自治体・
企業 東電離れ」という小見出し。
この日、「原発を問う民衆法廷」があり、翌日26日、「国際市民法廷」が
開かれる。これは、内容の違う民衆・市民法廷だ。その根拠を明確に解説する
広河隆一・小出裕章両氏の講演会の前座(失礼!)に、渕上・椎名両氏も演壇
に立つということで、Fさんと連れ立ち、T女史、福島からの青年Sさんと、明
大リバティホール地下へ。
渕上さんは、雨の中、長靴姿で現れ、福島訪問の際の長靴であることを伝え
られ、世界の広河、京都・大阪の小出に、福島を忘れない気概を会の頭から力
説された。「おんなのテント」(正確には第2テント)から、福島情報を戴し
て立たれた椎名さんは、週刊文春3・1号の北海道避難のこども二人から、甲
状腺障害が、発見されたことの報道をめぐって、涙ながらに、現状と報道の
ギャップを埋める力演をされ、このふたりのお話だけでも、強い再稼動阻止の
心は督励された。
観衆のラッシュを予想して、主催者側は、宣伝を抑えた、という。それでも、
ライヴ・ホールと中継ホールの2教室満席となった。二次会場での、距離のな
い対話は、果てることなく、小出さんともども、テントまで流れ出た。
二つのテントは、来訪者で鈴なりとなり、夜の更けるのを忘れるほど。渕上
村長の話を首うなだれて聞き入る小出さんは、ずっとテント闘争を闘ってきた
かのように感じられたりする。「ファン」でもみくちゃになった小出さんを、
FさんとTさんが救い出し、ホテルへの改札口までご案内した。熱い握手がそこ
ここで繰り返される。
国家権力の企業組織の犯罪を如何に告発し、賠償責任を果たさせるか・・・
この夜ばかりは、自らの少数派気分は、完全に吹き飛んでいた。さあ、さらな
る対話、進攻を! (Q記)
☆「ひろばー全国・全世界から ~交流・討論・共感~」
(郵便は〒100-0013 東京都千代田区霞が関1-3-1 経産省前テントひろば
メールは tentohiroba@gmail.com へお送り下さい)
☆テントひろばに寄せられたメッセージは
経産省前テントひろばHPをご覧ください。
http://tentohiroba.tumblr.com/
───────────────────────────────────
★4.新聞・雑誌から
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◇米動物愛護団体が救援活動の2団体に寄付
(2月19日毎日新聞より抜粋)
米国の動物愛護団体「アメリカ人道協会」(AHA、本部ワシントンDC)は、
被災したペットや家畜の保護に取り組む「緊急災害時動物救援本部」(東京都
港区区)と「福島県動物救護本部」(福島市)に対し、今後1~2年にわたり
総額15万ドル(約1170万円)を寄付することを決めた。15日に東京都
内で寄付金の贈呈式があり、AHAのロビン・ガンサート代表は「福島第1原
発事故の長期化により、被災動物の数も増え続けている。一時保護先で避難生
活を送るペットにも継続的な支援が重要」と語った。16日には福島市内の動
物シェルターも視察した。
◇「原発再稼働」の前に、
政府は国民の信頼を回復するための「三つの壁」を乗り越えよ/田坂広志
(出典 SAPIO3月14日号より)
・・・私は原発の再稼働に絶対反対ではありません。しかし、再稼働させる
には、最低限クリアしなければならない二つの条件があります。
第一は、国民の安全と安心が十分に確保されるということ。第二は、国民
が再稼働を納得するというこ。
ところが、現在の永田町や霞が関には「根拠の無い楽観的空気」が広がって
おり、その再稼働への動きには、深い懸念を覚えます。・・・
・・・第二の点に関して言えば、国民が再稼働を納得するためには、原子力
行政に対する信頼を回復することが絶対的な条件です。「決して起きない」
と言い続けた原発事故が起きたことによって、長年気付いてきた国民からの
信頼は失われました。それを回復するためには「三つの壁」を乗り越えなけ
ればなりません。
●再稼働に求められる三つの絶対的条件
第一は、事故原因の徹底究明です。ところが、現時点では三つの事故調査
委員会(国会事故調、政府事故調、民間事故調*2)のいずれも最終報告を
出していません。すなわち、何が福島事故の真の原因であったのか、未だ判
明していないのです。それにもかかわらず、「重大事故を起こさない対策は
打った」として再稼働への手続きが進められていますが、これでは国民の信
頼と納得は得られません。
第二は、事故の責任の所在を明らかにし、責任を取る事です。その際、
東京電力はもとより、原発を監督してきた行政機関や政府の委員会も、
責任の所在を明らかにし、しかるべき厳正な処分を受けるべきでしょう。
その当然のことを抜きに、国民は政府の原子力行政に対して、信頼も納得
もしないでしょう。(中略)
第三は、原因究明に基づいた原子力行政の徹底的な改革です。そもそも、
今回の原発事故の背景にあるのは、単なる「技術的要因」だけではありま
せん。そこには、明確に「人的・組織的・制度的・文化的要因」があります。
従って、再稼働の「安全性」を確保するためには、ただ「津波対策の
強化」
「電源の多重化」といった技術的な対策だけでは不十分であり、むしろ、
原子力行政と原子力産業の抜本的な改革を行う事こそが、最も重要な安全
対策です。
・・・事故を起こした時と同じ法律の下で、同じ手順で再稼働に進むこと
を国民は納得するのでしょうか。(後略)
2012年2月27日(月) 地震と原発事故情報
転送歓迎
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2月20日、関西電力高浜原子力発電所3号機が定期検査で停止
残るは東電1基、北海道電1基の計2基、全原発停止へあと一歩
【東京電力:柏崎刈羽6号 2012年3月26日に 定検入】
【北海道電力:泊3号 2012年4月末までに 定検入】
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★1.原発よさようならの意見広告が朝日新聞に載りました
2月27日(月)の夕刊に掲載。10回目。
ストップ原発&再処理・意見広告の会
★2.「核燃は直接処分が最も優位」
今後20年 増殖炉実用化困難 原子力小委見解
(2月24日 毎日新聞より抜粋)
★3.<テント日誌 2/25(土)>
小出さんを迎えてテントは夜更けまで熱気に満ち
―― 経産省前テントひろば 168日目 ――
★4.新聞・雑誌から
◇米動物愛護団体が救援活動の2団体に寄付
(2月19日毎日新聞より抜粋)
◇「原発再稼働」の前に、
政府は国民の信頼を回復するための
「三つの壁」を乗り越えよ/田坂広志
(出典SAPIO 3月14日号より)
※メルマガ編集部より訂正とお詫び
TMM:No1358(2/22発行)に掲載した出典の記載に誤りがありました。
誤 「思想新聞」2月15日号に掲載された記事の一部です。
正 新聞「思想運動」2.15号に掲載された記事の一部です。
著者と発行者へお詫びします。
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★1.原発よさようならの意見広告が朝日新聞に載りました
2月27日(月)の夕刊に掲載。10回目。
ストップ原発&再処理・意見広告の会
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おかげさまで標題の通り、第10回目の意見広告「もう!黙っていられない
原発よ、さようなら」が2月27日に掲載されます。皆様のご協力、誠にあり
がとうございました。スタッフ一同、心よりお礼申し上げます。
紙面は
1)「NO!」と言って、原発に見立てたボールを蹴っている人と、自然界の循
環をイメージした丸い囲みの中に「原発よ!さようなら」をシルエットのよ
うに切り紙細工で表したイラスト(脱原発と自然の循環をイメージしたステ
キなデザインです!)、
2)私たちが訴えたかった、i)「原発なくても電気は足りる」ことを、今2基
しか稼働していない現実が証明しているではないか、と再認識してもらうこ
と、ii)1年前の原発事故は収束どころか、国会の事故調による原因究明も
始まったばかりなのに停止中の原発の再稼働へ向けたなりふり構わぬ電力会
社やその周辺の反省の無さには我慢ならないこと、iii )原子力政策は破綻
しているのに,原発輸出なんてとんでもない、日本政府がやるべき政策は一
刻も早い原発全廃への舵を切ることしかないこと、iv)電気料金値上げを事
業者の権利、という東電社長のとんでも発言への反発、v)今も頻繁に起き
ている地震のたびに原発事故(放射能汚染)を心配しなくてよい世の中にす
べき、という思いを込めた作文、
3)3.11の事故から1年にあたるこの時期に、原発なくそう、という声をさら
に大きく挙げるために、各地の集会に参加しましょう、という呼びかけを込
めて、福島と東京の2か所の集会案内、から成っています。
ご注目頂ければ幸いです。
毎回、新聞社とのやり取りにはドラマ(大げさかな?)があるのですが、今
回は、会の振り込み口座番号を載せるかどうかで最後までやり取りが続きまし
た。結局これを省くことで「審査通過」となりました。少なくとも「浜岡原
発」についてはまだ賛同を募集中ですから、チラシをご希望の方はご請求くだ
さい(連絡先はHPに。たんぽぽ舍気付です)。
(注:全ての原発の廃止と、浜岡原発は停止ではなく廃炉に! の2つの意見
広告の募金は、昨年から2月まで約8カ月で全国から1000人以上190万円強
あつまりました。これを二等分して、半分は新聞意見広告に、半分は浜岡で
の大看板に使われる予定です)
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★2.「核燃は直接処分が最も優位」
今後20年 増殖炉実用化困難 原子力小委会見解
(2月24日 毎日新聞より抜粋)
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原発の使用済み核燃料を再利用する「核燃料サイクル」のあり方について検
討している内閣府原子力委員会の小委員会(鈴木達治郎座長)は23日、今後
20年は燃料を再処理せずに直接処分する方法が最も経済的とする一方、プル
トニウムを増やす高速増殖炉は、当面は実用化は困難とする見解をまとめた。
見解は政府のエネルギー・環境会議に提示され、新たなエネルギー政策の議論
に反映される。(中略)
小委は、直接処分は再利用の半分のコストで済み、「原料となるウラン価格
の上昇を加味しても、経済性の優位は、今後20年続く可能性が高い」とした。
また、プルトニウムが兵器に転用される懸念についても、再利用や高速増殖炉
に比べて低くなるとした。
さらに、高速増殖炉について「過去50年の研究開発でも実用化されていな
い」と指摘、当面は技術面からは有力視しないとした。(後略)
───────────────────────────────────
★3.<テント日誌 2/25(土)>
小出さんを迎えてテントは夜更けまで熱気に満ち
―― 経産省前テントひろば 168日目 ――
───────────────────────────────────
昨夜、テント宿泊人員少な目かと立候補したが、前日予約以外は無理と・・
それで、今朝の日比谷公園「散歩」は、Fさんの孤軍奮闘になった。氷雨の中、
傘もささずに、3回往復したそうな。
テントへの「通勤」途上、東京新聞一面を読んで考えさせられた。東電株主
の東京都が、値上げ攻勢に対して、中部電力に鞍替えするという。「自治体・
企業 東電離れ」という小見出し。
この日、「原発を問う民衆法廷」があり、翌日26日、「国際市民法廷」が
開かれる。これは、内容の違う民衆・市民法廷だ。その根拠を明確に解説する
広河隆一・小出裕章両氏の講演会の前座(失礼!)に、渕上・椎名両氏も演壇
に立つということで、Fさんと連れ立ち、T女史、福島からの青年Sさんと、明
大リバティホール地下へ。
渕上さんは、雨の中、長靴姿で現れ、福島訪問の際の長靴であることを伝え
られ、世界の広河、京都・大阪の小出に、福島を忘れない気概を会の頭から力
説された。「おんなのテント」(正確には第2テント)から、福島情報を戴し
て立たれた椎名さんは、週刊文春3・1号の北海道避難のこども二人から、甲
状腺障害が、発見されたことの報道をめぐって、涙ながらに、現状と報道の
ギャップを埋める力演をされ、このふたりのお話だけでも、強い再稼動阻止の
心は督励された。
観衆のラッシュを予想して、主催者側は、宣伝を抑えた、という。それでも、
ライヴ・ホールと中継ホールの2教室満席となった。二次会場での、距離のな
い対話は、果てることなく、小出さんともども、テントまで流れ出た。
二つのテントは、来訪者で鈴なりとなり、夜の更けるのを忘れるほど。渕上
村長の話を首うなだれて聞き入る小出さんは、ずっとテント闘争を闘ってきた
かのように感じられたりする。「ファン」でもみくちゃになった小出さんを、
FさんとTさんが救い出し、ホテルへの改札口までご案内した。熱い握手がそこ
ここで繰り返される。
国家権力の企業組織の犯罪を如何に告発し、賠償責任を果たさせるか・・・
この夜ばかりは、自らの少数派気分は、完全に吹き飛んでいた。さあ、さらな
る対話、進攻を! (Q記)
☆「ひろばー全国・全世界から ~交流・討論・共感~」
(郵便は〒100-0013 東京都千代田区霞が関1-3-1 経産省前テントひろば
メールは tentohiroba@gmail.com へお送り下さい)
☆テントひろばに寄せられたメッセージは
経産省前テントひろばHPをご覧ください。
http://tentohiroba.tumblr.com/
───────────────────────────────────
★4.新聞・雑誌から
───────────────────────────────────
◇米動物愛護団体が救援活動の2団体に寄付
(2月19日毎日新聞より抜粋)
米国の動物愛護団体「アメリカ人道協会」(AHA、本部ワシントンDC)は、
被災したペットや家畜の保護に取り組む「緊急災害時動物救援本部」(東京都
港区区)と「福島県動物救護本部」(福島市)に対し、今後1~2年にわたり
総額15万ドル(約1170万円)を寄付することを決めた。15日に東京都
内で寄付金の贈呈式があり、AHAのロビン・ガンサート代表は「福島第1原
発事故の長期化により、被災動物の数も増え続けている。一時保護先で避難生
活を送るペットにも継続的な支援が重要」と語った。16日には福島市内の動
物シェルターも視察した。
◇「原発再稼働」の前に、
政府は国民の信頼を回復するための「三つの壁」を乗り越えよ/田坂広志
(出典 SAPIO3月14日号より)
・・・私は原発の再稼働に絶対反対ではありません。しかし、再稼働させる
には、最低限クリアしなければならない二つの条件があります。
第一は、国民の安全と安心が十分に確保されるということ。第二は、国民
が再稼働を納得するというこ。
ところが、現在の永田町や霞が関には「根拠の無い楽観的空気」が広がって
おり、その再稼働への動きには、深い懸念を覚えます。・・・
・・・第二の点に関して言えば、国民が再稼働を納得するためには、原子力
行政に対する信頼を回復することが絶対的な条件です。「決して起きない」
と言い続けた原発事故が起きたことによって、長年気付いてきた国民からの
信頼は失われました。それを回復するためには「三つの壁」を乗り越えなけ
ればなりません。
●再稼働に求められる三つの絶対的条件
第一は、事故原因の徹底究明です。ところが、現時点では三つの事故調査
委員会(国会事故調、政府事故調、民間事故調*2)のいずれも最終報告を
出していません。すなわち、何が福島事故の真の原因であったのか、未だ判
明していないのです。それにもかかわらず、「重大事故を起こさない対策は
打った」として再稼働への手続きが進められていますが、これでは国民の信
頼と納得は得られません。
第二は、事故の責任の所在を明らかにし、責任を取る事です。その際、
東京電力はもとより、原発を監督してきた行政機関や政府の委員会も、
責任の所在を明らかにし、しかるべき厳正な処分を受けるべきでしょう。
その当然のことを抜きに、国民は政府の原子力行政に対して、信頼も納得
もしないでしょう。(中略)
第三は、原因究明に基づいた原子力行政の徹底的な改革です。そもそも、
今回の原発事故の背景にあるのは、単なる「技術的要因」だけではありま
せん。そこには、明確に「人的・組織的・制度的・文化的要因」があります。
従って、再稼働の「安全性」を確保するためには、ただ「津波対策の
強化」
「電源の多重化」といった技術的な対策だけでは不十分であり、むしろ、
原子力行政と原子力産業の抜本的な改革を行う事こそが、最も重要な安全
対策です。
・・・事故を起こした時と同じ法律の下で、同じ手順で再稼働に進むこと
を国民は納得するのでしょうか。(後略)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1362】
2012年2月27日(月) 地震と原発事故情報
転送歓迎
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□
2月20日、関西電力高浜原子力発電所3号機が定期検査で停止
残るは東電1基、北海道電1基の計2基、全原発停止へあと一歩
【東京電力:柏崎刈羽6号 2012年3月26日に 定検入】
【北海道電力:泊3号 2012年4月末までに 定検入】
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□
★1.東海第2原発の廃炉を求めて700人が集会と人間の鎖
茨城県東海村で、原発廃炉・再稼働NOの行動
たんぽぽ舎 山本勇祐
★2.東電17%値上げ再考促す
都、中部電に電力要請 庁舎分1億円負担回避へ
電力業界に競争原理 自治体・企業 広がる東電離れ
2012年2月25日東京新聞より抜粋
★3.<テント日誌 2/24(金)>
春に向けて深まりゆく現実への予感
― 経産省前テントひろば 167日目 ―
★4.読者からイベントのおさそい
◇3月10日 福島にてシンポジウム
「福島原発事故被害者のいのちと尊厳を守る法制定を求めて」
★5.2/19たんぽぽ舎総会へのメッセージ
相沢一正さんより
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
───────────────────────────────────
★1.東海第2原発の廃炉を求めて700人が集会と人間の鎖
茨城県東海村で、原発廃炉・再稼働NOの行動
たんぽぽ舎 山本勇祐
───────────────────────────────────
2月26日(日)午後 茨城県東海村で、東海第2原発の廃炉を求めて集会と
1.5キロ離れた同原発まで移動。正門前を約700人の人間の鎖で、「東海第2
原発は廃炉にせよ!」「再稼働は認めない!」を訴える行動があった。
これに、さよなら原発・東海第2原発ハイロアクション実行委員会の呼びか
けで、たんぽぽ舎・反原発自治体議員・市民連盟とともに参加した。参加者は
県内外から約700人。
集会では、実行委員長の相沢一正(東海村議、反原発自治体議員・市民連
盟)が、「東海第2原発の廃炉を求める署名(10万筆を超える)を県に提出し
た。東海第2原発の再稼働の動きがあるが、絶対に認められない。引き続き廃
炉を求めて運動を強化しよう。」と挨拶があった。
最後に、東海第2原発の再稼働は絶対に認めません。
原発に頼らない再生可能エネルギーへの転換をはかりましょう。
老朽原発・東海第2原発は廃炉にしましょう。
などのアピールを採択して、人間の鎖行動を行った。
東海第2原発(日本原子力発電 110万Kw)は、1978年運転開始から、既に
33年経った老朽原発だ。30キロ圏内には水戸市を含め100万人以上が暮らす。
これはどの原発よりも多い。東京まで110キロの距離に立地している危険な原
発だ。現に、3・11では、福島第1原発と同様に、外部電源を失い、津波をかぶ
り非常用ヂーゼル発電機の一部も使えなくなり、冷温停止まで3日もかかった。
まさに危機一髪の事態が続いていた。
(福島の陰に隠れてあまり報道されなかったが…)
───────────────────────────────────
★2.東電17%値上げ再考促す
都、中部電に電力要請 庁舎分1億円負担回避へ
電力業界に競争原理 自治体・企業 広がる東電離れ
2012年2月25日東京新聞より抜粋
───────────────────────────────────
東京都が新宿区の都庁舎で使用する電力の供給を中部電力(名古屋市)に要
請していることが二十四日、分かった。二〇〇五年四月の電力自由化で、電力
会社が営業区域を越えて、企業や自治体など大口需要家に電力供給することが
容易になっており、都が中電と契約を結べば、他の大口需要家へ波及する可能
性がある。
大口需要家向けに平均17%の値上げを表明している東京電力に値上げの再考
を促す狙いもある。(中略)
───────────────────────────────────
★3.<テント日誌 2/24(金)>
春に向けて深まりゆく現実への予感
― 経産省前テントひろば 167日目 ―
───────────────────────────────────
2月24日(金) 晴れのち曇り 随分と暖かくなってきた。このところ、
毎日誰もが 口にする言葉である。春への予感・・・ それは迫り来る全原発
停止実現への期待であり、再稼動を許さない正念場への決意であり、3・11
から1年、いよいよシビアとなってくる福島の現実への痛みである。
暖かくなったせいでもあろうか、今日は朝から来訪者が多い。福島から福島
大の女子学生やってくる。パリから、フィガロ紙のエネルギー専門の記者が
やってくる。が、通訳がいないため、話がなかなか通じない。
そして日本山妙法寺のお坊さん達が、「命の行進2012」の途中で立ち寄
る。この「命の行進2012」は2月4日~3月3日は東海原発~ビキニ行進
~浜岡原発、3月11日からは福島を起点に全国の原発を巡り、そして8月6
日に広島平和記念公園に到着するという、壮大な祈りの行進である。
「全国の原発を巡り、各地域から地域へ、各それぞれの地元の方がその地域
を祈り歩き、そして次の地域の方々に祈りの行進を託し、全国を数珠つなぎ紡
いでいくというもの」で、「たとえ1日1時間でも共に祈り歩いて下さい」と
参加を呼びかけている。
午後、9条改憲阻止の会の人達も参加している横田基地反対運動の中心で活
動されている方が来訪。横田でも時々座り込み行動をされているだけに、テン
トを見て感銘されている様子。多額のカンパありがとうございました。先日の
杉並の大集会とデモにも参加されていて、脱原発で左から右まで一堂に会して
いる様子に新鮮な驚きがあったとか。
テントの前では若者が、イムジン河を阿武隈川に言い換えた替え歌をギター
を掻き鳴らしながら朗々と歌い続けている。
日暮れてから、テントのカラーチラシ作成についてデザイン・編集会議を行
う。終えて外に出ると別館前(保安院前)で、7~8人がリレートークでマイ
クアピールしている。止むことのない怒り・思い・訴えを、止むことなく続け
ること、「時間による風化」などあり得ないことなのだ。
椎名さんと、今週の週刊文春の記事について話す。郡山から避難した2人の
子どもに甲状腺がんの疑いという記事もいよいよかという衝撃を受けるもので
あるが、それ以上に山下を頂点とする県の対応が「子ども達の健康を守り、不
安を取り除くよりは、研究データの収集に重点がおかれて」おり、むしろ健康
を守り不安を取り除こうとする努力を抑圧しているという、数々の指摘こそ衝
撃的であった。
帰路に着こうとしたところで、テントの前で50代と思われる2人の男性に
話しかけられ、そのまま立ち話。1人は富岡町出身で実家は第1原発から5km
のところだという。 もう1人の方がこういうテントがあるからと案内して、
来てみたそうだ。
彼は避難所にも足繁く通っていて、「どんなに辛くてももうふる里は喪われ
たのだ。この現実を受けとめねばならない。ただ帰りたいというだけではなく、
帰れないという現実を見ながら、どうしていくのか、そこから東電・政府・県
に対する要求も突き出してやっていくしかない。」と訴えているそうである。
そう言えば、エム牧場の吉沢さんも「浪江町はチェルノブイリと化したのだ、
という現実を受けとめ、そこから出発しなけば。」と周りの人達に話している
と言っていた。
立ち話はお互い去りがたい気持ちで延々と続き、固く握手して別れた。
福島の現実は時と共にシビアさを増して、私たちにそれにどう向き合うかを問
いかけてくる。( Y・T )
───────────────────────────────────
★4.読者からイベントのおさそい
───────────────────────────────────
◇シンポジウム「福島原発事故被害者のいのちと尊厳を守る法制定を求めて」
日時:3月10日(土) 10時半から15時
会場:郡山市民交流プラザ大会議室(郡山駅西口1分 ビッグアイ7階)
内容:
◎講演「福島原発震災被害者の援護のための特別立法について
―広島・長崎・ビキニ―ヒバクシャの悲劇を繰り返さない」
講師:秋元理匡さん (日本弁護士連合会、東日本大震災・原子力発電所
事故等対策本部原子力PT事務局長)
◎各地からの報告
福島市渡利地区、大波地区、二本松市、飯館村、南相馬市、浪江町、
いわき市、県外避難者
◎パネルディスカッション
「福島原発震災被害者のいのちと尊厳を守る法制定を求めて」
コーディネーター:
佐藤和良さん(脱原発福島ネットワーク、福島原発震災情報連絡
センター)
秋元理匡(日弁連・東日本大震災原子力発電所事故等対策本部原子力
PT事務局長)
石丸小四郎(双葉地方原発反対同盟)
中手聖一(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク)ほか
宇野朗子(ハイロアクション福島原発40年実行委員会)
主催:脱原発福島ネットワーク・ハイロアクション福島原発40年実行
委員会・子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク
共催:福島原発震災情報連絡センター
お問い合わせ:
ハイロアクション福島 080-1807-6999 info@hairoaction.com
───────────────────────────────────
★5.たんぽぽ舎から 2/19たんぽぽ舎総会へのメッセージ
相沢一正さんより
───────────────────────────────────
たんぽぽ舎の23周年を祝って
脱原発とうかい塾世話人 東海村議会議員相沢一正
東海村の私たちのグループが、たんほぽ舎の行事に参加するようになったの
はJCO臨界事故の前後だったと思います。それ以来十数年がたちます。この
間様々な新しい情報を得、しばしば企画された講演会や学習会では新しい知見
を獲得できました。ありがとうございました。そして又、2000年1月の東
海村議選から今回の選挙まで陰に陽に応援をいただきました。単に特定の地域
や個人ではなく、反原発運動(私たちはとうかい塾を立ち上げたときに脱原発
の冠を付しました)、つまり全国の原発をなくす運動という広い見地からの応
援だったと思っています。そういう立場からも改めてお礼を申し上げます。た
んぽぽ舎が元気でいることが大事なことであり、それが23周年を迎えという
ことは大きな意義を有していると考え、改めてお祝いを申し上げます。
さて、私たちはいま東海第2原発の再稼働中止と廃炉を求めて運動を進めて
います。その一つとして署名運動を続け、第二次〆切分を2月10日に県に提
出しました。合わせて10万筆を超えました。知事の同意に規制をかけようと
言う趣旨ですが、これのみで目的が達成されるとは考えませんが、取りあえず
最終〆切(3月末)で署名数を上積みして、私たちが廃炉を主張する確かな根
拠を得たいと思っています。県の姿勢はこれまで国の方針決定待ちの消極姿勢
を示しているだけなのでこのあたりから風穴を開けねばならないと考えていま
す。
日本原電の所長が「6月の燃料装荷の準備はできている」と再稼働へ向けて
の強気発言をしていることもあり、いよいよ重要な局面が間近に迫っています。
やれることをすべてやり抜いて目的に近づきたいと考えています。
これからもよろしくお願いします。
2012年2月27日(月) 地震と原発事故情報
転送歓迎
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□
2月20日、関西電力高浜原子力発電所3号機が定期検査で停止
残るは東電1基、北海道電1基の計2基、全原発停止へあと一歩
【東京電力:柏崎刈羽6号 2012年3月26日に 定検入】
【北海道電力:泊3号 2012年4月末までに 定検入】
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★1.東海第2原発の廃炉を求めて700人が集会と人間の鎖
茨城県東海村で、原発廃炉・再稼働NOの行動
たんぽぽ舎 山本勇祐
★2.東電17%値上げ再考促す
都、中部電に電力要請 庁舎分1億円負担回避へ
電力業界に競争原理 自治体・企業 広がる東電離れ
2012年2月25日東京新聞より抜粋
★3.<テント日誌 2/24(金)>
春に向けて深まりゆく現実への予感
― 経産省前テントひろば 167日目 ―
★4.読者からイベントのおさそい
◇3月10日 福島にてシンポジウム
「福島原発事故被害者のいのちと尊厳を守る法制定を求めて」
★5.2/19たんぽぽ舎総会へのメッセージ
相沢一正さんより
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★1.東海第2原発の廃炉を求めて700人が集会と人間の鎖
茨城県東海村で、原発廃炉・再稼働NOの行動
たんぽぽ舎 山本勇祐
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2月26日(日)午後 茨城県東海村で、東海第2原発の廃炉を求めて集会と
1.5キロ離れた同原発まで移動。正門前を約700人の人間の鎖で、「東海第2
原発は廃炉にせよ!」「再稼働は認めない!」を訴える行動があった。
これに、さよなら原発・東海第2原発ハイロアクション実行委員会の呼びか
けで、たんぽぽ舎・反原発自治体議員・市民連盟とともに参加した。参加者は
県内外から約700人。
集会では、実行委員長の相沢一正(東海村議、反原発自治体議員・市民連
盟)が、「東海第2原発の廃炉を求める署名(10万筆を超える)を県に提出し
た。東海第2原発の再稼働の動きがあるが、絶対に認められない。引き続き廃
炉を求めて運動を強化しよう。」と挨拶があった。
最後に、東海第2原発の再稼働は絶対に認めません。
原発に頼らない再生可能エネルギーへの転換をはかりましょう。
老朽原発・東海第2原発は廃炉にしましょう。
などのアピールを採択して、人間の鎖行動を行った。
東海第2原発(日本原子力発電 110万Kw)は、1978年運転開始から、既に
33年経った老朽原発だ。30キロ圏内には水戸市を含め100万人以上が暮らす。
これはどの原発よりも多い。東京まで110キロの距離に立地している危険な原
発だ。現に、3・11では、福島第1原発と同様に、外部電源を失い、津波をかぶ
り非常用ヂーゼル発電機の一部も使えなくなり、冷温停止まで3日もかかった。
まさに危機一髪の事態が続いていた。
(福島の陰に隠れてあまり報道されなかったが…)
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★2.東電17%値上げ再考促す
都、中部電に電力要請 庁舎分1億円負担回避へ
電力業界に競争原理 自治体・企業 広がる東電離れ
2012年2月25日東京新聞より抜粋
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東京都が新宿区の都庁舎で使用する電力の供給を中部電力(名古屋市)に要
請していることが二十四日、分かった。二〇〇五年四月の電力自由化で、電力
会社が営業区域を越えて、企業や自治体など大口需要家に電力供給することが
容易になっており、都が中電と契約を結べば、他の大口需要家へ波及する可能
性がある。
大口需要家向けに平均17%の値上げを表明している東京電力に値上げの再考
を促す狙いもある。(中略)
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★3.<テント日誌 2/24(金)>
春に向けて深まりゆく現実への予感
― 経産省前テントひろば 167日目 ―
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2月24日(金) 晴れのち曇り 随分と暖かくなってきた。このところ、
毎日誰もが 口にする言葉である。春への予感・・・ それは迫り来る全原発
停止実現への期待であり、再稼動を許さない正念場への決意であり、3・11
から1年、いよいよシビアとなってくる福島の現実への痛みである。
暖かくなったせいでもあろうか、今日は朝から来訪者が多い。福島から福島
大の女子学生やってくる。パリから、フィガロ紙のエネルギー専門の記者が
やってくる。が、通訳がいないため、話がなかなか通じない。
そして日本山妙法寺のお坊さん達が、「命の行進2012」の途中で立ち寄
る。この「命の行進2012」は2月4日~3月3日は東海原発~ビキニ行進
~浜岡原発、3月11日からは福島を起点に全国の原発を巡り、そして8月6
日に広島平和記念公園に到着するという、壮大な祈りの行進である。
「全国の原発を巡り、各地域から地域へ、各それぞれの地元の方がその地域
を祈り歩き、そして次の地域の方々に祈りの行進を託し、全国を数珠つなぎ紡
いでいくというもの」で、「たとえ1日1時間でも共に祈り歩いて下さい」と
参加を呼びかけている。
午後、9条改憲阻止の会の人達も参加している横田基地反対運動の中心で活
動されている方が来訪。横田でも時々座り込み行動をされているだけに、テン
トを見て感銘されている様子。多額のカンパありがとうございました。先日の
杉並の大集会とデモにも参加されていて、脱原発で左から右まで一堂に会して
いる様子に新鮮な驚きがあったとか。
テントの前では若者が、イムジン河を阿武隈川に言い換えた替え歌をギター
を掻き鳴らしながら朗々と歌い続けている。
日暮れてから、テントのカラーチラシ作成についてデザイン・編集会議を行
う。終えて外に出ると別館前(保安院前)で、7~8人がリレートークでマイ
クアピールしている。止むことのない怒り・思い・訴えを、止むことなく続け
ること、「時間による風化」などあり得ないことなのだ。
椎名さんと、今週の週刊文春の記事について話す。郡山から避難した2人の
子どもに甲状腺がんの疑いという記事もいよいよかという衝撃を受けるもので
あるが、それ以上に山下を頂点とする県の対応が「子ども達の健康を守り、不
安を取り除くよりは、研究データの収集に重点がおかれて」おり、むしろ健康
を守り不安を取り除こうとする努力を抑圧しているという、数々の指摘こそ衝
撃的であった。
帰路に着こうとしたところで、テントの前で50代と思われる2人の男性に
話しかけられ、そのまま立ち話。1人は富岡町出身で実家は第1原発から5km
のところだという。 もう1人の方がこういうテントがあるからと案内して、
来てみたそうだ。
彼は避難所にも足繁く通っていて、「どんなに辛くてももうふる里は喪われ
たのだ。この現実を受けとめねばならない。ただ帰りたいというだけではなく、
帰れないという現実を見ながら、どうしていくのか、そこから東電・政府・県
に対する要求も突き出してやっていくしかない。」と訴えているそうである。
そう言えば、エム牧場の吉沢さんも「浪江町はチェルノブイリと化したのだ、
という現実を受けとめ、そこから出発しなけば。」と周りの人達に話している
と言っていた。
立ち話はお互い去りがたい気持ちで延々と続き、固く握手して別れた。
福島の現実は時と共にシビアさを増して、私たちにそれにどう向き合うかを問
いかけてくる。( Y・T )
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★4.読者からイベントのおさそい
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◇シンポジウム「福島原発事故被害者のいのちと尊厳を守る法制定を求めて」
日時:3月10日(土) 10時半から15時
会場:郡山市民交流プラザ大会議室(郡山駅西口1分 ビッグアイ7階)
内容:
◎講演「福島原発震災被害者の援護のための特別立法について
―広島・長崎・ビキニ―ヒバクシャの悲劇を繰り返さない」
講師:秋元理匡さん (日本弁護士連合会、東日本大震災・原子力発電所
事故等対策本部原子力PT事務局長)
◎各地からの報告
福島市渡利地区、大波地区、二本松市、飯館村、南相馬市、浪江町、
いわき市、県外避難者
◎パネルディスカッション
「福島原発震災被害者のいのちと尊厳を守る法制定を求めて」
コーディネーター:
佐藤和良さん(脱原発福島ネットワーク、福島原発震災情報連絡
センター)
秋元理匡(日弁連・東日本大震災原子力発電所事故等対策本部原子力
PT事務局長)
石丸小四郎(双葉地方原発反対同盟)
中手聖一(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク)ほか
宇野朗子(ハイロアクション福島原発40年実行委員会)
主催:脱原発福島ネットワーク・ハイロアクション福島原発40年実行
委員会・子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク
共催:福島原発震災情報連絡センター
お問い合わせ:
ハイロアクション福島 080-1807-6999 info@hairoaction.com
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★5.たんぽぽ舎から 2/19たんぽぽ舎総会へのメッセージ
相沢一正さんより
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たんぽぽ舎の23周年を祝って
脱原発とうかい塾世話人 東海村議会議員相沢一正
東海村の私たちのグループが、たんほぽ舎の行事に参加するようになったの
はJCO臨界事故の前後だったと思います。それ以来十数年がたちます。この
間様々な新しい情報を得、しばしば企画された講演会や学習会では新しい知見
を獲得できました。ありがとうございました。そして又、2000年1月の東
海村議選から今回の選挙まで陰に陽に応援をいただきました。単に特定の地域
や個人ではなく、反原発運動(私たちはとうかい塾を立ち上げたときに脱原発
の冠を付しました)、つまり全国の原発をなくす運動という広い見地からの応
援だったと思っています。そういう立場からも改めてお礼を申し上げます。た
んぽぽ舎が元気でいることが大事なことであり、それが23周年を迎えという
ことは大きな意義を有していると考え、改めてお祝いを申し上げます。
さて、私たちはいま東海第2原発の再稼働中止と廃炉を求めて運動を進めて
います。その一つとして署名運動を続け、第二次〆切分を2月10日に県に提
出しました。合わせて10万筆を超えました。知事の同意に規制をかけようと
言う趣旨ですが、これのみで目的が達成されるとは考えませんが、取りあえず
最終〆切(3月末)で署名数を上積みして、私たちが廃炉を主張する確かな根
拠を得たいと思っています。県の姿勢はこれまで国の方針決定待ちの消極姿勢
を示しているだけなのでこのあたりから風穴を開けねばならないと考えていま
す。
日本原電の所長が「6月の燃料装荷の準備はできている」と再稼働へ向けて
の強気発言をしていることもあり、いよいよ重要な局面が間近に迫っています。
やれることをすべてやり抜いて目的に近づきたいと考えています。
これからもよろしくお願いします。