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たんぽぽ舎です。【TMM:No2154】
2014年4月25日(金)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.地震による新幹線事故は運次第か
JRがひそかに怖れていること
「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」その48
島村英紀(地震学者)
★2.4/17討論会「規制委の黒い本質を知る-再稼働推進規制委とどう闘うか」
「原子力無規制委員会」「原子力寄生委員会」といえる活動 (下)
森田 龍(たんぽぽ舎講座受講者)
★3.新聞より2つ
◆国 原爆症審査ずさん 岡山地裁 30万円賠償命令
(4月24日東京新聞朝刊より抜粋)
◆新規制基準で安全審査申請 核燃製造のGNF
(4月24日朝日新聞神奈川版見出しより)
★4.書籍の紹介
◆『原発処分 先進国ドイツの現実-地底1000メートルの核ゴミ地獄』
広瀬 隆著
★5.たんぽぽ舎の近況-ベランダに最近、鳩がひんぱんに現れる
鈴木千津子(たんぽぽ舎)
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※訂正です。
昨日発信の【TMM:No2153】の2.「浜岡原発の危険性について
学ぶ講演会が盛況」において
誤:藤井廣明(神奈川県在住、町議)
正:藤井廣明(静岡県在住、町議)
お詫びして、訂正致します。
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┗■1.地震による新幹線事故は運次第か
| JRがひそかに怖れていること
| 「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」その48
└──── 島村英紀(地震学者)
地震による新幹線事故は運次第か
JRがひそかに怖れていることがある。地震による新幹線の大事故だ。
新幹線が開業してから今年で50年。この間、欧州では何度か大事故が起きたが、日本では人命にかかわるような事故は起きていない。
いままでの最大の事故は2004年、新潟中越地震(マグニチュード6.8)での上越新幹線の脱線事故だった。
走行中だった「とき325号」が脱線して傾いた。しかし幸い乗客乗員155人に死者も負傷者も出なかった。
この「325号」は新潟県長岡駅に停車するために減速中で、フルスピードではなかった。そのうえいくつもの幸運が重なった。現場の上下線の間にある豪雪地帯にしかない排雪溝にはまり込んだまま滑走したことも、現場の線路がカーブしていなかったことも、現場が高架だったためにレールのすぐ脇がコンクリートだったことも、対向列車がなくて正面衝突をしなかったことも幸いだった。
そしてこの新幹線が東北・上越新幹線の初代の「ボディーマウント構造」の車両だったために台車のギヤケースという部品と脱線した車輪がレールを挟み込んでくれたことも転覆をまぬがれた理由だった。
じつは、これらの幸運よりもはるかに大きな「幸運」があった。地震が起きたのは10月23日17時56分。そのわずか3分前にはこの「325号」は長さ8624メートルの魚沼(うおぬま)トンネルをフルスピードで駆け抜けていたのであった。
この地震で魚沼トンネル内はめちゃめちゃになった。レールの土台が25センチも飛び上がり、1メートル四方以上の巨大なコンクリートが壁から多数落ちたほか、トンネルの各所が崩壊していたのだ。もし地震がちょうど通過時に起きていたら、新幹線が巻きこまれて大事故になっていたことは間違いない。
この魚沼トンネルは山を掘り抜いた「山岳トンネル」というものだ。阪神淡路大震災(1995年)では天井と床をコンクリートの柱で支えるトンネルが数カ所崩壊したが、それよりも地震に強いはずのトンネルだった。
山岳トンネルでもいままでに地震で無事だったわけではない。関東地震(1923年)以来19もの山岳トンネルが壊れている。それが人命にかかわる大事故にならなかったのは、たまたま列車が通っていなかったからにすぎない。
着工予定のリニア新幹線はその86%がトンネルだし、山陽新幹線も51%がトンネルだ。「魚沼トンネルの再来」がいつ起きるか分からないのである。
だが危険はトンネルだけではない。阪神淡路大震災が起きたのは、新幹線が走り出す14分前の朝5時46分だった。地震には耐えるはずだった新幹線の鉄道橋がいくつか落ちたが、もし新幹線が走っていた時間帯だったら大事故になったに違いない。
東日本大震災(2011年)でも新幹線が仙台近くで脱線した。これも運良く、乗客は乗っていない試運転中の列車だった。
連載で書いてきたように日本のどこでも直下型地震が起きうる。
また「緊急地震速報」は直下型地震では間に合わない。
いままでは運が良かった。
しかし、これからも運がいいとは限らない。 (4月25日『夕刊フジ』より)
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┗■2.4/17討論会「規制委の黒い本質を知る-再稼働推進規制委とどう闘うか」
| 「原子力無規制委員会」「原子力寄生委員会」といえる活動 (下)
└──── 森田 龍(たんぽぽ舎講座受講者)
○原子力規制委員会の動き
2012年9月19日:原子力規制委員会発足
10月31日:原子力災害対策指針制定(パブコメなし)
2013年2月15日:委員会人事国会承認
2月27日:原子力災害対策指針改正〈UPZ30Km押し付け
3月6日:「東京電力福島第一原子力発電所の事故に関する健康管理のありかたについて」〈100mSv/年以下で安全〉
6月5日:原子力災害対策指針改正(緊急時モニタリング、安定ヨウ素剤配付)
6月19日:新規制基準決定=既存原発の再稼働審査開始
7月3日:大飯発電所3号機及び4号機の現状評価書
〈大飯新規制基準の評価書、稼働継続〉
11月20日:「帰還に向けた安全・安心対策に関する基本的な考え方」
〈年間積算線量20mSu以下帰還、個人線量計〉
2014年1月17日:核燃料施設等の新規制基準適合性に係わる審査会
3月13日:川内原発優先審査
4月4日:放射線審議会総会
○田中俊一委員長の発言-ひどい内容・電力会社寄りの発言ばかり
2013年3月6日
・100mSv以下の被曝線量では、…放射線による発ガンリスクの明かな増加を証明することは難しい ・多数基立地はバックフィットしない
7月31日・(汚染水の海洋流出について)風評被害を防ぐことはできない
9月11日
・環境に有意な影響があるような汚染はまだ生じていない。心配しなければいけないような状況でないということは、私もそう思っています。
(安倍総理の、汚染水はコントロールされている発言を受けて)
9月25日
・きちっとデータで示して、海の方の汚染にまでは至っていない
・事業者を含めた当事者能力に期待
・海とか海洋生物に非常に大きな影響が出るまでにはいたっていない