NUCLEAIRE
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1998】
2013年10月23日(水)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.四国・伊方原発の危険性 (中)
マグニチュード8を超える巨大地震を起こす世界最大級の活断層-
伊方原発の目の前に日本最大の活断層・中央構造線がある
広瀬 隆
★2.【新潟発】
報道とは裏腹、泉田新潟県知事の真意
「再稼働に向けてGOとはとれない」
10月16日『田中龍作ジャーナル』より
★3.新聞・雑誌より2つ
◆「原子力規制委」も役立たず 当事者能力なき「烏合の衆」
(月刊「選択」2013年10月号より抜粋)
◆だまされたがる人々 本音のコラム 山口二郎
(10月13日東京新聞より)
★4.たんぽぽ舎・あれこれ
DVDが4点寄贈されました-大阪のH・Iさんから
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※10/25(金)第77回首相官邸前抗議行動にご参加を!
日時:10月25日(金)18:00から20:00
主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、
16:00、たんぽぽ舎出発。16:40頃、関西電力東京支店(富国生命ビル9F)
前で短時間の抗議コール。17:00「経産省前テントひろば」集合。
1~5班にわかれて17:20官邸前、国会前へ出発。20:20経産省前テント
ヨコでまとめの集会(短時間)。
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┗■1.四国・伊方原発の危険性 (中)
| マグニチュード8を超える巨大地震を起こす世界最大級の活断層-
| 伊方原発の目の前に日本最大の活断層・中央構造線がある
└──── 広瀬 隆
第四に、江戸時代の1707年の宝永南海地震では、大阪湾と、瀬戸内海沿岸、大分県佐伯市(さいきし)の米水津(よのうづ)、間越(はざこ)龍神池に大津波の記録がある。瀬戸内海を襲った大津波は、九州~四国沿岸~大阪湾まで達し、東日本大震災と同規模の死者2万人を超えていたことが明らかになった。現在の人口は、当時の5倍なので、10万人規模の大災害であった。これは、東日本大震災後に報道された記録である……
この時、大坂市中35万人のうち、圧死5351人、津波の溺死1万6371人、合計2万1722人だったというから、瀬戸内海を中心とする西日本全体では東日本大震災の10倍規模のトテツモナイ被害だったはずだ!!
瀬戸内海は潮の干満の差が大きいので、江戸時代には満潮時に海水を塩田に導く入浜式製塩をおこなって急速に発展したが、この瀬戸内海で、津波と満潮が重なればどうなるか……南海トラフの激動によって動く太平洋の巨大な海水が逃げ道のない瀬戸内海に侵入して、沿岸全域にあふれるだろう。
第五に、伊方原発の目の前に日本最大の活断層・中央構造線がある。中央構造線は、マグニチュード8を超える巨大地震を起こす世界最大級の活断層である。岡村教授によれば、四国が乗っている岩板はフィリピン海プレートの沈み込みによって、四国を乗せたまま、絶えず九州側に動いている。東海地震に連動して起こる南海地震が10回起きると1回ぐらい中央構造線が西へ8mぐらい、ずどーんと動く。一瞬で原発を直撃するので、制御棒を挿入する暇もなく、これが原発にとっては致命的な地震となる。
岡村教授が心配しているのは、この伊方原発の目の前にあって、何度も動いた跡がある中央構造線である。「こんな巨大な活断層は見たことがない」と岡村教授は言う。
第六に、岡村教授の地質調査によれば、宝永巨大地震津波は波高13.5mだったが、2000年前の津波はハルマゲドンと呼ばれるトテツモナイ巨大な津波で、間違いなく東海・東南海・南海の三連動超巨大地震であった。宝永巨大地震と比較にならないほど大きかったことが地質測量によって実証されたのである。
さらに理学博士である都司嘉宣(つじよしのぶ)元東大地震研究所准教授の講演会が、2012年7月29日に松山市で開かれた。都司氏は、昨年来、日本全土各地の津波記録の発掘で最も注目されてきた一人である。都司嘉宣氏によると 日本で一番危ないのが浜岡で、二番目が伊方、その次が若狭湾だという。1596年9月1日の慶長地震で、少なくとも大分県の湯布院から愛媛県の西条市までおよそ170kmにわたって中央構造線が巨大地震を起こし、大きな被害をもたらした。そのあいだに伊方原発がある。当時、伊方原発周辺を10~15メートルの巨大津波が襲い、震度も6強~7の最大震度に達していた可能性が濃厚である。「四国電力が伊方原発周辺の津波を4.25mと想定していることは、まったく根拠がない」と都司氏は批判した。従来、慶長地震は、5日間に4つの地震が各地で起こったとされてきたが、実はマグニチュード7.6~8.0の一つの巨大地震であった。また、その際には、大分市佐賀関で10.6m 、大分で5.5m、大分県杵築で8.4m、山口県上関で6mの津波が発生している。これは、最近w)ヲ賊・ぢ年くらいで分った新しい知見である。基本的に1000年に1回程度の活動だが、決して1000年経たないと活動しないというわけではない。中央構造線の地震は数百年単位で再発するおそれが高く、現在の伊方原発の立地はきわめて危険であるという。(下)につづく
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┗■2.【新潟発】
| 報道とは裏腹、泉田新潟県知事の真意
| 「再稼働に向けてGOとはとれない」
└──── 10月16日『田中龍作ジャーナル』より
○ 柏崎刈羽原発再稼働の前提となる新安全基準を満たすため東電の廣瀬直己社長は先月25日、新潟県を訪れ泉田裕彦知事にベントフィルター設置の事前了解(※)を求めた。泉田知事は、翌日、条件付きで設置を了解した。
社長訪問の後のぶら下がり会見で泉田知事は、「預かる」を繰り返したため、記者団も、まさかその翌日に了承するとは予想できなかった。その衝撃は大きかった。原発推進派のメディアを中心に、あたかも泉田知事が再稼働を容認したかのような印象を与える報道をした。だが知事の真意はそうではなかった。
世界最大級の発電能力を持つ柏崎刈羽原発の再稼働は、赤字に苦しむ東電の財務状況を改善させることが見込まれる。
東電の大株主であるメガバンクの思惑もあり、まるで柏崎刈羽再稼働が決まったかのような動きがある。銀行団が東電の800億円の借り換えに応じることを明らかにしたことだ。借り換えは再稼働が前提と見られているからである。
○ きょう開かれたメディア懇談会で筆者は次のように質問した。「財務省つまり政府が再稼働に向けてGOサインを出したともとれるが、知事はどう思うか?」
泉田知事は以下のように答えた―
「私はとれないと思う。なぜならば今回条件が付いているんです。それが何かと言うと、これから技術委員会の中のフィルターベントの調査チームを動かすという説明をしましたが、これは健康に影響がある被曝をしうるという時には当然差し替え有りですよ」。
「(ベント)工事を今進めていますけれどあくまで東京電力のリスクでやってるわけで、さらに避難が不可能ということになれば、いわゆる仮了承については無効という条件が入ってるわけです。これは住民に累(被害)が及ぶということになればそもそもフィルターベントは使用できない設備ということです」。
○ メディア懇談会の後、筆者は事務方の説明を受けた。推進派のメディアが再稼働に向けて動き出したかのように報道したことについて、事務方も困惑している様子だった。
事務方は「ベントに条件をつけたことで再稼働に向けてはむしろハードルが高くなった」と話した。
マスコミは東電が原子力規制委員会に安全審査申請を出しただけで再稼働が決まったような報道ぶりだ。だが、規制委員会が設備上ゴーサインを出したところで、住民の安全が十分に担保できなければ新潟県は簡単に再稼働を認めないスタンスに変わりはない。
○ 泉田知事は今日の記者会見で新潟県の「安全管理に関する技術委員会」の中に「フィルターベント調査チーム」を設置することを明らかにした。チームは新潟県、柏崎市、刈羽村に東電も入る。
泉田知事は住民の避難計画とベントの整合性が取れなければ再稼働は認めない姿勢だ。
(※)東電は新潟県と「原子力安全協定」を結んでおり、設備の変更などがある場合は新潟県の了解を得なければならない(協定第3条)。新安全基準を満たすためのベントフィルターの設置がこれにあたる。
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┗■3.新聞・雑誌より2つ
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◆「原子力規制委」も役立たず 当事者能力なき「烏合の衆」
(前略)そもそも汚染水漏れが発覚したのは今年4月であり半年以上も収束せずに悪化の一途を辿っている。東京電力関係者はこう語る。
「我々が弥縫策に終始しているのは事実だが、規制委と連携できなかったことが大きな原因だ」
4月に汚染水を貯蔵している地上タンクからの流出が明らかになった際に、規制委はこの問題への関与に及び腰だった。田中俊一委員長は「自分が計画を立て、自分で規制をするのは自己矛盾」と語り、東電や資源エネルギー庁と共に対処することを事実上拒んだ。「田中委員長の潔癖ぶりはある意味で立派だが、結局汚染水の拡大を招いた」
原子力の安全性研究が専門の国立大学教授は、皮肉交じりにこう指摘する。規制計画を立てるには、汚染水に代表される危険物をどう取り扱うべきかについて科学的に検証しなくてはならない。
それを実施することができる規制委は、汚染水問題の監督者でなく当事者なのだとこの教授は批判する。規制委は東電とエネ庁が汚染水を放置して地下水のバイパス構築の計画を進めていたことを黙認して、問題が起きてから文句をつけただけなのだ。(後略) (月刊「選択」2013年10月号より抜粋)
◆だまされたがる人々 本音のコラム 山口二郎
以前この欄で、伊丹万作の文章を引用して、為政者にだまされる人民の側の罪について論じたことがある。最近の各紙の世論調査を見ると、人々はむしろ積極的に、あるいは諦めからか、為政者にだまされたがっているようである。
多数派の人々は、福島第一原発の汚染水が制御不能の状態にあることも、消費増税と経済対策のセットが普通人の雇用や生活の改善につながらないことも、分かっている。つまり、首相が嘘をついていることを知っているのである。しかし、内閣支持率は依然として高止まりしている。
民主政治では、為政者が嘘をついたり、国民に害を及ぼす失敗を隠蔽したりすれば、国民の側が為政者をとがめるはずだという前提が存在する。このコラムでも、識者がリレー形式で政治や行政の虚偽を批判している。特報面全体も、批判精神全開で頑張っている。しかし、肝心の国民が、世の中こんなものだと現状を受け入れていては、言論は無意味となる。ひょっとすると、東京オリンピックまでこんな状態が続くのかもしれない。
そうなると、本紙も寄稿する我々も、長期戦を強いられる。歴史を振り返れば、人間は為政者の虚偽に必ず反旗を翻す時が来る。ぬかにクギを打ち続ける苦痛に耐えることが、社会に対して言論を伝える者の義務となる。
(10月13日東京新聞より)
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┗■4.たんぽぽ舎・あれこれ
| DVDが4点寄贈されました-大阪のH・Iさんから
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DVD4点のタイトル紹介
1、もう動かすな原発!福井集会(9.15)
2、市民・地域共同発電所全国フォーラム(9.21~22)→1と2の2枚組
3、大飯原発3,4号機運転停止を求める(9.25)
4、再稼働審査を中止させよう!(9.28集会)
いつも時宜に合ったDVDを大阪のH・Iさんからいただきました。
感謝します。