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たんぽぽ舎です。【TMM:No1534】
2012年7月30日(月) 地震と原発事故情報-6つの情報をお知らせします
 
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.「原発とめよう」国会包囲の大熱気
   人・人・人……の波が、旗が長い列で続く
   デモに7万人、国会包囲に13万人(合計20万人)
   原子力規制委員会人事に反対!で、たんぽぽ舎活やく
   次回は、8月3日(金)午後6時から8時、首相官邸前
                                      柳田 真(たんぽぽ舎)
★2.脱原発の灯 国会包囲
★3.日本に連帯示せベルリンでデモ 「応援伝えたい」
★4.ボランティア15人程で、29日(日)国会包囲のブツを準備
   ポスター・プラカード・横断幕・ビラ・旗の整備など…
★5.希望と絶望の交錯する今  声を上げることの意味を考える(中)
   -原発やめても電気は大丈夫、関電も東電も大丈夫。
                   山崎久隆(たんぽぽ舎)
★6.「即時原発ゼロ」宣言 緑の党 結成
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.「原発とめよう」国会包囲の大熱気
 |  人・人・人……の波が、旗が長い列で続く
 |  デモに7万人、国会包囲に13万人(合計20万人)
 |  原子力規制委員会人事に反対!で、たんぽぽ舎活やく
 |  次回は、8月3日(金)午後6時から8時、首相官邸前
 └──── 柳田 真(たんぽぽ舎)
 
○ 7月29日(日)の原発反対・東電・関電東京支店周辺のデモ(7万人)と、国
会包囲デモ(13万人)は大きく盛り上がった。原発止めようの熱気が国会にひび
いた。午後3:30~8:00まで日差しが暑い中デモに7万人、国会行動に1
3万人、ダブルカウントして合計20万人と発表された。(首都圏反原発連合の
発表)
 
○ デモのあと、日比谷公園かもめひろばから、国会へむかう人と旗の列は長く
つづいた。たんぽぽ舎は経産省テント前ひろばで、原子力規制委員会人事をやめ
よ。原子力ムラだらけの田中委員長反対を訴えた。
続々とつづく人の波でたんぽぽ舎が用意した5000枚のビラは早い段階でなくなっ
た。再稼働をもくろむ規制委員会人事反対の大衆宣伝はかなりやりきれた。
 
○ このあと反原発自治体議員・市民連盟の人々と共に、たんぽぽ舎の参加者は
国会正門前へ移動。日曜日だったこともあり、夜は国会前を走る車はほとんどな
かった。歩道は人々で激しく混みあい、途中で人々は車道にあふれて道路全体を
埋めた。人々の間で解放感があふれた。国会正門前の大群衆の最後列の方で午後
8時までたんぽぽ舎マイクは"原発やめろ、再稼働反対、規制委員会人事反対"を
アピールし、コールしつづけた。大集会の終了後、有志20人余で酒屋で、交流
会をつづけた。
 
○ 次回は8月3日(金)首相官邸前抗議行動 午後午後6時から8時。
首相官邸への道順は、経産省前テントひろば(日比谷公園の近く)から行くコー
スをおススメします。たんぽぽ舎はいつもこのコースです。
 下車駅は地下鉄「霞ヶ関駅」A12出口又は地下鉄丸の内線、千代田線、日比
谷線の「霞ヶ関」A11a出口(エレベーターあり)
 
 
┏┓
┗■2.脱原発の灯 国会包囲
  └──── 
 
 東京電力福島第一原発事故を受けた抗議行動「脱原発国会大包囲」が二十九日
夜、東京・永田町で行われた。参加者はろうそくやペンライトを手に「原発反対」
「子供を守れ」などと訴えた。
 首相官邸前での抗議を呼びかけてきたネットワーク「首都圏反原発連合」の主
催。参加者は。東電本店前やJR新橋駅周辺をデモ行進した後、移動。人波は国会
議事堂を取り囲み、集会のあった正門前は一時、歩道からあふれ道路を埋め尽く
した。
 参加者人数は主催者発表で二十万人。警視庁関係者は一万二千五百人程度とし
ている。
 これに先立ち、同日午後三時半から東京・日比谷公園で行われた集会では、作
家の落合恵子さんが「この猛暑でも電力は不足していない。原発をゼロにし、再
稼働も輸出もとめましょう」と呼び掛けた。(7/30東京新聞より抜粋)
 
 
┏┓
┗■3.日本に連帯示せベルリンでデモ
 |  「応援伝えたい」
 └──── 
 
【ベルリン=弓削雅人】東京で抗議行動「脱原発 国会大包囲」が行われた二十
九日、ドイツの首都ベルリンでも「さよなら原発。世界中の原発を今すぐ止めよ
う」を合言葉に、日本に連帯を示すデモが開かれた。
 主催した市民団体「反原発ベルリン」は、東京で今月十六日、関西電力大飯原
発の再稼働に抗議して十七万人が参加した集会が行われたことを受け、「脱原発
へ立ち上がった日本の行動に連帯する」として計画。ベルリン中心部のブランデ
ンブルグ門から日本大使館前まで「再稼働反対」「日本を守ろう」などとアピー
ルしながら行進した。
 デモに参加した同団体のレギーナ・シュルチェさんは「反対の声を大きくこと
が大切だ。私たちが応援する気持ちを日本の人たちに伝えたい」と話した。
 ドイツは、東京電力福島第一原発事故を受け、二〇二二年までの原発全廃を決
めた。大飯原発再稼動をめぐっても、緑の党が反対の署名活動などを行っており、
原発に関する日本の選択を注目している。(7/30東京新聞より抜粋)
 
 
┏┓
┗■4.ボランティア15人程で、29日(日)国会包囲のブツを準備
 |  ポスター・プラカード・横断幕・ビラ・旗の整備など…
 └────
 
・28日(土)も10人を超すボランティアの方がみえて、ワイワイいいつつ29日
(日)の脱原発国会包囲行動の諸々の準備作業が進みました。
・Aさんからは荷物持ち運びに便利な手さげ袋を10つも贈呈していただきまし
た。間違えないよう、たんぽぽ舎と書いた布付きで。
・原子力規制委員人事が「原子力ムラの人間だらけ」であり、「原発反対」がい
ない(民主党P.Tでの意見)という状況の中で、29日(日)の集会でこの問
題を多くの参加者に訴えよう―、とポスターの制作に何人もが励んだ。原子力ム
ラで固めた規制委員会人事に反対。衆参院で同意するな!のポスターを30枚近
くつくった。横断幕も3枚完成。
・ビラも用意(5000枚)、持って行く旗や旗竿、マイクの電池の購入・入れ替えな
ど、午後1時から10時近くまで、入れ替わり立ち替わり、10数人で諸々を準備。
 
 
┏┓
┗■5.希望と絶望の交錯する今  声を上げることの意味を考える(中)
 │  -原発やめても電気は大丈夫、関電も東電も大丈夫。
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
 
 電力需給に関する原発リスク
 
 この90%は、電力需給には、本来何ら関係のない値である。供給予備率とは、
安定供給上問題が無いとされる値は8%、5%でも通常は停電リスクは発生しな
い。電気予報で危機的とされる「使用率95%」は実際には97%でもいい。問
題は、各電力会社ごとに、実態が異なると言うことだ。
 電力設備に対する10%とは、東電の場合で500万キロワット、四国、北陸
などでは50万キロワットだ。東京一つの予備率で四国や北陸全部に相当するこ
とになる。
 関電は通常は2500万キロワットほどの使用だから、10%で250万キロ
ワットとなる。
 大飯原発2基が稼働して236万キロワットの電力を供給すると、それまで予
備率がほとんど無いとされた関電も予備率が10%あることになる。逆に、これ
で予備率10%以下ならば、原発が同時停止した場合、停電することになる。こ
れが一箇所に巨大な発電設備を持つ原発リスクだ。原発そのものが止まらなくて
も、送電線に落雷が発生して福井と大阪を結ぶ幹線が止まればやはり停電する。
そんな事故は過去にも起きている。実際、広域停電を起こす原因の一つに送電系
統への落雷がある。7月20日にも中部電力管内で2600戸が停電する落雷が
あったばかりだ。
 この場合は供給端に近い場所での落雷だろうが、大飯原発の主要幹線に落ちれ
ば大阪や京都などで広域停電になるだろう。
 すなわち、関電は大飯原発の停止に備えた火力の設備をスタンバイしているは
ずだ。実際に原発が動き出したとたん、火力8基、384万キロワットもの設備
が休止している。それまでの主力をベンチに引っ込めて代打要員にしたというわ
けだ。それならばスタメンに起用していたら、危険な助っ人「原発」を起用する
必要は無かったというだけのことだ。電力の嘘つき体質は一向に変わっていない。
(続きは、次号に掲載)
 
 
┏┓
┗■6.「即時原発ゼロ」宣言 緑の党 結成
 └──── 
 
 脱原発を掲げ、国政進出を目指す日本版「緑の党」の結成総会が二十八日、都
内で開かれた。党の規約、基本政策を正式決定し、来年の参院選、次期衆院選に
向けた選挙準備の方針を決めた。
 党の共同代表には須黒奈緒杉並市議ら四人を選出した。
 須黒氏は「再生可能エネルギーで雇用を生み、即時原発ゼロを目指す」と宣言。
 中山氏は「脱原発を実現する上で信頼できる既成政党はない」と述べ、国政選
挙などで脱原発を求める有権者の受け皿を目指す考えを強調した。
 緑の党は参院選で比例代表五~七人、都市部の選挙区で三~五人、計十人以上
の候補者を擁立し、複数の当選を目指す。候補者は予備選挙を行って決める方針
で、早ければ十一月ごろ、一次公認候補を発表する。(後略)
(東京新聞7月29日より抜粋)
 
 
※前回、7/28発信の【TMM:No1533】
  2.の山崎久隆さんの文章で訂正があります
 
|たんぽぽ舎です。【TMM:No1533】
|2012年7月28日(土) 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
|┏┓
|┗■2.希望と絶望の交錯する今  声を上げることの意味を考える(上)
| |  -原発やめても電気は大丈夫、関電も東電も大丈夫。
|  └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
 
 に数値の誤りがありますので訂正します。
 

| 大飯原発3,4号機の発電電力量、264万キロワット程度は他社融通でいくら
|でもまかなうことが出来る。
 

  大飯原発3,4号機の発電電力量、236万キロワット程度は他社融通でいくら
でもまかなうことが出来る。
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1533】
2012年7月28日(土) 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
 
                          転送歓迎
━━━━━━━
★1.『ストップ伊方原発再稼働 とめよう大飯原発
   8・19松山行動 in 愛媛』~中村愛媛県知事に'イエローカード'を!
                         堀内美鈴(原発さよなら四国ネットワーク)
★2.希望と絶望の交錯する今  声を上げることの意味を考える(上)
   -原発やめても電気は大丈夫、関電も東電も大丈夫。
                   山崎久隆(たんぽぽ舎)
★3.規制委人事に民主からも異論 「原発反対派いない」
★4.<テント日誌7/27(金)―経産省前テントひろば 321日目※>
   官邸前で規制委人事案撤回!原子力ムラNO!を力強くアピール
━━━━━━━
◇7月29日(日)『7.29脱原発 国会大包囲』
 ☆集    会:15:30~16:30 日比谷公園中幸門(日比谷公会堂裏)
 ☆デモ出発:16:00ごろ
 ☆国会包囲:19:00~
   主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も構成団体です)
━━━━━━━
 
┏┓
┗■1.『ストップ伊方原発再稼働 とめよう大飯原発
 |  8・19松山行動 in 愛媛』~中村愛媛県知事に'イエローカード'を!
 └──── 堀内美鈴(原発さよなら四国ネットワーク)
 
◆8月19日(日)「原発いらん!」
 みなさん、大挙して松山に押し寄せてください
『ストップ伊方原発再稼働 とめよう大飯原発 8・19松山行動 in 愛媛』
~中村愛媛県知事に'イエローカード'を!
 
 日時:8月19日(日)
 場所:愛媛県松山市堀之内公園ふれあい広場 (愛媛県松山市堀之内)
 主催:伊方原発の再稼働を許さない市民ネットワーク☆8・19松山行動 in
愛媛
     13:00~(14:30) 集会
     14:50~(16:00) デモ
愛媛県庁・四国電力原子力本部をイエローカード(布など)をつないで包囲
     10:00~(12:30) 交流の広場 (会場・美術館講堂を開放
します)
音楽、イエローカード作り、ビデオ、休憩、交流など
 連絡先・問い合わせ siroimukugenohana@yahoo.co.jp
          TEL/FAX 089-964-8216  携帯 090-3783-7475(麻生)
 
 野田首相の「大飯原発安全宣言」のあと、停止している全国の原発再稼働の流
れが一気に加速しようとしています。けれどもそれを跳ね返すほど、首相官邸前
での抗議や10万人集会、全国各地の「再稼働反対」の市民の声は大きくなってい
ます。四国電力伊方原発(愛媛県)は大飯に続く再稼働の最有力候補です。中村愛
媛県知事に、四電原子力本部に、「再稼働反対!」「原発いらん!」「大飯の再
稼働撤回!」「ノーモアフクシマ!」の大きな声を届けるために、メッセージの
集会をもった後、県庁・原子力本部を'イエローカード'(布など黄色いものなら
何でもOK)をつないで包囲します。音楽など、熱いリズムと思いを込めてアピ
ールしてくださる皆さまの参加を心よりお待ち申し上げます。
 この集会は、参加者のカンパと賛同金だけで準備を進めています。「8・19
松山集会」が、全原発の再稼働阻止・廃炉へ向けた一歩になれるよう、スタッフ
一同、頑張ります!皆さまのご支援をどうぞよろしくお願い申しあげます。
 
☆たんぽぽ舎では、伊方連帯ツアーを計画中です。近日、参加者を募集します。
 ぜひ、ご参加下さい。(柳田 真)
 
 
┏┓
┗■2.希望と絶望の交錯する今  声を上げることの意味を考える(上)
 |  -原発やめても電気は大丈夫、関電も東電も大丈夫。
  └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
 
 官邸上空、かなり高い空中から見た首相官邸は、多色の「組紐」に彩られてい
るかのようだった。
 一人一人は見えないが、手に持つ様々なアイテムがきらきらと輝き、広がるバ
ナーや旗が彩りを添える。時間が経つにつれて一つ一つの色は暗闇に沈みだし、
街頭のオレンジ色と車のライトと時折きらめく携帯のフラッシュの光か、混じり
合って重なる。
 最終的には複雑に混じり合った光の帯が、幾重にも首相官邸を包囲していた。
 広瀬隆さんらが乗り込んだヘリの空撮からは、誰が名付けたかアジサイ革命と
呼ばれる、大飯原発再起動反対のうねりが何処までも続くのが見えた。
 
電力不足になるのか?-ならない!
夏のピーク時に原発が動かなくても停電などしない
 
 誰が考えても全く意味がわからない大飯原発の再起動。夏のピーク対策などと
いっても、夏のピーク時に原発が動かなくても停電などしないことは既に分かっ
ている。
 それでも国や電力は、電力不足で停電が起きれば病院や家庭療養中の人たちを
中心に犠牲者が出ると言ってきた。再稼働をやむを得ないとする人の多くは、そ
のための再稼働と思っているだろう。しかし実際は電気が足りなくなることなど、
あり得ない。
 また、日常的に停電は日本各地に起きている。大雨により洪水に見舞われた九
州などの地域では数万件規模の停電が起きているし、復旧までに何日もかかって
いる。これら停電は予告なく起きているが、計画停電などは何時間も前に予告さ
れる。ハイリスクの人々への対策を、あらかじめ行う余裕はいくらでもある。過
度の恐怖を煽るのは一種の「停電テロ」であろう。
 中部電力以西は、電力会社間の回線は太い回線で相互につながっている。電力
会社が敷設した送電線もあるし、電源開発が敷設した送電線もある。最後まで残
っていた四国と本州の間も、今では本四架橋や海底ケーブルなどが3回線引かれ
ており、関西とも中部ともつながっている。
 仮に関電が足りなくなっても、他社から融通できる。だから関電以外にも節電
要請をしていた。
 大飯原発3,4号機の発電電力量、264万キロワット程度は他社融通でいくら
でもまかなうことが出来る。
 7月17日、大飯原発3号機が起動した後に、日経新聞などが、9電力で最も高
い使用率を出したのは中部電力だと報じた。使用率は92%になっていた。そのと
きに関電の使用率は88%だった。
 中部電力は西日本で最も余裕があったはずなのにと思われる人も多いと思うが、
これには原因があった。
 まず、新名古屋火力発電所(LNG火力2基 合計305.5万キロワット)の一
部設備がトラブルを起こし36万キロワット分が発電できなくなった。
 もう一つは、関西電力に46万キロワットを応援融通として送電している。これ
が重なった。そのために使用率が90%を超えた。関電への融通をしていなければ、
どちらも約90%になっていたと考えられる。(続きは、次号以降に掲載)
 
 
┏┓
┗■3.規制委人事に民主からも異論
 |  「原発反対派いない」
 └────
 
 原子力規制を一元的に担う新組織「原子力規制委員会」の委員長に、田中俊一
・前原子力委員会委員長代理を起用する政府の人事案に対し、27日に開かれた
民主党の環境部門会議と原発事故収束対策プロジェクトチーム(PT)の合同会議
で異論が続出した。人事案は八月上旬に衆参両院で採決されるが、造反者が出る
可能性もある。(中略)
 会議では、田中氏について「原子力を推進する機関の要職を務めた人。国民に
説明できない」と疑問視する声が出たほか、委員の中に「原発反対派がいないの
はバランスを欠く」などの批判が相次いだ。(中略)
 PT事務局長の川内博史衆院議員は「少なくとも委員長を差し替えないと認め
られない」述べた。(2012年7月28日東京新聞より抜粋)
 
 
┏┓
┗■4.<テント日誌7/27(金)―経産省前テントひろば 321日目※>
 |  官邸前で規制委人事案撤回!原子力ムラNO!を力強くアピール
 └────(Y・T)
 
7月27日(金) 晴れ
 暑い中、テントは賑わっている。鹿児島から来られた方もいる。金曜行動は、
いつもの主催者は29日(日)の国会大包囲に集中するとのことで今日の行動は
取りやめとのことであったが、官邸前や経産省正門前、別館前ではそれぞれの行
動が呼びかけられており、また金曜行動はもう人々の間に定着しているのか、早
い時間からテントの前に集まったり、官邸前に向かわれる人は絶えない。今日は
警察は12時過ぎから鉄柵バリケードの警戒態勢を築いているようだ。
 
 5時過ぎに官邸前に行った。既に多くの人々が集まっている。一番前まで進ん
だ。金曜日にここに立つのはもう6月上旬以来であろうか。低い鉄柵等によって
囲いが作られている。
 5時半から 福島集団疎開裁判のアピールが森園さんや柳原弁護士などの人た
ちによっておこなわれる。福島では3割以上の子どもたちに甲状腺の健康被害の
兆候が出ている中で、1審判決は年間100mmsv以下なら避難の必要なしとい
う恐ろしい判決であった。県の医師たちも安心して大丈夫と主張し、山下俊一は
はセカンドオピニオンの診察を受けさせないよう通達をしているという。現在、
仙台高裁で抗告審が続いている。この日政府に「福島の子どもの集団避難の即時
実現」を申し入れた。
 6時から規制委人事案の撤回を!原子力ムラから選ぶな!という緊急集会が開
催された。
 福島瑞穂議員、山本太郎さん、福島から木田さん、椎名さん、森園さん、そし
てたんぽぽ舎やテントひろばからも発言し、さらに福井をはじめ、各地から参加
された多くの方が発言した。
 
 規制委の人事問題が原子力ムラの巻き返しと再確立、再稼働推進、福島切り捨
てにつらなる重大問題であることを明らかにし、それを許さないという最初の大
衆行動であった。多くの旗や幟や横断幕、大きなプラカードが立ち並び、集会の
気運は高まった。テントのチラシも配布したが、テントを知らないという新しい
人も多かった。
 人々の列は六本木通りの近くまで続き、3000名ほどに達していたであろう
か。コールはずっと続いていたが、ただ警察による寸断や、勝手な別方向への誘
導等が目につき、それをはね返す体制の必要をも感じさせた。
 この日は国会正門前でも抗議行動がおこなわれ、思う存分のアピールをしたそ
うである。経産省正門前でのF&Uさん主催の抗議行動は4~500名程にも達
し、9時過ぎまで盛り上がっていた。別館側でも先週に引き続いておこなわれ、
テントでは氷で冷やした水・お茶の補給活動をおこなった。
 永田町~霞ヶ関一帯で1万名近くに達したようだ。いつもの主催者が本日は実
施しないと表明していたにも関わらず、ロンドンオリンピックの放映が一方で関
心をかき立てているにもかかわらず、暑さの中これほどの人が自分の意志を表明
するために集まってくる。
 29日の国会大包囲行動はどれほどのものとなるだろうか。(Y・T)
 
★7月29日(日)
  一票一揆 女が変える!政治もくらしも原発も
    14時 日比谷公園かもめ広場  女達のアピール/かんしょ踊り
    15時半 日比谷公園大集会へ合流  16時半 デモ出発  
     国会大包囲 キャンドルナイト 19時
 
※【お詫びと訂正】
 経産省前テントひろばの日数が、7月6日以来、1日ずれていました。
 7月4日 298日目 (7月5日 ナシ) 7月6日 300日とすべきと
ころが299日となっておりそれ以降、すべて1日、日数が少なくなっています。
 お詫びするとともに、訂正致します。(本日は訂正された日数です。)
 
───────────────────────────────
 
◎メルマガ読者より、「経産省前テントに〔蚊帳〕を寄贈」とのメールをいただ
きました。
 ありがとうございます。たんぽぽ舎に届き次第、テントへ持って行きます。
                   【たんぽぽ舎メルマガ編集部】
たんぽぽ舎です。【TMM:No1532】
2012年7月27日(金) 地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワークから、7月号発行のお知らせ
★2.本の紹介(お問い合わせは一般の書店または出版社へお願いします)
   新刊「電気は誰がつくるのか~再生可能エネルギーの現場~」
★3.原子力ムラで固めた規制委員会人事(案)に強く抗議し、
   衆参で同意せず、撤回を求めます。田中俊一氏は原子力ムラの中心人物
                   (2012.7.27 たんぽぽ舎 柳田)
★4.来週、スペースたんぽぽで2つの講座。ご参加お待ちしています。
 ◇8月1日(水)18:30開場、19:00開会
  講師 木村英昭さん 『プロメテウスの罠 -官邸の5日間-』 
 ◇8月2日(木)18:30開場、19:00開会
  講師 向井雪子さん 『子供を守る闘い』-チェルノブイリと福島
★5.<テント日誌7/26(木)―経産省前テントひろば 319日目>
  暑さの中、ここが将来へ向かうための正念場
  27日の官邸前ー経産省前行動から29日国会大包囲へ( Y・T )
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.「劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク」からのお知らせ
 └────
 
 劣化ウラン兵器は、核兵器や原発の核燃料をつくる過程で大量出る劣化ウラ
 ンでつくられ、放射能兵器です。そのためにも、私たちは反原発、とりわけ
 現在、再稼働に反対です。
 毎月発行している月刊ニュース(2012年7月 NO88号)が出ましたので
 お知らせします。
 今号の主な内容は
 ○広河隆一写真展をやりました--劣化ウラン廃絶みなとネット・宮口高枝
 ○連載 アブ・ムハンマドからの便り ~一家のアンマン旅行~
              西村陽子(アラブの子どもとなかよくする会)
 ○NO DU全国交流集会の呼びかけ  ICBUWヒロシマ
 ○報告 さよなら原発10万人集会に17万人
           山本勇祐(劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク)
 ○資料(東京新聞より) 劣化ウラン工場内に大量保管
 ○資料(  同上  ) デモの真実を届けたい 官邸前抗議を空撮 
 ○資料(  同上  ) 自衛隊迷彩服で区役所(宿営地化)
 
 なお、11月18日(日)「劣化ウラン兵器禁止のための国際行動デーの集会」
 を予定しています。(詳細は後日)
 ※定期購読者を募集しています。
  ご希望の方は、FAX 03-3238-0797(たんぽぽ舎)へFAXでどうぞ。
 ※購読料 年3000円 ご自宅へ直接お送りします。 事務局 山本
 
 
┏┓
┗■2.本の紹介(お問い合わせは一般の書店または出版社へお願いします)
 │  新刊「電気は誰がつくるのか~再生可能エネルギーの現場~」
 └────
 
 新刊『電気は誰がつくるのか~再生可能エネルギーの現場~』
 著者 山本航(連合通信記者)(四六判150頁・ISBN978-4-905653-96-7)
 
 3・11以降、脱原発の手段として注目される再生可能エネルギー。
 世間では普及に否定的な意見も聞かれますが、
 実際はどうなのか?各地の取り組みや奮闘する人を取材すると、
 大きな可能性と横たわる問題が見えてきました―。
 日本のエネルギー政策を現場主義で見つめた一冊です。
 ○主な内容
  第1章 再生可能エネルギーの地元
  市民風車(茨城県神栖市)/太陽光生かした街(長野県飯田市)/
  バイオマスで地域再生を(京都府宮津市)/観光支える地熱発電(大分県
  別府市)/小水力発電の秘めた力(山梨県北杜市・都留市)
  第2章 普及を支えるヒトとモノ
  第3章 何が阻んでいるのか
 ○発行:機関紙連合通信社(電話 03-3454-1105・FAX 03-3454-6559・
  Eメール:rengo@rengo-news.com
 ○全国書店・ネット通販や、弊社直販(数量割引アリ)で発売
 ○定価1200円(税別)
 
 
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┗■3.原子力ムラで固めた規制委員会人事(案)に強く抗議し、
 │   衆参で同意せず、撤回を求めます
 │   --田中俊一氏は原子力ムラの中心人物--
 └────(2012.7.27 たんぽぽ舎 柳田)
 
1、7月26日に公表された原子力安全・規制行政のトップの5人の人事(案)
 は原子力ムラで固めた人事であり、容認できません。強く抗議し、国会(衆
 参)での同意に反対すること(撤回)を心から求めます。この5人によって、
 今後、原発の再稼働問題が次々と進むことを心配します。
 
2、田中俊一氏は原子力ムラの中心を一貫して歩いてきた人物です。今回の福
 島事故を招いた原因を作った人であり、フクシマ事故に大きな責任を負う人
 物です。中村佳代子氏も更田豊志氏も原子力を推進してきた団体に属し活動
 してきた人です。
 
3、任期と給与も問題です。田中俊一氏と中村・更田氏の3人で各5年・3年
 ・3年の任期です。3年間3人でやりたい放題もできます。給与は委員長・
 月114万円、委員は月107万円(それぞれ単純計算でも1000万円超え)です。
 フクシマ事故後まともな補償も払われない福島の人々は、この金額をどう
 思うだろうか?
 また、田中俊一氏が自主避難者への補償に反対したことが想起されます。
 
4、7月27日の毎日新聞・社説は、「(原子力安全の)番人にふさわしいか
 疑念が残る」と述べています。理由は、原子力ムラ中心の人事だから、です。
 この社説が国民の平均的な声の代弁と思われます。
 
以上の理由から、原子力ムラで固めた人事案の撤回を求めます。
 
 
 
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┗■4.来週、スペースたんぽぽで2つの講座。ご参加お待ちしています。
 │  ほか、読者からイベントのおさそい
 └────
 
◆8月1日(木)18:30開場、19:00開会 参加費800円(学生400円)
 『プロメテウスの罠 -官邸の5日間-』
 講師 木村英昭さん
 (1968年鳥取県生まれ。朝日新聞記者として、2006年4月から4年間、
  福島県の郡山支局に勤務した後、東京本社の地域報道部に異動。
  朝日新聞のルポルタージュ連載記事『プロメテウスの罠』の取材班に
  参加し、第6シリーズ「官邸の5日間」を担当。現在は経済部に所属)
 
 書籍『プロメテウスの罠』(Gakken、朝日新聞特別報道部・著)について:
  福島原発事故による放射能汚染はなぜこれほど多くの被害者を生んだのか。
  政府、官僚、東京電力、そして住民。それぞれに迫った、気鋭の取材記者
  たちの真実のリポートである。
 
◆8月2日(木)18:30開場、19:00開会 参加費800円(学生400円)
 『子供を守る闘い』-チェルノブイリと福島
 講師 向井雪子さん
  チェルノブイリ子ども基金代表理事、未来の福島子ども基金世話人、
  福島をはじめ東北・関東各地の市民食品放射能測定所の活動に協力
  そして7月には沖縄・久米島に子供の保養センターを開く。
 
 ☆この2つの講座の会場は「スペースたんぽぽ」です
  千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル4階
  電話(たんぽぽ舎)03-3238-9035
 
 
◇最悪の公害輸出=原発輸出を許さない連続学習会 <第4回>
 『台湾の原発は今』
 
 日時 8月4日(土) 14:30~16:30 (14:00開場)
 場所 エルおおさか・南館75号 (地下鉄・京阪 天満橋駅 西へ4分)
 講師 ダン・ギンリンさん
 参加費 800円
 主催 ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン
 http://www18.ocn.ne.jp/~nnaf/117a.htm
 
 
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┗■5.<テント日誌7/26(木)―経産省前テントひろば 319日目>
 │ 暑さの中、ここが将来へ向かうための正念場
 │ 27日の官邸前ー経産省前行動から29日国会大包囲へ
 └────( Y・T )
 
7月26日(木) 晴れ
 暑い!本当に暑い。うだるような暑さである。午後3時、テントの中は36.
5度を指している。テントの外に出るとそれなりの風があり、体感的には緩和
されるが、テントの中はムッとする暑さとなる。
 山登りをされてる方の助言では、テントの上に断熱シートを被せるといいと
か。それで5度ほど違ってくるそうだ。昨夏、福岡の九電前テントでやってい
たところ具合が良かったそうだ。
 8月7日には界隈一帯の大掃除が予定されており、それに合わせてテントも
クリーンアップ大作戦を予定である。それに合わせて様々な暑さ対策を実行で
きれば・・・というところだが、いい案があれば是非提案を寄せていただけれ
ば、と思う。
 テントの中では、関電社長の「次は高浜原発3・4号機の再稼働」という発
言が話題になった。盗人たけだけしいというか、あまりにも人々を愚弄するよ
うな挑戦姿勢に一体これはなんなんだ、というのが率直な感想であった。関電
は大飯3号機のフル稼働後、火力発電を8基停止(原発3基分以上)して総出
力を下げている。そして40年に達した美浜の老朽原発の10年延長を保安院
が認可したと思ったら、今度はこれである。
 関電は今や東電にかわって電事連の盟主となって原発推進の旗手たらんとし
ているかのようである。関電の暴走をStopさせねば・・・。大飯原発を止
めるための闘いは新たな重要性を帯びている。
 27日は規制委人事をめぐって原子力ムラによる制圧を許さない緊急行動が
官邸前でおこなわれる。また経産省正門前、別館前では先週に引き続いて、大
飯の破砕帯調査の問題を軸にした、大飯原発を止めようという行動がおこなわ
れる。
 29日は「一票一揆 女が変える!政治もくらしも原発も」という女たちの
行動が日比谷公園かもめ広場で14時からおこなわれ、15時半からは日比谷
公園大集会とデモが、そして19時からは国会大包囲キャンドルナイトがおこ
なわれる。
 暑さに負けずに頑張っていきたい。( Y・T )
たんぽぽ舎です。【TMM:No1531】
2012年7月27日(金) 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.東電の需給状況速報 東電が詳細データを公表しない本当の理由
   --既に原発なしで一年中やっていける(山崎久隆)
★2.野田首相の原発再稼動演説に電力業界から称賛の嵐(月刊[選択]7月号)
★3.8月25日(土)・26日(日)、~広がれ!市民と議員の輪~ 市民と自治体
  議員のシンポジウム 東海第二廃炉にGO!(反原発自治体議員・市民連盟)
★4.<テント日誌7/25(水)―経産前省テントひろば318日目>
   テントに風鈴 気持ちの上でも涼を感じたい
   規制委人事案にNO!原子力ムラから選ぶな!(M/O)
━━━━━━━
◇7月29日(日)『7.29脱原発 国会大包囲』
 ☆集会:15:30~16:30 日比谷公園中幸門(日比谷公会堂裏)
 ☆デモ出発:16:00ごろ ☆国会包囲:19:00~ 
 主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も構成団体です)
━━━━━━━
 
 
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┗■1.2012年、東電の需給状況速報
 │  東電が詳細データを公表しない本当の理由=設備は余っているし、
 │  既に原発なしで一年中やっていけること。
 └────(山崎久隆)
 
 7月3日は関東地域で真夏日になった。2010年当時ならば東電管内の電
力消費量は、4500万キロワット程度には増えるはずだったが、4000万
キロワットにも届かない3974万キロワットだった。(翌日には4000万kwを
超えている)
 大幅な節電をしたのかと思われがちだが、町からはそこまでの節電話しは聞
こえてこない。
 昨年夏の最大ピーク時には、2010年との比較で1000万キロワットも
最大電力が減っている。6000万キロワットが5000万キロワットにまで
下がった。比率にすれば18%以上減。この内訳はどうだったのか。ところが
東京電力は需要家別電力消費量のリアルタイムデータを公表していない。つま
り、「家庭」「一般事業所」「大口需要家」「工場等」などと、それぞれの使
用電力が即時には、わからないのである。
 これでは家庭でどのくらい、店舗でどのくらい、工場でどのくらい、といっ
た節電ないしは電力消費量の比較が出来ないので、どこが使っている、使って
いないがわからない。その結果、例えば今年夏の節電要請が、どこをターゲッ
トに、どのくらいの削減をしなければならないかが不明なのだ。
 それぞれに対する節電目標も違って良いはずなのに一律15%などというか
ら、かなりおかしな議論になっていく。
 このような詳細データを東電は持っていないという。持っていないならば保
有するための方法を考えるべきだろう。綱渡りで電力供給をしているかのごと
く言う電力会社とは思えない。同じことは関西電力にも言える。
 もっとも、データを公表すれば設備が余っていることや、企業の節電ないし
は「適電」の取り組みが功を奏して、既に原発無しで通年、やっていける状態
になったことを知られないためなのだろうと思う。
 
◇東電2012、'10年に比べて予測値から約18%減、原発なしで電気は大丈夫
 
 今年の夏の東電需給関係を速報する。
 
 関電については大飯再稼働が無ければ電力需給に影響があるとする、国と一
体化した攻撃に対抗するためにも必要な分析なのだが、過去のデータを十分保
有していないため手に余るので見送る。
 東電については分析できる程度のデータと、過去の東電交渉の積み重ねもあ
るので、以下に分析してみる。
 
 既に7月も半分過ぎ、今年夏の傾向を知るには十分だ。
 
 なお、以下のデータは各年ごとの「日ピーク」と「日最高気温等」のデータ
に基づいたものであり、また「気温補正値」については2010年の使用電力
ピークのデータを元にプログラムを作り、2012年及び2011年の気温等
の気象データ(東京のデータ)から導き出した。つまり2010年なみに
2012年と2011年にも電力を使ったと仮定した数値をそれぞれの年の気
温補正値として、それとの差を見て節電効果や消費動向を分析しているわけだ。
 
 7月も半ば過ぎで、全体を通じての電力消費は過去最大だったとされる
2010年に比べて予測値から約18%減である。
 昨年の7月上旬は、まさに危機的との宣伝行き届き、2010年度比マイナ
ス20%強と、大幅な節電を行った年だが、その夏の気温補正値に比べてさえ
今年の実績値はプラス約4%程度だ。(単純な引き算ではなく積算の率で比較
しているので20%-18%にはならない)
 ここまでは、ほぼ十分な水準の消費削減になっていると言えるだろう。東京
の最高気温が摂氏30度を超えていても、実績は4100~4200万kw程度
に止まっている。
 土日には2010年の気温補正値との比較削減量はおおむね300~400
万kwで、平日はおおむね700~800万kwである。ちょうど柏崎刈羽原発分
(全7基で821万kw)をまるまる削減している計算になる。
 平日で最も気温が高くなった、17日と18日では、さすがに電力も最高水
準に達したが、それでも4892(17日)、4747(18日)万kwである。
もし2010年であれば5700万kwから5300万kwには達したであろう。
 さて、このデータで一つ大きな特徴が見つかった。それは、平日の削減率よ
りも土日休のそれが遙かに大きいことだ。
 7月4日から7月6日までの平日は、昨年よりもピークは増えているのに、
7月7日と8日は逆に去年よりも100万kw以上も減った。次の週にはそれが
さらに顕著になる。三連休中の最初の土日、つまり14日と15日は837万
kwと380万kwも減った。しかし休み明けの17日と18日はそれぞれ178
万kwと398万kw増えている。
 このシーソーの原因は、平日休業休日操業をやめた企業が多かったからだと
思われる。その影響がおおむね100~300万kw程度のピークシフトに相当
することがわかった。
 東電は昨年の節電について、おおむね600万kwは「定着した節電」として
いる。しかし実際にはもっと大きい。800万kw程度はあるとみて良い。さら
に休日シフトを行えば200万kw程度のピークカットは可能であることが分
かった。
 トータルで2010年ピーク時から1000万kwを引き下げることは出来る
ことになる。これはピーク時に6000万kwから5000kwへの削減という意
味になる。
 これに供給予備力10%を加えても、東電は5500万kwの設備を用意すれ
ば供給面には問題はなくなったと言えるだろう。
 
 
┏┓
┗■2.野田首相の原発再稼動演説に電力業界から称賛の嵐
 └────(月刊「選択」7月号)
 
 関西電力大飯原子力発電所3,4号機再稼働を決断した際の野田佳彦首相の
演説が、電力業界で歓迎をもって受け止められている。6月8日の野田首相の演
説は、「原発がなければ国民生活・経済が成り立たない」というもので、電力
業界に全面的に迎合する内容。電力業界内では「あれを振り付けたのは一体誰
か」(地方電力幹部)との「称賛」が絶えない。
 内容が原発だけに、当初は経済産業省出身の秘書官の関与がうわさされた。
だが、現在の経産省出身秘書官の寺澤達也氏は通商畑で「名前を聞いたことも
ない」(同)。いわゆる原発ムラの住人ではなく、野田首相をあそこまで見事
に振り付ける道理は見当たらない。電力業界内では、野田首相に近い財務省筋
の関与、あるいは政局がらみとの観測が流れている。原発の停止は化石燃料輸
入に伴う国富の流出につながり、財務省にとっては「悪しきシナリオ」(同)
だ。消費増税でタッグを組む野田首相に入れ知恵をする素地が十分ある。財務
省と電力業界の距離の近さは、東京電力改革で見たとおりだ。
 真相はいまだ藪の中だが、いずれにしても菅直人政権時代からのあまりの様
変わりに、「正直、戸惑いを隠せない」(業界関係者)というが、総選挙が取
り沙汰される中、「電力票」をつなぎとめるのには一役買ったようだ。
 
 
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┗■3.8月25日(土)・26日(日)、~広がれ!市民と議員の輪~
 │  市民と自治体議員のシンポジウム 東海第二廃炉にGO!
 └────(反原発自治体議員・市民連盟)
 
 日時 8月25日(土)・26日(日)
 場所 白方コミュニティセンター 多目的ホール
    茨城県那珂郡東海村白方2077 電話 029-287-3534
 参加費 500円(学生無料)
 主催 8.25シンポジウム実行委員会、反原発自治体議員・市民連盟
 連絡先・問い合わせ
  kiramekuhoshikuzu@gmail.com、029-282-3619(相沢
  実行委員会HP http://825tokai.jimdo.com/
 **********
 茨城県内で議会が東海第二原発の廃炉を求める意見書を可決しているのは
 (趣旨採択の1自治体を含めて)17自治体あり(7/10現在)継続審議になって
 いる自治体もあります。このような動きは知事の判断を大きく廃炉に近づ
 けることができます。過酷事故に陥った場合、直接的影響を受けるのは
 千葉県、東京都など関東近県に及びます。
 
 1日目は すでに廃炉意見書を可決した10の市町村から自治体議員や市民を
 パネラーにお迎えして、さらに廃炉意見書の輪を広げていくにはどうした
 ら良いか討論し、経験談などをお聞きします。
 
 2日目は 県外の再稼動阻止の動きや福島から避難している方のお話を伺い、
 これからの未来について考えてみませんか?
 **********
 
 
┏┓
┗■4.<テント日誌7/25(水)―経産前省テントひろば318日目>
 │   テントに風鈴 気持ちの上でも涼を感じたい
 │   規制委人事案にNO!原子力ムラから選ぶな!
 └────(M/O)
 
7月25日(水) 晴れ
 真夏日や熱帯夜という言葉が登場することになった。
 風でもあれば過ごしやすいのだが、風もないと蒸し暑い。テントの中は何も
冷房設備がないのだから、テントを捲りあげて風通しをよくするしかない。そ
れでも、テントの外はまだ凌ぎやすい。この間、テレビを見ていたら全国の風
鈴市を報じていた。様々の風鈴があって楽しかったが、機会あれば買ってきて
テントにも飾りたいと思った。誰か気が付いたら風鈴を届けて欲しい。第二テ
ント《とつきとおかアクション中心のテント》にはどんな風鈴が似合うのか。
そんな想像をしてみるだけで楽しい。
 昨日はテント全体会議もあったが、テントの泊りの当番の関係もあって、テ
ントに居たが原子力規制委員会人事案に異議を申し立てる緊急院内集会から佐
藤幸子さんがよられ様子を報告していただいた。
 原子力規制委員会の発足にあたり、その委員に原子力ムラのメンバーは外せ
というのが国民の声である。福島第一原発の事故後の対応に原子力ムラの面々
が専門家として役に立たなかったことは周知の事実である。それ以上に無責任
であり再稼働の推進母体でもあった。原子力行政の主導し、政治家は判子を押
すだけという悪しき日本の政治の典型を象徴する存在でもある。
 福島第一原発の事故が起こるまでは原子力ムラの存在を多くの人は知らず、
その奥の院というべき存在が原子力行政を牛耳るものであることは知らなかっ
た。それは致し方のなかったことかもしれないが、重ねて言うが原子力規制委
員の委員に選ばれることは許されないことだ。佐藤さんは院内集会に参加した
金子勝さんは呆れて、これは原発をゼロにするための人選かと皮肉を込めて語
っていたと伝えていた。人事案の段階から異議申し立てをし、不断の監視をし、
閉鎖化しやすい機関を開かせる闘いが必要だ。
 かつてといつてもわずかかばかり前だが政権交代時に民主党の官僚主導政治
の転換というのはどこに行ったのだろう。官僚を使うのはいいが、それに使わ
れていることが目に余る。消費増税しかり、原発再稼働しかり、オスプレイ配
備もしかり。何の見識も構想も持たない政治家や政党は政争に足を取られてい
る間に官僚主導政治は復活し体制を固めている。
 原子力規制委員会の人事が原子力ムラの面々に占められる事態には反対した
い。今週の金曜日の6時からの首相官邸前行動は人事案に反対するももとして
ある。多くの参加をして欲しい。
 冬場は寒くて夜はテントに籠るような状態だった。いつも、夜は終電車近く
まで議は盛り上がった。今も夜のテントは結構議論が盛んであるが、それでも
暑さもあって少し様子は違う。テントには三度目という若い人とかなり遅くま
で話し込んだ。あれこれ話が弾んで遅い時間になった。電車の時間を心配した
ら自転車だから大丈夫とのことだった。そういえば昼夜を問わず自転車でテン
トを訪れる人は増えている。自転車の愛好者のみなさん、少し足を延ばしてテ
ントを訪れたらどうだろうか。年配の人は家族が心配するだろうからやめたほ
うがいいだろうと思うが。帰りが心配だから酒は進められないが楽しい議論は
保証できる。(M/O)
 
 ★7月29日(日)一票一揆 女が変える!政治もくらしも原発も
  14時 日比谷公園かもめ広場  女達のアピール/かんしょ踊り
  15時半 日比谷公園大集会へ合流 、 16時半 デモ出発
 ★7月29日(日) 国会大包囲 キャンドルナイト 19時
たんぽぽ舎です。【TMM:No1530】
2012年7月26日(木) 地震と原発事故情報-7つの情報をお知らせします
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.再稼働で関電社長「次は高浜3、4号機」できるだけ早く(7/25新聞)
★2.「電気が足りない」はヤッパリウソだった
   大飯原発フル稼働と同時に火力発電所8基停止!?
★3.市民団体のシールアンケートで、伊方町の66%が原発は「いらない」
   四国経済界が「再稼働すべき」の声を一斉にあげ始めた(堀内美鈴)
★4.津波巨大化の可能性、駿河湾海底にひずみ蓄積(7/23新聞より)
★5.東電原発事故、告訴告発受理へ
   検察当局 国、東電の業務上過失傷害容疑(7/25新聞より)
★6.六ヶ所村で国際再処理? 細野原発担当相の思惑(エコノミスト7/31号)
★7.月刊誌『食品と暮らしの安全』(NO.280)が日本核武装を特集
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.再稼働で関電社長、「次は高浜3、4号機」できるだけ早く
 └────(東京新聞 7月25日)
 
 関西電力大飯原発4号機(福井県おおい町)がフル稼働に達したのに伴い、
関西電力の八木誠社長は25日、次に再稼働させる原発について「高浜3、4号
機が最有力」と発言した。時期は明言しないものの「(国には)できるだけ審
査を早くしてもらいたい」とも口にし、電力会社トップの前のめりな姿勢を見
せた。関電は大飯原発3、4号機を含め、八つの原発の安全評価(ストレステ
スト)の一次評価結果を経済産業省原子力安全・保安院に提出している。
 おおい町で取材に応じた八木社長は「電力需給ではなく、わが国のエネル
ギーセキュリティーを考え、安全性を確認できたプラントはできるだけ早く動
かしていきたい」と強調。出力規模などから次の再稼働は、高浜3、4号機が
有力と判断したとみられる。
 再稼働に慎重な立場を取ってきた、おおい町の旅館業の50代の男性は「この
まま福井県内の原発は、なし崩し的に再稼働していくのではないか」と心配そ
うに話した。
 
 
┏┓
┗■2.「電気が足りない」はヤッパリウソだった
 │   大飯原発フル稼働と同時に火力発電所8基停止!?
 │   電力余剰で火力発電停止! 関電京都支店広報が明かす
 └────
 
 関西電力は、大飯原発再稼働以降も計画停電の可能性があるとして、「計画
停電のお知らせ」なるハガキを全戸に送りつけ、「原発か、停電か?」という
虚構の選択を迫っている。ところが大飯原発3号機がフル稼働に達した9日、
火力発電所8基(計384万kW)を停止させていた。
 しかも停止の理由は、「9日の電力使用率は85%で、15%の余裕があること
から、コストの高い火力発電の一部を停止した」というのだ。火力発電所運転
停止は、原発再稼働により電力に余りがあるため─と関電京都支店の総務・広
報グループの担当者自身が発言している。
 京都民報WEB版によると、京都自治労連(池田豊委員長)が火力発電の停
止について問い糺したのに対し、関電京都支店は、「電力需要に合わせて停止
したもので、原発再稼働を受けて停止したものもある」と発言したという。
 関西電力は、大飯原発再稼働と引き替えにコストのかかる火力発電所を計画
的に止めている。当初は、2基の予定だったが、徐々に停止数を拡大。7月6
日は、6基の石油火力発電所を止めた(日経新聞)。6基の発電量は、約300
万kWで、原発3基分に相当する。計画的に止めている石油火力はいつでも再稼
働できるが、日々の供給力からは差し引かれる。結果として電力使用率は高め
の数字になっているが、潜在的な供給力はかなり余裕があることになる。
 
 日本で最も原発依存度の高い関西電力は、原子力以外の発電設備への投資を
さぼり続けてきた。周辺電力会社から電力を買い付けてそれを転売する、ある
いは減価償却が終わった老朽原発の稼働を寿命以上に引き延ばし、安全対策投
資を削減してローコスト・ハイリスク発電を続けてきたのである。
 このため関電管内の火力は老朽化した石油火力が多く、最新鋭の天然ガス火
力などと比べて効率が悪く、コスト高なのである。関電は火力を止めて、ラニ
ングコストの低い原発に切り替えることで、利益を生み出そうとしているので
ある。
 つまり、原発再稼働問題は、電力供給の安定性の問題でもなく、電力コスト
の多寡や電力供給効率性の問題でもなく、いわんや安全性が確保されているか
らでは全くない。ただ単純に関西電力をはじめとする電力会社の経営問題なの
である。
 電力会社経営陣にとって原発再稼働は、原発が不良債権でないことの証拠に
するという目的もある。これまで巨大資産であった原発を止めると、ただちに
不良債権となり、償却・廃炉費用が必要となる。ところが、減価償却費も廃炉
引当金も不十分で、巨額の損失が一気に出る。そうなると、関西電力は経営破
綻に突き進む。つまり不良債権の先送りのために原発を再稼働しようとしてい
るのだ。この事情は、東京電力やその他の電力会社も同じである。
 原発は、ウソと誤魔化しなしでは動かないことが、また明らかになった。電
力需給逼迫のウソを暴露し、東京電力およびその関係者(原子力安全保安院
等)の、刑事責任を徹底して追及することが、公正でウソのない社会への一歩
となる。(人民新聞社 編集部・山田)
 
 
┏┓
┗■3.市民団体のシールアンケートで、伊方町の66%が原発は「いらない」
 │  四国経済界が「再稼働すべき」の声を一斉にあげ始めた
 └────(堀内美鈴 原発さよなら四国ネットワーク)
 
 今日(7月26日)の愛媛新聞に「四国電力からみなさまへ」広告が掲載され
ている。大きな見出しで、「この夏の節電の目安を見直しさせていただきま
す。」とある。「関西電力大飯発電所3・4号機のフル出力での発電再開によ
り、西日本の電力需給がやや緩和したことをうけて」、今夏の節電目標を7%
以上から5%以上に見直す、とのこと。
 
 四国電力伊方原発3号機は、大飯3・4号機とともに、ストレステストの一
次評価が保安院の最終評価を終えている‘再稼働へのトップランナー’の一基
だ。が、原子力安全委員会での審議は中断したままである。これまで「再稼働
の判断は白紙」としていた愛媛県の中村知事は、野田総理の「大飯原発安全宣
言」のあと6月中旬に経産省を訪問、枝野大臣と会談し、原子力安全委員会に
対して審査を進めるよう強く要請した。これに呼応して、常盤百樹四国経済連
合会会長(四国電力会長)やJR四国泉雅文社長など、四国の経済界が「再稼働
すべき」の声を一斉にあげ始めている。県議会議長も副議長も、伊方町長も、
原発再稼働は必要との立場だ。
 
 伊方再稼働の「判断のとき」が迫っているなか、愛媛県民世論調査(愛媛新
聞2011年9月11日、2012年3月10日の2回実施)では、県民の9割以上が原発の
安全性に不安を感じている。再稼働に否定的な意見は6割近くで、「すみやか
に廃止」と考える人の割合が増えている。おおい町のように、伊方町でも再稼
働への複雑な思いがある。しかし、市民団体によるシールアンケートでは伊方
町の66%の人が原発は「いらない」と答えている。「地元」や周辺自治体住民
はもう分かっている。国も、県も、電力会社も、原発事故の責任をとらない、
誰も責任などとれないことを…。まるでフクシマなどなかったかのような大飯
の再稼働。「伊方の再稼働反対」「大飯の再稼働撤回」の声は愛媛県を超えて
広がり、ますます大きくなるばかりだ。
 
 
┏┓
┗■4.津波巨大化の可能性、駿河湾海底にひずみ蓄積
 └────(7月23日 東京新聞より)
 
 近い将来に予想される東海地震で、駿河湾でこれまで震源域と思われていな
かったプレート境界付近で、津波を巨大化させる恐れのあるひずみが蓄積され
ている可能性があることを、名古屋大と東海大海洋研究所(静岡市)のグルー
プが突き止めた。(中略)
 
 ━駿河トラフと東海地震━━
 駿河トラフは静岡・駿河湾から沖合に向かって延びる海底の盆地状の地形。
 陸側プレート(岩板)の下にフィリピン海プレートが沈み込む境界部分と考
 えられる。東海沖から四国沖にかけての南海トラフの北東端に当たる。東海
 地震は主に駿河トラフ沿いで、東南海地震はその西側で起きるとされる。東
 南海地震が1944年に発生しているのに対し、東海地震は連動して起こった
 1854年が最後で、他の地震より切迫性が高いとされる根拠の一つになってい
 る。
 
 
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┗■5.東電原発事故、告訴告発受理へ
 │  検察当局 国、東電の業務上過失傷害容疑
 └────(7月25日 茨城新聞より)
 
 東京電力福島第一原発事故に関し、国や東電側に刑事責任があるとして、福
島県内の住民や各地の市民団体が業務上過失傷害容疑などで提出した告訴や告
発について、検察当局が近く受理することが24日、検察関係者への取材で分か
った。
 関係者によると、これまで全国の地検に20件以上の告訴や告発があったが、
政府や国会などそれぞれの事故調査委員会の結果が出そろうまで受理を留保し
てきた。
 残っていた政府の事故・検証委員会が23日に最終報告を公表したため、近く
手続きを始め、捜査に乗り出す。東京地検が指揮し、福島など各地検と連携す
る方針。ただ、検察内部では、事故のきっかけが東日本大震災だったことから、
国や東電が事故を予測できた可能性を否定する意見が多い。住民らが受けた傷
害が、事故によるものと特定できるかどうかも不透明で、「立件は困難」との
見通しが広がっている。
 事故をめぐっては、市民団体が昨年7月に、業務上過失傷害容疑などで菅直
人首相(当時)ら6人に対する告発状を東京地検に提出。今年6月には、福島
県民ら約1300人が東電の勝俣恒久前会長らについて業務上過失致死傷容疑など
での告訴状を福島地検に提出したほか、同県浪江町も東電の告発を検討してい
る。
 
 
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┗■6.六ヶ所村で国際再処理? 細野原発担当相の思惑
 └────(エコノミスト 7月31日号より)
 
 原発事故処理やエネルギー・環境政策策定のための意見聴取会で忙しい細野
豪志原発事故担当相が、核燃料サイクルの要である青森県六ヶ所村の再処理工
場を延命させる“秘策”に動いている。
 細野氏の私的な諮問機関として発足した「核不拡散研究会」。今年初めから
週1回ペースで会合を重ね、「グローバルな視点に立った核燃料サイクルの国
際化の検討」をうたった中間報告を5月にまとめた。
 ただ、「国際化」の真の狙いは、韓国を念頭にアジア諸国の原発から出る使
用済核燃料を六ヶ所工場で再処理することにありそうだ。核兵器開発につなが
りかねないプルトニウム等を集中管理して「世界の核不拡散に貢献できる」と
する。外務省OBの遠藤哲也氏を主宰者に据え、多忙な細野氏も何度も顔を出
す程の熱の入れようだった。
 しかし、核開発を進める北朝鮮との対抗上、自ら再処理を行いたい韓国がこ
の構想に応じるはずはなく、米国の了承が得られる見通しも全く立っていない。
それでも細野担当相が執着するのは、六ヶ所工場の再処理工程がいまだ完成せ
ず、原発事故後は廃止論が一層強まっているため。「国際貢献」という美名に
すがらざるを得ないことが、核燃サイクル政策の行き詰まりを象徴している。
 
 
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┗■7.月刊誌『食品と暮らしの安全』(NO.280)が日本核武装を特集
 └────
 
図解『いつでも原爆を作れる日本』(小若順一)
核武装に道開いた自・公・民「付則で基本原則変更は無効!」(槌田敦)
波紋広げる“日本の核武装”「韓国も核保有能力を持つべき」(趙華行)
 
「原子力の憲法」がこっそり変更。原子力の基本方針に安全保障が加わって軍
事利用に懸念が出てきたと、6月21日に東京新聞が大スクープ。可決された
法律の付則に仕掛けがあって、核武装の準備が容認されたわけですが、付則で
基本原則を変えるのは不法行為。国会は付則を取り消すべきです。(中略)
 
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 8月は広島、長崎へ原爆投下の日。それなのに、その原爆を日本が持とう
 としている(日本核武装の危険)危険なシグナル。3人の方がこの問題を
 分析、解説。この特集の載った『食品と暮らしの安全』8月号(全36頁)
 を400円でお分けしています。(たんぽぽ舎、核開発に反対する会で取扱い)
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