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たんぽぽ舎です。【TMM:No1700】
2012年12月20日(木)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
 
                              転送歓迎
━━━━━━━
★1.GHQに押しつけられた憲法という言い方は、間違っている
   理想的な平和憲法だ
   自民党の憲法改正案は、基本的人権も表現の自由も
     主権在民も否定している      冨塚元夫
★2.読者からのイベントの案内(問い合わせは主催者へお願いします)
      ◆12/24大阪反原発で不当逮捕された仲間を支援しよう!東京集会
★3.新聞・雑誌から
  ◆憲法改正の「アート」な世界
                (12月20日、朝日新聞デジタルより抜粋)
★4.<テント日誌12/16(日)―経産省前テントひろば463日目>
   ~厳しい選挙結果、運動とテントの今後を考える~
                                               (Toku-san) ━━━━━━━
◆今週の官邸前抗議行動 21日(金)18時~20時
 いますぐ原発ゼロに!大飯原発を停止せよ。真下に活断層あり
 主催 首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.GHQに押しつけられた憲法という言い方は、間違っている
 |  理想的な平和憲法だ
 |  自民党の憲法改正案は、基本的人権も表現の自由も
 |  主権在民も否定している
 └──── 冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
 
 自民党や維新の会は現在の憲法はGHQ(連合軍総司令部、実質は米軍)に押
しつけられた憲法だから改正すべきと言っています。
 まず米軍に押しつけられたのは憲法だけではありません。無条件降伏、東京裁
判、戦犯処刑、日米安保条約、地位協定、沖縄の基地、オスプレー等々限りなく
あります。
 
 その中でなぜ憲法だけ改正すると主張するのか、おかしいと思いませんか?
 
 自民党が発表した「日本国憲法改正草案」について、12月20日の朝日新聞に高
橋源一郎氏の批判が載っています(論壇時評 民主主義の行方 憲法改正の「ア
ート」な世界)。
 
 「基本的人権」が目の敵にされています。
 「表現の自由」が否定されています。
 「主権在民」が否定されています。
 
 GHQは日本人が再びファシズムに支配され戦争の準備をしないように、こう
した基本的人権に目覚めるように理想的な平和憲法を日本に持ち込んだのです。
 当時の軍部は戦犯として裁かれる恐れから反対しませんでしたが、官僚達は猛
反対しました。それを市民が押し返し成立させたのでした。今でも官僚達は反対
しています。官僚達や自民党は帝国主義ファシズムの時代を再現するために国民
を再び無権利状態に置こうとしているのです。
 
 
┏┓
┗■2.読者からのイベントの案内(問い合わせは主催者へお願いします)
 └──── 
 
◆12/24大阪反原発で不当逮捕された仲間を支援しよう!東京集会
                    (つくば・名古屋・大阪・福岡でも同時行動)
 
日 時:12月24日(月・休)16時~18時
      (19時からは今後東京からどう連帯していくかの話し合い)
場 所:「スペースたんぽぽ」(水道橋駅西口徒歩5分)
        地図http://www.tanpoposya.net/main/index.php?id=336
資料代:500円
呼びかけ:園良太&大阪反原発への弾圧に反対する有志
連絡先:東京都港区新橋2-8-16 石田ビル5階 救援連絡センター気付
        03-3591-1301 kyuen@livedoor.com
 
お 話:関西で起きていることの意味、全国のこれから。鵜飼哲(一橋大学)、 
      園良太(東電前アクション)/関西の救援会の仲間から思いをお話。
アピール:経産省前テントひろば/たんぽぽ舎/救援連絡センター/平井玄/他。
反原発・平和・労働運動や、この間声明文や賛同署名を出した憲法学者や弁護士
の方々。
ぜひ参加・発言をお願いします。
多様な個人の方々もどなたでも参加・発言して下さい。
 
 
┏┓
┗■3.新聞・雑誌から
 | ◆憲法改正の「アート」な世界
 └──── 12月20日、朝日新聞デジタルより抜粋
 
 <高橋源一郎> 民主主義の行方 憲法改正の「アート」な世界
 
 (前略)
 いや、おれがそう思ったのは、最近、なによりも「現実」であるべき政治が、
「アート」みたいになってきたからだ。
 
 いま最高の「アート」の一つは、今年の春に自民党が発表した「日本国憲法改
正草案」じゃないかな〈2〉。今度、首相になるらしい安倍晋三さんも最高顧問
を務める憲法改正推進本部が作ったやつだ。ってことは、これ、ほんとにおれら
の憲法になっちゃうかもしれない。
 
 まず「前文」の文章が下手すぎて泣ける。思わず添削したくなるが、わざとそ
う書いたんだろう。「基本的人権」は目の敵にされているらしく、第12条には
わざわざ「国民の責務」というタイトルがつけられ「自由及び権利には責任及び
義務が伴うことを自覚し、常に公益及び公の秩序に反してはならない」とある。
ちなみに現行では「(国民は自由及び権利については)常に公共の福祉のために
これを利用する責任を負う」となってるから、人権、ずいぶん肩身が狭くなっち
ゃうね。この「改正草案」では、「公益及び公の秩序」ということばが乱発され
ていて、これに反すると何でもアウトみたい。えっ?
 たとえば、この論壇時評で政府批判をしたら「公の秩序」に反することになっ
て禁止されるわけ?
 
 でも、「表現の自由」があるから大丈夫……と思っていたら、さあたいへん。
この「草案」では「表現の自由」はなくなってます。
 正確にいうと、「第21条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自
由は、保障する」に続いて新しい項目が登場してる。「2 前項の規定にかかわ
らず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目
的として結社をすることは、認められない」のだそうです。
 
 この「草案」の起草委員たちが「主権は国民にはない」とか「天賦人権論をと
るのは止めよう、というのが私たちの基本的考え方です」といって物議を醸した
〈3〉。確かに首尾一貫してる。でも、こんなのありえないし。
 だから、どう考えても「アート」にちがいない。人びとの覚醒を促すために、
わざと反感をかうような表現をとったに決まってる!(後略)
 
 
┏┓
┗■4.<テント日誌12/16(日)―経産省前テントひろば463日目>
 |  ~厳しい選挙結果、運動とテントの今後を考える~
 └──── (Toku-san)
 
 この日は、衆議院総選挙と東京都知事選の投票日。天気がよかったので、前日
までの宇都宮さんの応援の時に着ていたオレンジ色のフリースとパーカー、若草
色のパーカーを洗濯した。本当によい天気、まさに洗濯日和、投票日和である。
事前の選挙予想では、自民党が圧倒的に有利と伝えられている。投票率が上がり、
脱原発候補に有利になってくれればよいのだが…。
 
 洗濯物を干し終わり、投票所へ向かうまで、インターネットやテレビのニュー
スで、投票率や選挙の状況を確認した。11時現在、14時現在、16時現在の投票率
は、徐々に前回比は改善してきているものの、いずれも前回の投票率を6~7ポ
イントほど下回っている。一方、「投票所に列が出来ていた」「東京8区は前回
の投票率を上回っている」などの情報も見られる。東京8区は脱原発、脱被曝を
訴えた山本太郎さんが立った事による影響だろう。言論人・ジャーナリストなど
の多くの著名人も、ツイッターで投票に行くことを呼び掛けていた。我々の代表
を選ぶ選挙で、多くの人に貴重な権利を行使して欲しい。私も投票所へ向かう事
にする。
 投票所へ着くと、列は出来ていなかったが、多くの人が投票に来ていた。受付
を済ませ、まず、都知事には「宇都宮けんじ」、次に選挙区では、未来の党から
出ている「池田ゴウキュー」、比例区では「日本未来の党」と書いて投票した。
投票所を出ると、学校の門のところで、NHKの出口調査につかまった。
 質問の中に総選挙後に望まれる政権の枠組みは?という質問があったのだが、
回答肢が、「民主党と自民党を中心とする連立」など、全て、民主党と自民党の
組み合わせによるものとなっていた。
  明らかに自民・民主が勝つことを前提とした質問だったので、「これ選択肢お
かしいですよ」と調査員の人に言っておいた。マスコミの人間は、世論への影響
をきちんと考えて仕事をして欲しい。
 
 19時過ぎにテントに着くと、大阪に転居したNさんが来ていた。山本太郎さん
の選挙の応援で東京に出てきたのだが、テント日誌でYさんの訃報を知り、テン
トの様子をうかがいに寄って下さったと言う事だった。テントには、先週はなか
ったYさんの遺影が飾られていた。
 私がテントのスタッフを始めたのは、女達の座り込みの事務局手伝いをしてい
た時にYさんやKさんにお世話になったから。選挙の手伝いがあり、葬儀に参列
する事は出来なかったが、心からご冥福をお祈りします。
 ありがとうございました。
 
 投票締め切り時間の20時を過ぎ、ラジオをつけると、早々と自民大勝、猪瀬氏
当確のニュースが流れてきた。これから、脱原発運動を含めた日本の民主主義運
動は、逆風が予想されるが、今回の選挙では、得るものもあった。多くの著名人
が選挙の応援に参加し、ボランティアが最後まで選挙を支えた。選挙に携わった
全ての人が、きちんと今回の結果を評価し、今後の対策を練ることが不可欠だと
思う。
 政権交代により、テントへの風当たりも強くなるのは間違いない。テントの今
後の運営についても方法論を含め、具体的に議論をすべき局面が来ていると思う。
 後退することは出来ない。
 相手を知り、自分達を客観的に評価し、次の手を打とう!
 「真の民主主義」を手に入れるために、前へ!
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1699】
2012年12月19日(水)その2 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.12月13日 東京新聞「3.11後を生きる」から、詩の紹介
   積鬼(つみき)  大泉その枝
★2.JR大阪駅頭における宣伝活動に対する
  威力業務妨害罪等の適用に抗議する憲法研究者声明
           (「放射能拡散に反対する市民を支援する会」から)
★3.東電は風力発電で恥の上塗りを止めよ(下)
  伊豆の自然破壊の金を原発事故被災者に!
         (風車問題を考える住民の会  藤井廣明 東伊豆町町議)
★4.新聞・雑誌から
 ◇自民 民意薄い圧勝  全有権者で見ると
   小選挙区24%、比例代表15%(12月18日 東京新聞より)
 ◇核燃施設集中 六ケ所村で断層調査
   規制委方針 下北沖と連動懸念  (12月19日 東京新聞より)
 ◇六ケ所村断層調査、活断層なら原発動かせず
   核のごみ行き場なし (12月19日 東京新聞より)
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.12月13日 東京新聞「3.11後を生きる」から、詩の紹介
 │   積鬼(つみき)  大泉その枝
 └────
 
札束を積む
札束を積む
誰かがこくんと頷(うなず)くまで
 
札束を積む
札束を積む
これでもか これでもかと
紙きれと引き換えに失うもの
紙きれと引き換えに奪われるもの
 
手を伸ばしたが最後
しまった!と気がついたとき
スーツを着た鬼はとっくに姿をくらまして
鼻で嗤(わら)っているだろう
「容易い(たやすい)もんだ」と
「安呆(あほ)な奴らだ」と
 
今日もどこかで紙切れの塔ができる
 
貧しい者の目の前で
強欲な者の目の前で
抵抗する者の目の前で
黙秘する者の目の前で
 
真実を知る者
「お断りします」と
塔を押し返した両腕は切り落とされ
見せしめの如く吊るされる
辛うじて生き延びた両脚は
今頃どこを歩いているのだろう
 
ああ 買い上げられることなかれ
鬼はあなたのすぐ側で
まだか まだかと待っている
あなたがこくんと頷くまで
世界がこくんと頷くまで  (「脱原発・自然エネルギー218人詩集」より」
 
 ※「脱原発・自然エネルギー218人詩集」(日本語・英語 合体版)
  出版 コールサック社  A5判/624頁  価格 3,150円
 
 
┏┓
┗■2.JR大阪駅頭における宣伝活動に対する
 │   威力業務妨害罪等の適用に抗議する憲法研究者声明
 └────(「放射能拡散に反対する市民を支援する会」から)
 
 2012年12月9日、大阪府警警備部などは、同年10月17日のJR大阪駅駅頭で
「震災瓦礫」の受入に反対する宣伝活動(以下、「本件宣伝活動」とする。)
を行った下地真樹氏(阪南大学准教授)らを、威力業務妨害罪(刑法234条)
および不退去罪(刑法130条後段)で逮捕しました。私たちは、日本国憲法の
研究者として、本件逮捕は、憲法21条1項の保障する表現の自由を不当に侵害
するものであると考えます。
 本件宣伝活動は、ハンドマイク等を用いて、駅頭で、大阪市の瓦礫処理に関
する自らの政治的見解を通行人に伝えるものであって、憲法上強く保護される
べき表現活動です。また本件宣伝活動が行われた場所が、かりにJR大阪駅構
内であったとしても、駅の改札口付近等通行人の妨げになるような場所ではな
く、せいぜい同駅の敷地内であるにすぎず、公道との区別も判然としない場所
です。このような場所は、伝統的に表現活動の場として用いられてきたパブリ
ック・フォーラムに該当すると考えられ、施設管理者の管理権は、憲法21条
1項の前に、強く制約されるはずです。
 そうであるとすると、本件表現活動に対し、威力業務妨害罪や不退去罪を適
用することができるのは、当該活動によって相当の害悪が発生している場合で
なければなりませんし、たとえそのような解釈をとらないとしても、少なくと
も、害悪発生のおそれが実質的に存在することが必要なはずです。本件は、通
行する市民に対して、穏健な方法で瓦礫処理に関する自らの政治的主張を訴え
かけるものであり、このような表現活動から、刑罰に値するだけの相当の害悪
が発生し、または、そのような害悪が発生する実質的なおそれが存在している
とは考えにくいと思われます。
 また、下地氏らは、本件宣伝活動終了後、大阪市役所に行くために、JR大
阪駅の東側のコンコースを通過しました。この行為も、同コンコース内で立ち
止まって宣伝活動をするといった態様のものではなく、単に、他の人と同様に、
移動のためにコンコースを利用したにとどまります。そもそも同コンコースも、
駅構内とはいえ、本件宣伝活動が行われた駅頭と同様に公道とほぼ同視できる
場所だと考えます。この移動のためのコンコース利用によって威力業務妨害罪
ないし不退去罪が成立するとは考えられません。
 下地氏らが、大阪市の瓦礫処理問題で活発に活動していたことは周知の通り
です。政治的問題は、民主主義によって決着がつけられるべきですが、その前
提として、表現の自由が十分に保障されなければなりません。前述のとおり、
本件行為に表現の自由の保障が及び、その制約を正当化するだけの実質的な理
由が存在しないとすれば、本件逮捕は、下地氏らの政治的主張を狙い撃ちにし
たのではないかという懸念を感じざるを得ません。
 市民の正当な言論活動に対し、刑罰権が恣意的に発動されるならば、一般市
民は萎縮し、政治的な活動を差し控えるようになります。そうなると、民主的
な議論の結果も歪められることにならざるをえません。表現の自由は、そのよ
うな結果を防止するためにこそ存在するのであり、したがって、刑罰権発動に
は最大限の慎重さが求められるはずです。
 以上のように、本件逮捕は、憲法上強く保障された表現の自由を不当に侵害
し、市民の表現活動を幅広く規制対象にする結果をもたらし、ひいては自由な
意見交換に支えられるべき議会制民主主義の過程を深刻に害するものであって、
憲法上許容されないと私たちは考えます。私たちは、大阪府警による下地氏ら
の逮捕に強く抗議するとともに、かれらの即時釈放を要求します。
2012年12月17日
<呼びかけ人>
石川裕一郎(聖学院大学)、石埼学(龍谷大学)、岡田健一郎(高知大学)、
中川律(宮崎大学)、成澤孝人(信州大学)
<賛同者>62名(誌面の都合で省略します)
全文はホームページをご覧ください http://keepcivicactivity.jimdo.com/
 
 
┏┓
┗■3.東電は風力発電で恥の上塗りを止めよ(下)
 │   伊豆の自然破壊の金を原発事故被災者に!
 └────(風車問題を考える住民の会  藤井廣明 東伊豆町町議)
 
 東電とその関連会社ユーラスエナジーホールディングスが風車21基の建設
を進める三筋山麓の細野高原は、箱根仙石原の7倍といわれる広大なススキの
草原が広がっている。この秋には1万名を超える観光客が訪れてすすきの中を
散策したり、夜は月見を楽しんだりした。ここには絶滅危惧種の貴重な植物や、
クマタカを初め猛禽類が飛ぶ。細野湿原は県の天然記念物に指定されている。
そこに高さ100メートルもの風車が21基も並べば、夜間は航空標識等を点滅さ
せるようになり、すすきの散策も月見もあったものではない。
 それでも風力発電に事業者が群がるのは、これまで国の補助金が3分の1付
いた事が大きい。この7月からは補助金は無くなり、代わって新エネルギーの
固定価格買取制度が発足したからである。23.1円/kwというおいしい商売とな
った。しかしすでにドイツなどヨーロッパの風力発電は高い買取価格を引き下
げる方向にシフトしている。
 いま地方自治体はそのほとんどが赤字財政に苦しんでいる。伊豆の各市町も
例外ではない。そうしたところに「クリーンでCO2削減に役立つ」風車構想
を持って事業者が現れる。一も二も無く首長とその仲間は飛びつき、町の有力
者に根回しするので、一般市民が気づいた頃はもうどうにもならない位に進ん
でいる。東伊豆町ではまだ一度も住民説明会が開かれていない。
 こうした住民との合意の無い強引な建設の仕方がトラブルのもととなってい
る。
 風力発電は原発の代替エネルギーにならない事は既に述べた。先ず「脱原発、
次に代替としての火力発電、そして徐々に自然エネルギーを」だ。原発の延命
策として自然エネルギー、殊に風力幻想を利用されてはならないだろう。百害
あって一利なしの風力発電の暴挙から美しい郷土を守り、被害者を救済しなけ
ればならない。
 東電は原発事故を起こした以後にここ伊豆の自然を破壊する愚挙を今すぐ辞
めるべきである。150億円といわれる巨費を投じて風力発電を作るより、そ
のお金をフクシマ原発事故の被災者救済にこそ回すべきであろう。
 
 
┏┓
┗■4.新聞・雑誌から
 └────
 
◆自民 民意薄い圧勝
 全有権者で見ると 小選挙区24%、比例代表15%(12月18日 東京新聞より)
 
 戦後最低の投票率となった16日の衆院選は、自民党が定数(480)の6割を超
える294議席を確保する圧勝で終わった。しかし小選挙区で自民党候補の名を
書いたのは全有権者の約4分の1、比例代表に至っては15.99パーセントだっ
た。自民党の勝利は、必ずしも民意を反映したものではない。多党乱立と低投
票率が自民党を利した結果であるということが、はっきり分かる。(後略)
 
 
◆核燃施設集中 六ケ所村で断層調査
 規制委方針 下北沖と連動懸念  (12月19日 東京新聞より)
 
 原発や核燃料サイクル施設が集中する青森県・下北半島全体が、地質的に原
子力施設を設置するには危険との見方が専門家の間で広がっている。このため、
原子力規制委員会は六ケ所村の核燃施設でも断層調査に乗り出す方針を固めた。
危険と判断されれば、全国の原発から出る使用済み核燃料の行き場がなくなり、
日本の原子力政策は根幹から修正を迫られる。(後略)
 
◆六ケ所村断層調査、活断層なら原発動かせず
 核のごみ行き場なし (12月19日 東京新聞より)
 
 全国各地の原発から使用済み核燃料を受け入れている核燃料サイクル施設が
集まる青森県六ケ所村で、原子力規制委員会が断層調査に乗り出す。もし直下
で活断層が確認され、使用済み核燃料処理工場(再処理工場)も貯蔵プールも
使えなければ、たちまち日本の原発は動かせない事態となる。それは原発を推
進してきた自民党が政権に復帰しても変えられない現実だ。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1698】
2012年12月19日(水) 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.衆院選挙結果、岩手県を見習ってほしい
  脱原発4党で40%弱~岩手では、未来、社民が人気。(永田文夫)
★2.新聞・雑誌から
 ◇小選挙区の宿命 自民得票4割、議席8割
  投票率 戦後最低59.32パーセント  (12月17日 東京新聞 夕刊)
 ◇静岡・浜岡原発5号機の再稼働禁止求め、仮処分申し立て
  (12月12日 毎日新聞)
 ◇検察官、原発と事務所往復に恒常的にタクシー使用、
  5年間で2億円!! (12月19日 東京新聞より)
★3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 ◇自民党政権復活、福島の状況、私たちは何を考え、どう行動する?
 12/22【緊急!】車座ミーティング、千駄ヶ谷
★4.<テント日誌12/12(水)―経産前省テントひろば458日目>
   それでも変わらぬ師走の日々(M/O)
━━━━━━━
あす20日(木)19時から、会場・スペースたんぽぽ
危険な原発大解剖 第7回『東通、泊原発』講師 山崎久隆さん
参加費800円 ご参加ください。
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.衆院選挙結果、岩手県を見習ってほしい
 │   脱原発4党で40%弱~岩手では、未来、社民が人気。
 └────(永田文夫)
 
みなさんへ
 衆議院選挙何ともはや残念でした。月曜日には例会・忘年会を持ちました。
選挙ショック覚めやらずで大荒れか、どうなることかと思っていましたが・・、
 岩手県民の政党毎投票結果は他県と違いまともではないか。今後他県に「岩
手を見習ってと働きかける」と酔ったいきおいの大言壮語で方針が定まり、場
が治まったような塩梅で後は選挙は忘れ?和気あいあいの忘年会でした。
 
岩手県民の投票 比例について(都道府県別ランク)
自民党 23.3%(岩手は大阪・沖縄についでワースト3位 全国平均27.6%)
未来党 22.4%(岩手はベスト1位 全国平均5.7%)
民主党 19. 0%(全国平均 16%)
維新党 10.6%(岩手はワースト1位 全国平均20.4%)
公明党  6.6%(岩手はワースト1位 全国平均11.8%)
共産党  6.4%(全国平均6.1%)
みんな党 5.9%(全国平均8.7%)
社民党  4.5%(岩手は沖縄、山形についでベスト3位 全国平均2.4%)
 
 岩手は全国と比べ、未来、社民が人気があることがわかります。不人気は自
民、維新、公明です。沖縄に近い傾向に伺えますが、沖縄は公明が17.5%、維
新が16.4%ありました。岩手県民はかなり特徴的な傾向があるようですね。
(どなたか分析して下さい)
 脱原発である未来・共産・みんな・社民の合計は39.2%、自民と公明の合計
は29.9%と岩手県民の選択は脱原発がはるかに勝っていました。
 
 
┏┓
┗■2.新聞・雑誌から
 └────
 
◆小選挙区の宿命
 自民得票4割、議席8割  投票率 戦後最低59.32パーセント
 (12月17日 東京新聞 夕刊より)
 
 第46回衆院選は17日午前、開票作業が終了し、小選挙区(定数300)と比例
代表(定数180)の計480議席が確定した。自民党の小選挙区全体の得票率は
43パーセント程度だったにもかかわらず、獲得議席は237と全議席の79パーセ
ントを占めた。また、総務省は小選挙区の確定投票率は59.32パーセントだっ
たと発表。衆院選の戦後最低記録で、前回2009年(69.28パーセント)から
約10ポイント下落した。
 
 
◆静岡・浜岡原発5号機の再稼働禁止求め、仮処分申し立て
 (12月12日 毎日新聞)
 
 中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の廃止などを求め静岡地裁に提訴して
いる原告弁護団らが11日、同原発5号機を再稼働させないよう求める仮処分
を同地裁に申し立てた。
 申し立てたのは、同県内の弁護士や公募した21都道府県の住民ら計777
人。申立書で、内閣府による南海トラフ巨大地震の被害想定では高さ19メー
トルの津波が来るとされているのに、建設中の防波壁は18メートルしかない
と指摘。東京電力福島第1原発のような事故が起きれば「放射性物質が首都圏
まで拡散し避難民は150万人に及ぶ」としている。
 中部電は「誠に残念。安全性について理解が得られるよう努めていく」との
コメントを出した。
 
 
◆立地現地、原子力規制事務所の検査官
 原発と事務所往復に恒常的にタクシー使用、5年間で2億円!!
 (12月19日 東京新聞より)
 
 全国の原子力発電所など原子力施設ごとに置かれている原子力規制事務所
(旧・保安検査官事務所)が、事務所と原発の間の移動に恒常的にタクシーを
使っていたことが分かった。原発事故のような非常時には、タクシー側に利用
を拒否される可能性がある上、民間人を危険な場所に呼ぶことに倫理的な問題
もあり、危機管理の在り方が問われそうだ。(中略)
 本紙の取材を受け、規制庁は公用車を検査官が運転する場合の費用を試算。
タクシー利用に比べ「粗い計算だが2千万ほど安いことが分かった」という。
(中略)東海・大洗原子力規制事務所(茨城県)の原子力防災専門官は「普段
から使える車があれば、事故時も応用が利く。自分で運転してもなんの問題も
ない」と話しており、現場からもタクシーを疑問視する声がある。
 
 
┏┓
┗■3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 └────
 
◆自民党政権復活、福島の状況、私たちは何を考え、どう行動する?
 12/22【緊急!】車座ミーティング
 
12.16選挙の結果を受けて、12月22日(土)夕方に緊急に車座ミーティングを
開くことにしました!ぜひ、集まりましょう。
 日時 2012年12月22日(土)18時開場~21時
 場所 千駄ヶ谷区民会館:1階和室1号・2号
  JR山手線 原宿駅(竹下口)より徒歩約6分地下鉄千代田線
  明治神宮前駅(2番出口)より徒歩約8分
 地図 http://www.j-theravada.net/tizu-sendagaya.html
★18時から東アクの今年の活動を振り返る上映会
★18時半から車座ミーティングを開始します
★福島「いわき駅前アクション」から高橋幸子(ひまわり)さんから現地報告
★12月14-15日に福島・郡山で行われたIAEA会議への抗議行動参加者から
 スライド報告
《呼びかけ》東電前アクション!
BLOG http://toudenmaeaction.blogspot.com/
TWIT http://twitter.com/antitepco1 MAIL antitepco@livedoor.com
 
 
┏┓
┗■4.<テント日誌12/12(水)―経産前省テントひろば458日目>
 │   それでも変わらぬ師走の日々
 └────(M/O)
 
 巷でもあまり選挙の騒音は聞こえずいつもの師走というべき光景がある。師
走になるとカレンダ―が登場する、友人から贈られてくるものもあって楽しい。
テントのなかにもいくつものカレンダ―が届いている。あまり考え事をしない
人のためせめてトイレくらいではというわけか、トイレに飾るカレンダ―があ
る。トイレに座りながら目にする文言が綴られている。なるほどと思う。
 昔、印刷所に出入りしていてたくさんのカレンダ―があるのに驚いたものだ。
その美しさに見とれていたこともある。でも、私ならもう少し別のものを作る
のにと思ったこともあり、なかなか満足の行くものは少ないのだとも思ったの
も事実だ。誰か私を驚かすカレンダ―を届けてくれないか(?)
 今年は寒いのだろうか(?) 一般的な気象診断は知らないが寒い。特に夜
は寒い。深夜の不寝番は寒さのきつい時期に入った。誰が探してきたのか湯た
んぽがあって寝るときは重宝である。私たちの子供のころは湯たんぽの時代だ
ったのだが、人のあまり行かないところでこのお世話になったこともある。な
るほどねと感心したものだが今年は役だつのだろう。
 テントのうちにはYさんの遺影が飾られている。誰が持ちこんだのか知らな
いが穏やかな表情である。でも、向かい合うと何を言ったらいいか戸惑いもす
る。彼のことは前回に書いたのだが、少し付け加えれば彼は結構激情的なとこ
ろもあって怒鳴り合いのようなこともした。この歳で怒鳴り合いなどすると後
に引くものだが、それはなかった。不思議なことだがそれは気持ちがよかった。
 それに彼は人に対する気遣いは細やかであった。活動家生活での苦労から身
に付けたものか、活動する人への見えないところでの配慮ができていた。
 テント設立のはじめのころKさんという女性がいた。彼女も昨年の暮れに亡
くなったのであるが彼女は従来の活動スタイルから見れば異質な存在で周りか
らは反発もあった。泊りのメンバ―が足りなかったとき彼女は率先してそれを
やってくれた。そして、朝一番で自転車でゴミを自分のアパートまで運び処置
してくれた。
 そんな彼女のことに何くれと気配りしていたのはYさんであり、彼女を影で
支えてもいた。彼女のことは彼からも相談されたこともある。今頃はあちらの
世界で再会してテントのその後のことも話しているのだろうか。
  財務省の前に選挙の宣伝カーが停まり演説をはじめた。某宗教団体の車で教
祖が登場するとあって動員された信者が経産省前などにも人が集まっていた。
選挙の風景としては良く見るものだが、これが財務省前というのは見なれない
ものである。この団体の政治宣伝であるためだろうか。
 帰りにテント前を通る信者たちはテントの人たちが金で動員されていると悪
口をわめいて行くが、これは自分たちが金で動員されていることを告白してい
る(?)のだろうか。街宣車の右翼も良く似たことを言うのだが、これは彼ら
の実態の裏返された表現なのだろうと推察しえる。せめて政治的な信念や主張
で批判をすればいいのにと思うけれどなかなかそうはならない。
 前回、書き残した愛媛大学の先生の話を記す。愛媛大学では農業や漁業に携
わる科が設けられその最初の卒業生たちが就業したとのことだが、高校に自然
エネルギーへの転換の対応する科の設置構想を持っているのだという話だった。
 脱原発の運動は社会の転換を内包しており、それは原発からのエネルギ―転
換が経済社会の構造を変えていくということでもある。これは自然発生的な形
での再性エネルギ―等への投資等として現れている。原発再稼働がなければ飛
躍的に進むものであり、産業経済のイノベーションとしても内需拡大としても
進展するものだ。第二次産業経済を中心とした高度成長経済の転換が不可避な
今、これは未来の道である。
 そうした人材を育成する構想だったのだがいい話だった。見えないところで
こういうことをやっていることはこちらも元気づけられる。再稼働反対という
政治的運動の背後にはこうした社会的行為が呼び起こされているのであり、こ
れが以前の脱原発からは発展している要素であり可能性である。社会の構成の
転換に呼応することで官邸前行動のテントも政治的枠組みを超えた広がりを形
成している。ある程度は想像できることだがその動きが見えるのは嬉しい。
 逆にいえば官僚や電力会社という独占体の再稼働はこうした社会の動きを押
しつぶそうとしている。そこに彼らの既得権益が侵される恐怖があり、敵対戦
略がある。こうした直接には見えない関係で広がるところに脱原発運動の可能
性があるのだが、それを実感させてくれる話だった。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1697】
2012年12月18日(火) 地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.いつもと違った首相官邸前抗議 選挙の影響なのか?
  普段より男性も多く、若い男性も増えた。12月14日(金)第35回
                  (小川治 たんぽぽ舎ボランティア)
★2.東電は風力発電で恥の上塗りを止めよ(中)
         (風車問題を考える住民の会  藤井廣明 東伊豆町町議)
★3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 ◇12月23日(日)13:00から、雑司が谷
  被ばく労働を考える「がくしゅうかい。」
  vol.1 被ばく労働をめぐる社会構造について
★4.新聞・雑誌から
 ◇「日本核武装の可能性」 米情報会議顧問が見解
  (12月11日 朝日新聞より)
 ◇CO2温暖化説に疑問 --- 東京新聞のCO2温暖化報道に望む
  (12月8日 東京新聞「ミラー」より、弁護士 上出さん)
★5.第31回「年末助け合い運動」にご協力下さい
 山谷労働者に温かな支援物資を届けよう(たんぽぽ舎 沼倉潤)
━━━━━━━
あす19日(水)18:30開場、19時開始、於・スペースたんぽぽ、参加費800円
第3回『原子力発電と地球温暖化問題のゆ着-その歴史-CO2と原発』
講師:江澤誠さん、事前のご連絡不要です。直接会場へお越しください。
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.いつもと違った首相官邸前抗議 選挙の影響なのか?
 │ 普段より男性も多く、若い男性も増えた。12月14日(金)第35回
 └────(小川治 たんぽぽ舎ボランティア)
 
17:50いつものように東京メトロ国会議事堂前駅4番出入り口付近に到着、
 首相官邸前スピーチエリアから霞ヶ関交差点方向へ110メートル程の場所。
 ビラまきを始めようとしたが、参加者が数名しかいない。茫然。
18:00突然4番出入り口から人が次々出てくる。霞ヶ関からも来る。
18:10一気にいつもの人数になった。普段は18:00の集会開始前から徐々に
 参加者が集まり19:00位をピークにゆっくりと増えていく。ともかく安堵。
18:20小さな男の子二人を連れた若い夫婦が来たので、初めての参加と思い、
 道案内をしようとしたが、「今日はどこにしようか」と相談していた。常連
 さんとは知らず、余計なお世話でした。
18:50途切れることなく、4番出入り口から参加者が出てくる。今日は男性、
 それも20才~50才位。普段は60才以上がほとんど。
18:55たんぽぽ舎、柳田さんのスピーチ。おおい町ご住職、宮崎そうしんさん
 のお話「都会の抗議行動があるから地元も反対運動を続けられる」を紹介。
 スピーチ終了後、私達のところに立ち寄り、その話をする。周囲にいた女性
 たちが柳田さんのスピーチを支持してくれた。心強かった。
19:05何時ものように、盲導犬を連れた男性が4番出入り口から現れた。見た
 ところ、かなりの老犬。つい直立不動で見送る。参加者は増える一方。
19:25まだ人が来る。20才位の男性を何人か見たが、皆、最初は沈黙。やがて
 小声で「大飯止めろ」、最後には「原発反対」と叫んでいた。
 
19:47 途絶えることなくやって来る。
19:50 山本太郎さんのスピーチ。
19:54 宇都宮けんじさんのスピーチ。そしてシュプレヒコール。
「大飯すぐ止めろ」、「大間つくるな」など、脱原発を訴える。
 今日の警備は6中隊2小隊。メガホンなど使わず、普通の声で参加者を
 2人で誘導。メガホンまで使って4人で大声だしていた○機とは大違い。
 
 
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┗■2.東電は風力発電で恥の上塗りを止めよ(中)
 └────(風車問題を考える住民の会  藤井廣明 東伊豆町町議)
 
原発の代替は火力発電、その後自然エネルギーを
大規模な自然破壊による水源地の汚染や枯渇、土砂災害が心配
 
 風車は全国に1814基、244万キロワット有ると言われている(11年
度末)しかし、風力発電の定格出力は風速12m以上の風が有ると仮定して、
の数値なのである。そんな強風が年中一定に吹く訳が無い。車でいえば何馬力
というものに相当するが、常に最高馬力で走る人はいない。いい風が吹けばと
いう仮定の数値を合計して何万キロワットといっても意味が無い。クリーンな
イメージを振りまくだけのペテン師な数字である。
 なるほど風車は遠くから見るとゆっくり回って、いかにもエコでクリーンエ
ネルギーに見えるが、じつは時速250km、新幹線並みのスピードで回ってい
る。風力発電は近くに寄ってよく調べれば、原発と同様人に被害を与え、日本
の自然を破壊するとんでもないハコ物なのである。
 現在、伊豆熱川に設置されたCEFの10基の風車は殆ど動かないままの状
態である。2008年、2009年と2度にわたるブレード損傷・落下事故以
来、全ブレードを交換したにもかかわらず、だ。GE1500sleという機種自体
が欠陥だとささやかれ、3度目の事故を恐れてか「調整運転中」なのだという。
これでは補助金の目的に反するばかりか詐取の疑いさえ持たれかねない。
 伊豆にはほかに石廊崎風力発電所がある。2000kwの風車が17基ずら
りと立ち並び、ここでも近隣の住民が低周波音被害に苦しんでいる。全国では
山口県平生町、和歌山県由良町、岡崎市、田原市、愛媛県伊方町、など全国に
広がっている。
 住民の反対の声に拘わらず、伊豆半島に於いて、東京電力(株)らによる風
力発電所の建設が始まった。風光明眉で知られる東伊豆町と河津町境の三筋山
(みすじやま820m)に、定格出力1,670キロワットのものを21基建設するとい
うものだ。その高さほぼ100メートルに達し、改変される森林は約12万平方m
に及ぶ。大規模な自然破壊による水源地の汚染や枯渇、土砂災害が心配されて
いる。(次号に続く)
 
 
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┗■3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 └────
 
◆被ばく労働を考える「がくしゅうかい。」
 vol.1 被ばく労働をめぐる社会構造について
 
 日時 12月23日(日)13:00開場予定
 会場 雑司が谷地域文化創造館 第二会議室
   (東京メトロ副都心線 「雑司が谷駅」2番出口上)
 資料代 500えん
 ☆ゲストスピーカー
  樋口健二さん(フォトジャーナリスト)
  寄せ場支援者( http://san-ya.at.webry.info/)X井さん
 
 ゲストスピーカーのお話を聞きながら、原発に依存する社会構造を解きほぐ
 し、脱原発後の廃炉作業をはじめとした被ばく労働をどう担うかを、個人の
 社会との関わり方に引きつけて模索する学習会の一回目です。
 (4回シリーズ予定)
 主催者:鯛ベックs (Twitter @tybecs ) 連絡先  tybx86@gmail.com
 がくしゅうかい。特設ブログ http://hairo-dousuru.blogspot.jp/
 
 
┏┓
┗■4.新聞・雑誌から
 └────
 
◆「日本核武装の可能性」 米情報会議顧問が見解
 (12月11日 朝日新聞より)
 
 米政府の情報機関がまとめた「世界潮流(グローバル・トレンド)2030」を
執筆したマシュー・バローズ国家情報会議顧問は、東アジアで核兵器の拡散が
起き、日本が核武装を決断する可能性を排除できないとの見解を明らかにした。
 バローズ氏は朝日新聞の取材に対し「実際には起きる可能性よりも起きない
可能性の方が大きい」と断りながらも、「核拡散が起き、日本やほかの国が核
武装を決断するシナリオはある」と述べた。
 10日に発表した報告は、東アジアで起こりうるシナリオの一つとして、米国
が、経済的衰退や孤立主義の台頭で東アジアの安全保障や同盟への関与を弱め
た場合を想定。「米国の関与低下を補うため、核兵器の保有を目指す国がある
かもしれない」と指摘した。
 
 
◆CO2温暖化説に疑問 --- 東京新聞のCO2温暖化報道に望む
 (12月8日 東京新聞「ミラー」より、弁護士 上出さん)
 
 3日付社説「温暖化対策会議 脱原発と両立できる」と暮らし面の「脱原発
と温暖化対策はセット」に反論します。本紙は、二酸化炭素(CO2)の排出
が地球温暖化の原因であることに何の疑問も抱いていないようです。詳細に反
論するときりがないので、一、二点のみ反論の根拠を挙げます。
 現在の温暖化は17世紀から始まっています。これだけでも18世紀後半の産業
革命を契機としたCO2の大量排出が原因で温暖化が始まったという説は根拠
を失います。中世は世界的にも現在より気温が高かったこと、日本列島でも数
千年前は現在よりはるかに気温が高く、現在の山間部あたりまでが海であった
こと等は広く知られているところです。
 私がいろいろ読んだところでは、温暖化の原因は、太陽の黒点活動だとする
研究者が多いようです。また、長期的に見れば、地球は寒冷化に向かっており、
温暖化より寒冷化の方が食料確保等の観点から重大問題だとする研究者も数多
くいます。
 暮らし面の記事では、「温暖化対策は、原発増発の口実にされてきた」と書
いており、今も原発推進派はCO2による温暖化を原発推進の根拠の一つとし
ています。しかし、この根拠自体が破綻しているのです。
 原発の危険性を認識し、訴えていた人は少数でしたが、福島原発事故以来、
意見は逆転しました。東京新聞の原発報道には敬意を表しますが、少なくとも
CO2温暖化説に批判的な多くの研究者の意見も紹介するのが新聞の役割だと
考えます。
 
 
┏┓
┗■5.受付は、12月25日到着分までです
 │   第31回「年末助け合い運動」にご協力下さい
 │   山谷労働者に温かな支援物資を届けよう
 └────(たんぽぽ舎)
 
  今年で31回目を向かえた「たんぽぽ舎」の支援活動に全国から
 たくさんの物資が届けられています。毛布やお米は野宿者の命を
 救うかけがえのない物資として活用させていただきます。
 26日に山谷福祉会館へ搬送いたしますので、今後の荷物は
 25日(火)必着でお願いいたします。たんぽぽ舎へ直接持ち込んで頂いても
 結構です。現金カンパも受け付けています
 
【受付期間】
  12月25日(火)到着分まで(日程は必ず守って下さい)
【物資送付先】
 〒101-0061 東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5F
       たんぽぽ舎 支援物資担当 (TEL03-3238-9035)
【現金カンパ】(郵便振込のみ受け付け)
 口座番号:00180-1-403856  加入者名:たんぽぽ舎
 ★通信欄に必ず「山谷支援カンパ」と明記して下さい。
【送ってほしいもの】
 特に必要なもの = 毛布 防寒着 お米 現金
【必要なもの】
 お米券 調味料 インスタントコーヒー お茶 粉末ミルク
 野菜(要-事前連絡)
 作業着 下着 ズボン 靴下 軍手 靴 リュック
 テント 寝袋 タオル 石けん 洗剤 歯ブラシ テレホンカード
 ★つぎの物資は需要がありませんので送って頂かないようお願いします。
  背広 ワイシャツ 子供用、女性用衣類 どてら かいまき 食器
■■連絡先(たんぽぽ舎)■■
 TEL 03-3238-9035(13時~20時) FAX 03-3238-0797
 メールnonukes@tanpoposya.net
たんぽぽ舎です。【TMM:No1696】
2012年12月17日(月)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.断層の存在を認めない電力会社の姿勢は
   原発建設段階から現在まで何も変わっていない
                    山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.東電は風力発電で恥の上塗りを辞めよ!(上)
                風車問題を考える住民の会  藤井廣明(メルマガ読者)
★3.新聞・雑誌より2つ
    ◆規制当局 弱さ露呈 訂正繰り返す放射能拡散予測
     業界依存、依然根深く=原子力規制委員会
                    (12月14日茨城新聞より抜粋)
    ◆敦賀原発 活断層30年前に認識
     2号機建設時 鈴木康弘名古屋大教授
                (12月11日東京新聞より抜粋)
━━━━━━━
※12/18【対談】「脱原発に右も左もない!」にご参加を!
    鈴木邦男さん(一水会顧問)と北村肇さん(週刊金曜日編集長)
   日 時:12月18日(火)19時より 開場:18:30
 会 場:「スペースたんぽぽ」…ダイナミックビル4F
 参加費:800円
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.断層の存在を認めない電力会社の姿勢は
 |  原発建設段階から現在まで何も変わっていない
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
 
 「進歩」を拒絶する原発-生越忠氏が活断層を警告したのに-
 
 日本の地震学、地形学は30年間で飛躍的に進んだことを否定する者はいないで
あろう。例えば「活断層」一つとっても、以前は「地震が起きると活断層が現れ
る」との考えが主流だったが、今では「断層のうち、繰り返し活動をしてきた断
層を活断層という」との考え方が一般的だ。繰り返し活動をしてきた以上、今後
も動くと考えられるわけで、そのような断層上に重要構造物を作ることは危険な
のは言うまでもない。
 敦賀断層は紛れもない「活断層」であり、この断層は繰り返し活動をしてきた
ことについて敦賀原発を建てた日本原電も「認めて」いる。しかし敦賀原発を建
てた時点から「認めて」いたわけではない。浦底断層を活断層と認めるのは2008
年のこと。
それまでは断層は動かない。つまり「死断層」だと主張していた。
 これは和光大学元教授の生越忠氏が1980年代から主張をしていた。たとえば
「検証・日本列島」などの著書や多くの論文などで国や電力による「活断層値切
り、活断層隠し、活断層無視」があったと警告した。
 「原発」は今や、地震学や変動地形学の「新たな知見」を取り入れることも拒
絶している。「巨額の損失をどうしてくれる」などと関電、日本原電などは開き
直っている。原発震災を準備しているに他ならない。国には、もっともっと厳し
く「廃炉要求」を迫る必要がある。なぜならば、これらは既に経営破綻を来して
いるのだから。
 
 柳ヶ瀬・関ヶ原断層帯との連動-活断層の値切りに警告(宮内崇裕教授)
 
 千葉大学大学院理学研究科の宮内崇裕教授は、浦底断層を含む断層群の「大き
さ」も忘れてはならない重大問題であると警告している。
 生越さんも指摘をしていた「活断層の値切り」が、やはり敦賀原発にも存在し
ていた。
 一般に原発において活断層の大きさを評価する際には複数の断層の連動を考慮
する場合は断層の距離が5キロ以内であることを条件としている。しかし5キロ
以上離れていれば連動しないとする科学的根拠などない。
 宮内教授によれば、浦底断層の位置は、敦賀半島をほぼ斜めに切っているが、
その陸側には「柳ヶ瀬山断層」がある。ここを繋ぐと差し渡し約35キロの断層に
なり、マグニチュードは7.4級、さらに先には「柳ヶ瀬断層」「鍛冶屋断層」
と連なるので、これらの連動を想定すれば差し渡し65キロ、実にマグニチュード
は7.8級、内陸最大の直下地震である濃尾地震に匹敵する第一級の起震断層と
して捉える必要があるとする。
 この断層の真上に建っているのが敦賀原発だ。さらに「もんじゅ」も「美浜」
も、「白木丹生断層」や「C断層」の上にあり、原発の真下で大きな地震が起き
る可能性が同様に否定できない。
 
 破砕帯問題-「活断層無視」の電力会社
 
 地震を起こす断層も危険だが、脆弱な地盤の上に立つ原発も危険である。
 これはいわば浦底断層を「死断層」としてしまった日本原電が、それにより自
動的に破砕帯も「活動しない」ことにしてしまったことから、建設当時から極め
て弱い地盤であることが明確だった破砕帯の真上に原発を建てても「問題ない」
と勝手に決めつけたことに端を発する。
 浦底断層が活断層と認定された以上、その断層活動により引き起こされる想定
される揺れは、「遠くて大きい地震」ではなく「直下の巨大地震」に変化したの
に、相変わらず安全とし続けるために敢えて目をつぶる「活断層無視」につなが
った。
 生越氏の「検証・日本列島」では既に敦賀原発の破砕帯について「周辺に比べ
て極めて脆弱な地盤」と指摘し、大きな揺れにより地盤が変状する危険性を指摘
している。
 東洋大学の渡辺満久教授も破砕帯が動けば原発の基礎がずれてしまい、重要配
管などは破断してしまうと警告している。
 破砕帯は地震断層ではないなどと電力会社は反論をしているが、結局大きくず
れることに変わりはない。どっちにしても大規模な事故につながるような場所に
原発などがあって良いはずはない。
 
 
┏┓
┗■2.東電は風力発電で恥の上塗りを辞めよ!(上)
 └──── 風車問題を考える住民の会  藤井廣明(メルマガ読者)
 
自然エネルギーは原発の代替にならない
 
 ここ伊豆半島に於いて、東京電力(株)らによる風力発電所の建設が始まった。
東電はクリーンな自然エネルギーに取り組んでいる、とPRし、東伊豆風力発電
所で起こした電気は、高い値段で消費者に買ってもらう(毎日新聞11/10)とい
う。
 原発に代わる自然エネルギーとして太陽光や風力、小水力、バイオマス、地熱
発電などが脚光を浴びている。
 しかし風力発電には多くの問題点が有る。2007年に伊豆熱川に設置された
風力発電施設では、付近住民に頭痛、不眠、血圧の上昇、胸の圧迫感、耳の痛み、
鼻血、手のしびれ、歩行困難、などの健康被害が集団発生した。何人かはたまら
ず引っ越しを余儀なくされ、それも出来ない被害者は泣き寝入りのまま放置され
ている。風車から500mに住むNさんは手の震えが止まらず、「風車は殺人鬼
だ。何とかしてほしい」と訴えている。巨大風車から発生する低周波音によるも
のと思われるが、国や事業者は「苦情はあっても被害は無い」と風車との因果関
係を認めていない。
 そもそも風力発電は原発の代替エネルギーにはならない。風任せの風力発電は
急に風が無くなると停止するため、バックアップ電力として火力発電を回さなけ
ればならず、却ってCO2を増加させてしまう。また25m以上の強風では自動停止す
る(カットアウト)。これまで各地で雷や強風でブレード(羽根)が燃えたり落
ちたりして、殆どの風力事業は赤字なのである。
 自然エネルギーが原発の代替エネルギーにならないことは、原発が停止したこ
の夏で実証されている。電力不足が言われた関西電力でも太陽光発電と風力発電
を合わせた電力は、全体の0.03%に過ぎなかった。つまり何の役にも立たなかっ
たのである。また3.11原発事故以後に福島県の滝根小白井ウインドファーム、
檜山高原風力発電所は停止、その後長期間にわたって動かなかった。(続く)
 
 
┏┓
┗■3.新聞・雑誌より2つ
 └──── 
 
◆規制当局 弱さ露呈 訂正繰り返す放射能拡散予測
 業界依存、依然根深く=原子力規制委員会
               (12月14日茨城新聞より抜粋)
 
 原子力規制委員会が10月に公表して以来、何度も訂正された放射性物質の拡散
予測。基礎データの収集や実際の作業は原子力業界に丸投げで、規制委や事務局
の原子力規制庁にチェック機能がないことが、相次ぐ手直しにつながった。背景
には根深い"業界依存"があり、規制当局の脆弱性をさらけ出した格好だ。(中略)
 
 解説=欠落した住民目線、間違いは17原発に及んだ
 
 原子力規制庁と原子力安全基盤機構(JNES)が放射性物質拡散予測の総点
検をようやく終え、訂正版を公表した。驚くことに間違いは17原発に及んだ。
 「主な訂正は3原発」と主張するが、地元にとっては拡散範囲が1キロ違って
も重要な意味を持つことがある。規制庁にはそうした住民目線が欠けている。
以前のものは取り下げる。使ってほしいのは今回のものだ」。規制庁は訂正版の
公表にあたりそう説明した。拡散予測図が大幅に手直しされた北海道電力泊、九
州電力玄海、川内の3原発については、訂正前と後の2種類の図を示した上で、
なぜ間違ったのか原因も明らかにした。
 しかし残る14原発の手直しでは、予測図に「顕著な影響が見られない」程度の
訂正だとして、どこがどう変わったのか、詳細な説明はしなかった。拡散地点が
約3キロも遠くになった原発もあるのにだ。
 原発立地や周辺の自治体は今回の拡散予測や11月に公表された被ばくリスク予
測などを参考にして、来年3月までに地域防災計画を策定することになっている。
 規制庁は拡散予測を10月に公表して以降、訂正を繰り返した揚げ句、全原発の
データを訂正した。原発周辺の住民や自治体への説明を怠れば、旧経済産業省原
子力安全・保安院のように信頼を失うことになりかねない。
 
 
◆敦賀原発 活断層30年前に認識
 2号機建設時  鈴木康弘名古屋大教授
              (12月11日東京新聞より抜粋)
 
 原子炉直下に活断層がある可能性が高いと認定され、廃炉の公算が大きくなっ
た日本原子力発電敦賀原発(福井県)をめぐり、30年以上も前の2号機建設時に
行われた国による安全審査で、今回問題となった2号機直下の破砕帯(断層)や
敷地内の活断層を原電が追加調査していたとみられていることが11日、分かった。
 原子力規制委員会の現地調査団メンバーで、活断層が専門の鈴木康弘名古屋大
教授が明らかにした。
 今回、調査団が問題視した破砕帯や活断層が安全性に影響を与えかねない可能
性を、国や原電が当時から認識していた実態が浮き彫りになった。国の審査では
「問題ない」とする原電の調査結果が認められ「危険性」は認識されず、当時の
調査や審査の在り方が問題になりそうだ。(中略)
 浦底断層についても試掘溝の図面が記載されており、鈴木氏は「明瞭な活断層
がみられる。なぜ見過ごされたのか疑問だ」と話している。(後略)
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