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たんぽぽ舎です。【TMM:No2225

2014年7月15日()地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします

                                転送歓迎

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★1.川内原発再稼働審査で怪しいデータ・発覚

   気象庁発表の地震データの「半分以下のデータ」・・の九電と規制委

      元衆院科学技術委員長の川内博史・前衆院議員(民主党)が告発・九電のインチキ

    これだから原発推進派は信用できない

                  日刊ゲンダイ 711日号より

★2.【たんぽぽ舎・原発事故基礎講座(4)7177時】

   TMI原発事故と加圧水型原発の危険

   ━加えて、美浜原発事故、福島原発事故を忘れて川内原発(加圧水型)の再稼働はない━

                  槌田 敦 

★3.(川内原発の隣の市)いちき串木野の市民グループ 再稼働反対を知事に申し入れ   

                南日本放送より[714]

★4.テントひろば七夕祭は82()=旧暦77日、夕方から夜です。

                (H・Y)

★5.新聞より2つ

 ◆川内原発 あす審査書公表 (715日朝日新聞見出しのみ)

 ◆がれき撤去で飛散 東電陳謝  南相馬市長「抗議する」 

   基準超えた米 菅氏「流通せず」 (715日朝日新聞見出しのみ)

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※川内原発再稼働をやめろ!規制委抗議行動第3波(全国行動)

 日 時:7月16()11時~12時半

 場 所:原子力規制委員会前(東京・六本木ファーストビル)

 呼びかけ:再稼働阻止全国ネットワーク TEL 070-6650-5549   たんぽぽ舎気付 TEL 03-3238-9035

━━━━━━━

※経産省前テントひろば裁判「第7回口頭弁論」

 7月16()14時から 東京地裁103号法廷

   開始前アピール 13時 東京地裁前集合

   終了後、報告会 16時 衆議院第一議員会館B1大会議室

 問合せ 経産省前テントひろば TEL 070-6473-1947

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┗■1.川内原発再稼働審査で怪しいデータ・発覚

 |  気象庁発表の地震データの「半分以下のデータ」・・の九電と規制委

      元衆院科学技術委員長の川内博史・前衆院議員(民主党)が告発・九電のインチキ

  |  これだから原発推進派は信用できない

 └──── 日刊ゲンダイ 711日号より

 

  (前略)

  そんな中、怪しい原発再稼働審査の一端が明らかになった。再稼働第1号候補で、今月16日にも原子力規制委員会が「新基準合格証」(審査書案)を出すとみられている川内原発(九州電力)の地震関連データに疑義が生じているのだ。

 問題になっているのは再稼働の根拠となる基準地震動の算出方法に使われた基礎データ。元衆院科学技術委員長の川内博史・民主党前衆院議員(鹿児島1区)が、「再稼働の根拠が覆りかねない」と告発した。

「私は約3カ月前から原子力規制庁からのヒアリングを重ねています。その結果、地震発生時の最大級の揺れを想定する『基準地震動』を算出する基礎データとなった『1997年5月13日の鹿児島県北西部地震』について、九電が最も過小な『菊地・山中(1997)』の地震モーメント(エネルギー)のデータを用いていることが分かったのです」

 川内原発が規制委の優先審査を受けることとなり、「再稼働第1号の可能性が高い」と注目されるようになったのは、九州電力が他の電力会社よりも先んじて、基準地震動を540 ガルから620 ガルに引き上げたためだ。“優等生的対応”が規制庁に評価されたのだが、この値自体が怪しいのだ。

 川内氏がこう続ける。

「日本で地震について発表するのは気象庁ですから、そのデータが最も信頼できる公式な数値と考えられます。地震モーメントは条件設定によって数値に開きが出てくるので、別のデータが信用できないと言っているわけではありませんが、菊地・山中の地震モーメントは気象庁のデータの半分以下なのです。安全性を最優先すべき再稼働の審査には、気象庁のデータから算出した基準地震動を用いるべきです」

実は、4月23日の「原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合」でも、原子力規制委員会の島崎邦彦委員長代理が「菊地・山中の地震モーメントは断層の長さから想定すべき値としては小さいのではないか」と指摘、九電採用の数値に疑問を投げかけた。ところが、島崎氏は自民党からクレームがついて9月に交代することが決まった。

 こんな怪しい審査を見過ごして、原発再稼働なんて、冗談じゃない。(後略)

 

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┗■2.【たんぽぽ舎・原発事故基礎講座(4)7177時】

 |  TMI原発事故と加圧水型原発の危険

 |  ━加えて、美浜原発事故、福島原発事故を忘れて川内原発(加圧水型)の再稼働はない━

 └────  槌田 敦 

                                                   

○【スリーマイル島(TMI)原発事故】

 1979328日、TMI原発2号機、蒸気発生機の2次給水でトラブル、原子炉停止。原子炉圧力上昇、加圧器逃し弁開く。圧力降下しても弁閉じず。原子炉水流出。ECCS作動、しかし、原子炉圧力上がらず、水は沸騰。給水ポンプ振動して停止。逃し弁「閉」との誤信号に運転員だまされる。

 加圧器水位が満水なので、原子炉も満水と誤解し、運転員はECCSを止める。原子炉には充填ポンプのみで給水。だが1時間後には、水不足で原子炉空焚きへ。

 2時間後、逃し弁「開」に気づく。弁を閉。給水ポンプ起動で事故は収まる筈。だが、原子炉圧力急上昇(90気圧→150気圧)。原因は赤熱炉心と水の接触。原子炉破裂の危険。給水ポンプが振動(原因は発生した水素の混入)。そこで、充填ポンプで給水続ける。

 逃し弁で圧力調整。結果として水素逃しに成功。16時間後には、事故は収まる。

○【TMI事故でのふたつの教訓】

(1)ECCSを切ってはならない。この教訓は、福島原発事故で無視された。

 福島1号機の事故は、事故の初期に非常用復水器の運転を止めたことで起こった。

(2)PWR(加圧水型)も炉心空焚きの危険。BWR同様の原子炉水位計が必要。

○【事故数年後に、原子炉の深刻な状態判明】

(1)事故直後発表では炉心熔融なし、しかし、ボーリング調査で炉心熔融は52%も。

(2)20トンの燃料が原子炉底に落下していた。

(3)原子炉底に2本の亀裂発見、原子炉底抜け直前だった。

(4)格納容器で水素爆発3回、天井の熱損傷発見。

 格納容器は飛行機墜落にも耐えるよう特別設計。TMI原発では破壊は免れる。

(5)ヨウ素15キューリー放出と発表。しかし、実測では3000万キューリーも行方不明。

 サスケハナ川への放出か。

○【DBA思想は、TMIではぎりぎりで維持】

 DBA(Design Basis Accidents)思想では、事故時の原子炉はECCSで注水。燃料から漏れ出した放射能は格納容器で確保。このECCSを使用せず事故にした。だが、日本の福島でもまたECCS使用せず事故にした。

 水素爆発した格納容器はぎりぎりで放射能を閉じ込めた。しかし、その強度はTMI特有。その他の原発での事故なら、格納容器の破裂で大量の放射能漏れに。

○【深刻な事故、美浜原発2号機事故】

 19912月、美浜原発2号機で事故。蒸気発生機配管の破断で、1次冷却水が2次系に流れだした。ECCS作動。しかし、能力不足、そこで充填ポンプも使用。しかし、充填ポンプの圧力に負けてECCSポンプ注水できす。原子炉空焚き寸前に。一方、原子炉の水が流入して2次系配管の圧力上昇、2次系の逃し弁から汚染蒸気3度放出。

 原子炉の圧力を下げるため、運転員はECCSポンプを止める。加圧器の水は回復。しかし、原子炉の沸騰で水が加圧器に流れこんだだけのこと。

 教訓は(1)能力不足のECCS、DBA思想の失敗。(2)加圧水型(PWR)が沸騰水型(BWR)原子炉となり、BWRでの事故対応(非常用復水器、BWR用高圧注水系など)も必要。ところが、関電の事故隠しで、DBAの再検討は議論されず、放置。

○【川内原発など、PWRの運転再開に待った!】

 TMI事故(1979)、美浜原発事故(1991)、そして福島原発事故(2011)を新しくDBAとする議論が放置。DBAによる科学技術を欠いた加圧水型原発の運転再開は、「原子炉の安全は科学技術で守る」としてきたこれまでの約束の放棄を意味する。

 科学技術のない欠陥原子炉を運転して、原子炉災害を引き起こし、庶民を放射能で苦しめても平気なのは「人間の顔をした悪魔」だ。今後、政府、規制委、電力首脳、彼らの心から「悪魔」を追い出すことができるまで、反原子力の戦いは続くことになる。

  

  ※たんぽぽ舎・原発事故基礎講座(4)のおさそい

   日時:717(木)18:30開場  19:00開会

   講師:槌田敦さん

   会場:スペースたんぽぽ(ダイナミックビル4F)  参加費800

 

   ☆参考になる良いパンフがあります。

   《たんぽぽ舎パンフNo.93 20145月第2刷り(増補版) 頒価40032頁》

    福島原発事故3年・『科学技術は大失敗だった』―増補版

      槌田敦(元理化学研究所研究員・元名城大学経済学部教授)

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