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┗■4.新聞・雑誌より4つ

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 ◆  「子どもの鼻血は放射線に由来する」

    「放射線とがん」の第一人者が断言 3万人の患者を診た専門家が一刀両断 

 

 政府と一部メディアが大騒ぎした漫画「美味しんぼ」の花地描写に対する大バッシング。政府は「風評被害」と決め付け、鼻血と原発事故の因果関係の否定に躍起だが、好み方に真っ向から反論しているのが国立病院機構北海道がんセンター(札幌市)の西尾正道名誉院長(66)だ。(中略)

 昨年3月に定年退職するまでの40年間、放射線に良医として3万人のがん患者を診た。いわば、放射線とがんの関係を知り尽くした第一人者だ。(中略)「鼻血は花の局所にベラボーに放射性物質が当たったから。放射線に由来する」 (中略)

 指弾されるべきは御用学者

   「そもそもICRPは原子力政策を推進する溜の物語を作成しているNPO団体。ICRPはシーベルト単位の被曝でなければ鼻血は出ないというが、その場合は(急性被曝にみられる)深刻な状況で、鼻血どころではなく、歯茎からも出血し、紫斑も出る」と説明。長崎・広島でみられた外部被曝による急性被曝の重い症状と、いまだに不明な部分が多い低線量被曝症状をごちゃ混ぜに論じる無意味さを強調した。その上で、被曝が及ぼす鼻血の可能性について、「事故で放出されたセシウムが、ちりなどに付着して人体に吸い込まれた際、鼻などの粘膜に付いて局所的に放射線を出すことになる.準内部被曝的な被曝となる」(中略)

 批判されるべきは、漫画の描写ではなく、国や、原発の安全神話を振りまいてきた御用学者たちだろう。「今の日本は法治国家ではない.科学も金儲けになっている」。西尾氏の指摘に国や自治体は真摯に耳を傾けるべきだ。

                       (526日号 日刊ゲンダイより抜粋)

 

◆死人を盾に快事拒否は許されない

  「吉田調書」は国民の財産だ

 

 原発再稼働のごり押しを目指す政府にとって、よほどまずい内容が含まれているのだろう。菅官房長官が、いわゆる「吉田調書」について、"個人の希望"を理由に開示を拒否した。わざわざ吉田元所長が非開示を求めた「上申書」を首相官邸のホームページにアップし、政府の対応を正当化したのだ。(中略)

 吉田元所長の意向がどうであれ、事故時の生々しい様子は原発を抱える自治体や住民、国民にとって重要な情報だ。政府の責任で開示するのが当たり前だろう。(中略)

 安倍政権は、上申書の開示で幕引きできると思っているのか。そうだとすれば、国民もなめられたものである。

                               (526日号 日刊ゲンダイより抜粋)

 

◆ 「流したのは誰だ!」安倍官邸が激怒!

     福島原発「吉田調書」の衝撃   「犯人」捜しが始まった

 

「政府事故調の『吉田調書』入手」「高濃度の放射性物質放出」「大量被曝の恐れ」――。朝日新聞の連日の“スクープ報道”に安倍官邸が激怒しているという。

        (中略)

 この報道に安倍官邸がカンカンなのだ。

「官邸ではいま、『一体誰が朝日の記者に吉田調書を流したのか』と“犯人捜し”が始まっています。菅官房長官は『(調書は絶対に)公開しない』と憤然としている。とくに安倍周辺は、原発は過酷事故が起きれば、電力会社さえもコントロール不能に陥る――という解説部分が気に入らないらしい。原発再稼働に突き進む安倍政権にとって、少しでも反原発につながる動きは許せないのでしょう」(官邸事情通)

原発はとても人間の手に負えるシロモノじゃない。「吉田調書」の生々しい証言はそれを物語っている。未曽有の大惨事にならなかったのは、たまたま「偶然」が重なっただけだ。

 だからこそ、福井地裁は21日、関電大飯原発3、4号機の運転差し止め判決を出したのだが、それでも菅官房長官は「(再稼働の方針は)変わらない」と突っぱねている。

 

 ■「機密保護法」施行後なら逮捕

 それにしても、つくづく思うのは、もし「特定秘密保護法」が施行されていれば、「吉田調書」は確実に“闇”に葬られていたということだ。

「菅官房長官は会見で『(吉田調書は)政府として情報公開制度に対する扱いは不開示としている』と明確に答えている。つまり、『特定秘密に当たる』ということです。年内がメドとされる秘密保護法が施行されていたら、吉田調書を入手した朝日の記者も、渡した役人も逮捕される事態になっていたでしょう」(司法ジャーナリスト)

                          (中略)

  集団的自衛権を行使できないと国民の生命を守れない、と口にしている安倍首相は、国民が原発の被害に苦しんでも構わないと思っているのか。

                                 (523日号 日刊ゲンダイより抜粋)

 

◆ 原発震災4年目の動物たち

汚染された「福島の森・川・海」の実状

 

 週刊金曜日5月16日号(991号)に東電福島原発事故について6つの文章が載っている。そのうち5つは「原発震災4年目の森・川・海」で、そこに住む動物たちの放射能ヒバクを次の通り述べている。

・ガイド1 汚染土を食らうシシたち―高汚染のイノシシ、とても食べられない。

・ガイド2 サルたちの血液が物語ること

・ガイド3 アユは川底から被曝する―汚染された清流の女王

・ガイド4 ユメカサゴの警告―色鮮やかな赤魚。本来はおめでたい日々の食卓の魚だが・・・

・避難エリアの生態系はいま

・6つ目は海鵜と地質学者の教えを無視した豊田元副社長

  東電福島原発事故の「全」外部電源喪失の謎―まさのあつこ

 海鵜(うみう)は海面から2425mの高さの穴にずっと住んでいる。地元漁師曰く、「何千年か何百年かの間に何回かの津波経験を彼ら海鵜(うみう)が知っているから、あのような高さの地点に巣を作っている。これを学ばなかったのが東電の豊田副社長らだ。という指摘。

                (柳田真)
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