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┗■4.盗まれた標石、科学の意外な落とし穴 消えた調査用ケーブル

 │ 自然事象ではない予測不能な出来事

 │ 「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその49

 └────(島村英紀 地震学者)

 

○アイスランドでは、見晴らしのいい丘の上に「+」の印の着いた金属板や

 標石が取り付けられている。これらはアイスランドで生まれているユーラシ

 アプレートと北米プレートの動きを測定するために測器を置く目印である。

 科学者がときどき訪れて、その「+」の印の正確な位置を測る。これを繰り

 返すことによって、プレートの動きが知られるのだ。だが、ほかの国では

 アイスランドでは起きないことが起きる。

 

○アフリカの東部の国々を縦断して「大地溝帯」(だいちこうたい)がある。

 ここは将来、アフリカ大陸が二つに割れて大西洋のような海になるところな

 ので、世界の地球科学者の注目を集めている。

 私の同僚の科学者がここで標石を設置した。年に何センチかの割合で地面

 が割れていっているはずなので、また来たときに測定して変動を記録しよう

 というわけである。

 

 標石そのものは、何の変哲もない石の短い柱だ。上の面だけを残して、全体

 を地面の中に埋める。ところが、この標石が消えてしまった。

 大それた「犯意」があったわけではない。標石を埋める作業を地元の人たち

 が隠れて見ていた。よほど大事なものを埋めたに違いないと思ったのだろう。

 調査隊が帰ってから掘り出したものだと思われる。

 短い石の柱だけのはずがないと思ったに違いない。その下、何もないところ

 を何メートルも掘り返してあったそうである。

 

 同じアフリカの大地溝帯の北部、別の国では私の知人のパリ大学のフランス

 人科学者が地震観測をしていた。ところがある日、地震記録がストップした。

 調べてみたら地震計のセンサーから記録器まで這わせていた信号ケーブルが

 切り取られていたのだ。

 ケーブルはラクダの手綱になっていたのだった。銅の撚り線を塩化ビニール

 で覆ったケーブルは子供の指ほどの太さだ。しなやかで丈夫だし、見栄えも

 いいから、ラクダの手綱としては最高の材料であろう。

 

○アフリカには限らない。前の連載に書いたように、パキスタンで2005年に

 マグニチュード7.6の大地震が起きて9万人以上の犠牲者を生んだ。

 この大地震で地盤が大幅に緩んで地滑りが起きることが心配された。二次災

 害である。このため、細い金属ワイヤーを張って、そのワイヤーの張力から

 地滑りを検知しようという観測器が日本の援助で設置された。

 

 だが、日本の科学者が1年後に現地の機械を見に行ってみたら、そのワイ

 ヤーは地元の人たちの洗濯物干しになっていた。水平に長く張られたワイ

 ヤーは、洗濯物を干すためには理想的だったのであろう。

 3年後にまた訪れてみたら、ワイヤーは消えていた。金属材料として売り払

 われてしまったに違いない。

 科学にとっての落とし穴は意外なところに潜んでいるのだ。

 (5月2日『夕刊フジ』より)

 

 

┏┓

┗■5.田中龍作ジャーナルより

 │ 201457日 細川・小泉元首相、再始動 「死ぬまで脱原発」

 └────                    (了解を得て転載)

 

 3カ月前の東京都知事選挙で保守層にも脱原発運動のうねりを起こしたあの

二人が戻ってきた。小泉純一郎、細川護熙の両元首相だ。

 一般社団法人「自然エネルギー推進会議」の設立総会が今夕、都内で開かれ

た。細川氏が代表理事を務める。小泉氏は発起人の一人だ。

 発起人、賛同人には各界各層の著名人が名を連ねる。その数、43人(5月7

日現在)。福島県南相馬市の桜井勝延市長、俳優の菅原文太氏、作家の瀬戸内

寂聴氏…(発起人)。女優の吉永小百合氏、弁護士の河合弘之氏、ルポライタ

ーの鎌田慧氏、SUGIZO氏、市川猿之助氏、坂本龍一氏…(賛同人)。脱

原発を求める声が幅広くあることに改めて驚かされる。

 

 代表理事の細川氏が挨拶に立った―

 「選挙期間中に、勝っても負けても原発ゼロのたたかいはこれからだと言っ

たが、今日がそのスタートだ。まず第一に再稼動に反対し、原発から自然エネ

ルギーに転換することによって、実感できる経済というものを作り上げる。放

射能の心配のない社会というものを作っていく。それが第一の目標であること

はいうまでもない」。

 

 「特に地方が元気になるように、地方での自然エネルギー事業の励まし(エ

ンカレッジ)してゆく。地方でのサポートをやっていかなければならない。あ

ちこちに出かけていって、自然エネルギーの活動に支援をしていきたい。ネッ

トワーク作りもサポートしていきたい」。

 

 小泉氏が続いた―

 「勝っても負けても原発ゼロの国作りを目指すんだ。これは死ぬまで頑張ら

なきゃいけない。(中略)東電をはじめ、日本の原発会社、国民の税金の助け

なしにやっていける原発会社はひとつもないんですよ。政府のお金をふんだん

に使っている。それなのに原発は一番安い・・・どういうことですか? 日本

の原発会社、原子力ムラはカネまみれだ。選挙が終われば原発会社の人から

「小泉さんあんまりウソ言わないでくれ」と文句が来るかと思ったが、今だに

全然来ない(笑)」。

 

 「自然再生エネルギーを加速させる動きを充実させる。この会を立ち上げた

目的だ。過去の人と言われようが、これからの未来の世代の為にも何と言われ

ようとも原発のない国づくりのためにがんばって行く。これこそがまさに大き

な志だ。どんな困難な道であろうとも、自然を大事にして、無限にある自然の

エネルギーを我々の発展に生かす」。

 

 小泉氏はエネルギッシュな身振り手振りとユーモアで会場を沸かせた。

 会場は超満席となり大勢の立ち見が出た。テーマが脱原発であるにもかかわ

らず、マスコミ各社が詰めかけた。人気はさすがだ。

 だが都知事選が示したように脱原発勢力が結集しない限り、原発は止まらな

い。

 ---田中龍作ジャーナル http://tanakaryusaku.jp/2014/05/0009302

 

 

~・~イベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)~・~

 

◇(再掲)『5.11女たち・いのちの大行進』

 http://inochi511.seesaa.net/article/385598034.html

 日時 2014511日(日)1300

 会場 上野水上音楽堂(上野公園野外ステージ)

 交通 JR上野駅から徒歩7分、JR御徒町駅から徒歩5

 主催 女たち・いのちの大行進

 問合せ TEL080-7964-0511 FAX029-295-4617 inochi511@yahoo.co.jp
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