NUCLEAIRE
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たんぽぽ舎です。【TMM:No2148】
2014年4月18日(金)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.規制委の黒い本質を知る―学習・討論会(4月17日)
再稼働推進機関・規制委(規制庁)とどう闘うか
=再稼働は日本を滅ぼす(その15)=
柳田 真(たんぽぽ舎・再稼働阻止全国ネットワーク)
★2.原発事故が起これば、琵琶湖の水は汚染され、関西経済は破綻する
大飯原発差し止め訴訟 福井地裁・第6回口頭弁論(下)
原告・水戸喜世子(大阪)
★3.新聞より5つ
◆今夏の電力供給に余力 9社試算 原発再稼働なくても
(4月17日朝日新聞夕刊見出し)
◆夏の電力、東西融通へ 関電・九電、やっと余裕
原発再稼働の思惑も (4月18日朝日新聞見出し)
◆原発ゼロでも「予備率3%」 今夏 9電力確保見通し
(4月17日東京新聞朝刊より抜粋)
◆東海第二 適合申請 周辺首長ら止める 原電説明に判断を保留
住民への説明なしを問題視 (4月18日東京新聞より抜粋)
◆トリチウム基準値超1600ベクレル 福島第一「地下水」井戸の1本
(4月18日東京新聞より抜粋)
★4.オススメ=「原発立地住民連合」の資料集=カラー26頁
読みごたえあり!
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┗■1.規制委の黒い本質を知る―学習・討論会(4月17日)
| 再稼働推進機関・規制委(規制庁)とどう闘うか
| =再稼働は日本を滅ぼす(その15)=
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎・再稼働阻止全国ネットワーク)
1.再稼働阻止全国ネットワーク主催の学習討論会「規制委の黒い本質を知る―再稼働推進機関・規制委(規制庁)とどう闘うか」が4月17日(木)夕方、スペースたんぽぽで開かれた。主催者で用意したB4版12頁の資料集に沿って3人が報告レポート。参加者から12人の質問、意見が出された。
京都での全国相談会4月26日(土)、27日(日)の前段集会的な意味も兼ねた内容になった。参加者33人。
2.学習・討論素材のレポートと報告者(3人とも再稼働阻止全国ネットワークの事務局)は次の通り
イ.原発再稼働を促進する経産省・原子力規制委員会の「正体」→天野恵一
『日米同盟と原発』『原発の倫理学』『原発ホワイトアウト』を読む。
3頁の小文と2頁の新聞切り抜き(原子力規制委職員、経産省・文科省に2割戻る:東京新聞3月13日)、(鹿児島・川内原発再稼働へ意欲突出:日経1月20日)の計5頁で報告
ロ.原子力規制委員会の犯罪―法律・規制委決定・抗議行動(1頁)と田中委員長発言のひどさ一覧(1頁))と原子力規制委員会発行の組織説明文(1頁)の計3頁で説明→木村雅英
ハ.皆の知恵と意見を出し合い、規制委を攻めよう―当面の中心環だ。→柳田真
1頁の資料で中味は3つ。川内原発優先審査の怪?=規制委の正体が皆に分かった。規制委への幻想の理由(5つ)、闘いの方向=再稼働一番手の川内原発阻止闘争の重要性
二.10~12頁は前日の規制委前抗議闘争で申し入れた4つの団体の文章
4つとは阻止ネット、かごしま反原発連合有志、伊方原発50km圏内住民有志の会、福島原発事故緊急会議プラス新聞記事、=双葉町のようになるな前町長・井戸川さん=の伊方での講演、他。
3.質問、意見は延べ12人から出されました(その一部)
・大飯原発の騒動:活断層はうやむやに。規制委は演出で株を上げた(かもしれない)。
・原子力基本法と規制委関係の法律との関係性は?
・廃棄物ワーキングチームのパブコメを明日中に出して欲しい。
・細川―小泉氏が第二弾の活動を始めた。一般人への影響は大きいと思う。
・規制委暴露を:こまめに、シリーズもので。規制委へ出すハガキは時宜に合ったもの、皆で取り組もう。
・日本人は2回経験しないとダメなのか(原爆は広島・長崎、原発事故は福島)、皆を立ち上がらせるには?
・もう少しで行動する人(原発反対で動く人)がかなりいる予感がする。
・原発賛成派に対してどういう言葉が一番効き目があるのか、皆で討論の場を
4.まとめ―柳田
今日の学習・討論会はAさんの「もう少しで(原発反対に)動こうとする人がかなり…の予感」でまとめにしたいと思います。
私も2つの事実からこの意見に同感です。1つは3・16の鹿児島県川内原発反対での街頭パレード(デモ)での沿道の小さくない好意的反応(昨年12月1日の伊方反原発パレード(デモ)との大きな違い。2つは、先週金曜日の再稼働反対首相官邸前抗議で盛り上がりの予兆を感じたことの2点からです。
大衆運動の盛り上がりこそ、再稼働を阻止する、それを皆で作りだそう。
今日の中味を4月26日~27日、京都の全国相談会で活用させてもらいます。
司会の小川さんから、再稼働阻止全国ネットワークを支えるため、サポーター(会員)など財政面の協力を訴えて終了しました。
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┗■2.原発事故が起これば、琵琶湖の水は汚染され、関西経済は破綻する
| 大飯原発差し止め訴訟 福井地裁・第6回口頭弁論(下)
└──── 原告・水戸喜世子(大阪)
◆危険な作業をする人たちがいて私たちの生活がある
フクシマの事故は、いくつもの幸運が重なって、現状があり、もし、風向きが反対であったり、4号炉の使用済み燃料プールの水が、がれきの重なり具合にわずかな隙間ができていて、そこから、入りこむことができずにいたら、この想定結果と同じ結末をこの国にもたらしていたはずです。偶然な幸運で今、私たちは、こうしていま、存在していることに感謝するばかりです。
4号炉の核燃料プールでは今も命を縮めるようにして、がれきの中から1本1本燃料棒を抜き出し詰め替え運ぶという危険な作業をなさっている作業員に支えられて今の私たちがあります。廃炉作業のどれ一つとっても、それが原因で大事故にいたる可能性があります。
事故は全く収束していないし、チェルノブイリの例に学べば、子どもを始めとして、人々に、放射線障害が顕在化してくるのはこれからです。いい加減に目覚めなければなりません。54基もの負の遺産をどのようにして安全に処理するのか、私たちに課せられた責任はとてつもなく大きいのです。
フクシマが起きてしまって、さすがに日本の原発は絶対に安全であるとする「安全神話」は語れなくなりました。ところがいま新しい安全神話が、登場しています。「事故は起きるものである。しかし、きちんと点検をすれば安全である」といった子供だましのからくりです。この場合の点検とは、原子力規制委員会が恣意的に決めた再稼働に都合のいい点検項目をクリアーするという内容に過ぎません。
◆国土と住民の存亡がかかった裁判です
現に福島第一原発の、事故原因が何ひとつわからない状況で、安全性を保障できる点検項目を設定できるはずがありません。点検項目を作るとすれば、それは無限に存在するように思われます。人為ミスなどは、どうするのでしょう。原因がわからない間は、運転しないのが唯一の正解です。再稼働させやすいストレステストを恣意的に設定したに過ぎない国の方針。ストレステストの合格すなわち再稼働ではない、決定するのは政府の政治的判断だとする規制委員会の無責任発言。国民を愚弄しています。
東海原発裁判、伊方原発訴訟、最近では福島子供疎開裁判のどれをとっても、裁判所は、危険性は認めながらも、政府の決めた基準に形式的に適合していれば、どのような危険性があってもGoサインを出してきました。
整備不良の車を運転すべきかどうかの議論ではありません。この国土と住民の存亡がかかった裁判です。事故発生確率が0.1%でも稼働してはならないのです。 なぜなら、起きうる被害額の平均値が一体いくらになるかの期待値計算は、
0.1パーセントの事故確率×国家規模の損害額=やはり国家規模の損害額だからです。
0.00・・・001×無限大=無限大
0×無限大=0ですね。発生確率が0でない限り、発生する被害額の平均値は、無限大です。発生確率0とはもたないことです。一つの対策をすれば、また別の問題が発生する。人為ミスも幾通りもあり得る。想定外は無限に起こりえます。 100パーセント安全な原子炉は存在しないからには、膨大な死の灰をため込んだ原子炉というものは動かしてはならないと思います。 (了)