NUCLEAIRE
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たんぽぽ舎です。【TMM:No2140】
2014年4月11日(金)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.「もんじゅ」に隠された深層-「核のオプション」へのこだわり
山﨑八九生(東京都練馬区在住)
★2.繰り返す瀬戸内海下のプレートは不自然な曲がり方をしている!
揺れが増幅、地盤の複雑構造
恐ろしいのは「いざ」地震が起きるまではどう動くかわからないことだ
「警戒せよ! 生死を分ける地震の基礎知識」コラムその46
島村英紀(地震学者)
★3.新聞より
◆川内原発「合格」6月以降に 第2陣も見通せず
(4月11日・日経新聞より抜粋)
◆ずさん浮き彫り もんじゅ虚偽報告の疑い 「組織が崩壊」厳しい声
(4月11日茨城新聞より抜粋)
◆地下水からトリチウム 福島第一 井戸運用の説明混乱 東電
(4月11日茨城新聞より)
★4.狂歌1句
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※4/12(土)学習会にご参加を!
「スペースたんぽぽ」・被ばく労働問題連続講座第2回
除染作業現場からの報告と「被ばく労働者春闘」統一要求
日 時:4月12日(土)14:00~16:30
場 所:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
説 明:除染作業現場からの報告と「被ばく労働者春闘」統一要求
お 話:除染現場労働者 &
なすびさん(被ばく労働を考えるネットワーク・
山谷労働者福祉会館活動委員会)
参加費:800円(資料集を用意)
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┗■1.「もんじゅ」に隠された深層-「核のオプション」へのこだわり
└──── 山﨑八九生(東京都練馬区在住)
全国の原発敷地内には使用済み核燃料が貯蔵され続け、最終処分場もないまま(候補地さえ決まっていない)溢れようとしている。
元来使用済み核燃料は、ジルコニウムの鞘管ごと硝酸で溶かし、そこからプルトニウム(以下Pu)とウランを取り出し(再処理)て、その内Puは「もんじゅ」のような高速増殖炉で使用しPuを「増殖」させて準国産エネルギーにするはずだった。
しかし使用済み核燃料を再処理すれば、そのまま容器に入れて地下深く埋める直接処分に比べ、高濃度の放射性物質を含んだ硝酸の廃液などの高レベル放射性廃棄物も「増殖」する。
一方「もんじゅ」は、1995年の冷却材のナトリウム漏れ事故以来事実上稼働していない。その維持費だけで年間200億円。19年間で5千万円以上の住宅7千戸分に相当する。なぜそのような「もんじゅ」の維持に固執するのだろうか。
核兵器と原発の技術的基盤は同じだ。黒鉛炉タイプの原発はPuの生産炉としても用いられてきたし、世界的にポピュラーな原発の加圧水型軽水炉は原潜の動力炉でもある。ただ軽水炉の使用済み核燃料から得られるPuは「質が悪く」核兵器の素材にはなりにくい。しかし「もんじゅ」のような高速増殖炉から生成されるPuは黒鉛炉から得られるそれよりも高品質である。
日本の核武装は技術的にはともかく、政治的には極めて困難であるから、政府高官や高級官僚らの多くが本気で核武装を考えているとは思えないが、少なくとも核武装可能な技術力は有するという「核のオプション」を保持しておきたいのではないかと推察している。
しかし、日本に侵略されたとの歴史認識を声高に国内外にアピールしている中韓両国らが日本の核兵器体系が構築されていくのを座して待ってくれるとは到底思えない。
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┗■2.繰り返す瀬戸内海下のプレートは不自然な曲がり方をしている!
| 揺れが増幅、地盤の複雑構造
| 恐ろしいのは「いざ」地震が起きるまではどう動くかわからないことだ
| 「警戒せよ! 生死を分ける地震の基礎知識」コラムその46
└──── 島村英紀(地震学者)
○さる3月14日に愛媛県沖の瀬戸内海でマグニチュード(M)6.2の地震があった。幸い死者は出なかったが、近隣の6県で21人の負傷者、半壊の家26軒が出た。震源は伊予灘と報じられた。愛媛県の北側だ。
しかし私たち地震学者から見ると、これは地下80キロのところでフィリピン海プレートが起こした地震で、震源の上がたまたま瀬戸内海だったのにすぎない。
この地震はいままでもくり返してきた。ひとつ前は2001年に起きた「芸予(げいよ)地震」でM6.7と大きかった。このため被害は広く8県に及んで死者2、家屋の全半壊は600棟を超えた。
もうひとつ前の地震はもっと大きかった。1905年に起きた「明治芸予地震」はM7.2。11人の死者が出た。
さらに前にも1857年、1686年、1649年に同じような地震が知られている。
ここの地下では南海トラフから潜り込んだフィリピン海プレートが北北西に向かって深くなっていって、プレートの先端は瀬戸内海から中国地方の地下まで行っている。先端部の深さは地下100キロほどだ。
地震がくり返している瀬戸内海の下あたりでプレートは不自然な曲がり方をしている。この曲がりが地震のくり返しに関係しているらしいが、なぜなのかは分かっていない。
○ところで私たち地震学者には2001年の芸予地震は地下の岩盤と地表との両方に地震計があってその差が分かったことで記憶されている。
震源から60キロ離れていた広島市の北にある湯来町では、最大加速度が832ガルにも達した。400ガル以上は震度7相当なので、大変な加速度だった。
一方、地下100メートルの基盤岩に設置してあった地震計では最大加速度は150ガルにしかすぎなかった。
地盤のせいで地表では6倍近く、震度にして2階級以上も増えてしまったことになる。
このように地表での地震の揺れは地下の岩の揺れよりもずっと大きくなる。広島だけではない。
地盤による震動の増幅は皿に載せたこんにゃくを皿ごと振っているようなものだ。皿の動きより、上に載せたこんにゃくのほうがずっと揺れる。
○もっと複雑な「増幅」があったこともある。
2009年8月に静岡県御前崎沖の駿河湾でM6.3の地震が起きて震度6弱を観測した。
近くにある中部電力の浜岡原発では5号機の原子炉建屋で488ガルを記録して原発は緊急停止した。耐震設計指針の基準値を超える加速度だった。数百メートルしか離れていないほかの原子炉よりも5号機だけが2倍も揺れたのだ。
地震の後でボーリングなど詳しい調査が行われた。そして地下300-500メートルのところにレンズ状の軟らかい地層が見つかった。
下から上がってくる地震波を、凸レンズが太陽の光を集めるように5号機に向かって集中させたのだった。
地盤は地震の揺れを大きくする。そしてときには局所的にさらに大きくしてしまう。恐ろしいのは、地震が起きるまで分からないことがあることなのだ。
(4月11日「夕刊フジ」より)
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┗■3.新聞より
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◆川内原発「合格」6月以降に 第2陣も見通せず
原子力規制委員会から優先的な審査を受けている九州電力の川内原子力発電所1、2号機(鹿児島県)の審査合格が、当初見込みの5月から6月以降にずれ込む見通しとなった。合格に必要な書類の提出準備に時間がかかっているためだ。
川内原発に続く原発再稼働の第2陣も、まだ見通しにくい状況だ。
「地震想定の見直しがあったため、再解析の作業に時間がかかる」―。規制委が10日に開いた審査会合。九電は川内1、2号機の審査合格に必要な書類が、すべて準備できるのは5月末との見通しを明らかにした(中略)。
ただ、詳細な設計内容を記した工事計画などの申請書づくりが遅れている。審査の過程で地震の想定値を引き上げたため、耐震評価のやり直しに時間がかかるという。(中略)
一連の手続きにかかる時間を逆算すると、夏の節電期間が始まる7月1日までの再稼働は困難な情勢だ。電力需要がピークを迎える8月以降にずれ込む可能性もある。
川内原発に続く再稼働の第2陣もまだ見えてこない。有力候補とされる四国電力の伊方3号機(愛媛県)の審査は、規制委からの厳しい注文で一進一退が続く。昨夏に動いていた関西電力の大飯原発3、4号機(福井県)は、規制委から地震の想定で厳しい指摘を受けており、今夏の再稼働は絶望的な状況だ。(後略)
(4月11日・日経新聞より抜粋)
◆ずさん浮き彫り もんじゅ虚偽報告の疑い 「組織が崩壊」厳しい声
事実上の運転禁止状態にある日本原子力研究開発機構の高速増殖炉原型炉もんじゅで10日、新たな未点検機器や、自ら定めたルールを逸脱した多数の不正が明らかになった。機構は「運転再開に向け改革を進める」と宣言してきたが、原子力を扱うにはあまりにずさんな管理体制。「組織が崩壊している」との厳しい声も出ている。
▽動揺
3月10日から始まったもんじゅの保安検査は、序盤から大荒れとなり、原子力規制庁や機構職員の間に動揺が広がった。
「何だ、これは…」機構が策定した点検計画表に記載された「点検時期」に二重線と担当課長名の訂正印が押され、別の日付が書き加えてあった。訂正は保安検査の2~3日前に行われ、100カ所以上。訂正の理由を記した報告書は1枚もなかった。(中略)
▽体質
ナトリウム漏れ事故後、2010年に運転再開した際には幹部が涙さえ流し、職員が結束した。だが、その後、炉内装置の落下事故が起き、さらに東日本大震災と東京電力福島第一原発事故が発生し、もんじゅ再開は全く見通せなくなった。機構職員自身「士気はがた落ち」と自嘲気味に話す。
保安検査担当の規制庁職員も「外部の指摘がなければ気付かない体質は変わっていない」。(後略)(4月11日茨城新聞より抜粋)
◆地下水からトリチウム 福島第一 井戸運用の説明混乱 東電
東京電力福島第一原発の汚染水対策として、地下水を海に放出する「地下水バイパス」計画をめぐり、東電は10日、地下水をくみ上げる井戸の一つで1リットル当たり1300ベクレルのトリチウムを検出したと発表した。この井戸の運用に関し、東電の説明が二転三転する混乱があった。
東電によると、12本ある井戸のうち、最も南側にあり、汚染水漏れがあったタンクに近い「12番」の井戸で、8日に採取した水から過去最高となる1300ベクレルのトリチウムが検出された。
地下水放出で東電と国はトリチウム濃度を法令基準(1リットル当たり6万ベクレル)の40分の1の1500ベクレルと厳しい基準を新たに設定し、福島県の漁協の了解を得た経験がある。
東電福島本社広報部は10日夜の記者会見で「仮に今後1500ベクレルを超えた場合は、その井戸でのくみ上げを停止する」と説明。だが、会見中に東電本店から連絡が入り「傾向を監視するため、くみ上げを継続する」と正反対の内容に訂正した。(4月11日茨城新聞より)
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┗■4.狂歌1句
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奥さんの 口座にポンと 5億円
俺もやりたし よしみのように
作:斉藤二郎