NUCLEAIRE
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たんぽぽ舎です。【TMM:No2138】
2014年4月9日(水)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.目の前で大きくなる津波「大きな被害を生んできたV字型の海岸」
東京湾の中で津波を発生させる地震が起きたら、沿岸には発電所や
工場があり、たとえ小さな津波でも大被害を生む可能性が高い
「警戒せよ! 生死を分ける地震の基礎知識」コラムその45
島村英紀(地震学者)
★2.高レベル放射性廃棄物処分のパブコメへの意見提出のお願い
小泉元首相のオンカロ見学と反原発の意思表明は、この高レベル
放射性廃棄物問題からでした 山崎久隆(たんぽぽ舎)
★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆4/9-13【3・11で止まった町「福島の姿」写真展】開催
会場:千葉市きぼーる1階アトリウム
◆原発輸出は侵略だ! 採決強行許さない!
日-トルコ・UAE原子力協定批准するな!
4.10-11連続アクション 19時~永田町:参院議員会館前
◆4/13映画『シロウオ~原発立地を断念させた町』上映会@阿佐ヶ谷
監督トークあり! 詳細はhttp://p.tl/SkAa
会場:杉並区立産業商工会館
★4.新聞より
◆自公「脱原発」公約破棄 政府エネ計画正式了承
「一年でも早く原発ゼロを目指す」と公約した公明党も
(4月9日東京新聞より抜粋)
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※永遠に原発ゼロに! 再稼働反対!
4/11(金)第98回首相官邸前・国会議事堂周辺抗議にご参加を!
日時:4月11日(金)18:00~20:00
主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
当日の詳細は http://coalitionagainstnukes.jp/ を参照
○たんぽぽ舎はいつものように13:00集合、ビラ折りやプラカードづくりの
作業、たんぽぽ舎16:20出発、17:00頃、関西電力東京支店(富国生命ビル9F)
前で短時間の抗議コール。17:15「経産省前テントひろば」集合。
1~5班にわかれて17:30官邸前へ、国会前へ出発。
20:20経産省前テントヨコでまとめの集会と東電抗議の際の楽器練習(短時間)。
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┗■1.目の前で大きくなる津波「大きな被害を生んできたV字型の海岸」
| 東京湾の中で津波を発生させる地震が起きたら、沿岸には発電所や
| 工場があり、たとえ小さな津波でも大被害を生む可能性が高い
| 「警戒せよ! 生死を分ける地震の基礎知識」コラムその45
└──── 島村英紀(地震学者)
○東日本大震災(2011年)のときに宮城県南三陸町の防災対策庁舎が津波に呑み込まれた。
この庁舎は高さ12メートルの3階建て。その屋上を2メートルも超える津波が襲ってきて、屋上に避難していた職員など多数が犠牲になってしまった。
高さ6メートルという当初の津波警報だったので内部で住民避難を放送で呼びかけていた職員も犠牲になった。
○ところで、はるか遠くの海からこの高さの津波が来たと思っていないだろうか。
「襲ってきた津波の高さ」は外洋での津波の高さではない。津波は眼の前で大きくなるものなのだ。
岩手県釜石から約40-70キロ沖に実験的な海底津波計2台があった。ここで記録されたのは3メートルほどの津波だった。震源はさらに数十キロも先の深海だ。
海底で地震断層が動いたときに、その上にある海水を動かすことによって津波が生まれる。こうして生まれた津波は沿岸に近づくにつれて大きくなる。
水深5000メートルのところで発生した津波は水深10メートルのところに来ると8倍以上もの高さにもなる。
それは海が浅くなるほど津波の速さが遅くなって、後から来た津波のエネルギーが前の津波に追いついてしまって集中するからだ。
津波の速さは水深の平方根に比例する。水深が100分の1になれば津波の速度は10分の1になり、その分だけエネルギーが集中するのである。
津波は沖では小さい。知らずに沖で魚を獲っていた漁船が港に帰ってみたら、村が全滅していた悲しい話もあった。
○ところで、沿岸を襲う津波の高さを増大させるのは水深だけではない。海岸の湾の形によっては、平らな海岸線よりは、はるかに津波が大きくなる。いちばん大きくなるのはV字型に凹んだ海岸だ。
じつは三陸地方に多いリアス式海岸はこの形になっていることが多く、東日本大震災にかぎらず、過去たびたび大きな被害を生んできた。
湾に入ってきた津波のエネルギーが先へ行って湾が狭くなるほど集中することによるもので、東日本大震災のときも、高さ40メートルを超える津波がV字型の湾の先で記録されている。
V字型のつぎに大きくなるのがU字型の湾だ。これもV字型ほどではないが、津波を増幅してしまう。南三陸町はU字型の湾に面している。このため平らな海岸線のところよりもずっと大きな津波に襲われてしまったのだ。
他方、フラスコのように湾口が狭くて中で拡がっている湾は、津波が入ってきても大きくなることはない。その意味では東京湾は安心だ。
しかし、もし東京湾の中で津波を発生させる地震が起きたら話は別だ。沿岸に大都会があり、発電所や工場が沿岸にある東京湾は、たとえ小さな津波でも大被害を生む可能性が高いのである。(4月4日「夕刊フジ」より)
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┗■2.高レベル放射性廃棄物処分のパブコメへの意見提出のお願い
| 小泉元首相のオンカロ見学と反原発の意思表明は、この高レベル
| 放射性廃棄物問題からでした
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
高レベル放射性廃棄物の処分について、小委員会の中間とりまとめがパブコメに掛けられています。
『総合資源エネルギー調査会電力・ガス事業分科会原子力小委員会放射性廃棄物WG中間とりまとめ(案)に対する御意見の募集について』
小泉元首相のオンカロ見学と反原発の意思表明は、この高レベル放射性廃棄物問題からでした。
これに対する政府・経産省など原子力ムラの「反撃」として、とにかくどこかに永久処分場を作ってしまえば良いという無責任極まる対応が懸念されます。
小委員会の中間とりまとめは、いわば「両論併記」となっていますが、従来の地層処分を「しない」考え方を「無責任」としてきた、これまでの考え方の影響を色濃く受けていることは変わりはありません。しかし米国などでは地層処分の見直しや中止が相次いでいることや、東北地方太平洋沖地震の発生で安定した地層など本当に有ると言えるのかといった根源的疑問が広がったことで、「可逆性・回収可能性」といった言葉が各所にちりばめられています。
しかし批判すべき点はまだ多くあります。原子力を続けながら発生する高レベル廃棄物を「適切に」処分できるのだとして原発推進に「障壁にはならない」と主張する可能性があります。つまり、この中間報告を突破口に、高レベル廃棄物処分を原子力の延命策として急遽推進される風潮が出てくる危険性があり、ことは極めて危険でもあります。
10回程度のワーキンググループ会合で、重大な方向性を出すことについても大きな問題があります。また本文中に繰り返し出てくる地層処分に対する「社会的支持の不足」との表現は、ともすれば「科学的には安全性が確立している」との新たな安全神話を持ち込んでいると思います。
いろいろと考えるべき点は多くあると思います。4月18日までに是非、お送りください。
パブコメのホームページ
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=620214003&M