NUCLEAIRE
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┗■4.福島原発事故3年・科学技術は大失敗だった(下)
| 失敗を教訓としない規制委員会 これで再稼働は許されない
└──── (中間報告2014年3月)槌田敦(元理化学研究所研究員、元名城大学経済学部教授)
○ 3-3 失敗を教訓としない規制委員会
福島原発事故での失敗は、事故対応に無数の原則違反があったため、無数に存在する。したがって、これらの失敗をすべて教訓として改善するのでなければ、原子力を科学技術と言うことはできない。しかし、規制妻は福島原発事故での多数の失敗を無視することにしたようである。
その理由は、これらの失敗を教訓として機器の改良をすれば、電力会社に莫大な費用がかかり、現実的ではないからである。このように、原発の費用高が原因で改善できない原子力はもはや科学技術ではない。
科学技術を無視すれば安全は守れないのであるから、「安全の確保」を条件として推進してきた原子力は約束違反である。原子力は即時廃止されなければならない。
以下に、福島原発事故の失敗と教訓を列記するので、規制委員会はこの失敗と教訓に対応する用意があるかどうかの回答を求める。
【福島原発事故の失敗と教訓の例】
(1)温度、圧力、水位など基礎データの自動計測不能
安全委の「電源は30分で解決」は最悪判断
(2)空焚きで誤表示の圧力計と水位系の欠陥
凝縮槽の基準面による計測方法の改善
(3)ECCS使用の失敗
a 非常用復水器に溜まる水素対策
b 残留熟除去系から削除した蒸気凝縮系(非常用復水器)の復活
C 共用ECCSの支離滅裂運転・自動起動を手動停止、
手動起動が自動停止
d 冷却材喪失事故に消防車など便法不可
あくまでECCSでおこなう
e 沸騰水型の弱点は原子炉底抜け ただちに低圧ECCS使用へ
(4)事故放射能をベントしてはならない
水素焼却装置と冷却装置を経て、新設する第二格納容器に放射能を保存
(5)逃し弁閑と海水注入は最低の対策方法
可能な限り高圧維持と普通の水使用
(6)事故建屋を液体窒素で冷却 汚染水の流出抑制が必要
(7)加圧水型原発の冷却材喪失事故
美浜事故(1991)を考慮し、非常用復水器新設など沸騰水型同様に対策する
(8)使用済み燃料プールでの臨界事故 地震や動乱での脆弱性の管理
(9)4号機爆発の疑惑解明 特に余分の24体にかかわる問題
(10)東電による業務上過失または未必の故意
規制委には摘出し、告発する義務
(11) 欠陥に対する科学技術対策ができないのであれば、原発運転再開は無謀
以上、福島原発事故の「失敗と教訓」について規制委の回答を求める。
規制妻とは「安全の確保を忘れた安全委」の復活であって、単に、「規制」と名前を変えただけにならないようにされたい。
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◆映画『遺言 原発さえなければ』
-福島の3年間 消せない記憶の物語-
ポレポレ東中野にて劇場初公開!
3月8日~14日 連日12:20分~ トークゲスト多数
2011年3月12日…福島第一原発事故の取材現場に駆けつけた二人のフォトジャーナリストは、いち早く撮影を開始。
以来、2013年4月まで、その土地の人々とともに過ごした日々を記録し続けた。絶望の淵からの試行錯誤、もがきの中で気づいた家族、仲間、奪われた故郷への思い、そして見えてきた本当に守るべきものの存在…3年にわたり記録された250時間の映像が、3.11後の今を生きる私たちに問いかけるものとは ―――
☆『遺言』連日イベント付き上映!(終演16:35頃予定)
3/8(土)上映前 ゲスト:長谷川健一(飯館村酪農家)
☆ゲストトーク! ※全て上映後・両監督来場
3/8(土) なかにし礼(作家・TVコメンテーター)
3/9(日) 足立正生(映画監督)
3/10(月) 森達也(ドキュメンタリー映画監督)
3/11(火) 高橋哲哉(東京大学教授)
3/12(水) 吉岡達也(ピースボート共同代表)
3/13(木) 鎌田慧(ルポライター)
3/14(金) 落合恵子(作家・クレヨンハウス代表)
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気候変動を議論する際、温室効果ガスだけでなく、太陽活動や宇宙線にも注意を払って議論する方が科学的に意義深いと考え、宇宙気候学の提唱者であるヘンリク・スベンスマルク博士をデンマークからお招きし表記シンポジウムを開催することとなりました。皆様のご参加をお待ち致します。
【日時】2014年3月31日(月) 11時~18時10分
【講師】ヘンリク・スベンスマルク(デンマーク国立宇宙センター)、桜井邦朋(早稲田大学)、丸山茂徳(東京工業大学)、宮原ひろ子(武蔵野美術大学)、室田武(同志社大学)
【会場】「横浜市開港記念会館」講堂 みなとみらい線「日本大通り」徒歩1分、
横浜市営地下鉄・JR京浜東北線・根岸線「関内」徒歩10分
【参加費】一般:2500円、学生:1500円
【主催】「気候変動の原因は何か 横浜シンポジウム」実行委員会
【お問い合せ先】齋藤:sai-eye@alpha.ocn.ne.jp 携帯:090-9137-2437、電話:03-3739-1368