NUCLEAIRE
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┗■3.「第10回劣化ウラン兵器禁止国際行動デー集会」報告
│ ~嘉指さんと山崎さんの講演~
│ イラクの劣化ウラン、日本の原発汚染水漏えい
└────(稲月 隆 劣化ウラン禁止市民ネットワーク)
11月16日(土)の午後、スペースたんぽぽを会場にして、10回目の「劣化
ウラン兵器禁止を求める国際行動デー集会」が開催されました。
劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク事務局が主催者挨拶と基調報告を
行った後、ICBUWヒロシマ・オフィス代表で神戸大学教授の嘉指信雄氏の『国
際禁止キャンペーンの現状と展望-ICBUW創設10年を迎えて「イラクにおける
先天性障害に関するWHO予備調査」問題を中心として』と、劣化ウラン研究会
代表でたんぽぽ舎副代表の山崎久隆氏の『汚染水漏えい もう一つの危機
建屋は地下水に浮いたコンクリートのハコ』の二つの講演が行われました。
嘉指氏は、ICBUW(ウラン兵器禁止を求める国際連合)の創設の経過と今日ま
での取り組みの状況、イラク戦争から10年の今年の日本での取り組み、WHOが
イラク保健省を支援する形で実施した調査報告とその問題点、ICBUWの新たな
取り組みなどを報告しました。
山崎氏は、汚染水の太平洋での拡散のシミュレーション映像から始め、詳細
なデータなどを駆使して、フクイチの汚染水処理問題の深刻さや東電、政府な
どの人命を軽視した対応やその無責任さを明らかにしました。
最後に、6つの賛同団体(たんぽぽ舎、原発・核燃とめようかい、もんじゅ
西村裁判を応援する会、ストップ原発&再処理工場・意見広告の会、再稼働阻
止全国ネットワーク、劣化ウラン研究会)からのアピールで集会を閉じました。
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┗■4.秘密保護法は世界標準の原則を踏みにじっている
└────(弁護士 海渡雄一さん)(11月21日 日刊ゲンダイより抜粋)
・・・この法案の問題点は、権力者の情報はすべて公開させなければ、チェッ
クもできないし、好き勝手をやられてしまう、という民主主義の根本を無視し
ていることだ。反対運動の中心的存在、海渡氏の主張は明快だ。
■「必要なのは『秘密にしてはいけない』規定
--特定秘密保護法の審議を見ていると、マスメディアも野党も政府側の
土俵に乗っていますね。つまり、法案の根本ではなく、どこを修正するか
になっている。そもそも、この法案は「秘密を守るためには知る権利は二の
次でいい」という哲学で書かれている。ここを追及すべきじゃないですか。
海渡:(略)問題は秘密保護法には憲法で保障された知る権利を担保する「メカ
ニズム(仕組み)がないことなんです。そのためには、何を秘密にしてはいけ
ないかを明確にすることが必要です。
--法案は秘密にする対象、事項を後半に列挙していますね。それよりも何を
秘密にしてはいけないかを書き込むべきだと?
海渡:そうです。米国では安全保障の利益の保護に必要ない情報を秘密にする
ことを禁じています。(略)例えば、日本政府が核武装計画を秘密裏に立てたと
します。これは原子力基本法に違反します。しかし、その機密情報が秘密指定
されていれば、それを入手しようとしたジャーナリストは逮捕される恐れがあ
る。政府の違反は見過ごされてしまう。これでは権力の暴走をストップできま
せん・・・今回の法案には、こういうケースは処罰してはならないという規定
がないのです。(略)
■情報が入手できなくても逮捕されてしまう恐ろしさ
--今回の法案には「共謀(相談)」や「扇動(呼びかけ)」も処罰の対象と
して入っていますね。
海渡:特定秘密を入手する前でも処罰することが可能なんです。(略)今回の法
案のターゲットは、秘密漏洩をする側の公務員だけではなく、秘密に近づこう
とするジャーナリストや市民も対象にしているのです。
--ツワネ原則は「政府は情報を隠すものである」という出発点にたち、いか
に秘密にさせないかという視点で原則を網羅しているわけですね。
海渡:(略)その根本的な判断基準は、ジャーナリストが違法に秘密を入手して
も、国民に知らせる利益が上回れば、処罰されないというものです。(略)根底
にあるのは「権力は腐敗する。権力の秘密を暴くことには非常に高い社会的価
値がある」「国民が知るべき情報が明らかにならないと、民主主義が歪んでし
まう」という長い歴史に裏打ちされた哲学です。
--その哲学を秘密保護法案はまったく参考にしていない?
海渡:(略)秘密保護法案への対応は、安倍政権が法の支配や民主主義をきちん
と理解しているのかの試金石になる。国際社会の英知を終結した「原則」に
のっとって今回の法案を考え直すのか。それとも戦前の「軍機保護法」や「治
安維持法」の再来のような法案を数で押し切るのか。安倍政権の本質があぶり
だされることになる。(11月21日 日刊ゲンダイより抜粋)
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┗■5.雑誌より
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◆世界最悪レベル 福島の子の甲状腺ガン
(「食品と暮らしの安全」2013.12 NO.296より了解を得て転載)
福島県の県民健康管理調査結果が11月12日に公表されました。18歳以下で
甲状腺ガンが確定した子は、8月の「18人」から「26人」に。検査を受けた
子は24万人弱ですから、9000人に一人の割合です。
3.11以前の日本の小児甲状腺がん発生率は、100万人に1~2人。チェルノ
ブイリの高汚染地帯でも事故から5年後で5万人に一人でした。福島の子の
甲状腺がんは、世界最悪レベルの異常な発生率になったといえます。