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NUCLEAIRE

ニュークレール情報板
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1848】
2013年5月28日(火)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.東海村で被曝事故 少なくても33人が被曝
   環境中に放射能放出       山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.小出裕章さんインタビュー (その3)
   人間の手に負えない事故であることを再認識すべき
   4号機の使用済燃料プールの危機続く
   ロボットも帰れなくなる高い放射能
                    小出裕章さん(京大原子炉実験所助教)
★3.新聞・雑誌より
  ◆夏の電力供給に余裕 東電見通し
   節電定着し火発新設不要 需要想定の甘さ露呈
                (5月24日茨城新聞より抜粋)
★4.テント日誌5月23日(木)経産省前テントひろば621日目
   「明け渡し請求訴訟」裁判口頭弁論開かれる
   300名が結集し地裁周辺をデモ
   6月3日(月)「脱原発テント裁判を考える講演会」に参加しよう
                              (M/O)
━━━━━━━
※たんぽぽ舎の活動・日刊メルマガ=「地震と事故情報」発信体制へのカンパを
 お願いしています。ご協力いただける方、よろしくお願い致します。
   郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎  番号 00180-1-403856
━━━━━━━
※明日=5/29症状が出るとされる線量の9000分の1で頭痛!
     「食事から放射能を抜いたら、次々と「奇跡」の治癒が起きた
         最新・ウクライナの実践結果の報告」
 お 話:小若順一さん(食品と暮らしの安全基金)
 日 時:5月29日(水) 18:30開場 19:00開会 参加費:800円
         21:00から5Fで懇親会を開きます。会費:500円
 会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.東海村で被曝事故 少なくても33人が被曝
 |  環境中に放射能放出
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
 
 なぜ、核分裂反応を行っている施設ではないところから大量放射能放出事故を
起こしたのか。第一報からして分からないことだらけだった。放出された核種や
量も未だに正確には分かっていないという。
 東海村にある加速器実験施設「J-PARC」1500億円かけて2009年に作られ
た。原子力研究開発機構(原研機構)の施設である。今回は加速器で陽子線を金
に当てる実験を行っていたという。中間子などを取り出そうとしていたようだ。
しかし大量の陽子線を発生させたため、警報が発報した。事故が起きたのは5月
23日11時55分、しかし作業員は警報をリセットして実験を続けていた。
 金に陽子をぶつけると原子核が破砕され、または金の原子核に陽子が吸収され
て放射性物質が発生する。ところが金が短時間に大量のエネルギーを受けて蒸発
していた。400倍のエネルギーが照射されたという。これはニュートリノをカミ
オカンデに発射するモードで加速器を作動させたからであろう。
 作業員は全く想像していない事態だったため、警報をリセットして運転を4時
間も継続していた。外部への放射能放出はこのころ施設内の放射線量が高くなっ
たためファンを回した結果、起きた。このファンにはフィルターも付いていなか
った。
 排気したことで放射線量が下がり、作業を継続、しかし敷地の外でモニタリン
グポストの指示値が増大したためにようやく放射能漏れと分かったという。
 最大1.7ミリシーベルトの被曝が2名、ではどのような放射性物質かどれだ
け出たのだろう。
 1000億ベクレルの放射能が南西方向に放出されたと想定されている。素粒子実
験施設での放射能放出としては、大規模放出といっていい。
 金を照射した結果として、ナトリウム24、カリウム43、金195、金19
8、水銀197などが生じたという。
 原研機構の体質に問題があるのだろう。「もんじゅ」を始め、さまざまな問題
を引き起こしてきた。このような事態を引き起こした以上、組織のあり方も含め
て全体を見直すべきだ。
 
 
┏┓
┗■2.小出裕章さんインタビュー (その3)
 |  人間の手に負えない事故であることを再認識すべき
 |  4号機の使用済燃料プールの危機続く
 |  ロボットも帰れなくなる高い放射能
 └──── 小出裕章さん(京大原子炉実験所助教)
      ☆出典:人民新聞5月15日号より。了承を得て掲載。
      数回に分けて連載します。
 
編…4号機の使用済燃料プールが、今も大きな危機として存在しています。現状
を説明してください。
小出…4号機の原子炉は、定期点検中でした。炉心にあった548体の燃料集合
体は半分位しか燃えてないと思いますが、残りの約600体は、完全に使用済核
燃料です。すべて燃料プールに移されていました。
 使用済核燃料とは、猛烈な放射能の固まりです。
 一番危険なのが、セシウム137です。概算すると、広島原爆約1万4千発分
になりました。
 運転もしていなかった4号機で、なぜ爆発が起きたのか?
 私は水素爆発だと思います。東電が言ってるように、3号機で発生した水素が
共通のダクトの中を通って4号機へ流れ、爆発が起こったと思います。
 1号機や3号機は、格納容器が破壊され、水素が吹き出しました。水素は軽い
ので、原子炉建屋の最上階に集まって爆発しました。ですから、最上階が吹き飛
んでいます。
 ところが4号機は、3号機からダクトを通して水素がきたので、最上階だけで
なく下の階にも水素が存在し、爆発で壁が吹き飛んだのでしょう。この下の階が、
使用済燃料プールを支えていた壁や柱でした。使用済み燃料プールは宙ぶらりん
の状態となりました。
 東電も「崩れ落ちたら手が着けられなくなる」ことは理解しており、補強工事
をやりました。燃料プールの下の階の床から燃料プールの底に鉄骨を並べて支え、
コンクリートで固める、という耐震工事です。
 しかし、爆発で壁も抜けているので、床だって損傷しています。このため、実
は格納容器の外にあるコンクリートで支えているのです。格納容器は、厚さ3セ
ンチほどの鋼鉄製ですが、フラスコのような格好をしていて、上の方は筒ですが、
下の方に出っ張りがあります。その周りに1~2メートルのコンクリートを外張
りしています。そこに柱を立てて、使用済燃料プールの底面を補強したのです。
 使用済燃料プールは一部しか支えられていないので、今も宙ぶらりんの状態だ
と思います。
小出…東京電力は、「震度6の地震でも大丈夫」だと言っていますが、東電の耐
震計算など信じるべきではありません。爆発で壁も何も抜けていて、本当はどこ
まで傷んでるかわからないのです。
 もし大きな余震でプールに亀裂が入って、水が少し抜けるくらいなら、上から
水を入れることもできるので、燃料が溶け落ちることはないと思います。しかし、
燃料プール全体が崩れ落ちてしまうような大地震が来れば、広島原爆1万4千発
分ものセシウム137がありますから、放射能を閉じ込める防壁が全くない、野
ざらし状態で放射能が噴出します。こうなると、手の施しようがありません。
 
編…ロボットによる修復作業の可能性は?
小出…人間が入れない現場がたくさんあるので、できることはロボットにやらせ
なければならないと思います。しかし、そのロボットすらが、帰って来れなくな
るほどの汚染環境なのです。頭脳にあたる電子回路が、放射能によって破壊され
るからです。
 そもそも、ロボットができること自体が限られています。自動車工場などはロ
ボットを使っていますが、決められた部品で決められた作業工程だからできるの
です。どうなっているかわからないような場所でロボットができることは、かな
り限られていると思います。
 例えば3号機です。壊れた原子炉建屋の中からガレキを運び出す作業をやって
いますが、ロボットでは無理のため、カメラで見ながら遠隔操作で重機を使って
人間が操作しているのです。ロボットでできることは、本当に限られています。
 (つづく)
 
 
┏┓
┗■3.新聞・雑誌より
 └──── 
 
 ◆夏の電力供給に余裕 東電見通し
  節電定着し火発新設不要
 
 東京電力が2019年~21年度の間に運転開始をめざす計2600万キロワットの石炭
火力発電所の新設計画を取りやめても、供給力には余裕があり、ピークとなる夏
場の需要を賄える計算であることが23日分かった。
 節電が予想以上に定着し、新たな予測で21年夏のピーク需要を約「400万キロ
ワット下方修正したことが理由。東電は共同通信に、新設しなくても対応できる
見通しだと認めた。(中略)
 しかし、今年3月にまとめた新たな見通しで、21年度の夏の最大電力が5396万
キロワットにとどまると下方修正。総合特別事業計画の想定より406万キロワッ
ト少なく、260万キロワットを増強しなくても需要を賄える見込みとなった。
 
 需要想定の甘さ露呈
 
 東日本大震災に伴い東京電力の原発は2012年3月までに全て停止し、震災前の
全設備容量の4分の1に相当する計約1730万キロワットの原発が使えなくなった。
しかしその後も管内の電力需給は安定した状態が続いている。
 東電管内の夏の需要ピークは震災前の10年と比べ、11年が18.0%減、12年が15.
5%減と大幅に下がった。企業による自家発電機の導入や他の電力会社への乗り
換えが進み、企業でも家庭でも一定の節電が当たり前になったことがうかがえる。
 昨年に引き続き、今年も国は東電管内で数値目標を示した節電要請を予定して
おらず、猛暑でも原発の再稼働なしで安定供給できる見通しだ。(後略)
   (5月24日茨城新聞より抜粋)
 
 
┏┓
┗■4.テント日誌5月23日(木)経産省前テントひろば621日目
 |  「明け渡し請求訴訟」裁判口頭弁論開かれる
 |  300名が結集し地裁周辺をデモ
 |  6月3日(月)「脱原発テント裁判を考える講演会」に参加しよう
 └──── (M/O)
 
前略
○ テント前では16日から22日まで裁判に抗議するハンストが展開されてき
たのだが、参加者、あるいはこれに呼応して出来る場所でハンストをなされた方
々も同じ思いであったと思える。福島第一原発の事故は未だ収束はしていないし、
東電の賠償等は遅遅として進んでいない。原発行政の母体であった経産省が原発
事故の提示した問題に積極的に動き、働いたとは見えない。聞えてくるのは脱原
発の動きに対する抵抗や巻き返しであり、原発再稼働の準備である。とりわけ安
倍政権になってからそれは顕著である。経産省はこれまで原発行政の実質的な推
進機関であり、膨大な既得権益を築いてきた。それ故に、福島第一原発事故に深
い危機感を持ち、その既得権益を守るために再稼働→原発保持の戦略を想定しそ
のための動きをやってきた。経産省は国民の意思を政策として実現する機関であ
り、こうした特定の既得権益の代弁者として振舞うことは許されないはずである。
彼ら自身が既得権益者になっていることもまた。今まではこうしたことは国民の
目から隠されてきたし、それに気がついたにしてもそこに異議申し立てをする方
法もみえなかった。
○ 経産省前テントは国民の意思を声として結集し、経産省に抗議する場となっ
た。彼らの動向を監視し、国民の原発の意向を訴える機能を果たしてきた。経産
省側にとっては邪魔な存在であっても、彼らが国民の意思に基づく機関である以
上はこれを聞くべきであり、その声で自分たち行動を反省し、転換させていくべ
きものである。テントひろばが管理上は経産省の土地《国有地》であるにしても。
それを原発問題の意思を現わす面々が使用しても認めるべきものである。そうで
あっても何の不都合もないのである。
 彼らがこの場所の「明け渡し請求訴訟」を起こしたことはとんでもないことだ。
1)に経産省側は原発の今後について国民の意思に反する考え《再稼働→原発保
持》を持っていること。2)に脱原発―反原発の声や意思を排除し、圧殺する考
えのあること。3)法は彼らの行為を制限し、縛るものであって国民の意思や声
を排除するものでないこと。従って今回の訴訟は職権の乱用にあたること。憲法
が権力者を縛るものであることはよく知られているが、法もまたそうなのだ。今
回の訴訟は占有権をめぐってであるが、国家がその所有権を乱用することを縛る
ものであり、その行為に慎重になるべきことがその法的規定にはある。この土地
の占有権について国家はそれをみだりに振りまわしてはならないのであり、特に
今回のケースはそういえるのである。経産省や国側には法は統治のための手段の
ように考えているのかもしれないが、彼らの権限をみだりに振りまわすことを許
さないものとしてあり、今回はそれに該当する。23日は裁判に先立つ集会が開
かれ、傍聴できなかった多数の人々は法廷前の廊下で大法廷の使用を要求した。
その後の裁判所周辺でのデモを行い、その後に弁護士会館で報告集会を行った。
《裁判の傍聴記などは別にお伝えの予定》。
 
○ これから続く裁判の中でこうしたことは明らかにされていくだろうが、この
裁判の行方を決するものは原発に対する国民の意思や声であり、それが経産省や
国の不当な行為を明らかにしていくことにおいてある。権力や国家機関にあるも
のはお上であり、国民の意思を支配できるものである、それに従うのが国民の義
務というような歴史的に連綿と続いてきたしきたりを壊すことが今、僕らに要請
されている。自由や民主主義を自分たちのものにすることであり、原発問題が突
き付けている課題だ。これは時に裁判というから形で現れているのであり、持久
戦的な脱原発―反原発運動の中で焦点として出てきていることである。持久戦的
な闘いに集中点をもたらし、また持久戦そのものに持続力を与えるものでなけれ
ばならない。
 
○ この週末から週はじめには大きな二つの集会が設定されている。一つは6月
2日(日)の反原発国会大包囲行動である。16時~19時国会議事堂周辺で展
開される。(これに先立ち、芝公園23号地で「6・2つながろうフクシマ!さ
よなら原発集会」さよなら原発1000万人アクション主催)、明治公園で「原
発ゼロをめざす中央集会」原発をなくす全国連絡会」がある。どちらも14時か
らでデモが終わり次第国会包囲行動の合流する)。
 もう一つは6月3日(月)「脱原発テント裁判を考える講演会」18時30分
明大リバティーホール。《300名先着》。
 さらに今週は5月31日(金)13時30分から日比谷野外音楽堂で福島原発
告訴団の「福島の叫びを聞いてください」がある。
 週末から週はじめの行動に参加し、選挙で浮足立つ動きに脱原発の声を届けよ
う。これは裁判の今後に深く関係すると思う。《裁判の傍聴記などは別の形で公
表される予定》
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