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NUCLEAIRE

ニュークレール情報板
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1714】
2013年1月9日(水)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
 
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.原子力規制委員会の危険な動き・再稼働の動き
   原子力規制委員会2つの検討チームの会合を傍聴して
   福島第一原発事故の教訓は活かされているのか?
                 工藤わかめ(たんぽぽ舎会員)
★2.新聞・雑誌から
  ◆「何としても9基再稼働を」関電社長年頭会見(1.7 東京新聞夕刊から)
  ◆核廃棄物の島・蘭嶼島 鎌田慧        (1.8 東京新聞から)
  ◆もんじゅ点検超過を陳謝 原子力機構、福井知事に
                        (1.8 東京新聞から抜粋)
  ◆「闘う政治家」って?  斉藤美奈子     (1.9 東京新聞から)
★3.たんぽぽ舎へ来た年賀状から その1
━━━━━━━
 ★1/10(木)「お話会」にご参加を!
  【金曜官邸前抗議行動 よもやま話・第2回】 お話:原田裕史さん
  日時:1月10日(木) 18:30 開場 19:00 開会  参加費 800円
  会場:「スペースたんぽぽ」 TEL 03-3238-9035
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.原子力規制委員会の危険な動き・再稼働の動き
 |  原子力規制委員会2つの検討チームの会合を傍聴して
 |  福島第一原発事故の教訓は活かされているのか?
 └────   工藤わかめ(たんぽぽ舎会員)
 
(1)原子力災害事前対策等に関する検討チーム 第5回会合
 12月27日(木)、議長は中村佳代子委員。主な議題は緊急事態区分・防護
 措置基準に基づく各主体の行動イメージ。
 資料にあった避難区域は30kmだった。この避難区域はどのような根拠で出
 されたものか、疑問に思った。福島第一原発で問題となったのは予想以上に広
 範囲に広がった放射能汚染であり、飯館村の位置は福島第一原発より40~5
 0kほど離れていた。また放射能は同心円上には広がらず、山脈などの地形や
 風向きの影響を受けながら広がっていき、北は岩手県南部、南は群馬県、東京
 北部までに及んだことは多くの人が知っている。また設定された緊急防護準備
 区域の線量率の毎時500μSV/h(実効線量50mSv/ 週)も高い。子
 ども、特に妊婦や乳幼児の場合もっと低いレベルでの避難も考えなくてならな
 いのではないか。この基準値については出席した関係者からも、もっと議論す
 べきという意見が出された。
 自治体の代表からは、事業者の情報提供の要請と避難の判断の主体はどこなの
 かということが、繰り返された。判断の主体は市町村の長、国や県は避難を促
 すのが役割というのがその回答。情報は国に集まり、市町村へはなかなか来な
 い。だから市町村での判断は難しいということのようだ。福島第一原発の事故
 では自治体への情報は遅れに遅れた。自治体が国に不信感を持つのも当然と思
 う。またその国にしても東電から情報は完全ではなかった。こうした現実を規
 制委員会はどう見ているのか。
(2)東京電力福島第一原子力発電所事故による住民の健康管理のあり方に関す
 る検討チーム 第4回会合~内容が余りにも片寄ったもの。福島県医師会副会
 長が抗議
 12月28日(金)、議長は中村佳代子委員。
 初めに中村委員からこれまでの議論を踏まえた整理案の説明があった。資料1
 に示された整理案では「・・・確定的影響のしきい線量を超える被ばく線量は
 認められていない。・・・・他の要因による発がんリスクの明らかな増加を証
 明するほどの被ばく線量は確認されていない。」等、非常に断定的であり、こ
 れで議論は終わったような印象だ。また、「東京電力福島第一原子力発電所事
 故による住民」としながら、健康管理が福島県に限られていた。
 福島県医師会副会長 木田医師からは福島県の医療のスタッフ不足の問題、放
 射能は隣県にも流れているので国が健康管理の実施をすべき、国の責任ついて
 言及してほしい、また整理案の文章が断定的あり、その根拠となるデータを出
 してほしい等の要望が出された。これに対して中村委員が、木田医師からの要
 望は意見としてお聞きするが、ホームページ上には載せないと話したため、傍
 聴者から、抗議の声があがり、木田医師からの抗議もあって、記録には載るこ
 ととなった。
 傍聴者は少なかったが、内容があまりにも偏ったものであり、なんども抗議の
 声があがった。会合の後も、傍聴者と委員との意見の衝突が続いた。
 新しくできた規制委員会の傍聴をわずか2回しただけだったが、形をつくって
 おこうという性急な姿勢を強く感じた。防災にしろ、健康管理の問題にしろ、
 人の命、あるいはその後の生活に関わる重要な問題のはずである。
 福島の事故ではあまりにも原子力発電の事故時の防災対策がいい加減で、混乱
 を招いたため、多くの人がしなくて済んだはずの被ばくをしてしまった。その
 反省がこの委員会で活かされているのでろうか。
 また、今回傍聴した2つの委員会で、「主体」ということばが気になった。
 「主体」とは責任をとるところがどこかということであり、その部分が非常に
 曖昧だった。はっきりさせようとすると、政策的なことには立ち入らないと逃
 げてしまう。一体、何のために作った委員会なのか。今後ともこの委員会を注
 視し続ける必要があると思う。
 
 
┏┓
┗■2.新聞・雑誌から
 └──── 
 
◆「何としても9基再稼働を」 関電社長年頭会見 (1.7 東京新聞夕刊から)
 
 関西電力の八木誠社長は七日、福井県庁で行った年頭の記者会見で、大飯原発
3.4号機(同県おおい町)を除き停止中の県内の原発九基について「安全対策
をやり、国民の理解を得た上で、なんとしても再稼働を果たしたい」と意欲を示
した。
 運転年数が四十年を超えた美浜原発1、2号機(同県美浜町)に関しては「今
後、原子力規制委員会が定める基準に対応したい。基準をクリアすれば運転を延
長できると理解している」と述べ、廃炉を前提にしない考えを明らかにした。
 四月に予定する電気料金値上げについては「電力事業は危機的な状況。電力供
給と収支の安定のため」と理解を求めた。政府に対しても、中長期のエネルギー
政策をぶれることなく進めてほしいと注文を付けた。
 
 
◆核廃棄物の島・蘭嶼島 鎌田慧(ルポライター)
                  (1.8 東京新聞 本音のコラムから)
 
 台湾東南にある台東市に正月明けの三日間滞在した。そこからさらに九十キロ
南東、フィリピン・ルソン島に近い、蘭嶼島を目指したのだが、強風に影響され、
小型飛行機はついに飛べなかった。
 蘭嶼島は海洋民族タオ族の島だが、台湾電力の原発「低レベル核廃棄物最終処
分場」として知られている。魚の缶詰工場を建設する、という触れこみで土地が
買収され、三十年前の一九八二年から十万本にもおよぶドラム缶が搬入された。
 政府と台湾電力は、補助金や電力無償化、奨学金支給などの利益誘導で住民の
抵抗を抑えてきた。ところがドラム缶の腐食破損がすすんで、放射能漏れが発生、
三割ほどが再装されたが、地域の汚染と子どもの障害などが指摘されている。
 村のたたずまいや施設の状況を、日本の核廃棄場・六ヶ所村と比べて見てみた
かった。それで空港ロビーで粘っていたのだが、島の強風はやむことなく、残念
ながら断念でざるをえなかった。
 台湾の核廃棄物が、交通が遮断されがちな絶海の孤島に捨てられ、米国の核実
験が先住民の地で行われ、日本の核廃棄物がエミンの地の開拓村に押し付けられ
る。危険な核政策の差別性をもろに考えさせられた空港ロビーに国の「経済部」
と台湾電力の「低レベル核廃棄物は地方を興し、共存共栄」の巨大は看板があっ
た。
 
 
◆もんじゅ点検超過を陳謝 原子力機構、福井知事に
                       (1.8 東京新聞から抜粋)
 日本原子力研究開発機構の鈴木篤之理事長は七日、年頭のあいさつで福井県庁
を訪れ、高速増殖炉もんじゅ(同県敦賀市)で九千以上の機器が点検時期を超過
していた問題で「私どものやり方に不十分なところがあった」と西川一誠知事に
陳謝した。
 鈴木理事長は「担当理事を常駐させ、原子力規制委員会に(調査結果を)報告
する」と説明。西川知事は「(核燃料サイクルで)基本的な施設であることをよ
くよく自覚し、取り組むことが重要だ」と述べた。
(-中略-)
 
 
◆「闘う政治家」って?  斉藤美奈子   (1.9 東京新聞から)
 
「美しい国へ」(文春新書)を読み直した。安倍晋三首相がまだ小泉内閣の官房
長官だった。2006年の本である。
 そうだった。思い出したよ、この巻頭言。政治家には2種類ある。<それは
「闘う政治家」と「闘わない政治家」である><わたしは常に「闘う政治家」であ
りたいと願っている>
そいつはちょいとズレてません?「闘う政治家」は権力に抗う野党政治家に相応
しいキャッチフレーズで、権力の中枢にいるあなたがいうのは変でしょ。当時の
私はそう思ったが、その後の彼はたしかに戦闘モードだった。首相就任わずか3
ケ後には戦闘モードで教育基本法の改定を強行し、戦闘モードで防衛庁を省に昇
格させた。
 「わたしの原点」と題して彼は祖父・岸信介の家がデモ隊に囲まれた60年安保
当時のことを書いている。晋三少年、時に6歳。長じて彼は確信する。<まちが
っているのは安保に反対するかれらのほうではないか>
民衆の運動が「敵」に見える環境で育った方である。脱原発デモも当然「敵」に
見えるよね。7年たっても戦闘モード全開で、原発や教育や歴史認識について語
る首相。いったい誰と闘う気なのか、相変わらずズレている気がしてならない。
 
 
┏┓
┗■3.たんぽぽ舎へ来た年賀状から その1
 └──── 
 
○      Aさん(多摩市・男性)「原発なくして安心な生活を」。第2の原発惨事は
  絶対に起こさせてはなりませんね。頑張って下さい。
○      Bさん(東京・女性)忘れっぽく反省もせず、差別の好きな多数派の国。仕
  方なく長生きをしてフンバル事にします。
○      Cさん(愛知県・男性)自民党政権が復活し、脱原発の道も又々きびしくな
  りそうですね。息の長いみなさんの活動を心から応援しております。
○      Dさん(東京・3多摩 女性)超タカ派の政権が誕生して、日本の行く末が
  心配ですね。小選挙区制のせいだとしても、今後、原発の再稼働どころか、
  計画中の原発も起き上ってきそうで、参院選に向けて、本物の脱原発派が結
  束して闘わないとー。
○      Eさん(埼玉県・男性)宝島社の本にたんぽぽ舎の鈴木千津子さんがご活躍
  なさっている姿を拝見いたしました。豆乳ヨーグルトで皆とがんばって下さ
  い。
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