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たんぽぽ舎です。【TMM:No1709】
2012年12月29日(土)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
 
                           転送歓迎
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★1.「総理、あなたに反対する人たちを見よ!」
   若い人たちのスピーチに希望を見た。
   12月28日(金)第37回新政権発足後初の官邸行動
                (小川治 たんぽぽ舎ボランティア)
★2.<連載2(食品と暮らしの安全No.285)>
   原発からの上手な撤退を   (著 今井伸・元毎日新聞論説委員)
★3.読書ノート(中村泰子)
   被ばく労働現場は日本社会の縮図 <下>
   被ばく労働を考えるネットワーク編「原発事故と被曝労働」を読んで
★4.新聞・雑誌から
  ◇脱原発政党再編の嵐 未来分党発表・みどり政党化 嘉田氏「志は同じ」
                    (12/29 東京新聞から抜粋)
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.「総理、あなたに反対する人たちを見よ!」
 |  若い人たちのスピーチに希望を見た。
 |  12月28日(金)第37回新政権発足後初の官邸行動
 └──── (小川治 たんぽぽ舎ボランティア)
 
17:50先々週の第35回同様、参加者はわずか。冷たい小雨が不安を募らせる。
にもかかわらず、機動隊員はいつもより少し人数が多い。18:00ごろ、一気に
人が増えて、周りが窮屈になってくる。今日の集会の特徴はスピーチをする人
が多く、若い人がほとんどで人数も多かったこと。議員さんは僅か。
 
○安倍氏、甘利氏は福島事故のA級戦犯だ。(志位和夫さん)
○自民党よ、奢るな、調子に乗るな。原子力はエネルギー問題ではない。人権
 の問題だ。政治家は人権・生命を守る人がなるべきだ
○核の危険が分からない人に総理になってほしくない。そんなの我慢できない。
 日本人は反対することを知らないのか。
○総理は国民の信任を得ていない。ただちに原発を止めなさい。
○次に事故が起きれば日本は破滅。すぐに廃炉すべき。そして使用済核燃料を
 安全に保管せよ。
○安倍総理、支持者ばかり見ていないで、自分に反対する人たちを見よ。
 
日本の舵取りを自負しているであろう、議員・官僚・財界の方々。一度でいい。
ここに集まる人たちを見にくればいいのだ。その声を聴けばいいのだ。
 
★来年1月の官邸行動は11日(金)、18日(金)、25日(金)の3回。
 なお1月4日(金)はテントを守ろう集会が午後5:00~7:00に開かれる。
 場所は経産省前テントひろば。
 
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┗■2.<連載2(食品と暮らしの安全No.285)>
 │   原発からの上手な撤退を
 └────(著 今井伸・元毎日新聞論説委員)
 -・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
 ★「食品と暮らしの安全」より許可を得て、2013年1月号(No.285)を
  連載で配信しています(全7回)。
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 渡辺喜美氏の「みんなの党」が面白いことを言っています。同党は、いわゆ
る進歩派でも、民意を重視する政党でもなく、小さな政府と市場原理を標榜す
る保守派です。みんなの党の考え方は、次のようなものです。
 「原発はもともと割高で、リスクが高く、民間ビジネスとしては成立しない。
アメリカでは今、天然ガス火力発電をやろうという発電会社はあるが、原子力
をやろうという発電会社はない。日本も小さい政府にして、エネルギー市場を
自由化して民間に任せれば、原発は存在できない。そうすれば、電気料金は安
くなり、政府の負担は減り、日本経済は強くなる」
 私は、みんなの党を支持しているわけではありませんが、原発がこれからた
どるコースは、みんなの党が言っている方向に近づいていくと思います。
 選挙のさなか、敦賀原発の直下の断層は活断層であることが認められ、同原
発は廃炉の可能性が高まりました。地震と津波に対応できない原発は、今後、
同じ運命をたどります。
 日本では、新規の原発建設はできないでしょう。福島原発事故を経験した後、
原発を誘致したり建設を認めたりする地域はありません。原発稼働期間40年の
原則が守られれば、現実として、日本の原発はいずれ1つも動かなくなります。
 かつて、アメリカがイラクに戦争を仕掛けました。思ったような結果が得ら
れないので、戦争を終わりにしたいと考え、戦争からの「出口戦略」を実行し
ました。
 今、日本は、原発からの出口戦略の最中です。福島原発事故までは、日本の
エネルギー戦略の柱は、電力の50%超を原発でまかなう、というものでした。
2012年の年末は、54基あった原発のうち稼働しているのは2基です。こういう、
本当に危ういエネルギー戦略から撤退しようとしているわけです。出口戦略と
は、撤退戦です。
 日本の戦国時代、有名な武将は、勝ったり負けたりしていました。最終勝者
の徳川家康も負け戦を経験しています。撤退戦の秘訣は、一番危険な「しんが
り」(最後尾)の戦い方・逃げ方だと言われます。「しんがり」が頑張ってい
るうちに、本隊が安全な所に逃げ、再起を図ればいいのです。
 我々の最終目標は、世界で最も進んだ、日本の強みを生かした合理的なエネ
ルギー利用を確立することです。撤退戦の中で、一喜一憂しても仕方ありませ
ん。  <次号につづく>
 
 
┏┓
┗■3.読書ノート
 │ 被ばく労働現場は日本社会の縮図 <下>
 │ 被ばく労働を考えるネットワーク編「原発事故と被曝労働」を読んで
 └────(中村泰子 たんぽぽ舎会員)
 
被ばく労働の現場の声がなかなか表面化しないのは、上からの徹底した抑圧が
あるからだ。多重下請けピンハネ構造は、口封じのしくみでもある。事故収束
作業員として働いているフリーター全般労働組合の北島教行さんは、東電社員
最優先の身分差別について次のように述べる。「ことあるごとに『自分の立場
や身分』を認識させられ、事故や違法運用の際は『逆らえないような身体や思
考』になるよう訓練され続けている。」「Jビレッジ大浴場も通退勤直行バス
もJビレッジ診療所も、『誰でも利用してよいことになってはいるが、絶対に使
ってはならない』という『ウラのオキテ』に支配されている。」しかし北島さん
は、「私は使いまくっている。不当な、『出身会社に基づいた実質的施設利用
制限差別』は徹底的に粉砕する。周囲の労働者にも利用制限が不当であること
を説明し、積極的に利用するよう毎日話をしている」という。東電から奴隷根
性を強制する圧力があり、受注競争からふるい落とされないよう必死になって
いる下請け企業にいて、作業員同士が生き残りをかけて牽制しあう中でのこう
した行動は容易なことではないだろう。
 
被ばく労働現場の前近代的構造は、日本社会を象徴するものだ。資本家階級の
思惑どおり、もの言えぬ非正規労働者の割合は増え続けている。全国日雇労働
組合協議会の中村光男さんは、「原発・下請け労働者の大半は、雇用の不安、
労働の諸権利の剥奪、低賃金という非正規労働者に共通の特徴に加えて、命と
健康を確実にむしばまれる苛酷さを背負わされている。被ばく労働はまず非正
規雇用の問題であり、産業の下請け制度を変えない限り解決しない。被ばく労
働問題は、日本の労働運動と社会運動の真価を問う問題だ」と提起する。
 
原発は被ばく労働で成り立っている。そこでは下層労働者が使い捨てられている。
原発がないと経済が立ち行かないとか、二酸化炭素削減がどうのとか、電気が足
りないとか、根拠不明の理由で推進・容認する人に対して、本書は誰が被ばく
労働をするのかと問いかける。原発を使えば使うほど、事故の危険、核のゴミ、
被ばく労働が増え続ける。この問いに答えられない限り、原発の正当性はない。
何より下請け労働者の使い捨てを許さない闘いが急務である。そして、誰かが
やらなければならない膨大な被ばく労働を実際にどうしていくのか、現場労働
者とつながって、労働者の立場に立った新しいしくみを作る必要がある。<完>
(「原発事故と被曝労働」:三一書房刊、1000円+税)
 
 
┏┓
┗■4.新聞・雑誌から
 └────
 
◆脱原発政党再編の嵐 未来分党発表・みどり政党化 嘉田氏「志は同じ」                     (12/29 東京新聞から抜粋)
 
滋賀県の嘉田由紀子知事と小沢一郎元民主党代表は二十八日、大津市内で記者会
見し、日本未来の党を事実上、分党すると正式に発表した。分党の手続きは二十
七日に既に終えている。脱原発を掲げた未来の党は結党から一カ月で分裂した。
 一方、参院議員四人でつくる会派「みどりの風」は二十八日、国会議員二人を
新たに加え、政党の届け出をした。みどりの風は衆院選前に所属議員が未来の党
に移ったことで政党要件を失っていたが、来年の参院選に向けて態勢を再整備し
た。
(―中略―)
脱原発に向けて野党勢力結集の軸となるのは「脱原発基本法案」。法案は「二〇
二五年までのできる限り早い時期に、脱原発を実現させなければならない」と明
記。市民団体「脱原発法制定全国ネットワーク」が呼び掛け、賛同した議員有志
が九月に法案を提出したが、衆院解散で廃案になった。法案には民主、社民、み
んな、旧国民の生活が第一など超党派の百人余の参議院が賛同人に名を連ねた。
しかし衆院選を経て賛同者は激減。参院選で脱原発を争点化するため、参院主導
で法案の再提出を働き掛ける。
 原発政策では、みんなの党の渡辺喜美代表も「原発ゼロを目指す勢力と、原発
続行勢力との対立軸は明快で、大きな争点の一つ」と指摘する。
 未来の党は、所属国会議員が阿部知子衆院議員だけで政治団体となるが嘉田氏
は「卒原発の実現を目的に、志を同じくする人々と連携したい」と強調。また未
来の党と分党して生活の党を立ち上げた小沢氏も「原発問題などで同じ方向を目
指して頑張ることに変わりはない」としている。今後、これら勢力が大同団結し
ていけるかどうかが、参院選に向けての焦点となる。
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