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ニュークレール情報板
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1444】
2012年5月5日(土) 地震と原発事故情報
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.「原発ゼロの記念日にカンパイ そして ダッシュだ」
    泊原発と闘い抜いた30年間(北海道岩内町 斉藤武一)
★2.「げんぱつやめちゃお!子どもの署名」約1万人分を
    5月7日内閣府に提出する成田すずさんからの手紙を紹介します。
                 (メルマガ読者・伊藤さんからの投稿)
★3.東電電気料金支払い留保について
    市民一人ひとりが自分の考えに基づいて
    東電へ原発事故の責任追及をしよう(茨城県 合田寅彦)
★4.本の紹介
 ◇『復興支援ボランティア、もう終わりですか?―大震災の中で見た
   被災地の矛盾と再起』中原健一郎・著
━━━━━━━
5月7日(月)午後4時から、反原発自治体議員・市民連盟 特別企画
「自治体の電気と電器をカエル計画」、場所・スペースたんぽぽ
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.「原発ゼロの記念日にカンパイ そして ダッシュだ」
 │   泊原発と闘い抜いた30年間
 └────(北海道岩内町 斉藤武一)
 
 原発への怒りを満身に包み込み、
 30年にわたり泊原発と闘ってきた。
 そんな私だが、今夜は、カンパイ。
 どこまでも素直にカンパイ。
 日本中で運転している原発などないのだから、カンパイ。
 
 福島の悲劇、原発のゴミ、原発解体、
 原発のある村や町のこれからのこと、
 問題は何も解決していないが、
 今夜は夜空へカンパイ。
 そして、夜が明けたら、ダッシュだ。
 私には、さらなる闘いが待っている。
 夜空よ。カンパイの思いを受け止めてくれ。
 カンパイからダッシュだ。
 さらなる闘いダッシュだ。
 
 今こそ、原発のない理想の未来を造りだす時だ。
 時代は、一人ひとりのダッシュを求めている。
 カンパイからダッシュだ。
 闘いに疲れ果てていようが、
 未来に向けてダッシュだ。
 
 ┌─泊原発地元「排水、生態系壊した」
 │  34年間、海水温測定。漁獲量も激減(5月4日 東京新聞より)
 │
 │国内の原発でただ一基運転中で、五日に停止する北海道電力泊原発3号機
 │(北海道泊村)。そこから5キロほど離れた岩内町の学習塾経営、斉藤
 │武一さん(59)は原発から流れ出る温排水を監視しようと1978年から
 │34年間、ほぼ毎日、近くの波止場で海水の温度を測り続けてきた。長年
 │積み上げたデータを基に「原発は環境破壊につながる」。原発ゼロには
 │「まだスタート地点」と表情を緩めない。
 │
 │ 海の向こうに泊原発を望む岩内港。斉藤さんは波止場からロープでバケ
 │ツをつるし、慣れた手つきで海水をくみ上げ、温度計を確認した。
 │ 「年間の平均水温は、自然変動を差し引いても、30年で0.3度上がっ
 │た」
 │ 岩内港を代表する海産物、スケトウダラの漁獲量は今や最盛期の一割以
 │下に。漁業の衰退で、町の人口も一万四千人余りとピーク時の六割ほどに
 │減った。「原発の排水が漁場の生態系に悪影響を与えた。岩内を壊した」
 │と言い切る。
 │(中略)
 │ 転機は、昨年3月の東京電力福島第一原発の事故直後。「原発に対する
 │国民の意識が、根底から変わった。この一年余りに道内で91回の講演に
 │招かれ、計1万人以上に海水温の話をした。近所のスーパーでも町民から
 │「がんばってるね」と声をかけられ、今まで見向きもされなかった活動が
 │共感を得ているとの手ごたえを感じる。
 │ 斉藤さんは5日深夜、泊原発が見えるいつもの波止場で、3号機の停止
 │を見守る。「これからは原発に頼らずに生きていく住民の覚悟が問われる
 │番」と話した。
 
 
┏┓
┗■2.「げんぱつやめちゃお!子どもの署名」約1万人分を
 │  5月7日内閣府に提出する成田すずさんからの手紙を紹介します。
 └────(メルマガ読者・伊藤さんからの投稿)
 
 みなさま
 突然のお手紙失礼いたします。
 私は「げんぱつやめちゃお!子どもの署名」発起人の成田すずと申します。
来る5月7日午前11時、この署名を内閣府総理大臣に提出することにいたし
ました。つきましては、このような署名活動があったこと、そして今提出する
に至った経緯など、どうしてもお知らせしたく、ペンをとった次第です。
 反原発を訴える子ども(未成年)だけの署名である「げんぱつやめちゃお!子
どもの署名」は、私が小学2年生の時に呼びかけたものです。
 1988年のスタート以来、各地の集会や郵送を通じて全国に広がりました。
当初設定していた半年の期限を過ぎても、石川県の自宅には日本中(海外も)の
顔も知らないおともだちからの封書が届き続け、以降10年ほどで署名総数は
1万人近くにのぼりました。
 1994年、村山富市内閣の時、署名は本来ならば提出のチャンスを迎えて
いました。ところが、当の発起人たるこの私が、「受験だから」という全く自
分勝手な口実で動かなかったために機会を逃してしまいました。
そして、その後、高校進学と同時に家を離れ、現在に至ります。
 
 昨年、原発の大事故が起こりました。1999年から沖縄に移っている私は、
刻一刻と伝えられる悲惨な情報を見聞きしながら、「こんなことになったら怖
いって、25年も前からわかっていたのに」と、何もできなかった自分自身を
うらみました。同時に、責任をきちんと果たさなければいけないという決意も
しました。3月14日、福島第一原発3号機が爆発したのは、私の子どもが7
歳の誕生日を迎えた日でした。自分が署名を始めた7歳。罰が下ったのではな
いかとさえ思います。
 子どもの力はあまりに弱く、大人はいつも忙しすぎます。
 だからこそ、子どもだった私たちの声を、子どもではなくなった今、もう
「忙しい」となどと言って逃げたりせず、しっかり届けたいと思います。
泊原発停止の「子どもの日」を出発点に、原発のない未来をこれからの子ども
たちに捧げたいのです。弱い子どもたちが「げんぱつやめちゃお」なんて叫ば
なくてもいいように。それには今しかありません。
 一部の方たちのなかには、脱原発をとなえる人は一時的な集団ヒステリーの
ようなものに陥っている、とする意見もあるようです。
 
そうではない。私たちはずっと前から原発を止めたかった。
この署名は動かぬ証拠です。
 
 この署名に協力して下さったすべてのみなさまへの感謝と、この活動そのも
ののこと、そして、これからの未来を原発のない未来にしていくという思いを
お伝えしたく、おたより申しあげました。
ありがとうございました。      (2012年4月30日 成田すず)
 
 
┏┓
┗■3.東電電気料金支払い留保について
 │   市民一人ひとりが自分の考えに基づいて
 │   東電へ原発事故の責任追及をしよう
 └────(茨城県 合田寅彦)
 
 目下、いろいろな団体が脱原発に向けて経産省や東電にアクションうを起こ
しています。それに対しての経産省や東電の応答は、恐らくマスコミなどに発
表された見解の域を出ないものでしょうから、公式的である分だけ彼らにとっ
てはいわば「扱いやすい」といえなくもありません。
 しかし、市民一人一人が個別に、それぞれ自分の考えにもとづいた損害賠償
請求や原発事故に対する責任追及、脱原発を主張して電気料金支払いを留保す
るとなると、東電の対応つまり市民への説得は一様にはいきません。こうした
市民の動きが日本中に澎湃(ほうはい)として起こるその事態こそ、経産省や
東電がいちばん恐れているのではないでしょうか。
 日常電気を使っているのに支払いを拒否することは、どこか後ろめたい思い
を抱きますが、私たちは「電気を選択できない」立場にあるわけですから、電
気という商品を独占している企業に対しては、こうした手段しかないわけです。
 
 私のこの闘いの手段は、日本消費者連盟、たんぽぽ舎、イロハネット等を通
じて全国に発信されています。
 おそらく3ヶ月滞納すると、東電の職員が請求書をもって戸別訪問に来ると
思います。その際、以下の半券を渡すようにしてはどうでしょうか。
 ・横長の短冊形の紙に真ん中に縦線を入れ、線の中央に割り印を押す。
 ・紙の左は「控え」、右は「東京電力(株)代表取締役社長○○殿
 ・左右に同文で「私の要求である○○が満たされることを確認した後、
  留保分の料金を支払います。」および日付、住所、氏名。左の「控え」
  には相手の受領サインをもらう欄をもうける。
 
 職員が来たら、丁重に応対し、あらかじめ相手の名刺をもらっておく(おそ
らく受領サインを拒否するでしょうから)。
 ○○には、損害賠償請求額でも、脱原発でも、東海第二原発廃炉でも、電気
料金値上げ取り下げでも、それぞれ自身の要求を記入すればいいでしょう。
 訪問の職員はいわばメッセンジャーですから、そのまま受け取ってなんら責
任はないのですが、万一受け取りを拒否するようなことがあれば、当方も請求
書の受け取りを拒否すればいいでしょう。
 
 
┏┓
┗■4.本の紹介
 └────
 
◇『復興支援ボランティア、もう終わりですか?―大震災の中で見た
  被災地の矛盾と再起』
 中原健一郎著、本体1500円 四六判224頁、出版元: 社会批評社
 
 [内容紹介]
 *あの3・11日から1年あまり――炊き出し、ヘドロ撤去、産業支援に
  まで奮闘する多数のボランティアたち――その東日本大震災ボランティア
  の活動を現地からルポ。
 *そこには、ボランティア目線で観た復興支援の真実の姿が……。
  被災地に渦巻く行政の矛盾、報道差別がもたらす悲劇をも描く。
 *被災者が恐れるのは、忘れられる大震災の記憶―それを今こそ記録する。
 
 本書の表紙・目次などは、下記のサイトでご覧下さい。
 *紹介ページ http://shakai.sub.jp/97-7.htm
 (株)社会批評社
  〒165-0034 東京都中野区大和町1-12-10小西ビル
  電話03(3310)0681 FAX03(3310)6561
  Email: shakai@mail3.alpha-net.ne.jp
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