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たんぽぽ舎です。【TMM:No1446】
2012年5月7日(月) 地震と原発事故情報
                            転送歓迎
━━━━━━━
★1.<テント日誌 5/5(土)――経産省前テントひろば238日目>
   原発が止まった日!その歴史的な子供の日に新たな繋がりを!
   カンショ踊りの音は霞ヶ関にこだまし太陽と月が祝福した
★2.5月5日のテントひろばに参加して
                     栄木忠良(たんぽぽ舎スタッフ、さよなら原発みなと)
★3.テントとハンスト・座り込みが全国へ広がった-再稼働阻止めざして!
   経産省前テントひろばの巨大な存在意義-うれしい思い
                     柳田真(たんぽぽ舎、反原発自治体議員・市民連盟)
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.<テント日誌 5/5(土)――経産省前テントひろば238日目>
 |  原発が止まった日!その歴史的な子供の日に新たな繋がりを!
 |  カンショ踊りの音は霞ヶ関にこだまし太陽と月が祝福した
 └────  
 
 晴れた!「こどもの日」に相応しい快晴の朝を迎えました。この数日の空模様
とはうって変わり、営業用原発の稼動がゼロとなる今夜を控えてそれを祝福する
かのようです。
 この日は集団ハンストの最終日と、泊原発が定期点検に入って日本で42年ぶ
りに全原発停止・発電稼動ゼロを迎える歴史的記念日。そのセレモニーを正午か
ら経産省テントひろば前で行い、今まで一緒に活動をして下さった方々や支援を
惜しみなく注いで下さった多くの皆さんと、まずは日本から原発の火が消えたこ
とを素直に喜び、再稼動阻止という新たな闘いに向かう決意を確認する日です。
 何よりも子ども達にそれをプレゼントできる事を喜び合いたいのです。
 
 まずは参加者に振舞う「柏餅」の調達。昨夜、注文内容の確認を行ってはいた
のですが、何せ500個という数の注文なので緊張が。
 和菓子屋さんに着くと先日注文に訪れた時と出で立ちが違うのでビックリされ
るが、今日の趣旨をお話しすると『そうでしたか、頑張って下さい』と激励を受
けました。
 11時半過ぎにテントに着くともうテント前は大勢の人の輪が出来ています。
さすがにマスコミも多く来ているようです。晴天の中、テントにこれだけの方が
訪れるのも久しぶりです。2日に皆さんで描いた「鯉のぼり」も爽やかな風の中
ではためいています。その中で一際目立っているのが、瀬戸内寂聴さんに描いて
頂いたもの。
 はじめ『どう描けば良いのよ?』などと躊躇されてはいましたが、一旦筆を進
めるとその勢いは止まらず一気に描き終えた力作です。丸でそのまま空に駆け上
っていくかのような素敵な「鯉のぼり」なので是非一度、テントひろばにお越し
下さりご覧頂ければ幸いです。
 Qさんが体調を崩されたということで見えていないのが残念。何よりもこの日
は彼と迎えたかった。そして天国の蔵ちゃんとも。見てるかな?蔵ちゃん?晴れ
た空の上からきっと一緒に参加してくれてると思うと胸が熱くなります。
 
 12時を少し過ぎ渕上太郎代表の挨拶でセレモニーが始まりました。いつもな
がら渕上さんの言葉は力強く、明快で私たちの気持ちを鼓舞してくれます。続い
ては福島の椎名千恵子さん。今日を迎えたお気持ちと「未来を孕むとつきとおか
のテント行動」の意味を語りますが、最初の言葉に胸が詰まります。
 『今、福島の子どもたちは復興気分の中で利用されています・・・。』今の福
島の現状はこの言葉によく表されています。一年が経っても何ら事態が好転しな
いで、「安全・復興キャンペーン」に子どもたちを動員し、さらなる被曝を強い
ていく政府・県に対して怒りを覚えますが、原発が止まっても何ら困らないこと
を知らしめて、脱原発運動を更なるステージに高めようと思う気持ちを再確認さ
せてくれる言葉でした。
 
 最後に7日間という長丁場をハンストされた江田忠雄さんの言葉で締めくくっ
てセレモニーを終えましたもちろんこの後にこの日用意した「柏餅」「鯉のぼり」
等などが皆さんに振舞われました。「柏餅」が好評だったのでホッと一安心です。
 13時頃になって、芝公園に福島の女性たちを先頭に向かいました。車を用意
するとか地下鉄でとか言っていたのに先頭はもう歩き始めています。結局、全て
徒歩で行くことになり、皆さんの意気込みを感じさせられました。
 
 集会では、鎌田慧さん、澤地久枝さん、古今亭菊千代さん、北海道の長田秀樹
さん、原子力資料情報室の山口幸夫さん、韓国の環境団体代表・崔冽さんの後、
いよいよ椎名さんの挨拶です。その時、壇上に福島の女性たちが登壇。黒田節子
さん、佐々木慶子さん、佐藤幸子さん、森園かずえさん、人見やよいさん、地脇
美和さんと今まで一緒に活動してきた皆さんの顔と合わせ10人程の皆さんが晴
れがましく見えました。そこでも椎名さんは力強く、思いのこもった情念の挨拶
をしました。福島みずほさんに続いて、福島・いわき市出身の神田香織の会場か
ら『かっこ良い!』と歓声が上がる挨拶の後に落合恵子さんのまとめ挨拶で閉会
しました。参加人数は主催者発表で5,500人とされましたが、芝公園23号地の
会場にはそれを上回ると思われる人で溢れていました。
 
 デモの開始に先立って、「カンショ踊り」を参加者の方に披露。公園の出口か
らデモに向かう人々の真ん前で、デモの参加者の方々の多くに踊りを見て頂く。
何度も踊り、その都度、良い反応を頂き、夕方からの経産省を踊りで取り囲む目
論見にデモ参加者の参加に期待が膨らみます。通りかかった福島みずほさんにも
手ほどきして踊って頂けました。デモ隊を送り出した後、急いでみんなで歩いて
テントまで帰る。
 
 テントひろばではミニコンサートが開かれており夕方からの第二部の気分を盛
り上げていす。約束した福島瑞穂さんがテントにいらっしゃり、一息つくと「カ
ンショ踊り」の出番です!何回かテント前でリハーサルを行い経産省本館正門前
に向かって踊り始めます。踊り上手を先頭、真ん中、最後尾と振り分け(トラメ
ガも)皆さんにレクチャーしながら踊りだすのですが、少しも前に進みません。
皆さんに前に進む要領をお見せしながら気が付くともう別館前の角に差し掛かり
ます。
 
 人数を確認しようと先頭まで行くと、もう国会通りを左折しています。ヒュー
マン・チェーンは一列でしたが、今回は二列三列となっているので7~800人
というところだろうか?約1時間、心地よい疲れと充実感で「カンショ踊り」で
経産省を取り囲むことが出来ました。そこにはデモの参加者が多くいらっしゃい
ました。
 その後のセレモニーでは全国の原発現地で闘っておられる人たちからのメッセ
ージが読み上げられる。長年、困難をこえて頑張ってこられた人たちとの心がつ
ながる。
 夜も更けて21時にセレモニーを終了したが、ほとんどの方は帰宅しようとし
ません。それは23時頃に予定されている、泊原発3号機の出力停止を皆で迎え
たいという思いからでした。
 アワー・プラネットTVの白石さんのお計らいで「ホクデン」のHPをプロジ
ェクターで投影して頂けたので皆さんでその時間を待つことにしました。23時
10分(実際には新聞発表によると23時03分)その時がやってきました。
 福島が過酷な状況の中、喜びの表現は慎むべきとの声もあるのを承知でしたが、
握手する方、抱き合う方、それぞれが日本から原発の電気が無くなったことを喜
び合いました。 そこに「世界ヒバクシャ」の森下美歩さんと安斉さんがやって
きて皆さんに喜びの差し入れを下さいました。
 
 長い一日が終わった。しかしこれは新たなスタートでもあります。今、50基
の原子炉の内、26基に燃料棒が入ったままになっているという。スイッチを押
せば直ぐにでも再稼動をしてしまう危うさがあるのです。このスイッチを押させ
ない闘いが始まったのです。
 そのためにも『経産省テントひろば』は立ち続けなくてはならないし、『とつ
きとおかのテント行動』も福島の現状を打破するためには成功させなくてはなり
ません。
これまで以上に多くの方の支援が必要になります。引き続き応援頂ければありが
たく思います。是非、一度テントにお越し下さいませ。お待ち申し上げます。 
 ( F記 )
 
(追記)定期検査のため、5日深夜に発電を停止した北海道電力泊原子力発電所
3号機(北海道泊村、91・2万キロ・ワット)は6日午前4時に原子炉が完全に
停止し、7日午前11時11分、原子炉内の水温が100度以下となる冷温停止状態に
なった。
 
 
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┗■2.5月5日のテントひろばに参加して
 └──── 栄木忠良(たんぽぽ舎スタッフ、さよなら原発みなと)
 
 1000万人アクション・デモの解散地となった浜松町駅隣りの芝離宮公園を出て
テント広場に着くと第2部が始まっていました。
 民衆の抵抗の踊りである「カンショ踊り」の列ができていて、600人を超える
人たちの経産省を一周する踊りがスタートしました。
 次にはテント広場を支えるグループや個人のあいさつが続き、福島から北海道
に避難している中学生の訴えが読み上げられました。
 国内の原発50基の全てが停止する歴史的なこの日、再稼働を絶対阻止するとい
うみんなの強い決意で大いに盛り上がりました。
柏餅やカレーがふるまわれ子どもたちは大喜びでした。
 夜の9時にセレモニーは終了しましたが、多くの人が11時の泊原発3号機の出
力停止を見とどけ、気持ちを新たにしていました。
 
 
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┗■3.テントとハンスト・座り込みが全国へ広がった-再稼働阻止めざして!
 |  経産省前テントひろばの巨大な存在意義-うれしい思い
 └──── 柳田真(たんぽぽ舎、反原発自治体議員・市民連盟)
 
 今号は、5月5日のテントの特集号という珍しい号です。
 5月5日は、たんぽぽ舎も多数の参加者で、芝公園集合のデモからひきつづい
て夕方のテント集会へ参加しました。うれしい集会でした。柏餅もおいしくいた
だきました。
 柳田も、あいさつで、原発やめようひとすじで前史を含む25年がんばってきた
たんぽぽ舎として、原発の電気ゼロのうれしい日だと述べました。
 同時に、経産省前テントひろばとハンスト・座り込みの闘いが全国へ波及して
いること、福井県大飯原発での6~7個ものテント、関西電力京都本社前のハン
スト・座り込みとテント、北陸電力富山支社前のテント(パラソル)の活動、その
他として。
 経産省前テントひろばの存在と活動が全国に広く伝わり、全国各地を激励して、
闘いを拡げていること。この根拠地を持続し、知恵を出し合い、再稼働阻止の陣
型をさらに大きく高くしよう。
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