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たんぽぽ舎です。【TMM:No1361】
2012年2月25日(土) 地震と原発事故情報
転送歓迎
(メルマガ編集部より:ナンバリング方法が変わりました)
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□
2月20日、関西電力高浜原子力発電所3号機が定期検査で停止
残るは東電1基、北海道電1基の計2基、全原発停止へあと一歩
【東京電力:柏崎刈羽6号 2012年3月26日に 定検入】
【北海道電力:泊3号 2012年4月末までに 定検入】
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□
★1.2/27講演「東北地方太平洋沖地震と原発事故後にわかった
いくつかのこと+直下型地震の恐れ」 島村英紀さん
★2.東大による名誉棄損並びに憲法違反裁判 明日香被告証人尋問傍聴記
槌田敦さんの追及に対し、明日香教授、明確な回答せず
二酸化炭素地球温暖化仮説を証明できず
たんぽぽ舎会員 近藤恭彦
★3.<テント日誌 2/23(木)>
春近づく雨の中 テントは今日も経産省に立ち向かう
― 経産省前テントひろば 166日目 ―
★4.たんぽぽ舎から
◇2/19たんぽぽ舎総会に参加して・感想…
大勢の参加、2人の講演、持久戦に耐えるためにたんぽぽ舎の
“場”の提供は重要
自治市民‘93表現問題部会担当 会社員 海老名 剛
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
───────────────────────────────────
★1.2/27講演「東北地方太平洋沖地震と原発事故後にわかった
いくつかのこと+直下型地震の恐れ」 島村英紀さん
───────────────────────────────────
日 時:2012年2月27日(月)18:45から21:00まで(開場18:30より)
講 師:島村英紀(しまむらひでき)さん(地震学者、地質学者)
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
参加費:1000円
2011年3月11日に起きた東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)は、原
発震災を引きおこしただけではなく、地震への政府の対応や対策にも大きな問題
をつきつけることになった。講演では、その後明らかになった東北地方太平洋沖
地震がどういう地震であったのか、また津波被害だけがクローズアップされてい
るが、それ以外の地震被害も、今後の教訓とすべきことを述べる。また、2万人
に迫る多数の犠牲者を生んでしまったのには、気象庁の津波警報に問題があった
のではないかも検証する。
そして、今後、日本を襲う地震の可能性について、東北地方太平洋沖地震のよ
うな巨大地震と、ある意味ではもっと恐ろしい首都圏の直下型地震の可能性につ
いても述べる。
●ドイツテレビ協会(ZDF)2012年3月7日(水曜)の特集「3.11から1年」に地震
学者として出演。
●テレビ朝日 2012年2月22日。朝のニュース番組「やじうまテレビ!」の「首都圏
直下型地震震度7」 5時~8時に放送と、「モーニングバード!」の「ニュースアップ!」
8時~9時55分に放送「首都直下で震度7も…国が想定見直しで被害どうなる?」に出演。
●島村英紀・最近の新聞記事から「夕刊フジ」2012年2月22日(水曜。なお、発行は前日)。
3頁。「衝撃!首都直下“震度7”の可能性…国が想定見直し」に島村英紀の
コメントが出ました。
●島村英紀・最近の新聞記事から「夕刊フジ」2012年2月21日(火曜。なお、発行は前日)。
1頁。「"M8"級が来たら…首都あまりに無防備!被害分からず」に島村英紀のコメントが
出ました。
●島村英紀・最近の新聞記事から「夕刊フジ」2012年2月21日(火曜。なお、発行は前日)。
2頁。「首都直下の前ブレか…“震源が内陸移動”の不気味」に島村英紀のコメントが出ました。
●島村英紀・最近の新聞記事から「夕刊フジ」 2012年2月19日(日曜。なお、発行は前日)。
1頁。「巨大地震を誘発か!愛知沖“新資源”掘削に専門家警告」に島村英紀のコメントが出ました。
───────────────────────────────────
★2.東大による名誉棄損並びに憲法違反裁判 明日香被告証人尋問傍聴記
槌田敦さんの追及に対し、明日香教授、明確な回答せず
二酸化炭素地球温暖化仮説を証明できず
たんぽぽ舎会員 近藤恭彦
───────────────────────────────────
去る2月14日火曜日に、東京大学IR3S裁判の傍聴に行って参りました。
◯ 原告槌田敦氏が、代理人の弁護士を立てずに裁判を行いましたので、槌田敦
氏の書いた陳述書に従って、前半は裁判長による原告槌田敦さんへの尋問、後半
は、原告による被告明日香壽川の尋問でした。それぞれおよそ1時間半ずつの尋
問でした。
尋問のメイン、圧巻であった後半の原告槌田敦さんによる被告明日香壽川の尋
問の部分についてレポートさせて戴きます。
◯ この問題となっている冊子『地球温暖化懐疑論批判』の元になったのは、明
日香氏が私的レベルでネットに発表していた、『地球温暖化問題懐疑論へのコメ
ントVer2.4』です。その内容を加筆修正して膨らました内容が『地球温暖化懐疑
論批判』です。
本書の記述には、一般の論文と違って、著者名が、明日香氏のみしか記されてい
ません。その事に関して明日香氏は、表紙に記された10名の共著の形であると答
えました。本当に10人で論議したかとの質問に、明日香氏は、大体みんなで議論
して書いたと答えていましたが、実体は、『地球温暖化問題懐疑論へのコメントVer2.4』
などの焼き直しに近いものがあり、事後承諾的なイメージがあります。
◯ 『地球温暖化懐疑論批判』のはじめに記された9項目の特徴の批判に関して、
槌田敦氏からの「自分はどの項目に当てはまるか?」の尋問に関しては、明日香
氏は色々言っていましたが明確な回答は得られませんでした。特に『三段論法の
誤謬』と糾弾された部分に関して、槌田氏が明日香氏にどこが三段論法の誤謬か
具体的に尋ねたところ、明日香氏は意味不明な事を言ってお茶を濁していました。
槌田氏及び裁判長から再度次回までにしっかり答えるかどうか回答を催促されて、
しぶしぶ次の公判に間に合うように書いて提出する事を了承し、裁判官に提出期
限を決められていました。
弁護士を立てないで行われた槌田敦氏自身による尋問は、素人ゆえに危惧され
た部分ですが、相手の弁護士以上に雄弁で、マシンガンの如く次々に尋問を繰り
出し、明日香壽川陣営はたじたじだったように感じました。
◯ 槌田敦さんの、「このような書物を個人としてネット上で発表したり、民間
の出版社から個人で出版する分にはとやかく言うつもりはないが、何故東大の名
の元に出版したか」の質問に対し、明日香壽川氏は、「出版はどこからでも良かったが、
丁度東大の住明正氏からから話があったので、東大から出版した。出版に当たって、
個人攻撃だとは思わなかった。公共機関が出版する事に関しても、特にまずいとは
思わなかった。」・・・ととぼけた発言に終始しました。
槌田敦氏の歯切れのいい尋問で、中々見応えのある裁判の傍聴でした。国策の
地球温暖化対策に物を申した槌田敦氏の裁判は、勝つには困難でしょうが、「間
違った国策」に一石を投じた裁判です。
◯ 裁判が終わった後、明日香氏が近くにいたので聴いてみました。
「二酸化炭素が温暖化の原因である証拠はあるのですか?」
「二酸化炭素には温室効果はあります。」
「それは分かっていますが二酸化炭素が主因だと言う証拠です。」
「それは、地球が証拠です・・。」
「実験結果を示せばいいのではないでしょうか?」
「それは無理です。地球全体の実験になってしまいます。」
この後出しゃばりな余計な方に邪魔されたので、話を続ける事は出来ませんでし
たが、二酸化炭素温暖化仮説推進派は、「地球でしか実験できないから、コンピュータ
シミュレーション以外では証拠を示せない」と言うスタンスであることを再認識
いたしました。つまり、彼らは、自ら二酸化炭素温暖化仮説を証明出来ないと間
接的に言っているように感じました。
複雑系カオスの地球の気候を、二酸化炭素だけ取り出して実験しても無意味だと
言う主張は分かりますが、それは裏返せば仮に地球が温暖化しているとしても、
色々な要因の相互作用で、二酸化炭素を主因にする事の無意味さに繋がるのでは
ないでしょうか?
───────────────────────────────────
★3.<テント日誌 2/23(木)>
春近づく雨の中 テントは今日も経産省に立ち向かう
― 経産省前テントひろば 166日目 ―
───────────────────────────────────
2月23日(木)明け方から小雨が止みもせず、昼近くにはかなりの雨になりま
したが、割と暖かくなりました。
テントの中は半分は地べたそのもので、雨が降ると、じわーっと濡れてきた
気持ち悪くなるのだが、このことを雨が降って初めて実感するというテイタラク。
できるだけ早く「床」上げとやらないとなあ、と思う。
きのう22日、新たにテントの後ろ(経産省からよく見える位置)に「福島
の母と子の声を聞いて」という大きな横断幕がはられました。最初は「福島の
母と子の声を聞け」というものでしたが、福島の方にも相談して、「聞いて」
と訂正されたものです。何でもないようなことですが、こういう気遣いはやは
り女性や母親からしか出てこない発想で、大事なことと思いました。
雨で散歩もままならず、うんざりしているところに、イタリア人記者の取材が
ありました。
昨年4月から福島の取材に入っているそうで、ダチョウの写真等も撮影したそう
です。イタリアの原発の話なども聞きたかったのですが、言葉がなかなか通じな
くてよくわかりませんでした。
わざわざ差し入れを持参いただいたのですが、それが熨斗つきの箱。率直に、
「中は何ですか」と聞いたのですが、「ケーキです」との返事。なるほどなあと
思って御礼はしました。
後であけて見たら、最中でした。ケーキというと私たちは、まさにあのケーキを
思い起こすのですが、お菓子の一種としての最中をケーキと言われたわけで、熨
斗付と併せて何となく面白く感じたところでした。
所用があって私はお付き合いできませんでしたが、Sさんは雨の中、関西電力
に抗議に行きました。一人でも頑張ると言っていました。
対経産省交渉。一応23日までに書類を出してほしいというので、5通の書類
を提出しました。もっともらしい(?)文書に、あれこれの印鑑をやたら押して、
ともかくも「承継の届出」等を会計課に提出したわけです。会計課が納得できる
のかどうか分かりませんが、お役所というのはやはりメンドウなところと思わざ
るを得ませんでした。
ついでに、先方から、立木の枝の伐採について、「業者が一括して行うので、
テント周辺の5、6本のケヤキについてはやむなくパスする、ということもでき
ないので」とのこと。テント撤去はあり得ないと宣言しているのだから、「テン
ト周辺の5、6本は残して、ほかの大部分の伐採を行う」というのが実際的で柔
軟な判断と思うのだが。
春めいて のげしも咲くか 潮見坂(たろう) (T・F)
───────────────────────────────────
★4.たんぽぽ舎から
◇2/19たんぽぽ舎総会に参加して・感想…
大勢の参加、2人の講演、持久戦に耐えるためにたんぽぽ舎の“場”の
提供は重要
自治市民‘93表現問題部会担当 会社員 海老名 剛
───────────────────────────────────
2/19たんぽぽ舎総会は、同日に大規模な集会・デモがあったにもかかわらず
大勢の方が参加されているという印象を持ちました。
講演では、菅井さんが現在の除染一辺倒の風潮を批判しつつ、土地を売却しな
い(定期借地権による)移住支援を提案されるのを興味深く聞いていたら最後に
菅井さんのご自宅の変形した菊の写真を見て、植物が影響を受けやすいとは前か
ら知識としては持っていましたが、実際に目の当たりにすると衝撃的でした。
山崎さんは、前年の大地震と今までは考慮されていなかった正断層との連動の話、
ストレステストの妥当性の無さやこれもまた最近の風潮である再生エネルギー
一辺倒について、現状の技術の組み合わせでもかなり改善できる事を示しました。
これも個人的に派手な新技術ばかりに注目する事を疑問視していて、シェールガス革命
やロシア極東部でのガス田開発などから、当分はLNGが主力になると認識して
いたのですんなり入ってきました。
私がそもそもたんぽぽ舎と関わりを持ったのは2年程前だと思います。その頃
より運動が活発になっています。そこで懸念されるのは運動が一過性となる事です。
六ヶ所村で長年抵抗運動を続けている方が著書の中で全力疾走して息切れして運動
から離れてしまう人がいるという記述があります。今はまだ推進側もおとなしめですが、
資金も人材も潤沢にあり、持久戦に耐えるだけの力を十分に持っています。
一時的な盛り上がりで国の原発政策を転換できずにすぐに冷めるようならば、
瞬く間に巻き返されるでしょう。セラフィールド、スリーマイル、ウラル核惨事、
チェルノブイリいずれも当事国では原発廃止に至っていません。同じ轍を踏まな
いために長期的な運動を支えるという意味で、たんぽぽ舎のように“場”を提供する
役割の重要性は高いと思います。
2012年2月25日(土) 地震と原発事故情報
転送歓迎
(メルマガ編集部より:ナンバリング方法が変わりました)
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□
2月20日、関西電力高浜原子力発電所3号機が定期検査で停止
残るは東電1基、北海道電1基の計2基、全原発停止へあと一歩
【東京電力:柏崎刈羽6号 2012年3月26日に 定検入】
【北海道電力:泊3号 2012年4月末までに 定検入】
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□
★1.2/27講演「東北地方太平洋沖地震と原発事故後にわかった
いくつかのこと+直下型地震の恐れ」 島村英紀さん
★2.東大による名誉棄損並びに憲法違反裁判 明日香被告証人尋問傍聴記
槌田敦さんの追及に対し、明日香教授、明確な回答せず
二酸化炭素地球温暖化仮説を証明できず
たんぽぽ舎会員 近藤恭彦
★3.<テント日誌 2/23(木)>
春近づく雨の中 テントは今日も経産省に立ち向かう
― 経産省前テントひろば 166日目 ―
★4.たんぽぽ舎から
◇2/19たんぽぽ舎総会に参加して・感想…
大勢の参加、2人の講演、持久戦に耐えるためにたんぽぽ舎の
“場”の提供は重要
自治市民‘93表現問題部会担当 会社員 海老名 剛
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★1.2/27講演「東北地方太平洋沖地震と原発事故後にわかった
いくつかのこと+直下型地震の恐れ」 島村英紀さん
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日 時:2012年2月27日(月)18:45から21:00まで(開場18:30より)
講 師:島村英紀(しまむらひでき)さん(地震学者、地質学者)
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
参加費:1000円
2011年3月11日に起きた東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)は、原
発震災を引きおこしただけではなく、地震への政府の対応や対策にも大きな問題
をつきつけることになった。講演では、その後明らかになった東北地方太平洋沖
地震がどういう地震であったのか、また津波被害だけがクローズアップされてい
るが、それ以外の地震被害も、今後の教訓とすべきことを述べる。また、2万人
に迫る多数の犠牲者を生んでしまったのには、気象庁の津波警報に問題があった
のではないかも検証する。
そして、今後、日本を襲う地震の可能性について、東北地方太平洋沖地震のよ
うな巨大地震と、ある意味ではもっと恐ろしい首都圏の直下型地震の可能性につ
いても述べる。
●ドイツテレビ協会(ZDF)2012年3月7日(水曜)の特集「3.11から1年」に地震
学者として出演。
●テレビ朝日 2012年2月22日。朝のニュース番組「やじうまテレビ!」の「首都圏
直下型地震震度7」 5時~8時に放送と、「モーニングバード!」の「ニュースアップ!」
8時~9時55分に放送「首都直下で震度7も…国が想定見直しで被害どうなる?」に出演。
●島村英紀・最近の新聞記事から「夕刊フジ」2012年2月22日(水曜。なお、発行は前日)。
3頁。「衝撃!首都直下“震度7”の可能性…国が想定見直し」に島村英紀の
コメントが出ました。
●島村英紀・最近の新聞記事から「夕刊フジ」2012年2月21日(火曜。なお、発行は前日)。
1頁。「"M8"級が来たら…首都あまりに無防備!被害分からず」に島村英紀のコメントが
出ました。
●島村英紀・最近の新聞記事から「夕刊フジ」2012年2月21日(火曜。なお、発行は前日)。
2頁。「首都直下の前ブレか…“震源が内陸移動”の不気味」に島村英紀のコメントが出ました。
●島村英紀・最近の新聞記事から「夕刊フジ」 2012年2月19日(日曜。なお、発行は前日)。
1頁。「巨大地震を誘発か!愛知沖“新資源”掘削に専門家警告」に島村英紀のコメントが出ました。
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★2.東大による名誉棄損並びに憲法違反裁判 明日香被告証人尋問傍聴記
槌田敦さんの追及に対し、明日香教授、明確な回答せず
二酸化炭素地球温暖化仮説を証明できず
たんぽぽ舎会員 近藤恭彦
───────────────────────────────────
去る2月14日火曜日に、東京大学IR3S裁判の傍聴に行って参りました。
◯ 原告槌田敦氏が、代理人の弁護士を立てずに裁判を行いましたので、槌田敦
氏の書いた陳述書に従って、前半は裁判長による原告槌田敦さんへの尋問、後半
は、原告による被告明日香壽川の尋問でした。それぞれおよそ1時間半ずつの尋
問でした。
尋問のメイン、圧巻であった後半の原告槌田敦さんによる被告明日香壽川の尋
問の部分についてレポートさせて戴きます。
◯ この問題となっている冊子『地球温暖化懐疑論批判』の元になったのは、明
日香氏が私的レベルでネットに発表していた、『地球温暖化問題懐疑論へのコメ
ントVer2.4』です。その内容を加筆修正して膨らました内容が『地球温暖化懐疑
論批判』です。
本書の記述には、一般の論文と違って、著者名が、明日香氏のみしか記されてい
ません。その事に関して明日香氏は、表紙に記された10名の共著の形であると答
えました。本当に10人で論議したかとの質問に、明日香氏は、大体みんなで議論
して書いたと答えていましたが、実体は、『地球温暖化問題懐疑論へのコメントVer2.4』
などの焼き直しに近いものがあり、事後承諾的なイメージがあります。
◯ 『地球温暖化懐疑論批判』のはじめに記された9項目の特徴の批判に関して、
槌田敦氏からの「自分はどの項目に当てはまるか?」の尋問に関しては、明日香
氏は色々言っていましたが明確な回答は得られませんでした。特に『三段論法の
誤謬』と糾弾された部分に関して、槌田氏が明日香氏にどこが三段論法の誤謬か
具体的に尋ねたところ、明日香氏は意味不明な事を言ってお茶を濁していました。
槌田氏及び裁判長から再度次回までにしっかり答えるかどうか回答を催促されて、
しぶしぶ次の公判に間に合うように書いて提出する事を了承し、裁判官に提出期
限を決められていました。
弁護士を立てないで行われた槌田敦氏自身による尋問は、素人ゆえに危惧され
た部分ですが、相手の弁護士以上に雄弁で、マシンガンの如く次々に尋問を繰り
出し、明日香壽川陣営はたじたじだったように感じました。
◯ 槌田敦さんの、「このような書物を個人としてネット上で発表したり、民間
の出版社から個人で出版する分にはとやかく言うつもりはないが、何故東大の名
の元に出版したか」の質問に対し、明日香壽川氏は、「出版はどこからでも良かったが、
丁度東大の住明正氏からから話があったので、東大から出版した。出版に当たって、
個人攻撃だとは思わなかった。公共機関が出版する事に関しても、特にまずいとは
思わなかった。」・・・ととぼけた発言に終始しました。
槌田敦氏の歯切れのいい尋問で、中々見応えのある裁判の傍聴でした。国策の
地球温暖化対策に物を申した槌田敦氏の裁判は、勝つには困難でしょうが、「間
違った国策」に一石を投じた裁判です。
◯ 裁判が終わった後、明日香氏が近くにいたので聴いてみました。
「二酸化炭素が温暖化の原因である証拠はあるのですか?」
「二酸化炭素には温室効果はあります。」
「それは分かっていますが二酸化炭素が主因だと言う証拠です。」
「それは、地球が証拠です・・。」
「実験結果を示せばいいのではないでしょうか?」
「それは無理です。地球全体の実験になってしまいます。」
この後出しゃばりな余計な方に邪魔されたので、話を続ける事は出来ませんでし
たが、二酸化炭素温暖化仮説推進派は、「地球でしか実験できないから、コンピュータ
シミュレーション以外では証拠を示せない」と言うスタンスであることを再認識
いたしました。つまり、彼らは、自ら二酸化炭素温暖化仮説を証明出来ないと間
接的に言っているように感じました。
複雑系カオスの地球の気候を、二酸化炭素だけ取り出して実験しても無意味だと
言う主張は分かりますが、それは裏返せば仮に地球が温暖化しているとしても、
色々な要因の相互作用で、二酸化炭素を主因にする事の無意味さに繋がるのでは
ないでしょうか?
───────────────────────────────────
★3.<テント日誌 2/23(木)>
春近づく雨の中 テントは今日も経産省に立ち向かう
― 経産省前テントひろば 166日目 ―
───────────────────────────────────
2月23日(木)明け方から小雨が止みもせず、昼近くにはかなりの雨になりま
したが、割と暖かくなりました。
テントの中は半分は地べたそのもので、雨が降ると、じわーっと濡れてきた
気持ち悪くなるのだが、このことを雨が降って初めて実感するというテイタラク。
できるだけ早く「床」上げとやらないとなあ、と思う。
きのう22日、新たにテントの後ろ(経産省からよく見える位置)に「福島
の母と子の声を聞いて」という大きな横断幕がはられました。最初は「福島の
母と子の声を聞け」というものでしたが、福島の方にも相談して、「聞いて」
と訂正されたものです。何でもないようなことですが、こういう気遣いはやは
り女性や母親からしか出てこない発想で、大事なことと思いました。
雨で散歩もままならず、うんざりしているところに、イタリア人記者の取材が
ありました。
昨年4月から福島の取材に入っているそうで、ダチョウの写真等も撮影したそう
です。イタリアの原発の話なども聞きたかったのですが、言葉がなかなか通じな
くてよくわかりませんでした。
わざわざ差し入れを持参いただいたのですが、それが熨斗つきの箱。率直に、
「中は何ですか」と聞いたのですが、「ケーキです」との返事。なるほどなあと
思って御礼はしました。
後であけて見たら、最中でした。ケーキというと私たちは、まさにあのケーキを
思い起こすのですが、お菓子の一種としての最中をケーキと言われたわけで、熨
斗付と併せて何となく面白く感じたところでした。
所用があって私はお付き合いできませんでしたが、Sさんは雨の中、関西電力
に抗議に行きました。一人でも頑張ると言っていました。
対経産省交渉。一応23日までに書類を出してほしいというので、5通の書類
を提出しました。もっともらしい(?)文書に、あれこれの印鑑をやたら押して、
ともかくも「承継の届出」等を会計課に提出したわけです。会計課が納得できる
のかどうか分かりませんが、お役所というのはやはりメンドウなところと思わざ
るを得ませんでした。
ついでに、先方から、立木の枝の伐採について、「業者が一括して行うので、
テント周辺の5、6本のケヤキについてはやむなくパスする、ということもでき
ないので」とのこと。テント撤去はあり得ないと宣言しているのだから、「テン
ト周辺の5、6本は残して、ほかの大部分の伐採を行う」というのが実際的で柔
軟な判断と思うのだが。
春めいて のげしも咲くか 潮見坂(たろう) (T・F)
───────────────────────────────────
★4.たんぽぽ舎から
◇2/19たんぽぽ舎総会に参加して・感想…
大勢の参加、2人の講演、持久戦に耐えるためにたんぽぽ舎の“場”の
提供は重要
自治市民‘93表現問題部会担当 会社員 海老名 剛
───────────────────────────────────
2/19たんぽぽ舎総会は、同日に大規模な集会・デモがあったにもかかわらず
大勢の方が参加されているという印象を持ちました。
講演では、菅井さんが現在の除染一辺倒の風潮を批判しつつ、土地を売却しな
い(定期借地権による)移住支援を提案されるのを興味深く聞いていたら最後に
菅井さんのご自宅の変形した菊の写真を見て、植物が影響を受けやすいとは前か
ら知識としては持っていましたが、実際に目の当たりにすると衝撃的でした。
山崎さんは、前年の大地震と今までは考慮されていなかった正断層との連動の話、
ストレステストの妥当性の無さやこれもまた最近の風潮である再生エネルギー
一辺倒について、現状の技術の組み合わせでもかなり改善できる事を示しました。
これも個人的に派手な新技術ばかりに注目する事を疑問視していて、シェールガス革命
やロシア極東部でのガス田開発などから、当分はLNGが主力になると認識して
いたのですんなり入ってきました。
私がそもそもたんぽぽ舎と関わりを持ったのは2年程前だと思います。その頃
より運動が活発になっています。そこで懸念されるのは運動が一過性となる事です。
六ヶ所村で長年抵抗運動を続けている方が著書の中で全力疾走して息切れして運動
から離れてしまう人がいるという記述があります。今はまだ推進側もおとなしめですが、
資金も人材も潤沢にあり、持久戦に耐えるだけの力を十分に持っています。
一時的な盛り上がりで国の原発政策を転換できずにすぐに冷めるようならば、
瞬く間に巻き返されるでしょう。セラフィールド、スリーマイル、ウラル核惨事、
チェルノブイリいずれも当事国では原発廃止に至っていません。同じ轍を踏まな
いために長期的な運動を支えるという意味で、たんぽぽ舎のように“場”を提供する
役割の重要性は高いと思います。
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