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たんぽぽ舎です。【TMM:No1357】
2012年2月22日 地震と原発事故情報 転送歓迎
(メルマガ編集部より:今日からナンバリング方法が変わります。
2種類あった番号を「TMM」のほうに統一します。)
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□
2月20日、関西電力高浜原子力発電所3号機が定期検査で停止
残るは東電1基、北海道電1基の計2基、全原発停止へあと一歩
【東京電力:柏崎刈羽6号 2012年3月26日に 定検入】
【北海道電力:泊3号 2012年4月末までに 定検入】
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□
★1.東日本大震災1年、進まない原発防災
─防潮堤完成は今年中に3カ所のみ 水素爆発対策も進んでいない
(2月22日 朝日新聞より抜粋)
★2.うれしいニュース
放送ウーマン賞2011に、OurPlanetTV 白石 草(はじめ)さん
★3.イベントのおさそい
◇さよなら原発!東村山ウォ-ク 3月18日(日)14:00集合・開会
◇第2回 原発推進と反原発運動の歴史を知る・学ぶ
2月24日(金)18:45、スペースたんぽ
★4.本の紹介
◇『検証 原発労働─現場労働者の過酷な実態』日本弁護士連合会 編
★5.新聞・雑誌から
◇米国原子力技術者ガンダーセン氏来日、「安全よりカネ」同じ轍
(2月22日 東京新聞こちら特報部より抜粋)
◇クウェート原発計画中止、福島事故受け昨年7月
(2月22日 東京新聞夕刊より抜粋)
◇福島事故後に8基を停止したドイツ、脱原発でも電力輸出超過
再生可能エネルギーによる発電量増加 ─ 日本は?
(2月20日 毎日新聞より抜粋)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
───────────────────────────────────
★1.東日本大震災1年、進まない原発防災
─防潮堤完成は今年中に3カ所のみ 水素爆発対策も進んでいない
(2012年2月22日 朝日新聞より抜粋)
──────────────────────────────────
東京電力福島第一原発事故を受け、国が全国の原発に求めた中長期の地震・
津波対策のうち、防潮堤と水素爆発対策の整備が進んでいないことが朝日新
聞の調べでわかった。防潮堤が今年度中に完成するのは3カ所にとどまった。
水素爆発防止対策を終えた原発はなく、多くが未着手。原発の再稼働の議論
が進む中、根本的な対策は道半ばだ。
原発の中長期的安全対策(朝日新聞調べ)一覧より
対策項目は3つ:防潮堤の設置・強化、水素爆発対策、非常用発電機の新設
・防潮堤対策 完了:0、実施中:9、美浜は4年後(2015年度)に完了予定、
もんじゅ、伊方、玄海などは実施せず。
・水素爆発対策としてはベント装置や水素結合装置の整備。計画15箇所の
うち10箇所が未着手。
・非常用発電機の新設は、未定または未着手という回答が5箇所。
(メルマガ編集部:原発防災が遅々として進まず、余震や大地震の心配が
あるのに原発再稼働なんて、どう考えても許せない。)
───────────────────────────────────
★2.うれしいニュース
放送ウーマン賞2011に、OurPlanetTV 白石 草(はじめ)さん
──────────────────────────────────
テレビ・ラジオ・制作会社・広告会社などで働く女性たちの組織「日本女性
放送懇談会」で毎年行っている、放送界で活躍したすぐれた功績をあげた女
性に仲間からの激励の意味をこめて『放送ウーマン賞』が今月8日、発表さ
れた。受賞は二人、堀川惠子さん(ドキュメンタリーディレクター)と、
白石草さん(NPO法人OurPlanetTV代表理事)。来月14日に贈賞式が開かれる。
(ホームページから、白石さんの紹介文を引用)
http://sjwrt.org/2012/02/info_housouwemen2011/
2001年の設立時からインターネットの特性を生かし、マス・メディアと異
なる視点で発信する新しいメディアのあり方を模索してこられました。特に
2011年の原発事故では、発生直後から他のフリージャーナリストたちと協力
し、放射能汚染について被災地の様子をいち早く伝えるとともに、独自の視
点で発信を続けています。また被曝への疑問や不安を持つ子どもたちの取材
活動をサポートした番組「私たちの未来は大丈夫?子どもが考える原発と
被曝」は、インターネット配信だけでなくCS朝日ニュースターでも放送され、
メディアの在り方に新たな可能性を示しました。メディアの多様性を自らの
行動で示し続けた10年間の活動に敬意を表し、放送ウーマン賞2011を
贈ります。
───────────────────────────────────
★3.イベントのおさそい
──────────────────────────────────
◇さよなら原発!東村山ウォ-ク
一日も早く、全ての原発を無くしてもらいたい!その思いを込めて、パレー
ドをします。お友達と、ご家族と、又は一人でも自由にご参加ください。
みんなの気持ちをつないで、ひろげていきましょう!
思い思いにプラカードや楽器などお持ち下さい
2012年3月18日(日)小雨決行 14:00集合・開会
14:30出発 都営東村山栄町2丁目第2アパート前の公園
16:00解散 本町2丁目第1仲よし広場
主催:3.18東村山ウォーク実行委員会
問い合わせ:
原発なくそう!東村山の会 岡村 090-2566-5741
さようなら原発!東村山 篠原 042-391-4898
◇第2回 原発推進と反原発運動の歴史を知る・学ぶ
日時 2月24日(金) 18:45~21:00(18:30開場)
場所 スペースたんぽぽ(千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル4F)
資料代:800円
「原発推進と反原発運動の歴史を知る・学ぶ」
1970年代から1980年第前半 原爆から原発へ ―原発利権の誕生―
お話 :山崎久隆さん(たんぽぽ舎副代表、劣化ウラン研究会代表)
───────────────────────────────────
★4.本の紹介
──────────────────────────────────
◇『検証 原発労働─現場労働者の過酷な実態』日本弁護士連合会 編
岩波ブックレットNo.827/本体500円+税
いま、福島第1原子力発電所の事故現場で必死になって命の危険を感じな
がら働いている原発関連労働者はどのような状況で働いているのか。
派遣2次下請け会社に雇用されたEさんは、派遣先の会社と「機密保持」
として「知り得た情報は厳に機密を保持。各種報道機関からの取材は一切受
けないものとする」との契約書を交わせられ働いている。一番危険なところ
で働かされ、「権利を主張すれば」「明日から来なくてよい」と使い捨てに
される。賃金も電力会社から元請に支払われる日当は7万円。何重にも重な
る中間搾取で原発労働者には10000円前後しか支払われないという。
日本弁護士連合会が昨年8月、原発労働問題のシンポジウムで発言内容
(匿名)をまとめたもの。ピンハネ、違法派遣、偽造請負、高い放射線量の
過酷な労働実態を告白した注目の一冊だ。
※小冊子『被ばく労働自己防衛マニュアル』
原発労働の危険性、もし原発に行かねばならないときの最低限の注意、仕
事中・離職後の自分の身を守るためのアドバイス、相談先一覧など、知って
おくべき事項をまとめた一冊。
この冊子は、被ばく労働を進めるガイドブックでは決してありません。本
人にすら被ばくの実態が知らされずにきた被ばく労働をこれ以上許さず、最
低限の労働者の権利と命を守り、被ばく労働の悲劇をこれ以上生み出さない
ために作られました。
原発労働者は、批判や告発をしにくい環境にあります。各地での取り組み
にこの冊子をご活用ください。
労働者に広く配布することを考え、定価はありません。可能な方・団体は
1部200円を目安にカンパをお願いします。広範に配布し労働相談活動
での利用を考えている方は、ご相談ください。
カンパ代・送料は同封する郵便振替用紙をご利用ください。
問い合わせ:
福島原発事故緊急会議 被曝労働問題プロジェクト
なすび(山谷労働者福祉会館)e-mai:nasubi@jca.apc.org
送付依頼先:contact@2011shinsai.info、TEL: 03-6424-5748
代表連絡先:ピープルズ・プラン研究所
東京都文京区関口1-44-3 信生堂ビル2F
☆たんぽぽ舎でも扱っています☆
───────────────────────────────────
★5.新聞・雑誌から
──────────────────────────────────
◇米国原子力技術者ガンダーセン氏来日、「安全よりカネ」同じ轍
(2月22日 東京新聞こちら特報部より抜粋)
東京電力福島第一原発のメルトダウン(炉心溶融)をいち早く指摘した米国
人のアーニー・ガンダーセンさん。著書「福島第一原発 ─ 真相と展望」
(集英社新書)の出版を機に来日した。米国でずさんな放射性物質化kン理
を内部告発し、原発の推進側から批判はへと転じたガンダーセンさんに話を
きいた。(中略)
福島原発事故の本質は、電力業界の利益優先体質と業界寄りの政府が安全対
策をおあざなりにしてきたことにあると総括。「第二原発に施した最新の安
全対策を、第一原発にも装備するべきだったが、費用面から見送られた」と
説明している。(中略)
米スリーマイル島での事故や旧ソ連でのチェルノブイリ塩の後ですら「安全
神話」を信じていた。転機が訪れたのは1990年。放射性物質をずさんに管理
していた勤め先の会社を告発、逆に会社から名誉棄損で訴えられた。米原子
力規制委員会(NRC)はガンダーセンさんの告発を無視した。(中略)
福島事故で「大自然の力に人間は対処できない」と気づいた。
日本での原発再稼働の動きについて問うと、「安全評価(ストレステスト)
は言葉遊び」と一喝した。「福島の事故処理費用は20兆円以上。部外者の
私が即時停止しろとは言えないが、30年稼働し原発から廃炉にした方がよ
い」(中略)
「足りないのは政治的な意思だけ。政治家と官僚は思考停止しており、改革
役は担えない。市民が自ら立ち上がらなければ、何も動かない」
◇クウェート原発計画中止、福島事故受け昨年7月
(2月22日 東京新聞夕刊より抜粋)
日本などと原発開発協力を進めていた中東の産油国クウェートの政府機関研
究員は、2月11日、東京電力福島第一原発の事故を受けて昨年7月に原発
計画の中止を打ち出したことを明らかにした。(中略)
原子力委員会の一部機能が移された「クウェート科学研究所」のオサマ・
サエグ研究員らは「福島原発の事故後、『なぜ(危険な)原発が必要なの
か』という声が国民の間で高まった」と背景を説明。狭い国土の中で放射性
廃棄物の貯蔵場所をどこに設置するのかなどの問題もあったと指摘した。
◇福島事故後に8基を停止したドイツ、脱原発でも電力輸出超過
再生可能エネルギーによる発電量増加 ─ 日本は?
(2月20日 毎日新聞より抜粋)
東京電力福島第1原発事故後に「脱原発」を決め、国内17基の原発のうち
約半数にあたる8基を停止したドイツが昨年、周辺諸国との間で、電力輸入
量よりも輸出量が多い輸出超過になっていたことが分かった。脱原発後、
いったんは輸入超過に陥ったが、昨年10月に“黒字”に転じた。太陽光や
風力などの再生可能エネルギーの増加と、全体のエネルギー消費量を抑える
「効率化」が回復の要因だという。厳冬の影響もあり、電力不足の原発大国
フランスにも輸出している。(中略)震災前は周辺国との電力収支が輸出超
過だったが、昨年5月に輸入超過に転落した。フランスからの輸入が前年の
3割増になるなど昨年9月まで輸入超過の状態が続いた。(中略)
今年2月に入り、欧州各地で氷点下10度を下回る厳冬になると、電気暖房
が全体の3分の1を占めるとされるフランスで原発をフル稼働しても電力が
足りなくなった。このため、2月の17日間のうち6日間は電力需要の多い
午後7時ごろを中心にドイツからフランスへの輸出超過になり、電力の7割
を原発に頼るフランスが脱原発のドイツに依存する事態になった。
昨年のドイツの発電量に占める原発の割合は約22%から18%弱程度に低
下する一方、再生可能エネルギーは約20%に上昇した。さらに、褐炭、石
炭、ガスなどが微増しており、原発の目減り分を補っている。
一方、日本では再生可能エネルギーによる発電量(10年度)は全体の約10%
にとどまり、太陽光や風力など水力以外の新しいエネルギーは約1%に過ぎ
ない。
2012年2月22日 地震と原発事故情報 転送歓迎
(メルマガ編集部より:今日からナンバリング方法が変わります。
2種類あった番号を「TMM」のほうに統一します。)
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□
2月20日、関西電力高浜原子力発電所3号機が定期検査で停止
残るは東電1基、北海道電1基の計2基、全原発停止へあと一歩
【東京電力:柏崎刈羽6号 2012年3月26日に 定検入】
【北海道電力:泊3号 2012年4月末までに 定検入】
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□
★1.東日本大震災1年、進まない原発防災
─防潮堤完成は今年中に3カ所のみ 水素爆発対策も進んでいない
(2月22日 朝日新聞より抜粋)
★2.うれしいニュース
放送ウーマン賞2011に、OurPlanetTV 白石 草(はじめ)さん
★3.イベントのおさそい
◇さよなら原発!東村山ウォ-ク 3月18日(日)14:00集合・開会
◇第2回 原発推進と反原発運動の歴史を知る・学ぶ
2月24日(金)18:45、スペースたんぽ
★4.本の紹介
◇『検証 原発労働─現場労働者の過酷な実態』日本弁護士連合会 編
★5.新聞・雑誌から
◇米国原子力技術者ガンダーセン氏来日、「安全よりカネ」同じ轍
(2月22日 東京新聞こちら特報部より抜粋)
◇クウェート原発計画中止、福島事故受け昨年7月
(2月22日 東京新聞夕刊より抜粋)
◇福島事故後に8基を停止したドイツ、脱原発でも電力輸出超過
再生可能エネルギーによる発電量増加 ─ 日本は?
(2月20日 毎日新聞より抜粋)
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★1.東日本大震災1年、進まない原発防災
─防潮堤完成は今年中に3カ所のみ 水素爆発対策も進んでいない
(2012年2月22日 朝日新聞より抜粋)
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東京電力福島第一原発事故を受け、国が全国の原発に求めた中長期の地震・
津波対策のうち、防潮堤と水素爆発対策の整備が進んでいないことが朝日新
聞の調べでわかった。防潮堤が今年度中に完成するのは3カ所にとどまった。
水素爆発防止対策を終えた原発はなく、多くが未着手。原発の再稼働の議論
が進む中、根本的な対策は道半ばだ。
原発の中長期的安全対策(朝日新聞調べ)一覧より
対策項目は3つ:防潮堤の設置・強化、水素爆発対策、非常用発電機の新設
・防潮堤対策 完了:0、実施中:9、美浜は4年後(2015年度)に完了予定、
もんじゅ、伊方、玄海などは実施せず。
・水素爆発対策としてはベント装置や水素結合装置の整備。計画15箇所の
うち10箇所が未着手。
・非常用発電機の新設は、未定または未着手という回答が5箇所。
(メルマガ編集部:原発防災が遅々として進まず、余震や大地震の心配が
あるのに原発再稼働なんて、どう考えても許せない。)
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★2.うれしいニュース
放送ウーマン賞2011に、OurPlanetTV 白石 草(はじめ)さん
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テレビ・ラジオ・制作会社・広告会社などで働く女性たちの組織「日本女性
放送懇談会」で毎年行っている、放送界で活躍したすぐれた功績をあげた女
性に仲間からの激励の意味をこめて『放送ウーマン賞』が今月8日、発表さ
れた。受賞は二人、堀川惠子さん(ドキュメンタリーディレクター)と、
白石草さん(NPO法人OurPlanetTV代表理事)。来月14日に贈賞式が開かれる。
(ホームページから、白石さんの紹介文を引用)
http://sjwrt.org/2012/02/info_housouwemen2011/
2001年の設立時からインターネットの特性を生かし、マス・メディアと異
なる視点で発信する新しいメディアのあり方を模索してこられました。特に
2011年の原発事故では、発生直後から他のフリージャーナリストたちと協力
し、放射能汚染について被災地の様子をいち早く伝えるとともに、独自の視
点で発信を続けています。また被曝への疑問や不安を持つ子どもたちの取材
活動をサポートした番組「私たちの未来は大丈夫?子どもが考える原発と
被曝」は、インターネット配信だけでなくCS朝日ニュースターでも放送され、
メディアの在り方に新たな可能性を示しました。メディアの多様性を自らの
行動で示し続けた10年間の活動に敬意を表し、放送ウーマン賞2011を
贈ります。
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★3.イベントのおさそい
──────────────────────────────────
◇さよなら原発!東村山ウォ-ク
一日も早く、全ての原発を無くしてもらいたい!その思いを込めて、パレー
ドをします。お友達と、ご家族と、又は一人でも自由にご参加ください。
みんなの気持ちをつないで、ひろげていきましょう!
思い思いにプラカードや楽器などお持ち下さい
2012年3月18日(日)小雨決行 14:00集合・開会
14:30出発 都営東村山栄町2丁目第2アパート前の公園
16:00解散 本町2丁目第1仲よし広場
主催:3.18東村山ウォーク実行委員会
問い合わせ:
原発なくそう!東村山の会 岡村 090-2566-5741
さようなら原発!東村山 篠原 042-391-4898
◇第2回 原発推進と反原発運動の歴史を知る・学ぶ
日時 2月24日(金) 18:45~21:00(18:30開場)
場所 スペースたんぽぽ(千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル4F)
資料代:800円
「原発推進と反原発運動の歴史を知る・学ぶ」
1970年代から1980年第前半 原爆から原発へ ―原発利権の誕生―
お話 :山崎久隆さん(たんぽぽ舎副代表、劣化ウラン研究会代表)
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★4.本の紹介
──────────────────────────────────
◇『検証 原発労働─現場労働者の過酷な実態』日本弁護士連合会 編
岩波ブックレットNo.827/本体500円+税
いま、福島第1原子力発電所の事故現場で必死になって命の危険を感じな
がら働いている原発関連労働者はどのような状況で働いているのか。
派遣2次下請け会社に雇用されたEさんは、派遣先の会社と「機密保持」
として「知り得た情報は厳に機密を保持。各種報道機関からの取材は一切受
けないものとする」との契約書を交わせられ働いている。一番危険なところ
で働かされ、「権利を主張すれば」「明日から来なくてよい」と使い捨てに
される。賃金も電力会社から元請に支払われる日当は7万円。何重にも重な
る中間搾取で原発労働者には10000円前後しか支払われないという。
日本弁護士連合会が昨年8月、原発労働問題のシンポジウムで発言内容
(匿名)をまとめたもの。ピンハネ、違法派遣、偽造請負、高い放射線量の
過酷な労働実態を告白した注目の一冊だ。
※小冊子『被ばく労働自己防衛マニュアル』
原発労働の危険性、もし原発に行かねばならないときの最低限の注意、仕
事中・離職後の自分の身を守るためのアドバイス、相談先一覧など、知って
おくべき事項をまとめた一冊。
この冊子は、被ばく労働を進めるガイドブックでは決してありません。本
人にすら被ばくの実態が知らされずにきた被ばく労働をこれ以上許さず、最
低限の労働者の権利と命を守り、被ばく労働の悲劇をこれ以上生み出さない
ために作られました。
原発労働者は、批判や告発をしにくい環境にあります。各地での取り組み
にこの冊子をご活用ください。
労働者に広く配布することを考え、定価はありません。可能な方・団体は
1部200円を目安にカンパをお願いします。広範に配布し労働相談活動
での利用を考えている方は、ご相談ください。
カンパ代・送料は同封する郵便振替用紙をご利用ください。
問い合わせ:
福島原発事故緊急会議 被曝労働問題プロジェクト
なすび(山谷労働者福祉会館)e-mai:nasubi@jca.apc.org
送付依頼先:contact@2011shinsai.info、TEL: 03-6424-5748
代表連絡先:ピープルズ・プラン研究所
東京都文京区関口1-44-3 信生堂ビル2F
☆たんぽぽ舎でも扱っています☆
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★5.新聞・雑誌から
──────────────────────────────────
◇米国原子力技術者ガンダーセン氏来日、「安全よりカネ」同じ轍
(2月22日 東京新聞こちら特報部より抜粋)
東京電力福島第一原発のメルトダウン(炉心溶融)をいち早く指摘した米国
人のアーニー・ガンダーセンさん。著書「福島第一原発 ─ 真相と展望」
(集英社新書)の出版を機に来日した。米国でずさんな放射性物質化kン理
を内部告発し、原発の推進側から批判はへと転じたガンダーセンさんに話を
きいた。(中略)
福島原発事故の本質は、電力業界の利益優先体質と業界寄りの政府が安全対
策をおあざなりにしてきたことにあると総括。「第二原発に施した最新の安
全対策を、第一原発にも装備するべきだったが、費用面から見送られた」と
説明している。(中略)
米スリーマイル島での事故や旧ソ連でのチェルノブイリ塩の後ですら「安全
神話」を信じていた。転機が訪れたのは1990年。放射性物質をずさんに管理
していた勤め先の会社を告発、逆に会社から名誉棄損で訴えられた。米原子
力規制委員会(NRC)はガンダーセンさんの告発を無視した。(中略)
福島事故で「大自然の力に人間は対処できない」と気づいた。
日本での原発再稼働の動きについて問うと、「安全評価(ストレステスト)
は言葉遊び」と一喝した。「福島の事故処理費用は20兆円以上。部外者の
私が即時停止しろとは言えないが、30年稼働し原発から廃炉にした方がよ
い」(中略)
「足りないのは政治的な意思だけ。政治家と官僚は思考停止しており、改革
役は担えない。市民が自ら立ち上がらなければ、何も動かない」
◇クウェート原発計画中止、福島事故受け昨年7月
(2月22日 東京新聞夕刊より抜粋)
日本などと原発開発協力を進めていた中東の産油国クウェートの政府機関研
究員は、2月11日、東京電力福島第一原発の事故を受けて昨年7月に原発
計画の中止を打ち出したことを明らかにした。(中略)
原子力委員会の一部機能が移された「クウェート科学研究所」のオサマ・
サエグ研究員らは「福島原発の事故後、『なぜ(危険な)原発が必要なの
か』という声が国民の間で高まった」と背景を説明。狭い国土の中で放射性
廃棄物の貯蔵場所をどこに設置するのかなどの問題もあったと指摘した。
◇福島事故後に8基を停止したドイツ、脱原発でも電力輸出超過
再生可能エネルギーによる発電量増加 ─ 日本は?
(2月20日 毎日新聞より抜粋)
東京電力福島第1原発事故後に「脱原発」を決め、国内17基の原発のうち
約半数にあたる8基を停止したドイツが昨年、周辺諸国との間で、電力輸入
量よりも輸出量が多い輸出超過になっていたことが分かった。脱原発後、
いったんは輸入超過に陥ったが、昨年10月に“黒字”に転じた。太陽光や
風力などの再生可能エネルギーの増加と、全体のエネルギー消費量を抑える
「効率化」が回復の要因だという。厳冬の影響もあり、電力不足の原発大国
フランスにも輸出している。(中略)震災前は周辺国との電力収支が輸出超
過だったが、昨年5月に輸入超過に転落した。フランスからの輸入が前年の
3割増になるなど昨年9月まで輸入超過の状態が続いた。(中略)
今年2月に入り、欧州各地で氷点下10度を下回る厳冬になると、電気暖房
が全体の3分の1を占めるとされるフランスで原発をフル稼働しても電力が
足りなくなった。このため、2月の17日間のうち6日間は電力需要の多い
午後7時ごろを中心にドイツからフランスへの輸出超過になり、電力の7割
を原発に頼るフランスが脱原発のドイツに依存する事態になった。
昨年のドイツの発電量に占める原発の割合は約22%から18%弱程度に低
下する一方、再生可能エネルギーは約20%に上昇した。さらに、褐炭、石
炭、ガスなどが微増しており、原発の目減り分を補っている。
一方、日本では再生可能エネルギーによる発電量(10年度)は全体の約10%
にとどまり、太陽光や風力など水力以外の新しいエネルギーは約1%に過ぎ
ない。
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