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たんぽぽ舎です。【TMM:No1348】
                               転送歓迎
 
       ◆ 地震と原発事故情報 その333 ◆
      3つの情報をお知らせします(2月15日)
 
 1月27日、中国電力島根原子力発電所2号機が定期検査で停止。
 残るは東電1基、関電1基、北海道電1基の計3基、全原発停止へあと一歩
  【東京電力:柏崎刈羽6号 2012年3月26日に 定検入】
  【関西電力:高浜3号 2012年2月20日 定検入】
  【北海道電力:泊3号 2012年4月末までに 定検入】
 
 
★1.壊れる温度計で「冷温停止」と主張するの怪
   東電も保安院も、温度計以上に「壊れて」いる。    (山崎久隆)
★2.たんぽぽ舎から講演会のお知らせ
 ◇2月17日(金) 18:45から 場所:スペースたんぽぽ
  講師:島薗進さん
 ◇2月19日(日) 16時から、たんぽぽ舎総会(第2部)で2つの記念講演
  講師:菅井益郎、山崎久隆
★3.原子力安全委員会 臨時会議を傍聴した読者からの報告
 ◇原子力安全委員会を傍聴して ―デタラメ「安全」委員会に抗議を―
                    さよなら原発みなと 佐藤れい子
 ◇安全委員会と枝野経産相に抗議のメールとファクスを送りました。
                    さよなら原発みなと 山田知恵子
 
(編集部より2月26日のイベント案内 (ひばりが丘公民館でのお話会)
 主催者の連絡先が抜けていました。申し訳ありません。
 主催:ヤドカリハウス(菜の花つうしん) 電話0422-33-9282
 
__________________________________
 
★1.壊れる温度計で「冷温停止」と主張するの怪
   東電も保安院も、温度計以上に「壊れて」いる。
                             (山崎久隆)
 
 炉心の破壊された燃料と瓦礫の溶融物(これをデブリという)は、常に核燃
料に含まれる放射性物質の崩壊により、熱が出続けている。これを「崩壊熱」
と言うが、その熱量は、東電の評価でも冷却水が補給されなくなると数日で再
溶融にいたり、大量の放射能を拡散させるとされる。
 そのため今でも冷却水を炉心に投入しており、毎時1トンほどの量になる。
破壊された燃料を掛け流ししているわけだから、放射性物質が大量に出てくる
最大の原因になっているが、止めるわけにはいかない。
 
 通常、原子炉が停止しているならば、圧力容器内にある燃料は冷却水につ
かっている。使用済燃料プールの中の燃料も同様だ。水の循環が止まれば沸騰
する可能性はあるが、水の補給が続く限り、燃料が溶けることは無い。
 ところが福島第一原発1~3号機の圧力容器には燃料のデブリが崩れ落ちて
おり、この状態では燃料を冷やすための冷却水が十分に行き渡らない。
 溶けてしまった状態では、燃料棒もチャンネルボックスも原型を止めておら
ず、水を流しても固まっている部分の中心には届かないだろう。もし固まりそ
のものが水につかっているならば、冷却能力は維持できていると考えられる。
けれども圧力容器の水位計はダウンスケール状態、つまり測定不能となってい
る。おそらく水は入れるそばから燃料デブリであいた穴を抜けて流出している
とみられる。これでは冠水ができず、露出しているデブリがあった場合は冷却
不能となる。
 
 圧力容器表面の温度計は、冷却が維持できていることを知る唯一の方法だ。
 この温度計は本来は原子炉圧力容器内部の水温を測定する装置だったが、冷
却水が抜けてしまったため、おそらく圧力容器の表面温度を測っているに過ぎ
ないと考えられる。
 そのため本来は健全な原子炉で100度以下を意味する「冷温停止状態」で
あるかどうかを、この温度計で80度以下になることで判断している。もとも
と温度計が原子炉破壊の過程で高温に晒されて破損した可能性と、水の温度で
は無く雰囲気温度を測っているためと、燃料が何処でどうなっているかも分か
らないために、正確性に欠けることを考慮したものとみられる。
 
 水位も温度も不明
 
 その温度計の一つが、ついに破壊された。これは原子炉内部を知る方法を失
うことを意味する。
 圧力容器の同じ高さには120度の角度を経てまだ2個、それより約15セ
ンチ低い場所には3個の温度計が生きているとしても、圧力容器の一角の温度
が分からないのだから事態は深刻と言わねばならない。
 もともと、原子炉破壊の経緯を考えれば、温度計の健全性や性能は期待でき
なかった。全損していても不思議では無い。もともとは運転温度273度から
0度くらいの間の原子炉圧力容器温度を測定するために付けられている。最高
使用温度は400度。これ以上になると破壊される可能性がある。特に燃料が
溶けた場所に近い温度計は内部が数百度になってしまい、導線や溶接部に損傷
があるかもしれない。
 こんな状態になった温度計は普通ならば直ちに全部交換する。それが出来な
いから不安定なままに使い続けているのが実態だ。指示値が合っている保証も
ない。これから次々に計測不能になってしまうだろう。
 水位も温度も不明では、冷却が十分出来ているか確認する方法が無くなる。
あとは放出される放射能量、特にキセノンなどの希ガスが突如増大して「臨
界」と判断するかどうかといった事態になる。
 代替計測装置を早急にと、経産省が指示したと言うが、いまさら温度を測定
する方法など他にはほとんど考えにくい。
 燃料体が整然と立ち並んでいる原子炉ではない。メチャクチャに壊れて、さ
らに圧力容器をも突き抜けて溜まったデブリを含めて、温度を管理するなど到
底出来ない状態だということを改めて思い知らされている。
 
 再度放射能放出の危機
 
 冷却能力が低下し、デブリの一部が高温になった場合、直ちに爆発すること
は無いにしても、放射性物質の大量放出になるだろう。
 特にセシウムは噴出する蒸気に付着して拡散してしまうと考えられる。一定
の割合でストロンチウムも放出される。
 環境への放射の放出を繰り返すことになれば、汚染地域がさらに拡大する危
険性もある。
 原子炉内部からの放出を止めるための、根本的な解決を早急に考えるべきだ
ろう。
 
 
★2.たんぽぽ舎から、講演会のお知らせ
 
 ◇2月17日(金) 18:45から 場所:スペースたんぽぽ
 『科学・大学・学会が信頼を失うとき ─ 放射線の健康影響をめぐって』
  講師:島薗進さん(東京大学大学院教授)
  最近の活動:
  ☆東大のホームページに関し総長に要請(『…以上のような背景から、
   私たちは、東京大学のホームページで公開されている「東京大学環境
   放射線情報」に注目し、6月13日(月)、このページについて総長に要
   請を行いました。今回、私たちが行った要請は、特に東京大学柏キャン
   パスの放射線量に関する見解に関する、限定されたものであり、賛同も
   あくまでこの申し入れに対するものです。
    世話人一同といたしましては、これをきっかけに、事故により避難を
   余儀なくされた地域の方々、私たちの多くが暮らしている地域よりも高
   い放射線に汚染された地域の方々をはじめ、より深刻な状況に置かれた
   方々に思いを馳せ、少しずつでも、また個人としてでも、私たちに何が
   できるか真摯に考え、行動に移していくことができればと考えています。
   「東京大学環境放射線情報」を問う東大教員有志
   http://sites.google.com/site/utokyoradiation/
 
 ◇2月19日(日) 16時から 場所:スペースたんぽぽ
  たんぽぽ舎総会(第2部)で、現在の焦点の重大問題について2人の講師
  が語ります。豊富な内容ですので広く参加者を募っています。
  ご参加下さい。(たんぽぽ舎会員以外の方も参加出来ます)
 
 『除染幻想―放射能被災民の今後の生き方』
  講師:菅井益郎(たんぽぽ舎アドバイザー)
  内容:政府―福島県が強調する放射能除染について、とくに「除染幻想」
     について明確に語ります。本来は(法律上は)入室禁止=居住禁止
     地区である「放射線管理区域」と同じレベルの放射線量地域
     (=福島県内)に多数の子供・大人がいる事の重大性。「除染とは
     放射能物質を、ある場所から別の場所に移動させる作業だ。除染に
     よって放射能物質を消滅させたり無毒化することは出来ない。」
 
 『「再稼働なし」で電気は大丈夫。
  「再稼働あり」となると、どういうリスクがあるか』
  講師:山崎久隆(たんぽぽ舎 副代表)
  内容:全54基の原発の内、51基が停止し、今の日本は脱原発状態に近い。
     それを再稼働したいという電力会社・政府の主張の誤りを具体的に
     批判し、もし再稼働すると、どんなリスクがおこるかを分析します。
     2月~夏の焦点課題についての見通しも含む講演です。
 
 
★3.原子力安全委員会 臨時会議を傍聴した読者からの報告
 ◇原子力安全委員会を傍聴して ―デタラメ「安全」委員会に抗議を―
                    さよなら原発みなと 佐藤れい子
 
 当日(2/13)11時に告知されたので、一般傍聴者は7人でした。(さよな
ら原発・みなとから2人です)そしてこういう場にはいつも現れる「やらせ・
さくら」の男たちが20人以上も傍聴席に座っていました。
インチキストレステストをインチキ保安院がインチキ安全委員会に申し送る茶
番劇。あの斑目委員長がまだいる事一つを取ってもいかに国民をばかにしてい
るか全く腹が立ってしょうがありません。
 どうでもいい様な質問1つだけでシャンシャンとわずか30分で終了!
先の保安院の意見聴取会での井野さんや後藤さんの「まだ質問に答えてもらっ
ていません。これで終わったとは思っていません。」
 この事実はどこに行ったのでしょうか?かように再稼働に向けて日程通り
着々と進んでいます。
 
 反対の声が足りません。更なる怒りの声を!!!
 ◎枝野経産相、保安院に抗議の集中を!地元選出国会議員にも要請を!
   ↓   ↓   ↓   ↓
 【経産省】
 大臣官房 (TEL)03-3501-1609  広報(FAX)03-3501-6942
 【枝野幸男経産相】
 [国会事務所](FAX)03-3591-2249   (TEL)03-3508-7448
 [地元・大宮事務所](FAX)048-648-9125 (TEL)048-648-9124
 (E-mail)omiya@edano.gr.jp
 【原子力安全・保安院】 代表(TEL)03-3501-1511
 広報課 (TEL)03-3501-5890
 原子力安全技術基盤課(ストレステストを担当)
 (FAX)03-3580-5971 (TEL)03-3501-0621
 メールによるお問い合わせ:ご質問・ご意見(保安院HP)
 https://wwws.meti.go.jp/nisa/index.html
 
 
 ◇安全委員会と枝野経産相に抗議のメールとファクスを送りました。
                    さよなら原発みなと 山田知恵子
 
 2月13日に開かれた原子力安全委員会と枝野経産相に抗議します。
 福島原発事故もまだ収束しておらず、福島県民は大変な苦しみの中にあり、
子供たちが毎日被ばくしている状態で、ほとんど有効な対策も考えずに、何を
やっているんですか!!
 安全委員会という名なら、なぜ、住民の安全を第一に考えないのですか!!
福島の人たちを避難させてください!
原発事故の原因もわからず、地震のたびに原発は大丈夫か?! と多くの国民
が不安に思っています。事故の責任もとらず、事故後も国民を安全に避難させ
ることもできず、まだ斑目委員長が居座っていることは全く理解できません。
安全委員会から責任に関する文書でもあれば送ってください。普通の企業なら、
とっくに責任をとって首きりされてますよ!
名前にふさわしい委員会になるように努力したらどうですか!
 
再稼働など、絶対に許しません!
 
狂気の沙汰ということが皆さん、本当はわかっているでしょう?!
この国を滅ぼす気ですか?!枝野さんの家族は原発事故の直後、いち早く海外
に逃げたともっぱらの評判ですよ!
いまからでも遅くないです。枝野さんは「原発ゼロでもこの夏は大丈夫」と
言ったのですから、再稼働は絶対にやめてください!!
 
2・13に開かれた原子力安全委員会の画像や情報がさよなら原発みなとの
ブログに載っています。
http://sayonaragenpatsu.cocolog-nifty.com/blog/
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