NUCLEAIRE
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たんぽぽ舎です。【TMM:No2243】
2014年8月5日(火) 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.いよいよ深刻な汚染水対策 福島第一原発
ALPS不調、凍土遮水は固まらず、東電は汚染水対策に全力を投入せよ
(山崎久隆)
★2.東スポWebの記事が秀逸「再稼働にもかかわる原発事故起訴問題」
「起訴相当」の持つ、重い重い意味
電力経営者は今頃、震撼している-特に九電経営陣 (山崎久隆)
★3.短信2つ あつい夏。 8月5日の東京新聞
★4.新聞より
◇「再稼働なければ 国の未来はない」 石破幹事長
(8月5日 東京新聞より)
◇米教授撮影 1947年 広島・長崎で 児童1千人にX線 =無用の被ばく
(8月2日 東京新聞より)
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┗■1.いよいよ深刻な汚染水対策 福島第一原発
│ ALPS不調、凍土遮水は固まらず、東電は汚染水対策に全力を投入せよ
└────(山崎久隆 たんぽぽ舎)
毎日新聞8月2日付けの記事は、深刻さの度合いを深める東電福島第一原発
の実態を報じた。
( http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140802-00000006-mai-soci )
事故直後と変わらないばかりか、時間と共に改善できない分だけ深刻さが増
している現場の様子は、ほとんど報道されなくなっている中、重要な記事だ。
『福島第1原発:汚染水年度内浄化、困難に』との表題の記事で、東電が自ら
目標設定していた今年度内の全量浄化処理は達成困難であることを8月1日に
明らかにした。
汚染水対策は国が委員会を設置して「一歩前に出る」とし、税金を470億円
投入することを決めている。東京オリンピック招致のために海外から原発廃炉
処理が手間取っているとの印象を持たせないために「解決に向かっている」と
思わせたいのだろう。その一方で、ALPSのトラブルや汚染水(つまり放射
能)漏れなどは報道されなくなっている。安倍晋三首相の「アンダー・コント
ロール」を否定するわけにはいかないわけだが、これでは報道機関として失格
だ。
フクイチの現場がどうなっているかをこそ報ずるのがメディアの責任だ。
もっとフクイチに迫って欲しい。
◇欠陥ALPS
ALPSは昨年3月に試運転を開始したものの、様々なトラブルにより断続
的に停止してきた。その結果、敷地内に保管されている汚染水約47万トンの
うち、ALPSを通っているのが2割強の11万トンあまり。しかもALPS
を通過してもコバルト60など、トリチウム以外の4種類の放射性物質が十分
に除去しきれていないというから、公約違反である。
9月以降に今度は、ALPSの増設が始まった。10月以降は日量2000トンに
まで処理能力を高める計画だが、それでフル稼働したとして年度末の来年3月
末までに処理できるのは最大で約40万トン。つまり今までタービン建屋などか
ら汲み上げてタンクに溜められている高濃度汚染水約36万トンを処理するのが
やっと。これまで欠陥ALPSで取り残した4核種汚染水の処理にまで手が回
らない。
◇言い訳だらけ
「目標はあくまで汚染水のリスク低減。来年3月末までにすべての汚染水を
アルプスに一度通すことができれば、リスクを下げたと言える」と説明するの
が東電広報部。リスクを少しでも下げていれば予定通りと言いたげだが、いか
にもとってつけた言い訳だ。それに呼応する資源エネルギー庁の担当者は「4
核種が残っても汚染水の貯蔵リスクを低減できればよい」と同じことを言う。
国が一歩前に出るといったときの責任者は規制委員会ではなく、資源エネル
ギー庁であるから、自らの責任を問われたくないわけだ。
さすがに原子力規制庁の担当者は、もっと厳しめの立場で「アルプスを増設
しても、きちんと動くかどうかは分からない。そんな状態で処理量の見通しは
立てられない」と話すが、規制の立場からの発言は出てこない。
◇現場の環境は依然として悪いまま
敷地境界の放射線量率が現在、年間5ミリシーベルトを超えている。年間1
ミリシーベルトが法規制値だから、違法状態は解消されない。
この原因の一つが、汚染水タンクが境界付近に立っているからで、東電はこ
れを撤去する計画だが、考えるまでも無く高線量を発するタンクが敷地内にあ
れば空間線量を押し上げて、被曝線量が増えてしまう。これを解消する責任が
東電にはあるのだが、それも実行していない。
いったいやる気があるのかないのかと厳しく問うべきだが、問題は国の姿勢
だ。
東電の最大の株主は国である以上、何かをさせるには国に要求するべきだと
いうこと。現場の環境を悪化させたまま放置しているのも、労働者の被曝を引
き下げようとしないのも、ピンハネや違法派遣を放置しているのも、責任の多
くは国にあるということを、もっとはっきりと指摘しよう。
再稼働準備などに巨額の資金を投入させない。フクイチの対策に使わせる。
それが重要である。
-----関連イベント-----
8月6日(水)18:30から、東電本店合同抗議<第11回> 参加歓迎!
集合:東電本店まえ (問合せ たんぽぽ舎 TEL:03-3238-9035)
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┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◆「8月29日第二次疎開裁判の提訴」についての記者会見のお知らせ
8月18日(月)17時~18時45分 場所:参議院議員会館 講堂
昨年4月24日のふくしま集団疎開裁判・仙台高裁判決の画期的な事実認定を踏まえ、8月29日に第二次のふくしま集団疎開裁判(正式名称「子ども脱被ばく裁判」)を提訴します。 つきましては、提訴の理由、目的等につきまして、原告予定者、弁護団、支援者から報告するため、以下の要領で記者会見を開催します。
日 時:8月18日(月)17時~18時45分(16時半開場)
場 所:参議院議員会館 講堂
出席者:原告予定者(福島のお母さんたち)
第二次疎開裁判の弁護団(光前 幸一・柳原 敏夫)
支援者(交渉中)
主催者:ふくしま集団疎開裁判の会
連絡先:090-8494-3856(岡田) nijisaiban@gamil.com
参考情報:
「子ども脱被ばく裁判」の提訴のチラシ
http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear2/140731flyer-appeal.pdf
原告申込書 http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear2/140731application.pdf
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┗■4.新聞より2つ
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◆規制委の目は節穴か 伊方原発地層「岩盤固い」
島崎邦彦氏の調査・やり方は、地元の要望や意見を無視している
原子力規制委員会の島崎邦彦委員長代理は1日、再稼働に向けた審査を進めている四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)敷地の地層を現地調査した。厳しい審査で知られる島崎氏だが、伊方については「非常に固い岩盤上にあると確認できた。新たは課題は特にない」と評価した。再稼働反対派は反対している。
現地調査当日、再稼働に反対する「原発さよなら四国ネットワーク」などの市民グループが原発ゲート前で「電力会社の資料と言い分だけを聞いて、一日の調査で済ますのでは本当の問題は分からない。最低限、委員会の独自調査による資料を基にした審査でないと、電力会社のごまかしがあっても追及することはできない」と批判。伊方町に隣接する八幡浜市の市議会で採択された「徹底した活断層調査を求める」意見書の実現などを訴えた。
筆者も原告団に名を連ねた伊方2号機設置許可取り消し請求訴訟では、建設場所をめぐり、四電が2号機の安全審査の資料として提出した報告書が問題になった。そこには「岩質の良好でない部分があるため場所を移すのが適当」とあった。被告の国側証人である故垣見俊弘・元通産省地質調査所長は「(建設地を)移さなければ原発は危険だとは書いてない」と反論した。
だが、原告証人を務めた故小島丈児広島大名誉教授は「海底調査を含めた詳細な調査が必要だ」と指摘した。訴訟の最中には、伊方原発沖の断層が活動性のある断層であることを海底音波探査で明らかにした岡村真・高知大特任教授の論文が公表されている。
伊方3号機は、「岩質の良好でない」2号機に接する「谷筋」に立地する。島崎氏は、海岸部の岩盤や周辺斜面を視察したそうだが、いったい何を見ていたのだろうか。(近藤誠・元南海日日新聞記者)=随時掲載
(7月24日別冊南海日日新聞〔東京新聞〕より)
◆作業員線量 引き上げ 原発事故時、規制委方針
原子力規制委員会は30日、原発で事故が起きた際の作業員の被ばく線量限度を、現行の100ミリシーベルトから引き上げる方針を決めた。田中俊一委員長がこの日の定例会合で提案し、了承された。通常時の値(年間50ミリシーベルトかつ5年間で100ミリシーベルト)は維持する。
限度値をめぐっては、東京電力福島第1原発事故が起きた2011年3月、100ミリシーベルトを守っていては作業員が足りなくなる恐れが出て、急きょ250ミリシーベルトに引き上げられた。同年12月に元に戻された。
会合で、田中氏は「現行の被ばく限度を超えるような事故が起きることは否定できない。事故時にきちんと対応できるようにする必要がある」と説明した。
具体的な数値には言及しなかったが、国際原子力機関(IAEA)は緊急時は500ミリシーベルトが目安になると示しており、田中氏は「国際的な基準も踏まえ、在り方を検討してはどうか」と述べた。
たんぽぽ舎です。【TMM:No2242】
2014年8月4日(月)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.勝俣元東電会長らの「責任逃れ」は許されない
検察審査会の起訴相当は当たり前
8月6日(水)東京電力追及行動にご参加を
再稼働は日本を滅ぼす 連載18
柳田真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)
★2.モンゴルで進むウラン鉱山開発と潜む核廃棄物処分場建設
日本人はモンゴル産のウランを買いますか?
そのゴミをモンゴルに引き取らせますか?
市民による国際連帯運動の拡がりを
-核の廃絶を目指して全9回シリーズ 第4弾-の報告
講師:今岡良子さん(大阪大学言語文化研究科准教授)
西村俊弘(たんぽぽ舎講座運営委員)
★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆「8月29日第二次疎開裁判の提訴」についての記者会見のお知らせ
8月18日(月)17時~18時45分 場所:参議院議員会館 講堂
★4.新聞より2つ
◆規制委の目は節穴か 伊方原発地層「岩盤固い」
島崎邦彦氏の調査・やり方は、地元の要望や意見を無視している
(7月24日別冊南海日日新聞〔東京新聞〕より)
◆作業員線量 引き上げ 原発事故時、規制委方針
(7月31日東京新聞より)
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※8月6日(水)2つの行動 参加歓迎!
17:00-18:00 九州電力東京支店抗議 有楽町電気ビル前集合
18:30-20:00 東京電力本店合同抗議行動 東電本店前集合
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┗■1.勝俣元東電会長らの「責任逃れ」は許されない
| 検察審査会の起訴相当は当たり前
| 8月6日(水)東京電力追及行動にご参加を
| 再稼働は日本を滅ぼす 連載18
└──── 柳田真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)
・東京電力が日本史上最悪の原発大惨事、しかも世界史上でも初めての1-4号機の4基もの連鎖原発大事故を起こして3年5ヵ月。この間、多大な迷惑を福島県民をはじめ多くの人々にかけながらも、東京電力幹部は誰一人として責任をとらずだった。しかし、ついに、7月下旬、東京検察審査会は、あたり前の声を生かして、元東電会長勝俣氏ら3人の幹部を“起訴相当”と議決した(本当は告訴された全員を起訴してほしかった)。私たちはこれを支持する。
・今後は、東京地検に対して当然にも起訴せよ-と迫る大衆行動が肝要だ。巨悪を見逃していては法治国といえない。東京地検は、前回は不起訴という悪い不当な決定をした。これが市民の常識でくつがえり、起訴相当に変わった。しかし今後もう一度、地検がまちがい決定をする恐れはある。それをさせない力は、東京と全国の大衆運動の力である。東電追及の世論と行動である。
・その有力な一つとして、たんぽぽ舎と経産省前テントひろばは、東電追及の大衆行動を10ヵ月以上、10回にわたって毎月1回、第1水曜日の夕方にやりぬいてきた。
今月は8月6日(水)18:30から20:00である。
多くの皆さんが東京電力本店合同抗議行動の重要な意義を理解され、ぜひ参加を呼びかけます。
・なお、当日は九州電力東京支店への抗議行動(川内原発再稼働するな)が、17時から18時まで、JR有楽町駅中央口前の電気ビル前(その7Fが九電東京支店)でおこなわれます。合わせてご参加下さい。2つの電力会社の距離は、歩いて10分強ほどです。
・又、8月8日(金)は、福島原発告訴団の呼びかけで、12時に東京地検前(東京地裁の裏側)、そのあと、東京電力本店抗議行動がおこなわれます。連続して東京電力を攻めて、責任をとらせよう、参加歓迎
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┗■2.モンゴルで進むウラン鉱山開発と潜む核廃棄物処分場建設
| 日本人はモンゴル産のウランを買いますか?
| そのゴミをモンゴルに引き取らせますか?
| 市民による国際連帯運動の拡がりを
| -核の廃絶を目指して全9回シリーズ 第4弾-の報告
| 講師:今岡良子さん(大阪大学言語文化研究科准教授)
└──── 西村俊弘(たんぽぽ舎講座運営委員)
○ 8月2日(土)「スペースたんぽぽ」において、大阪大学准教授・今岡良子さんを迎え、モンゴルで密かに進む核廃棄物処分場建設の計画についての講座をおこないました。
講演は、モンゴルのマルダイ鉱山跡の話から、ドラーン・オール鉱山のILS法による、2700トンのウラン採掘にともなう汚染、水面下で進行する包括的燃料サービス(CFS)構想の危険へと、高く澄んだ声で力強く語られていく。
マルダイ鉱山跡地のボタ山に線量計を近づけると5.8μSV/時を示した、ボタ山の上の線量は24μSV/時と高線量であった。
マルダイ鉱山はロシアの核兵器の原料であるウランを採掘するための鉱山であった。
マルダイ周辺の住宅の中の線量は0.2μSV/時であったが、マルダイから建築資材を運んで建てた家では0.4μSV/時であった。周辺住民は低線量被爆の問題を抱えて生きている。
○ 仏アレバ系開発会社ゴジェ・ゴビ社が2010年12月から半年にわたり、化学薬品でウランを溶かして吸い上げる方式(ILS法)でドラン・オール鉱山から、2700トンのウランを抽出した。
周辺地域では2012年12月から鉱毒被害により、家畜の異常死や奇形があいついだ、アルタンホヤング首相は専門家の調査をもとに「原因はウランではなく、セレン、銅、アンチモンの可能性がある。」と発表。死んだ家畜はゴジェ・ゴビ社によって証拠隠滅のために焼却された。
ゴジェ・ゴビ社が試験採掘をおこなった、ドルノゴビ県のオラン・バドラフとズーン・バヤンの遊牧民は同社の操業停止と早急で公正な調査を求めて、会社を実力封鎖した。
○ モンゴル産のウラン燃料を原発導入国に輸出し、使用済み核燃料はモンゴルが引き取る「包括的燃料サービス(CFS)」構想の実現に向けた日本、米国、モンゴル3カ国政府の合意文書原案が2011年7月18日に明らかになった。モンゴルで騒ぎが大きくなったため、モンゴル外務大臣は「現行法ではモンゴル産でない核廃棄物の受け入れは難しい。」と発表、幕引きを計った。
CFSには、鉱山開発、精錬事業、輸送ルートの建設から処分場建設まで巨大な利権が潜んでおり、国際原子力マフィアの最重要テーマであるために、いまでも水面下で進行しており、3・11以降、消えていたウランの文字が外務省のホームページに復活した。
※今回の講座の記事が8月5日(火)の東京新聞に掲載されます。
◎次回の-核の廃絶を目指して 全9回シリーズ 第5弾-は、
「台湾特別編」台湾第四原発の映画「こんにちは貢寮(コンリャオ)」上映と講演
日 時:8月9日(土)18時~20時
講 師:陳 威志(たん うぃち)さん
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円(学生400円)
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┗■3.新聞より8つ
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◆福島知事選に向け再始動 小泉・細川連合「安倍潰し」の秘策
○悠々自適の2人が、この暑さの盛りにわざわざメディアの前に姿を現すのだから、それなりの理由があるのだろう。
「脱原発」を主張している小泉・細川の元首相コンビが31日、そろって太陽光発電システムなど再生可能エネルギーの展示会を視察。原発再稼働に前のめりな安倍政権をあらためて批判した。その様子は、新聞テレビではあまり大々的に報じられなかったが、現場に集まった取材陣は50人以上。相変わらず注目度は高い。
○視察後、政府が川内原発の年内再稼働を目指していることについて記者から問われると、いつもの小泉節が飛び出した。
「これはちょっと感覚がおかしいね。原子力規制委員長が<審査に合格したけども安全とは申し上げられない>と言っているでしょう。政府は<安全だから進めていく>。矛盾しているじゃない」
「原発に展望はないんだよ。金食い虫なんだから」
「政治は原発を諦めるしかない。いずれそうなる。必ずなる」
そして、脱原発のためには、国民運動で政治を動かすしかないという持論を繰り返した。
■原発ワンイシューで追い込み
政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が言う。「このタイミングでメディアに登場したのは、小泉さん独特の政局カンでしょう。滋賀県知事選で自民党が負け、安倍政権の支持率が下がり始め、解散・総選挙の話まで出てきた。風向きが変わったのです。多くの国民が安倍政権のやり方に疑問を感じるようになってきた。そんな中で川内原発の再稼働が計画され、下火になっていた脱原発運動に火がつく機運はある。小泉さんは『国民運動』という名の政治運動を仕掛けようとしています。もちろん、大勝負は10月の福島県知事選挙です」
○小泉・細川は、5月の連休明けに「自然エネルギー推進会議」を立ち上げた時から、福島県知事選に照準を定めていたという。
「自民党は、福島県知事選を原発のワンイシュー選挙にされることを恐れています。ただでさえ与党には勝ち目がない選挙なのに、<原発に是か非かの選挙だ>とやられて負ければ、“福島ショック”で政権はガタガタになる。川内原発の再稼働だってスンナリとはいかなくなる。逆にいえば、民意で原発を止められるチャンスでもある。小泉氏サイドは口では<選挙応援はしない>と言っていますが、水面下では脱原発グループの一本化に向けて、念入りに準備を進めています」(ジャーナリスト・山田厚俊氏)
官邸の独自調査でも、世論が最も敏感に反応する政策は「原発」だったという。小泉・細川にはもっと派手に暴れて欲しいものだ。
(8月1日日刊ゲンダイより)
◆「起訴相当」は市民感覚 【金曜日の声 官邸前】
東京都杉並区の大学職員 加藤悠二さん(31) 検察審査会は東電元会長らを「起訴相当」と議決したが、それが市民感覚。3年以上たつのに誰も裁かれていないのはおかしい。責任を取り、避難している人への補償も充実するべきだ。
東京都八王子市の主婦 小野富美子さん(69) 震災までは、原発は安全だと疑わなかった。事故の責任を誰も取っていないのに、政府は他の原発を動かそうとしている。普通の神経では考えられないことで、黙っていられない。
(8月2日東京新聞より抜粋)
◆ 再稼働「国の責任曖昧」 小泉元首相 原発ゼロ主張
(8月1日朝日新聞見出し)
◆「川内進めば 他はスムース」 菅官房長官
(8月1日朝日新聞見出し)
◆ 原発ゼロでも6社黒字 電力10社4-6月決算 東電「コスト削減徹底」
再稼働頼みの3社は赤字 北海道電、再値上げ申請
企業、負担増に備え (8月1日朝日新聞見出し)
◆ がれき粉じん7回宮城へ
東大など調査 福島第一原発59キロ先
(7月31日朝日新聞見出し)
◆ 汚染ごみ 見えぬ行方 原発事故で14万トン発生
最終処分場候補地 栃木は塩谷町 国説明に地元反発
12都県仮置き続く
(7月31日朝日新聞見出し)
◆ 原発再稼働を問う 詩-若松丈太郎、俵万智
☆『なかったことにできるのか』―若松丈太郎
いたるところの道にバリケードをしつらえ
人びとが入れない区域を設定した
人が手を入れない耕地には
いちめんにセイタカアワダチソウが茂る
人びとの心に悲憤が泡だつ
夏に湿気のおおいこの国の風土では
人が済まない家屋のなかは
いたるところじっとりと黴が生える
ありとあらゆるものを腐らせる
人びとのこころまでも患わせる
小児甲状腺がん発症者および疑いある者三百倍
「核災」関連死者千七百三十人超
避難者はいまも十万人超
このあと二年後も帰還できない人五万人超
燃料デブリ取り出しの願望的開始目標二〇二〇年
無惨としか言いようがない現実がある
あったことを終わったことにするつもりか
あったことをなかったことにするつもりか
おなじことをくりかえすために
いまあることをなかったことにできるのか
☆『海辺のキャンプ』―俵万智
遠足のキャンプファイヤーあかあかと 持ち帰れない千年のゴミ
「おかたづけちゃんとしてから次のことしましょう」という先生の声
雨のふる確率0パーセントでも 降るときは降るものです、雨は
声合わせ「ぼくらはみんな生きている」 生きているからこの国がある
たんぽぽ舎です。【TMM:No2241】
2014年8月2日(土)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.今年も、放射能被爆の原点8・6広島へ行きます。10回目
原爆なくせ、原発なくせ、劣化ウラン弾なくせ
山本勇祐(劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク、たんぽぽ舎)
★2.「第2回福島を忘れない・全国シンポジウム」に参加しました。
自治体から国を変えるしかない。
武笠紀子(反原発自治体議員・市民連盟、たんぽぽ舎会員)
★3.新聞より8つ
◆福島知事選に向け再始動 小泉・細川連合「安倍潰し」の秘策 (8月1日日刊ゲンダイより)
◆「起訴相当」は市民感覚【金曜日の声 官邸前】 (8月2日東京新聞より抜粋)
◆ 再稼働「国の責任曖昧」 小泉元首相 原発ゼロ主張 (8月1日朝日新聞見出し)
◆「川内進めば 他はスムース」 菅官房長官 (8月1日朝日新聞見出し)
◆ 原発ゼロでも6社黒字 電力10社4-6月決算 東電「コスト削減徹底」
再稼働頼みの3社は赤字 北海道電、再値上げ申請
企業、負担増に備え (8月1日朝日新聞見出し)
◆ がれき粉じん7回宮城へ
東大など調査 福島第一原発59キロ先 (7月31日朝日新聞見出し)
◆ 汚染ごみ 見えぬ行方 原発事故で14万トン発生
最終処分場候補地 栃木は塩谷町 国説明に地元反発
12都県仮置き続く (7月31日朝日新聞見出し)
◆ 原発再稼働を問う 詩-若松丈太郎、俵万智 (7月21日東京新聞より)
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※8月6日(水)・8月8日(金)東電追及の2つの行動があります。 参加歓迎!
◇8月6日(水)2カ所で抗議行動 参加歓迎!
17:00-18:00 九州電力東京支店抗議 有楽町電気ビル前集合
18:30-20:00 東京電力本店合同抗議行動(第11回) 東電本店前集合
◇8月8日(金)2カ所で抗議行動 参加歓迎!
12:00-13:45 東京地検前&東電本店前「汚染水」打ち水抗議行動
12:00 東京地検前集合 (注;東京地裁前ではなく東京地検前に変更になりました)
13:00 東京電力本社前行動(打ち水します)
☆この日は、福島から、告訴団の皆さんがバスで上京されます。
☆あなたもバケツ・ペットボトル・ひしゃく等持ち寄って下さい。
「汚染水」のラベルを貼って、打ち水しましょう。
○6:00-8:00は首都圏反原発連合主催の恒例の官邸前金曜行動があります
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┗■1.今年も、放射能被爆の原点8・6広島へ行きます。10回目
│ 原爆なくせ、原発なくせ、劣化ウラン弾なくせ
└──── 山本勇祐(劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク、たんぽぽ舎)
○今年も、放射能被爆の原点8・6広島へ行きます。
このメルマガで参加者募集をしましたが、お陰さまで定員以上の13名の参加応募がありました。
原爆と原発は表裏一体のもの。核兵器や原発の核燃料を製造する過程で、大量に生成される劣化ウラン。これを兵器に転用し、湾岸戦争やイラク戦争で大量に使用されたために、特にイラクでは、現在も多くの人々が白血病やガンで苦しめられています。
私たちは毎年8・6広島へ行き、原水禁の分科会や市民集会に参加し、放射能兵器であるウラン兵器の禁止、核兵器の廃絶、全ての原発の廃炉を訴え、全国から集まる人たちと交流してきました。
○今年で10回目となり、8月4日-6日現地で合流する仲間も含め15~16名となります。
2009年、2010年には上関原発の計画が進められている、祝島へわたり現地で長年上関原発建設反対の運動を続けている「島民の会」との交流なども行ってきました。
2011年3・11東京電力福島第一原発事故以降、原発の危険性が改めて叫ばれ、大きな課題の一つになっています。
○「核は軍事利用であれ、平和利用であれ、人間の存在を否定する。核と人類は共存できない。」森瀧市郎さんの(哲学者、反核運動家)の言葉をかみしめて広島での行動にとりくんできたいと思います。
┏┓
┗■2.「第2回福島を忘れない・全国シンポジウム」に参加しました。
│ 自治体から国を変えるしかない。
└──── 武笠紀子(反原発自治体議員・市民連盟、たんぽぽ舎会員)
○「反原発自治体議員・市民連盟」が中心になってシンポジウム実行委員会を作っての開催です。
現地、川俣町議員からの現状報告、元双葉町長の話、現地で告訴団の代表をしている住職、原発訴訟の弁護士、福島大学名誉教授のお話も聞きました。
会場いっぱいの参加者(約150名)で、皆さん、メモをとりながら熱心に話を聞いていました。
その中で、弁護士さんのお話は原発訴訟のことでした。
裁判所は「行政裁量論」を使って原告の請求を却下する。そのため、まず国策に反する判決はでない。今までに原告が勝訴したのは2件(一審1件、二審1件)しかない。最高裁では全て敗訴。行政訴訟に関しては司法制度改革はほとんど進んでいない。原因は官僚の凄まじい抵抗。
○今回の大飯原発訴訟はたいへん画期的なこと。「司法は生きていた」との言葉に共感した。
『人格権』について「安全性は極めて高度なレベルが必要」とし『国富』について「貿易赤字は国富の流出や損失ではない」「国土や自然を失うことが国富の損失である」と断じた。
国と関電に「本質的危険性」に対する認識がない。「地震が基準振動を超えない」との想定は楽観的過ぎるとしている。
この判決は原発と闘っている人に勇気を与えた。「闘えば勝てる」今、福島原発事故関連の18の裁判が行われ、原告は7000人を超えている。近く福岡でも始まる。被告は東電と国。全ての損害(実質的金銭被害とふるさと喪失による精神的被害)
○いわき市での訴訟の目的は、加害者(東電ほか)による真の謝罪と被害者の人権回復である。
東電原子力損害賠償紛争審査会への浪江町ADR集団申し立てでは「予測不能 天災による無過失」で終わり。国の言い分は「予見できない地震と津波、結果回避はできなかった。当時の規制基準には合っていた」など。
裁判では未曾有の人権侵害であることを強調し、被害の理解ため「五感で見てもらいたい」と裁判官による現場検証を要求している。
(裁判の勝利の3要素)
・原告と弁護団の和の力
・科学の力(公害裁判)
・国民世論の盛り上げ
自治体から国を変えるしかない。函館市が原告として大間原発差し止め訴訟を行っている。注目し、みんなで応援したい。