NUCLEAIRE
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┗■3.ストップ川内原発再稼働9/9鹿児島県庁行動報告
| -県知事へ3点の質問要請書を提出
└──── 青木幸雄(宮崎の自然と未来を守る会)
みなさまへ(重複ご容赦)
今日9月9日午前、鹿児島県庁前で行なわれた「ストップ川内原発再稼働9.9県庁行動」に参加してきました。
宮崎からは小型バスで参加。宮崎駅から早朝7時発。9時半からの集会に間に合うように、途中休憩は鹿児島空港近くのパーキングエリアでトイレ休憩のみ。 最近の天候不順から考えれば、ウソの様に空は真っ青。バスの行く手に桜島がちょうど爆発、噴煙を上げました。
集会に間に合うかは心配無用とばかりに、9時15分には県庁着。結構、短時間での到着でした。しかし、なんだか県庁職員を含め、警備陣があちこちに配置され反日常的な雰囲気で、ものものしい嫌な感じを受けました。9時半が近づくに連れ人が増え始めはじめ、いざ開会。主催者や薩摩川内現地、いちき串木野市など鹿児島県内からのあいさつの後、県外組の東京、宮崎、熊本などがあいさつ。 宮崎からは、宮崎県内で取り組んできた「緊急署名」を紹介し、川内原発再稼働反対には、足もとの原発として取り組んでいることを訴え、共に頑張ろうとあいさつ。
集会と平行して、分担して県議会傍聴と自民党など会派要請行動も行なわれました。最後に残された要請行動は県知事への要請でした。(県知事は出てこず危機管理局が対応)。私はこのグループに同行。15人という限定枠でしたが、ここでも、と言うよりここではさらに県庁職員、警備担当者が各所に配置され、さらに反日常的雰囲気でした。
しかし、そんなことは意に介さず、最初に主催者の3.11鹿児島集会実行委が署名の追加を手渡し、以下3項目の見解表明の県知事宛要請書を提出。
1、火山、地震、テロ対策など川内原発の安全性に対する所見。
2、川内原発過酷事故時の避難計画が実効性を持っているのかについての見解。
3、川内原発の安全性について、知事が引き受けるべき責任についての見解。
続いて、宮崎から川内原発で重大事故が起きた時の放射性物質拡散図を掲載したチラシを添付して、「地元同意は薩摩川内市と鹿児島県のみ」との見解を撤回し、「川内原発再稼働に同意しないでください」という要請書を提出。
その後、参加者からいくつかの意見や要望が口頭で出されました。
9月9日は鹿児島県議会初日、かつ規制委員会が審査書を確定する予定の前日という重要な日。集会等行動参加者は約300名でしたが、非常に重要な集会と行動でした。帰路は往路を急いだ分、桜島サービスエリアでゆっくり時間をとって、午後3時頃宮崎着。次は9月28日の全国集会(鹿児島/集会とデモ)への参加を呼びかけて解散しました。
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┗■4.新聞より5つ
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◆公募意見反映 形だけ 川内原発 疑問残し「適合」 規制委審査 字句直し程度
原子力規制委員会は十日、九州電力川内(せんだい)原発1、2号機(鹿児島県)が原発の新しい規制基準を満たしているとの審査結果を正式に決めた。新基準で「適合」が認められたのは初めて。審査結果案には一万八千件近くの意見が寄せられ、六百二十一カ所が修正されたが、字句の手直し程度にとどまった。専門家から疑義が出ていた火山のリスクや、住民の避難計画などに関する意見は反映されなかった。(後略) (9月11日東京新聞より抜粋)
◆川内 新基準適合 「火山の危険軽視」 噴火予知連会長が批判
「予知可」科学的根拠なし 再稼働「安全神話」の復活
原子力規制委員会は十日、九州電力川内(せんだい)原発(鹿児島県)が新しい規制基準を満たしているとの審査結果を正式に決めた。再稼働に向けた動きがまた一歩強まった。規制委に火山に関して助言してきた火山噴火予知連絡会長の藤井敏嗣(としつぐ)・東大名誉教授(67)は本紙の取材に「火山リスクが低いとの規制委の判断は科学的根拠に基づいていない」と、審査のあり方への疑問を投げかける。(後略) (9月11日東京新聞より抜粋)
◆「絶対安全」と言えず 新基準適合でも責任取らず
川内原発審査に見る-原子力規制委は原発推進機関?
苛酷事故想定 対策おざなり
原子力規制委員会は十日、九州電力川内原発1,2号機(鹿児島県)の再稼働にお墨付きを与えた。安倍首相が「世界で最も厳しい」と評する新規制基準をクリアしたとするが、当の規制委員長は「絶対に安全とは言えない」と語っている。福島原発事故をどう見ているかが、信用の基準になりそうだが、分析しているメンバーは原発推進派一色。「名ばかり規制」の懸念は強まるばかりだ。(中略)
福島原発事故で安全神話は崩壊した。ただ「新規制基準への適合」には新たな安全神話の匂いがする。(後略)
《デスクメモ》
最近、痛覚がまひしたのではと自らを疑う。痛覚は身を守る装置で社会にもある。なのに、原発事故の調査を事故を招いた側に委ねる。閣僚とネオナチとの記念撮影で、なぜネオナチに好まれたのかを問題視せず「知らなかった」で済ませる。思考停止がまかり通る。痛みが続くと慣れる。これが最も危険だ。(牧)
(9月11日東京新聞「こちら特報部」より抜粋)
◆隣のNO 届きますか 川内原発30キロ圏 いちき串木野市
市民「逃げようがない」 市長「ゼロ社会目指す」
原子力規制委員会が九州電力川内(せんだい)原発(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働にお墨付きを与えた十日、薩摩川内市に隣接するいちき串木野市の議会では「原発ゼロ」が議題となっていた。市は全域が原発三十キロ圏内に入るが、立地自治体ではないため、再稼働の是非の判断に加わることができない。「事故があったら避難できないのに」。不安の声を置き去りに進む再稼働手続きに、市民はもどかしさを募らせる。 (後略)(9月11日東京新聞より抜粋)
◆川内原発 来月説明会 再稼働へ立地市から開始
九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)が新規制基準に適合しているとする原子力規制委員会の審査書が10日にも決定されることを受け、県が審査結果についての住民説明会を10月9日から開く方向で調整していることが、関係者への取材でわかった。審査書決定から1カ月後をめどにしており、再稼働へ向けた地元手続きの第1弾となる。
説明会は原発が立地する薩摩川内市を皮切りに、30キロ圏のいちき串木野市、阿久根市、日置市、さつま町で連日開く方針。薩摩川内市のみ傍聴を市民に限定し、残る4回は県民を対象とする。いずれも規制委員会の担当者が出席し、審査内容などを説明する。
薩摩川内市の説明会は市が傍聴を受け付ける。会場は川内原発3号機増設計画の公開ヒアリングにも使った川内文化ホール。市総合体育館もあるが、警備上の問題から決めたという。座席も指定する。座席数は約1200で、それを上回る応募があれば抽選にする。
たんぽぽ舎です。【TMM:No2278】
2014年9月11日(木)その2 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
特集2:川内原発-規制委員会
転送歓迎
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★1.たんぽぽ舎声明
川内原発の「合格」はありえない
審査書決定に抗議し再稼働を許さず全力で阻止する
★2.引き続き厳しい眼で監視、規制委員会解体の声を結集しよう
「川内原発再稼働をやめろ!規制委抗議行動(第5波)報告
木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
★3.ストップ川内原発再稼働9/9鹿児島県庁行動報告
-県知事へ3点の質問要請書を提出
青木幸雄(宮崎の自然と未来を守る会)
★4.新聞より5つ
◆公募意見反映 形だけ 川内原発 疑問残し「適合」
規制委審査 字句直し程度 (9月11日東京新聞より抜粋)
◆川内 新基準適合 「火山の危険軽視」 噴火予知連会長が批判
「予知可」科学的根拠なし 再稼働「安全神話」の復活
(9月11日東京新聞より抜粋)
◆「絶対安全」と言えず 新基準適合でも責任取らず
川内原発審査に見る-原子力規制委は原発推進機関?
苛酷事故想定 対策おざなり (9月11日東京新聞「こちら特報部」より抜粋)
◆隣のNO 届きますか 川内原発30キロ圏 いちき串木野市
市民「逃げようがない」 市長「ゼロ社会目指す」 (9月11日東京新聞より抜粋)
◆川内原発 来月説明会 再稼働へ立地市から開始 (9月6日西日本新聞より)
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※川内(せんだい)原発再稼働やめろ! 永遠に原発ゼロに!
9/12(金)第117回首相官邸前抗議にご参加を!
日時:9月12日(金)18:00~20:00
主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
当日の詳細は http://coalitionagainstnukes.jp/ を参照
○たんぽぽ舎はいつものように13:00集合、ビラ折りやプラカードづくりの作業、たんぽぽ舎16:20出発、17:00頃、関西電力東京支店(富国生命ビル9F)前で短時間の抗議コール。17:15「経産省前テントひろば」集合。
1~5班にわかれて17:30官邸前、国会前へ出発。20:20経産省前テントヨコでまとめの集会と東電抗議の際の楽器練習(短時間)。参加歓迎!
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┗■1.たんぽぽ舎声明
| 川内原発の「合格」はありえない
| 審査書決定に抗議し再稼働を許さず全力で阻止する
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1.原子力規制委員会は9月10日、川内原発1、2号機の設置許可変更申請書について「審査書」を決定した。パブリックコメントに対して17,819件の意見が集まり、そのほとんどが審査に対して批判的なものと見られるが、決定に際して真摯に検討し、決定に反映されたものは無かった。極めて不当なものである。
2.火山の評価についても、根拠はないままに安全に影響する可能性は小さいなどと結論づけ、新たな安全神話を作ったに過ぎなかった。多くの火山学者は予知、予測そのものを不可能に近いと批判しており、姶良カルデラの火砕流が到達したり周囲の火山の火山灰が降り注ぐことも十分あり得る立地地点についての妥当性は考慮されなかったのは規制委員会の軸足が「規制」ではなく「推進」に置かれたものであることを明確に示した。
3.基準地震動Ssの策定については、どのような根拠があるかさえはっきりせず、単に540ガルを620ガルに引き上げた程度で「規制委員会の要求に従った」と、もはや科学とは無縁の策定方法には呆れるほかはない。「震源を特定しない地震」はマグニチュード7.3クラスの地震さえあり得るとの地震学者の指摘や、既設原発で最大の柏崎刈羽原発の2300ガルが、実際にマグニチュード6.8の地震を経て策定されたことからも、620ガルで十分などと断言できるはずはない。基準地震動を少なくても既往最大の柏崎刈羽を最低限超えるものでなければならない。
4.原子力の「審査」は何のために行うのか。そのことを規制委員会は、繰り返し考える必要がある。東京電力福島第一原発事故により、大勢の人々が被曝し、故郷も仕事も失った。これを繰り返さないためのものではないか。そのためには、事故が起こること、事故から逃げられること、被曝は避けられることを保障しなければならない。ところが規制委員会は防災を審査対象外としている。これが審査を有名無実にした最たるものである。IAEA第五層の防護、すなわち住民を守ることを放棄した規制委員会の「審査書」は無意味である。
5.これはいくつもある手続きのたった一つに過ぎない。むしろこれから、審査書で実施、実現されるとした耐震、対津波、電源喪失対策などの工事認可がある。その内容が妥当なのかどうか、本当にSs620ガルで耐えられる設備になるのか、電源喪失対策はできるのか、そして燃料崩壊、メルトダウン、格納容器破壊を阻止できるのか、厳しく監視しなければならない。
6.重要なのは、立地自治体及び隣接自治体の市民の声を議会や首長に働きかけ、同意をしないように、強く強く働きかけていくことだ。
大飯原発差し止め訴訟は「人格権」が「経済活動」よりも優越する権利であることをはっきりと示した。逃げられない住民の命を危険にさらしてまで行われる「経済活動」にどのような価値があるのかが問われている。
原発が地域活性の唯一の方法などではないし、事故が起きれば地域は破壊され、つながりも崩壊してしまうことは双葉町を始め福島県の現実を見れば明らかだ。
7.全国の力を結集して川内原発の再稼働を止めよう。そして伊方、泊、高浜、柏崎刈羽、日本中の原発の再稼働を止めるためにがんばろう。
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┗■2.引き続き厳しい眼で監視、規制委員会解体の声を結集しよう
| 「川内原発再稼働をやめろ!規制委抗議行動(第5波)報告
└──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
規制委前抗議アクション 川内原発再稼働審査書(合格証)確定を許すな!
日時:9月10日(水)9時半~13時
場所:原子力規制委員会(六本木ファーストビル)前
9時半~12時:原子力規制を監視する市民の会(主催)、
再稼働阻止全国ネットワーク(協力)
(パブコメ無視、火山学者無視の川内原発の審査書に反対!規制庁前アクション)
12時~13時:再稼働阻止全国ネットワーク(主催)、
原子力規制を監視する市民の会(協力)
川内原発再稼働をやめろ!規制委抗議行動 第5波全国行動)
とうとう、原子力規制委員会は川内原発再稼働審査書(合格証)を出した。既存原発を動かす為の甘い甘い「新規制基準」を作り、川内原発を優先させて地震・火山・避難・責任所在など問題だらけでの審査をし、審査書案に対して1万8千通のパブコメ意見を受けながらそれらをないがしろにして合格証。多くの市民や専門家やメディアの不信感を無視して審査書決定に邁進した規制委は、原発推進機関であることを自ら明らかにした。解体すべきだ。
いよいよ審査書確定かと4日(木)頃に報道され、2団体共催を決定してタイトルが定まらないまま急遽呼びかけて実施した抗議行動に約120名が集まり、抗議のアピールとコールを多くのメディアの前で実施し、署名の提出と、原発現地他8団体からの申入れを実施した。
まず、9時半に規制委前ビルに集合、毎週金曜夜に規制抗議行動を続けている「原子力規制を監視する市民の会」の人たちが次々に怒りのアピールの声を上げた。特に火山噴火を専門家が予知できないと言っているのにそれを無視して合格とすることに強く抗議した。10時には、緊急署名『川内原発の「形だけ審査書」に反対』の署名を規制庁に提出した。
10時過ぎになって、多くの参加者が傍聴のためにビルの中に入っていく。規制委から傍聴を一年以上受けてもらえない私を始め、居残り組で再稼働より汚染水対策だ、審査書を撤回せよ等と気勢を上げ続けた。原子力規制委員会が原発推進組織であり、委員が「原子力ムラ」からでて国会承認もなかなか得られず、その後の防災指針・政治的な提言・再稼働ありきの「新規制基準」・再稼働ありきの審査、等を確認しながら。
11時半過ぎには、柳田さんが出てきて、審査書決定に至る定例会議の中の雰囲気を一早く伝えてくれた。まともな議論なしの決定に多くの傍聴者が抗議の声を上げた、賛同できたのは大島委員がパブコメの扱いの尊重意見を述べた時のみ、と。
12時からは、既に13回の規制委抗議行動を実施してきた阻止ネットの担当。規制庁広報担当に対して、原発いらない福島の女たち、川内原発建設反対連絡協議会、再稼働阻止全国ネットワーク、福島原発事故緊急会議、島根原発増設反対運動、伊方5団体連名、大間原発反対現地集会実行委員会、さよなら原発佐賀連絡会の抗議申入れ書を逐次読み上げて提出した。更に、「川内の家」の岩下さん、伊方からの堀内さんが怒りのアピールをし、阻止ネット小川さんが怒りと悲しみに耐えないと傍聴報告をした。
規制委では、次に工事計画認可、使用前検査などの手続きがあり、その都度規制委定例会議で確認されるそうだ。引き続き厳しい眼で監視するとともに、原子力規制委員会解体の声を結集していきたい。一方、現地の闘いにも全国から結集して川内原発の再稼働を何としても止めたい。
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┗■4.川内原発再稼働審査書合格決定の撤回を!
└──── 福島原発事故緊急会議
原発再稼働のための「新規制基準」の適合審査で、九州電力川内原発1・2号機(鹿児島県)を優先的に審査すると、原子力規制委員会が決定したのは、3月13日であった。これは、全国のすべてストップしている原発再稼働のトップはそれだという宣言でもあった。その後、6月24日に九州電力が提出した再補正申請書を受けても、それに対する再検討を実施する会合をすら一度も持たずに、「規制委」は、平然と7月16日に審査書案を「決定」した。そしてその日から早々とパブコメ意見募集を開始した。それでもパブコメは短期間に1万7千もの意見が寄せられた。これだけ「安全」性をまともに検証せず、ひたすら再稼働自体が自己目的化した決定。「規制」というより、原発利権に「寄生」しているにすぎない「委員会」への怒りと批判が、そこにはつめこまれているはずである。
今、「規制委」は、このパブコメの声をも、全面的に無視し、審査書案の再検討、修正という作業すら、まったく行なわず、審査書「案」を合格と確定した審査書へと書き変えようとしている。この決定プロセスは、あまりにもハレンチではないか。安全判定の内容は、まったく穴だらけのインチキ、そして手続きは人々の声(批判)にも配慮しているというポーズをつくりだすための欺瞞的セレモニーと化している。
原発立地の住民に限定されないこれだけ多くの人々の命が、生活がまるごとかかっている事柄が、こんなでたらめに決定されて、本当によいのか。私たちはこの決定を決して許さない。
今からでも遅くはない。原子力「寄生委」は、歴史的な重大犯罪である合格確定「決定」を撤回し、組織を解散して人々に謝罪せよ! 2014年9月10日
(「再稼働阻止全国ネットワーク」呼びかけの「川内原発再稼働をやめろ!全国一斉規制委抗議行動〈第5波〉の日に)
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┗■5.九州電力・川内原発1・2号機の新規制基準適合審査案を撤回し
| 審査書の決定を行わないことを要求する
└──── 原発さよなら四国ネットワーク、伊方原発50キロ圏内南予住民有志の会、
伊方原発反対八西連絡協議会、八幡浜・原発から子どもを守る女の会、
原発再稼働阻止ネット・伊方の家
原子力規制委員会 田中俊一委員長殿 2014年9月9日
私たちは貴委員会が行っている川内原発1・2号機の新規制適合審査に対して、審査案の撤回を求めてきた。しかし、いまだに撤回がなされず、審査とは名ばかりの再稼働へ向けたアリバイ作りが進められていることに対して強く抗議する。 これまでの抗議、要求で指摘したとおり、審査に用いられている新規制基準には大きな欠陥がある。1.基準地震動の策定方法は改善されず、基準地震動を超える地震による過酷事故を認めた「残余のリスク」は削除され、明示していない。 2.周辺住民の被ばくを防ぐための、原発立地が適切かどうかを判断する立地審査指針を適用していない。3.「単一の機器の故障」しか想定しない、過去の設計基準をそのままにしており、テロ・戦争などにおける破壊行為に対して無力である。その上に、それらの「特定安全設備」について5年の猶予を設けた。4.規制基準と一体的に考えるべき「地域防災計画」が切り離されている。こうした欠陥を是正しないままの審査では、住民、国民の生命、財産を守ることはできない。「審査で安全は保障しない」との田中委員長発言は国民への背信である。従って現在の適合審査は、審査の目的とku梃C討い詈‥膸・里量ち核瓢澆梁从・砲呂覆蠅┐此◆峭臠檗廚鯱世困訖綵爐肪・靴討い覆い發里任△襦・・w) 川内原発についても、九州南部の巨大カルデラに近接し、火砕流は敷地付近まで達していたことが判明している。9月2日の第2回火山有識者会議において、火山専門家は審査案で根拠とした噴火資料は不十分と指摘し、噴火時期を事前に予測することは困難であると明言している。火砕流、火山灰による施設損傷、放射能の大量流出事故は避けられない。また、住民の避難体制も全く整備されていない。伊藤鹿児島県知事も10km圏外の実効性を持つ計画の立案は困難としている。泉田新潟県知事も数十万人の避難は困難であると批判。北海道函館市は大間原発の建設差し止めを求めて国を提訴し、住民避難は困難として計画作成を拒否している。原発の核燃料溶融事故が起きれば、止めることが出来ず、住民の安全な避難も不可能であることを誰しもが知っているのである。川内市に隣接する、いちき串木野市の多くの市民および市議会が現状での再稼働に反対を表明しており、姶良市、水俣市等の周辺自治体住民も再稼働反対が多数を占めている。こうした住民の意思を無視した決定は許されない。
さらに、公募した審査案に対する1万7千通を超えるパブリックコメントについて、貴委員会は何ら真摯な検討を行っていない。直ちに検討を行い、その内容を詳細に公表しなければならない。
従来から指摘してきたとおり、発足当初の委員選定の基準も過程も国民には不明であった。その結果、5人の委員の内3人までが「原子力村」に関係していた利益相反者であり、公正、客観的審査を求められる委員にはふさわしくない人物である。にも関わらず、9月に任期を迎える委員の後任に、原子力関連業界から資金、報酬を受けていた、より原発推進姿勢の強い委員を任命するという再稼働推進体制を示している。こうした、科学性も客観性も投げ捨てた貴委員会の決定、判断は信頼に値せず、誤りである。
今後も審査を行うのであれば、委員会には、核燃料溶融、低線量放射能被ばく、火山、海底活断層や深部短周波地震、地形変動、航空機墜落事故等、圧力容器の脆性破壊等、住民避難を、被害を受ける住民の立場、視点から真摯に検討出来る委員等を加えた委員構成とすることが必要である。運転停止中の原発の核燃料プールに貯蔵されている使用済み核燃料等の安全対策を直ちに実施すること。原子力施設事故に備えた実行可能な避難計画作成に責任を持つこと。それが出来ないのであれば、施設の稼働を認めないことが委員会の責務である。
従って規制委員会は審査に客観性を有する態勢が出来るまでは川内原発1・2号機の審査書案を撤回すること。ましてや、審査書の決定は決して許されない。
貴委員会は、先ず、福島事故の放射能流出を止め、溶融した核燃料、使用済み核燃料等の安全な収拾を最優先の任務とし、責任を持つこと。
再三指摘、要求したとおり、これらが原子力規制委員会の本来の任務である。それを行う意思も態勢もないのであれば、ただちに解散することが、国民のためである。
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┗■6.川内原発規制基準適合性審査「審査書」を白紙撤回してください
| 原子力規制委員会委員長 田中俊一様
└──── 島根原発増設反対運動 代表 芦原康江
2014年9月10日
福島第一原発が事故後も高い放射線によって、事故の詳細を把握することすらできず、未だ冷却し続け、汚染水対策に追われるような状況の中、その場しのぎの「安全対策」を取ったところで、原発の安全が担保されるものではありません。そのような中、本日は川内原発の規制基準適合性審査「審査書」が、出されましたが、原発の安全を保証することもできない審査に適合させた結果は、原発の再稼働へのやみくもな突進を後押しするだけです。このような審査は無責任極まりない行為です。
そもそも、川内原発の審査に関しては様々な問題が指摘されてきました。基準地震動の過小評価、事故時の汚染水による放射能拡散防止対策の欠如など、専門家の間からも指摘されてきました。なにより、川内原発の火山影響評価については重大な問題があります。九州電力が、「巨大噴火の前兆現象をとらえることができる」とした根拠に挙げていた論文に関しても、専門家からは「カルデラ一般について適用できるものではない」と指摘され、火山ガイドが要求する前兆現象の判断基準も示されておらず、核燃料搬出の方策もありませんでした。
貴委員会は、このような様々な指摘を無視したまま、審査書を承認しました。
私たちは、現在、審査にかけられている島根原発の近くで日々暮らしています。 規制委員会による川内原発審査の実態は、私たちの暮らしをますます不安なものにしており、容認することができません。
本日の「審査書」を白紙撤回するよう、強く申し入れます。
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┗■7.「審査書」決定に抗議し撤回を求める!
└──── 大間原発反対現地集会実行委員会
原子力規制委員会は、2014年9月10日にも九州電力川内原発1・2号機再稼働の前提となる「新規制基準適合性審査の合格証にあたる『審査書』」を決定するとのことであるが、これに抗議しその撤回を求める。
川内原発については、火山の巨大噴火リスクを検討する専門家会合で「電力会社や規制委員会に噴火の兆候をとらえる能力はないとの指摘が相次いだ」と報道されている。
また、川内原発周辺9市町で避難計画を策定しなければならないが、未だにその目処も立たない状況にある。国の関与によっても、全住民を安全に避難させる計画は机上のものにすぎない。
避難計画の策定は川内原発で大事故が起こり得るということであり、二度と「3・11フクシマ」を繰り返さないためにも、川内原発を再稼働させることは許されない。
「合格証」を決定することは、川内原発の再稼働を認めることであり、大事故の不安と恐怖を市民に与えることとなる。
たんぽぽ舎です。【TMM:No2277】
2014年9月11日(木)地震と原発事故情報-
特集:原子力規制委員会へ各地からの申入書(7本)
転送歓迎
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★1.原発いらない福島の女たち
★2.川内原発建設反対連絡協議会 会長 鳥原良子
★3.さよなら原発佐賀連絡会(代表 豊島耕一)
★4.福島原発事故緊急会議
★5.原発さよなら四国ネットワーク、ほか4団体
★6.島根原発増設反対運動 代表 芦原康江
★7.大間原発反対現地集会実行委員会
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┗■1.福島に住み続けている私たち住民の声に耳を傾けてください
| 原子力規制委員会 田中俊一委員長殿
| 福島第一原子力規制事務所 統括原子力保安検査官殿
└──── 原発いらない福島の女たち
2014年9月10日
福島に住み続けている私たち住民の声に耳を傾けてください。
福島第一原発事故は収束とは程遠いと皆思っています。
誰も見ることのできないメルトダウンした核燃料、工程通り進まずにますます混沌としてきた汚染水問題、過酷現場で大量被曝の不安のなか、今日も働いている作業員の方々。今も原発事故は現在進行形で、流出される放射能は福島の海・大地を汚し続けています。
2日前、郡山駅前の木の根元で線量計は1.72μSv/hを示しました。大勢の通行人が行き来しています。乳母車も通ります。原発から空に昇ったたくさんの核の粒子が積り、風に舞い、小さないのちに突き刺さり、鋭く貫いていくのです。除染後の核汚染物を入れたビニール袋が破れ、中から草が生えています。マンション裏や宅地の隅、探せばいたるところにあります。規制委員会の皆さんも、ご自宅の庭やベランダに除染廃棄物を置いて暮らしてみてください。「原発の安全」とは何なのか、身をもって経験してみてください。
政治的策力と金力で原発を押し付けられ、爆発事故がおきれば、正しい情報も知らされずに逃げまどい、事故後は日々の被曝を強いられているのです。それは中央権力者による地方住民への侵略ともいえる構図ではありませんか。2年前、経済産業省のもとでの原子力安全・保安院から、環境省の外局組織としての原子力規制委員会になり新設されたとき、少しは何かが変わるのかと期待を抱いたりもしました。けれども変わりません。原発に不安をもつ民意よりも、推進する委員会としての姿勢です。委員会のホームページで田中委員長のメッセージが紹介されています。
「放射線による影響の不安と向き合って毎日を過ごしている人がいるということが、私の心から離れることはありません。」
その言葉が真実であるならば、日本中の原発をやめてください。電気は足りているではありませんか。一部の企業の金儲け、核武装のための原発で私たちの明日を壊さないでください。
原発事故は過去だけではなく、未来をも奪うのです。痛恨の思いで福島から訴えます。
再稼働などありえません。
九州・川内原発の新規制基準適合審査案を撤回し、審査書の決定を行わないでください。
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┗■2.審査書についての申し入れ
| 原子力規制委員会委員長 田中俊一様
└──── 川内原発建設反対連絡協議会 会長 鳥原良子
2014年9月10日
貴規制委員会の本日9月10日審査書公表について抗議いたします。
8月15日〆切のパブリックコメントが、1万7000件も寄せられたにもかかわらず、その公表と対応を全くしないうちに審査書発表という、国民を無視した態度に驚いております
九州電力の基準地震動については、専門家が過小評価であり基準地震動策定を見直す必要性を指摘されていました。基準地震動を620ガルのまま、審査を進めたのであるなら、今後発生すると思われる過酷事故について想定外という文言で言い逃れすることは絶対にできません。また、川内原発が火砕流により壊滅的な被害を受ける懸念があることを火山研究者が指摘していました。しかし、九州電力の「破局的噴火は、事前に火砕流の兆候を把握し核燃料を安全な場所へ移動でき対処可能」と主張していることについて、どのような検証をもって、事前の予知と核燃料の排出方法、搬送先についても具体的事象を示さないまま了承されたのでしょうか。
規制委員会の役割は、住民の健康と財産を守るためでありますから、審査において明確な判断を出すことができなかった場合、専門家の想定する最大値に合わせて検討し、審査不合格を出すこともできるはずです。
田中委員長自身も「新規制基準合格は原発の安全性を証明するものではない」と何回も表明され、規制基準合格と避難計画は車の両輪と評していたにもかかわらず避難計画を審査対象から外されたことは、矛盾しております。住民の暮らしに対する安全性の軽視です。
よって、本日の審査書発表により、規制委員会への住民の不信はますます募っております。審査書が原発の安全性を担保するものでないという規制委員長の言葉は、重要視しなければなりません。安全性を担保しない不完全なる審査ときちんとパブリックコメントも加味しないような現時点での審査書発表に、断固抗議いたします。福島原発事故原因も究明されず、汚染水垂れ流し、不十分な被災者救済状況下、さらに鹿児島県の弱者切り捨ての避難計画策定について何ら関与しないこの審査書でもって、川内原発再稼働容認が容易に行われることは、絶対あってはならないことです。
総括原価方式の電力料金による九州電力の赤字埋め合わせのため、川内原発再稼働を進めることが、実は真の国益を失う大きな危険性をはらんでいることに国民は気づいています。一時的な偏った経済のために多くの命を危険にさらし、国民の税金を無駄使いするわけにはいきません。
規制委員会として、次世代を見据えてまっとうな役割を果たされることを強く望みます。川内原発の適合性審査の徹底したやり直しを行ったうえで、審査書の再提出を望みます。
記
1.パブリックコメントを公表し、それに対応した適合性審査をやりなおすこと。
2.規制委員会として住民の命と財産を守る立場で、改めて審査書を作成しなおすこと。
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┗■3.パブリックコメントも無視した川内原発審査書の「決定」は許されない
| 原子力規制委員会御中
└──── さよなら原発佐賀連絡会(代表 豊島耕一)
貴委員会は7月16日に川内原発の審査書案を決定し,その日にパブリックコメント募集を開始しました.1万7千もの意見が寄せられたにも拘わらず,その内容はもとより,検討プロセスや結果は未だ公表されていません.しかし貴委員会のホムページによると,9月10日(水)の定例会議の主要議題は「九州電力株式会社川内原子力発電所1号炉及び2号炉の審査書案に対する意見募集の結果等及び発電用原子炉設置変更許可について」とされており,パブコメ回答の形式的な報告で,充分な審査書案の修正も検討もなされずに審査書が決定されるのではないかと懸念致します.
万一にもそのような議事運営と決定がなされれば,何のためのパブリックコメントだったのかという問題になり,コメントを寄せた人を愚弄することになります.これだけの量の文章を規制委員会メンバーは実際に読まれたのでしょうか.また,「意見」は公表され人々に知られ広く吟味されて初めて「意見」になります.「お上」が受け取るだけでは江戸時代の「目安箱」と変わりません.
多くの人が自らのパブリックコメントをネット上に公表しています*.その中にはもちろん,規制委員会の指定どおり「科学的・技術的」なものが多いと思われます.例を挙げれば,溶融炉心が原子炉圧力容器をメルトスルーした際の,水蒸気爆発の危険性や,コア・コンクリート反応(MCCI)に対する評価の甘さの指摘(CO等の可燃性ガスの発生の可能性の無視),格納容器内の水素等可燃性ガスの爆轟条件や対策に関する問題,燃料デブリ(溶けた燃料が原子炉の構造材や炉心を格納している格納容器のコンクリート等を溶かし,これらと混合することで出来た様々な組成の物質)の再臨界リスクの問題など,多々あります.
何れも審査書案の妥当性を根底から問うもののように思われます.これらに明確に答えることが,審査書案自体の「審査」の不可欠のプロセスです.そのような当然の手続きを経ることなく決定がなされることがないように,貴委員会に対して厳重に申し入れるものです. 2014年9月9日
* 例えば福岡核問題研究会の「川内原発の審査書案へのパブリックコメント」
http://jsafukuoka.web.fc2.com/Nukes/blog/files/6d1a5892228fc32b1802a856ee7f7c01-25.html
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┗■3.1年間続いた東電本店合同抗議
| その土台にあるのは東電が引き起こした福島原発事故が3年半経っても
| 収束どころか、いよいよ深刻な形をとって現在進行中であるということ
└──── 岩本愼三郎(東電本店合同抗議実行委員)
○ 毎月第1水曜日にやる東電合同抗議行動も、この9月3日で12回目、1年間続いたことになる。もちろん関係者・参加者の熱意がこれを支えて来たのだが、その土台にあるのは、東電が引き起こした福島原発事故が、3年半経っても、収束どころか、いよいよ深刻な形をとって現在進行中であるということがある。「終わりのない惨劇・チェルノブイリ」という言葉があったが、残念ながらそれは「福島」にも当てはまる。
○ この日は150人が集まった。いつも通り、元気なシュプレヒコール、日音協の「くたばれ東電」「福島をくりかえすな」等の歌などを挟んで、お仕着せでない発言が東電に叩きつけられた。汚染水、甲状腺がん等さまざま語られたが、この日特に気づいたのが、被害者の補償請求の問題。神奈川での運動も報告された。 茨城から来た人は「東電はウソつき」と叫び、特に関東地方の被害者が初めから見捨てられている、と弾劾した。
イチエフの現場で一番深刻な被曝を強いられている下請け労働者への手当の問題も強調された。横浜からいつも上京している人は、「わが国は国難に直面している。あんたらは日本のアイヒマンか。恥を知れ」と絶叫した。
○ たんぽぽ舎の山崎さんの発言はいつも通り理路整然。福島原発からは今も放射能がダダ漏れ。空気中だけで、毎時1千万ベクレル、毎日2億数千万ベクレル。去年の夏に瓦礫に付着してばら撒かれた高濃度放射能は、秋に収穫した稲の穂先からも検出され、東電自身が総量4兆ベクレルと認めている。これはレベル3に達する事故で、茨城県東海村JCO臨界事故に匹敵、にもかかわらずそれが報道もされない異常さを厳しく批判した。
○ 明るい陽もさしている。何より福井地裁樋口判決、そしてこれに決定的な影響を受けて出された東京第五検察審査会による東電役員3名の「起訴相当」議決。だがわれわれは、この先を、検事の「良識」に期待するだけに任せてはならないという思いを、最後の「ドンパン節」に唱和しながら改めて強くした。
○ 来月の行動(第13回)は、10月1日(水)19時より20時。なお、同じ日の前段に
17時30分より18時30分、九州電力東京支店前(JR有楽町駅電気ビル前)で、川内(せんだい)原発再稼働やめよ-の抗議行動(第3回)がおこなわれます。
こちらの行動にもあわせてご参加ください。(事故情報編集部)
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◆9月13日(土)第15回被ばく学習会
http://www57.atwiki.jp/20030810/pages/155.html
中西リスク学と津田疫学
~リケ女さんリケ男くん(理系女・理系男)は、いかにして似非科学にだまされるか~
13:10開場~17:15
会場:アカデミー茗台(めいだい)・学習室A
地下鉄丸の内線茗荷谷駅下車、春日通りを右へ徒歩8分。茗台中学校と同じビルで隣りの入口。
放射線問題で今をときめく二大論客を、市民学習会が<まな板>に載せます。
中西準子さん渾身の最新作は『原発事故と放射線のリスク学』(日本評論社)。
津田敏秀さんの代表作で最新再刊は『医学者は公害事件で何をしてきたのか』(岩波書店)。
放射線被ばくをした住民や放射能汚染された故郷、その未来が二人の影響力によって決まるかもしれません。13日の学習会では、二大論客の最新本を市民の視点から思い切って切り刻みます。
腑分け執刀を担当するのは当会の共同代表です。
【参加費】700円
【申込み】anti-hibaku@ab.auone-net.jp