NUCLEAIRE
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┗■5.新聞より3つ
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◆手続き進む川内原発再稼働 避難計画不安根強く
法的裏付けなく 規制委審査の対象外
九州電力川内原発1.2号機(鹿児島県薩摩川内市)をめぐり、同市議会は28日に開かれる本会議で再稼働を容認する見通しになった。地元同意に向けた手続きが着々と進む一方、住民の中には県や市が大事故に備えて策定した避難計画への不安が依然くすぶっている。(中略)
再稼働の前提として規制委が新規制基準の下で行った適合審査で、川内1.2号機は基準を満たすと判断された。ただ、審査したのは地震や津波、事故の対策などで、避難計画は初めから対象外。質問に立った男性が「避難計画は地元の大きな関心。質問の機会を設けてほしい」と求めると、大きな拍手が起こった。
(中略)
移動手段
しかし、地元には計画が想定通りに運用されるのか不安が根強いままだ。
例えば、原発の半径5キロ圏内で唯一、入院病棟がある私立病院。患者は鹿児島市内の4病院で受け入れる計画だが、移動手段の大型バスを確保できていない。県外のバス会社に要請したが、「運転手の安全が保障されなければ出せない」と断られたという。(中略)
蚊帳の外
地元の不安が解消されないことについて、九州大の吉岡斉教授(原子力政策)は「避難計画の妥当性を判断する法的な裏付けが何もない。規制委が何らかの審査をすべきだ。」と話す。
米国では1979年のスリーマイル島原発事故後、規制委のモデルとなった米原子力規制委員会(NRC)が避難計画を厳しく審査。基準をクリア―できなければ運転を認めず、廃炉に追い込まれた原発もある。(後略)
(10月22日東京新聞「核心」より抜粋)
◆「脱原発」前面に出ず 身近な「復興」に重点 福島知事選
◆川内原発地元訪問 宮沢経産相「早く」 再稼働の必要性説明へ
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┗■3.テント日誌10月19日(日)
| 経産省前テントひろば1135日 商業用原発停止396日
| 10/14経済産業省前テント撤去訴訟第八回口頭弁論傍聴記
└──── (上村 記)
台風が東京を早朝に通過したため、フェーン現象か、快晴ながらも暑く強風の吹く東京地裁前である。
落ち葉が目立つ秋となった。名曲「落ち葉のコンチェルト」の訳詩に{全てを元に戻してくれ、俺の前から消えてくれ}というフレーズがあったが、原発事故前に福島を戻してくれ、解釈改憲で集団的自衛権を認めたのも、秘密保護法を成立させたのも、全てを元に戻してくれ、そして、安倍は俺の前から消えてくれ、いなくなってくれと時季に合った歌だなと想いながら書いている。
裁判は定刻に始まった。冒頭、一之瀬弁護士から準備書面の説明後、大口弁護士が弁論に立ち、本件テントが経産省の業務に支障があるという理由で撤去せよという原告側主張であるが、テントが設営されている場所は、ポケットパークとなっていて、「公共広場」ということであり、国交省のガイドラインでは{空地}である。
従って、経産省の業務を妨害しているということは嘘っぱちで原告側の非難は不当である。占有権原の正当論理性については既に述べたと陳述した。
続いて、河合弁護士が立ち、事故当時の原子力委員長の近藤俊介の最悪シミュレ-ションでは首都圏の2000~3000万人が避難しなければならないとレポートに書かれている。もし、そうなったとき、日本国は消滅である。
経産省はこのことを自覚しているのであろうか?経産省はいまや亡国の役所である。
被告たちは警告を発している。究極の救国の訴えとしてテントは存在している。
テントは、主権者としての抵抗権たる宿営権、憲法16条の請願権、25条の生存権等、憲法上の権利に基く行為である。
先にも述べた通り公共広場は空地である。この空地にテントを張って、救国の訴えをすることと、空地にテントを設けることによる亡国の経産省の業務の妨害にあたらない不当な主張とを比較した場合、保護法益はどちらが重要であるか。あらゆる点において、テントは正当な行為である。
また、司法の場に於いても原発に対する判断に変化の傾向があり、先日の福井地裁の大飯原発差し止め判断、および、東京検察審会の東電幹部に対する起訴相当の判断等、司法が正当な判断を下し始めていることは、私たち反原発を主張する立場に立つ者にとって、明るい兆しが見えてきた。
私は、「日本の原発」というドキュメンタリー映画を作りました。11月に入っての公開が決まりました。番号が取れ次第、証拠として提出したい。
松井弁護士は、テントの所有形態に言及し、占有者は民法上の組合としての形態が成立していると認められる。したがって、被告各人が勝手に処分できない状況である。
補足として、大口弁護士が第一テント20名、第二テント17名、第三テント6名の占有者がおり、それぞれ、民法上の組合が成立していると説明した。
最後に現被告である正清、渕上2名の弁論があり、渕上さんが、原告側を指して、「そこに並んでいる人達は給料を貰って来ていますよね。私達は全員自腹でここに来ていますよ。いまそこに座っているこの時間も金を貰っていますよね。これは私達の税金ですよ。よく、考えて貰いたい。ことわっておきますが、私共はテントをどかせと言われても自ら撤退することは断じてありませんから、このことだけは、言っておきます。」以上で今回公判は終了。
今回から、新しい展開がなされ、次回第9回口頭弁論が注目される。
次回、第9回口頭弁論は12月3日(水)15時より、同地裁で開かれる。
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┗■4.9月26日川内原発現地・久三崎海岸に「脱原発川内テント」立つ
| 九電本社前のテント、霞ヶ関、羽咋、大飯、大阪と続いて
| 第6番目のテント ブログが開設されました
└──── 脱原発川内テントから
我々は九州電力・川内原発の近所に『川内原発再稼働阻止!』のテントを建てました。
脱原発テントとしては、博多・九電本社前に存在するテントを初め、以後、霞ヶ関、羽咋、大飯、大阪と続いて第6番目のテントとなります。
川内原発1、2号機の再稼働は、現在停止している全国の原発の再稼働の突破口となるものです。なんとしてもそれを止めたい、という意思と行動がこのテントには込められています。
以下、「テント宣言」、活動の近況は下記のブログが開設されましたので、
ご参照下さい。
メールアドレス: sendai.ten@gmail.com
川内テントブログ: sendai-tent.tumblr.com
ツイッターアカウント: @sendai_tent
たんぽぽ舎です。【TMM:No2312】
2014年10月22日(水)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.川内原発再稼働阻止緊急行動のお願い
10月28日(火)薩摩川内市議会緊急要請行動にかけつけて下さい
全国の皆様へ 再稼働阻止全国ネットワーク事務局
★2.国会エネルギー調査会(準備会)傍聴報告
まだまだ規制委の審査は終わっていない
原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その24
木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
★3.テント日誌10月19日(日)
経産省前テントひろば1135日 商業用原発停止396日
10/14経産省前テント撤去訴訟第八回口頭弁論傍聴記 (上村 記)
★4.9月26日川内原発現地・久三崎海岸に「脱原発川内テント」立つ
九電本社前、霞ヶ関、羽咋、大飯、大阪と続いて
第6番目のテント ブログが開設されました 脱原発川内テントから
★5.新聞より3つ
◆手続き進む川内原発再稼働 避難計画不安根強く
法的裏付けなく 規制委審査の対象外 (10月22日東京新聞「核心」より抜粋)
◆「脱原発」前面に出ず 身近な「復興」に重点 福島知事選
◆川内原発地元訪問 宮沢経産相「早く」 再稼働の必要性説明へ
(2つとも10月22日朝日新聞より見出し)
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※10/23アニメ上映と学習会にご参加を!
リニア中央新幹線がやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!
『リニア新幹線反対アニメ』上映とお話
日 時:10月23日(木)19時から21時
講 師:はだしの源八おじさん
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円(学生400円)
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┗■1.川内原発再稼働阻止緊急行動のお願い
| 10月28日(火)薩摩川内市議会緊急要請行動にかけつけて下さい
| 全国の皆様へ
└──── 再稼働阻止全国ネットワーク事務局
○薩摩川内市議会は10月20日、特別委員会を開催し、川内原発の再稼働賛成を採択した。岩切川内市長はこの採択を受けて、10月28日に予定されている市議会本会議において、再稼働同意を取りつける見通しが報じられている。
周辺自治体も含めた住民説明会では、規制委の説明に多くの質問と反対意見が表明されたにも拘わらず、住民の意思を無視した議会の暴挙は許されない。
○10月28日(火)の朝からは、薩摩川内市民が再稼働同意を認めないよう、議員一人ひとりへ要請する行動が予定されている。
ひとたび事故が起きれば、日本が破局的な状態に陥る。
川内原発再稼働は決して地元だけの問題ではない。
○全国からの声を直接、現地の議員に届けよう。
10月28日(火)午前7時30分から開始される行動に全国からの結集を呼びかける。
11月5日、6日、7日に予定されている鹿児島県の特別委員会への要請行動も同様に全国の皆さんの結集をお願いしたい。
☆10月26日(日)14時 薩摩川内市久三崎海岸での風船上げ行動
集会後、原発ゲート前までデモ(主催:3.11実行委)
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┗■2.国会エネルギー調査会(準備会)傍聴報告
| まだまだ規制委の審査は終わっていない
| 原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その24
└──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
10月16日(木)夕刻に第43回国会エネルギー調査会(準備会)「原発再稼働の法的側面~無責任構造を問う~」を傍聴した。
原子力市民委員会から「声明1:原子力規制委員会の存在意義が問われている」、「声明2:原子力規制委員会が審査書を決定しても原発の安全性は保証されない」、「川内原発をめぐる手続き的側面~火山・避難・住民説明~」の資料のプレゼンとそれに続く規制庁と資源エネルギー庁との質疑から、特に次のことが明らかになった。
「工事計画認可、保安規定変更の審査はまだこれから」
21日の規制委審査会合で九電が呼ばれて、1号機について出した工事認可申請と保安規定のヒアリングがなされる。すなわち、審査はこれから始まる。
特に、基準地震動620ガルに対する耐震対策が充分かどうかが問題。後藤政志さんの、当初開発時の基準地震動から620ガルと約2倍に上げるという技術的に無謀なことをやって設計上大丈夫だと言えるはずがない、という指摘が説得的であった。
一方、満田夏花さんの火山・避難・住民説明についての指摘には、規制庁の応答はいつもの全く納得できないものであった。それでも、興味深い回答がひとつあった。規制庁が工事計画認可・保安規定変更認可の審査がこれからであることを説明しながら、質問に答えて「パブコメをやるかどうかは決まっていない」と答えた。規制委がやるパブコメ意見をほとんど無視した実績から、パブコメに何も期待することはできないが、パブコメをやるほどこれからの工事認可・保安規定の審査も重要なものであることを規制庁が認めたのだ。
経産相が入れ替わる中、20日に薩摩川内市議会が原特委(川内原子力発電所対策調査特別委員会)を開催して再稼働推進陳情を採択(反対陳情を不採択)し28日の議会決定に突き進み、鹿児島県も前倒しで、「地元理解」を既成事実化しようとしているが、まだまだ工事計画認可・保安規定変更認可の規制委の審査を監視し、反対の声をあげ、大きくしていくことも重要である。
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┗■3.不可能なことを前提にしての再稼働反対!
| 10・17金曜行動レポート
└──── 青山晴江(たんぽぽ舎ボランティア)
この日は他に反戦集会などがあったせいか、官邸前に集う人々はいつもよりも少なめでした。希望のエリアへ向かう途中、清志郎通りと呼ばれる国会正門前に行く道の手前で、ドンドンクンタックン♪、とリズミカルな太鼓の音が聞こえて来ます。チャンゴという朝鮮太鼓で、ときおりそこに、カンカン♪とケンガリという鐘の音が入り、リズムの音頭をとります。身体のなかに入り込む、パシッと乾いたチャンゴの音は、権力に屈せずに声をあげようとする気持ちを高め、勇気づけてくれます。デモ行進のときにも元気が出ます。通りがかりに音が聞こえたら、声をかけてみてください。少し練習させてもらえるときもあるようです。
正門前や希望のエリアでは、この晩もいろいろな熱いスピーチがあり、福島みずほさんが「核燃料を移動するには3年間冷やしてからと言われるが、では、鹿児島では火山噴火を3年前に予知して、準備ができるのか。不可能なことを前提にしての再稼働反対!」と話され、斉藤美智子さんが「今起きていること、残念ながらこれが日本の現実です。私たちは一歩も引かずに政府と闘っていきましょう!」とご自身の戦時体験の話も交え、毅然とした姿でスピーチをされた。聞いていると胸が熱くなる、そのせいか、いつもよりさらに、たんぽぽの金曜ビラの受け取りが好調でした。
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┗■4.川内原発再稼働阻止「10・26全国統一行動」各地の行動その2(大阪)
└──── 「再稼働阻止全国ネットワーク」
◆原発ゼロ上牧行動(主催 原発ゼロ上牧行動)
毎月第2・第4火曜 午後6時~8時(全国統一行動として取り組みます)
阪急京都線上牧駅前(関電八木社長の家から徒歩5分)
10月28日(火)のアクションを全国統一行動として取り組みます
◆脱原発高槻アクション(主催 原発事故を考える高槻市民の会)
毎月第4日曜日 午後4時~5時 JR高槻駅前
10月26日(日)のアクションは全国統一行動として取り組みます
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┗■5.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆映画「ママの約束~原発ゼロでみつけた本当の豊かさ~」
増山麗奈監督のトークあり
日 時:10月26日(日)14時上映開始(13時30分開場)
場 所:千葉市生涯学習センター メディアエッグ
参加費:1000円(高校生以下無料)
主 催:原発さよなら千葉(事務局連絡先 090-2553-2587)
詳細は「原発さよなら千葉」のHPを参照してください
◆函館市大間原発建設差止裁判第2回口頭弁論 & 裁判報告集会
日時:10月29日(水)裁判15:00~ 東京地裁大法廷(103号法廷)
*14:30から傍聴券配布、抽選
※原告側より、函館市には提訴の資格(原告適格)が認められるとの反論予定。
★裁判報告集会 16:00~ 参議院議員会館講堂 資料代:500円
・工藤函館市長のインタビュー録画上映
・弁護団から裁判の報告
・大間原発訴訟の会代表 竹田とし子さんのお話
・河合弁護士初監督作品「日本と原発」予告編上映
主催: 大間原発反対関東の会 (賛同)経産省前テントひろば
連絡先: Tel. 047-423-6676(玉中) メール aki-trsk@outlook.jp (寺崎)
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┗■6.新聞より4つ
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◆ 反原発 妨害に屈しない 原子力の日に対抗・・・伊方集会
別冊-南海日日新聞
「原子力の日」(10月26日)に対抗する「伊方集会」が19日、愛媛県伊方町の四国電力伊方原発ゲート前で開かれた。1986年の旧ソ連・チェルノブイリ原発事故の翌年から続き、今回で28年目を迎えた。あらためて反原発運動を振り返ると,思い浮かぶのは、さまざまな嫌がらせである。
(10月21日東京新聞より抜粋)
◆ 「「同意」加速、焦る30キロ圏 川内原発周辺市町議会」
http://qbiz.jp/article/48126/1/
「・・・・・・・「知事は思い上がっていないか」。初老の男性が言い放つ。別の男性が「なぜ5キロしか離れていないのに地元じゃないのか」と訴えると、「そうだ」と拍手が起こった。20日夜の説明会。最後の舞台となったのは、再稼働反対の住民感情が30キロ圏で最も強いとされるいちき串木野市だった。・・・・・・・・
鹿児島県の伊藤祐一郎知事が川内原発再稼働を認める条件としていた住民説明会が20日、予定の5回を終了した。印象に残った言葉がある。「リスクはゼロではない」。原子力規制庁の担当者が連発した。
確かにこの社会に完璧な安全などあり得ない。ではどこまで対策が講じられれば、再稼働を認めるのか。避難対象の原発30キロ圏の住民は揺れている。しかし、今回の説明会でも住民の不安は解消されなかった。
説明会は5回とも、質疑応答で紛糾した。多かった質問は「福島事故の原因が解明されないのに再稼働しても大丈夫か」「事故が起きたら誰が責任を取るのか」など。規制庁の答えは技術論や法律論に終始し、かみ合わないやりとりが目立った。全会場で質疑は約1時間で打ち切られた。・・・・・・」
(10月21日 西日本電子版より)
◆大間原発反対デモ
青森県の下北半島に建設中の使用済核燃料の再処理工場(六ヶ所村)や電源開発(Jパワー)大間原発(大間町)などに反対する市民グループが18日、青森市内で集会を開き、約70人が「事業を白紙に戻すべきだ」と建設中止を求めた。
東京電力福島第一原発事故による全町避難が続く福島県浪江町内で、現在も牛330頭を飼育する畜産農家吉沢正巳さん(60)は「住民は離れ離れになり、生活は一変した。原子力施設の危険性をしっかり考えてほしい」と呼びかけた。
再処理を柱とする核燃料サイクルに反対する団体の顧問平野良一さん(85)は各地の原発再稼働に向けた動きに触れ、避難計画の実効性に焦点が当たる半面、安全性の議論が依然として不十分だと批判した。
参加者は集会後に「核燃、原発はいらない」と声を上げ、市中心部をデモ行進した。
(10月19日東京新聞より)、
◆福島に原子力推進の新拠点? 「環境回復」名目のセンター建設
「福島県環境創造センター」と名付けられた施設の建設が進められている。県立だが、原発推進派と目される人物らが計画に関わっており、原子力のPR館を連想させる。高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)のトラブル隠しを繰り返す日本原子力研究開発機構(JAEA)、チェルノブイリで健康影響を過小評価した国際原子力機関(IAEA)も拠点を置く予定だという。いったい何が狙いなのか。
たんぽぽ舎です。【TMM:No2311】
2014年10月21日(火)地震と原発事故情報-6つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.薩摩川内市・原発特別委が再稼働推進陳情を採択
市議会の本会議は28日(火)の予定です。
それまでに、26人の市議に抗議あるいは励ましの声を届けましょう。
再稼働阻止全国ネットワーク(川内の家)からの報告
★2.戦後長く続いた「平穏」な時代は終わりを告げ「大地動乱の時代」に突入した
自然災害多発に備えよ 原発再稼働どころではない (その2)
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★3.不可能なことを前提にしての再稼働反対!
10・17金曜行動レポート 青山晴江(たんぽぽ舎ボランティア)
★4.川内原発再稼働阻止「10・26全国統一行動」各地の行動その2(大阪)
「再稼働阻止全国ネットワーク」
★5.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆映画「ママの約束~原発ゼロでみつけた本当の豊かさ~」(10月26日)
◆函館市大間原発建設差止裁判第2回口頭弁論 & 裁判報告集会(10月29日)
★6.新聞より4つ
◆ 反原発 妨害に屈しない 原子力の日に対抗・・・伊方集会
別冊-南海日日新聞 (10月21日東京新聞より抜粋)
◆ 「「同意」加速、焦る30キロ圏 川内原発周辺市町議会」(10月21日 西日本電子版より)
◆大間原発反対デモ (10月19日東京新聞より)
◆福島に原子力推進の新拠点? 「環境回復」名目のセンター建設
(10月19日東京新聞こちら特報部前文)
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┗■1.薩摩川内市・原発特別委が再稼働推進陳情を採択
| 市議会の本会議は28日(火)の予定です。
| それまでに、26人の市議に抗議あるいは励ましの声を届けましょう。
└──── 再稼働阻止全国ネットワーク(川内の家)からの報告
○20日10時から、表記の原特委が開催され、再稼働推進陳情が採択、反対陳情が不採択となりました。
いずれも、推進派=7、反対派=2、棄権=1(委員長は投票権なし)。
○この日、九電2名を含め、約60名が傍聴を希望。控室で抽選により30名 のみが傍聴できると市職員が通告、「全員入れろ」と怒号とびかう騒ぎと なりました。市職員は強硬で、かまわず傍聴予備券(抽選券)の番号を 次々と読み上げ、抽選を拒否する人が続出。
また抽選に応じて当選した人は、議場で大声で抗議して退場処分となり、控室で報告するといった状態になりました。
○2時間あまりの形ばかりの審議を経て、結果、上記の通り推進陳情のみ採択となりました。その後、約50名で市役所玄関前で、「川内再稼働反対」の横断幕をいくつも掲げ、1時間の抗議集会を貫徹。
○今後は、28日10時の本会議に場面が移ります。同様な行動が必要です。
26日には久見崎海岸での集会(2時~)と、久見崎集落を経由して原発ゲートにいたるデモとゲート前抗議行動があります
28日の市議会に対する行動では、今回を倍する参加者をもって闘いを展開したい。
皆さん、10月28日(火)、朝9時、薩摩川内市役所3Fエレベータ・ロビーへの結集をお願いします。
(薩摩川内市市議会議員の連絡先)
http://www.city.satsumasendai.lg.jp/www/contents/1370321973967/index.html
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┗■2.戦後長く続いた「平穏」な時代は終わりを告げ「大地動乱の時代」に突入した
| 自然災害多発に備えよ 原発再稼働どころではない (その2)
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
○できないことを「できるかのように言う」
『現在、気象庁により110の活火山が指定され、このうち47の火山について観測体制が設けられている。また、火山噴火予知連絡会が設置されており、全国の火山活動について総合的に検討を行う他、火山噴火などの異常時には、臨時に幹事会や連絡会を開催し、火山活動について検討し、必要な場合は統一見解を発表するなどして防災対応に資する活動を行っている。』
規制庁の策定した「火山影響評価ガイド」に記載された「火山活動モニタリング」について書かれた一文だ。その防災体制下において御嶽山の噴火が起きた。
気象庁も出来ない火山モニタリングを事業者が行い、そのうえ火山予知までするとなれば、いかなる科学的根拠があるのかと問われる。
パブリックコメントでもこの点に多くの質問が出されていた。その答えは想定外のものだった。
『モニタリングは、噴火可能性が十分小さいことを継続的に確認することを目的としており、噴火の時期や規模等を予知・予測することを目的としていません。
なお、モニタリングによって、GPSによる基線長や地震観測結果等に変化が生じた場合は、原子炉の停止措置等の措置を講じるかどうか判断する方針であることを確認しています。』
モニタリングはするが予知はしないという。しかし現在気象庁が行っているデータの収集や観測、当然予知を目的に行っている業務と、九電のやろうとしていることはほとんど同じだ。GPSの基線長観測は山体の膨張を見るためだし、地震観測も火山活動の活性化を調べる。同じことをしながら予知ではない。とは詭弁である。法律に、気象庁以外は噴火予知をしてはならないとの規定があるから法令に抵触しないようにすることと、予知は出来ないという批判をかわすための言い訳にすぎない。ではいかなる場合に原子炉を止める措置を取るのか、まずそれを明らかにすべきである。
○大地動乱の時代
「大地動乱の時代」とは石橋克彦神戸大学名誉教授が阪神淡路大震災直前の1994年8月に岩波から出した新書の題名だ。高度経済成長期に大地震がほとんど無く、原発を含む様々なインフラが地震や津波、あるいは火山災害を想定しないままに拡大し続ける日本の現状に、過去の歴史的事実を元にして警告した書だった。
今、東北地方大震災後の日本は、9世紀の貞観地震(869年)前後とよく似た「大地動乱の時代」を迎えたと考えるべきだ。
貞観地震と言えば東北地方に巨大津波災害をもたらしたことは、今では沢山の人が知る史実だが、同時に日本中のプレート境界、断層運動が活性化し、さらに各地の火山も大噴火を連発させた。
富士山の貞観噴火(864年)では現在の青木ヶ原樹海を作った溶岩流を噴出させる大噴火が、伊豆諸島では神津島(838年)、新島(886年)が噴火、東北地方も鳥海山が871年に、南九州に目を転じれば、開聞岳(874年・885年)桜島(麑嶋・764年*)などの噴火があった。
*『続日本紀』の災害被害に関する記事。桜島の噴火によるもので民家62区と80余人に被害がでたことを示す。(時空間情報科学を利用した古代災害史の研究 2010年3月岡山大学大学院社会文化科学研究科)
○原発再稼働どころではない
日本各地で今後、自然現象である火山や地震などの災害が多発することは避けられない。しかしそれを「人災」である原発災害にしてしまうかどうかを選択するのは私たち人間の側だ。
火山が噴火しているさなかに、さらに原発が大事故を起こしているならば、際限の無い放射能災害を複合させる大惨事になる。
原発再稼働で災害を拡大させないためには、唯一、止めておく他はない。予知だとかシビアアクシデント対策で回避できるなどと、荒唐無稽な楽観主義と新たな安全神話を認めるのか否か、問われているのは、その点に他ならない。