NUCLEAIRE
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┗■3.新聞より4つ
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◆逃げた検査官「危険感じた」 政府事故調 56人分公開 福島第一
政府は12日、東京電力福島第一原発事故で、政府事故調査・検証委員会が政治家や東電関係者ら56人と1団体に聴取した記録(調書)を新たに公開した。故吉田昌郎(まさお)元福島第一所長ら19人に続き、2回目の公開。調書からは、政府や東電のちぐはぐな事故対応があらためて浮かんだ。
旧経済産業省原子力安全・保安院の現地事務所副所長(匿名)の調書によると、事故翌日に福島第一から逃げ出した保安検査官4人は「放射線量が上昇し、身の危険を感じた」と逃げた理由を述べた。4人は福島第一に戻されたが、この際、1人は「現地に行ってもどうにもならない。なぜ行かなければならないのか」と拒んだ。所長が説得し原発内に戻したという。
だが、福島第一に戻っても、積極的に情報を集めようとしなかったと、政府事故調の報告書でも批判されている。4人は戻った翌日、無断で再び撤退した。
全国漁業協同組合連合会(全漁連)漁政部部長の大森敏弘氏の調書では、汚染水の意図的な海洋放出をめぐる東電の不誠実な対応ぶりが分かる。2011年4月2日に、2号機取水口近くから高濃度汚染水が漏れていたのが発覚。2日後、広瀬直己(なおみ)常務(現社長)は「二度と流出させない」と全漁連に謝罪に行ったが、わずか2時間後、「先ほど説明しなかったが、急きょ、汚染水を海洋放出することになった。これは決定事項だ」と電話で通告。大森氏は「だまし討ち以外の何物でもない」と怒った。
保安院の古作(こさく)泰雄氏は調書で、事故から1週間後に国際的な事故評価尺度をレベル3から5に引き上げた理由を「報道で評価が低すぎると声が高まったことがトリガー(引き金)だった」と述べた。すでに福島第一では炉心溶融し、3基が水素爆発を起こしていたが、保安院は適切に実態を評価できていなかった。(11月13日東京新聞より)
◆飯舘村村民の半数 賠償を申し立てへ 福島第一原発事故
東京電力福島第一原発事故で避難を余儀なくされた福島県飯舘村の住民が11日、東京都内で記者会見し、村の人口の半数に当たる約3千人が東電に損害賠償を求め、原子力損害賠償紛争解決センターに裁判外紛争解決手続き(ADR)を14日に申し立てると発表した。
弁護団の保田行雄弁護士は「同じ避難地域の半数の人たちが集団で申し立てるのは画期的だ」と強調。現在支払われている1人当たり月10万円の「避難慰謝料」を35万円に増額するよう請求する一方、「村に帰れずに生活が破壊された」として1人2千万円の慰謝料なども求めるという。
(11月12日東京新聞より)
◆「脱原発」の意見 17665件で94% エネルギー計画パブリックコメント (11月12日朝日新聞見出しより)
たんぽぽ舎です。【TMM:No2332】
2014年11月13日(木)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.原発維持(再稼働)のため再生エネを見殺しにした安倍政権
九州電力など電力各社の買取中止はおかしい、ハシゴ外しだ、制度設計での誤り
再生エネ普及なら“原発は不要”世論を警戒する経済産業省
再稼働は日本を滅ぼす その24 柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止ネットワーク)
★2.シリーズ「原発とテレビメディア」第1弾
-テレビが原発を作った・・推進映像の数々-
加藤久治さん(メディア総合研究所研究員)の講座報告
西村俊弘(スペースたんぽぽ講座運営委員)
★3.新聞より4つ
◆逃げた検査官「危険感じた」 政府事故調 56人分公開 福島第一
(11月13日東京新聞より)
◆飯舘村村民の半数 賠償を申し立てへ 福島第一原発事故
(11月12日東京新聞より)
◆「脱原発」の意見 17665件で94% エネルギー計画パブリックコメント
(11月12日朝日新聞見出しより)
◆高浜 40年超え運転検討 1・2号機 関電、来春にも申請
(11月13日朝日新聞見出しより)
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※11/15学習会にご参加を!
シリーズ「原発とテレビメディア」第2回
「反原発番組への圧力と抵抗・・」3.11以降の問題点
<映像上映>『福島原発-内部被爆への恐怖』
お 話:加藤久治さん(メディア総合研究所研究員)
日 時:11月15日(土)18時~20時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
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┗■1.原発維持(再稼働)のため再生エネを見殺しにした安倍政権
| 九州電力など電力各社の買取中止はおかしい、ハシゴ外しだ、制度設計での誤り
| 再生エネ普及なら“原発は不要”世論を警戒する経済産業省
| 再稼働は日本を滅ぼす その24
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止ネットワーク)
1.10月30日朝7時のNHKニュースで原発関連の2つのニュースをやや詳しく報道していた。その1つの「東京電力福島事故炉からの核燃料とり出し計画が5年遅れる」は、10月30日発信の【TMM:No2319】-短信欄で紹介したので、もう1つの「再生エネルギー参入者の怒り、なげき」の方を紹介したい。
要旨は、2年前の政府と電力会社の再生エネ奨励買取政策にそって、大分県のAさんが自分の畑に銀行から借金2億円で太陽光発電を設置したが、突然、九州電力から電気買取を拒否されて、2億円の借金を抱えて苦悩している実情を報道していた。渋い銀行が2億円もの大金をすぐに貸した理由は政府(経済産業省)の計画にそったものだったから。大分県のAさんような実例が全国あちこちにたくさんあり、政府と電力会社への怒りが広がっている。本稿では、その背景を分析-紹介したい。
2.ことの発端は9月24日、九州電力が固定価格買取制度(FIT)に基づく新規契約を中断すると突然発表したこと。つづいて、9月30日には申し合わせたように北海道、東北、四国の3社も新規接続申込の回答保留を一斉に発表。突然の事態に再エネ事業者の間には衝撃が走った。又、福島県は40年までに県内エネルギー需要の100%を再生エネでまかなう計画を進めていたが、接続保留で暗雲につつまれた。「2016年に電力自由化をするのでどんどん参入しろと言ったのは安倍政権なのにハシゴを外して来た。原発再稼働をにらんだ政治的な動きではないのか…。の声が出るわけである。
3.「経産省の中にも本気で再エネを推進しようと頑張っている官僚もいるが、それ以上に原発推進派のほうが力を持っている。急速に再生可能エネルギーが普及してしまったら、やはり“原発は不要”という世論になってしまう。来年に目論む九電川内原発の再稼働を目の前にした今、なるべく普及の速度を抑えたいというのが、安倍政権の本音なのではないか」(民主党幹部)
原発維持のために再エネ業者を“見殺し”にしたら、日本はますます世界から置いていかれる。結局、損をするのは国民だということを忘れてはいけない。
4.解決方法として
イ.揚水発電の施設使用と、ロ.広域連系=電力会社間での電力のやりとりがあげられる。
電力システムに詳しいエネルギー戦略研究所の山家公雄所長はこう語る。
「揚水発電の施設を使えば、余った電力をためておき、ピーク時に使うことができる。例えば九州電力は自前の施設で十分な容量があるはずで、他の電力会社との調整も必要ない。これを有効に使うことが、一番手っ取り早い解決策になるはずです」
揚水発電とは、余った電力を使ってダムに水をくみ上げておき、電力需要が高まったときに放水して発電するシステム。これまでは主に、出力の調整がきかない原発が夜間に発電して余った電気を、昼間に使うために利用されてきた。
この揚水発電の設備を再エネのために利用すれば、需給の調整が可能になるのだ。
揚水発電と並んで有効な解決策が、各電力会社間での電力のやり取り、いわゆる広域連系である。21頁の図にあるように、各電力会社のエリア間には、地域間で電力をやり取りできる送電線が設置されている。12年2月に九電の新大分火力発電所がトラブルで停止した際には、電力6社から240万KWの電力が緊急融通された実例もある。
WWFジャパンの小西雅子・自然保護室室長兼気候変動・エネルギープロジェクトリーダーは、この地域間連系線を活用すれば、再エネによる電力をもっと受け入れられると指摘する。「九州電力と中国電力間の連系容量は556万KW。その先にある電力の大消費地となる関西電力管内へは1666万KWも送電できる。この連系を利用すれば、太陽光の発電量を抑制などしなくても、今のままで十分に受け入れ可能なのです」
★3.と4.は、週刊朝日10月31日号「自然エネルギーつぶし第二幕、電力自由化と言って投資させて、買い取らない?ハシゴ外し 安倍戦略の非情」(5頁)から、要点を紹介。
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┗■2.シリーズ「原発とテレビメディア」第1弾
| -テレビが原発を作った・・推進映像の数々-
| 加藤久治さん(メディア総合研究所研究員)の講座報告
└──── 西村俊弘(スペースたんぽぽ講座運営委員)
○ 11月1日(土)加藤久治さんによる講座が、「スペースたんぽぽ」で行われました。
今回の講座では、原発推進派による数々のCM映像と、その手口、悪質さについて話されました。
現在、日本のCMには、75秒の提供CM、15秒のスポットCMがあります。
提供CMのスポンサーだけでなく、スポットのスポンサーも、番組内容に対して介入します。
1979年のスリーマイル島原発事故で、反原発の気運が高まったことにより、原発推進のCMが飛躍的に増えました。なんと年間で国民1人が見る、原発の安全を宣伝するCMは、198回にもなります。
電力会社のCMに使う費用は、年間1000億を超えるといわれています。
皆さんに、不愉快な映像を見せなければなりません、と前置きがはいり、各電力会社のCM映像が流れはじめます。大量の予算を使ったCMのキーワードは、安全、安心、安定、ふれあい、です。
加藤氏は、こんな下らない物を見る価値はないと怒りながら映像を切ってしまいます、会場からは笑いが起こりました。
○ 原発推進CMは3・11以降、表立ってはなくなりましたが、電力会社は博報堂を使いCM枠を抑えてあるので、局との関係は壊れていない。
放送中止を求めたが、全てのスポンサーから降りるとの電力会社の脅しや、中曽根の圧力により放送を余儀なくされた、いわく付きの情報番組「ケント・ギルバードの不思議なエネルギーの話」が流れる。
映像は日本の伝統芸能、薪能の舞から始まり、電子機器の映像が挟み込まれていく。ケント・ギルバードは、日本の文化や技術、それを支える人々のエネルギーを褒めまくる。情報番組で、エネルギーという事葉が出てきたら疑ったほうがよい。
そして、石油危機の映像が流れ、日本には自前のエネルギーが必要だと脅す。
核燃料サイクルは自前のエネルギーになり、日本に最適だと強調する。
褒めて、脅して、誘導する、まるで詐欺師のような手口である。
この番組の、視聴率2%にショックを受けた電力会社は、以降、推進派の司令塔「P・Aの方策の考え方」により、クイズ番組などに、宣伝をまぎれこませていく。
加藤氏の巧妙な振りと、計算されたおち、軽妙な語り口で、笑いの絶えることのない講座になりました、今後のシリーズが楽しみです。
今後のシリーズ概要
第2回 11月15日(土)18時~20時 会場:「スペースたんぽぽ」
「反原発番組への圧力と抵抗・・」3.11以降の問題点
<映像上映>『福島原発-内部被爆への恐怖』
第3回 11月29日(土)18時~20時 会場:「スペースたんぽぽ」
「原発テレビと如何に向き合うか・・市民とメディアの関係は?」
<映像上映>巻原発計画をはね返した市民の活動を描くドキュメンタリー
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┗■3.11/16講談発表会のお知らせ
| 私の所属する、講談サロン「香織倶楽部」発表会
| 私も「田中正造伝」から「川俣事件の巻」の書下ろしの発表
└──── 甲斐織淳(アマチュア講談師)
私の所属する講談サロン「香織倶楽部」発表会11月16日(日)のお知らせです。
私も出演し、「田中正造伝」から「川俣事件の巻」の書下ろしの発表です。
○<その概要です>
東電・福島第一原発の事故・事件の加害者が野放しにされ、一方で経産省の「脱原発テント」をつぶすために国が賠償請求していることは周知の事です。
1900年、足尾鉱毒事件の加害者・足尾銅山古河鉱業の社長の古河市兵衛は従五位という爵位と勲章を与えられ、表彰され、華族・貴族の列に並びます。
その同じ年、被害者・鉱毒被害地の農民たちの平和的な「押し出し」(デモ行進・陳情・請願)に対し、警官隊と憲兵隊が、群馬県の川俣において待ち伏せします。
釘一本の武器すら持っていない農民達に襲いかかり、暴行を加え、リーダー格の多数を逮捕し、「兇徒蒐集罪」(暴動・騒乱)などで起訴しました。
富国強兵、殖産興業、軍国主義と戦争準備という、国策に抵抗する運動の圧殺を狙ったものです。
(1)この「川俣事件」により大きな打撃を受けた鉱毒被害者達は、どのようにしてこの危機を克服し突破したのか・・・?
(2)男たちがやられた今、私たちが立ち上がらなければと実行された「女押し出し」。これもまた待ち伏せされます。官憲と女達の対決の行方は・・・?
(3)「奮発すれば無罪なり、ちじこまれば有罪なり」(萎縮すれば負ける、頑張れば勝つ」という田中正造はどう闘うのか・・・?
(4)そして、この裁判の行方は・・・?
歴史上例を見ない「川俣事件」の顛末を、限られた持ち時間の中で読みます。 (落語は語る、講談は読む、と言います)
百年前の出来事が、現代の私たちに何を問いかけているのか?
「織淳の正造伝」うまく読めましたら嬉しいのですが・・・。
○講談サロン「香織倶楽部」第九回発表会
日 時:2014年11月16日(日)17時開場 17時半開演
場 所:上野広小路亭 (03-3833-1789)
上野松坂屋向(JR御徒町徒歩5分、銀座線・大江戸線
上野広小路駅徒歩1分)
木戸銭:1500円
☆出 演(順不同)
住江織手「五平菩薩」 贄川織弓 「巴御前」
福田織福「袴田事件~見えてきた真実」
本間織峰「お竹如来」&ボリウッドダンス
高橋織丸「出世浄瑠璃」 甲斐織淳「田中正造伝」より「川俣事件の巻」
※韓国釜山の脱原発に取り組んでいる金教授をお招きしての鼎談も予定しています
※なお、席に限りがあります。御来席いただける方は、私・甲斐織淳までメールをください。<kabosu333@cup.ocn.ne.jp>
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┗■4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆11/16韓国の原発の現状を知る学習会
-日韓市民の連帯で脱原発の道を開く-
日 時:2014年11月16日(日)14時~16時
講 師:金 海蒼(キム・ヘチャン)さん/慶星(キョンソン)大学環境工学科教授
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
共 催:NPO法人「ふくしま支援・人と文化ネットワーク」090-2171-4971
たんぽぽ舎 03-3238-9035
参加費:800円
韓国では現在23基の原発が稼働。2035年までには41基に増える計画です。
特に、人口350万の大都市・釜山から20キロの古里原発は、放射能漏れ、情報隠し等続発。一たび韓国で原発の過酷事故が起きれば日本も放射能汚染は避けられません。
金先生は、長年釜山で環境問題や脱原発運動に取り組んでこられ、現在、脱核エネルギー教授の会執行委員長、釜山市原子力安全委員会委員、釜山脱核学校運営委員長など様々な分野で活動中です。韓国の原発の現状を知るよい機会です。
多くの方々のご参加をお願いします。
◆11/22「さよなら原発 東電・東葛支社前デモ」のお誘い
九州電力の川内原発の再稼働への動き。福島で大事故を起こした東京電力の不誠実な態度。東電の福島原発から3年8カ月。
私たちは、これまで26回にわたって、東京電力の千葉県東葛支社前アクションを行って、抗議の声を伝え続けてきた。27回目は、デモを行う。
日時:11月22日(土)13時30分~15時30分
スケジュール:13時30分集会 場所:「南柏中央第一公園」
(JR「南柏」駅東口、スーパー「かすみ」の裏側、徒歩3分)
14:00 デモ出発→東電・東葛支社前(約3キロ)
15:00 東武・野田線「新柏」駅近くの「名戸ケ谷第2公園」
(駅前「東武ストア」裏側。徒歩3分)で集会
15:30 解散
詳細は下記ブログをご覧ください。
http://blogs.yahoo.co.jp/genpatsutomeyou_tokatsunokai/12225923.html
主催:郷土教育全国協議会・東葛支部
原発止めよう!東葛の会
連絡先:日下部信雄 090-9956-6018 Eメール:kusakabe-nobuo@nifty.com
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┗■5.新聞より2つ
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◆柏崎刈羽原発 事故想定訓練 新潟、住民も参加
新潟県は11日、東京電力柏崎刈羽原発(同県柏崎市、刈羽村)の過酷事故に備えた原子力防災訓練を実施した。原発から半径30キロ圏内の9市町村や避難先となる自治体、関係機関の計約1500人が参加し、住民の安全確保への対応を検証した。
訓練は震度6強の地震が発生したと仮定。7号機の外部電源が失われて原子炉を冷却できなくなり、放射性物質が外部に出る危険性が高まったとした。
(中略)
柏崎市の椎谷地区の自主防災会会長佐藤正幸さん(70)は「行政がやるべきことを確認する点では良かったかもしれないが、時刻表通りの進行で実際に役に立つのか疑問」と話した。
(11月11日東京新聞より抜粋)
◆県民説明会は再稼働後 川内原発 知事「来秋めど」
鹿児島県の伊藤祐一郎知事と同県議会の池畑憲一議長は10日、宮沢洋一経済産業相と経産省内で会談し、九州電力川内(せんだい)原発(鹿児島県)の再稼働への同意を表明したことを報告した。宮沢氏は「県民全員が納得しているわけではないので、ぜひ理解を深める努力を」と知事らに要請した。
伊藤知事は終了後、記者団に対し、宮沢氏の要請も念頭に、来年秋をめどに鹿児島市で全県民を対象にした説明会を開く方針を明らかにした。川内1、2号機は年明け以降に再稼働し、説明会を開く来年秋には既に運転中の見通し。
たんぽぽ舎です。【TMM:No2331】
2014年11月12日(水)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.鹿児島県庁行動3日間-感じたこと
スーツペンギンの一群、県庁玄関に立ちはだかる
だが、その前を「脱原発」の横断幕が、両脇を「原発ゼロ」のノボリ旗が・・
奥内知子(たんぽぽ舎ボランティア)
★2.九州電力は〈自然からの最後の警告〉に耳を傾け
川内原発再稼働をストップせよ!
目先の欲望(ゼニ)にふりまわされることをやめ正気を取り戻せ!
九州電力株式会社 代表取締役社長 瓜生道明殿
再稼働阻止全国ネットワーク
★3.11/16講談発表会のお知らせ
私の所属する、講談サロン「香織倶楽部」発表会
私も「田中正造伝」から「川俣事件の巻」の書下ろしの発表
甲斐織淳(アマチュア講談師)
★4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆11/16韓国の原発の現状を知る学習会
-日韓市民の連帯で脱原発の道を開く-
講師:金 海蒼(キム・ヘチャン)さん《慶星(キョンソン)大学環境工学科教授》
◆11/22「さよなら原発 東電・東葛支社前デモ」27回目のお誘い
13時30分集会 場所:「南柏中央第一公園」
主催:郷土教育全国協議会・東葛支部
原発止めよう!東葛の会
★5.新聞より2つ
◆柏崎刈羽原発 事故想定訓練 新潟、住民も参加
(11月11日東京新聞より抜粋)
◆県民説明会は再稼働後 川内原発 知事「来秋めど」
(11月11日東京新聞より抜粋)
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┗■1.鹿児島県庁行動3日間-感じたこと
| スーツペンギンの一群、県庁玄関に立ちはだかる
| だが、その前を「脱原発」の横断幕が、両脇を「原発ゼロ」のノボリ旗が・・
└──── 奥内知子(たんぽぽ舎ボランティア)
○ 「川内原発再稼働を許さない共同行動」(11月5日~7日鹿児島県)に東京から参加しました。参加の内容は以下の通りです。
1)11月5日(水)午後:臨時県議会傍聴
2)11月6日(木)一日中:県庁前広場で抗議行動
3)11月7日(金)午前:自然発生の抗議集会
11月5、6、7の3日間は私にとって貴重な経験となりました。ここでは3日目の出来事をお話しします。
○ 11月7日(金)、朝9時過ぎ、本会議の傍聴はせず、庁舎内を見学しようと正面玄関に近づくと、そこには、しかめっ面の紺色スーツの県職員達が塊になって立っていました。出入り口は2か所らしく、それぞれの場所に横5-6人、奥行き3段ほど(30人以上)で立ちはだかり、誰も、どんな理由ででも中に入れてくれません。(車椅子の男性が庁舎内のトイレを使いたいと頼んだら「確認してから」と言って通してくれませんでした。)
○ すでに何人かの県民らしき男性達が抗議の声を上げていました。「今日の会議をテレビで見たいんだよ。どうして見せないんだ。」と、ほぼ怒鳴り声。職員は見せない理由を何やら説明していましたが、「そんなのおかしいやないか!」「民主主義やろ!」「知る権利があるやろ!」と、人々は納得しません。そのうち他にもモニター傍聴希望の人々が大勢集まって来ました。
そして「開けろ!」「開けろ!」のコールです。叫んでいたのは主に中高年の人々でしたが、中に一人元気そうな若い女性がいました。彼女は小型の太鼓とマイク&スピーカー(肩に掛けるタイプ)を持っていました。でもそれは使わずに自分の肉声で力強く抗議の声を上げていました。10分から15分ほど小競り合いやコールが続きましたが進展はありません。すると彼女は突然、男たちの真ん前に座り込んでしまいました。背筋を真っ直ぐに伸ばしています。
いい感じだなー、ほかにも座り込む人が続くといいなー、と期待したのですが、残念ながら続きません。私は思い切って彼女に近づき小声で言いました。「あなた、太鼓持ってるじゃない。マイクもあるし・・・。なにかパフォーマンスやってくださいよ。」すると彼女はすっくと立ち上がり、マイクを使って大声で語り始めたのです。なぜ川内原発の再稼働に反対なのか、チェルノブイリや福島で何が起こり、今どうなっているのか、いっぱい、いっぱい、訴えました。
○ ふと彼女のゼッケンに目をやると背中に"ふくしま"の文字があります。傍にいた60代の女性は置いてあった太鼓を取り上げ、その女性の訴えに呼応して太鼓を打ち始めました。「ドンドン、ドンドコ、ドンドコ、ドンドン!」それ以後、人々は次々にマイクを取り、自分の主張、県政の間違いを訴えました。もう止められません。
他の原発立地の代表や水俣からの婦人の発言、長年原発の問題を訴えてきた学者のスピーチもありました。この騒ぎに引き寄せられて、別の場所で抗議行動をしていた人たちもだんだん庁舎前に集まって来ました。何人かがデジカメ撮影やツイキャスを始めました。様々なノボリ旗を持った人々も6~7人やって来ました。お坊さんもノボリ旗を持ってやって来ました。彼らは最初、成り行きを見ていただけだったのですが、そのうち他の何人かが県庁職員達の前に「脱原発」の長い横断幕を張ったのに気が付いて、それでは自分たちも、と正面玄関へ移動しました。
○ 左右2か所のドア前にいた職員たちは一方のドアにカギを掛けてしまい、もう一方のドア前だけに一極集中、合体して大きな塊になっていました。丁度南極のペンギン達が塊になって立っているみたいに。そしてノボリ旗組は両側から3~4人ずつで職員達(30数名)を挟み込む形になったのです。
前には「脱原発」横断幕、両側に「原発ゼロ」やその他のノボリ旗、まるで県職員達が脱原発を訴えているかのような構図です。愉快な絵になっていました。 見物していた人々は笑いながら、それぞれケイタイやスマホで写真を撮っていました。中には勇気のある人がいて、立ちはだかる職員一人一人の顔写真を激写していました。市民側の優勢です。地元メディアが取材したかどうかは分かりませんが、この"即興抗議集会"を誰か記録してくれないかなーと願いつつ、私はその場を離れ、午後の便で東京に戻りました。
○ この騒動の中、偶然NHKの若手クルー達4人が通りかかったので、私は取材するように頼んだのですが、「今日はその担当ではないので・・・」と、訳のわからない事を言いつつ、ゾロゾロ通り過ぎて行きました。(だったら何の担当なのよ、この役立たず!もう受信料なんか、払いたくない!)
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┗■2.九州電力は〈自然からの最後の警告〉に耳を傾け
| 川内原発再稼働をストップせよ!
| 目先の欲望(ゼニ)にふりまわされることをやめ正気を取り戻せ!
| 九州電力株式会社 代表取締役社長 瓜生道明殿
└──── 再稼働阻止全国ネットワーク
九州電力が川内原発(鹿児島県)の再稼働へ向けて申請書を提出したのは9月10日であり、それを受けた原子力規制委員会が「新規制基準に適合」と判断し、政府・資源エネルギー庁が再稼働OKを明記した文書を鹿児島県知事(伊藤祐一郎)と薩摩川内市長(岩切秀雄)に手渡したのは早くも9月12日である。
ここから、フルスピードで準備されてきた川内原発再稼働へ向かって、川内地域住民はもとより、日本列島住民の生活と命の安全をまったく無視した再稼働暴走は、より加速されている。住民たちの、あふれる不安と疑問の声をすべて無視しての川内市議会の「同意」(10月28日)から県議会への「同意」へとそのプロセスは進みつつある。
2011年3月11日の福島の原発を襲った地震・津波(放射能)事故以来、日本列島は、地震の大活性期に入ったという警告を、多くの地震学者は発しだしていた。そして、今年9月27日の「戦後最大の噴火災害」をもたらした御嶽山(長野・岐阜県境)の大噴火は、この活性期に入っているという警告を、より決定的にリアルなものとした。
この大噴火は、九州電力や原子力規制委の、『多くの火山学者たちの「予知不可能」という主張』を無視した、再稼働を正当化するための「予知可能」という論理(ホラ)を粉々に打ち砕いた。それはまったく予兆を確認できない状態での、50人を超える死者を出す、悲劇的なものであったのだから。
「火山噴火予知」可能のインチキだけではない。耐震設計の基準とする揺れである「基準地震動」策定手続きは、「過小」にするために、まともに行われていない事実も明らかにされ、設定基準に含まれている「オフサイトセンター」(免振重要棟)は、工事が完成すらしておらず、シビアアクシデントにも対応するとする「新基準」の売りものであった「フィルター付きベント」は設置予定が2016年とされている。さらには、避難計画は、絵に画いた餅の机上プランすら、まともに立てられない事態である。事実上避難は不可能であることは自治体サイドが「自白」している。
この状態で、あなた方は、無責任にも、どうしても川内原発を再稼働しようというのか。ギリギリまだ遅くはない。
〈自然からの最後の警告〉に、素直に耳を傾け、目先の欲望(ゼニ)にふりまわされることをやめ、正気を取り戻せ!川内原発再稼働を中止せよ!
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┗■4.福島第一原発の状況
| 11月7日の金曜行動でスピーチした内容です。
└──── 春橋哲史
福島第一原発の状況
9月の平日平均作業人数は6400人。因みに、昨年9月は3290人。
4号機使用済み燃料プールからの燃料棒の移送状況は、11月5日現在で1533本中、1353本。全体の約88.3%が終了。残り180本は未使用の新燃料で、これは6号機の使用済み燃料プールに移送予定。
凍土方式遮水壁造成の為のボーリングは、11月5日現在で2035本中728本。全体の約35.8%が終了。
11月4日現在の汚染水の貯留量は、約55.8万t。その内、RO濃縮水と呼ばれるALPS処理待ち水は約34.3万t。設置済みタンクの貯留容量は約63.4万t。
尚、10月1ヵ月間の汚染水の増加量は約1万3300tでした。
SF小説家・春橋哲史のブログhttp://plaza.rakuten.co.jp/haruhasi/
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┗■5.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆ 被ばく労働を考えるネットワーク
結成2年 11.29 報告集会
日 時:2014年11月29日(土)13時30分開始
講 演:木幡ますみさん (大熊町の明日を考える女性の会)
場 所:文京区民センター2A(地下鉄春日/後楽園駅)
資料代:500円
☆労働者の安全と権利なくして収束・廃炉はない
☆国・東電・原発メーカー・ゼネコンは責任をとれ!
☆被ばく労働者・被災者・避難者とつながろう
原発事故の収束も先が見えない中で、政府は棄民政策を変えず、住民や労働者の生活や健康、労働条件などを後回しにして、原発再稼働に突き進もうとしています。
結成2周年を迎えた「被ばく労働を考えるネットワーク」は、被ばく労働者・被災者・避難者とつながり、こうした状況を変えていくための取り組みを続けていきたいと思います。これまでの総括と今後の取り組みについて討論の場を持ちます。ぜひともご参加下さい。
主 催:被ばく労働を考えるネットワーク
〒111-0021 東京都台東区日本堤1-25-11 山谷労働者福祉会館気付
090-6477-9358(中村)/info@hibakurodo.net/郵便振替 00170-3-433582
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┗■6.新聞から3つ
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◆ 鹿児島県庁前には400人集結 「知事責任負う気ない」
「県民の声を聞け。責任を負えるのか」。鹿児島県庁前では七日朝から夕方まで、再稼働に反対する市民らが抗議を続けた。
県庁前には桜島の火山灰がうっすら積もっていた。詰めかけた四百人以上の市民は、県職員と警察官が監視する中で断続的に反対の集会を開いた。
東京電力福島第一原発の事故で避難した母子を支援している鹿児島市の井上真紀(まき)さん(41)は「原発は国策で始まったから、知事は責任を負う気なんて、さらさらない」といら立ちをにじませた。大分県別府市の永尾美保さん(39)は、娘(1つ)を見つめ、「事故が起きれば、この子の命にかかわる。知事や県議は、何が大事なのかを考えて」と訴えた。
抗議活動は、県庁隣にある県議会でも行われた。傍聴席の市民が「NO」と書かれた紙を掲げ、「再稼働反対」と叫び、議場の声をかき消した。
(11月8日東京新聞より)
◆敦賀市、原電寄付報告せず 要望受け2年間15億円
福井県敦賀市は5日までに、日本原子力発電から2012~13年度に市道建設のためとして約15億4千万円の寄付を受けたことを市議会に報告していなかったと明らかにした。河瀬一治市長は「寄付者の意向を尊重した」と話している。(後略) (11月6日東京新聞より抜粋)
◆ 東電に人件費など請求、放射線柏市対策 ADR申し立て検討も
柏市は7日、東京電力の担当者を市役所に呼び、放射線対策に要した経費の賠償請求を行った。年末までに十分な賠償が行われない場合、和解案を仲介する国の原子力損害賠償紛争解決センターの裁判外紛争解決手続き(原発ADR)へ申し立てを検討する方針だ。
柏市は、周辺自治体より比較的放射線量が高い「ホットスポット」地域とされ、これまで放射線対策に約 62億円を支出。このうち、 除染や放射線測定、臨時職員の人件費など約9割は、国の財政措置と東電の弁償金が充てられている。今回請求したのは、国や東電から措置されない2010-13年度までの経費約3億6000万円で、職員の人件費は3億900万円を占める。(中略)
県内では我孫子市なども職員の人件費などが未払いになっており、ADR申し立てを検討中。今後、東電との個別交渉に見切りを付け、周辺自治体が足並みをそろえ、申し立てするかが焦点となりそうだ。