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たんぽぽ舎です。【TMM:No1399】
2012年3月25日(日) 地震と原発事故情報
                               転送歓迎
 
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□
  いよいよ明日東京電力柏崎刈羽6号がが定期検査で停止
  残るは北海道電1基のみ、全原発停止へあと一歩
   【北海道電力:泊3号 2012年4月末までに 定検入】
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□
 
★1.風評被害などでは無い!!(上)
   瓦礫問題、食品汚染問題。
   事実の裏付けがあれば、それは「風評ではない」。「懸念」という。
               山崎 久隆 たんぽぽ舎・劣化ウラン研究会
★2.メルマガ読者からの運動の報告
 ◇「3.11東京大行進」~
         「3.11原発ゼロへ!国会囲もうヒューマンチェーン」
        Misao Redwolf(首都圏反原発連合/NO NUKES MORE HEARTS)
★3.<テント日誌 3/22(木)>
       ―― 経産省前テントひろば194日目 ――
   原発労働者からの問題提起を受けとめて
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
───────────────────────────────────
★1.風評被害などでは無い!!(上)
   瓦礫問題、食品汚染問題。
   事実の裏付けがあれば、それは「風評ではない」。「懸念」という。
               山崎 久隆 たんぽぽ舎・劣化ウラン研究会
───────────────────────────────────
 
 瓦礫の受け入れを巡る問題、食べるものの産地を選ぶ問題、観光を控える問
題。いずれも、報道や自治体のHPなどで「風評被害」という言葉と共に語ら
れるケースが見られる。
 風評とは、うわさ、デマの類で、事実に基づかないこと。事実の裏付けがあ
ればそれは風評と言うべきでは無いし、さらに事実が明らかにされない状況に
おいては、一定の根拠をもとにする判断を「風評」とはいわない。それは「懸
念」という。
 東電福島第一原発の放射能により影響を受けている可能性が否定できなけれ
ば、それは「風評」ではない。従って、それをもとにする判断により被る経済
的損失を「風評被害」というのは誤りである。
 
 1.瓦礫問題
 
 放射能が拡散し空間線量が高まったエリアにある瓦礫には、確実に放射性物
質が付着していると推認できる。それを否定するためには実測するほか無い。
実測データに基づき「ゼロベクレルであった」と確認できるのならば、それは
「被害が無い」ことになる。結果、その瓦礫を持ち込むことを放射能の危険性
を盾に否定したら、風評に基づくものと言うことは出来るだろう。しかし実際
には放射能は存在する。ゼロベクレルということは、ほぼあり得ない。測定限
界以下というのは「ゼロベクレル」とは違う。そのようなすり替えをするか
ら、「懸念」が広がる。
 現在東京都においては、原子炉等規制法に基づく「クリアランスレベル」つ
まり「核のゴミ扱いしない基準」である「100ベクレル/kg」以下の瓦礫
だけを運んできて燃やしているとしている。当然ながら100ベクレル/kg
以下は安全だと主張していることになる。
 次は「100ベクレル/kg以下であるから安全だ」とする意見に従うかど
うかという問題になる。当然、そんな基準は認めないとする立場もある。
 3.11以前の反原発運動は、そのような基準に基づく「足きり」は認めな
いとする立場が主であった。私もその立場だった。3.11以後に「背に腹は
代えられぬ」から認めるという考え方になった人がいるかもしれない。それも
否定はしないが、ならばそう変わったことは明示すべきだろうと思う。
 放射性物質には「安全」とされる値は無い。どんなに微量であっても「それ
なりに」影響を受けるとする考えが放射線防護の基礎だ。
 従って、ゼロベクレルで無い以上、その影響を「受忍せよ」と言われている
のだから、これは「風評」などであるはずがない。実際にあり得る影響、仮に
それがどんなに小さいものであろうと、受忍せねばならない根拠を、「その値
の瓦礫」を「受け入れて処理すべき」とする者は示す義務があろう。
 そして繰り返すが、これは「風評対策」などでは無い。説得と納得の問題で
ある。
 
 2.食品汚染問題
 
 食べ物にもセシウムなどは確実に入り込んでいる。ゼロベクレルと言うこと
は、これもまたあり得ない。日本中全部が大なり小なり汚染されているから
だ。
 しかし人はある程度で妥協せざるを得ない。そうなると、どこまで妥協でき
るか、受忍するかはあくまでも個々人の専決事項である。誰にも強制されるい
われなどない。
 もちろん、福島と名が付けば全部同じなどでは無いし、むしろ茨城、千葉よ
りも低いケースもある。東京もかなりの程度の汚染が確認できる地域がある。
従って、都道府県別のフラグで区分することは正確性に欠けるのが現実だ。
(そうはいっても西日本と北関東で同じ品目を比べれば北関東が高いというの
は紛れもない事実だが)
 何をどれだけ食べるかを決めるのは、個々人の専決事項なのだから、生産者
や農漁業関連団体が出来ることは、正確な測定結果を、消費者に提供し続ける
ことにつきる。あくまでも選択権は消費者にあることを忘れてはならない。
 「キロあたり100ベクレル以下は問題無い」と声高に言い放ち、それを忌
避するのは「風評被害だ」などと言うこと自体が不遜と言わざるを得ない。
 食の安全は生産者にとっては絶対条件のはずであり、それを保証するために
顔の見える関係を作ろうとしてきた人たちが大勢いる。それを「基準以下だか
ら」といって放射能を含む生産物を何の説明も無く提供することは、少なくて
も生産者の倫理としては許されないことだ。
 特に子どもたちには「汚染されていないものを提供してもらう権利」があ
る。
原発推進政策に何ら責任が無いのだから、当然だ。これは「健康で文化的な最
低限度の生活」を営む権利そのもの、人権そのものである。いかなる理由があ
ろうと、その要求を拒否することなど、誰にも、特に行政には出来ないこと
だ。
 学校給食を避ける親を「モンスターペアレント」扱いする学校があると聞
く。これなど典型的な「差別的取扱い」である。人権侵害として断じて許され
るものではない。
 「みんなといっしょに学校給食を食べる利益」と「被曝を避ける利益」を天
秤にかけるいわれなどあるわけがない。この場合は「みんなといっしょに被曝
を避けた学校給食を食べる利益」とすべきことに、何のためらいも無いはず
だ。
 いまどき、そばアレルギーや小麦アレルギーの子どもに「みんなといっしょ
の給食を食べる」ことを強要して、アレルギーでショック症状を起こした場
合、傷害罪に問われるであろう。放射能だって同じ事だ。ただしショック症状
のような状況になることがほとんど無くて、時間が経って影響が出るという違
いだけである。
 
 以下、次号に掲載
 
 3.空間線量問題
 4.観光問題
 5.まとめ
 
 
───────────────────────────────────
★2.メルマガ読者からの運動の報告
 ◇「3.11東京大行進」~
         「3.11原発ゼロへ!国会囲もうヒューマンチェーン」
        Misao Redwolf(首都圏反原発連合/NO NUKES MORE HEARTS)
───────────────────────────────────
 
 3月11日にデモを実施すると決めたのは1月だったが、集会の候補地の多
くはすでに予約で埋まり、あまり残っていなかった。ピースオンアースが日比
谷公園で3月10日と11日に開催されること、そして福島原発事故緊急会議
もアクションを計画していることも考慮し、私たちも大きな流れにするために
日比谷公園で集合、出発し、国会囲もうヒューマンチェーンに連動するデモに
しようということになった。
 3月11日のデモで何をやるべきか、そしてやらないべきか。デモ実施の是
非も含め、集会や梯団の内容、サウンドカーなどについて話し合った。とくに
サウンドカーについてはかねてより賛否両論で、ギリギリまで議論が続いた
が、「この日にふさわしいサウンド」を表現してくれるアーティストなら、と
いうことで実施を決めた。
 さて当日、日比谷公園の集会場所は、とりあえずの広場にマイクをセットし
ただけだったが、集会が始まる時間には身動きができないほどの参加者が集ま
った。登壇者のスピーチに続いて、イタリア人オペラ歌手ステファノ・ロドラ
さんのすばらしい歌声が青空に響き渡る。そして14時46分に黙祷をし、デ
モの出発となるが、あまりの人の多さで、全員が出発し終えるまでは1時間近
くかかり、最後列がデモを終えたのは予定を大幅に過ぎた18時ごろだった。
 ヒューマンチェーンの開始は17時で、「時間どおりに」と事前に打ち合わ
せていたが、結局、1時間以上遅れてしまった。6000個用意したキャンド
ルセットは半分ほどしか配れなかったが、並んでゆれるろうそくの灯は美しか
った。
 主催者の予想をはるかに超え、デモ参加者1万4000人、ヒューマンチ
ェーン1万人以上が集まった3月11日。脱原発を願う人の輪は確実に大きく
なっていると感じた。警察の警戒がより強くなっているのは、その証だろう
か。特別な組織ではなくても、呼びかければこれだけの人が集まってくれたこ
の日は、私たちにとって忘れられない一日となった。この動きをさらに大きく
していくつもりだ。
 
 
───────────────────────────────────
★3.<テント日誌 3/22(木)>
       ―― 経産省前テントひろば194日目 ――
   原発労働者からの問題提起を受けとめて
───────────────────────────────────
 
 3月22日(木) 晴れ 気温も上がり、もう春の陽気である。
 テントに行くと、福島原発に作業員として入っているK君がいた。彼は先
日、アメリカの廃炉化を控えている原発のある州での、TVシンポジウムに出
演し、公然化したばかりで、福島原発の現場ではシビアな状態に置かれている
そうだ。
 それだけではなく、やはり被曝の状態について気がかりである。先日も、福
島原発で作業員として働いていた労働者が白血病だか、心筋梗塞だかで亡くな
ったという報をどこかで見た。
 その彼が言うには、除染作業というのはある場合には、原発現場の作業より
も多くの被曝をするのだという。そういう作業に特別知識も訓練もない人達
が、まともな防護策もなく駆り立てられているのを見ると、たまらないとい
う。その場にいた者達との間で、原発労働者・被曝労働から見た原発問題及び
反原発運動ということが話題となった。
 
 彼が強調したのは、原発問題は差別・貧困ということと切り離し得ないとい
うことであった。この差別ということには、地域的な問題と、階級的・階層的
な問題があり、それが重なり合うところに原発があるということであった。前
者は東京-首都圏と、東北-福島との間の一種の植民地的構造であり、後者は
非正規労働~移住労働者・在日・部落・寄せ場・野宿者等様々な差別と貧困の
構造であり、その重なりの中に、幾重もの下請け構造の底辺で最も多くの被曝
に晒される最も非人間的な労働として被曝労働があり、それによって原発が成
り立っているということであった。
 どうにも処理することのできない核廃棄物と被曝労働、原発は絶えずそれを
生み続ける。東京における反原発運動が、どれほどこのことを内在化しえてい
るか、というのが彼の問いであった。それを言い残して彼は、福島原発へと帰
って行った。
 
 夜、テント前では4~5人の若者達のライヴが行われている。脱原発~3・
11霞ヶ関の真ん中で愛を叫ぶ~ というライヴだそうだ。テントの中では運
営会議が行われていたが、それが終わる頃ライヴも終わり、第1テントの中は
溢れんばかり。原子力安全委員会や野田政権の動向や、明日からの連続行動を
話題にしながら夜は更けていく。
 
                            ( Y・T )
PR
たんぽぽ舎です。【TMM:No1398】
2012年3月24日(土) 地震と原発事故情報
                               転送歓迎
                           重複ご容赦願います
━━━━━━━
★1.「素人の政治家に安全確認は無理」再稼働判断「尚早」
   民主党の原発PT座長インタビュー
★2.「原子力基本法 廃止を」日弁連、首相に意見書提出                                     
★3.<テント日誌 3/21(水) ― 経産省前テントひろば193日目>
         風は強いが、平穏な一日   NHK福島放送局の取材
★4.「電気料金の支払い留保を呼びかけます」
   メールマガジン読者よりのお便り       茨城県T/G
★5.新刊書籍の紹介
   『直下型地震 どう備えるか』巨大地震が東京を襲うとき
   著者:島村英紀氏
━━━━━━━
 
┏┓
┗■1.「素人の政治家に安全確認は無理」 再稼働判断「尚早」
 │  民主党の原発PT座長インタビュー
 └────
 
 民主党の原発事故収束対策プロジェクトチーム(原発PT)は、野田佳彦首相や
関係閣僚が定期検査中の原発の再稼働を判断するのは「時期尚早」とする提言を
まとめた。提言の狙いや関西電力大飯原発3、4号機の再稼働について、原発P
T座長の荒井聡元国家戦略担当相(65)に聞いた。
 -なぜ、再稼働判断が時期尚早なのか。
 「東京電力福島第一原発事故の原因については、政府や国会の事故調査委員会
がまだ結論を出していない。その解明を待たずに再稼働すれば、同様の事故を繰
り返しかねない」(中略)
 -それでも、首相ら政治家が再稼働の是非を判断する方針だ。
 「原発技術の安全性はものすごく専門的だし、確立された安全対策はない。忙
しく、その分野の素人である政治家が原発の安全性を確認することには無理がある」(後略)
                                                                  (3/24東京新聞より抜粋)
 
 
 
┏┓
┗■2.「原子力基本法 廃止を」
 │  日弁連、首相に意見書提出
 └────
 
 日弁連は、二十二日、原子力規制庁の設置に向けた政府の関連法案について、
原発推進政策を支えてきた原子力基本法や原子力委員会の廃止などを求める意見
書を野田佳彦首相らに提出した。(中略)
 また、原発推進の立場にある経済産業省資源エネルギー庁などとの間での人事
異動を一般職員に至るまで禁止する必要があるとし、(中略)
 地球温暖化対策とみなしてきた原発政策を撤回すべきだとした。
                     (3/22東京新聞より抜粋)
 
┏┓
┗■3.<テント日誌 3/21(水) ― 経産省前テントひろば193日目>
 │   風は強いが、平穏な一日   NHK福島放送局の取材
 └────
 
  朝からひさしぶりに晴天だったが、テントに吹き付ける北風が強く、テントの
幕に風の力が押してきて椅子が倒される程だった。昼過ぎから急に南風となりテ
ントの屋根があおられる等、外の椅子による座り込みがほとんどできない状態だ
った。春一番のかわりか、遅れてきたのかというところだろうか。
 午前中にNHKの福島放送局の仲沢記者が来訪した。彼の話ではNHKの記者
は未だ誰もテントに来ていないので私が行くと申し出たとのことだった。約二時
間位テントの半年の出来事を話すと時々メモをとるほど熱心な取材だった。日中
は訪問者も時々訪れ署名とカンパをして頂くがありがたい限りである。
 午後4時から「ふなしん出資金還元訴訟団」の垣内さんが訪れ、矢次ぎ早に訴
訟の経緯と財務省が関わっている金融政策の不当の説明をうける。が、資料を預
かるのが精一杯だった。この日は一日を通して良き来訪者であった。特筆すべき
事件はなかった。こんな日が続くことを望む。   (M/T)
 
★『ひろばー全国・全世界から ~思い・交流・討論・共感~』
  (郵便は〒100-0013 東京都千代田区霞が関1-3-1経産省前テントひろば
       メールは tentohiroba@gmail.com へお送り下さい
 
[このひろばは討論の場でもあります。意見・考えをお寄せ下さい。誠実で真剣
な討論は、より深い共感へと達するものと確信しています。ただし、長文は掲載
できなくなってしまいますのでお控え下さい。]
 
 
◎はじめまして いつもたんぽぽ通信を拝見しています。
 伊達政保さんのレポートは主張があり、業務連絡だけでなく、こういう文もあ
ると良い。パクホーさんはずいぶん前から反原発を歌っているらしいですね。
 それにけちを付けるとは、「にわか反原発」もむべなるかな…
また『原発いらない!地球(いのち)の集い』で、椎名さんという福島の方が
「イムジン河」の福島バージョンを歌われたとのこと、私もイムジン河の替え歌
を考えていたので、さすがだなぁと思いました。原発であれ、戦争であれ、「故
郷を追われた〈ディアスポラ〉である点は同じ。
 これからは、そんな視点も必要になってくるのかもしれない。
「原発のことしか考えれない」東京のデモは、今後の被災地とつながれるのか?
 石原ジュニアに「反原発デモはヒステリー」と言われて悔しいけど、たしかに
そういう所もあった。
 もちろん「正しいヒステリー」だったわけだけど、ヒステリーでは原発利権屋
には勝てない。
先日、原水禁運動の分裂について少し学習したけど、あのトラウマがいろんな形
を通じて、現在まで引き継がれているのかもしれない。
 しかし共産党が米軍基地の話とか持ち出したのは、分裂工作を正当化するため
であって、「基地の話が入ってきたから分裂した」わけではないように見えるけ
ど。原因と結果を取り違えてはいけないと思う。「組織エゴイズム」が悪いので
あって、「原爆以外のテーマ」はその口実にすぎなかったのでは?
もしも原水禁が「私たちは原爆を問題にしてるのだ、原発のことを持ち込むな!」
と言ったら、こいつらアホかと思われるだろう。
 しかし反原発の方には、しばしばそんな人がいるわけだ。
なぜなら、現在の日本の脱原発活動は、「自分と家族が被曝したくない」という
エゴイズムを原動力としているからそれは「正しいエゴイズム」であるし、私も
そのエゴイズムを持っている。
 しかしエゴイズムだけでは他者とつながることができない。
 放射能パニックと群集心理だけに頼っていては、長続きしないし、広がりもな
い。対照的に、原発利権集団は、ビジネスや軍事、学問政治、外交らがベストミ
ックスされている。
 「東洋経済」の記事はその点で興味深かったのだが…
長文失礼しました   にわか反原発一言居士より
 
 
┏┓
┗■4.「電気料金の支払い留保を呼びかけます」
 │  メールマガジン読者よりのお便り       茨城県T/G
 └────
 
 私は、30数年前、東電が電気料金値上げをしたときに、値上げ分を原発建設
費と捉え、その値上げ分を差し引いた、つまり旧料金で支払う運動を確か1年ほ
ど続けました。まず自動引き落としを止め、請求カードが郵送されると、そこに
表示されている金額を2本線で消し、訂正印を押し、郵便局で支払いました。郵
便局はそのまま受付るのですが、東電は受け取った旧料金をプールし、不払いと
の解釈で3ヶ月後に電気を止めます。その間には2人の職員がわが家に説得にき
ますが、円満に話し合って引き取ってもらいます。1週間ほどローソクでの生活
を公団住宅アパートでするのですが、その後「差額」を支払うと、電気が点りま
す。そこで再度旧料金で支払うのです。この繰り返しを1年間したわけです。
 さて、今回の福島第一原発事故ですが、私たち一市民,とりわけ直接被害を蒙
っている農民が東電と1対1で闘う手段としてなにがあるかと考えたとき、電気
料金の銀行口座からの自動引き落としを止め、現在ないし将来の原発事故による
損害賠償金の担保として「支払いの留保」をすることしかないように思います。
現在の状況としては、東電はかつてのような「電気を止める」ことはしないはず
です(これは筆者の友人が東電との対応の中で得た証言ですが、ネットを覗くと、
止めに来たケースもあるらしい)。
 私はすでに東電支社に出向き、金融機関からの自動引き落としを止め、「コン
ビニ支払い」に切り替えました。電気のメーター検針と一緒に前月の料金が書か
れてある請求カードが配達されるとのこと。東電窓口でのこの手続きは住所・氏
名・電話番号と本人であることの確認だけで、印鑑も通帳も必要ありません。
 不払いを続けると、おそらく東電の職員が来るでしょうが、それぞれ自分とし
ての支払い留保の意見(具体的な損害額でも、原発廃炉でも、電気料金の値上げ
反対でも、日頃抱いている東電批判を・・・)を述べればよいでしょう。かつて
の「旧料金・・・」は運動がそう広範に広がったようでもないので、結果として
は東電を困らせることにしかならなかったかも知れませんが、今回の場合は放射
能被害が市民生活に明確に及んでいるのですから、1対1の本当の闘いになると
思います。
 もっとも、ここで障害になるのは、延滞利子についてです。年10%、1日当
たり0、03%のようです。脱原発で活動している人々は自前のビラを配ったり、
交通費をかけてデモに出たり、被災地に支援にいったり・・・。それらと同じ自
己の活動経費の一部と納得し覚悟するか、その利子をも不払いで貫徹するか、そ
れぞれお考えいただくとして、ここはぜひとも多くの市民がこの手段での闘いに
立ち上がってほしいと願うものです。
 
 
┏┓
┗■5.新刊書籍の紹介
 │  『直下型地震 どう備えるか』
 └───巨大地震が東京を襲うとき(花伝社刊)
 
  直下型地震についていま分かっていることを全部話そう
  海溝型地震と直下型地震
 直下型地震は予知など全くお手上げ
 地震は自然現象、震災は社会現象
 大きな震災を防ぐ知恵、地震国・日本を生きる基礎知識
 
 著者:島村英紀(地震学者、武蔵野学院大学特任教授)
 
          目次紹介
 
 第1章 東北巨大地震とはどんな地震だったのだろう
 第2章 直下型地震の怖さとは
 第3章 首都圏を襲う直下型地震
 第4章 日本で起きた内陸直下型地震
 第5章 直下型地震の被害が増えている
 第6章 地震予知はお手上げ
 第7章 活断層はどのくらい警戒すべきだろうか
 第8章 震災を押さえ込むのは人類の知恵
 
  B6判 223頁 本体1500円+税 2012年3月20日刊 発行:花伝社
 
☆たんぽぽ舎でも扱っています。
 ご希望の方は、メールでご氏名、電話番号、ご住所、必要冊数をご連絡下さい。
返信で書籍代金と送料、郵便振込先をお伝え致します。振込確認後の発送となり
ます。お手数をおかけ致しますがよろしくお願い致します。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1397】
2012年3月23日(金) 地震と原発事故情報
                               転送歓迎
 
★1.東京電力福島第一原発事故後に停止された原子炉を
   「2度と稼働させないようあらゆる手段を尽くすことが、
   私たちが破滅を免れ、生きていくための唯一の手段だ」-大江健三郎氏
★2.「東北はもっと主張してもいい」3.11福島県民大集会に参加して
   単なる批判より、人々の主体性がこの国を変える。
   まずはつながることから    (MOMO 東京都在住)
★3.訂正版<テント日誌3/18(日)―経産省前テントひろば190日目>
     一雨ごとに近づく春 飛び交う情報に対処して
     右翼の暴力的妨害行為と、テントの原則としての非暴力
★4.<テント日誌3/20(火・休日)―経産省前テントひろば192日目>
   春一番はどうしたのだろう  23日~26日の連続行動に参加を!
★5.読者からイベントのおさそい(お問い合わせは主催者へお願いします)
 ◇3/24広瀬隆講演会 ー今すぐ原発を止める道ー
★6.メールマガジン読者よりのお便り2つ
 
 ※編集部より、3/19発信の【TMM:No1390】★4.連続講座「放射能からいのち
を守りたい」<放射線の人体に与える影響、内部被曝について学ぼう>3/31(土)
午後2時半~、……は、正しくは「午後2時」からの開催です。
主催者より訂正の連絡が届きました。
 
━━━━━━━
┏┓
┗■1.東京電力福島第一原発事故後に停止された原子炉を
 │   「2度と稼働させないようあらゆる手段を尽くすことが、
 └──私たちが破滅を免れ、生きていくための唯一の手段だ」-大江健三郎氏
 
 ノーベル文学賞作家の大江健三郎氏が18日、パリの見本市会場で開催中のフラ
ンス最大の書籍展「サロン・デュ・リーブル」講演した内容。
 (3/18時事通信より抜粋)
 
 
┏┓
┗■2.「東北はもっと主張してもいい」3.11福島県民大集会に参加して
 │  単なる批判より、人々の主体性がこの国を変える。
 │  まずはつながることから
 └─────             (MOMO 東京都在住)
 
  「原発いらない!3・11福島県民大集会」に参加しました。私の視点か
 らになりますが、報告いたします。
  オープニングコンサートの後、14時から集会でした。「県民の訴え」で
 6名の発言がありました。農民の訴えが私には一番グッときました。会場は
 郡山市の開成山野球場ですのでメインスタンド・三塁側・一塁側と仕切られ、
 福島県民・関東・関東以外と指定されており、しかも会場でのビラの配布禁
 止ということでした。福島の人との接点を作るのがお目当てだった私は、参
 加の意味が無くなってしまうと、集会の間中そわそわしていました。参加者
 は1万6千人だったそうです。
 
  集会後にデモ行進でした。県内参加者と県外参加者でコースを分けてあっ
 たので、私は県内参加者コースの先頭に急ぎました。そのコースにも東京で
 出くわす団体が複数加わっていました。プラカードを掲げながら、徹夜で揃
 えた300組のビラすべてを配ることが出来ました。
  プラカードには「東北はもっと主張してもいい、関東の私はそう思う。」
 と書きました。それを見て、「そうだそうだ」と言う人、「ありがとう」と
 言う人が大勢いました。「どういう意味?」と言う人が2、3人いました。
 お一人から「主張したくても環境がない。作って欲しい。」と言われました。
 
  私はスペースたんぽぽの企画会議に出ていて、この話をしましたら、福島
 の人の話を聞きたいと他の人も考えていました。主張したい方、そういう人
 をご存知の方、ご連絡いただくと企画が成立するかも知れません。
  この1年、政府は震災復興に何もしていないように私には見えます。しか
 しそれをフリーハンドで批判しても良い結果にならない気がします。民衆の
 側から望ましい形を提案して、それへの対応を問題にした方が良いのではな
 いかと考えます。「東北はもっと主張してもいい」と思います。
 
 
┏┓
┗■3.訂正版<テント日誌3/18(日)―経産省前テントひろば190日目>
 │   一雨ごとに近づく春 飛び交う情報に対処して。
 └──右翼の暴力的妨害行為と、テントの原則としての非暴力
 
【お詫びと訂正】<テント日誌監修者より>
 
先に発行した<テント日誌3/18(日)―経産省前テントひろば190日目>
(たんぽぽ舎からは、3/21発信【TMM:No1393】に掲載)には数人の方から不適切な
表現があるとのクレームをいただきました。
確かに、「天皇制に反対する」人への右翼の暴力を容認するように読める表現が
あり、また右翼暴力批判の理由として不適切な表現がありました。そもそも、憶
測から出発した論旨になっており、右翼の暴力が反戦デモそのものに向けられて
いることを曖昧にしてしまっている結果になっています。
読者の方に心よりお詫び申し上げます。
執筆者と協議し、<テント日誌3/18(日)―経産省前テントひろば190日
目>を次のように訂正します。
なお蛇足になりますが、
経産省前テントひろばは、非暴力で脱原発・再稼動反対を訴えています。
 
<テント日誌3/18(日)――経産省前テントひろば190日目>訂正版
一雨ごとに近づく春 飛び交う情報に対処して。
右翼の暴力的妨害行為と、テントの原則としての非暴力
 
  天気雨。雨が降ったり止んだりの一日でした。なかなか暖かい日になりません。
とはいえもちろん厳冬期とは比べものにならないくらい過ごしやすい一日でした。
一雨ごとに春が近づいているのでしょう。
日曜日で特にイベントも無く、官庁街の人通りは少ない。
 
  昼ごろ警察車両がやってきて「右翼団体が靖国神社に集まっていて、経産省前
にも来るかもしれない」とのことで、報を聞いた面々が三々五々集まってきましたが、
13:00頃、警察車両は引き上げていきました。「夕方に来るかもしれない」という事で
したが結局は現れませんでした。しかし、その報を聞いて駆けつけてきた人30名ほどで、
夕刻~夜、テントは賑わってました。
 
  右翼団体は新宿で行われた反戦デモを襲撃した模様です。車の窓ガラスを割っ
たり、けが人が出たり大変だったようです。テントに対する妨害とはレベルの違
う暴力です。理由を問わず、暴力によるデモ妨害は恥ずべき行為であるにとどま
らず、罪です。法によって罰せられるべきものでしょう。         
 そもそも暴力によるデモ妨害など、 敵愾心を大きくするだけです。大音響による
街宣車も逆効果でしょう。
 
  それでも暴力にはなにか魅力があるようで、そこに囚われの身になった人のい
かに多い事か。暴力は暴力を生み、拡大し続けるのでしょうか。それとも収束し
ていくのでしょうか。
  テントの原則は非暴力です。ですから、参加する私たちにはあらかじめそうし
た暴力を峻拒する「覚悟」が要求されるのだと思います。(H.H)
 
 
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┗■4.<テント日誌3/20(火・休日)―経産省前テントひろば192日目>
 │  春一番はどうしたのだろう
 └──23日~26日の連続行動に参加を!
 
 さすがに「春分の日」である。日中は春を思わせる日差しだ(?) というより
もう春なのであるから春らしい陽気を感ずる日が少ないのが異様なのである。
「暑さ寒さ」も彼岸までというが今日はそのお彼岸さんなのである。夜には結構
風が強くてテントは大変だ。冷たい風に心身も冷えるがテントが風に晒されると
気が気ではない。そういえば、今年の「春一番」はどうしたのだろうか。今年は
春一番がなかったということだろうか。テントを強風にさらすことを避けたとい
うのはうがち過ぎだから、これも異変なのだろうか。(この原稿を書いているの
は3月21日だが、今日の朝日新聞の朝刊には「春一番吹かずじまい」という記事
が出ていた)。
 
 午後に大学時代の友人たちがテントを訪問してくれた。10数人で中大大学等の
面々で主に「Cの会」というグループの人たちである。筆者もここに属している
がかつての学生運動の仲間である。それぞれの地域などで脱原発の運動をやって
いる人もいるが、テント前で交流会をやるのもうれしいものである。筆者はこの
後に新橋で開かれた懇親会にでるために夕方までテントを離れるが、懇親会での
話題はいつもと違って原発のことが話題になった。この会に集まるは60年代の学
生運動や反戦運動に関わった人たちであるが、この時代には核兵器や核実験のこ
とが政治課題になったが原発問題は登場してはいなかった。核の利用という考え
が支配的であったのだ。この会でも一番の年配の人は戦後の日本の科学者の核の
平和利用についての考えの膨大な資料を見せてくれた。これを早い時期にテント
でも配り検討してみたいと思う。
 
 途中から加わったある出版社の人からは今話題の『原発危機と東大語法』(安
富歩)を頂いた。脱原発の運動が長期になることは不可避であるが、原発の存在
の社会性の認識が深められることが必要である。上記の戦後の科学者たちの核に
ついての認識の歴史を知ることもその一つだが、原子力ムラ影響力の強かった東
大の学者たちの関わりを知ることも重要である。脱原発の運動の裾野の広がりが
テントを媒介にしてこんな風に実感できるのもいいことだ。機会がればテントで
の談話会のようなものができたらいいと思う。テントには未知の人たちとの出会
いの媒介になっているが、こうしたむかしからの知り合いが現在の問題でこうし
て出会えるのもいいことだ。三鷹で行われた地域アクションの報告と差し入れを
持ってきて来ていただいた人もいる。これはほんの一例だが各地域での運動の報
告はある。脱原発運動の重層的展開の中で媒介的役割をテントが果たせれば嬉し
い。連絡し交流をしてもらいた。
 
 テントには少し遅くなって戻った。ここのところ在特会や街宣右翼のテント攻
撃もあり、我々は心理的には緊張が続いているが経産省などの動きはどうなのだ
ろうか。原子力安全・保安院(経産省)や原子力安全委員会(内閣府)が廃止さ
れ原子力規制庁になることは決まっているが、この原子力規制庁の発足は遅れて
いる。この間、現行体制で再稼働の手続きを進めるらしい。福島第一原発事故で
もまともな対応ができず、失態を重ねてきた現行体制であるが、ここで政府に再
稼働のお墨付きを与えるストレステストの評価(合格評)を原子力安全・保安院
が出し、原子力安全委員会で確認書という手続きは進めている。
 
 これで再稼働の手続きをということらしいが、僕らは彼らの動きを見て対抗し
て行かなければならない。先日の19日も経産省前では抗議の声が鳴り響いていた
が、3月23日(金)から26日日までの連続した行動が重要になる。テントの中で
は週末の行動のことが話題になった。大飯原発の現地集会にも参加したいという
声も強かったが…。(M/O)
 
 
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┗■5.読者からイベントのおさそい(お問い合わせは主催者へお願いします)
 
◇3/24広瀬隆講演会 ー今すぐ原発を止める道ー
 
「福島原発事故の真相 放射能汚染の恐怖 
                  ~伊方・島根原発を完全廃炉に!!~」
福島原発事故の真実とは?
今すぐ原発に代わるエネルギーはある だが、地震は止められない
活断層におびえる伊方・島根原発 …私たちの選ぶべき道は?
 
日 時:3月24日(土)14:00~17:00(13:30開場)
会 場:中国新聞ホール
             (広島市中区土橋(どばし)町7-1中国新聞ビル7階
              広電「土橋」電停下車徒歩5分)
入場料:500円(高校生以下無料)
主 催:上関原発止めよう!広島ネットワーク
賛同団体:世界の命=広島の心を歌おうよの会
連絡先:広島市佐伯区海老園2-17-9 電話082-922-4850(木原)
 
 
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┗■6.メールマガジン読者よりのお便り2つ
 
 ◇あなたの出来ることでたんぽぽ舎を応援して
  一人でも多くの方のお力をボランティアに。(ボランティア支援 玉中)
 
 福島事故が起きて、誰もが「私に出来ることはないか」と思ったことでしょう。
私もその人でジッとして居られず、たんぽぽ舎へ「専門的なことは何一つ出来な
いけれど、私でも出来そうなことがあれば」と申し出ました。
 そこでは、電話をする人、パソコンを打つ人、何か印刷している人、会議をし
ている人でザワザワしていましたが、私でも出来ることがありました。
 出来たことの一つを記します。
 
 『パンフ・資料発送までの流れ』
  1.資料印刷:ウラ、オモテを同時印刷できないので片面ずつ少し時間を置く
  2.ページ順に揃えホッチキスで留める
  3.封筒にたんぽぽ舎のゴム印を押す。宛名シールを貼る
  4.「1」を「3」の封筒に、他のチラシなどと一緒に入れ封をする
  5.クロネコメール便のシールを貼る、ヤマトに集荷依頼をする
 
 上記のうち、自分の都合で出来ないところで止めても、次に誰かがやりますか
ら大丈夫です。応援したらおしゃべりしたり、ニュースが入って来たり、おやつ
の差入れがあったり、楽しい時間です。
 
 
◇たんぽぽ舎頑張れ!  たんぽぽ舎 御中
 朝夕に届くメルマガを待ち遠しく読んでいます。
 僕のブログで反&脱原発の考えを既に56回書いていますが、
 きょう20日付では、特別版として先日のメルマガで読んだ
 「瓦礫について心配されている皆様へ 原理・原則6つ、計画的な埋設を
 (たんぽぽ舎 山崎久隆)」をそっくり転載させていただきました。
 「僕の富士山日記」→ http://blog.goo.ne.jp/kaichi70 
 今後も日本のみならず、世界中のためにご活躍を祈ります。柴田佳一
たんぽぽ舎です。【TMM:No1396】
2012年3月22日(木) 地震と原発事故情報
                               転送歓迎
 
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★1.放射性物質を含むガレキについて十分な検討もなく受け入れられない
   3月21日がれき問題・港区質問会の報告
                    (さよなら原発みなと 栄木忠良)
★2.大飯原発は狭い敷地、立地条件悪い、半島の先端、すり鉢の底の地
    原発への道は一本のみ、事故時対応できるのか?―民主党 谷岡郁子
    議員が追及          (3月15日 毎日新聞より抜粋)
★3.読者から
 ◇3月19日 新江東清掃工場での受入即時中止を求める要請行動報告
           (ストップ!放射能汚染がれき首都圏ネットワーク)
★4.新聞・雑誌から
 ◇東電の経営体質はまったく変わっていない
  経産相「開いた口がふさがらぬ」と東電を批判、
  顧客大半・値上げ拒否、東電値上げ問題(3月22日 東京新聞より抜粋)
★5.本の紹介
 ◇新刊 『東電原発犯罪 福島・新潟からの告発』
  佐藤和良・矢部忠夫 編 定価1400円+税
──────────
※あす23日18:45から、サクラ調査・説明講習会を開きます。
 ぜひご参加下さい。場所・スペースたんぽぽ 講師・柳田真、奥田智子ほか
※本日発行した前号は、【TMM:No1395】の誤りでした。
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┗■1.放射性物質を含むガレキについて十分な検討もなく受け入れられない
 │  3月21日がれき問題・港区質問会の報告
 └─────            (さよなら原発みなと 栄木忠良)
 
  港区で行われた女川町のがれき受け入れ説明会終了後、「さよなら原発み
 なと」の一部のメンバーを含め11人が集まり、「港区のがれき受け入れを
 考える有志の会」が発足しました。説明会では参加者の疑問に答えてないの
 で、公開質問状を区長に出し、その後回答がありました。
  その回答も不十分でしたので、3月21日に区の担当者を迎えて質問会を
 開きましたが、安全の問題や東電の子会社等のがれき利権など沢山の質問が
 出されました。これまで100ベクレル/kgを超える廃棄物は放射性廃棄物
 処分場で封じ込めていたのに、国は80倍の8000ベクレル/kgまで埋め
 立てできると、とんでもない新基準を出しました。
 
  徳島県は国の新基準を批判し「徳島県としては、県民の安心・安全を何よ
 り重視しなければならないことから、一度、生活環境上に流出すれば、大き
 な影響のある放射性物質を含むがれきについて、十分な検討もなく受け入れ
 ることは難しいと考えております。」としています。
 
  県民の健康を守る責務を負う行政としてその見識は評価に値します。
 この点を質したら、国の出した8000ベクレル/kg以下であれば安全であ
 るとの認識が港区の公式見解であると言い切りました。
  中央区、江東区に続き港区でも4月2日からがれきの受け入れ・焼却が始
 まります。
  「有志の会」はがれき問題で港区は説明責任を果たすようにという趣旨の
 請願を区議会に提出しました。
  「さよなら原発みなと」は「有志の会」と共にいろんな形の反対運動を展
 開していきます。
 
 ・3.21がれき問題・港区質問会動画
  http://www.ustream.tv/recorded/21256762
 ・「ストップ!放射能汚染がれき首都圏ネットワーク」の都庁での記者会見
  動画 http://www.ustream.tv/recorded/21094267
 ・がれき問題では「さよなら原発みなと」のブログにいろんな情報が載って
  います。 http://sayonaragenpatsu.cocolog-nifty.com/blog/
 
 
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┗■2.大飯原発は狭い敷地、立地条件悪い、半島の先端、すり鉢の底の地
 │   原発への道は一本のみ事故時対応できるのか?―民主党 谷岡郁子議員が追及
 └─────            (3月15日 毎日新聞より抜粋)
 
  関西電力大飯原発(福井県おおい町)の再稼動に向けた政府の動きに注目が
 集まる中、十四日の参院予算委員会で、民主党の谷岡郁子氏が同原発の立地
 条件を取り上げ、事故が起きた場合に原子炉の冷却などが確実に行えるのか
 追及した。
  同原発は半島の先端にある。わずかに海に面した東側以外は険しい山に囲
 まれたすり鉢の底のような狭い敷地に、四基の原発が密集する。原発に通じ
 る道は一本しかない。
 
  谷岡氏は「自衛隊や作業員が二次災害を起こさない(で活動できる)スペー
 スがあるのか」と質問。柳沢光美経産副大臣は「スペースなどの課題がないわ
 けではない」と問題があることを認めた。
 
  東京電力福島第一原発では事故直後、敷地内に散乱したがれきが自衛隊な
 どの車両の通行を拒み、原子炉の冷却が遅れた。太平洋に面し、大飯原発よ
 りはるかに広い敷地にもかかわらずだ。大飯原発で事故が起きた場合、どん
 な事態が待ち受けるのか、想像するのに難しくない。谷岡氏は原発へ通じる
 道が土砂崩れする危険も指摘した。(後略)
 
 
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┗■3.読者から
 └─────
 
◇3月19日 新江東清掃工場での受入即時中止を求める要請行動報告
           (ストップ!放射能汚染がれき首都圏ネットワーク)
 
  19日(月)からは、江東区新江東清掃工場での女川町からのがれき受入が
 始まろうとしており、朝9時~10時まで要請書提出行動&即時中止を求める
 抗議行動を取り組みました。
  新しく参加された方を含めて7名で行いました。先週末には、工場に電話
 をして要請書提出しますと伝えましたが、「1組からの指令で、要請書は受
 け取らないように言われています。」と、答えられたので、こちらの趣旨を
 伝えました。
 
  当日は、工場に着き、9時半までの間、警備員さんと話して、横断幕を貼
 る場所など確認してからマイクで訴えました。9時半には、課長が出てこら
 れ、「ここは敷地内であるので、敷地外に出て下さい。」と言われ、出入り
 門を聞き、運転手さんや女川町から来るコンテナが確認できると思われる場
 所で、マイクで順番に発言。
  課長さんが来て、要請書は受け取れないと、持参した文章をその場で読み
 上げてさっと帰っていってしまうという、全く誠意の無い、そして、地域の
 環境や命を守っていく自治体で働くかたの姿勢とはかけ離れたものでした。
  そぐそばは、排気ガスが立ち上がる大きな道路、やっと通れる狭い歩道で、
 10時近くまで順番に、工場で働く方々にも届いて欲しいという思い込めて訴
 えました。しかし、最後に、もう一度工場長の寺門明良さん宛ての要請書を
 受けとっていただきたく、警備員さんを通じて伝言。しかし、同じ回答でし
 た。
  その後、驚いたのは、100メートルぐらい離れた工場内部の方から、警察
 官3名がきたのです。「何かトラブルがあるといけないので・・・・」と言
 いました。
  私達は、整然と行なっており、敷地外がわかってからは、その中では行動
 していません。警察官まで何故登場したのでしょうか?民主的に行動してい
 る者を、威圧感でもの言わせぬ状況をつくろうとしたのでしょうか?
 
  中央清掃工場長は、2回とも受け取っています。3月16日には、23区区長
 会定例会議が行われました。その中で、今後は、区民の反対や不安の声は聞
 くな、となったのでしょうか?自治体は、そこに住む区民・市民の命や環境
 を守り、意向を受け止めるのが役割です。がれきを巡って、トップにいる
 方々の異常なまでの押さえ込みに、大変強い憤りをもちました。
 
 ◎初参加で、ジャーナリストの新井哉さんから取材もしていただきました。
  新井さんは、昨年半ばごろに組合が放射線防護マニュアルのようなものを
  作った時から、作業員が被曝している可能性が高いと考え、組合の公開資
  料を丹念に読み、被曝の記述を発見し、自身のブログで発表しました。
  週刊金曜日の記事は私の後追いしたようですと、語っていました。
  (作業員の被爆:東京都江戸川清掃工場での事実です。)
  (※新井哉さん 危機管理ジャーナリスト)
 
 ◎空間線量も1時間、何箇所かで計測しました。
  そばの芝生等で、0.5マイクロシーベルト/毎時という大変高い値が
  2箇所で出ました。又、労働者の働く安全問題や、3・11以降の事を丹念に
  調査、研究されている方も参加いただきました。以上が昨日の報告です。
 
 ◎3月23日(金)の相談会にご参加下さい。
  参加自由です。お子さん連れでもだいじょうぶです。
 ・中央区京橋区民館  和室 19時~21時
 ・参加費  300円(資料代など)
 ・議題「3月30日(金)の都知事要請行動」について、他
 ・住所 中央区京橋2-6-7 電話 03-3561-6340
 ・アクセス JR「東京」駅八重洲南口徒歩約10分 地下鉄「京橋」徒歩2分
 
 ストップ!放射能汚染がれき首都圏ネットワーク
 連絡先:高瀬 080-3013-3618、島 090-4610-7913
 
 
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┗■4.新聞・雑誌から
 └─────
 
◇東電の経営体質はまったく変わっていない
  経産相「開いた口がふさがらぬ」と東電を批判、
  顧客大半・値上げ拒否、東電値上げ問題(3月22日 東京新聞より抜粋)
 
  枝野幸男経済産業相は二十一日の会見で、東京電力が来月一日から実施す
 る企業向け電気料金の値上げに関し、利用者が値上げを承諾しない場合は現
 在の契約期間内は料金を据え置けることを東電が十分に説明していなかった
 と指摘。「商習慣の常識の話で開いた口がふさがらない」と東電の対応を批
 判した。
  経産相が事態改善を求めたのを受け、東電は契約数で約二十二万件の値上
 げ対象企業・団体への説明が不十分だったと認めた。対象になるのは契約電
 力が五十キロワット以上、五百キロワット未満の主に中小企業で、このうち
 約十七万件は四月二日以降も現在の契約期間が残ることになっている。
 
  東電は値上げを二月上旬に文書で通知した後、利用者が個別に連絡した場
 合にだけ料金据え置きに応じていたとみられることから、経産相は「故意か
 どうかはわからないが、明らかにおかしく、経営体質はまったく変わってい
 ない」と述べた。(後略)
 
 
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┗■5.本の紹介
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◇新刊 『東電原発犯罪 福島・新潟からの告発』
  佐藤和良・矢部忠夫 編、定価:1400円+税、
  発行:創史社 発売:八月書館
  *** もくじ ***
  ・まえがき(佐藤和良)
  ・【福島から】   被ばくに負けず生きる
    ―国の棄民政策を許さず、事故責任を糾す! 佐藤和良
   危険な湯を沸かすだけの原発に反対して
    ―子供たちを、ふるさとを被ばくから守る 石丸小四郎
  ・【新潟から】
   電力の生産地と消費地でともに脱原発を
    ―新潟県柏崎刈羽原発からの訴え 矢部忠夫・佐藤正幸・武本和幸
  ・【青森から】
   東京電力へモノ申す
    ―青森県を「電気のふるさと」と呼ぶな 山田清彦
   「原発推進」までウソだった
    ―東京電力による脱原発の進め方 西尾漠
  ・あとがき(矢部忠夫)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1394】
2012年3月22日(木) 地震と原発事故情報
                               転送歓迎
                          重複ご容赦願います
 
 ★1.なぜ「ハガキを出そう」を始めたかーその動機と目的
  署名はしたが集会やデモに参加しにくい人びとも参加できる運動として。
  ハガキは直接相手に届く。
  大飯原発・伊方原発再稼働阻止のハガキ1万人運動の成功をめざして
 ★2.裁判は原発稼働を止めることができるか?
  スペースたんぽぽ学習会 3月27日福武公子さんの講演会
  各地の原発差し止め裁判勝利のためにもんじゅ裁判を学ぼう!
  “裁判所は専門訴訟をどう扱ってきたか?~原発裁判と医療裁判を巡って”
 ★3.<テント日誌3/19(月)――経産省前テントひろば190日目>
    経産省前抗議行動  再稼動を許さない!の声高く
    青森と宮崎から―人々が出会うテントひろば
 ★4.読者からイベントのおさそい(お問い合わせは主催者へお願いします)
 ★5.読者からの投稿
 
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★1.なぜ「ハガキを出そう」を始めたかーその動機と目的
 署名はしたが集会やデモに参加しにくい人びとも参加できる運動として。
 ハガキは直接相手に届く。
 大飯原発・伊方原発再稼働阻止のハガキ1万人運動の成功をめざして
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                2012年3月21日  横田朔子
 私は38年間労働現場で働きながら労働組合運動を重視して様々な課題に取り
組んできました。リタイア後は、生活の場である地域で憲法を暮らしの中に活か
す運動のすそ野を広げていきたいと考え、草の根運動を心がけてきました。原発
の問題は頭で理解していても、反原発運動を主体的に実践する事は全くできてい
ませんでした。
 3.11の大震災・原発震災はそうした私の根本姿勢を問い直すキッカケにな
った事は言うまでもありません。脱原発1000万人署名は、“原発はいらない
”という市民・労働者の圧倒的な世論形成にむけて、居住マンションや近隣地域
住民、商店、友人・知人、サークルや生活クラブの仲間、親戚関係、高校の同級
生等々に積極的に働きかけてきました。テレビや新聞報道で、放射能汚染に苦し
む被災地の人びとの過酷な実情が明らかになるにつれて、運動家ではない人びと
が日常会話で原発の事をタブー視する事なく話題にし始め、“原発はない方がよ
い”と考えている人がたくさんいる事に気づき、私自身随分励みになりました。
 しかし一方で、署名はしても脱原発の集会やデモに参加できる人は限られてい
て、なかなか行動に参加できにくい人びとの存在がずっと気になっていました。
そうした人びとが署名にとどまらずもう一歩進んで行動~特に緊急課題である再
稼働を阻止するための行動~に参加できる運動はつくれないものか。それこそ反
原発運動のすそ野を広げる草の根運動につながっていくのではないだろうか。そ
う考えてたんぽぽ舎の合宿で皆に提起し討論しました。過去の反原発運動におい
てハガキ運動が取り組まれた経緯に詳しい柳田さんから、「署名はしたが集会や
デモに参加できにくい人びとも参加できる運動」として、原発立地地区の周辺3
0km圏内の自治体に再稼働反対のハガキを送る運動に取り組もうという具体的
な提案がなされ、了承されました。
 早速サークルの友人たちに呼びかけたところ大賛成で、全員がハガキセットを
購入し身近な人びとに働きかけていこう!大飯と伊方原発の再稼働問題に関する
メディア報道が増えてきた事も追い風にしていこう!と。
このハガキ運動は筋金入りの運動家でなくても、再稼働を阻止したい!自分たち
でも広げていける!という手応えを感じていることが伝わってきました。
 課題は、手紙を書くという習慣がないネット世代の若者たちが積極的にハガキ
運動に参加できるような働きかけが重要だと思います。あるいは若者はハガキよ
りメールやツイッタ―で再稼働をさせない動きをつくり出すことが性にあってい
るかもしれません。若い方々からもぜひたんぽぽ舎に意見を寄せていただきたい
と思います。
≪ハガキの申し込み方法≫
◎問い合わせ先(主催)
 ○たんぽぽ舎 (ハガキ担当)
  TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
  Eメール  nonukes@tanpoposya.net
 ○反原発自治体議員市民連盟
  TEL&FAX 03-5211-7199
  Eメール  nomorenukes8@gmail.com
 ◎郵便振替番号  00180-1-403856 <たんぽぽ舎>
 ◎通信欄に『ハガキ代金』と記入して下さい
 
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★2.裁判は原発稼働を止めることができるか?
 スペースたんぽぽ学習会 3月27日福武公子さんの講演会
 各地の原発差し止め裁判勝利のためにもんじゅ裁判を学ぼう!
 “裁判所は専門訴訟をどう扱ってきたか?~原発裁判と医療裁判を巡って”
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                  冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
 
 福島原発災害後各地で原発差し止め訴訟が続々と提訴されています。浜岡、大
間に続き福井、玄海、泊、また3月15日には大飯原発3・4号機再稼働差し止め裁
判も起こされました。こうした裁判は原発稼働を止めることができるのでしょう
か。今まではできませんでした。裁判所には行政追随・現状維持体質があるから
です。原発や医療のような「専門訴訟」は専門家(つまり経産省原子力安全・保
安院のような組織)の主張を重視するとして、三権分立の裁判所の役割を果たし
ていないのが現状です。それをどう変えていくか。もっと市民が裁判に関心を持
ち難しい訴訟について学習する必要があると思います。
 
 福武公子さんは理系大学院を中退してから10年後の1983年に弁護士になりまし
た。まもなく1985年から2005年まで続く「高速増殖炉もんじゅ」の設置許可処分
無効確認と建設差止の訴訟に携わりました。もう一人の担当弁護士海渡雄一さん
もまだ30歳の若さで新米弁護士でした。まだこの種の裁判は始まったばかりでし
た。それが20年続きその長い間には、原告が適格か(周辺住民が原発設置無効を
訴える提起ができるか)を8年間も争いました。2005年に最高裁で原告敗訴が確
定しましたが、2003年には「設置許可無効」の原告勝利判決が名古屋高裁で出さ
れました。
 その後福武さんは医療事故や医療過誤の被害者の相談に応じて、事故再発防止
と被害者救済のために奮闘してきました。
 
 ぜひ福武さんのお話を聞いて下さい。
 
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★3.<テント日誌 3/19(月)――経産省前テントひろば191日目>
    経産省前抗議行動  再稼動を許さない!の声高く
    青森と宮崎から―人々が出会うテントひろば
───────────────────────────────────
 
 3月19日(月) 昨日の雨模様はすっかり晴れ上がる。太陽の角度が高く
なったのか、日中テント前に日の射す範囲が広くなってきた。
 
 今日の原子力安全委員会はテントからも6人ほど傍聴に行ったが、5分で終
わったとか。尚報道関係者には、安全委の4月以降の存続、班目の続投が表明
されたらしい。
 夕刻からは保安院で伊方3号機のストレステストに関する意見聴取会が開催
される。どんなに問題点が指摘されても保安院は妥当との審査書を出すようだ。
 5時半から経産省正門前での、再稼動を許さない!という抗議行動が行われ
る。正門前に並ぶ人の数は時間と共に増えていく。キャンドルが夕闇に怒りの灯
を映し出す。6時半に70名を超えたところで、次の予定で移動するが、そのあ
と、たまたま「右からの脱原発デモ」が通りかかり、その人達も暫く合流して1
20~130名にも達したらしい。
 
 夜、3・11アクション実行委員会の会議に参加する。3・11ふくしま―東
京を両輪とする行動の大成功を踏まえて、今後の闘いも議論となる。さしあた
り、3・25福井現地集会への参加、3・26東電前行動、4・11日比谷集会
→関電・経産省→国会請願願のデモが確認・決定される。
 テントに戻ると、いわき市在住の女性が来訪していて、いわき市の人達と双葉
郡から避難してきている人達との間の関係の問題点などにも話が及ぶ。東電によ
る分断策の匂い。
 
 翌朝、今日は祝日。いつもは起きてすぐ仕事に出て行くメンバー達も、今日は
まだテントにいて、ちょっと違った雰囲気が感じられる。すると、宮崎と青森か
ら来訪者があり、首都圏・いわき・宮崎・青森のお互い初対面の者が一堂に会し
て、いかにもテントひろば、といった趣き。これがテントひろばなのだ!
 宮崎の方は長年九電で働いておられて、労働運動では全九電(旧電産系の少数
派組合)~九電労内での反対派として闘ってこられ、そして20年間反原発の活
動をされているそうである。やはり、3・11以降職場の雰囲気は変わりつつあ
るそうだ。電力総連申し入れ行動について話すと、そういう追及は常にしていく
べき事だと仰っていた。
 
 椎名さんから連絡があって、3・23,24と、テントひろばでワークショッ
プ;かんしょ踊りをすることになったとのことである。23日(金)は午後2時
から、24日(土)は午後3時からである。3・10の文化と交流の集いを思い
返しながら、多くの人々の参加を!
 
★3/23~26のテントひろば4日間連続行動
  23日(金)午後2時~   ワークショップ;かんしょ踊り
        午後6時~7時 経産省前行動 (当日は、その前段で緊急
                会議による関電支社への抗議申し入れ行動)
  24日(土)午後3時~   ワークショップ;かんしょ踊り
        午後4時~5時 経産省前行動 (当日はその前段で1000
                万人署名集約集会;日比谷野音テントビラ配
                布活動・・・→デモ)
  25日(日)午後4時~5時 経産省前行動・福井の現地集会に呼応
  26日(月)午後6時~7時 経産省前行動 (当日はその後、柏崎刈羽6
                号機停止=東電管内全原発停止での東電前行
                動に合流(午後7時)
 
★『ひろばー全国・全世界から ~思い・交流・討論・共感~』
   (郵便は〒100-0013 東京都千代田区霞が関1-3-1
    経産省前テントひろば
    メールは tentohiroba@gmail.com へお送り下さい
 
◎テントひろばには、たまにしか参加できませんが、いつも応援しています。
 寒い中、また雨の降る中、皆様、本当にありがとうございます。
 本日(19日)の東京新聞25面「デスクメモ」に、しびれる記事が掲載されて
いますので転用させていただきます。 (G・Y)
 
  @@@
 経済産業省の隅に脱原発テント村がある。ここには高齢者が少なくない。
 時折、血気盛んな街宣車の若者が「出ていけ」と騒ぎに来る。
 若いテント住人はムキになるが、老人はそれを制して「フフ」とほほえむ。
 その不敵さにしびれる。乾いた格好良さ。……そんな年寄りに私もなりたい。
 
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★4.読者からイベントのおさそい(お問い合わせは主催者へお願いします)
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◇広瀬隆講演会 -今すぐ原発を止める道-
 「福島原発事故の真相 放射能汚染の恐怖
 ~伊方・島根原発を完全廃炉に!!~」
 福島原発事故の真実とは?
 
 今すぐ原発に代わるエネルギーはある だが、地震は止められない
 活断層におびえる伊方・島根原発 …私たちの選ぶべき道は?
 
日時:3月24日(土) 14:00~17:00(13:30開場)
会場:中国新聞ホール(広島市中区土橋(どばし)町7-1中国新聞ビル7階
   広電「土橋」電停下車徒歩5分)
入場料:500円(高校生以下無料)
主催:上関原発止めよう!広島ネットワーク
賛同団体:世界の命=広島の心を歌おうよの会
連絡先:広島市佐伯区海老園2-17-9 電話082-922-4850(木原)
 
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★5.読者からの投稿
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◇「ふくしまを返せ 3月11日・静かに抗議するデモ」報告
 歩道を歩く人々は声を出さぬデモ隊に軽く当惑し、次にプラカードの
 文字を凝視した。
 同デモ実行有志 植松青児
 
 3月11日の午後、「ふくしまを返せ」というテーマと「静かに抗議する」とい
う形態の2つを特徴とする小さなデモを、渋谷~青山~原宿~渋谷のコースで行
いました。メガホンも楽器も使わない、自ら不自由な設定を採り入れたデモに、
いったい何人が集まるだろうと不安でしたが、30人弱の方が参加されました。
 
 先ほど「不自由な」形態と述べましたが、歩いている姿とプラカードだけでも
根源的なメッセージは届けられるという確信はありました。参考にしたのは、60
年代アメリカ黒人公民権運動の担い手たちが、黙ってプラカードを掲げて歩くデ
モの映像です。それも、大勢ではなく数人だけのデモです。そのプラカードには
「I AM A MAN」(私も人間だ)という文字がありました。
 
 今回、主催では「ふくしまを返せ」という5mの大型横断幕と、「なぜ東電の原
発が、東京湾ではなく福島に?」「なぜ1年も経つのに、被害者への賠償が進ま
ない?」「なぜ、原発被害者支援法が制定されない?」といったプラカードを用
意しました。
 これらの言葉の多くは「なぜ」で始まる問いかけですが、実は、私が(この1
年間に)福島の人々から直に聴いた言葉ばかりです。
 
 このデモが意図したのは、福島の人々が発した問いかけを私たちデモ参加者が
「媒介」となって、この東京の街路に「置く」こと、敢えてデモ参加者が無言と
なることで、何処かに(福島に、さまざまな避難先に)居られる被害者の「声」
を想像してもらう、ということでした。
 
 その意図は、かなりのところまで成功したと思います。
 歩道を歩く人々は声を出さぬデモ隊に軽く当惑し、次にプラカードの文字を凝
視し、短い時間ですが、真剣にその問いかけと向かい合ってくれたと感じていま
す。
 
 また、私たち自身も「抗議」の対象という側面もあること、そのことを「記
憶」するデモという意図もありましたが、この点については別の機会に述べたい
と思います。
 ご協力いただいた皆さまにこの場を借りて感謝申し上げます。
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