NUCLEAIRE
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たんぽぽ舎です。【TMM:No2093】
2014年2月18日(火)その2 地震と原発事故情報-
4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.原発を「重要なベース電源」とする主張は誤り
高レベル廃棄物処分場の候補地として南九州南大隅町に白羽の矢
南大隅町は鹿児島湾を挟んで開聞岳などの火山群の目と鼻の先
シリーズ その5(終了) 山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.2月27日(木)講演会のお誘い
映画『遺言~原発さえなければ』を語る 豊田直巳(写真家)
★3.「スペースたんぽぽ」講座会議メンバーになりませんか?
―自分の好きな学習会を企画できます
―自分の好きな映画が上映できます
冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
★4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆2/19福島原発事故の責任を都民が裁く?!
「3/1被害者証言集会を成功させる集い」
会場:中央区八丁堀区民館3階
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※イチエフ危機を隠すな、「再稼働ありき」の審査をやめろ
2・19規制委員会前抗議行動にご参加を!
日時:2月19日(水)18時半~19時半
場所:原子力規制委員会ビル(六本木ファーストビル)前
港区六本木1丁目9番9号 TEL:03-3581-3352(規制庁)
東京メトロ 南北線「六本木一丁目」駅徒歩4分、
日比谷線「神谷町」駅徒歩8分
主催:再稼働阻止全国ネットワーク(TEL 070-6650-5549)
協力:原子力規制を監視する市民の会
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※訂正1つです。
さきほど、発信の【TMM:No2092】の2行目
誤:2月18日(水) 正:2月18日(火)
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┗■1.原発を「重要なベース電源」とする主張は誤り
| 高レベル廃棄物処分場の候補地として南九州南大隅町に白羽の矢
| 南大隅町は鹿児島湾を挟んで開聞岳などの火山群の目と鼻の先
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎) シリーズ その5(終了)
2月1日午前10時からの、BS朝日の「激論クロスファイア」で「日本の原発を今後どうする!?」として、京都大学原子炉実験所山名元教授と多摩大学大学院田坂広志教授が議論をしていた。とはいえ、特に原発反対と賛成という論点の違いがあるわけではなく、原子力を利用する立場からの問題点の議論だった。
しかし議論の前提条件に大きな違和感を感じたので、何度かに分けて原発再稼動への反論として記述する。
○自然を甘く見る国
以前、高レベル放射性廃棄物処分場の候補地として南九州の南大隅町に白羽の矢が立てられたことがあった。2007年頃から具体的な動きになり、2010年12月に「高レベル放射性廃棄物最終処分場誘致に賛成する陳情」が「中間貯蔵施設誘致の陳情」「核廃棄物についての勉強会予算を求める陳情」とともに町議会に提出され「放射性廃棄物施設等の陳情に関する審査特別委員会」が設置される事態になった。反対陳情も2011年2月8日に提出されている。
現在も、福島などから出る除染廃棄物を南大隅町で「永久処分」する計画があったりと、止まるところ知らずの放射能押しつけの構図なのだが、南大隅町は鹿児島湾を挟んで開聞岳などの火山群の目と鼻の先、さらに大隅半島や薩摩半島が巨大なカルデラ噴火により形成された地形で、鹿児島県には北から加久藤、姶良、阿多、鬼界と4つのカルデラが並ぶ。およそ世界最大の火山群集中帯といっていいようなところだ。現在噴火している阿蘇と桜島を含め、活動中の火山が4つもある。
およそ地下に危険物を埋めるなど考えられない場所なのだが、そんなところも候補地となってしまう、この国の恐ろしいまでの自然に対する放漫さに心底怒りが湧く。
東日本大震災の後に、除染廃棄物の最終処分場の候補地にしたというだけでも、政府の姿勢は無反省と無責任の極みとして非難されるべきだ。
そのような連中が進める高レベル放射性廃棄物処分場建設計画が如何なるものか、薄っぺらい「知見」とやらを振りかざし、日本にも処分場の適地が必ず見つかるなどと言う向きには、南大隅町への建設計画の、10万年未来の安全性をどうやって保証するかを説明してもらえば良い。
○折り合いはつかない-現代の快適さを求めるために未来の世代に
ツケを押しつける権利など誰にもない
推進派と反対派の議論を「結論の出ない議論」などとする評論家もいるが、「安全」であるとの結論など誰にも出しようがないことは、誰もが認めている現実だ。要は「誰が、何処までのリスクを受忍するか」との問題でしかない。
では、何処まで「未来の人々の」リスクを我々は「受忍する権利」があるのか。と言い換えてみよう。
原発の場合、典型的な問題は現在の世代では到底解決不可能な時間軸でリスクを残さざるを得ない現実を、既に作り出してしまったことだ。
これは何も原発に限ったことではないが、原発に匹敵するか、国によっては、それを超えるほどのリスクは、核兵器しか思い浮かばない。
つまり核兵器と原発=「全ての核」こそが、人類が作り出し、未来の世代を苦しめ続ける最大のリスクだ。
現代の快適さを求めるために未来の世代にツケを押しつける権利など誰にもないことに合意できれば、結論は出る。核はせいぜい使い続けても数十年、核融合だの増殖炉だのと、ありもしない技術を開発できたとしても数百から千年程度、とうてい万年単位のエネルギー源にすら、なり得ない。
しかし放射性廃棄物は、10万年の未来世代をも苦しめる。
ここには折り合いはない。10万年先の世代とは対話不可能なのだから。
残された道は一つしか無い。10万年先まで連綿と、その時々の人々が責任をバトンタッチし続けることだ。隙間を作らず、人を絶やさず、保管施設を守り続ける「墓守」を置くことだけが、安全を守る唯一の手段だからこそ、その体積をできる限り限定するしかない。
再処理を行っても全体積は増えることはあっても減ることは無い。プルトニウムを分離すれば、その管理のほうが遙かに困難になるし、再処理施設を含め放射性廃棄物は元の使用済燃料の何倍もの体積にふくれあがってしまう。
使用済燃料の状態で、長時間安定的に保管し、定期的に収容容器を交換する施設を、いずれかの時期に世界中で作ることになるだろう。
これを「オンカロ」というのか、「神殿」というのか、その時々の人々が決めることになるだろう。
小泉元首相が「オンカロを見て脱原発の意思を固めた」という時、一つ重大な問題が生ずる。それは、何処でも良いから最終処分場を「誰か」が「決めてしまう」危険性があるということだ。
最終処分場さえあれば、原発を推進できるなど、浅はかな結論に飛びつく原子力マフィアが、短兵急な処分場決定プロセスを作り出す危険性がある。今の政府では、そういうことをやりかねない。一番危険なのは幌延だろう。
私たちに出来るのは核のゴミをできる限り増やさないこと、核のゴミ対策に選択肢を広く残すことである。「地下数百メートルに安全に埋設できる」という幻想を捨てることから始めるべきだ。(終了)
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┗■2.2月27日(木)講演会のお誘い
| 映画『遺言~原発さえなければ』を語る
└──── 豊田直巳(写真家)
「あの日」から3年になろうとする今、原発震災の不幸と不安はいまだ消えてはいない。しかし、その不安が語られなくなりつつあるのは、その不幸と不安に目をつぶり、耳を塞ぎ、ひと時でも過酷な現実から逃れたい気持ちになっているからだろう。
仮設住宅を彩るように咲いた満開の桜の木の下で、出会ったお年寄りが「ここでは死にたくないな」と、ポツリと漏らした言葉を私は忘れない。彼女にそんな言葉を吐かせた3・11からの2年3ヶ月、約800日の福島。その映像記録を映画『遺言~原発さえなければ』にまとめさせていただいた。
原発震災という引き受けきれない責任を、それでも引き受けたいと思っているからだ。そんな思いに至った映像記録の取材時の備忘録とも言えるお話が、この間、脱原発の流れを牽引している“たんぽぽ舎”でできたらとお誘いを受けて喜んでいる。
映画『遺言』そのものは、「ポレポレ東中野」でご覧頂くとして、その中に登場する方々の当時と最近の思いもご紹介できると思う。是非、いらしてください。
日 時:2月27日(木)19:00開会
『映画「遺言~原発さえなければ」を語る』
福島の3年間―消せない記憶の物
お 話:豊田直己さん(写真家)
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
参 考:豊田さんの新刊『フクシマ元年』(毎日新聞社)
『福島 原発震災のまち』(岩波書店)
『豊田直巳編 TSUNAMI 3・11』(第三書館)
豊田直巳公式HP『境界線の記憶』http://www.ne.jp/asahi/n/toyoda/
豊田直巳戦火の子どもたち写真展を広げる会
http://senka-kodomotachi.cocolog-nifty.com/blog/1/index.html
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┗■3.「スペースたんぽぽ」講座会議メンバーになりませんか?
| ―自分の好きな学習会を企画できます
| ―自分の好きな映画が上映できます
└──── 冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
たんぽぽ舎のあるダイナミックビル4階の集会室は「スペースたんぽぽ」と呼ばれています。
たんぽぽ舎が、2011年3月11日以来広がってきた反原発運動の深化・継続のために学習会・講演会をいつでも開催できるように、新たに借りたスペースです。始まってからすでに3年近く経過しています。毎月10回ほど講演会・学習会を開催していますので、300回ほど行っている計算になります。
私が初めて自らの企画で参加したのは2011年11月です。その数か月前に、時々読んでいた岩波書店の「世界」に肥田舜太郎医師のインタビュー記事があり、「いろんなマスコミが事故による放射能の影響について聞きに来るが、記事にしたのは『世界』だけだ」という発言がありました。政府に都合の悪い発言が多くの人々に知られないのは残念だと思って、「スペースたんぽぽ」で講演してほしいと思うようになりました。
初めはどのようにコンタクトしたらよいかわからず、時間がかかりましたが、たんぽぽ舎の皆さんのご協力で実現できました。その後さまざまな講師をお呼びすることができました。
都心から離れた地元で運動されている団体の方は、会場の確保に苦労されていますが、「スペースたんぽぽ」は自由に利用できます。たんぽぽ舎には相談できる人が多数います。
こんなテーマの学習会があればいいのに、あの講師を呼んでじっくり聞きたい、などの希望のある方は講座会議にご参加ください。講座会議は3~4週間に一度開かれています。会議の参加者は最近7~8人です。自分の考え・希望を話して協力を得られます。最近も初めて自分の企画する学習会を実現した方がいます。
以前月に一度開かれていた「ワンコイン上映会」がいま中断しています。担当していたメンバーが減って一人しか残っていないためです。私はこの上映会で、これまで見る機会のなかった古い名画を見ることができました(新藤監督の「第5福竜丸」、「チャイナシンドローム」など)。映画の好きな人はぜひご検討ください。もう一人担当者がいれば再開できるようです。
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┗■4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆福島原発事故の責任を都民が裁く?!
3/1被害者証言集会を成功させる集い
日 時:2月19日(水)午後7時~
講 演:保田行雄弁護士(福島原発告訴団代理人)
会 場:中央区八丁堀区民館3階(日比谷線「八丁堀」駅徒歩3分)
参加費:700円
主 催:3/1被害者証言集会を成功させる集い実行委員会
連絡先:080-1104-4432 (小林)