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┗■3.イベント紹介(メルマガ読者から)

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◆菅谷昭氏 講演会「放射能から子どもたちを守る、私たちにできること」

  放射線から子どもたちを守るために、

  私たちができることを一緒に考えませんか?

 

 日時 2013125日(土)1300開場 1330開会(1530終了予定)

 会場 南流山センター 大ホール

    交通 JR武蔵野線、つくばエクスプレス「南流山駅」徒歩4

 定員 500名 ※資料代、一部500円 ※申込み不要

 

 ◎菅谷昭(すげのや あきら)さん プロフィール

  現長野県松本市長、医師・医学博士(甲状腺専門)。1996年から

  5年半ベラルーシ共和国に滞在。チェルノブイリ原発事故により汚染され

  たゴメリ州の州立がんセンターで医療支援活動にあたる。2004年に

  長野県松本市長に当選。チェルノブイリの経験を市政にも取り入れている。

 

 主催・問合せ 菅谷昭講演会実行委員会事務局(東葛病院内)

 TEL04-7159-1011 メール:tk_medical_pr@tokyo-kinikai.com

 東葛病院ホームページ http://www.tokatsu-hp.com/tayori/

 

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┗■4.新聞・雑誌から

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◆原発安全審査への疑問 防潮堤への津波影響実験 水圧、国基準の倍も

 機器守る水密扉「研究まだ、データ不足」/それでも進む“再稼働”

 

≫原子力規制委員会が全国7原発、14基の安全審査を進めている。ポイント

の一つが津波対策だ。7月にできた新規制基準は福島第1原発事故を教訓に、

高い津波の想定と対策を要求している。だが実は、防潮堤の設計に必要な「あ

る高さの津波で、どれだけ力がかかるか」は津波の高さ以外の要素にも左右さ

れ、詳しく分かっていない。原発の建物内で浸水を防ぐ「水密扉(すいみつと

びら)」の設計法にも実験で解明すべき疑問が残る。原子力規制庁は「現状で

も安全審査はできる」というがそれでよいのか。【高木昭午】

 

≫独立行政法人「原子力安全基盤機構」(東京都港区)は10月、新潟工科大

(新潟県柏崎市)や東京電力と協力し、原発の耐震安全に関する研究発表会を

同大で開いた。その席で、機構の高松直丘(なおたか)・耐震安全部長らが発

表した。

「津波が襲った際に、防潮堤にどれだけの力がかかるか模型実験で研究中だ。

(規制委の安全)審査に有効なデータを取りたい」「水密扉が地震で弱った時

に、水が来たらどうなるかも実験中だ」

 機構は原発の安全研究が専門で来春に規制庁に統合される。安全審査の詳細

を決める「審査マニュアル」を作る立場でもある。そこの専門家が、津波対策

で調べるべきことが残ると発表したのだ。安全審査は進んでいるのに、どうい

うことか。

 規制委は現在、津波の際に堤の底部にかかる水圧を「想定する津波の高さ

(メートル)×(かける)3」を基準に計算すればよいとしている。高さ10

メートルの津波なら「10×3」で堤1平方メートル当たり30トンの水圧に

なる。国土交通省が2011年に発表した「津波避難ビル等の構造上の要件に係る

暫定指針」に示されている考え方だ。

 しかし高松さんは「原発の防潮堤は、とにかく壊れては困る。水圧の計算が

本当に“3倍”でよいか、想定以上の力がかかった時にどうなるか、などを確

認する必要がある」と言う。(中略)

 

≫有川さんによると実験全体の1割ほどで、水圧は1平方メートル当たり「津

波の高さの5から6倍×1トン」に達し、「3倍」を大きく上回った。ただし、

この高い水圧がかかるのは波が当たる瞬間の、0.1から1秒程度だった。

(中略)

「水密扉」も原発を水から守る重要な存在だ。想定以上の津波や原発内の配管

破断などで原子炉建屋に水があふれた際、天井まで水が来ても水圧に耐え、原

子炉に冷却水を送るポンプなど扉の奥の重要機器を守る。

 機構はこの扉についても今年度から15年度までの計画で実験、研究を始め

た。扉が地震でゆがんだ後で水が襲うことを想定し扉に強い力をかける。その

後、扉に水圧をかけ水漏れの量を測る。実験はこれからだが、結果は地震と津

波が同時に来た場合の安全対策に生かす。費用は年間5億円だ。機構によると、

扉のゆがみを想定した耐水圧実験は扉メーカーでもしていない。(中略)

 一方、規制委はこうした疑問を脇に置き、従来の基準で安全審査を行う方針

だ。規制庁の市村知也・安全規制管理官は「審査では、既存の国交省の基準な

どに沿い、電力会社の出すデータを個別に検討する。機構の研究は新知見の収

集だが、技術的知見は常に更新されるもので、審査は今の水準で考える」と言

う。(中略)

 

≫東京電力は今年、柏崎刈羽原発に海抜15メートルの防潮堤を造った。想定

する津波は高さ6メートル。安全審査中の同原発6、7号機は敷地の海抜が

12メートルあり防潮堤なしでも耐えられそうだが、今後の審査申請を目指す

1号機などは海抜5メートルで防潮堤は欠かせない。同原発土木グループは

「電力各社の過去の実験結果などから、防潮堤は“×3”でも安全を考慮した

設計になると考える。また地震と津波が同時に堤を襲う率は低い。水密扉は地

震が来てもゆがまない強度に設計している」と反論する。

 

≫安全審査の申請は24日午前現在まだだが、関電美浜、東北電力女川、同電

力東通、日本原子力発電東海第2、中国電力島根原発なども防潮堤を造ってい

る。

 有川さんは話す。「原発の規制基準にはコメントできないが、防潮堤の基準

が『×3』でよいかを判断するには現状はデータ不足だ。専門家として物理的

にあり得るケースを調べ尽くし公表したい。どこまで丈夫に造るかの基準は、

そのデータを基に社会が決めてほしい」

 今の審査に合格する防潮堤はどこまで安全か。リスク覚悟で経済を重視し再

稼働に進めば、事故は「想定外」でなくなる。

1224日 毎日新聞 東京夕刊より)
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