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ニュークレール情報板
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1867】
2013年6月13日(木)地震と原発情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.あふれ出る原発からのゴミを処理する所は日本中どこにもない
原発解体の問題点はいっぱい。
私たちは少なくとも原発の後始末の道筋くらいつくらねば...
第9回大間原発裁判の意見陳述 <中>2013.3.15
★2.「原発再稼働阻止応援ツアー受け入れ集会」に参加して<上>
反原発運動に参加して日も浅い私は、原発現地を見るのも初めて
(埼玉県 吉田孝男)
★3.金曜官邸前に集う人々
野村昌平さんと吉野山隆英さんについて紹介します
引きずり出そうとして掴んだその子の手の皮膚は乾いた油紙のようでした
(斎藤なぎさ たんぽぽ舎ボランティア)
★4.やさしい地震と原発の話」連載シリーズ~<4>
活断層だけを心配していて良いのではない。
日本を襲う直下型地震のほとんどは
活断層と判明していない地震断層が起こしている!(島村英紀 地震学者)
★5.新聞より 1つ
成長に原発活用 反対59% 本社世論調査 再稼働反対も58%
(6月11日 朝日新聞より)
━━━━━━━
┏┓
┗■1.あふれ出る原発からのゴミを処理する所は日本中どこにもない
│ 原発解体の問題点はいっぱい。
│ 私たちは少なくとも原発の後始末の道筋くらいつくらねば...
└────(第9回大間原発裁判の意見陳述<中>2013.3.15
(編集部 注:やや長文なので、上中下の3回に分けて掲載します)
○勉強のために講演会を開き、函館とその近郊から市民視察団を集めて大間町
の原発敷地を見学するなどの活動をしてきました。しかし、とうとう2008年
4月、大間原発建設許可が出されました。2010年7月28日、大間原発を
止める訴訟を起こしました。私は訴状の第10章の第2を担当させていただ
きました。「原発解体の問題点」と題して、原発から出る放射性廃物と廃炉
の問題を取り上げました。廃炉について勉強すればするほど、大きな問題が
あることを知りました。原発は40年の運転期間を終えても、核燃料は熱を
持ち続けています。それを冷却し続けなければ原発は自ら壊れてしまいます。
仮に2016年に大間原発が出来、何事もなく40年の寿命を終えたとして
2056年に原発は解体となります。しかし、膨大な放射性物質により汚染され
た原発は、12年から15年の時間をかけて、放射能濃度が下がるのを待たな
くては解体作業を始められません。2056年から12年目、2068年から解体に取
りかかります。この法廷で2068年に生きている人はいるでしょうか? 多分
ほとんどの人がいないでしょう。それでは、誰が解体の責任を負うのでしょ
うか? 私の子ども、その子ども、あなたの子どもやその子どもたちです。
○日本にある54基の原発には使用済み核燃料が溜まり続けています。ほとん
どの原発で貯蔵施設が満杯になる時期が近づいています。これ以上ゴミがた
まり続けると原発の運転が出来なくなると明言する原発推進派もいます。原
発から出てくる使用済み核燃料は六ヶ所村にある再処理工場に運ばれること
になっていますが、六ヶ所もまた数年で溢れてしまいます。溢れ出る原発か
らのゴミを処理するところは日本中どこにもないのです。国からは調査だけ
でもさせて欲しいと億単位のお金が示されています。2002年から候補地
の公募をしていますが、2011年現在どこも手を挙げていません。という
ことは原発から出たゴミはそのまま原発立地地点に積まれて行くのです。行
き場のないゴミと放射能に汚染された大間原発は津軽海峡の対岸にほぼ永遠
に残るのです。
電気を作り、その恩恵を享受した私たちは死に絶え、未来の子ども達がその
後始末をさせられるのです。このことが私はどうしても許せません。この時
代に生きた私たちは少なくとも、原発の後始末の道筋くらいつくらなくては
いけません。
しかも大間原発は、人間が作り出した最悪の物質、プルトニウムとウランを
混ぜて燃やします。大間原発から出る使用済み核燃料は、六ヶ所村に建設中
の再処理工場では処理することが出来ません。第2再処理工場で処理するこ
とになっていますが、まだ建設許可が出ただけです。
┏┓
┗■2.「原発再稼働阻止応援ツアー受け入れ集会」に参加して<上>
│ 反原発運動に参加して日も浅い私は、原発現地を見るのも初めて
└────(埼玉県 吉田孝男)
(編集部 注:やや長文なので、上下2回に分けて掲載します)
反原発運動に参加して日も浅い私は、原発現地を見るのも初めてなので、
それなりの期待感を持って出かけました。
○柏崎市は小さい市ながら、原発立地に交付される電源三法交付金が累積三千
億円もあったと聞いていましたので、さぞや立派な街並みが形成されている
と想像しておりましたが、期待は裏切られました。原発交付金のない市町村
と変わらずシャッター通り商店街、人通りもなく寂しい町でした。例えは悪
いですが、遊蕩に耽った息子のため、家が傾き、借金で首が回らなくなって
いる、そんな惨状に似ているように感じたのです。
所々に交付金で建てた箱ものこそ、地方都市にはそぐわない立派な施設があ
りますが、聞けば、維持管理費用がかさみ、市の財政は火の車とか。いった
いこれはどうした事なのでしょう。原発が来れば、雇用が生まれ、町は活気
にあふれ、発展、人口増加し、明るい未来があるのではなかったのではない
でしょうか。
そういう眉唾ものの政策を推し進めた国も国ならば、地方自治体の責任も大
きいと言わねばならないでしょう。麻薬のような交付金の甘い罠、命と引き
換えの雇用、住民の相互不信、人生家族を奪われるかも知れない不気味な不
安、それが原発立地の運命なのでしょうか。暗然としてしまいます。
○さて今日は「原発再稼動阻止応援ツアー受け入れ集会」のため、柏崎ワーク
プラザにやって来ました。柏崎原発反対地元三団体(原発反対同盟・守る
会・地区労)の主催で行われました。
司会は刈羽村議員の近藤さんが勤め、高橋さんの開会の挨拶後、阻止ネット
共同代表の柳田さんから「再稼働の嵐を全国の皆さんと共に、何としても阻
止せねばならない」という主旨の話がありました。地元からは矢部さん、吉
田さん、小山さんの話があり、とくに印象に残ったのは「原発立地の方がや
らねばと言われるが、首都圏の方々も、消費地立地であり原発立地の立場と
同じ。そういう覚悟で挑んでいただきたい。」と話されたように思います。
そう言われてみると、日頃ワイワイガヤガヤと声を出して騒いではいるが覚
悟は足りなかったように感じ、いささか恥ずかしい気が致しました。青森の
中森さんからは「柏崎刈羽の使用済燃料は青森の中間貯蔵施設並びに再処理
工場への受け入れを阻止したい」と言う話があり、個々の地域の問題ではな
く、もはや全国的な繋がりの中での解決しかない事がわかり、再稼働阻止全
国ネットワークが生まれた意義もこの辺にあるのかなと思われました。
その後、志賀の藤井さん、茨城東海の相沢さん、上田さんが東海村、村上村
長の再出馬の意義を訴え、福島の佐藤さん、木幡さんが被災地の避難民や収
束労働などにからむ実情を話されました。大井のくまさんの後にはテント広
場の八木さんが「テント広場は全国原発反対闘争の拠点でもあり、灯台でも
ある。テント広場を何としても守らなければならない。」という鬼気迫る訴
えに胸の高鳴りに打ち震えました。その後、福島の避難民の女性の方の代読
で詩の朗読があり、目頭が熱くなり、非道な国の仕打ちに怒りが湧いてきま
した。最後にシュプレヒコールで幕は閉じられましたが、それは明日からの
戦いの始まりでもあります。再稼働反対。
○刈羽村の民宿三軒に分宿し、夕食後、男性陣と女性陣の宿に別れ、地元の方
とその他の地方から参加された方を交えての懇談会を行いました。なかでも、
女性陣だけの懇談会では、避難や反対運動の苦労や辛さ・悲しみなど、涙を
まじえながらの本音の話ができて、充実した時を過ごせたということでした。
男性陣は締めに地元生れの方々が、三階節をいろんなバージョンで歌ってく
れて、それなりに楽しいひと時を過ごしました。
┏┓
┗■3.金曜官邸前に集う人々
│ 野村昌平さんと吉野山隆英さんについて紹介します
│引きずり出そうとして掴んだその子の手の皮膚は乾いた油紙のようでした
└────(斎藤なぎさ たんぽぽ舎ボランティア)
野村昌平さんは元エンジニアで、29年前の敦賀原発の定期点検工事の際、
10日間タービン建屋内でタービンと発電機を繋ぐ減速歯車の作業の監督をして
いたことがありました。放射線汚染管理区域に入るまでの現場教育と実際のそ
れとの間に乖離があり、その経験を「安全性の確保不十分な原発」と題して投
稿したところ、記事が朝日新聞の「声」欄(1983年12月19日)に掲載されまし
た。
当時から原発で働く労働者の安全性に疑問を呈し、警告を発してこられた方
です。 最近は電気料金を分割して振り込むことに取り組んでおられます。官
邸前ではいつも自転車に乗って抗議をされ、終了後に電気料金分割払いのノウ
ハウが書かれたビラを配布しておられます。
吉野山隆英さん(野村さんの学校時代の先輩)は、2012年3月に浅草公会堂
の「東京大空襲資料展」に絵を展示されました。
空襲翌日に見た学校や遺体処理の様子を絵や文章にしています。兵隊が鳶口
で焼死体を刺して車の荷台に引きずり上げているのを目の当たりにし、思わず
子供の屍を鳶口から守ろうとしました。「引きずり出そうとして掴んだその子
の手の皮膚は、乾いた油紙のようでした」と記しています。
吉野山さんは、平和、反戦、反核のために役立てて欲しいと、ご希望があれ
ば「東京大空襲」の絵画を貸し出して、体験を話してくださるとのことです。
官邸前では絵を掲げて抗議されています。
連絡先: 野村昌平 (吉野山さんへの連絡もこちらに)
〒134-0091 江戸川区船堀2-7-4 Tel &Fax03-3687-9089
E-Mail sss_nomura@yahoo.co.jp
★☆6月の金曜官邸前行動☆★
6月14日(金)、21(金)、28(金)午後6時から8時まで。参加大歓迎です!
┏┓
┗■4.「やさしい地震と原発の話」連載シリーズ~<4>
│ 活断層だけを心配していて良いのではない。
│ 日本を襲う直下型地震のほとんどは
│ 活断層と判明していない地震断層が起こしている!
└────(島村英紀 地震学者)
地震は、地下の岩のなかに歪みが溜まっていって、岩が耐えられなくなった
ときに起きる。そして、ものが壊れるという破壊現象では、いつ、どんな状態
のときに最終破壊に至るかという時期や程度に、かならず、かなりの曖昧さが
あるものなのだ。たとえば、同じ輪ゴムを引っぱっていっても、同じ引っぱっ
た長さのところで切れるわけではない。そして図(※)のように、この曖昧さ
は、短くても百年、長ければ一万年以上もの曖昧さがあるのだ。このため、私
は普通の家やビルなどでは、活断層を心配するのはほとんど無意味だと思って
いる。数百年先のことを心配して家をそこに建てないというのは、どう見ても
賢明な判断ではない。
しかし原発は別だ。何か起きたら数万年、あるいはそれ以上、そして日本以
外にも影響が及ぶ原発や数万年以上の管理を必要とする核廃棄物では、将来の
地震が起きる時期がたとえ曖昧でも、活断層を軽視していいとは言えないであ
ろう。
前に書いたように、日本を襲う直下型地震のうち、活断層が起こしたものは、
ごくわずかである。ほとんどは活断層だと分かっていない地震断層が起こして
いる。つまり、活断層だけを注意していれば、将来起きる地震に備えることに
は、決してならないのである。
※図については島村氏のホームページをご参照下さい。
http://shima3.fc2web.com/201302choushuusinbun.htm
(出典『長州新聞』2013年2月22日、25日号。著者の了承を得て掲載。)
┏┓
┗■5.新聞より 1つ
└────
◆成長に原発活用 反対59% 本社世論調査 再稼働反対も58%
(6月11日付 朝日新聞より)
朝日新聞社は8~9日、全国定例世論調査(電話)を実施した。安倍政権が
成長戦略に「原子力発電の活用」を盛り込んだことを受け、経済成長のために
原発を積極的に利用する方針の是非を聞いたところ、反対59%が賛成27%を上
回った。
成長戦略には「安全と認められた原発の再稼働」も明記したが、停止中の原
発の運転再開についても反対58%、賛成28%だった。(後略)
2013年6月13日(木)地震と原発情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.あふれ出る原発からのゴミを処理する所は日本中どこにもない
原発解体の問題点はいっぱい。
私たちは少なくとも原発の後始末の道筋くらいつくらねば...
第9回大間原発裁判の意見陳述 <中>2013.3.15
★2.「原発再稼働阻止応援ツアー受け入れ集会」に参加して<上>
反原発運動に参加して日も浅い私は、原発現地を見るのも初めて
(埼玉県 吉田孝男)
★3.金曜官邸前に集う人々
野村昌平さんと吉野山隆英さんについて紹介します
引きずり出そうとして掴んだその子の手の皮膚は乾いた油紙のようでした
(斎藤なぎさ たんぽぽ舎ボランティア)
★4.やさしい地震と原発の話」連載シリーズ~<4>
活断層だけを心配していて良いのではない。
日本を襲う直下型地震のほとんどは
活断層と判明していない地震断層が起こしている!(島村英紀 地震学者)
★5.新聞より 1つ
成長に原発活用 反対59% 本社世論調査 再稼働反対も58%
(6月11日 朝日新聞より)
━━━━━━━
┏┓
┗■1.あふれ出る原発からのゴミを処理する所は日本中どこにもない
│ 原発解体の問題点はいっぱい。
│ 私たちは少なくとも原発の後始末の道筋くらいつくらねば...
└────(第9回大間原発裁判の意見陳述<中>2013.3.15
(編集部 注:やや長文なので、上中下の3回に分けて掲載します)
○勉強のために講演会を開き、函館とその近郊から市民視察団を集めて大間町
の原発敷地を見学するなどの活動をしてきました。しかし、とうとう2008年
4月、大間原発建設許可が出されました。2010年7月28日、大間原発を
止める訴訟を起こしました。私は訴状の第10章の第2を担当させていただ
きました。「原発解体の問題点」と題して、原発から出る放射性廃物と廃炉
の問題を取り上げました。廃炉について勉強すればするほど、大きな問題が
あることを知りました。原発は40年の運転期間を終えても、核燃料は熱を
持ち続けています。それを冷却し続けなければ原発は自ら壊れてしまいます。
仮に2016年に大間原発が出来、何事もなく40年の寿命を終えたとして
2056年に原発は解体となります。しかし、膨大な放射性物質により汚染され
た原発は、12年から15年の時間をかけて、放射能濃度が下がるのを待たな
くては解体作業を始められません。2056年から12年目、2068年から解体に取
りかかります。この法廷で2068年に生きている人はいるでしょうか? 多分
ほとんどの人がいないでしょう。それでは、誰が解体の責任を負うのでしょ
うか? 私の子ども、その子ども、あなたの子どもやその子どもたちです。
○日本にある54基の原発には使用済み核燃料が溜まり続けています。ほとん
どの原発で貯蔵施設が満杯になる時期が近づいています。これ以上ゴミがた
まり続けると原発の運転が出来なくなると明言する原発推進派もいます。原
発から出てくる使用済み核燃料は六ヶ所村にある再処理工場に運ばれること
になっていますが、六ヶ所もまた数年で溢れてしまいます。溢れ出る原発か
らのゴミを処理するところは日本中どこにもないのです。国からは調査だけ
でもさせて欲しいと億単位のお金が示されています。2002年から候補地
の公募をしていますが、2011年現在どこも手を挙げていません。という
ことは原発から出たゴミはそのまま原発立地地点に積まれて行くのです。行
き場のないゴミと放射能に汚染された大間原発は津軽海峡の対岸にほぼ永遠
に残るのです。
電気を作り、その恩恵を享受した私たちは死に絶え、未来の子ども達がその
後始末をさせられるのです。このことが私はどうしても許せません。この時
代に生きた私たちは少なくとも、原発の後始末の道筋くらいつくらなくては
いけません。
しかも大間原発は、人間が作り出した最悪の物質、プルトニウムとウランを
混ぜて燃やします。大間原発から出る使用済み核燃料は、六ヶ所村に建設中
の再処理工場では処理することが出来ません。第2再処理工場で処理するこ
とになっていますが、まだ建設許可が出ただけです。
┏┓
┗■2.「原発再稼働阻止応援ツアー受け入れ集会」に参加して<上>
│ 反原発運動に参加して日も浅い私は、原発現地を見るのも初めて
└────(埼玉県 吉田孝男)
(編集部 注:やや長文なので、上下2回に分けて掲載します)
反原発運動に参加して日も浅い私は、原発現地を見るのも初めてなので、
それなりの期待感を持って出かけました。
○柏崎市は小さい市ながら、原発立地に交付される電源三法交付金が累積三千
億円もあったと聞いていましたので、さぞや立派な街並みが形成されている
と想像しておりましたが、期待は裏切られました。原発交付金のない市町村
と変わらずシャッター通り商店街、人通りもなく寂しい町でした。例えは悪
いですが、遊蕩に耽った息子のため、家が傾き、借金で首が回らなくなって
いる、そんな惨状に似ているように感じたのです。
所々に交付金で建てた箱ものこそ、地方都市にはそぐわない立派な施設があ
りますが、聞けば、維持管理費用がかさみ、市の財政は火の車とか。いった
いこれはどうした事なのでしょう。原発が来れば、雇用が生まれ、町は活気
にあふれ、発展、人口増加し、明るい未来があるのではなかったのではない
でしょうか。
そういう眉唾ものの政策を推し進めた国も国ならば、地方自治体の責任も大
きいと言わねばならないでしょう。麻薬のような交付金の甘い罠、命と引き
換えの雇用、住民の相互不信、人生家族を奪われるかも知れない不気味な不
安、それが原発立地の運命なのでしょうか。暗然としてしまいます。
○さて今日は「原発再稼動阻止応援ツアー受け入れ集会」のため、柏崎ワーク
プラザにやって来ました。柏崎原発反対地元三団体(原発反対同盟・守る
会・地区労)の主催で行われました。
司会は刈羽村議員の近藤さんが勤め、高橋さんの開会の挨拶後、阻止ネット
共同代表の柳田さんから「再稼働の嵐を全国の皆さんと共に、何としても阻
止せねばならない」という主旨の話がありました。地元からは矢部さん、吉
田さん、小山さんの話があり、とくに印象に残ったのは「原発立地の方がや
らねばと言われるが、首都圏の方々も、消費地立地であり原発立地の立場と
同じ。そういう覚悟で挑んでいただきたい。」と話されたように思います。
そう言われてみると、日頃ワイワイガヤガヤと声を出して騒いではいるが覚
悟は足りなかったように感じ、いささか恥ずかしい気が致しました。青森の
中森さんからは「柏崎刈羽の使用済燃料は青森の中間貯蔵施設並びに再処理
工場への受け入れを阻止したい」と言う話があり、個々の地域の問題ではな
く、もはや全国的な繋がりの中での解決しかない事がわかり、再稼働阻止全
国ネットワークが生まれた意義もこの辺にあるのかなと思われました。
その後、志賀の藤井さん、茨城東海の相沢さん、上田さんが東海村、村上村
長の再出馬の意義を訴え、福島の佐藤さん、木幡さんが被災地の避難民や収
束労働などにからむ実情を話されました。大井のくまさんの後にはテント広
場の八木さんが「テント広場は全国原発反対闘争の拠点でもあり、灯台でも
ある。テント広場を何としても守らなければならない。」という鬼気迫る訴
えに胸の高鳴りに打ち震えました。その後、福島の避難民の女性の方の代読
で詩の朗読があり、目頭が熱くなり、非道な国の仕打ちに怒りが湧いてきま
した。最後にシュプレヒコールで幕は閉じられましたが、それは明日からの
戦いの始まりでもあります。再稼働反対。
○刈羽村の民宿三軒に分宿し、夕食後、男性陣と女性陣の宿に別れ、地元の方
とその他の地方から参加された方を交えての懇談会を行いました。なかでも、
女性陣だけの懇談会では、避難や反対運動の苦労や辛さ・悲しみなど、涙を
まじえながらの本音の話ができて、充実した時を過ごせたということでした。
男性陣は締めに地元生れの方々が、三階節をいろんなバージョンで歌ってく
れて、それなりに楽しいひと時を過ごしました。
┏┓
┗■3.金曜官邸前に集う人々
│ 野村昌平さんと吉野山隆英さんについて紹介します
│引きずり出そうとして掴んだその子の手の皮膚は乾いた油紙のようでした
└────(斎藤なぎさ たんぽぽ舎ボランティア)
野村昌平さんは元エンジニアで、29年前の敦賀原発の定期点検工事の際、
10日間タービン建屋内でタービンと発電機を繋ぐ減速歯車の作業の監督をして
いたことがありました。放射線汚染管理区域に入るまでの現場教育と実際のそ
れとの間に乖離があり、その経験を「安全性の確保不十分な原発」と題して投
稿したところ、記事が朝日新聞の「声」欄(1983年12月19日)に掲載されまし
た。
当時から原発で働く労働者の安全性に疑問を呈し、警告を発してこられた方
です。 最近は電気料金を分割して振り込むことに取り組んでおられます。官
邸前ではいつも自転車に乗って抗議をされ、終了後に電気料金分割払いのノウ
ハウが書かれたビラを配布しておられます。
吉野山隆英さん(野村さんの学校時代の先輩)は、2012年3月に浅草公会堂
の「東京大空襲資料展」に絵を展示されました。
空襲翌日に見た学校や遺体処理の様子を絵や文章にしています。兵隊が鳶口
で焼死体を刺して車の荷台に引きずり上げているのを目の当たりにし、思わず
子供の屍を鳶口から守ろうとしました。「引きずり出そうとして掴んだその子
の手の皮膚は、乾いた油紙のようでした」と記しています。
吉野山さんは、平和、反戦、反核のために役立てて欲しいと、ご希望があれ
ば「東京大空襲」の絵画を貸し出して、体験を話してくださるとのことです。
官邸前では絵を掲げて抗議されています。
連絡先: 野村昌平 (吉野山さんへの連絡もこちらに)
〒134-0091 江戸川区船堀2-7-4 Tel &Fax03-3687-9089
E-Mail sss_nomura@yahoo.co.jp
★☆6月の金曜官邸前行動☆★
6月14日(金)、21(金)、28(金)午後6時から8時まで。参加大歓迎です!
┏┓
┗■4.「やさしい地震と原発の話」連載シリーズ~<4>
│ 活断層だけを心配していて良いのではない。
│ 日本を襲う直下型地震のほとんどは
│ 活断層と判明していない地震断層が起こしている!
└────(島村英紀 地震学者)
地震は、地下の岩のなかに歪みが溜まっていって、岩が耐えられなくなった
ときに起きる。そして、ものが壊れるという破壊現象では、いつ、どんな状態
のときに最終破壊に至るかという時期や程度に、かならず、かなりの曖昧さが
あるものなのだ。たとえば、同じ輪ゴムを引っぱっていっても、同じ引っぱっ
た長さのところで切れるわけではない。そして図(※)のように、この曖昧さ
は、短くても百年、長ければ一万年以上もの曖昧さがあるのだ。このため、私
は普通の家やビルなどでは、活断層を心配するのはほとんど無意味だと思って
いる。数百年先のことを心配して家をそこに建てないというのは、どう見ても
賢明な判断ではない。
しかし原発は別だ。何か起きたら数万年、あるいはそれ以上、そして日本以
外にも影響が及ぶ原発や数万年以上の管理を必要とする核廃棄物では、将来の
地震が起きる時期がたとえ曖昧でも、活断層を軽視していいとは言えないであ
ろう。
前に書いたように、日本を襲う直下型地震のうち、活断層が起こしたものは、
ごくわずかである。ほとんどは活断層だと分かっていない地震断層が起こして
いる。つまり、活断層だけを注意していれば、将来起きる地震に備えることに
は、決してならないのである。
※図については島村氏のホームページをご参照下さい。
http://shima3.fc2web.com/201302choushuusinbun.htm
(出典『長州新聞』2013年2月22日、25日号。著者の了承を得て掲載。)
┏┓
┗■5.新聞より 1つ
└────
◆成長に原発活用 反対59% 本社世論調査 再稼働反対も58%
(6月11日付 朝日新聞より)
朝日新聞社は8~9日、全国定例世論調査(電話)を実施した。安倍政権が
成長戦略に「原子力発電の活用」を盛り込んだことを受け、経済成長のために
原発を積極的に利用する方針の是非を聞いたところ、反対59%が賛成27%を上
回った。
成長戦略には「安全と認められた原発の再稼働」も明記したが、停止中の原
発の運転再開についても反対58%、賛成28%だった。(後略)
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