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たんぽぽ舎です。【TMM:No1836】
2013年5月16日(木)地震と原発事故情報-6つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.反原発自治体議員・市民連盟 記念講演と総会
5月26日(日)13時30分開会 どなたも参加できます。
★2.事故対策を最優先せよ、耐震設計を見直せ!
原子力規制に関するパブコメ <中> (山崎久隆 たんぽぽ舎)
★3.「原発の影に光を当てたら、原発スラップ(恫喝)訴訟」
原発警備会社社長・白川司郎氏は、原発関連事業で巨額の利益を得た
(救援連絡センターニュースより)
★4.新聞・雑誌から
◇人間は原子力エネルギーによって生きていけず、逆に滅んでいくだけだ。
ドイツの哲学者 マルティン・ハイデッガーのことば
(5月15日 東京新聞「洗筆」より)
★5.読者からイベントのお知らせ(問い合わせは主催者へお願いします)
◇公開学習会「骨抜きにされる?原発事故子ども・被災者支援法」
5月21日(火)19時~ 日比谷
講師 白石草さん(OurPlanetTV、一橋大学客員准教授)
★6.今週のたんぽぽ舎 近況 ゜*☆○o。..:*・(坂東きくえ)
━━━━━━━
※5/17(金)第55回首相官邸前抗議行動にご参加を!
日時 5月17日(金)18:00から20:00 第54回首相官邸前抗議行動
主催 首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
━━━━━━━
┏┓
┗■1.反原発自治体議員・市民連盟 記念講演と総会
│ 5月26日(日)13時30分 開会 どなたも参加できます。
└────(反原発自治体議員・市民連盟 事務局)
○記念講演「原発-放射能と地方自治体住民の苦しみ、闘い」
~放射能は地域をどう変えたか、除染費用はどう使われているか~
日時 5月26日(日)13:30~15:00 資料代:800円
会場 スペースたんぽぽ(千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4階)
お話し 菅野清一[かんの きよかず]さん(福島県川俣町議会議員)
ゲスト 伊達市の議員をお招きします。
(菅野さん紹介)自らが山木屋から避難。地域の実情、行政のカネの流れを
熟知し、議会で、村・県・国を果敢に追及。被災者として避難している
場合ではない!闘うべき相手は東電と経産省(国)だ!!
※山木屋地区:旧山木屋村で、1955年に近隣の町村と合併し「川俣町」と
なった。事故当時、501世帯1246人が生活。
○反原発自治体議員・市民連盟 第3回総会
(総会は15:30開始予定。どなたでも参加できます)
情勢・方針・役員・会計報告
┏┓
┗■2.事故対策を最優先せよ、耐震設計を見直せ!
│ 原子力規制に関するパブコメ <中>
└──(山崎久隆 たんぽぽ舎)
(TMM:No1833配信<上>のつづきです)
◇福島原発事故対策を最優先せよ
日本各地の原発を、直ちに恒久的に安全が確保できる状態に置き、各電力会
社の原子力専門要員を福島に集結させるべきである。
日本ではまだ50基もの商業用原子炉と2基の再処理施設があるが、これら
が依然として危険な状態にあることは明らかである。特に使用済燃料の冷却確
保が最優先になると思われるが、原子炉の隣に使用済燃料プールを設置し、そ
こで冷却を続けている限り、原発が過酷事故に遭遇した際、巻き添えを食う危
険性は無くならない。
まず規制庁は、既存の原子力施設について、いかなる災害に遭遇しても福島
第一原発または、そこから拡大し「不測事態」に至るような危険性を潜在的に
有している状況への対処を指示すべきだ。その上で日本中の知見を集めて福島
での放射能を封じ込める作業を徹底して行うべきである。既に福島第一原発事
故の現場作業により大勢の労働者が被曝を強いられている。これを出来るだけ
緩和するためには原子力の現場を知る電力各社の技術者を福島第一に結集する
ほかは無い。そのために福島第一の現場において適用される放射線防護体制の
強化と、あらゆる被爆対策設備、装備の研究開発も最優先で行われるべきだ。
そのために規制庁は時間と労力を投ずるべきである。
◇耐震設計を見直せ
耐震設計は、現実には原子炉設置段階で想定し、解析した地震動を超えては、
信頼性は期待できない。日本の原発は2006年の耐震設計審査指針改定前に
設計が終わり、ほとんどが建設も済んでいた。新指針で作られた原発は一つも
無いのである。
にもかかわらず保安院は、新指針をバックフィットせず、単に電力会社の自
主的対策「耐震バックチェック」で良いとしてしまった。この結果、日本の原
発ではマグニチュード6.5以上の地震が起きる度に、近くの原発で基準地震
動を超える事態が続出し、ついに2007年には7基の原発が震度6強から7
の揺れに遭遇、火災が発生し地下室に地下水が流れ込んで水没するなど、福島
第一原発の前触れのような事故になった。しかるにそれでも東京電力も国も、
危機感を持たず、漫然と「耐震バックチェック」でよしとしてきた。
福島第一原発震災(人災)が起きてしまった以上、もはや従来の対応が許さ
れるはずはない。全原発を新しく作る耐震設計審査指針にバックフィットし、
最初から認可をやり直すほかは無い。それを行うにあたり、今の基準地震動の
考え方も全部やり直す必要がある。少なくても地震地体構造を最大に評価した
基準地震動で評価するとともに、過去の地震で記録された最大の揺れによって
も深刻な破壊は起こらない程度の耐震設計を求める基準とすべきである。
◇地震・津波はあらゆる破壊を引き起こす
依然として想定においては「単一故障」を仮定している。しかし地震より引
き起こされるのは、多様な破壊現象である。福島がどうなっていったかを見れ
ば分かるとおりである。
非現実的な「単一故障」の想定はやめて、共通要因による多重故障を前提と
して、基準を策定すべきである。
津波についても同様に、例えば高さ20mの津波というのは、それだけ大量
のエネルギーを有するだけでなく船舶など重量物の漂流を考えなければならな
い。さらに船舶以外にも流出するガスや石油タンクが引火爆発する事態も同時
進行で起こる。気仙沼や市原で起きた船舶やコンビナートの火災事故を見れば、
単に20mの高さの津波を防げれば良いなどと言えないことは子どもにも分か
る。これらに耐えられる保証ができるというのだろうか。
(次号につづく)
┏┓
┗■3.「原発の影に光を当てたら、原発スラップ(恫喝)訴訟」
│ 原発警備会社社長・白川司郎氏は、原発関連事業で巨額の利益を得た
└────(救援連絡センターニュースより)
原発をめぐる言論と報道の自由を侵害する悪質な言論妨害事件!
社民党機関紙「社会新報」の編集次長を務める私・田中稔は「週刊金曜日」
二〇一一年一二月一六日号に「『最後の大物フィクサー』白川司郎氏 東電原
発利権に食い込む」というタイトルの記事を執筆した。
福島第一原発事故を契機に、多くのマスメディアで「原発フィクサー」と呼
ばれた人物の実態を書いてもらえないかと、週刊金曜日編集デスクから強い依
頼を受け、しばらく躊躇したが、引き受けて執筆した。登記情報や契約書など
公開資料を基に客観報道に徹した。 ところが、これでも訴えてきた。記事掲
載から三カ月後、原発警備会社会長の白川司郎氏が私個人を相手に「名誉が棄
損された」として総額約六七〇〇万円もの法外な賠償を求める民事訴訟を東京
地裁に提訴した。この裁判は、原発関連事業により巨額の利益を享受してきた
者による、ジャーナリスト個人に対する明白な“原発スラップ”(恫喝訴訟・
SLAPP)である。
法外な請求金額に加え、記事の掲載誌を発行した出版社を提訴せずに、執筆
した個人のみを提訴するというやり方は、スラップの常套手段。しかもヤメ検
を代理人に据える。
パリに本部を置く「国境なき記者団」や「全米ジャーナリスト保護委員会」
はこの訴訟を、原発を巡る言論と報道の自由を侵害する悪質な言論妨害事件と
表現したが、日本の大手マスコミは一切無視する。
スラップとは、政治的・経済的に優位に立つ公共団体・企業・個人などが、
市民の運動や言論表明に対して民事訴訟を起こし、「裁判対応」という膨大な
手間と費用を負わせ、挫折・抑止させる手法である。
白川氏が社長を務める警備会社「ニューテック」のグループは、東京電力が
最大株主である日本原燃から巨額の警備事業等を請負い、さらに東京電力から
福島第二原発残土処理事業等を受注するなど、東電原発事業において奥深い利
害関係を持ってきた。西松建設の外為法違反事件や水谷建設巨額脱税事件で、
東京地検特捜部は白川氏の系列企業に強制捜査を行なっている。
第八回口頭弁論は、五月二七日午後一時半から東京地裁六一五号法廷で。
ぜひ傍聴を。(田中稔)
-----
(メルマガ編集部より:
救援連絡センターニュース5月10日号に掲載された記事を了承を得て
掲載しています)
┏┓
┗■4.新聞・雑誌から
└────
◆人間は原子力エネルギーによって生きていけず、逆に滅んでいくだけだ。
たとえ原子力エネルギーが平和目的にのみ使われとしても。
ドイツの哲学者 マルティン・ハイデッガーのことば
(5月15日 東京新聞「洗筆」より)
『世界の名言100選』金森誠也監修
▼邦訳されたのは1960年。広島と長崎に投下された原爆の威力は知っていて
も、チェルノブイリ原発の大事故は起きていない。「平和利用」の名で広が
りつつあった原発の危険性を『存在と時間』で知られる透徹した哲学者は見
抜いていた。
▼福島第一原発の周辺では、今も十数万人が自宅に戻れない。原因解明も一
向に進まない中、政府は停止している原発の秋の再稼働を目指すと宣言。
安倍晋三首相は東欧諸国に原発輸出のトップセールスに行くという。まるで
何も起きなかったかのようだ。
▼安全確保に必要な最重要機器を含む約一万点の点検漏れが発覚した高速増
殖原型炉もんじゅに対し、原子力規制委員会は使用停止命令を出す方向で検
討に入った。当然の判断である。
▼ハイデッガーはこうも書いていた。(原子力の平和利用が人間のすべての
目標設定と使命を規定するようになると、人間は自らの本質を失わねばなら
ぬ)
▼一兆円を超える巨額な資金を投入した以上、今さらやめられない。そんな
不合理なムラの論理にはもうしばられたくない。
┏┓
┗■5.読者からイベントのお知らせ(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◆公開学習会「骨抜きにされる?原発事故子ども・被災者支援法」
講師 白石草さん(OurPlanetTV、一橋大学客員准教授)
日時 5月21日(火)19時~
会場 日比谷図書文化館スタジオプラス(日比谷図書館4階 小ホール)
定員 60名 資料代 500円 *直接会場へおこしください。
主催 福島原発事故緊急会議
問い合わせ(植松)090-7831-3383 メール contact@2011shinsai.info
講師に、支援法の問題を継続的に追い続けているOurPlanetTVの白石草
(しらいし・はじめ)さんを迎え、支援法設立以降の国会の動き、支援法の
問題点などにふれながら、当事者(被害者)の声をどう反映させていくか、
私たち市民はどのように支援に関わることができるのか、一緒に考えたいと
思います。詳細 http://2011shinsai.info/node/4110
┏┓
┗■6.今週のたんぽぽ舎 近況 ゜*☆○o。..:*・
└────(坂東きくえ)
GW連休中も片付けや4F講座会議(スペースたんぽぽ)など結構忙しく
過ごした、たんぽぽ舎ですが、今週は5/10官邸前抗議行動や、講座など
いつもの忙しさが戻ってきました。
5月18日~19日の週末は柏崎刈羽原発再稼働反対のツアーに行きます。
バス2台と乗用車数台、計100余名。担当者はいま準備でてんてこ舞いです。
今月26日(日)には「反原発自治体議員・市民連盟」の総会や「劣化ウラン
研究会」の総会が開催されます。
原発現地も再稼働阻止に向け大きく動いています。また、テントの裁判も
切迫して行事がいっぱいです。
しっかりメルマガでご案内しますので、ぜひご参加下さい。
2013年5月16日(木)地震と原発事故情報-6つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.反原発自治体議員・市民連盟 記念講演と総会
5月26日(日)13時30分開会 どなたも参加できます。
★2.事故対策を最優先せよ、耐震設計を見直せ!
原子力規制に関するパブコメ <中> (山崎久隆 たんぽぽ舎)
★3.「原発の影に光を当てたら、原発スラップ(恫喝)訴訟」
原発警備会社社長・白川司郎氏は、原発関連事業で巨額の利益を得た
(救援連絡センターニュースより)
★4.新聞・雑誌から
◇人間は原子力エネルギーによって生きていけず、逆に滅んでいくだけだ。
ドイツの哲学者 マルティン・ハイデッガーのことば
(5月15日 東京新聞「洗筆」より)
★5.読者からイベントのお知らせ(問い合わせは主催者へお願いします)
◇公開学習会「骨抜きにされる?原発事故子ども・被災者支援法」
5月21日(火)19時~ 日比谷
講師 白石草さん(OurPlanetTV、一橋大学客員准教授)
★6.今週のたんぽぽ舎 近況 ゜*☆○o。..:*・(坂東きくえ)
━━━━━━━
※5/17(金)第55回首相官邸前抗議行動にご参加を!
日時 5月17日(金)18:00から20:00 第54回首相官邸前抗議行動
主催 首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
━━━━━━━
┏┓
┗■1.反原発自治体議員・市民連盟 記念講演と総会
│ 5月26日(日)13時30分 開会 どなたも参加できます。
└────(反原発自治体議員・市民連盟 事務局)
○記念講演「原発-放射能と地方自治体住民の苦しみ、闘い」
~放射能は地域をどう変えたか、除染費用はどう使われているか~
日時 5月26日(日)13:30~15:00 資料代:800円
会場 スペースたんぽぽ(千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4階)
お話し 菅野清一[かんの きよかず]さん(福島県川俣町議会議員)
ゲスト 伊達市の議員をお招きします。
(菅野さん紹介)自らが山木屋から避難。地域の実情、行政のカネの流れを
熟知し、議会で、村・県・国を果敢に追及。被災者として避難している
場合ではない!闘うべき相手は東電と経産省(国)だ!!
※山木屋地区:旧山木屋村で、1955年に近隣の町村と合併し「川俣町」と
なった。事故当時、501世帯1246人が生活。
○反原発自治体議員・市民連盟 第3回総会
(総会は15:30開始予定。どなたでも参加できます)
情勢・方針・役員・会計報告
┏┓
┗■2.事故対策を最優先せよ、耐震設計を見直せ!
│ 原子力規制に関するパブコメ <中>
└──(山崎久隆 たんぽぽ舎)
(TMM:No1833配信<上>のつづきです)
◇福島原発事故対策を最優先せよ
日本各地の原発を、直ちに恒久的に安全が確保できる状態に置き、各電力会
社の原子力専門要員を福島に集結させるべきである。
日本ではまだ50基もの商業用原子炉と2基の再処理施設があるが、これら
が依然として危険な状態にあることは明らかである。特に使用済燃料の冷却確
保が最優先になると思われるが、原子炉の隣に使用済燃料プールを設置し、そ
こで冷却を続けている限り、原発が過酷事故に遭遇した際、巻き添えを食う危
険性は無くならない。
まず規制庁は、既存の原子力施設について、いかなる災害に遭遇しても福島
第一原発または、そこから拡大し「不測事態」に至るような危険性を潜在的に
有している状況への対処を指示すべきだ。その上で日本中の知見を集めて福島
での放射能を封じ込める作業を徹底して行うべきである。既に福島第一原発事
故の現場作業により大勢の労働者が被曝を強いられている。これを出来るだけ
緩和するためには原子力の現場を知る電力各社の技術者を福島第一に結集する
ほかは無い。そのために福島第一の現場において適用される放射線防護体制の
強化と、あらゆる被爆対策設備、装備の研究開発も最優先で行われるべきだ。
そのために規制庁は時間と労力を投ずるべきである。
◇耐震設計を見直せ
耐震設計は、現実には原子炉設置段階で想定し、解析した地震動を超えては、
信頼性は期待できない。日本の原発は2006年の耐震設計審査指針改定前に
設計が終わり、ほとんどが建設も済んでいた。新指針で作られた原発は一つも
無いのである。
にもかかわらず保安院は、新指針をバックフィットせず、単に電力会社の自
主的対策「耐震バックチェック」で良いとしてしまった。この結果、日本の原
発ではマグニチュード6.5以上の地震が起きる度に、近くの原発で基準地震
動を超える事態が続出し、ついに2007年には7基の原発が震度6強から7
の揺れに遭遇、火災が発生し地下室に地下水が流れ込んで水没するなど、福島
第一原発の前触れのような事故になった。しかるにそれでも東京電力も国も、
危機感を持たず、漫然と「耐震バックチェック」でよしとしてきた。
福島第一原発震災(人災)が起きてしまった以上、もはや従来の対応が許さ
れるはずはない。全原発を新しく作る耐震設計審査指針にバックフィットし、
最初から認可をやり直すほかは無い。それを行うにあたり、今の基準地震動の
考え方も全部やり直す必要がある。少なくても地震地体構造を最大に評価した
基準地震動で評価するとともに、過去の地震で記録された最大の揺れによって
も深刻な破壊は起こらない程度の耐震設計を求める基準とすべきである。
◇地震・津波はあらゆる破壊を引き起こす
依然として想定においては「単一故障」を仮定している。しかし地震より引
き起こされるのは、多様な破壊現象である。福島がどうなっていったかを見れ
ば分かるとおりである。
非現実的な「単一故障」の想定はやめて、共通要因による多重故障を前提と
して、基準を策定すべきである。
津波についても同様に、例えば高さ20mの津波というのは、それだけ大量
のエネルギーを有するだけでなく船舶など重量物の漂流を考えなければならな
い。さらに船舶以外にも流出するガスや石油タンクが引火爆発する事態も同時
進行で起こる。気仙沼や市原で起きた船舶やコンビナートの火災事故を見れば、
単に20mの高さの津波を防げれば良いなどと言えないことは子どもにも分か
る。これらに耐えられる保証ができるというのだろうか。
(次号につづく)
┏┓
┗■3.「原発の影に光を当てたら、原発スラップ(恫喝)訴訟」
│ 原発警備会社社長・白川司郎氏は、原発関連事業で巨額の利益を得た
└────(救援連絡センターニュースより)
原発をめぐる言論と報道の自由を侵害する悪質な言論妨害事件!
社民党機関紙「社会新報」の編集次長を務める私・田中稔は「週刊金曜日」
二〇一一年一二月一六日号に「『最後の大物フィクサー』白川司郎氏 東電原
発利権に食い込む」というタイトルの記事を執筆した。
福島第一原発事故を契機に、多くのマスメディアで「原発フィクサー」と呼
ばれた人物の実態を書いてもらえないかと、週刊金曜日編集デスクから強い依
頼を受け、しばらく躊躇したが、引き受けて執筆した。登記情報や契約書など
公開資料を基に客観報道に徹した。 ところが、これでも訴えてきた。記事掲
載から三カ月後、原発警備会社会長の白川司郎氏が私個人を相手に「名誉が棄
損された」として総額約六七〇〇万円もの法外な賠償を求める民事訴訟を東京
地裁に提訴した。この裁判は、原発関連事業により巨額の利益を享受してきた
者による、ジャーナリスト個人に対する明白な“原発スラップ”(恫喝訴訟・
SLAPP)である。
法外な請求金額に加え、記事の掲載誌を発行した出版社を提訴せずに、執筆
した個人のみを提訴するというやり方は、スラップの常套手段。しかもヤメ検
を代理人に据える。
パリに本部を置く「国境なき記者団」や「全米ジャーナリスト保護委員会」
はこの訴訟を、原発を巡る言論と報道の自由を侵害する悪質な言論妨害事件と
表現したが、日本の大手マスコミは一切無視する。
スラップとは、政治的・経済的に優位に立つ公共団体・企業・個人などが、
市民の運動や言論表明に対して民事訴訟を起こし、「裁判対応」という膨大な
手間と費用を負わせ、挫折・抑止させる手法である。
白川氏が社長を務める警備会社「ニューテック」のグループは、東京電力が
最大株主である日本原燃から巨額の警備事業等を請負い、さらに東京電力から
福島第二原発残土処理事業等を受注するなど、東電原発事業において奥深い利
害関係を持ってきた。西松建設の外為法違反事件や水谷建設巨額脱税事件で、
東京地検特捜部は白川氏の系列企業に強制捜査を行なっている。
第八回口頭弁論は、五月二七日午後一時半から東京地裁六一五号法廷で。
ぜひ傍聴を。(田中稔)
-----
(メルマガ編集部より:
救援連絡センターニュース5月10日号に掲載された記事を了承を得て
掲載しています)
┏┓
┗■4.新聞・雑誌から
└────
◆人間は原子力エネルギーによって生きていけず、逆に滅んでいくだけだ。
たとえ原子力エネルギーが平和目的にのみ使われとしても。
ドイツの哲学者 マルティン・ハイデッガーのことば
(5月15日 東京新聞「洗筆」より)
『世界の名言100選』金森誠也監修
▼邦訳されたのは1960年。広島と長崎に投下された原爆の威力は知っていて
も、チェルノブイリ原発の大事故は起きていない。「平和利用」の名で広が
りつつあった原発の危険性を『存在と時間』で知られる透徹した哲学者は見
抜いていた。
▼福島第一原発の周辺では、今も十数万人が自宅に戻れない。原因解明も一
向に進まない中、政府は停止している原発の秋の再稼働を目指すと宣言。
安倍晋三首相は東欧諸国に原発輸出のトップセールスに行くという。まるで
何も起きなかったかのようだ。
▼安全確保に必要な最重要機器を含む約一万点の点検漏れが発覚した高速増
殖原型炉もんじゅに対し、原子力規制委員会は使用停止命令を出す方向で検
討に入った。当然の判断である。
▼ハイデッガーはこうも書いていた。(原子力の平和利用が人間のすべての
目標設定と使命を規定するようになると、人間は自らの本質を失わねばなら
ぬ)
▼一兆円を超える巨額な資金を投入した以上、今さらやめられない。そんな
不合理なムラの論理にはもうしばられたくない。
┏┓
┗■5.読者からイベントのお知らせ(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◆公開学習会「骨抜きにされる?原発事故子ども・被災者支援法」
講師 白石草さん(OurPlanetTV、一橋大学客員准教授)
日時 5月21日(火)19時~
会場 日比谷図書文化館スタジオプラス(日比谷図書館4階 小ホール)
定員 60名 資料代 500円 *直接会場へおこしください。
主催 福島原発事故緊急会議
問い合わせ(植松)090-7831-3383 メール contact@2011shinsai.info
講師に、支援法の問題を継続的に追い続けているOurPlanetTVの白石草
(しらいし・はじめ)さんを迎え、支援法設立以降の国会の動き、支援法の
問題点などにふれながら、当事者(被害者)の声をどう反映させていくか、
私たち市民はどのように支援に関わることができるのか、一緒に考えたいと
思います。詳細 http://2011shinsai.info/node/4110
┏┓
┗■6.今週のたんぽぽ舎 近況 ゜*☆○o。..:*・
└────(坂東きくえ)
GW連休中も片付けや4F講座会議(スペースたんぽぽ)など結構忙しく
過ごした、たんぽぽ舎ですが、今週は5/10官邸前抗議行動や、講座など
いつもの忙しさが戻ってきました。
5月18日~19日の週末は柏崎刈羽原発再稼働反対のツアーに行きます。
バス2台と乗用車数台、計100余名。担当者はいま準備でてんてこ舞いです。
今月26日(日)には「反原発自治体議員・市民連盟」の総会や「劣化ウラン
研究会」の総会が開催されます。
原発現地も再稼働阻止に向け大きく動いています。また、テントの裁判も
切迫して行事がいっぱいです。
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