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ニュークレール情報板
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1779】
2013年3月19日(火)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
 
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.原子力規制委田中委員長、「世界最高水準」でなかったことを国会答弁で露呈
   原発立地そのものの安全性についての基準は、日本は「世界最低水準」である
        約20年前から原発を危険視している横浜に住む一市民
        井端 淑雄
★2.東電ビデオも真っ暗事件-川内博史前衆議院議員の福島第一原発
   1号機原子炉建屋4階の調査ビデオの怪? (下)
   東京電力本社が伏魔殿だと考える方がわかりやすい  伊東良徳(弁護士)
★3.メールマガジン読者からのお便り
  ◆『週刊朝日』連載:原子力ムラ第2弾 2013.03.22号
                         西村トシ子(もんじゅ・西村裁判の元原告)
    ◆今週3/22のあおぞらUST放送<テントひろばから~>(予告)
★4.新聞・雑誌より
   ◆核兵器保有を議論 58年、岸政権下   (3月17日茨城新聞より抜粋)
★5.サクラ調査、今年もやります
   サクラと環境・原発放射能-異変サクラ見つかる
━━━━━━━
※3/21(木)『ワンコイン上映会  原発についてみんなで観よう』参加歓迎!
 日 時:3月21日(木)19:00開始  特典映像あり
    「黒澤映画から福島、東京の今を」  デモ映像も上映
 主 催:「スペースたんぽぽ」
 参加費:500円
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.原子力規制委田中委員長、「世界最高水準」でなかったことを
 |  国会答弁で露呈
 |  原発立地そのものの安全性についての基準は、
 |  日本は「世界最低水準」である
 └──── 約20年前から原発を危険視している横浜に住む一市民
       井端 淑雄
 
○ 3月12日の国会において、原子力規制委員会の田中委員長は、みんなの党の
議員の質問「活断層の判断基準は、アメリカでは180万年前となっているが、日
本では12、13万年~40万年前となっている、どうして日本の基準はアメリカの基
準や国際基準と離れた状況にあるのか?」に対し、「アメリカでは、3万5千年
前以降一回でも動いたもの、あるいは50万年前以降に複数回動いたものを基準と
しているが、アメリカ東部など地盤のしっかりしたところでは180万年前となっ
ている。」と答えている。
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=42490&media_type=
 (7時間14分から)
 
○ 活断層の定義と、原発立地の調査基準をゴチャ混ぜに!
 
 答えの前半は、活断層の定義としては正しい答えとなっている。
しかし、そのまま続けて「アメリカ東部など地盤のしっかりしたところでは180
万年前・・」と発言しているためこの180万年が活断層の判断基準であると誤解
されるような答え方になっている。
 この後半部分は、原発立地を調査する際、活断層に限らず地盤が動いたかどう
かを180万年前(第4紀層)まで遡って調べるという基準で、これはアメリカ東
部だけではなくアメリカ全土に適用される基準である。
 田中委員長は、調査で適用する活断層の定義が、あたかも原発立地場所の違い
によって異なるような答え方をしている。
 TVでも何回か報道された、「アメリカの原発立地調査基準が原発を中心とす
る320km、180万年前」に対して日本では、調査範囲は原発を中心とする半径
100kmである。(活断層等に関する安全審査の手引き)
  日本の基準が非常に甘いことを、覆い隠すことを目的とした答えではないかと
の疑いが濃い。
  余計な付け足しで馬脚を現す(甘い基準で、これまで54基もの原発を造ってき
て今回の事故となったことを自ら証明)
 もっと問題なのは「日本では地盤の動きが活発であり、100万年を基準とする
と動いていないところがなくなってしまう」と付け足したことである。
 これは正に本音であり、日本でアメリカ並みの厳しい基準で調査すれば、原発
立地を見つけることができないから、甘い基準を適用し、これまで54基もの原発
を造ってきて今回の事故となったことを自ら証明したことになる。
 新安全基準骨子案に対するパブコメ募集に先立ち、田中委員長や茂木経産相、
朝日新聞などのメディアが「新安全基準は世界最高水準」あるいは、それを目指
すとか喧伝し一般国民に期待を持たせてきた。
 津波に対する防潮堤の有効性はともかく、確かに高さは世界水準であるかもし
れないが、こと原発立地そのものの安全性についての基準は世界最低水準ではな
いか?
 この重大な、そして原発推進派にとって不都合な委員長の国会発言を、私の知
る限りメディアは全く報じていないのであえて、提示したい。
 
☆編集部より-本文は2つの文章から成っています。やや長いので、後半部分
(メルトダウンへのNHK流の切り込み)は、次号で掲載します。
 
 
┏┓
┗■2.東電ビデオも真っ暗事件-川内博史前衆議院議員の福島第一原発
 |  1号機原子炉建屋4階の調査ビデオの怪? (下)
 |  東京電力本社が伏魔殿だと考える方がわかりやすい
 └──── 伊東良徳(弁護士)
 
○東京電力会見担当者の傲慢
 
 東京電力は「2重に養生していた上に、歩行中は安全確認のためモニタを見ら
れなかったことから、撮影した映像を確認していなかった」と発表しましたが、
先程来説明しているように、川内前議員は、ここを撮ってくれ等の指示をしてい
るわけです。その時に、撮影者が液晶モニターを確認しないということがありう
るでしょうか。その撮影者は何を撮っているかも確認しないでビデオカメラをま
ったく当てずっぽうに回していたとでもいうのでしょうか。
 これまでビデオカメラというものをまったく見たこともない人ならばさておき、
ビデオ撮影が初めてでない人がそういうことをするはずがありません。
 2013年3月15日の記者会見でフリーライターの木野龍逸さんがその撮影
者は撮影経験がないのかということを繰り返し聞きました。これは、東京電力の
荒唐無稽な説明を聞けば、誰でも疑問に思うことだと思います。それに対して、
東京電力の説明者の尾野昌之原子力立地本部長代理は、撮影は初めてではない、
専門家ではないから一般的な使用経験だと答えました。木野さんが、もし経験の
ない人にやらせてその結果川内前議員らが被ばくして調査したことが無駄になっ
たのなら大変だ、きちんと経験について確認して答えて欲しいとさらに質問を重
ねると、尾野昌之原子力立地本部長代理は、声を荒げて、「本人は大変なショッ
クを受けている」、「ものの言い方には気をつけて欲しい」「軽々に今のような
ことを言っていただくのは大変心外です」「あんまりいい加減なことは言わない
でいただきたい」と逆ギレして「これ以上ご説明する気はありません」と断言し
ました(ニコニコ動画のアーカイブを試聴できる人は1時間26分25秒あたり
から1時間31分あたりまでを是非見て欲しい。東京電力の傲慢さを象徴する映
像だと思います)。
 東京電力は、自分が、常識人なら信用するはずがないまったく荒唐無稽な説明
をしておいて、それについて誰もが感じるような当然の疑問をぶつけると語気を
荒げて非難する、そこまで傲慢な会社なのだと改めて実感しました。
 
○1号機原子炉建屋4階の怪
 
 1号機の原子炉建屋4階は、私たち国会事故調が現地調査をしたいというと、
東京電力の見解によれば(東電の第三者委員会の結論でもありますが)「担当者
の思い込みによって誤った説明がなされ」て調査を断念させられ、それが発覚し
て現場を見せないとはいえなくなって調査には全面協力すると東京電力がいうの
で川内前議員が立ち入ると、東京電力の説明によれば「撮影ミス」によって、ビ
デオの記録は残らず、いずれも「何らかの意図によるものではない」が結果とし
て1号機原子炉建屋4階の状況については、東京電力が自ら撮影して自ら公表し
た以外の記録は一切残らないという事態になっています。
 1号機原子炉建屋4階に迫ると、なぜか異常なことが起こるようです。
 偶然が積み重なって、これらのことが起こっているとしたら、1号機原子炉建
屋4階にはたたりでもあるのでしょうか。
 そう考えるよりは、東京電力本社が伏魔殿だと考える方がわかりやすいと、私
は思うのですが。
 
☆4月20日(土)13:30から16:30
  『東電「今は真っ暗」またもや虚偽発言』の学習会 参加歓迎!
 講師は、木村光浩さん(朝日新聞記者)、山崎久隆さん(たんぽぽ舎)の
 お二人です。
 会場:「スペースたんぽぽ」 参加費:1000円
 
 
┏┓
┗■3.メールマガジン読者からのお便り
 └──── 
 
◆『週刊朝日』連載:原子力ムラ第2弾 2013.03.22号(5頁物)
 
 タイトル:大反響!原子力ムラ「機密ファイル」
       燃裏工作部隊「K」機関の「洗脳」と「カネ」
 記  事:本誌が前号で報じた「西村ファイル」には、まだまだ隠された
      記録が残っていた。
      タレントを使った「洗脳」に「世論操作」ノルマありの「やらせ投
      書」組織内の「特務機関」は自らの大義のため、何でもありの”工
      作”に手を染めていた。
      戦後の原子力行政は、あまりにも危険な「謀略」の積み重ねで成り
      立っていたのである。(記事の一部)
 
 ※週刊朝日2013.3/22号は既に店頭で発売中、通常、週が変われば週刊誌は
  店頭に残らないので、詳細は本誌をお読み頂きますようにお願い致します。
                西村トシ子(もんじゅ・西村裁判の元原告)
 
 
◆今週3/22のあおぞらUST放送 <テントひろばから~>(予告)
 
 3月22日(金)のメニュー(予定)
○「反原発で行こう」 ごぼうさん(仮名) 元福島原発収束作業員
 「福島の声を世界へ」 稲村 重信さん  福島県二本松市出身
○先週3月15日の内容
 特別生放送:菅直人首相と鎌田慧さんとの対談(議員会館事務所から生中継)
 「反原発で行こう」  斉藤征二さん(敦賀原発元下請労働者)
 緊急声明「テントを守ろう」 渕上太郎さん
 
 
┏┓
┗■4.新聞・雑誌より
 └──── 
 
 ◆核兵器保有を議論 58年、岸政権下
 
 岸信介政権下の1958年、外務省内で「防衛用兵器」として核兵器を保有する選
択肢が議論されていたことが16日、秘密指定を解除された米公文書から明らかに
なった。当時のマッカーサー駐日米大使がこの動きを「励まされる」と肯定的に
受け止めた上で、「日本が核を持つことが不可欠と岸氏は信じている」と米政府
に報告していたことも分かった。
 岸氏は57年に「現憲法下でも自衛のための核保有は許される」と発言、「核保
有合憲論」を展開したことで知られるが、東西冷戦が先鋭化した当時、憲法解釈
論議にとどまらず、核保有をめぐる政策論議が政府内で行われていた事実を公文
書は新たに伝えている。
 日本大の信夫隆司教授(国際政治)が米ワシントン郊外の米国立公文書館で見
つけた58年6月20日付のマッカーサー大使のダレス国務長官宛て公電は、大使と
山田久就外務事務次官のこの日の会談内容を記録。(後略) (3月17日茨城新聞より抜粋)
 
 
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┗■5.サクラ調査、今年もやります
 |  サクラと環境・原発放射能-異変サクラ見つかる
 └──── 
 
 今年もサクラ調査(サクラと環境・原発放射能調査)を行います。
 全国の皆さん、どうぞよろしくお願いします(既報3月9日・TMM:No1769)
 ただし、たんぽぽ舎は、再稼働阻止などで忙しいため、今年は一部省略します
(小石川植物園での事前のサクラ調査説明会や調査報告書の発行など)。
 代わりにデータは、たんぽぽ舎のホームページなどで公表します。
 
 詳しくは:サクラ調査データ整理担当ボランティア:山田昌郎
       Eメール: sakura@tanpoposya.net にお問い合わせください。
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