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NUCLEAIRE

ニュークレール情報板
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1523】
2012年7月20日(金) 地震と原発事故情報
(新聞記事の紹介とテント日誌の配信です)           転送歓迎
━━━━━━━
★1.原子力規制委の人事案、国会提示を延期(2つの報道から)
★2.仏教徒もキリスト教徒も 「原発廃止を」宗教者が声明
                     (7月13日 東京新聞より)
★3.「再稼働は世界の恥」参院民主3人離党  新会派「みどりの風」
                     (7月18日 東京新聞より)
★4.7月17日・佐賀新聞「時言」より『虜の構造』(読者からの投稿)
★5.「絆」という言葉に思うこと
   「つながり」というよりも、むしろ何かを繋縛(けいばく)するもの
   <鷲田 清一(わしだ・きよかず)>(5月18日 東京新聞より)
★6.<テント日誌7/17(火)―経産省前テントひろば 310日目>
   「死の灰の土」を東電本社・経産省保安院へ
   金曜行動~官邸前・永田町・霞ヶ関で同時多発的行動を~
                     ( Y・T )( K・M )
   <テント日誌7/18(水)―経産前省テントひろば 311日目>
   祭りの後の静けさという雰囲気の中で(M/O)
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.原子力規制委の人事案、国会提示を延期
 └────
 
(7/20 14:00 日経新聞から)
 政府は原子力の安全と規制の行政を一元的に担う原子力規制委員会を巡り、
20日に予定していた初代委員長に元原子力委員会委員長代理の田中俊一氏を充
てる人事案の国会提示を延期した。人事案が一部で事前に報じられたことに自
民党など野党が反発したためだ。政府は与野党の調整を待って早急に提示した
い考えで、衆参両院で同意が得られ次第、規制委発足の準備を加速する。
(中略)民主、自民両党は同人事について事前に報道された場合でも政府の国
会提示を認めることで合意していた。人選基準が厳しく、事前報道を理由に外
すと適任者がいなくなると判断したためだ。
 
(7/20 11:23 TBS WEBサイトから)
 政府は原子力規制を一元的に担う新たな組織・原子力規制委員会について、
田中俊一元原子力委員会委員長代理を初代委員長とするなどの人事案を内定し
ました。しかし、人事情報が事前に報道されたことに各党が反発し、国会への
提示ができない状態となっています。
 今年9月に新たに発足する原子力規制委員会は5人の委員からなり、政府は
放射線物理が専門の田中氏を委員長にあてる人事のほか、委員4人を内定しま
した。
 政府は20日午前に人事案を国会に提示する予定でしたが、参議院側では情
報が事前に報道されたことに対して野党側だけでなく民主党からも「誠に遺憾
だ」といった反発の声が上がり、「政府からの説明を求める」こととなりまし
た。このため、国会への人事案の提示は予定通り行うことができず、最終的に
各党の同意を得られるのかどうかも不透明です。
 
(メルマガ編集部・注
 原発事故の重大さを顧みず、そして反省もなく、ここにも例外を持ち込んで
人選をしたのでは、何のための規制庁なのか全くわかりません(怒))
 
 
┏┓
┗■2.仏教徒もキリスト教徒も 「原発廃止を」宗教者が声明
 └────(7月13日 東京新聞より)
 
 仏教やキリスト教などの国内の宗教者五十一人が十三日、「放射性廃棄物を
蓄積させ『いのち』を危機にさらし、子孫に負の遺産となる原発の廃止を求め
る」との共同声明を発表した。河野太通(たいつう)前全日本仏教会会長らが同
日、京都市で記者会見した。今後、さらに賛同者を募っていくという。
 
 山梨大名誉教授の鈴木章方(しょうほう)・隆泉寺住職=甲府市=らが中心と
なって、全国から主に学識経験をもつ宗教者に賛同を呼び掛けた。金閣寺と銀
閣寺の住職を兼ねる有馬頼底(らいてい)臨済宗相国寺派管長らが名を連ねた。
 声明は東京電力福島第一原発事故によって「原発と生命は共存できないこと
が証明された」と指摘。政府や原発推進者に対し「事故原因未解明のまま再稼
働に固執し、輸出まで企てるとは、『いのち』より『もうけ』を優先するもの
だ」と批判した。
 
 
┏┓
┗■3.「再稼働は世界の恥」参院民主3人離党  新会派「みどりの風」
 └────(7月18日 東京新聞より)
 
 民主党参院議員の谷岡郁子(58)=愛知選挙区、行田邦子(46)=埼玉選挙
区、舟山康江(46)=山形選挙区=の三氏は17日午後、政府による関西電力大
飯原発(福井県おおい町)の再稼働決定への反対などを理由に、離党届を輿石
東幹事長に提出した。執行部は離党を受理する方針。
 
 三人はこの後、国民新党を離党した亀井亜紀子参院議員(47)=島根選挙区
とともに記者会見し、四人で近く参院新会派「みどりの風」を結成すると表明。
将来的には脱原発などを政策の柱とする新党結成も視野に入れて活動する考え
を明らかにした。 
 当面の政策課題として1 原発ゼロ社会の実現 2 環太平洋連携協定
(TPP)反対と脱新自由主義 3 消費税増税関連法案に反対―の三点を掲
げた。新会派は四人が共同代表を務める。(後略)
 
 
┏┓
┗■4.7月17日 佐賀新聞「時言」より
 │   『虜の構造』
 └────(メルマガ読者からの投稿)
 
 実に衝撃的な内容だった。東京電力福島第1原発事故の原因や背景を掘り下
げた国会事故調査委員会の報告書だ。ひときわ目を引くのは「規制する者」が
「規制される者」の術中にはまっていく「虜の構造」だ。
 「お互い訴訟リスクを考慮に入れて慎重に考えていきたい」(電気事業連合
会に対する2010年の経済産業省原子力安全・保安院長の発言)(中略)
 原発新設を急ぐ電力事業者の意のままに規制が骨抜きにされ、反対派による
訴訟を回避しようとする「産と官」の呉越同舟ぶりが浮かび上がる。
 報告書の公表直前、米紙ニューヨーク・タイムズのマーティン・ファクラー
東京支局長から著書が届いた。「『本当のこと』を伝えない日本の新聞」(双
葉新書)(中略)
 「私が12年間、日本で取材活動をするなかで感じたことは、権力を監視する
立場にあるあはずの新聞記者たちが、むしろ権力側と似た感覚をもっていると
言うことだ」「記者だって人間だ。相手のインナーサークルに入ってしまえば、
精神的にもずっと楽になる。その魔力に抗うことが、読者の信頼を獲得し、ひ
いては社会を良くする記事を生み出すことにつながると私は信じている」
 権力の暴走を「規制する者」が気付かぬ間に「規制される者」の「虜」と
なっていないか。ファクラー氏の警鐘を真摯に受け止めたい。(昌)
-----新聞からの引用ここまで-----
 
 ★この佐賀新聞に紹介されたファクラー氏の本について書かれた
  河北新報社の「Web日誌」を紹介したい。
 <Web日誌 -- 地方新聞社がネットに取り組むとき>
 2012年7月6日
 NYタイムズ東京支局長の新聞論 「『本当のこと』を伝えない日本の新聞」
 http://blog.kahoku.co.jp/web/archives/2012/07/post_312.html
 
 
┏┓
┗■5.「絆」という言葉に思うこと
 │  「つながり」というよりも、むしろ何かを繋縛(けいばく)するもの
 │   <鷲田 清一(わしだ・きよかず)>哲学者、大谷大教授
 └────
 
幽霊のように、いま、この時代に一番必要なこととして、流通している言葉が
ある。「絆」。
 だれがだれに向けて呼びかけている言葉なのか、わたしにはよくわからない。
そうした「呼びかけ」の言葉をまわりで耳にしたこともない。とすると、東北
の被災地へボランティアに駆けつける人々のモチベーション(やる気)を挙げ
るための言葉なのだろうか。(中略)わたしには、何が具体的に必要かくっき
り見えているときに、人々のあいだでそのような比喩の言葉を必要とするとは
思えないのだが。
 比喩というのは、「絆」がもともと「馬・犬・鷹など、動物をつなぎとめる
綱」(広辞苑)を意味する言葉だからである。「絆」とは「つながり」という
よりも、むしろ何かを繋縛(けいばく)するものであることは、いまはさてお
く。じっさい、「格差」を強く意識させられ、孤独のなかで貧困に向き合って
いる人たちは、それに抗う言葉を発しこそすれ「絆」の回復を、とは口にはし
ないだろう。
 
---言論界などで流通
 とすれば、「絆」は、正当団体や慈善団体をもふくめ、報道メディアや出版
界など言論を生業とする人たちのあいだで流通している言葉のように思えてな
らない。「つながり」を否定する人はいないから、だれも表だって反対できな
い匿名の言葉として流通しているだけのように思えてならない。(中略)
 
---分断の認識を深めよ
 いま必要なのは、「絆」というイメージの言語でその分断に被いをかけるこ
とではなく、むしろその分断の、ひいては「格差」の認識を、さらに深めるこ
とではないだろうか。他者とのあいだに厳然と存在する溝の深さをさらに細部
にわたって知ること、これは痛い認識である。けれどもそれを通じてしか、ほ
んとうに必要なものは見えてこない。痛みを「分かちもつ」ことはその先にし
かありえないとおもう。「絆」という言葉の被いは、多様性の前提となる差異
の存在を覆い隠すものになってはならない。
 
(メルマガ編集部・注
 この記事は、5月18日の東京新聞からの抜粋ですが、他に見られない文章
 なので掲載しました)
 
 
┏┓
┗■6.<テント日誌7/17(火)―経産省前テントひろば 310日目>
 │  「死の灰の土」を東電本社・経産省保安院へ
 │  金曜行動~官邸前・永田町・霞ヶ関で同時多発的行動を~
 └────( Y・T )( K・M )
 
7月17日(火) 晴れ
 どうやら梅雨が明けたようである。朝から気温がぐんぐん上がり、ともかく
暑い。テントには朝から日が当たり、熱せられているよう。朝早くからテント
の外の椅子に座る。
 6月12日二本松を出発した関さんの「灰の行進」は昨日東京・代々木公園
に着き、今日その「死の灰の入った土(福島第一原発事故で汚染された家の庭
や畑の土、山林の土や草木、灰)」を被害者の想いとともに、責任元である東
電と経産省に届けるという。10時に東電本社前集合ということで、渡辺さん、
佐藤さん、森園さんをはじめ、20名近い人がテントを出発。渡辺さんは被曝
の恐怖と原発の非人間性を告発する絵や命をつなぐ絵をたくさん描いている。
 5人がその土の入った小袋を持って本社内に入って手渡したそうだ。11時
に再度テントひろばに集合し、打ち合わせの後、13時に経産省別館に向かっ
た。保安院は「受領することはできないが、お預かりします」という不可解な
態度であったという・・・
 
★つづきは、テント日誌ホームページからご覧ください。
 http://tentohiroba.tumblr.com/post/27554406333/7-17-310
 
 
 │<テント日誌7/18(水)―経産前省テントひろば 311日目>
 │  祭りの後の静けさという雰囲気の中で
 └────(M/O)
 
 7月13日(金)の首相官邸前行動と7月16日の代々木公園での「さよなら
原発10万人行動」という二つのおおきな行動も終わってテントも静かだ。美空
ひばりの「お祭りマンボ」という歌があるが、祭りの後の悲哀に満ちた気分に
似ている。悲哀というと誤解を招きそうで、祭りの後の静けさとでも言うべき
だろう。
 いずれにしても、独特の雰囲気でテントも静かだ。国会や霞が関では院内集
会などあり、休む暇もなくいろいろの動きがあるが、週末になればまた賑やか
になるのだろう、と思う。そうなってもらいたい。
 急に暑くなってテントの当番も大変である。扇風機ひとつないのだから、暑
いなぁーというのが自然と口をつく挨拶の言葉になっている。真夏日の夜は大
変だと思ったが、テントをまくり上げ風通しもよくして快適だった。そういえ
ば、子どもの頃は風だけが暑さを凌げるものであり、あけっぴろげの家だった
ことを思い出していた。
 
★つづきは、テント日誌ホームページからご覧ください。
http://tentohiroba.tumblr.com/post/27554485062/7-18-311
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