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たんぽぽ舎です。【TMM:No1467】
2012年5月25日(金) 地震と原発事故情報
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.関西広域連合 大飯再稼動なしを前提にして
    今夏15%以上の節電を了承  (5月20日 デーリー東北より)
★2.再稼動前向き2町のみ~多くの自治体が反対~
   大飯周辺20の自治体は100キロ圏でも慎重(5月23日 朝日新聞より)
★3.電力利益 家庭から7割 10社平均 企業より割高料金
                     (5月23日 朝日新聞より)
★4.(読者からの投稿)
 北九州市による放射性震災がれき試験焼却の強行と、住民2名の逮捕に抗議、
  放射能は「閉じ込める」が原則、全国へ拡散するな。   (坂田良和)
★5.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
◇6月2日、京都、『TPP、原発、医療 野田政権でどうなるニッポン社会』
 講師 色平哲郎さん(佐久総合病院・内科医)
★6.<テント日誌 5/22(火)
   ―経産省前テントひろば255目 原発ゼロ17日目―>
   大飯原発再稼働阻止! 福井・全国行動へ準備しよう!
   テントにつながる若者たち
━━━━━━━
◇あす26日14時~第13回役立つ反原発基本講座『原発による動植物の異変』
 講師 蔵下和男さん、会場・スペースたんぽぽ。ぜひお越しください。
 http://www.tanpoposya.net/main/index.php?id=1088
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.関西広域連合 大飯再稼動なしを前提にして
 │   今夏15%以上の節電を了承
 └────(5月20日 デーリー東北より)
 
 関西広域連合は19日の会合で、今夏の電力需給対策について、関西電力大飯
原発3、4号機の再稼働がないことを前提に、国や関電が求めていた2010年比
で15%以上の節電を構成団体の府県民や企業に要請することを了承した。
(中略)期間は7月2日から9月7日までで、時間帯は午前9時~午後8時。
電力需要のピーク時に、夜間電力などでくみ上げた水を流す揚水発電による供
給を増やすため、午前7~9時と午後8時~午前1時も、生活や生産に影響の
ない範囲での対応を求めた。(中略)
 
 広域連合の会合に参加した細野豪志原発事故担当相は、原発再稼動に向けた
政府の新たな安全基準を説明。大飯原発の安全対策として福井県が要望してい
る特別な監視体制を検討していることを明らかにし、再稼動への理解を求めた。
京都府の山田啓二知事は「安全基準と言うなら原子力安全委員会を通して決定
すべきだ」と反対した。
 大阪市の橋下徹市長は「1カ月から3カ月だけという動かし方もある」と、
期間限定の再稼働にいったん言及した。一方、会合後に記者団から真意を問わ
れると「再稼動を少しでも食い止めるために説明しただけだ。了承はしない」
と述べた。
 
 
┏┓
┗■2.再稼動前向き2町のみ ~多くの自治体が反対~
 │   大飯周辺20の自治体は、100キロ圏でも慎重
 └────(5月23日 朝日新聞より)
 
 関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)から半径30キロ圏の11市
町と100キロ圏の9府県を対象に、共同通信が22日までに実施したアンケート
で、再稼働に前向きな自治体は、原発が立地する福井県の高浜、美浜の2町に
とどまった。野田佳彦首相は近く再稼動を最終判断する方針だが、政府の安全
基準への不信感や安全規制組織の刷新の遅れなどから、再稼働の前提となる
「地元の理解」が進んでいない現状が鮮明になった。
 
 ただ、大飯原発が立地するおおい町など5自治体が「まだ判断しかねる」を
選択。福井県が「県議会などの意見を踏まえて総合的に判断する」と答えるな
ど、4自治体は明確な回答を避けた。計900自治体が態度を保留しており、
こうした自治体の判断の行方が再稼働問題に影響しそうだ。
 
 東京電力福島第一原発事故の被害が広範囲に及んだため、原発事故の防災対
策の重点区域となる緊急防護措置区域(UPZ)30キロ圏だけでなく、100キロ圏
の府県でも慎重な姿勢が目立った。(後略)
 
 
┏┓
┗■3.電力利益 家庭から7割
 │   10社平均 企業より割高料金
 └────(5月23日 朝日新聞より)
 
 経済産業省が全国10電力会社の電力販売による収益を調べたところ、家庭
向け電力が販売量の約4割しかないのに、利益の約7割を占めていることがわ
かった。一方、販売量の約6割を占める企業向けは、利益の約3割しかなかっ
た。企業向け料金に比べ、家庭向け料金が割高になっているからだ。
 
 経産省は10電力の2006~10年度の販売電力量、電気事業による売上高
と利益を調べた。10電力の5年間平均では、販売電力量は家庭向けが38%、
工場など企業向けが62%、売上高はそれぞれ49%(7兆2千億円)、51%
(7兆5600億円)だった。一方、利益は家庭向けが69%(4300億円)、
企業向けが31%(2千億円)と逆転した。なかでも、東京電力は家庭向けが
利益の91%を占めた。07年の新潟県中越沖地震で原発が止まって天然ガスな
どの燃料費がかさみ、利幅の小さな企業向けの利益が少なくなったからだ。
(中略)
 家庭向けの電気料金は、発電にかかる費用を積み上げ、さらに一定のもうけ
を上乗せする「総括原価方式」で決まる。また、その地域の電力会社からしか
買えない「地域独占」のため、電力会社どうしの値下げ競争もない。このため、
電力会社は安定して利益をあげる土台にしている。(中略)
 今回、家庭向けの利益が大きいことがはっきりし、家庭向けの料金の値下げ
や、家庭向け電力の自由化を求める声が高まる可能性がある。
 
 
┏┓
┗■4.(読者からの投稿)
 │ 北九州市による放射性震災がれき試験焼却の強行と、住民2名の逮捕に
 │ 抗議、放射能は「閉じ込める」が原則、全国へ拡散するな。
 └────(がれき受け入れにかかる港区住民説明会有志の会 坂田良和)
 
 私たちは、今年2月17日の東京港区で行われました震災瓦礫受け入れにか
かる住民説明会の日に結成した住民による任意団体、がれき受け入れにかかる
港区住民説明会有志の会です。私たちは国民として、この度の北九州市での住
民の意思を無視した石巻市の瓦礫の試験焼却の強行と、警察権力を用いた暴挙
に対し厳重に抗議いたします。
 
 これまで、政府による放射性瓦礫の全国拡散処理という最大の愚挙にたいし、
私たちは東京の一住民として反対の意思を表明し、港区に対して瓦礫受け入れ
を再考する請願を提出し、また2回の質問会を開催して、清掃事務所の見解を
確認してまいりました。しかし、請願は否決され、質問会では「安全には十分
配慮している」との一点張りで、担当課長はやってみなければ分からないとま
で言ったのです。
 このように、政府による正当性を一切見いだせない、一方的な自治体と住民
へのがれき処理の押し付けが、全国規模で行われつつあり、このことに最大の
危機感を抱くことは、北九州市の市民も私たちも同じなのです。この逃げ場の
ない狭い島国では、全国民が放射能汚染については運命共同体なのです!
 
 福島原発事故はいまだに収束しておらず、放射性物質の汚染の規模が増大す
る中、政府は積極的な事故収束に向けての対策をとらず、剰え東電に対しては
一人の逮捕者も出させず、責任を取らせないのです。
 その一方で、北九州市当局は、西日本の放射性瓦礫拡散を阻止すべく立ち上
がった北九州市民の正当な抗議行動にたいして、県警を動員しての2名逮捕で
報いたのです。このような理不尽がまかりとおることに怒りの声を上げないわ
けにはいきません。
 
 ここに私たち有志の会は、一国民として微力ながらも、再度放射性瓦礫の全
国拡散処理に反対の意思表示とともに、北九州市での住民の勇気ある行動の支
持と共に、北九州市への抗議を表明いたします。
 
 
┏┓
┗■5.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 └────
 
◇信州の内科医・色平哲郎さんの語る
 『TPP、原発、医療 野田政権でどうなるニッポン社会』」
 講師 色平哲郎さん(佐久総合病院・内科医)
   ホームページ「信州の農村医療の現場から 色平哲郎」
   http://iro hira.web.fc2.com/
 
 日時 6月2日(土)午後6時30分
 会場 ひとまち交流館3F 第5会議室(定員90名)
  http://www.hitomachi-kyoto.jp/access.html
 発題者 長谷川羽衣子さん(バイバイ原発・京都、脱原発について)、
     松平尚也さん(AMネット、TPPについて)など予定
 *NGO関係者を中心に発題者も募集中です!(医療関係者からの発言も
  大歓迎!)
 資料代 500円
 主催 6・2色平哲郎さんTPP講演会@京都実行委員会
 協賛 「緑」の京都・準備会、市民社会フォーラム、関西フィリピン人権
    情報アクションセンター、ジュビリー関西ネットワーク、ATTAC京都、
    バイバイ原発・京都 *協賛団体募集中です(無料)!
 【連絡先】「緑」の京都・準備会 http://greens-kyoto.jimdo.com/
  E-mail:midori.no.kyoto@gmail.com 携帯:070-5650-3468(内富)
 
 
┏┓
┗■6.<テント日誌 5/22(火)
 │   ―経産省前テントひろば255目 原発ゼロ17日目―>
 │    大飯原発再稼働阻止! 福井・全国行動へ準備しよう!
 │    テントにつながる若者たち
 └────( Y・T )
 
5月22日(火) 終日雨 気温は3月のように低い。
 朝、深夜に入っていたメールを確認する。福井の原子力安全専門委員会の審
議は疑問点や批判点が噴出し、審議は継続となったようだ。報告書の提出は簡
単にはメドのたたない状態のようだ。そして時岡おおい町長は月内に結論を出
すとしていた態度を、月内は無理へと変更したようだ。野田政権のタイムスケ
ジュールは福井の地で1歩崩れ始めた。気を緩めることなく、福井の安全専門
委員会、知事、おおい町長に、TEL、FAX、メールを集中しようと呼びか
けられている。
 
 午後、テントに5人の男女若者たちのグループがテントに来訪。それぞれ働
きながらどこかの劇団に所属して時々上野の喫茶店でステージに立って反原発
の歌を歌っているそうだ。テントに行ってみたいということで、テントを知る
女性に連れてきてもらったという。30歳前後だそうである。1人1人の原発
問題との出会いや現在の思いなどを聞いていたが、その中の1人の話は衝撃的
だった。
 北海道で中学卒業後塗装工となった彼は、16歳の未成年の時から六ヶ所村
の再処理工場に4次下請けで派遣されて働いていたそうだ。放射線防護の方策
は全く無しに。そしてその後も福島第1・2原発で働いていたという。そこで
彼が話した内容は「原発ジプシー」そのものであった。彼がそれを離れたのは、
被曝がヒロシマ・ナガサキの被爆とつながっていることを知ったからであった
とか・・・。
 そういう過去を背負いながら、彼らは元気よく反原発の歌を何曲か歌った。
今度、天気のいい時はテントの前でライブをやろうと約束した。
 
 夜の運営会議で、福島から呼びかけられる6月中旬の福井・全国行動に向け
ての取り組みが議論された。昨年の野田政権の「事故収束宣言」から一気に激
しさを増した大飯原発再稼働をめぐる攻防が、ギリギリの正念場を迎えている
中で、これまでテントにつながった全国の人々に呼びかけて、福井・全国行動
に総結集すること、テントからはバスを連ねて参加することが確認された。
 テント防衛体制の強化に取り組みながら、6月中旬の福井・全国行動への準
備を進めること、このためのテントへの結集を呼びかけたい。 ( Y・T )
 
 ◇当面の予定◇
 ◇5/26(土) 13時~16時
 ◇大飯現地で「もう一つの住民説明会」、あみーシャン大飯ふれあいホール
 ◇5/27(日) 10時~17時
 ◇福井・全国行動参加への呼びかけ 全国発信作業 日比谷図書館4F
 ◇5/29(火) 19時~21時、テント全体会議 日比谷図書館
 
(※テント日誌5/21の文責が抜け落ちていました。Y・Tでした。)
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