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たんぽぽ舎です。【TMM:No1470】
2012年5月29日(火) 地震と原発事故情報
転送歓迎
━━━━━━━
★1.「大飯原発3,4号機 格納容器にベントがついていない!?」
2012年5月26日小林圭二さん(元京大原子炉実験所)が、
おおい町で開かれた“もうひとつの「住民説明会」”での講演
「大飯原発稼働の問題点」で衝撃の報告
冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
★2.トンネル爆発―工事会社が捜索され資料押収
高速バス事故―バス会社捜査と社長逮捕
なぜ原発事故の東電は捜査なし、逮捕なしか?
柳田 真(たんぽぽ舎)
★3.「"再稼働ありき"の国の進め方は許せん!」
「原発で大揺れのおおい町ルポ」
(サンデー毎日5/27号 ジャーナリスト粟野仁雄氏記事より抜粋)
★4.菅前首相「脱原発」にまい進
消費増税政局に距離おく
(茨城新聞5月29日号より抜粋)
★5.<テント日誌5/25(金)
―経産省前テントひろば258日目 稼働原発ゼロ20日目>
パレスチナのライラ・ハリドさんがテントを来訪
福井・全国集会へ参加を!テントからの呼びかけ
━━━━━━━
※緊急のお知らせ
大飯原発稼働に反対する福井集会は、6月17日(日)12時より
福井市内で開催と決定。
たんぽぽ舎は、「経産省前テントひろば」と共に、
バス5台と新幹線で参加します。参加者大募集!
┏┓
┗■1.「大飯原発3,4号機 格納容器にベントがついていない!?」
| 2012年5月26日小林圭二さん(元京大原子炉実験所)が、
| おおい町で開かれた“もうひとつの「住民説明会」”での講演
| 「大飯原発稼働の問題点」で衝撃の報告
└──── 冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
5月26日(土)13時から福井県大飯郡おおい町のあみーシャン大飯ふれあいホ
ールで開かれた‘もうひとつの「住民説明会」に参加しました。
主催者の予想をうわまわる120~130人が参加しました。
第一部は福島のお話で、福島の女たち5人が発言しました。木田節子さん、黒田
節子さん、陶山三枝子さん、森園和枝さんは原発事故によって平和で健康な生活
を奪われてからいかに生きてきたかお話しされました。椎名千恵子さんは思いを
久間カズコさんの詩に託して詩集「山百合」を朗読しました。
第二部はお二人の講演で、小林圭二さん(元京大原子炉実験室)の「大飯原発再
稼働の問題点」と朴勝俊さん(関西学院大学)の「原発地元・未来への投資のた
めに」でした。
小林圭二さんのお話は、1から7までわかりやすいお話でした。
8.沸騰水型原発(福島第一原発)より加圧水型原発(大飯原発)の方が危ない、
は勉強不足私が知らないことだったので興味深い内容でした。
一番驚いたのは、9.大飯3、4号固有の危険性の(2)格納容器にベント(破
裂を防ぐための気体抜き)がついていない、でした。小林さんの事前質問に対し、
関電が前日(5月25日)の交渉で回答したので判明したことです。なんと、マス
コミ報道では、ベントはあるが放射性物質を除去するフィルターはない。しかし、
2015年までに設置する計画があるので「合格」だったはずです。関電がいうには
ウソをついたわけではなく、『フィルターつきのベントはない』と言ってきたそ
うです。小林さんの追及がなければ誤魔化し続けたと思うとマスコミも疑います。
固有の危険性は、ほかにも、敷地に近接する三つの活断層、水素爆発を防ぐ水
素結合器がない(2015年までに設置する予定)、事故時に現場司令塔になる免震
棟がない(2015年設置予定)などがあり、福島第一に劣る条件ばかりです。これ
では再稼働などもってのほかです。事実を知れば再稼働に賛成する人は激減する
と思います。
┏┓
┗■2.トンネル爆発―工事会社が捜索され資料押収
| 高速バス事故―バス会社捜査と社長逮捕
| なぜ原発事故の東電は捜査なし、逮捕なしか?
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎)
新潟県南魚沼市のトンネル爆発事故(死者4人)で警察は工事請負会社(佐藤
工業)を捜索した。
関越道の高速ツアーバス事故で群馬県警はバス会社陸援隊を家宅捜査し、針生
裕美秀社長を逮捕した(28日)。
事故を起こし、人命を傷つけた会社が警察に捜査され、責任者が逮捕されるの
が当たり前だと思う。さもなければ遺族が浮かばれない。ところが世界で最も大
きい原発4基の大事故、大惨事を起こした東電は家宅捜索もされず逮捕者もない。
どうしてだろうか。原子力ムラ(実は原子力帝国)が妨害しているからできない
のか?警察にも検察にも理由を聞きたい。両者は共に国民の疑問、質問に対して
説明責任を果たしてほしい。
┏┓
┗■3.「"再稼働ありき"の国の進め方は許せん!」
| 「原発で大揺れのおおい町ルポ」
└────(サンデー毎日5/27号 ジャーナリスト粟野仁雄氏記事より抜粋)
いまや全国の原発再稼働の試金石ともいえる「おおい原発」。地元のおおい町
では「再稼働」の是非をめぐって大揺れだ。かつての賛成波からも「再稼働あり
きはおかしい」との声が公然と出始めた。(中略)
町民約8800人のうち550人が出席した説明会では柳沢副経産相が再稼働の安全
性と必要性について説明。対して、「拙速すぎる」との声がある半面、ある男性
は「再稼働なくして日本の未来はない!」との容認発言も上がった。町民の多く
は原発関連で生計を立てている。
「事故になったら町民は日本中から悪者にされる」などと強く訴えるのは「今
は無職」という、森下弘治氏だ。
森下氏は大飯原発の建つ大島地区で観光民宿をしてきたが、10年ほど前から原
発の定期点検作業者だけの宿を営んできた。だが、3号機の点検が終わった今年
3月を最後に民宿を畳んだ。
「町に5号機、6号機もつくればいいと思っていた。考えが変わったのは福島
の事故や。東電や国の対応をみて、事故になったら結局は地元は捨てられると痛
感したんや」
そしてこう続ける。「新しい3,4号機は特に危険はないと思うけど、(再稼
働について)国の進め方は許せん。ストレステスト(安全評価)の一次はしまし
た、でも二次評価はしませんという。(手続きを全部をすっ飛ばして"ハイ、稼
働します"だ。人をばかにしとる。それもこれも関電という一企業を救うためや。
電気が足らんとかウソばかり。そういうの大嫌いなんや。オレ)(中略)
「議会報告会はあったけど、14人の町会議員は福島に行っていない。高浜町や
小浜市は行っているのに危機感がない。福島には行かず、東北電力の接待で女川
原発を見物してきたという。アホとちゃうか」(中略)
「時岡(忍)町長の会社は、関電の下請けで億単位も仕事をもらってる」。
(中略)
「町長の会社というのは、時岡町長が創業し、息子が継いだ濁水処理プラント
の修理などを手がける「日新工機」の事。2003年4月以来、関電などから8年間で
四億円以上の原発関連工事を受注していたと報じられている。(中略)
「電気料金を値上げすると、批判が噴き出す、何としても原発を動かして赤字
を減らしたいが、原発なしで夏を乗り切られて目もあてられんやろ。関電役員原
発近くの福井県に家族で住むべきや。(中略)
自分は安全な所にいて覚悟もないのに安全、安全と説明しても無意味や」(中略)
大飯原発の民宿の奥さんは「実は主人も私も原発には大反対。再稼働騒動から
ではありません。福島事故からお客さんは激減しましたから」と訴えた。(中略)
夫のAさん(44)が話す。町民の多くは再稼働に賛成と報じられるけど、一部
マスコミは議員ばかり取材しているからですよ。(略)政治家の息子は関電の下
請けや孫請けに就職させてもらっているケースが多い。知り合いにもいますが、
勉強もしていないのに原発の技術幹部と聞いて怖くなった」Aさんは怒りを込め
る。「この辺は北西からの風が多いから原発事故が起きれば、琵琶湖は全滅、関
西の人は水も飲めません。(略)約800人の大島地区は島ではないが、町の中心
部から青戸の大橋という長大な橋が架かる。だが町では「地震が起きたら橋は落
ちる」と言われている。唯一の県道は年中、土砂崩れが起きている。Aさんは
「原発事故が起きたらどこに逃げるんですか?大島地区には派出所しかないし、
救急車も一台だけ。漁で海に出ているから分かるけど、防潮も壊れた消波ブロッ
クの上に更にブロックを積んでいるだけ。遠浅のここで津波が来れば、15mは優
に超す。どこが安全なんですかと憤る。5月7日、時岡町長は町議会で「再稼働
への判断を」と求めた。(中略)
湾や岬が入り組む若狭湾は一大景勝地だ。警備員が立ちはだかる大飯原発への
トンネル入り口近くのPR館では、GWの行楽客相手に女性職員が映画を見せて安
全を訴えていた。だがこのままでは一基でも事故を起こせば漁業も観光もすべて
消滅するのだ。
┏┓
┗■4.菅前首相「脱原発」にまい進
| 消費増税政局に距離おく
└────茨城新聞5月29日号より抜粋
民主党の菅直人前首相は昨年9月の退任以来、消費税増税をめぐる党内対立と
は距離を置き、再生可能エネルギー普及に向け各地を視察するなど「脱原発」に
まい進している。在任中に打ち出したエネルギー政策の大転換に道筋をつけたい
との思いが強いようだ。(中略)
3月には自らが顧問を務める私的勉強会「自然エネルギー研究会」を発足させ、
ブログも開設。連日のように更新されており、脱原発関連の話題が多い。
一方、同僚議員との議論では"イラ菅"を爆発させることも。22日に開かれた民
主党有志議員による「脱原発ロードマップを考える会」では、性急な脱原発は電
力会社の破綻につながるとの指摘に猛然と反論。「日本航空だってつぶしてうま
くいった。電気が供給されれば(電力会社が)つぶれたって国民は困らない」と
主張した。(後略)
┏┓
┗■5.<テント日誌5/25(金)
| ―経産省前テントひろば258日目 稼働原発ゼロ20日目>
| パレスチナのライラ・ハリドさんがテントを来訪
| 福井・全国集会へ参加を!テントからの呼びかけ
└────
5月25日(金) 曇り一時雨
今日の午後、パレスチナのライラ・ハリドさんがテントを来訪。かつてパレス
チナの英雄としてパレスチナの民衆から慕われ、今もパレスチナ民族評議会議員、
同女性同盟議長として活動されているライラ・ハリドさんは、意外にも気さくな
おばさんであった。淵上テントひろば代表と足立正生さんの通訳で懇談。
そういえば最近の新聞で、イスラエルに囚われているパレスチナの人たちが監
獄で1000人を超える規模でハンストを展開し、最長70日間、死者まで出て
おり、それ故イスラエル当局は釈放に応じている、というようなことが報じられ
ていた。テントの集団ハンスト行動と比すれば、想像を絶する闘いである。パレ
スチナでは日常的にシットインの闘いが展開されているが、イスラエルの弾圧の
ために、とてもテントを張るどころではない、ということであった。
ライラさんからはアラブのマフラー「ハッタ」をいただき、テントからは鯉の
ぼりを差し上げる。
何度か報じているように、福井から呼びかけられる大飯原発再稼働絶対反対全
国集会に、テントひろばは再稼働に反対するすべての人々に呼びかけて全力で参
加することを決定している。
その呼びかけ文が作成され、参加申込書及び参加要項、振り込み用紙とともに近
日全国発送の予定である。
6月16日もしくは17日(開催日時・場所は5月29日の現地実行委員会で
最終決定)の全国集会に対して、15日もしくは16日夜出発のバスツァーで参
加すること、そして若い人達が1人でも多く参加できるよう往復のバス料金が3
000円であること、テントひろばが若干の負担をすることは前提として、多少
とも余裕のある方、また参加できない方にカンパをお願いすることが訴えられて
いる。なんとかたくさんの人たちでもって参加したいものだ。
昨日のテント日誌で、大飯の民宿での福島の女性達と地元の人たちとの交流に
ついて報告したが、実は、地元の人たちの中には、かって70年代に原発建設反
対運動を闘われたもう80歳近い方もおられたということを追加しておきたい。
反対運動が抑え込まれた後、原発反対運動は絶滅して数十年といわれてきた大
飯町で、沈黙を余儀なくされながら風雪に耐えてこられて、年老いて今再び頭を
上げられているということを聞くと、本当に感慨深いものがある。5・26の試
みはそのように深く大飯の中に染み込んでいるのだ。
福井市では、連日のように各県議と「住民と県議の意見を聞き合う会」が数十
人の参加で行われているそうだ。(Y・T)
大飯町に行っているQさんからの報告が届く。
こちら、電事連原発推進派、メガバンク、年収増加を期す原発関連労組、核燃
料などによる軍拡派が、おおい原発再稼働をもくろみ、「もうひとつの住民説明
会」の会場貸出を福島の人々の招請などの理由から突然拒否したことに抗議、拒
否された予定会場の中にテントを張っています。
これで4日めとなります。おとといからは、おおい町議会議長宅に、Uさんは街
頭宣伝車とトラメガでおしかけ辞意を迫った。昨日も大阪からきたミュージシャ
ンと出かけて、夕刻、小浜市での前段集会で、たんぽぽ舎からかけつけたTさん
から辞意表明の報を聞いた。ひとしれず働くひとのことは報道されないものです
ね。とりあえず、おおい町総合運動公園より (Q)
(註)大飯町議会議長は、あの全員協の後の記者会見のあまりの酷さ(ユーチュ
ーブで流された)に抗議が殺到し、町役場内、町議員の間からも批判が出、再稼
働同意問題が一段落したら議長を辞任すると示唆した、というもの。
2012年5月29日(火) 地震と原発事故情報
転送歓迎
━━━━━━━
★1.「大飯原発3,4号機 格納容器にベントがついていない!?」
2012年5月26日小林圭二さん(元京大原子炉実験所)が、
おおい町で開かれた“もうひとつの「住民説明会」”での講演
「大飯原発稼働の問題点」で衝撃の報告
冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
★2.トンネル爆発―工事会社が捜索され資料押収
高速バス事故―バス会社捜査と社長逮捕
なぜ原発事故の東電は捜査なし、逮捕なしか?
柳田 真(たんぽぽ舎)
★3.「"再稼働ありき"の国の進め方は許せん!」
「原発で大揺れのおおい町ルポ」
(サンデー毎日5/27号 ジャーナリスト粟野仁雄氏記事より抜粋)
★4.菅前首相「脱原発」にまい進
消費増税政局に距離おく
(茨城新聞5月29日号より抜粋)
★5.<テント日誌5/25(金)
―経産省前テントひろば258日目 稼働原発ゼロ20日目>
パレスチナのライラ・ハリドさんがテントを来訪
福井・全国集会へ参加を!テントからの呼びかけ
━━━━━━━
※緊急のお知らせ
大飯原発稼働に反対する福井集会は、6月17日(日)12時より
福井市内で開催と決定。
たんぽぽ舎は、「経産省前テントひろば」と共に、
バス5台と新幹線で参加します。参加者大募集!
┏┓
┗■1.「大飯原発3,4号機 格納容器にベントがついていない!?」
| 2012年5月26日小林圭二さん(元京大原子炉実験所)が、
| おおい町で開かれた“もうひとつの「住民説明会」”での講演
| 「大飯原発稼働の問題点」で衝撃の報告
└──── 冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
5月26日(土)13時から福井県大飯郡おおい町のあみーシャン大飯ふれあいホ
ールで開かれた‘もうひとつの「住民説明会」に参加しました。
主催者の予想をうわまわる120~130人が参加しました。
第一部は福島のお話で、福島の女たち5人が発言しました。木田節子さん、黒田
節子さん、陶山三枝子さん、森園和枝さんは原発事故によって平和で健康な生活
を奪われてからいかに生きてきたかお話しされました。椎名千恵子さんは思いを
久間カズコさんの詩に託して詩集「山百合」を朗読しました。
第二部はお二人の講演で、小林圭二さん(元京大原子炉実験室)の「大飯原発再
稼働の問題点」と朴勝俊さん(関西学院大学)の「原発地元・未来への投資のた
めに」でした。
小林圭二さんのお話は、1から7までわかりやすいお話でした。
8.沸騰水型原発(福島第一原発)より加圧水型原発(大飯原発)の方が危ない、
は勉強不足私が知らないことだったので興味深い内容でした。
一番驚いたのは、9.大飯3、4号固有の危険性の(2)格納容器にベント(破
裂を防ぐための気体抜き)がついていない、でした。小林さんの事前質問に対し、
関電が前日(5月25日)の交渉で回答したので判明したことです。なんと、マス
コミ報道では、ベントはあるが放射性物質を除去するフィルターはない。しかし、
2015年までに設置する計画があるので「合格」だったはずです。関電がいうには
ウソをついたわけではなく、『フィルターつきのベントはない』と言ってきたそ
うです。小林さんの追及がなければ誤魔化し続けたと思うとマスコミも疑います。
固有の危険性は、ほかにも、敷地に近接する三つの活断層、水素爆発を防ぐ水
素結合器がない(2015年までに設置する予定)、事故時に現場司令塔になる免震
棟がない(2015年設置予定)などがあり、福島第一に劣る条件ばかりです。これ
では再稼働などもってのほかです。事実を知れば再稼働に賛成する人は激減する
と思います。
┏┓
┗■2.トンネル爆発―工事会社が捜索され資料押収
| 高速バス事故―バス会社捜査と社長逮捕
| なぜ原発事故の東電は捜査なし、逮捕なしか?
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎)
新潟県南魚沼市のトンネル爆発事故(死者4人)で警察は工事請負会社(佐藤
工業)を捜索した。
関越道の高速ツアーバス事故で群馬県警はバス会社陸援隊を家宅捜査し、針生
裕美秀社長を逮捕した(28日)。
事故を起こし、人命を傷つけた会社が警察に捜査され、責任者が逮捕されるの
が当たり前だと思う。さもなければ遺族が浮かばれない。ところが世界で最も大
きい原発4基の大事故、大惨事を起こした東電は家宅捜索もされず逮捕者もない。
どうしてだろうか。原子力ムラ(実は原子力帝国)が妨害しているからできない
のか?警察にも検察にも理由を聞きたい。両者は共に国民の疑問、質問に対して
説明責任を果たしてほしい。
┏┓
┗■3.「"再稼働ありき"の国の進め方は許せん!」
| 「原発で大揺れのおおい町ルポ」
└────(サンデー毎日5/27号 ジャーナリスト粟野仁雄氏記事より抜粋)
いまや全国の原発再稼働の試金石ともいえる「おおい原発」。地元のおおい町
では「再稼働」の是非をめぐって大揺れだ。かつての賛成波からも「再稼働あり
きはおかしい」との声が公然と出始めた。(中略)
町民約8800人のうち550人が出席した説明会では柳沢副経産相が再稼働の安全
性と必要性について説明。対して、「拙速すぎる」との声がある半面、ある男性
は「再稼働なくして日本の未来はない!」との容認発言も上がった。町民の多く
は原発関連で生計を立てている。
「事故になったら町民は日本中から悪者にされる」などと強く訴えるのは「今
は無職」という、森下弘治氏だ。
森下氏は大飯原発の建つ大島地区で観光民宿をしてきたが、10年ほど前から原
発の定期点検作業者だけの宿を営んできた。だが、3号機の点検が終わった今年
3月を最後に民宿を畳んだ。
「町に5号機、6号機もつくればいいと思っていた。考えが変わったのは福島
の事故や。東電や国の対応をみて、事故になったら結局は地元は捨てられると痛
感したんや」
そしてこう続ける。「新しい3,4号機は特に危険はないと思うけど、(再稼
働について)国の進め方は許せん。ストレステスト(安全評価)の一次はしまし
た、でも二次評価はしませんという。(手続きを全部をすっ飛ばして"ハイ、稼
働します"だ。人をばかにしとる。それもこれも関電という一企業を救うためや。
電気が足らんとかウソばかり。そういうの大嫌いなんや。オレ)(中略)
「議会報告会はあったけど、14人の町会議員は福島に行っていない。高浜町や
小浜市は行っているのに危機感がない。福島には行かず、東北電力の接待で女川
原発を見物してきたという。アホとちゃうか」(中略)
「時岡(忍)町長の会社は、関電の下請けで億単位も仕事をもらってる」。
(中略)
「町長の会社というのは、時岡町長が創業し、息子が継いだ濁水処理プラント
の修理などを手がける「日新工機」の事。2003年4月以来、関電などから8年間で
四億円以上の原発関連工事を受注していたと報じられている。(中略)
「電気料金を値上げすると、批判が噴き出す、何としても原発を動かして赤字
を減らしたいが、原発なしで夏を乗り切られて目もあてられんやろ。関電役員原
発近くの福井県に家族で住むべきや。(中略)
自分は安全な所にいて覚悟もないのに安全、安全と説明しても無意味や」(中略)
大飯原発の民宿の奥さんは「実は主人も私も原発には大反対。再稼働騒動から
ではありません。福島事故からお客さんは激減しましたから」と訴えた。(中略)
夫のAさん(44)が話す。町民の多くは再稼働に賛成と報じられるけど、一部
マスコミは議員ばかり取材しているからですよ。(略)政治家の息子は関電の下
請けや孫請けに就職させてもらっているケースが多い。知り合いにもいますが、
勉強もしていないのに原発の技術幹部と聞いて怖くなった」Aさんは怒りを込め
る。「この辺は北西からの風が多いから原発事故が起きれば、琵琶湖は全滅、関
西の人は水も飲めません。(略)約800人の大島地区は島ではないが、町の中心
部から青戸の大橋という長大な橋が架かる。だが町では「地震が起きたら橋は落
ちる」と言われている。唯一の県道は年中、土砂崩れが起きている。Aさんは
「原発事故が起きたらどこに逃げるんですか?大島地区には派出所しかないし、
救急車も一台だけ。漁で海に出ているから分かるけど、防潮も壊れた消波ブロッ
クの上に更にブロックを積んでいるだけ。遠浅のここで津波が来れば、15mは優
に超す。どこが安全なんですかと憤る。5月7日、時岡町長は町議会で「再稼働
への判断を」と求めた。(中略)
湾や岬が入り組む若狭湾は一大景勝地だ。警備員が立ちはだかる大飯原発への
トンネル入り口近くのPR館では、GWの行楽客相手に女性職員が映画を見せて安
全を訴えていた。だがこのままでは一基でも事故を起こせば漁業も観光もすべて
消滅するのだ。
┏┓
┗■4.菅前首相「脱原発」にまい進
| 消費増税政局に距離おく
└────茨城新聞5月29日号より抜粋
民主党の菅直人前首相は昨年9月の退任以来、消費税増税をめぐる党内対立と
は距離を置き、再生可能エネルギー普及に向け各地を視察するなど「脱原発」に
まい進している。在任中に打ち出したエネルギー政策の大転換に道筋をつけたい
との思いが強いようだ。(中略)
3月には自らが顧問を務める私的勉強会「自然エネルギー研究会」を発足させ、
ブログも開設。連日のように更新されており、脱原発関連の話題が多い。
一方、同僚議員との議論では"イラ菅"を爆発させることも。22日に開かれた民
主党有志議員による「脱原発ロードマップを考える会」では、性急な脱原発は電
力会社の破綻につながるとの指摘に猛然と反論。「日本航空だってつぶしてうま
くいった。電気が供給されれば(電力会社が)つぶれたって国民は困らない」と
主張した。(後略)
┏┓
┗■5.<テント日誌5/25(金)
| ―経産省前テントひろば258日目 稼働原発ゼロ20日目>
| パレスチナのライラ・ハリドさんがテントを来訪
| 福井・全国集会へ参加を!テントからの呼びかけ
└────
5月25日(金) 曇り一時雨
今日の午後、パレスチナのライラ・ハリドさんがテントを来訪。かつてパレス
チナの英雄としてパレスチナの民衆から慕われ、今もパレスチナ民族評議会議員、
同女性同盟議長として活動されているライラ・ハリドさんは、意外にも気さくな
おばさんであった。淵上テントひろば代表と足立正生さんの通訳で懇談。
そういえば最近の新聞で、イスラエルに囚われているパレスチナの人たちが監
獄で1000人を超える規模でハンストを展開し、最長70日間、死者まで出て
おり、それ故イスラエル当局は釈放に応じている、というようなことが報じられ
ていた。テントの集団ハンスト行動と比すれば、想像を絶する闘いである。パレ
スチナでは日常的にシットインの闘いが展開されているが、イスラエルの弾圧の
ために、とてもテントを張るどころではない、ということであった。
ライラさんからはアラブのマフラー「ハッタ」をいただき、テントからは鯉の
ぼりを差し上げる。
何度か報じているように、福井から呼びかけられる大飯原発再稼働絶対反対全
国集会に、テントひろばは再稼働に反対するすべての人々に呼びかけて全力で参
加することを決定している。
その呼びかけ文が作成され、参加申込書及び参加要項、振り込み用紙とともに近
日全国発送の予定である。
6月16日もしくは17日(開催日時・場所は5月29日の現地実行委員会で
最終決定)の全国集会に対して、15日もしくは16日夜出発のバスツァーで参
加すること、そして若い人達が1人でも多く参加できるよう往復のバス料金が3
000円であること、テントひろばが若干の負担をすることは前提として、多少
とも余裕のある方、また参加できない方にカンパをお願いすることが訴えられて
いる。なんとかたくさんの人たちでもって参加したいものだ。
昨日のテント日誌で、大飯の民宿での福島の女性達と地元の人たちとの交流に
ついて報告したが、実は、地元の人たちの中には、かって70年代に原発建設反
対運動を闘われたもう80歳近い方もおられたということを追加しておきたい。
反対運動が抑え込まれた後、原発反対運動は絶滅して数十年といわれてきた大
飯町で、沈黙を余儀なくされながら風雪に耐えてこられて、年老いて今再び頭を
上げられているということを聞くと、本当に感慨深いものがある。5・26の試
みはそのように深く大飯の中に染み込んでいるのだ。
福井市では、連日のように各県議と「住民と県議の意見を聞き合う会」が数十
人の参加で行われているそうだ。(Y・T)
大飯町に行っているQさんからの報告が届く。
こちら、電事連原発推進派、メガバンク、年収増加を期す原発関連労組、核燃
料などによる軍拡派が、おおい原発再稼働をもくろみ、「もうひとつの住民説明
会」の会場貸出を福島の人々の招請などの理由から突然拒否したことに抗議、拒
否された予定会場の中にテントを張っています。
これで4日めとなります。おとといからは、おおい町議会議長宅に、Uさんは街
頭宣伝車とトラメガでおしかけ辞意を迫った。昨日も大阪からきたミュージシャ
ンと出かけて、夕刻、小浜市での前段集会で、たんぽぽ舎からかけつけたTさん
から辞意表明の報を聞いた。ひとしれず働くひとのことは報道されないものです
ね。とりあえず、おおい町総合運動公園より (Q)
(註)大飯町議会議長は、あの全員協の後の記者会見のあまりの酷さ(ユーチュ
ーブで流された)に抗議が殺到し、町役場内、町議員の間からも批判が出、再稼
働同意問題が一段落したら議長を辞任すると示唆した、というもの。
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