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たんぽぽ舎です。【TMM:No1452】
2012年5月11日(金) 地震と原発事故情報
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.『原発ゼロでも停電ない』
   火力・水力はもちろん、活用できる供給源がこんなにある。
                      (AERA 2012.5.14より)
★2.今も人が住めない100を超える廃村の名前が刻まれている。
   「チェルノブイリ、まだ被害渦中」日本ペンクラブが視察
                  (5月3日 朝日新聞デジタルより)
★3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 ◇「大飯原発、今なぜ再稼働? ~ふくいにあつまろう~」5月12日、福井
 ◇正しく知って子どもを守ろう!『放射能って何!?』5月13日、我孫子市
★4.新聞・雑誌から
 ◇太陽が冬眠しそうだって聞いたけど。「活動が低下し、地球が寒くなる
  可能性もあるよ」(5月9日 朝日新聞「ニュースがわからん!」より)
 ◇業務用契約変更で割安に 東電 また説明せず
                  (東京新聞 5月11日号より抜粋)
 ◇電力需給検証委の問題点 「原発ゼロ」前提覆す 再稼働ありきの議論
                  (東京新聞 5月10日号より抜粋)
━━━━━━━
◇5月13日(日)反原発自治体議員・市民連盟の総会の記念講演、元スイス大使
 村田光平さん『なぜ今再稼働か、その裏にあるものは』、参加歓迎。
 http://www.tanpoposya.net/main/index.php?id=1089
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.『原発ゼロでも停電ない』
 │   火力・水力はもちろん、活用できる供給源がこんなにある。
 └────(AERA 2012.5.14より)
 
 原発が再稼働しないと、電力は足りないのか。枝野幸男経済産業相は1月に
断言していた。「原発ゼロでも、電力使用制限令を出さずに夏は乗り切れる」
 ところが4月に、姿勢が一変。「電力制限令を出さずに乗り切りたいが、最
終判断できる段階ではない」
 
 政府がこんな姿勢では、企業はたまらない。大口の消費者であるJR西日本
はこう話す。「夏の電力の需給状況について不確定な要素があるので、現時点
では具体策は考えられない」(中略)
 
◇「火力発電所が休眠中」大飯原発ほぼ2基分の電力あり
 
 --(関電)実は休眠中の火力発電施設を持っている。この施設を再稼働さ
せれば、出力236万キロワットの大飯原発3、4号機を稼働させた場合の約83
%を出力できる。
 その1つが、大阪府岬町の多奈川第二発電所1、2号機。(中略)岬町は今
年2月、「雇用なども含め町の活性化につながるし、電力の安定供給の観点か
らも再稼働は必要」と関電に要請したが、「設備の大幅な取り換えなど再稼働
には3年程度かかる」と却下。
 
◇「駄々っ子のようだ」関電側のデータがコロコロ変わる。信用を疑わせる
 
 さらにもう一つ、京都府宮津市には宮津エネルギー研究所1、2号機もある。
(中略)宮津市も昨年4月、「約160人程度の雇用が生まれ、税収増も見込め
る」などとして再稼働を求めたものの、施設の老朽化などを理由に関電に却下
された。(中略)この姿勢に広瀬隆氏は憤る。「夏までには3カ月ある。普通
の企業ならば、休止プラントの整備にとりかかり、必死になって稼働させる」
 さらに、関電側から出されるデータが「コロコロと変わっている」(広瀬氏)
ことも、信用性を疑わせるという。(中略)
 
◇「揚水発電と融通を活用」揚水発電はピーク需要に備える技術
 
 関電には「前科」もある。福井県にある高浜原発3号機が2月20日に停止し
た際、電力需要を2665万キロワットと見積もったのに対して、供給力は2
月平均で2412万キロワットしかないと強調した。
 ところが蓋をあけると、需要は最大でも2578万キロワットにとどまり、
逆に供給力は2730万キロワットもあった。(中略)
 揚水発電ははピーク需要に備える電力を調整する技術だ。低い場所にあるダ
ム湖にためられた水を、夜間の余剰電力で高い場所のダム湖にくみ上げておく。
昼間に電気が必要になったときは、この水を下に流して発電する仕組みだ。
(中略)この揚水発電の供給力を232万キロワットにすぎないとみるが、
ISEPは465万キロワットと算定している。(中略)
 
◇他社受電という方法ものあるのに・・・
 
 エネルギー問題に詳しい富士通総研の梶山恵司主任研究員も関電を批判する。
「広く、薄く原発以外の余剰電力をかき集めようという知恵や工夫が見られな
い」(中略)「他社からの電力の買い取りを入札制にし、応札のあった安いも
のから順にすべて買い取ることを約束すれば、かなりの量を集められるはず」
と梶山氏はいう。(後略)
 
(メルマガ編集部・柳田---揚水発電、関電の大ウソについて、
 水をくみ上げるための「夜間の火力」は余っている。原発の電気でなくてい
 いのだ。この揚水発電の約200万kWを隠しているのが関電だ。そのインチ
 キを分かっていながら黙認しているのが、民主党政権である。
 結論=関電管内の電気は【原発なしで】足りる。
 プラス、自家発電や他社からの融通を入れればおつりがくる。)
 
 
┏┓
┗■2.今も人が住めない100を超える廃村の名前が刻まれている。
 │   「チェルノブイリ、まだ被害渦中」日本ペンクラブが視察
 └────(5月3日 朝日新聞デジタルより)
 
 日本ペンクラブの理事ら8人は4月中旬、チェルノブイリ原発事故の影響を
旧ソ連ウクライナなど現地で視察した。「福島と子どもたちの未来を考えるた
め」という。25日に会見した浅田次郎会長は「処理作業にはキリがない。絶
望的だ。大人は未来に責任をもたないといけない」と話し、原発反対を改めて
表明した。
 ペンクラブは昨秋「脱原発を考える集い」を開き、今春は福島を訪れ、大飯
原発再稼働に反対する声明も出している。森絵都理事は「原発事故から26年
たったチェルノブイリに教えを請う気持ちで行ったが、まだ被害の渦中だとい
うことがわかった」と話す。
 原発から30キロ圏内には検問所を通って入る。視察当時は、毎時5~6マ
イクロシーベルトだった。原発の放射性物質を封じ込めるシェルターは、コン
クリートに亀裂が入っていたという。新たなシェルター造りや廃炉の管理のた
め、今も常時3千人が作業をしている。
 報道によると新たなシェルター造りの建設費は約1620億円。欧州各国に
よる基金に頼り、地元の雇用が創出されてもいるという皮肉な状況だ。中村敦
夫理事は「原発は経済のためと言う人がいるが、逆の意味の冗談ではないか」。
 原発から約17キロにある公園内の記念碑には、今も人が住めない100を
超える廃村の名前が刻まれている。中村理事は「広大な森の除染は不可能だと
証明されている。日本は森と山の国だ」と心配を隠さない。
(中略)ウクライナの首都キエフの内分泌研究所によると、「胎内被曝(ひば
く)した子どもの7歳検診では、健康児は2.5%しかいなかったという。
(後略)
 
 
┏┓
┗■3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 └────
 
◇「大飯原発、今なぜ再稼働? ~ふくいにあつまろう~」
 
 大飯原発3、4号機が、福島原発の事故についての知見を生かした安全性の
 確保もなく、また電力需給についての正確な情報も知らせられないままに、
 再稼働されようとしています。私達は、動植物などの自然、人々の命と健康
 や生活をかえりみない性急な動きに大きな危惧をいだいており、この再稼働
 を進める動きに異を唱える集いを開くことにしました。
 
 日時:5月12日(土)13:00~ 集会後パレード、交流会(500円)
 場所:福井市中央公園
 主催:ふくいにあつまろう実行委員会
 賛同団体:サヨナラ原発福井ネットワーク、鎌田慧の話を聞く会、福井原発
 訴訟準備会他
 連絡先 :090-7083-8921(若泉)
 呼びかけチラシは下記を見て下さい。
 http://www2.interbroad.or.jp/shimada/denuclear.html
 
 
◇あびこ福祉まつり~正しく知って子どもを守ろう!~
 『放射能って何!?』
 
 日時:5月13日(日) 10:30~12:00
 場所:アビスタ 2F 第1学習室(我孫子地区公民館)
 講師:原田裕史氏
 費用:無料
 <お問合せ> 090-3521-0274 三澤
 
 
┏┓
┗■4.新聞・雑誌から
 └────
 
◇太陽が冬眠しそうだって聞いたけど。
 「活動が低下し、地球が寒くなる可能性もあるよ」
          (5月9日 朝日新聞「ニュースがわからん!」より)
 アウルさん:太陽が冬眠しそうだって聞いたけど。
 A:そうなんだ。太陽の活動が低下して地球に届く光のエネルギーや磁力な
  どが弱まり、まもなく地球の気温が低下する可能性があるといわれている。
 
 ア:初めてのことなの?
 A:いや。1650年ごろや1800年ごろ、地球は「小氷期」に入ったが、やはり
  太陽の冬眠が原因だったといわれている。
 
 ア:小氷期(しょうひょうき)?
 A:太陽活動の低下が30~70年続いたんだ。ロンドンのテムズ川が凍結
  した絵が描かれたり、京都の桜の開花時期が遅くなったりした。日本では
  20世紀後半より気温が約2度低く、世界も0.5度低かった。
 
 ア:どうして起きるの?
 A:詳しくはわかっていないけれど、太陽の磁場や表面の黒点の数に関する
  異変が関係しているらしい。(後略)
 
 
◇業務用契約変更で割安に
 東電 また説明せず マンション管理組合が抗議
                  (東京新聞 5月11日号より抜粋)
 東京電力による大口需要者向けの料金が四月一日から値上げされた問題で、
一般的な「業務用電力」から、夜間料金が安い「業務用季節別時間帯電力」に
契約変更すれば割安になるケースがあるのに、東電側が一部の大口需要者に対
して十分な説明をしていなかったことが分かった。
 
 大口需要者のマンション管理組合の一部が東電に抗議したことから発覚した。
「季節別時間帯別」は、昼間より夜間の料金を低く設定する一方、夏季の午後
のピーク時を割高にする制度。マンションは廊下の照明など夜間の使用が多く、
安くなりやすい。契約変更を認められたある管理組合の場合は、前年比約5%
の削減になるという。
 東電側は管理組合に対し、説明不足を認め、三月にさかのぼって「季節別時
間帯別」に契約変更することに応じた。値上げ前の三月三十一日付で一年間の
契約変更をしたため、来月三月までは値上げ前の旧料金設定となる。他のマン
ション管理組合なども同様の要求をすれば、更にさかのぼっての契約変更が認
められる可能性がある。(後略)
 
 
◇電力需給検証委の問題点
 「原発ゼロ」前提覆す 再稼働ありきの議論
                  (東京新聞 5月10日号より抜粋)
 政府は十日、電力会社の今夏の需給見通しが妥当かどうかを点検する需給検
証委員会(委員長・石田勝之内閣府副大臣)の第五回会合を開き、需給予測の
最終報告書案を議論した。検証委の事務局は会合で電力不足が深刻だと主張し
ている関西電力の需給見通しについて大飯原発3、4号機(福井県おおい町)
を再稼働した場合「電力不足はほぼ解消される」との試算を参考値として提示
した。
 
 「原発ゼロ」で今夏を乗り切れるかどうかを見極めるのが議論の前提条件
だったが、事務局が委員の求めに応じて原発の供給力を見込んだ試算を提出、
政府の再稼働方針を「後押し」する形となった。(後略)
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