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たんぽぽ舎です。【TMM:No1429】
2012年4月21日(土) 地震と原発事故情報
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.「関西地方は原発ゼロでも
    真夏に電力不足は起こらない みんな安心して!!<上>
              (週刊朝日2012.4.27号 緊急寄稿 広瀬隆)
★2.イベントのおさそい(場所・スペースたんぽぽ)
◇4月23日(月)18時半開場「ふくしま集団疎開裁判の最新情報」
◇4月24日(火)夜、上映会『3・11日常』(監督・わたなべりんたろう)
★3.肥田舜太郎医師に聞く「内部被ばく無視の歴史」
    源流は米の軍事研究。ICRP基準に受け継がれ
              (4月21日 東京新聞・こちら特報部より)
★4.<テント日誌4/18(水)―経産省前テントひろば221日目―>
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.「関西地方は原発ゼロでも
 │    真夏に電力不足は起こらない みんな安心して!!<上>
 └────(週刊朝日2012.4.27号 緊急寄稿 広瀬隆)
 
 昨年、私は週刊朝日の連載誌上で、日本の電力会社すべて、原発ゼロでも電
力不足にならないことを実証したが、おかしなことに、今年に入ってから、福
井県の大飯原発を再稼働させようと目論む関西電力(関電)が、「2012年夏に
2010年並みの猛暑であれば、原発ゼロの場合に25%の電力不足が起こる」と主
張して、これをいい加減な経済関連記者が引用して、電力不足を煽(あお)り
立ててきた。
 
 そのため、関西地方の企業は、「電力不足では節電に追いまくられて、企業
が成り立たない。国外脱出も難しい。原発は危険で信用ならないが、背に腹は
代えられない。原発を少し動かしてもらおうか」といった間違った方向に誘導
されてきた。また一般消費者でも、似たような気分に追い込まれる人さえい
る。しかしこの数字は、関電が流してきたデマである。原発資産を守りたいが
ために、関電は無理やり夏の電力不足予測を作り出している。その嘘にだまさ
れてはいけない。
 
 そもそも25%の電力不足というデマを飛ばしてきた関電の化けの皮がはがれ
て、3月12日に関電が出した「第2回大阪府市エネルギー戦略会議ご説明資
料」では13.9%不足に激減した。このように数字が減るのを見るだけで関電が
詐欺師であることは明確だ。この計算には、真夏の最大電力需要の規定にその
詐欺の手口が潜んでいた。昨年夏に関電が想定した最大電力需要は、3037
万キロワット(kW)であった。しかしこの数字は、関西でも気温が42度を越える
というトテツモナイ嘘を元にはじき出された数字であって、実際に、関電管内
での2011年夏の最大電力需要は、大阪市で35.6度となった8月9日の2784
万kWでしかなかった。3037-2784=253万kWも過大に電力需要を見
積もって、消費者に脅しをかけてきたのだ。関電が再稼働しようとしている大
飯原発3、4号機は、118万kW×2基=236万kWなのだから、どれほど悪
質な最大電力需要の想定をしてきたかが分かる。
 
 そして今年の25%電力不足というデマは、昨年よりひどい大嘘の最大電力需
要3138万kWという、あり得ない想定をして、電力不足を煽った結果であっ
た。なぜなら一昨年の猛暑でさえ、8月19日午後3時に記録した3095万kW
であった。加えてこれは偏西風の蛇行による数十年に一度の異常気象が原因で
あった。そこで関西地方の自治体と企業から大きな批判を受けて、今夏は昨年
の最大需要2784万kWを想定することになったために、25%電力不足が一気
に13.9%不足に落ちたわけである。だが、4月10日に関電が出した「第5回大
阪府市エネルギー戦略会議ご説明資料」では、去年並みの電力使用量であれば
7.6%の不足であるとしている。つまり13.9%不足からさらに減少した。数字
がコロコロ変わること自体がおかしいのだ。
 
 次のトリックは動かせる火力発電所を関電が動かさないところにある。
7.6%不足の計算で、関電は火力を1472万kWとしているが、多奈川第二1、
2号機と、宮津エネルギー研究所1、2号機の火力、合わせて195万kWを長
期休止中として整備をしない。・・・・・(次号に<下>を載せます)
 
 
┏┓
┗■2.イベントのおさそい(場所・スペースたんぽぽ)
 └────
 
◇ふくしま集団疎開裁判の最新情報
 「仙台高裁(二審)の勝負の分かれ目は矢ケ崎意見書(4)の評価で決まる」
  ~いま一番早急にやらねばならないことは
    子供たちを集団疎開させることです~
 
 日時 4月23日(月曜日) 18 時45 分開演 (18 時半開場)
 講師とテーマ
  矢ケ崎克馬さん(琉球大学名誉教授) <2つの意見書について>
  柳原敏夫さん(疎開裁判弁護団 弁護士)<裁判の現状、意見書の意義>
 参加費 800 円(学生400円)
 場所 スペースたんぽぽ(千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4階)
 ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
 矢ケ崎さんは一審のときから、チェルノブイリと比較した郡山の子供の置か
 れた状態を詳しく証言しました。高裁に対しては、新たなデータ(健康被害
 の可能性を示すデータ、甲状腺のしこりと嚢胞)を加えた意見書(4)を提
 出しました。
 
 矢ケ崎さんがこの意見書(4)を解説します。柳原弁護士は高裁で逆転判決
 を勝ち取るために市民に何ができるか説明します。
 是非ご参加ください。(企画担当・たんぽぽ舎ボランティア 冨塚元夫)
 (4/29(日)に裁判報告会が開かれます。
  詳しくはHP でhttp://fukusima-sokai.blogspot.jp/
 
 
◇上映会『3・11日常』(監督・わたなべりんたろう)
 
 日時 4月24日(火)19時開始(18時45分開場)
 参加費 1000円
 場所 スペースたんぽぽ(たんぽぽ舎4階)
 主催 いろりばた会議
 
 【わたなべりんたろう監督の言葉】
  4月末に物資支援及びボランティアで南三陸に行き、そのときに被災地の
 様子は映像で収めきれないが何かできないかと思い、ツイッターで知った長
 年に渡って反原発の活動を一貫しておこなっている京都大学原子炉実験所の
 小出裕章助教を中心にしたドキュメンタリーを制作することにしました。
 
  小出助教を取材撮影しましたが、見切り発進だったのでフリーペーパーで
 知ったクラウドファウンディング(ネットで資金を募る方法)で資金を調達
 しました。他に、水野美紀さん(3月に被災地でボランティア活動をおこな
 う)、ソウルフラワーユニオンの中川敬さん(阪神大震災と同じく、被災地
 でボランティア演奏をおこなう)、高橋健太郎さん(3.11以降、従来の音楽
 関連から変わり、原発/放射能関連のツイートを多く発信)、19才~22才の
 若者ハンスト(経済産業省前で10日間おこなう)も取材撮影して完成させた
 ドキュメンタリーです。
 
  100名以上の方々の協力をいただき完成させることが出来ました。音楽に
 ソウル・フラワーユニオン、ミト(クラムボン)の音楽などを許可をいただ
 き使用しています。年末の池袋での上映以来の上映の機会をオーディトリウ
 ム渋谷でいただき少しでも多くの方に観ていただけたらと思っています。
 
 監督・わたなべりんたろう:ライター/「ホットファズ」「ハングオー
 バー」公開署名活動、「週刊朝日」映画欄の星取評など)
 上映時間/81分
 公式Web http://www.311everydayliving.com/
 
 
┏┓
┗■3.肥田舜太郎医師に聞く「内部被ばく無視の歴史」
 │   源流は米の軍事研究。ICRP基準に受け継がれ
 └────(4月21日 東京新聞・こちら特報部より)
 
 「ICRPの基準など信用できない。その原点は、広島・長崎の被爆者を調
べたABCCの調査にあるからだ。内部被ばくを考慮しない、うそぱっちの内
容だった』。肥田医師は戦後一貫して、そう訴え続けてきた。
 1945年8月6日。当時、28歳で広島陸軍病院の軍医だった肥田医師は、広島
市中心部から7キロほど離れた戸坂村(現在は同市戸坂町)で爆風に吹き飛ば
された。(中略)
 多数の負傷者を治療するうち、爆心地から離れた場所にいた人々が突然亡く
なるという不可思議な現象が始まった。(中略)
 肥田医師たちは当時、内部被ばくのことを知らず、そうした症状を「入市被
爆」と名付けた。生き延びた患者の間にも、ある日突然体がだるくなって動け
なくなる「ぶらぶら病」が多発した。
 「こうした健康被害が『内部被ばく』で説明できると知り、長年の疑問が解
けたのは30年後。米国の(アーネスト・)スターングラス博士の研究に出会っ
てからだった)と肥田医師は語る。(中略)
 ABCCの真の狙いは原爆の殺傷能力を調べることだったと肥田医師は語る。
治療は一切せず、被爆者の体液や組織を採取。亡くなると、遺体の臓器を取り
出し、米陸軍病理研究所に送った。(中略)
 
 「低線量内部被ばくによる健康被害は数年後に出てくる。治療方法はまだ見
つかっていない。だからこそ政府が予算を組み、原爆医療をしてきた人たちを
中心に、大学医学部に拠点を設け、被ばく者を受け入れる態勢を整えなければ
いけない」
 
┌─デスクメモ──
│ ABCCは1975年に財団法人・放射線影響研究所になる。その元理事長、
│故重松逸造氏はチェルノブイリ事故で国際原子力機関(IAEA)の調査団を率
│い、放射能の健康影響は認められないと報告。ベラルーシなどの代表から強
│く抗議された。フクシマはどうか。事実を埋もれさせてはならない。(牧)
 
 
┏┓
┗■4.<テント日誌4/18(水)―経産省前テントひろば221日目―>
 │   全国に広がりゆく連帯の輪
 │   明日19日は澤地久枝さん&鎌田慧さん、山内徳信議員がテントへ
 └────( Y・T )( Q記 )
 
 4月18日(水) 曇り時々晴れ 夜一時雨
 
 集団ハンスト行動は2日目を迎える。ハンスト者たちはまだまだ元気で、
ピンピンしている。午前中に嫌がらせか悪罵を投げつけてわめき立てていた者
がいたが、順調に2日目へと。
 東京新聞は一面に写真入りで昨日の記者会見の模様を伝えていた。昨夜の
NHKの21時のニュースでも3分間ほど放映したそうだ。他の新聞、TVは
どうだったのだろう。
 今日のハンスト参加者は12名、うち6名が終日テントの前で座り込み、自
宅でハンストという連帯の輪は広がり、長崎、愛知などからも申し込みが届い
ている。昨日48時間ハンストを宣言した服部議員は、国会活動を行いながら、
ハンストを貫いている。
 さらに多くの方がハンストに参加されるよう呼びかけたい。とくにテント前
で終日座り込みながらの参加者を求めたい。集団としてテントの前でハンスト
行動という、可視化された”意思の塊”ということが重要なのだから。
 明日(4/19・木)には、11時頃に1000万人署名呼びかけ人の澤地
久枝さんが鎌田慧さんと激励連帯でテントを訪れる。少し後には沖縄選出の衆
院議員の山内徳信さんが来られるそうだ。なんとかその時に多くの方がテント
に参集されてミニ集会ができれば・・・。    ( Y・T )
 
<大飯原発監視テントから>
 4月18日水曜日再稼働阻止大飯監視テントより
 ようやく晴れ上がった素晴らしい日和。原発目指して歩く。あの有名な海水
浴場から丘にのぼり、金網ごしにうえから覗く。ひとけのない海辺にはカワウ
ソが、丘の上には鹿が二頭。そんな自然の気配の葉むらごしに原発の屋根か別
の建築物の屋根か白く田の字がたにのぞかれる。原発さえなかったら豊穣の海
が約束されたのに。
 今日、福井県原子力安全調査委員が大飯町役場にくるという。関西電力から
2500万円もらっている連中だ。26日には経済産業省副大臣がくる。生態系を破
壊することで金を動かす金色夜叉たちが公然と横行する野蛮な政権。1日も早
く再稼働阻止、脱原発を断行せねば、緩慢なる大量殺人は終わらない。
テントに結集を!                     ( Q記 )
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