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ニュークレール情報板
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1411】
2012年4月5日(木) 地震と原発事故情報
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.原発再稼働の動きに全力で反撃しよう!
    ごまかしの「政府暫定基準」にNO!
    再稼働をゴリ押しする官僚の作文にだまされない
★2.浜岡原発ツアーのおさそい 4月14日(土)・15日(日)
     東海地震の真っただ中の浜岡原発を心配する     (柳田真)
★3.新聞・雑誌より
◇(4月5日 東京新聞)「政府や東電の姿勢に問題」─がれき問題
  国際原子力機関の基準は100ベクレル、日本の8000ベクレルは80倍の異常
★4.イベントのおさそい(主催・スペースたんぽぽ)
◇4月10日 午後6時45分より、“長期化する低線量被ばくにどうむき
 あうか?”~チェルノブイリの経験を活かす~
★5.<テント日誌 4/1(日)―経産省前テントひろば203日目―>
━━━━━━━
サクラ調査の実地講習(2回行います)
 4月6日(金)13時~15時半、4月7日(土)10時~12時半
 場所 東大・小石川植物園(入園料330円)【TMM:No1410を参照下さい】
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.原発再稼働の動きに全力で反撃しよう!
 │   ごまかしの「政府暫定基準」にNO!
 │   再稼働をゴリ押しする官僚の作文にだまされまい
 └────
 
 野田内閣は世論の反対をいかにごまかして突破するかの作戦を立てて4月3日
の四人会議(首相ほか3大臣)では「判断を先送りし慎重に議論を続けていく
方針」と報ぜられたが、なんと、翌日には「枝野経産大臣を福井県に派遣して、
大飯再稼働を8日に福井県知事に要請する」と来た。
 東京新聞ですら4月4日朝刊で、「前のめり世論許さず─脱原発強まる包囲
網─政府、次は夏に照準」と報じたが、原子力推進勢力の再稼働にかける執念
は並々ならぬものだ。
 
 政府の暫定基準案はひどい。経産省と原子力安全・保安院(実態は不安院)
の面目躍如の作文だ。格納容器の圧力を下げるベント(放射能を大気中へ出す
こと、本来は国民に泣いてお詫びしてやるべきこと)の時に、放射性物質を取
り除くフィルターの設置を除外している。世界の原発ではほとんど設置されて
いて常識なのに、日本ではそれを設置せず再開を急ぐという。また、免震重要
棟は福島事故の時に重要性を発揮した─これがなかったら、あの事故の対策活
動は難しかったのに、それがない大飯原発にも伊方原発にも求めていない。こ
れでは事故のとき対応できない。電源車を配備しても地震で道路がメチャメ
チャになるから実際には機能しない可能性が高い。その他、政府の再稼働暫定
基準は何ら「安心」を与えない。
 
 枝野経産大臣の発言にだまされまい。国民をごまかして強行突破するための
発言。時折"よい事"を言うので、つい本質を見誤ってしまう善意の人が多いが、
放射能が大量に放出され事態が悪化し続けていた事故当時、彼は何度もこう
言った、「直ちに影響はありません」。公式の場で伝えられるものには、予想
とも報告とも違う、原発推進側に都合のいい「話」が含まれる事を忘れてはい
けない。
 
 滋賀県知事は「理解不能」と発言している。福島原発の事故の原因究明がで
きていないのに、なぜ対策がとれるのか。論理的に理解できない、と再稼働へ
反対の姿勢を示している。
 
 東京で、大飯原発、伊方原発で、反撃が広まっている。4月3日、4日、5日と
多くの集会や官邸前抗議行動が取り組まれている。大飯原発の関西や、伊方原
発の四国・中国・九州の反対の運動も広まっている。これらの声と連携し再稼
働をなんとしても阻止しよう! ハガキを出そう。メール・FAXを送ろう。
官邸前緊急アクション(4月6日(金)18:00~)や4月11日(水)のデモに参加しよう。
 
 ◇(4月5日 東京新聞より抜粋)
  フィルターや免震施設除外 早期再稼働へ政府暫定基準
 政府は四日、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働問題
 で、格納容器の圧力を下げるベント(排気)時に放射性物質を取り除くフィ
 ルターの設置など時間がかかる対策は、再稼働の是非を判断する暫定基準に
 含めない方針を固めた。非常用電源車の配備や建物内の浸水対策などが進ん
 でいる事を強調し、フィルターなどは中期的に取り組むことを説明すること
 で、理解を求めていく。(後略)
 
 
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┗■2.浜岡原発ツアーのおさそい 4月14日(土)・15日(日)
 │   東海地震の真っただ中の浜岡原発を心配する
 └────
 
 浜岡を第二のフクシマにしないためにできることをやろう。4月14日(土)
に浜岡原発を考える静岡ネットワークの総会と広瀬隆氏講演会が開かれます。
 
 たんぽぽ舎と浜岡原発止めよう関東ネットワークは10年来この総会に応援
参加して(メンバーの何人かが会員にもなっている)、総会を盛り上げる一躍
を担ってきました。また、総会あとの講演会も好評で、今年は『第二のフクシ
マ、日本滅亡(朝日新書)』の著者・広瀬隆氏の講演です。ワゴン車(8人乗
り)1~2台で参加して、夜は交流会、二日目(日曜)は浜岡原発の見学会等
で、夕方東京に戻ります。
 いっしょに参加できる方はご連絡下さい。申し込みはお早めに。
 締切り4月9日(月)まで。連絡先・たんぽぽ舎(実行委員長・杉嶋拓衛)
 
 目的 浜ネットの総会参加、広瀬隆氏講演会、浜岡原発の見学
 日時 4月14日(土)あさ7時半 JR品川駅 高輪口の交番を目印に集合
 費用 1泊2日(朝食つき)9,500円(車代含む)
 主催 たんぽぽ舎(電話 03-3238-9035)、浜岡原発止めよう関東ネット
    ワーク(電話 054-271-7302、FAX 054-271-7339)
 
 
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┗■3.新聞・雑誌より
 └────
 
◇「政府や東電の姿勢に問題」─がれき問題
  国際原子力機関の基準は100ベクレル、日本の8000ベクレルは80倍の異常
            (4月5日 東京新聞より、文・青木 清さん)
 
 東日本大震災で発生したがれきの受け入れがなかなか進まず、これに反対す
る住民をエゴだと避難する声が目立つ。しかし、政府や東京電力の姿勢にこそ
問題があるのではないか。
 国際原子力機関(IAEA)の基準では、放射性セシウム濃度が1キログラムあ
たり100ベクレルを超えるものは放射性廃棄物処分場に封じ込めるべきであ
るとされている。にもかかわらず今回、政府は、その八十倍の八000ベクレ
ルまで、一般の処分場に埋め立ててよいと基準を変えた。
 この基準変更についての徳島県などの疑問に対して、政府はきちんと答えて
から、受け入れを要請すべきであった。群馬県伊勢崎市では、焼却灰を埋め立
てたところ、放射性セシウムが水に溶け出し、排水基準を超えたという。これ
らの点に関し、丁寧で明確な説明もなく、どうして住民に理解を得られよう。
 また、事故当事者の東電は高みの見物だ。原発から放出された放射性物質は、
もう誰のものでもなく、東電とは無関係と考えているのだろうか。あれは「無
主物」だとのたわごとが、世間に通用するはずはない。
 放射能と東電との絆は無害となるまで何万年も続くと覚悟すべきでだ。受け
入れ先で発生する焼却灰やフィルターなど放射能が濃縮されたものは、東電は
引き取り、処理すべきだ。
 仮に焼却施設が放射能で高濃度汚染されても、知らぬ顔で押し通すつもりだ
ろうか。日本を代表する一流企業としての自負があるなら、最終的な責任を進
んで引き受けるのが当たり前と思う。(東京新聞ミラー4月5日より抜粋)
 
 
┏┓
┗■4.イベントのおさそい(主催・スペースたんぽぽ)
 │  “長期化する低線量被ばくにどうむきあうか?”
 │   ~チェルノブイリの経験を活かす~
 └────
 
 とき  4月10日(火) 午後6時45分より
 ところ スペースたんぽぽ(千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル4階)
 参加費 800円(学生400円)
 講師  吉沢弘志さん(埼玉大学講師、市民ネットワーク千葉県政策調査室
     スタッフ)
 企画担当 たんぽぽ舎ボランティア 冨塚元夫
 
  吉沢さんはちょうど10年前の2002年4月4日にたんぽぽ舎で第62回いろりば
 た会議の講師として講演されました。ほかに二人の講師がおり、山崎久隆
 さんと望月彰さんでした。
 
  講演の題は「チェルノブイリ17年目の現在」でした。1990年から「チェル
 ノブイリ救援募金」を立ち上げ、その代表として1991年から2002年まで主に
 ベラルーシに20数回行かれました。また「学校では放射線の影響で、小ども
 の視力・体力が低下し、45分授業が40分になった。一般の民衆が情報を知る
 ことができない状況の中で、事故が起きてまず逃げたのは政府の役人、医者、
 学校の先生だった。…」と話されました。フクシマでもまさに同じことが起
 きているのは本当に残念です。“歴史はくりかえす。最初は悲劇として、二
 度目は喜劇として。”と、カール・マルクスは言いましたが、私は二度目も
 悲劇だと思います。
 
  その後、2006年にチェルノブイリ救援活動を一旦終了し、改憲阻止活動に
 重点を移します。その後市民ネットワーク千葉県のリーダーとして、習志野
 基地パトリオットミサイル問題、沖縄基地撤去運動、教科書問題等幅広く市
 民活動を行っています。そして昨年の3・11以降はその経験を生かして千葉
 県を中心として、再び低線量長期被ばくの危険性を訴えています。もう一度
 たんぽぽ舎に来ていただいて、10年前の講演会に参加した方々も交えてフク
 シマをどうしたらよいか、講演・討論していただきたいと思います。
 
 
┏┓
┗■5.<テント日誌 4/1(日)―経産省前テントひろば203日目―>
 │   「原発いらない福島の女たち」発記者会見と
 │    かんしょ踊りワークショップ
 └────
 
天気晴れ。もう春だと思い、思い切ってコートを脱いで来たら、まだ少し肌寒
いですね。それでも太陽の高さが以前と異なり、太陽光パネルに直射日光が当
たる時間が延びました。今までは「霞が関コモンゲート」の高層ビルで遮られ
ていたのが、いつの間にか高層ビルの上を太陽が通るようになっています。
 
 今日は「原発いらない福島の女たち」のリレーハンスト=断食の記者会見が
13:00からテント前で行われました。13時にはIWJのインターネット中継も入り
ました。(録画を http://www.ustream.tv/recorded/21511246 で見ることが
できます。)
 
 30名ほど集まった聴衆に対して「原発いらない福島の女たち」の椎名さんの
挨拶から始まり、黒田節子さんのハンスト宣言。福井県で抗議の断食を開始し
た僧侶中嶌哲演さんに続く、全国的な断食をおこなう由。更に椎名さんから福
島の状況の説明。「経産省前テントひろば」も八木さんから「4閣僚による判
断」が行われたら即断食による抗議を行う発表がありました。
 ハンストというと、ハードなイメージがありますが、全国の多くの人に抗議
の意を表して欲しい願いが込められています。基本0時から24時までの「断
食」をリレーで5月5日まで繋ぎます。
 参加の表明はsecchan@amail.plala.or.jpまで電子メールでお願いします。
すでに、全国から多くの参加表明が行われています。5月5日までつなぐ為には
4月後半の参加者が求められています。
 ハンストのアピール文や経過などは「未来を孕む女たちのとつきとおかのテ
ントひろば行動」のブログ http://totukitouka.info/blog/ でご覧になるこ
とができます。
 
 記者会見の後は、経産省前テント前の歩道を使い「かんしょ踊り」のワーク
ショップが行われました。その後15時半ころ、警察車両が集まり右翼団体の襲
来が予想されましたが、何事も無く17:50には警察も撤収しました。警察の担
当者も何もなく「ほっとした」とのこと。 (H.H)
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 桜は咲いても夜になると風が冷たい。でもテントはにぎわっている。
席をゆずっていただいてフランス人Fさんと日本人Oさんご夫婦と、原発を止
めることと世界の差別システムを改善することについて議論。まずは原発を止
めて世界の「原子力むら」に一撃を与えることが優先では? と。
さらにうれしい差し入れが二つも。沢山の紙袋を持ってマスクをした女性が現
れる。多摩市で市民運動をごいっしょしたSさんで、「イエローカード」や
「値下げ」マークが着いた沢山の食べ物を差し入れてくださる。寿司やおにぎ
りや肴を皆でいただく、原発反対派の多摩市A市長の奮闘を願いながら。お漬
物が日本酒にぴったり。
 さらにSさんはコンビニに通う度にパンや缶コーヒーやを買いこんでくれ、
明くる朝の朝食も大助かり。
 と、長身の若い男性が一升瓶を差し入れ。数週間前に話した大阪のM高校の
後輩Nさんが池田市の銘酒「呉春」。美味しい日本酒を皆で味わう。「原子力
は絶対に安全です」広告を関電が放送局に強要したローカル話しも折り込みな
がら。
 
 今宵も、大飯・伊方の再稼動を心配しながら、寒空に暖かい脱原発話しが盛
り上がった。 (K.M)
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