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たんぽぽ舎です。【TMM:No1308】
転送歓迎
◆ 地震と原発事故情報 その293 ◆
4つの情報をお知らせします(1月11日)
★1.原子炉の寿命 ―もともと20年、30年と言っていたのに―
(たんぽぽ舎 原田裕史)
★2.東電だけでどれだけ被曝労働者を出す積りか?
柏崎刈羽原発の定期検査―再稼働は、被曝労働者を激増させる
全炉廃炉にすべき (たんぽぽ舎・会員 近藤)
★3.<テント日誌 1/9(月)>
穏やかな日差しと色々な人達の暖かさに包まれて、今日もほっこり、
連休最終日1月9日(月)成人の日の経産省前テントひろば
― 経産省前テントひろば 121日目 ―
★4.読者から イベントのお誘い-3つ-
◆広瀬隆講演会「福島原発事故の真相と放射能汚染の恐怖」1月13日(金)
◆脱原発かわさき市民 学習会「原発3~5基分の電力が必要!
リニア中央新幹線は、本当に必要なの?」1月28日(土)
◆放射能災害対応特別講演とシンポジウム in FUKUSHIMA 1月31日(火)
★1.原子炉の寿命
―もともと20年、30年と言っていたのに―
たんぽぽ舎 原田 裕史
稼働40年の原子炉を廃炉にするという。もともとは30年と言っていなかっ
たか。
原子炉の工学的な寿命として圧力容器が脆くなる現象がある。鋼鉄は温度が
ある温度より低くなると脆くなる(脆性遷移温度と呼ばれている)。昔、船舶
が冬の海で簡単にこわれて沈没した事例がたくさんある。それで研究が進んだ。
原発のボイラーである圧力容器も例外では無く、温度が低いほど脆く壊れや
すくなる。作った当初は脆性遷移温度は氷点下なのだが、運転しているとだん
だん高くなってくる。
原子炉にはこの変化を知るために試験片が入れられていて定期的に取り出し
て脆性遷移温度も調べられているが、玄海一号などは摂氏98度となっている。
こうなると非常事に液体の水を入れると、脆性破壊を起こしそうである。
そのような危険な原発をまだ動かそうとしているのが現在の原発業界であり、
正気を疑う。即刻停止がふさわしい。
政府は運転延長を「例外」とするようだが、圧力容器用の試験片1つとって
も初期の予定を超えると試験片も足りなくなるので試験片の再利用などという
無茶な話も出てくる。そのような精神で原発事故など防げるはずもない。
最低限、初期予定よりは短期に廃止でなければ話にならないのだ。
★2.東電だけでどれだけ被曝労働者を出す積りか?
柏崎刈羽原発の定期検査―再稼働は、被曝労働者を激増させる
全炉廃炉にすべき
たんぽぽ舎・会員 近藤 福島県会津地方在住
今回の福島第一原発事故では、現場の作業員の数が非常に不足しています。
福島第二原発の作業員と柏崎刈羽原発の作業員を全て福島第一に動員したとこ
ろで人員が足りる筈もありません。自転車操業的に全国から作業員をかき集め
ている状況です。半ば騙し同然で、福島第一原発の事故現場に連れられて行か
れた作業員も沢山います。
そして、マスコミなどのインタビューを受けたりして作業現場の事を口外し
ない事、後から病気になっても損害賠償は請求しない・・・などの一筆を書か
されて作業に入っています。事故の一応の収束がつくまでのこれからの何十年
もの間、被曝しながら労働する作業員の数は慢性的、絶対的に不足するでしょう。
それだけでも非常に深刻な問題であるのに、さらに東電が柏崎刈羽原発で被
曝労働者になる作業員を確保するなんて事は許されざる暴挙です。
実際にこれだけの大きな「人災」を起こしてしまったのです。さらにこれま
での数々の事故隠蔽の実績、被曝労働や労働者不足の深刻さを考慮すれば、東
電は、原発を稼動させる権限など全くない筈です。東電は不用な柏崎刈谷原発
を安全に運転する対策などをこれからする余裕などある筈が御座いません。柏
崎刈羽原発は直ちに止めて、福島第一原発の廃炉を安全に推し進める方に全力
を尽くすべきです。
柏崎刈羽は、即時停止して廃炉が当然ですが、どんなに遅くとも、2012年の
春に稼働している2つの原子炉が、両方定期点検に入った時点で、二度と再稼
動させてはなりません。東電は今回、償い切れ無い事故を起こしてしまったの
ですから、何も言う資格はない筈です。
「次」は無い東電には原発を再稼動させる権限は絶対にないのです。国民も
この事を声を大にして訴え続けるべきです。
今まで電力会社のリーダー的存在であった東電が、率先して原発を撤廃し
て、それに習って他の電力会社も定期点検に入った原子炉から順次廃炉を決め
て全炉廃炉にする・・・それが、今回の原発事故を起こした電力会社の最低限
の義務でしょう。(勿論その前に停止せずに原発が大事故を起こしたら、東電
の役員も経済産業省の役人も全員切腹ものでしょう。)
東電は当然、率先して全炉廃炉にすべきです。東電にはそれ以外の選択肢を
挙げる権利は無い筈です。
★3.<テント日誌 1/9(月)>
穏やかな日差しと色々な人達の暖かさに包まれて、今日もほっこり、
連休最終日1月9日(月)成人の日の経産省前テントひろば
―― 経産省前テントひろば 121日目 ――
テントの泊まり担当だったこの日は5時迄不寝番をやり、朝7時に起床。三
連休最終日の霞ヶ関は、とてもよい天気。明け方はとても寒かったが、比較的
暖かく、今日もたくさんの人がテントに来てくれそうな気がする。寝袋と毛布
をたたみ、起きて行くと、5時に不寝番を交代したテントのウィリーネルソン
こと愛称Qさんが、すでに、朝ごはんの準備をしていた。私も見習い料理担当
としてお手伝いで参加し、三理塚の農家の方からいただいた野菜などを使って、
男二人で朝ごはんの準備。(料理と言っても、切るだけの男料理)
9時半くらいになって、第2テントの方にあさこハウスへのはがきを書きに
きたというKさんがやって来た。Kさんは女たちの座り込みに参加し、それ以
降もちょくちょくテントに来てくれていると言う。そこへたんぽぽ舎のHさん
も現れ、皆で楽しく朝食会。
杉並から、テントに初めて来たという女性が来られて、テントの中でたんぽぽ
舎のHさんに質問をしながら、熱心にメモをとっていらした。いつもながら女性
の方達の行動力と真摯な姿勢には頭が下がる。テントには、毎日いろいろな人達
がいらっしゃるが、必ずと言っていいほど、「また来ます」と言って帰って下さ
る。皆さん、テントの中で色々な人と話すことによって、何かしら答えらしきも
のを得て帰って行ってくれているのだと思う。テントの中で、泊まり服から、
着替えをしていると、外で「Qちゃ~ん」というかわいらしい声が。
テントのアイドル5歳のSちゃん。フランス人のパパと日本人のママと一緒に、
今年になって初めてのテントへの来訪。Sちゃんはテントの雰囲気を一瞬にして
和ませてくれる。本当に癒される。
座り込みをしていると、一緒に女たちの座り込みを手伝ったTさんがやって
来た。話を聞くと、3月11日に東京で開催を予定している脱原発イベントの
打ち合わせに参加をするために第2テントにやって来たと言う事。
国策の原発によって、福島の人達に損害を負わせたにも関わらず、1年経っ
ても相変わらず政府や県の対応は、子供達の命と被災した人達の生活を犠牲に
している。3月11日には、郡山市で県民大会が開催されるらしいが、くれぐ
れも、福島で被災され、政策によって犠牲にされて現在も苦しまれている人達
の事を第一に考えた政策を実現させるためのものになって欲しい。
昼間の時間帯は、テントの前の座り込みは人で一杯。比較的年齢が高い方達
が多い。
座り込みの中には、いつもテントに来て下さるご高齢の斉藤美智子さんの姿
もあり、いつものようにトラメガを使って、脱原発の必要性を演説されていた。
311以降に脱原発の運動に参加した私にとっては、それ以前からずっと原
発の廃止を訴えて来られた斉藤さんの「原発を止めることが出来ずに申し訳な
い気持ちでいっぱいです」という言葉は、非常に重く、心に突き刺さってくる。
福島のいわきから初めてテントに来たという30歳の男性の方も、テントの
中で話をされた後に、座り込みに参加し、座り込みをされている他の方達と熱
心に話込んでいた。
若い人達があまりテントに来ないという話をすると、自分より若い人達は、
中々原発関係の事に参加してくれないと嘆いていらしたが、テントの事は、広
めますと言って下さった。
また、テントひろばもカンパ集めに協力している「わたり土湯ぽかぽかプロ
ジェクト(通称:ぽかプロ)」の話になり、いわきでも線量の高いところがあ
るが、温泉地で線量の低いところもあり、同じように一時疎開が出来るのでは
ないかと仰っていた。
夕方、茨城から来られたミュージシャンのがWさんがいらした。差し入れに
握り飯をつくって持ってきて下さっていて、ご馳走になったのだが、これが本
当においしい。
話を聞くと、茨城でとれるお米は本当においしいと言う評価を受けているら
しく、帝国ホテルでも茨城さんの米を使っていたらしい。今年は風評の関係で
使うのをやめたらしいが、こんなにおいしいのであれば、「○○産」だから使
わないのではなく、きちんと測って、使って欲しいものだ。その方も国がデー
タを測らない事、公表しない事に対して激しく怒っていた。
夜になると、朝一で来たKさんが、一度テントを見てみたいと言っていたと
いうお友達を連れて、又やって来た。テントの中では、いつもテントに来てい
るミュージシャンのTさんも加わり、脱原発ソング歌合戦に。ぜひ二人にテン
トひろばで脱原発ソングのミニライブを開いてもらいたい。
11時を回り、本日の泊まりの担当者が全員揃ったので、テントを後にして、
帰路へ着く。テントにいた時間は長く、外の風は冷たかったけど、色々な人と話
が出来、充実して、ほっこりした一日でした。皆の思いが通じ、国民世論によっ
て、原発がとまりますように。(TOKU-SAN)
─────・─────・─────・─────・─────
☆☆テントひろばへの抱負、期待、要望、意見など、
様々な思いを寄せて下さい。可能な限りテント日誌でご紹介します。
またそれらを集めた「テントひろば通信」の発行も考えています☆☆
郵便なら、
〒100-0013 東京都千代田区霞が関1-3-1 経産省前テントひろば
メールなら 電子メール アドレス : tentohiroba@gmail.com へ。
実名・ハンドルネーム・イニシアル・匿名なんでもありです。
地域名、年齢、性別は記入していただくとありがたいです。
★4.読者から イベントのお誘い-3つ-
◆広瀬隆講演会「福島原発事故の真相と放射能汚染の恐怖」
311原発震災以降、政府、マスコミ、市民団体、独立メディアの情報はまち
まちで、何を信じていいのか分からなくなりつつあります。今、福島、そして
東日本では何が起きていて、私たちはどのように生きればいいのでしょうか。
30年以上の言論活動を通して原子力の危険性を指摘し、原発震災に警鐘を鳴
らし続けて来た広瀬隆さんの最新情報を聴き、2012年以降を生き抜く指針とす
るために、この講演会を企画しました。
日時 2012年1月13日(金)午後5時開演(4時半開場)
場所 神奈川近代文学館
〒231-0862 横浜市中区山手町110
最寄り駅:みなとみらい線「元町・中華街駅」徒歩8分
地図:http://www.kanabun.or.jp/0g20.html
参加費:前売り券2000円(ローソンチケット Lコード:37105)当日券2500円
主催:ハーモニクスライフセンター 協力:つなぐ光
※この講演会の収益の一部を福島の子どもたちの保養や避難のサポートをし
ている沖縄「つなぐ光」に寄付させていただきます。
◆脱原発かわさき市民 学習会「原発3~5基分の電力が必要!
リニア中央新幹線は、本当に必要なの?」
日時 2012年1月28日(土)午後6時~午後8時半
講師 懸樋 哲夫さん(リニア・市民ネット、ガウスネット)
場所 多摩市民館 第1会議室
小田急線向ヶ丘遊園・北口徒歩5分、JR南武線登戸駅徒歩10分)
資料代 500円
問合せ先 脱原発かわさき市民 090-1703-8729 きたむら
リニア新幹線は以下のような問題があります。
・9兆300億円もの膨大な資金が必要である
・既存新幹線の3倍もの電力が必要で、原発3~5基の稼働を前提に考えら
れている
・大深度(地下40m~50m)トンネル用に造られる立杭によって、生態系が破
壊される
・甲府を通り、中央アルプスを貫通するルートには、大きな活断層があると
されている
・電磁波の人体への影響がある
◆放射能災害対応特別講演とシンポジウム in FUKUSHIMA
スウェーデンでチェルノブイリ後の低線量被ばくの影響調査を行ったヨーテ
ボリ大学のマーチン・トンデル博士と京大の原子炉実験所の今中哲二先生を
お招きし、福島で講演会を開きます。
皆さまのご参加をお待ちしています。
日時 2012年1月31日(火)18:30~20:30
会場 福島テルサFTホール 福島市上町4-25
内容
○特別講演
*低線量被ばくを正しく知ろう ~チェルノブイリ事故によるスウェーデンで
のガン影響~
・・・マーチン・トンデル氏(スウェーデン ヨーテボリ大学 労働環境医学)
*チェルノブイリ原発事故によるスウェーデン人の被ばくと悪性腫瘍
追跡調査方法・・・通訳と解説 今中哲二氏(京都大学原子炉実験所)
○飯舘村への支援活動報告・・・NPO法人エコロジー・アーキスケープ
○福島の子ども達を放射能から守る活動報告・・・FoE Japan
参加費 無料 申込み不要
主催 NPO法人エコロジー・アーキスケープ、国際環境NGO FoE Japan
後援 子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク
問合せ NPO法人エコロジー・アーキスケープ
E-mail:eas@bronze.ocn.ne.jp
転送歓迎
◆ 地震と原発事故情報 その293 ◆
4つの情報をお知らせします(1月11日)
★1.原子炉の寿命 ―もともと20年、30年と言っていたのに―
(たんぽぽ舎 原田裕史)
★2.東電だけでどれだけ被曝労働者を出す積りか?
柏崎刈羽原発の定期検査―再稼働は、被曝労働者を激増させる
全炉廃炉にすべき (たんぽぽ舎・会員 近藤)
★3.<テント日誌 1/9(月)>
穏やかな日差しと色々な人達の暖かさに包まれて、今日もほっこり、
連休最終日1月9日(月)成人の日の経産省前テントひろば
― 経産省前テントひろば 121日目 ―
★4.読者から イベントのお誘い-3つ-
◆広瀬隆講演会「福島原発事故の真相と放射能汚染の恐怖」1月13日(金)
◆脱原発かわさき市民 学習会「原発3~5基分の電力が必要!
リニア中央新幹線は、本当に必要なの?」1月28日(土)
◆放射能災害対応特別講演とシンポジウム in FUKUSHIMA 1月31日(火)
★1.原子炉の寿命
―もともと20年、30年と言っていたのに―
たんぽぽ舎 原田 裕史
稼働40年の原子炉を廃炉にするという。もともとは30年と言っていなかっ
たか。
原子炉の工学的な寿命として圧力容器が脆くなる現象がある。鋼鉄は温度が
ある温度より低くなると脆くなる(脆性遷移温度と呼ばれている)。昔、船舶
が冬の海で簡単にこわれて沈没した事例がたくさんある。それで研究が進んだ。
原発のボイラーである圧力容器も例外では無く、温度が低いほど脆く壊れや
すくなる。作った当初は脆性遷移温度は氷点下なのだが、運転しているとだん
だん高くなってくる。
原子炉にはこの変化を知るために試験片が入れられていて定期的に取り出し
て脆性遷移温度も調べられているが、玄海一号などは摂氏98度となっている。
こうなると非常事に液体の水を入れると、脆性破壊を起こしそうである。
そのような危険な原発をまだ動かそうとしているのが現在の原発業界であり、
正気を疑う。即刻停止がふさわしい。
政府は運転延長を「例外」とするようだが、圧力容器用の試験片1つとって
も初期の予定を超えると試験片も足りなくなるので試験片の再利用などという
無茶な話も出てくる。そのような精神で原発事故など防げるはずもない。
最低限、初期予定よりは短期に廃止でなければ話にならないのだ。
★2.東電だけでどれだけ被曝労働者を出す積りか?
柏崎刈羽原発の定期検査―再稼働は、被曝労働者を激増させる
全炉廃炉にすべき
たんぽぽ舎・会員 近藤 福島県会津地方在住
今回の福島第一原発事故では、現場の作業員の数が非常に不足しています。
福島第二原発の作業員と柏崎刈羽原発の作業員を全て福島第一に動員したとこ
ろで人員が足りる筈もありません。自転車操業的に全国から作業員をかき集め
ている状況です。半ば騙し同然で、福島第一原発の事故現場に連れられて行か
れた作業員も沢山います。
そして、マスコミなどのインタビューを受けたりして作業現場の事を口外し
ない事、後から病気になっても損害賠償は請求しない・・・などの一筆を書か
されて作業に入っています。事故の一応の収束がつくまでのこれからの何十年
もの間、被曝しながら労働する作業員の数は慢性的、絶対的に不足するでしょう。
それだけでも非常に深刻な問題であるのに、さらに東電が柏崎刈羽原発で被
曝労働者になる作業員を確保するなんて事は許されざる暴挙です。
実際にこれだけの大きな「人災」を起こしてしまったのです。さらにこれま
での数々の事故隠蔽の実績、被曝労働や労働者不足の深刻さを考慮すれば、東
電は、原発を稼動させる権限など全くない筈です。東電は不用な柏崎刈谷原発
を安全に運転する対策などをこれからする余裕などある筈が御座いません。柏
崎刈羽原発は直ちに止めて、福島第一原発の廃炉を安全に推し進める方に全力
を尽くすべきです。
柏崎刈羽は、即時停止して廃炉が当然ですが、どんなに遅くとも、2012年の
春に稼働している2つの原子炉が、両方定期点検に入った時点で、二度と再稼
動させてはなりません。東電は今回、償い切れ無い事故を起こしてしまったの
ですから、何も言う資格はない筈です。
「次」は無い東電には原発を再稼動させる権限は絶対にないのです。国民も
この事を声を大にして訴え続けるべきです。
今まで電力会社のリーダー的存在であった東電が、率先して原発を撤廃し
て、それに習って他の電力会社も定期点検に入った原子炉から順次廃炉を決め
て全炉廃炉にする・・・それが、今回の原発事故を起こした電力会社の最低限
の義務でしょう。(勿論その前に停止せずに原発が大事故を起こしたら、東電
の役員も経済産業省の役人も全員切腹ものでしょう。)
東電は当然、率先して全炉廃炉にすべきです。東電にはそれ以外の選択肢を
挙げる権利は無い筈です。
★3.<テント日誌 1/9(月)>
穏やかな日差しと色々な人達の暖かさに包まれて、今日もほっこり、
連休最終日1月9日(月)成人の日の経産省前テントひろば
―― 経産省前テントひろば 121日目 ――
テントの泊まり担当だったこの日は5時迄不寝番をやり、朝7時に起床。三
連休最終日の霞ヶ関は、とてもよい天気。明け方はとても寒かったが、比較的
暖かく、今日もたくさんの人がテントに来てくれそうな気がする。寝袋と毛布
をたたみ、起きて行くと、5時に不寝番を交代したテントのウィリーネルソン
こと愛称Qさんが、すでに、朝ごはんの準備をしていた。私も見習い料理担当
としてお手伝いで参加し、三理塚の農家の方からいただいた野菜などを使って、
男二人で朝ごはんの準備。(料理と言っても、切るだけの男料理)
9時半くらいになって、第2テントの方にあさこハウスへのはがきを書きに
きたというKさんがやって来た。Kさんは女たちの座り込みに参加し、それ以
降もちょくちょくテントに来てくれていると言う。そこへたんぽぽ舎のHさん
も現れ、皆で楽しく朝食会。
杉並から、テントに初めて来たという女性が来られて、テントの中でたんぽぽ
舎のHさんに質問をしながら、熱心にメモをとっていらした。いつもながら女性
の方達の行動力と真摯な姿勢には頭が下がる。テントには、毎日いろいろな人達
がいらっしゃるが、必ずと言っていいほど、「また来ます」と言って帰って下さ
る。皆さん、テントの中で色々な人と話すことによって、何かしら答えらしきも
のを得て帰って行ってくれているのだと思う。テントの中で、泊まり服から、
着替えをしていると、外で「Qちゃ~ん」というかわいらしい声が。
テントのアイドル5歳のSちゃん。フランス人のパパと日本人のママと一緒に、
今年になって初めてのテントへの来訪。Sちゃんはテントの雰囲気を一瞬にして
和ませてくれる。本当に癒される。
座り込みをしていると、一緒に女たちの座り込みを手伝ったTさんがやって
来た。話を聞くと、3月11日に東京で開催を予定している脱原発イベントの
打ち合わせに参加をするために第2テントにやって来たと言う事。
国策の原発によって、福島の人達に損害を負わせたにも関わらず、1年経っ
ても相変わらず政府や県の対応は、子供達の命と被災した人達の生活を犠牲に
している。3月11日には、郡山市で県民大会が開催されるらしいが、くれぐ
れも、福島で被災され、政策によって犠牲にされて現在も苦しまれている人達
の事を第一に考えた政策を実現させるためのものになって欲しい。
昼間の時間帯は、テントの前の座り込みは人で一杯。比較的年齢が高い方達
が多い。
座り込みの中には、いつもテントに来て下さるご高齢の斉藤美智子さんの姿
もあり、いつものようにトラメガを使って、脱原発の必要性を演説されていた。
311以降に脱原発の運動に参加した私にとっては、それ以前からずっと原
発の廃止を訴えて来られた斉藤さんの「原発を止めることが出来ずに申し訳な
い気持ちでいっぱいです」という言葉は、非常に重く、心に突き刺さってくる。
福島のいわきから初めてテントに来たという30歳の男性の方も、テントの
中で話をされた後に、座り込みに参加し、座り込みをされている他の方達と熱
心に話込んでいた。
若い人達があまりテントに来ないという話をすると、自分より若い人達は、
中々原発関係の事に参加してくれないと嘆いていらしたが、テントの事は、広
めますと言って下さった。
また、テントひろばもカンパ集めに協力している「わたり土湯ぽかぽかプロ
ジェクト(通称:ぽかプロ)」の話になり、いわきでも線量の高いところがあ
るが、温泉地で線量の低いところもあり、同じように一時疎開が出来るのでは
ないかと仰っていた。
夕方、茨城から来られたミュージシャンのがWさんがいらした。差し入れに
握り飯をつくって持ってきて下さっていて、ご馳走になったのだが、これが本
当においしい。
話を聞くと、茨城でとれるお米は本当においしいと言う評価を受けているら
しく、帝国ホテルでも茨城さんの米を使っていたらしい。今年は風評の関係で
使うのをやめたらしいが、こんなにおいしいのであれば、「○○産」だから使
わないのではなく、きちんと測って、使って欲しいものだ。その方も国がデー
タを測らない事、公表しない事に対して激しく怒っていた。
夜になると、朝一で来たKさんが、一度テントを見てみたいと言っていたと
いうお友達を連れて、又やって来た。テントの中では、いつもテントに来てい
るミュージシャンのTさんも加わり、脱原発ソング歌合戦に。ぜひ二人にテン
トひろばで脱原発ソングのミニライブを開いてもらいたい。
11時を回り、本日の泊まりの担当者が全員揃ったので、テントを後にして、
帰路へ着く。テントにいた時間は長く、外の風は冷たかったけど、色々な人と話
が出来、充実して、ほっこりした一日でした。皆の思いが通じ、国民世論によっ
て、原発がとまりますように。(TOKU-SAN)
─────・─────・─────・─────・─────
☆☆テントひろばへの抱負、期待、要望、意見など、
様々な思いを寄せて下さい。可能な限りテント日誌でご紹介します。
またそれらを集めた「テントひろば通信」の発行も考えています☆☆
郵便なら、
〒100-0013 東京都千代田区霞が関1-3-1 経産省前テントひろば
メールなら 電子メール アドレス : tentohiroba@gmail.com へ。
実名・ハンドルネーム・イニシアル・匿名なんでもありです。
地域名、年齢、性別は記入していただくとありがたいです。
★4.読者から イベントのお誘い-3つ-
◆広瀬隆講演会「福島原発事故の真相と放射能汚染の恐怖」
311原発震災以降、政府、マスコミ、市民団体、独立メディアの情報はまち
まちで、何を信じていいのか分からなくなりつつあります。今、福島、そして
東日本では何が起きていて、私たちはどのように生きればいいのでしょうか。
30年以上の言論活動を通して原子力の危険性を指摘し、原発震災に警鐘を鳴
らし続けて来た広瀬隆さんの最新情報を聴き、2012年以降を生き抜く指針とす
るために、この講演会を企画しました。
日時 2012年1月13日(金)午後5時開演(4時半開場)
場所 神奈川近代文学館
〒231-0862 横浜市中区山手町110
最寄り駅:みなとみらい線「元町・中華街駅」徒歩8分
地図:http://www.kanabun.or.jp/0g20.html
参加費:前売り券2000円(ローソンチケット Lコード:37105)当日券2500円
主催:ハーモニクスライフセンター 協力:つなぐ光
※この講演会の収益の一部を福島の子どもたちの保養や避難のサポートをし
ている沖縄「つなぐ光」に寄付させていただきます。
◆脱原発かわさき市民 学習会「原発3~5基分の電力が必要!
リニア中央新幹線は、本当に必要なの?」
日時 2012年1月28日(土)午後6時~午後8時半
講師 懸樋 哲夫さん(リニア・市民ネット、ガウスネット)
場所 多摩市民館 第1会議室
小田急線向ヶ丘遊園・北口徒歩5分、JR南武線登戸駅徒歩10分)
資料代 500円
問合せ先 脱原発かわさき市民 090-1703-8729 きたむら
リニア新幹線は以下のような問題があります。
・9兆300億円もの膨大な資金が必要である
・既存新幹線の3倍もの電力が必要で、原発3~5基の稼働を前提に考えら
れている
・大深度(地下40m~50m)トンネル用に造られる立杭によって、生態系が破
壊される
・甲府を通り、中央アルプスを貫通するルートには、大きな活断層があると
されている
・電磁波の人体への影響がある
◆放射能災害対応特別講演とシンポジウム in FUKUSHIMA
スウェーデンでチェルノブイリ後の低線量被ばくの影響調査を行ったヨーテ
ボリ大学のマーチン・トンデル博士と京大の原子炉実験所の今中哲二先生を
お招きし、福島で講演会を開きます。
皆さまのご参加をお待ちしています。
日時 2012年1月31日(火)18:30~20:30
会場 福島テルサFTホール 福島市上町4-25
内容
○特別講演
*低線量被ばくを正しく知ろう ~チェルノブイリ事故によるスウェーデンで
のガン影響~
・・・マーチン・トンデル氏(スウェーデン ヨーテボリ大学 労働環境医学)
*チェルノブイリ原発事故によるスウェーデン人の被ばくと悪性腫瘍
追跡調査方法・・・通訳と解説 今中哲二氏(京都大学原子炉実験所)
○飯舘村への支援活動報告・・・NPO法人エコロジー・アーキスケープ
○福島の子ども達を放射能から守る活動報告・・・FoE Japan
参加費 無料 申込み不要
主催 NPO法人エコロジー・アーキスケープ、国際環境NGO FoE Japan
後援 子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク
問合せ NPO法人エコロジー・アーキスケープ
E-mail:eas@bronze.ocn.ne.jp
PR