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NUCLEAIRE

ニュークレール情報板
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1292】
                                転送歓迎
 
         ◆ 地震と原発事故情報 その277 ◆
          4つの情報をお知らせします(12月22日)
 
    12月16日、関西電力大飯原発2号機が定期検査で停止、
    日本の稼働している原発は7基、全原発停止へあと一歩
 
 
★1.食品に含まれる放射性物質の新たな基準値について
     国民の内部被曝を許容する政府の姿勢・基準は
                    今後改めさせねばならない
     乳幼児食品は限りなくゼロに近い基準であるべきだ
★2.<テント日誌 12/20(火)>
     「わたり土湯ぽかぽかプロジェクト」と
              イギリスからの訪問者の興味ある話
       ―― 経産省前テントひろば 101日目 ――    
★3.メルマガ読者から講演会・集会のお知らせ、2つ
 イ.インターネット放送について
     「福島原発事故『収束宣言』大嘘の皮を剥ぐ」
 ロ.「12.23原発さよならデモ@草加」
   「12.25クリスマス脱原発浦安パレード」
★4.新聞・雑誌報道から
 「問題なし」結論が先にあり
   ―福島の子ども被ばく調査
   調査対象は10月以降、事故当初3月から9月は無視した調査
 
 
 
★1.食品に含まれる放射性物質の新たな基準値について
     国民の内部被曝を許容する政府の姿勢・基準は
                    今後改めさせねばならない
     乳幼児食品は限りなくゼロに近い基準であるべきだ
 
              安田 節子(食政策センター・ビジョン21)
 
○厚生労働省は、一般食品は現在の暫定基準値の5分の1に当たる、1キログ
ラム当たり100ベクレル、乳児用の食品と牛乳は50ベクレルなどとする方
針を発表。厚労省によると、世界保健機関(WHO)の基準を踏まえ、年間被
曝許容上限1ミリシーベルトのうち0.1ミリシーベルトを「飲料水」に振り
分け、1キロ当たり10ベクレルと設定。その上で食品中の放射性セシウムに
よる年間被曝を残る0.9ミリシーベルト以内に抑えられるよう、平均食品摂
取量などを考慮し、「一般食品」はセシウムで100ベクレルとした。「乳児
用食品」と「牛乳」はセシウムで50ベクレルとした。
 
 5分の1になったから、よかったと思う向きが多いかもしれない。しかし、
暫定基準を正式の基準に改め、今後長く運用される基準としてみると、国民の
内部被ばくを許容する政府の姿勢が見て取れるのだ。
 
 ICRPの勧告をもとに、日本では、法律で定めた公衆の年間被曝限度は外
部被ばく、内部被ばく合わせて1マイクロシーベルト(自然放射線被ばくと医
療被曝を除く)となっている。暫定基準値はこれを大幅に上げて設定された。
内部被曝だけで17マイクロシーベルトを許容し、これを4つの核種グループ
に割り振り、セシウムは5マイクロシーベルトとした。5つの食品ジャンルに
1マイクロシーベルトづつ割り当て導き出したのが500ベクレル/kgの基
準だ。暫定基準は通常の食品安全基準とは異なり、安全を担保するものではな
い。非常時のがまん値なのだ。今回それを5分の1の100ベクレルに引き下
げるというが、依然高すぎる。この規制値で出回る食品を国民が今後ずっと食
べ続けるなら、内部被ばくによって計り知れない数の健康被害を生み続けるだ
ろう。放射線にはこれ以下なら安全という閾値は存在しない。閾値の定められ
ない汚染物は食品に残留してはならないのが食品衛生法の原則だ。非常時の暫
定から通常規制にもどすのだから、国民の内部被ばくを防ぐ基準にならなけれ
ばおかしい。飲料水はWHO基準の10ベクレル採用というが、WHOは放射
能関係の基準策定においては、IAEAの了解を得なければならない協定が結
ばれており、そのためWHOの基準は推進の立場にたっていると批判されてい
る。飲料水はアメリカの0.111やドイツの0.5のように、コンマ以下で
なければいけないだろう。
 
○ドイツ放射線防護協会は内部被ばくは年間0.3ミリシーベルト以下として
いる。そして、日本政府に対し、乳児、子ども、青少年に対しては4ベクレル
/kg以上のセシウム137を含む飲食物を与えないように、成人は8ベクレ
ル/kg以上のセシウム137を含む飲食物を摂取しないことを推奨してい
る。
 
 日本の高い数値設定には希釈率0.5を採用していることがある。汚染され
た食品だけを口にするわけではないとし、汚染されていない食品を食べること
で汚染が薄まる「希釈」を考慮しているのだ。この希釈政策を停止するよう、
ドイツ放射線防護協会は11月27日に緊急勧告を発している。放射線防護に
おいては、汚染されたものを汚染されていないものと混ぜて希釈し通用させる
ことを禁止する国際的合意がある。日本の瓦礫処理や食品基準はこれに接触す
ると指摘。
 
 チェルノブイリ以降、わかってきたのは幼いものたちがこれまで考えられて
いた以上に感受性が高く低い線量で影響を受けていることだ。このことを考慮
して乳児用食品は大人の半分の50ベクレルにしたと厚労省は説明している
が、先の明治の粉ミルク「ステップ」で判明した30.8ベクレルくらいの汚
染があっても今後ずっと許容されることになる。ミルクは薄めて飲むからとい
うが、小さな体にそれだけを飲むのだし、体内被ばくは避けられない。乳児用
食品は限りなくゼロに近い基準であるべきだ。日本では汚染されていない原料
の入手は可能なのだから。
 
 基準値が緩いと、汚染の低いものと混ぜることで基準を容易にクリアーでき
てしまう。厳しい基準ではそれが困難になる。なによりも放射性物質につい
て、希釈すれば安全という誤った認識は払拭されなければならない。そして内
部被ばくを容認するような基準は改めさせねばなりません。
 
 
★2.<テント日誌 12/20(火)>
     「わたり土湯ぽかぽかプロジェクト」と
              イギリスからの訪問者の興味ある話
       ―― 経産省前テントひろば 101日目 ――    
 
 朝 の5時から7時まで不寝番だった。やはり冷える。寝る時は毛布も寝袋も
あってそんなに寒くはないが、小型のガスストーブで温たまる。あれこれ自問
しながら 時間を過ごす。
 
 それにしても野田首相の「事故収束」宣言は納得がいかない。誰もがそう思
うのだろうが、事情を知らない(正確な情報の伝わらない)外国などでは案外
と通ってしまうのかも知れない。それを想うと腹立たしい気持ちになり、寒さ
も増す気がする。
 
 福島市渡利地区で「放射能汚染から子供を守る活動」をしているKさんがテ
ントに寄った。渡利地区は福島市の中で得に空間線量が高い地域で毎時2マイ
クロシーベトを超す場所も多いと言われている。いろいろと活動を聞かせてい
ただいたが、「除染がはじまって効果が上がるまで、せめて子どもたちを一時
避難させて欲しい」と訴えている。そして、その一つとして「わたり土湯ぽか
ぽかプロジェクト」を展開しておられる。これは渡利から車で30分くらいの
ところにある土湯温泉(ここは空間線量が低い)に週末やウィークディに渡利
の親子に滞在してもらおうというものである。寄付を求めているが、その案内
のオンラインは http://goo.gl/5K9H1.
 
 夜になるとイギリスから帰ったという女性がテントを訪れた。彼女はレイバ
―ネットでこのテントのことを知ったらしいが、探すのに一苦労した様子。イ
ギリスには1970年代に行き、もう30年を過ぎた滞在とのことであるが、
通訳などもやっておられて面白い話を聞かせてもらった。
 
 一つはイギリスでは太陽光エネルギーの取り込み展開されていること、各家
が地方行政に申請し、支度金申請をし、外注の業者が現場確認見積もりした
後、行政が枠幅内の金額で許可するもので、自宅で消費する電気量より多く電
気が得られた場合は、買取システム式にしていて、最初の取り付け費用の還元
効果をねらい、最初の資金がかからないため、懐が豊かでない一般市民も参加
できる形になっている。また全国的な取り組みをしいるのではないかとのこと
だった。
 
 さらに彼女は3月11日を前後する頃、日本からの原発の視察団に欧州で通
訳をする仕事をしていた。原発見学も含んで、それぞれお互いの国の設備安全
対策(長中期)などについて話し合っていたとのことだが、3月11日の地
震・津波発生直後、福島原発のことを大変懸念し、皆顔が真っ青であったとの
ことだ。
 
 さらに彼女の家に部屋借りにきたロシアの女性の話をしてくれた。この女性
はチエルノブイリの事故のだいぶ後で」乳がんに罹っていたことが判明し、医
者からは原発の爆発の影響で、残り2年の余命であると宣言され、わらをもつ
かむ気持ちでNHSというイギリスの医療保険制度を利用し、イギリスに手術
を受けにきたらしいが、(彼女の場合はイギリスにいたことがあるため無料)
彼女の周りには乳がん罹り亡くなった人は多数いると。まさか自分が事故後だ
いぶたってから癌にかかるなんてと凄く怒っていて、なんとしても直したいと
いう意気込みの反面、時折見せる諦めの表情が、実態を知らされていなかった
一般の人々の本当の意味での悲しみを如実に物語っていたようだ。
 
 我々はやはりチエルノブイリのことは知らないのだ。あるいは知らせられて
はいないのである。このように私達は、今の日本の状況はおろか、5年後、1
0年後、50年後の被爆の影響について国や機関が海外の記録などとの比較を
しながら統計・数値的な予測記録及び効果的で実質的な財政援助も含む対応策
を取っているかどうかを知る必要があるし、あるならばそれを公開するよう働
きかける必要があるのではないかとも彼女は言っていた。
 
 金正日氏の死去の報道もあり昨日は新橋駅が騒がしかったらしいが、今日の
霞ヶ関界隈はいつもよりは静か目である。年末まで余すところ、わずかとなっ
た。いろいろ忙しいのだろが、テントは手薄になりがちである。時間があれば
テントに顔を出してもらいた、と思う。比較的多くの時間をテントに詰めてい
る人からのメッセージである。
                                                                 (M/O)
 
 
★3.メルマガ読者から講演会・集会のお知らせ、2つ
 
 イ.インターネット放送について
     「福島原発事故『収束宣言』大嘘の皮を剥ぐ」
 
                               広瀬 隆
 
 今年は本当に色々とありがとうございました。
 
 12月23日の夜9時に週刊朝日のインターネット ustreamに、私が登場す
る番組について、視聴方法をお知らせします。お時間のある方は、ぜひ御覧に
なってください。ustream なので、後日にも見られると思います。
 
【番組名】週刊朝日UST劇場
「福島原発事故『収束宣言』大嘘の皮を剥ぐ」広瀬隆
http://www.wa-dan.com/
【出演者】山口一臣(前週刊朝日編集長)、成瀬久美(アシスタント)
【放送日時】12月23日(金)21:00~22:00
番組は下記のようにすれば、無料で見られるそうです。
●下記のURLをクリックしてください
http://www.ustream.tv/channel/%E9%80%B1%E5%88%8A%E6%9C%9D%E6%97%A5ust%E5%8A%87%E5%A0%B4%E3%81%A7%E3%81%A3%E3%81%99
 
 生放送なので、放送前には何も映っていませんが、放送開始時間(23日2
1:00~)になると自動的に番組が始まります。
 
 
 ロ.「12.23原発さよならデモ@草加」
   「12.25クリスマス脱原発浦安パレード」
 
(1) 「12.23原発さよならデモ@草加」
12月23日(金・休)
14時 東武伊勢崎線草加駅前集合
14時半 デモ出発
東口ロータリーから、旧日光街道の古い煎餅屋さんなどがある商店街を通る1
時間弱のコースです。
注:原発と関係のない、特定の政治団体や政治的テーマに関するのぼりや旗・
プラカード等はご遠慮下さい。
問合せ:白田(sirotama@kbf.biglobe.ne.jp
 
 
(2) 「12.25クリスマス脱原発浦安パレード」
12月25日(日)13時 新浦安駅前広場集合 雨天中止
パレード出発 14時
●脱原発宣言を、浦安市民に向かって行います。お時間がある方は是非パレー
ドに参加して下さい。
新浦安駅前交差点→美浜→入船→→イトーヨーカ堂→日の出おひさま公園解散
☆連絡先 浦安市脱原発宣言実行委員会 稲井邦利 tatujin-inai@auone.jp
 
 
★4.新聞・雑誌報道から
 
 「問題なし」結論が先にあり
   ―福島の子ども被ばく調査
   調査対象は10月以降、事故当初3月から9月は無視した調査
 
 福島県郡山市は八日、小中学生を対象に、十月五日から三十三日間測定した
累積放射線量を保護者に通知した。平均値は0.12ミリシーベルトで、これ
は年換算で1.33ミリシーベルト。最大値は0.45ミリシーベルトで、年
換算では4.98ミリシーベルトにも達した。(略)
 
 専門家の評価の根拠を市学校管理課に尋ねたが、「総合的な判断」の一点張
り。「平常時の法的な上限は一ミリシーベルトだが、今は平常時ではない。除
染などによって、1ミリシーベルトに近づけようと努力している」と繰り返し
た。そもそも、なぜ十月なのか。事故発生から数カ月間はどうだったのか。福
島県が子どもと妊婦計約三十万人に、個人線量計を配布すると発表したのは六
月。県が購入日として、一台あたり一万五千円を上限として市町村に補助する
事業だ。郡山市は八月の臨時議会で予算を計上。保護者の意向確認やアドバイ
ザーの人選などに時間がかかったため、配布は十月にずれ込んだ。三月から九
月までの被ばくの影響については「(内部被ばくを検査する)ホールボディカ
ウンターを導入して対応する」と説明するが、その時期は「早くても来年
夏」。福島市は十月二十八日、小中学生を対象に九月の約一カ月間実施した累
積放射線量の測定結果を保護者に通知した 。平均値は出しておらず、最大値
の0.6ミリシーベルトが3人。0.5ミリシーベルトが11人、0.4ミリ
シーベルトが44人など。医師らでつくる市健康管理検討委員会の評価は「健
康に影響を与える数値ではない」。(略)
 
 郡山市では、児童や生徒ら14人が市に疎開する措置を求め、福島地裁郡山
支部に仮処分を申し立てている。警戒区域と計画的避難区域以外では自主避難
任せで、あくまでも”定住政策”にこだわる国や行政への批判は根強い。福島
子どものいのちを守る会代表の佐藤幸子さん(53)は「本気で子どもを守る
気持ちはないのだろうか。最近の線量を測定して、大丈夫というようなパフ
ォーマンスはやめてほしい」お憤りを隠さなかった。
 
         (東京新聞12月14日付け『こちら特報部』より抜粋)
 
※【編集部より】
 明後日12月24日午後6時30分より、「ふくしま集団疎開裁判」を闘う
弁護団長・柳原敏夫氏を招いて「【緊急報告会】ふくしま集団疎開裁判不当判
決弾劾」を開催いたします。皆さんのご参加をお待ちしています。
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