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┗■3.パブコメを書こう その4

 |  住民の安全性を踏まえない規制委審査

 |  「もし不十分な形で原発を稼働させて再び大事故が起こったら

 |  “日本は終わり”と言っても過言ではない」「安全性、経済性、

 |  倫理性の3つの点で、原発は稼働に値しない状況にある」

 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)

 

  「住民の安全性を踏まえない規制委審査だ」

       http://toyokeizai.net/articles/-/44624

  川内原発審査の問題1.植田和弘・京都大学大学院教授

     中村 稔、岡田 広行:東洋経済編集局記者

 

 東洋経済の連載は、実際には、この記事が第1回目だ。実は紹介の順番を逆転させている。川内原発のパブコメについての参考文書として紹介したいので順序を変えた。

 この回は、いわば「川内再稼働そもそも論」である。

 パブコメは今回は「専門技術的な意見」を募集している。「そもそも論」や「防災論」は「送っても無駄」らしい。しかしパブコメの内容を限定する根拠など法的には無い。国の役人がめんどくさい「そもそも論」や福島の人々の再稼働批判文などは読みたくもないと思っているから、こういう根拠の無い縛りを掛けてきた。不遜、反省無し、お上意識丸だし。命令慣れしている官僚は人の意見を聞く態度さえ知らない。

 これではパブコメを読んで役人に回答を指示する「第三者機関」を作った方が良い。全くばかばかしいことだ。

 

○安全性の中身に問題有り

 

 「安全性」とはいったい具体的に何を指しているのか。田中委員長は新規制基準について「安全と認めたわけでは無い」というし、基準に適合という場合の「基準」が、安全とどのような関係にあるのかもはっきりしない。それでいて「世界で最も厳しい基準」と安倍首相がいうのは、何を指しているのか。まさしく専門技術的な意味において、誰にも分からない。

 例えば安全対策としてとりわけ加圧水型軽水炉に「コアキャッチャー」「二重の格納容器」を義務づけるというのならば、かなりの高い安全性能を求めているように思われるが、そういう基準にもなっていない。尤も、仮に世界最高水準の基準だとしても、それで本当に十分なのかという本質論もある。もちろん、それもなされていない。

 結局のところ「福島を再現しない」というところくらいしか、落としどころの無いのが現状であることを植田教授は指摘している。

 

○福島を繰り返さない

 

 植田教授は「非常事態を想定しているとは言うが、福島事故の教訓を生かしているとは言い難い。福島事故では、放射能汚染の多いほうへ住民が避難してしまったことや、重度の病気の方々がギリギリの選択を迫られるようなことがあった。

が、規制委の審査では、住民の避難計画をしっかりたてることが要件になっていない。」と、原子力防災を審査対象としない規制委を批判している。福島の教訓は無視されたままだ。このうえ、再稼働して福島原発震災を繰り返したら日本は終わりだ。

 「まず確認しておく必要があるのは、もし不十分な形で原発を稼働させて再び大事故が起こったら、“日本は終わり”と言っても過言ではないことだ。」

 ところが田中規制委員長自身が事故を否定しない。否定できない程度の基準しか作っていないのだから当然だ。福島を繰り返さない基準にするまで、そもそも審査を始めるべきではない。

 

○経済性も対象外

 

 「原発が引き起こす被害の大きさを考えると、経済的なベネフィット(効用)よりもはるかに大きいリスクがある。」と福井地裁判決は示した。

 そして安定供給にも役立たない。「原発自体が安定供給の電源か、というとそうではない。何らかの事故が起これば、大量の発電能力を持つ発電所が一度に止まってしまう。止まれば、かなりの期間、検査もしなくてはならない。原発が安定供給の手段というのは間違った理解の仕方だと考えられる。」

 「日本の経済社会全体の構造を、省エネ、節電型の方向へ持っていくことは、たくさんのビジネスチャンスも生む。そういう意味で、再生エネや省エネの推進には、二重、三重のメリットがある。」

 いずれも再稼働の審査には「関係ない」とされるのであろう。しかし、わずかな経済的利益と引き替えにするリスクの巨大さは、どうしても伝え続ける必要がある。

 また、電力システム改革にとっても原発は途方も無い障壁にしかなっていないことも事実だ。中部電力が使えもしない原発のために巨大な防潮堤を建造する費用を、再生エネルギー開発や原子炉の使用済燃料の安全保管対策に使っていれば、大きな前進が見られただろう。同様に、川内原発に巨額の資金をつぎ込むのならば、もっと合理的で安全な電力システムに投資する方が未来の世代に対して責任を持つ姿勢だということなど、伝えるべき意見が封じられている。

 もっとも、専門技術的意見を述べてみても、結果的に採用される可能性は絶無なのだから、言うべきことを書き続けるのは重要だ。

 

◎川内原発に関するパブリックコメントの締め切りは明日8月15()です。

◎九州電力株式会社川内原子力発電所1号炉及び2号炉の発電用原子炉設置変更

許可申請書に関する審査書案に対する科学的・技術的意見の募集について

http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=198252311&Mode=0

◎意見提出フォーム

https://search.e-gov.go.jp/servlet/Opinion

 

 

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┗■4.新聞より

 

 ◆福島第一原発地震対策 規制委来月までに東電へ指示

 

 東京電力福島第一原発の本格的な地震・津波対策を検討している原子力規制委員会は6日、9月までに特定原子力施設監視・評価検討会で対策の方針をまとめ、東電に指示することを決めた。

 大規模な地震・津波の発生予測が困難であることを踏まえ、できるだけ早急な対応を目指す。

 同日、都内で開かれた定例会合で、事務局の原子力規制庁は(1)対策を講じる上で基準とする地震動の大きさや津波の高さをどう設定するか(2)対策の優先順位をどのように判断するか-などの検討課題を示した。

 更田豊志委員は「後手に回らないよう速やかな対応が必要」として1カ月から1カ月半でまとめるよう提案した。対策の優先順位については「1、2号機の使用済み燃料プールの危険性は高くない。むしろ、海際のトレンチや原子炉建屋、タービン建屋内に滞留している高濃度汚染水の流出による環境汚染が心配」と指摘。田中俊一委員長(福島市出身)も「認識は同じだ」と理解を示した。

 一方、地震動の大きさや津波の高さの設定について、更田委員は「考える時間があるなら、思い切って決めるべきだ。現行基準の5割増しで、といった考え方ではどうか」と意見を求めたが、島崎邦彦委員長代理は「あくまで科学的検討に基づくべきだ」と慎重な姿勢を示した。  (8月7日東京新聞より)
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たんぽぽ舎です。【TMM:No2250

2014年8月15日()地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします

                          転送歓迎

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★1.いよいよ深刻な汚染水対策   その2

       地下水も汚染水も漏れ続けている      山崎久隆(たんぽぽ舎)

★2.パブコメを書こう その3

   川内原発は避難困難原発 「事故の可能性がゼロではないはずなのに、

   事故はありえないことを前提にしているからこそ、原子力防災・

   避難計画の策定が地元自治体に丸投げされている。」

                            山崎久隆(たんぽぽ舎)

★3.パブコメを書こう その4

   住民の安全性を踏まえない規制委審査

   「もし不十分な形で原発を稼働させて再び大事故が起こったら

   “日本は終わり”と言っても過言ではない」「安全性、経済性、

   倫理性の3つの点で、原発は稼働に値しない状況にある」

                      山崎久隆(たんぽぽ舎)

★4.新聞より

    ◆福島第一原発地震対策 規制委来月までに東電へ指示

                                           (8月7日東京新聞より)

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※短信3つ・サクラ調査報告、リニア新幹線、たんぽぽ舎25周年へのメッセージ続々。    (柳田 真)

 

1.サクラ調査報告集(11)ができました。各執筆者に原稿の校正をお願いし

 て、それがまとまりました。近日、たんぽぽ舎のホームページに掲載します。

 72頁の大作です。また、短い紹介文も近日載せる予定です。

2.広瀬隆さんより連絡あり、

  脱力系反原発アニメーションでお馴染みの「源八おじさんとタマ」(1から

 6)の「リニア新幹線」編(YouTube)が大好評だそうです。

 リニア新幹線と原発の視点もあり。ぜひごらん下さい。

  「リニア中央新幹線がやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!」 http://www.youtube.com/watch?v=u-cLZ2m6324

3.たんぽぽ舎25周年(8月31)へのメッセージが、全国の原発現地からいくつ

  も届いています。8月20日頃から順次、事故情報に掲載します。

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┗■1.いよいよ深刻な汚染水対策   その2

 |    地下水も汚染水も漏れ続けている

 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)

               

(これは8月5日発信の【TMM:No2243】「1.いよいよ深刻な汚染水対策 福島第一原発 ALPS不調、凍土遮水は固まらず、東電は汚染水対策に全力を投入せよ」の続きです。)

 

 東電は、2号機タービン建屋と地下のトレンチがつながっている部分から、建屋内の汚染水が流れ出しているため、トレンチの汚染水を抜く作業を計画しているが、この背景にはもう1つの大きな問題がある。

 

○知らされない問題点

 

 トレンチは主にタービン建屋から海側に延びる地下トンネルを形成しているが、この場所には凍土方式遮水壁の凍結管を1m置きに地下30mまで埋める。この際にトレンチなど地下構造物が邪魔になる。しかし掘削して構造物を除去するという方法は採らない。コンクリートのトレンチをステンレス製の凍結管で貫通する。トレンチの上も下も、そして中もマイナス30度の冷媒で凍らせる計画だが、そんなに予定通り凍らないことが今回の2号機トレンチ凍結失敗で明白になった格好だ。

 さらに問題なのは、工事中に起き得る最悪のシナリオだ。凍土壁の凍結管でトレンチを貫通する作業を行うのだから、トレンチの壁が割れてしまい大量の汚染水が漏れ始める恐れがある。そうなると1リットルあたり数億ベクレルの汚染水を止める手段がない。

 大量の汚染水が土壌に流れ出せば1日400トンのペースで海に流れている地下水に混じって徐々に流れ出している放射能が、今度は桁違いに大量漏出する。

 

○汚染水の現実

 

 今でも11,000トン×4億ベクレル=4400兆ベクレルの汚染水がトレンチに溜まっており、トレンチに破損が生じれば建屋の70,000トンも流出し始める。合わせれば京の単位の汚染水が流出する可能性が出てくる。

 そのため、止水壁工事を始める前にトレンチ内を空にしなければならない。

 東電はまたしても「事態が小さく見えるように」明確な表現をしないまま止水壁用の凍結管埋設工事を障害物のないところから先行実施しているが、トレンチなど地下障害物にさしかかる時点で、内部から汚染水が漏れないように対策が終わっていなければならないのに、トレンチへの汚染水流出を止められない事態が4月以降続いている。

 

○ドライアイスと氷

 

 そこで「最終手段」に打って出た。それは「氷とドライアイスの投入」だ。

 ドライアイスは非常に低温なので、下手をすればコンクリートに損傷を与える危険性がある。氷は溶けるので、当然汚染水を増やしてしまう。

 方法としては良くないのだが、背に腹は替えられぬとばかりに7月下旬から作業を始めた。ところが凍らない。

 30日までは1日2トンとか6トンとか、おそるおそる投入していた感があったが、30日以降は日量15トンに増やした。最初の氷は投入後3時間で溶けてしまい、水温も3~5度ほど下がったがまだ10度ほどあるというから、始めた以上成果が出るまでやるということらしい。

 そしてついに1日27トンまで投入量を増やす決定をしたのが8月7日だった。ドライアイスも1トン入れるという。

 こういうのを泥縄というが、本当にこれで凍るだろうか。

 東電の見立てのように、単に水の流れが邪魔をしているだけなのか、疑問が残る。

 もっと大きな問題、例えば温度の高い地下水が地表面付近からトレンチや建屋内に侵入しているとか、空隙があって凍らない場所が出来てしまいそこに流水が流れ込むとか、大きな本質を変える事態が起きているのではないかと懸念する。

 

※事故情報編集部より

 1.上記の山崎久隆さんの文章は、8月14日発信の【TMM:No2249】★1.速報

  ◆「氷の壁」断念を検討 ドライアイス効果なく[産経新聞より抜粋]も合

   わせてごらん下さい。

 2.この山崎久隆さんの文章は、8月10日に届いていましたが、「夏休みと多

  くの原稿が来たこと」の2つの理由で、事故情報への掲載が遅れて本日に至

  りました。

 

 

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┗■2.パブコメを書こう その3

 |  川内原発は避難困難原発

 |  「事故の可能性がゼロではないはずなのに事故はありえないことを

 |  前提にしているからこそ、原子力防災・避難計画の策定が

 |  地元自治体に丸投げされている。」

 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)

   

  「実効性ある避難計画を再稼働の要件とせよ」

       http://toyokeizai.net/articles/-/44822

  川内原発審査の問題3.広瀬弘忠・東京女子大名誉教授

  中村 稔、岡田 広行:東洋経済編集局記者

 

○対象にすらなっていない防災計画

 

 3回目は広瀬弘忠東京女子大名誉教授による実行性の無い原子力防災批判である。

 そもそもパブコメに原子力防災は対象にすらなっていない。それは規制委員会の規制対象になっていないからであるが、そもそも原子力防災を規制委員会が扱わないこと自体が大問題だ。

 世界でおそらく最も厳しい部類に入るであろう米国NRC(原子力規制委員会)の規制基準には当然のこととして原子力防災は含まれる。

 さらに防災計画を策定した後でも、州がこの計画を承認しなければ原発を稼働させることは出来ない。二重に「安全装置」が掛けてあるようなものだ。

 日本はといえば、防災計画そのものを作るのが地方自治体である。

 これについて広瀬教授は「立地自治体はもともと、税収増や雇用増などの経済的メリットがある原発を誘致したいのだから、チェック機能は働きにくい。それなのに、自治体へ避難計画が丸投げされ、結果的に実効性の乏しい避難計画になっている。福島の教訓が全く生かされていない。」と、実態のひどさを明確に見切っている。

 

○想定の甘さも巨大

 

 川内原発の防災計画は、海沿いの国道が使えないケースでも南九州自動車道は使えるなど、恣意的なケースばかりが目立ち、最悪のケースは想定されていない。

 また、30キロ圏内ばかりでなく40キロ圏、50キロ圏の人々が動き出す可能性はあるし、UPZ・緊急時防護措置準備区域の30キロ圏内で指示に基づかないで避難をする割合を40%と、到底考えられない低さで想定したりと、本来「最悪の事態」例えば、燃料切れなどで道を塞いでしまう車が続出、交通規制も避難指示も行われないなどということを考えてもいない。

 こんな楽観的計画では実際に役に立たないのに、都合のいいように恣意的に作られていると指摘する。

 

○要援護者を逃がさない

 

 30キロ圏の避難準備区域を作っても、その区域の要援護者を避難させるマンパワーは存在しない。だから逃がさない、そしてそれは当然とする伊藤祐一郎知事の発言は、以前から懸念されていた事態を現実のものとするものだ。つまり自力で逃げられない人は見捨てられる。これについても広瀬教授は「一番援護が必要な人たちを避難させられない状況で、本当に避難計画と言えるのか」と批判する。

 もちろん、これに加えて要援護者を援護する施設や病院のスタッフ、その家族はいったいどうするつもりか。恐ろしく非人道的計画といわざるを得ない。

 

○福島の教訓

 

 「原子力防災は不可能」といった意見があってもいい。しかし原子力防災は地方自治体に策定義務があるので、そこにある矛盾を厳しく指摘することは規制委員会だけでなく地方自治体への大きな牽制にもなる。

 前例を重く見る役人に対して「過去の教訓はどうした」と迫ることは重要だ。教訓も生かせないで、次に進めるはずがない。

 広瀬教授の指摘は、その意味でも重要である。

 「われわれには「福島」という一つの大きな教材がある。いろいろな失敗から学ばなければならないのに、失敗を避ける方法をあえて無視している。そういうやり方はあまりにも政治的というか、エゴイスティックという気がする。

 福島の教訓を生かすなら、30キロメートル圏だけでなく、40キロメートル、50キロメートル圏のことまで考えなくてはならない(福島事故では、3045キロメートル圏の飯舘村に避難指示が出された)。」

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┗■3.過酷事故対策もいい加減

 |  原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会! その15

 └──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)

 

○ 過酷事故対策は新規制基準の目玉だ。2012年冬にIAEAが来たしばらく後に原子力安全・保安院が開始した「発電用軽水型原子炉施設におけるシビアアクシデント対策規制の基本的考え方に係る意見聴取会」(同年2月22日~8月6日まで計7回開催)を傍聴したが、何か焦点が定まらない議論が始まり集まった専門家にも戸惑いが観られた。田中委員長が新規制基準に織り込んだことを強調しているが、これも欠点だらけ。

 例えば、

 「…福島事故から明らかなように、過酷事故対策では過度に人の対応に依存するべきではない。すなわち、国際的な過酷事故対策がパッシブ(無動力)、自動、公設、プロアクティブ(先を見越す)、実践主義(実証主義、現実主義)である。にもかかわらず、日本ではアクティブ(動力依存)、手動(判断に基づく人的操作)、仮設(まず移動・設置が必要)、リアクティブ(起こったら考える)、楽観的(精神論的)机上論であって、必要以上に緊急対応要員の行動に依存していて非常に危うい。

○ また、テロ対策を新設したとされているが、米国の苛烈な実践的対策に比べれば日本は無防備に等しい。…」

(以上、岩波書店「科学8月号」の、佐藤暁「不吉な安全神話の再稼働」と石橋克彦「原発新基準は『世界で最も厳しい水準』の虚構」から)

 これら過酷事故対策についても、8月15日締め切りの川内原発再稼働審査書へのパブコメに書きたい。

 

8/27川内原発再稼働をやめろ!規制委抗議行動

 

日時:8月27()12:0013:30

場所:原子力規制委員会前(六本木ファーストビル)

    (http://www.nsr.go.jp/nra/map.html

    港区六本木1丁目99 TEL03-3581-3352(規制庁)

    東京メトロ南北線「六本木一丁目駅」徒歩4

主催:再稼働阻止全国ネットワーク TEL 070-6650-5549

http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/ss/inquiry

メール info@saikadososhinet.sakura.ne.jp

 

 

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┗■4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)

 └──── 

 

 ◆9/6~木下黄太氏講演 IN 横須賀~「木下黄太が語る内部被曝の真実」

 

 日 時:9月6日()18時半受付/19時開始~21時半

 場 所:横須賀文化会館 中ホール

 定 員:100

 参加費:1000円(事前予約分のみ)/当日1,200

 予約が定員に達した場合は、当日入場はありません。ご了承ください。

 参加費は、当日会場でお支払いをお願いします。

   込⇒ miwaty20020415@gmail.com

 *座席が必要なお子様は、大人と同一料金が必要です。

 主催:横須賀の学校教職員・子どもを守りたい

            http://ameblo.jp/yokosukayokosuka/

 

 

 ◆9/14DVD上映・武藤類子さんの講演会

 

 DVD上映「チェルノブイリ28年目の子どもたち」と武藤類子さんの講演会のお知らせです。

 マスメディアではほとんど報道されない福島の現状や検察審査会の東電元会長らの起訴すべきという判断に至ったこれまでの取り組みなどのお話を伺えると思います。よろしくおねがいします。

 

日 時:9月14()133014:20 DVD上映

          1430~武藤類子さん講演とディスカッション

場 所:三鷹社会教育会館 4F講堂

資料代:500

主 催:わいわい勉強会in三鷹 お問い合わせ:080-5465-8138

保育の準備はありませんが、お子さん連れの参加も大歓迎です

 

 

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┗■5.新聞より

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 ◆原発再稼働を問う (7月21日東京新聞より)

 

 『いのちの叫び』―湯川れい子

 

小さな足を網にくすぐられて

キャッキャッと幼女が笑う

黒く光る背見せて

少年がイルカのように泳ぐ

ぽっかりと邪気なく遊ぶ白い雲と

歌いさざめく豊かな海

私の眼から髪の毛から

魂の奥深くまで浸み込み

優しく降りそそぐ慈しみの陽の雫

人間には創ることも買うことも出来ない

この尊い命の父よ、母よ、源よ

どれほど愚かだとあざ嗤われてもいい

年老いたこの手や顔を

死ぬほど鞭打たれてもいいから

私はゆるぎない本能のままに

ありったけの涙を流して叫び続けよう

この美しい日本に、地球に

原発は要らない

絶対に、絶対に要らない!

 

 

◇再稼働稲穂の風も吹かぬかな  (石川文子・南相馬市)

◇原子炉の真上と知らず鳥帰る  (小林雪柳・会津美里町)

◇麦秋と言えど被曝地人を見ず  (鈴木正治・福島市)

◇糶り前の差止め鮟鱇被曝の禍  (有坂馨園・いわき市)

◇松林失せ原発地いなさ冷え   (八牧美喜子・南相馬市)

◇原子禍のきらりとかはず鮎の群 (横山節哉・郡山市)

◇罪咎無き猪豚駆除や被曝の地  (江井芳朗・南相馬市)

◇こどもの日甲状腺癌五十人   (橋本研二・田村市)

◇見えぬものが奪う大地や梅雨寒し  (益永孝元・郡山市)

◇ナラヌコト・ベカラズと亀鳴きにけり(飯塚恒夫・只見町)

 

※いずれも俳人協会福島県支部の皆さん

たんぽぽ舎です。【TMM:No2249

2014年8月14日()地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします

                           転送歓迎

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★1.速報

  ◆「氷の壁」断念を検討 ドライアイス効果なく

   福島第一 建屋の汚染水遮断 政府が13日から検討

                [8月14()産経新聞より抜粋]

★2.パブコメを書こう その2

   「火山影響評価は科学的とはいえない」

   「出来もしないことを出来るように扱って」

                  山崎久隆(たんぽぽ舎)

★3.過酷事故対策もいい加減

   原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会! その15

                木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)

★4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)

   ◆9/6木下黄太氏講演 IN 横須賀「木下黄太が語る内部被曝の真実」

             場所:横須賀文化会館 中ホール

     9/14DVD上映・武藤類子さんの講演会

             場所:三鷹社会教育会館4F講堂

★5.新聞より

  ◆原発再稼働を問う (7月21日東京新聞より)

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※川内(せんだい)原発再稼働やめろ! 永遠に原発ゼロに!

 8/15()114回首相官邸前抗議にご参加を!

 日時:8月15()18:0020:00

 主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)

    当日の詳細は http://coalitionagainstnukes.jp/ を参照

○たんぽぽ舎はいつものように13:00集合、ビラ折りやプラカードづくりの作業、たんぽぽ舎16:20出発、17:00頃、関西電力東京支店(富国生命ビル9F)前で短時間の抗議コール。17:15「経産省前テントひろば」集合。

 1~5班にわかれて17:30官邸前へ、国会前へ出発。20:20経産省前テントヨコでまとめの集会と東電抗議の際の楽器練習(短時間)。参加歓迎!

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┗■1.速報

 └──── 

 

 ◆「氷の壁」断念を検討 ドライアイス効果なく

  福島第一 建屋の汚染水遮断 政府が13日から検討

 

 東京電力福島第1原発海側のトレンチ(地下道)に滞留する汚染水を遮断するための「氷の壁」が3カ月以上たっても凍らない問題で、7月末から投入している氷やドライアイスに効果が見られないことから、政府が「氷の壁」の断念を検討し、別の工法を探り始めたことが13日、分かった。政府関係者によると、19日に原子力規制委員会による検討会が開かれ、凍結方法の継続の可否について決めるという。(中略)

 氷やドライアイスの投入について、東電の白井功原子力・立地本部長代理は「十分な検討が不足していたという批判はその通り。失敗を次の糧にしていく。当初予定していたことができないことはあり得る」と話している。

  [8月14()産経新聞より抜粋]

 

 

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┗■2.パブコメを書こう その2

 |  「火山影響評価は科学的とはいえない」

 |  「出来もしないことを出来るように扱って」

 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)

 

   http://toyokeizai.net/articles/-/44770

   中村 稔、岡田 広行:東洋経済編集局記者  201487

 「火山影響評価は科学的とはいえない」

 川内原発審査の問題2.高橋正樹日本大学教授

 

○ 東洋経済誌はネットで4回連続で川内原発審査の問題点を連載している。

 その記事紹介を続ける。

 次は、高橋正樹日本大学教授の川内原発火山影響評価批判だ。

 規制委員会の火山ガイドラインで火山の影響を回避するための唯一の方法は、事前予測が根幹にあることがわかる。

 その一つ、「階段ダイヤグラム」について高橋教授は批判している。

 「階段ダイヤグラム」とは、縦軸に火山噴火で噴出した火山灰や溶岩を、横軸に時間をおいて作られるグラフのこと。長い時間軸で噴火の歴史と噴出量の相関を見ることが出来るので、未来予測の目安にはなるが、これで噴火予測が確定的に出来ると考える学者は、おそらく居ない。

 例えば、以下のURLには桜島噴火の階段ダイヤグラムが掲載されている。これを見ても、気まぐれな火山噴火の様がわかる。

  http://www.kazan-g.sakura.ne.jp/J/koukai/01/kobayashi.html

 「このような(桜島噴火)活動の継続期間は、数年から数百にわたるものまで変化に富んでいるものと思われます。それ故、(桜島)南岳の現在の活動が今後とも続くのか、または終息に向かうのか、あるいは溶岩を流出し新たな火山体形成期の活動となるのか、現時点で判断するのは困難です。」同論文の結論だ。(桜島火山の噴火史・鹿児島大学理学部助教授 小林哲夫)

 ところが規制委員会は、この「階段ダイヤグラム」を噴火予知に確定的に使えると考えたようだ。

 高橋教授はこれを批判し「噴出量の見積もりの誤差が大きく、年代測定も難しい。10人研究者がいれば、10通りの階段ダイヤグラムが作られる。そういうものだ。」続けて「それで原発規制の厳密な議論ができるのかは非常に疑わしい。」と規制委の火山予知議論そのものを否定した。

 

○ 火山灰の影響も楽観的過ぎる

 

 高橋教授は続けて「風向きにもよるが、川内原発に影響を与えるという意味

では、VEI5でも十分に大きい。桜島の大規模の噴火でも、火山灰の影響はある。

それで電線がショートしたりして、外部電源が喪失されれば、事故が起きうる。」火山爆発指数VEI5とは、1914年の桜島大正噴火も含まれる規模だ。

ということは、桜島噴火が100年前の規模程度でも、外部電源喪失、非常用ディーゼル発電機停止、すなわちステーションブラックアウトを引き起こす可能性は高く、さらに火山から噴出する軽石が海面上にびっしり浮かぶ事態になれば、電源が生きていても海水ポンプが使えない事態になる。

 海水ポンプは言うまでもなく原発の「最終ヒートシンク」すなわち熱の捨て場なので、これが機能しなければ炉心損傷の危険性が高まる。

 桜島は今も噴火を続けている。これがVEI5の規模になるかもしれないことを否定できる人は誰もいない。VEI5またはそれを一桁上回る6は破局噴火ではない。毎年世界のどこかで起きる程度の規模である。

 火山灰の影響についてもあまりに楽観的過ぎることを高橋教授は批判している。

 

○ いつ、誰が判断するのか

 

 火山の噴火予知は事実上不可能だが、仮に何らかの兆候をつかんだとして、いったいどうやって使用済燃料を移動させるというのか。

 少なくても火山噴火のリスクに備えるというのならば、「VEI5以上の噴火が予測されたら原子炉を停止し、使用済燃料を○○に移動する作業を行う」などと、具体的な対策が策定されていなければならないはずだ。

 いつ、だれが、どうやってそれを判断し、燃料体はどうやって、どこに、どれだけの時間をかけて移動する、とする具体的対策が示されない限り、そもそも火山対策が「存在する」とさえ言えないだろう。

 このくらいのことは決まっていて初めて「火山対策」と言える。それさえ存在しない現状では、机上の空論であり、科学性はなく、単なる作文に過ぎない。

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┗■3.8/6「川内原発再稼働をやめろ!

 |  九州電力東京支社抗議行動」報告

 └──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)

 

○ 再稼働阻止全国ネットワークは、去る8月6日()夕刻17時から有楽町ビルヂング北館7階にある九州電力東京支社に対して、 川内原発再稼働をやめろと訴える抗議行動をした。

 まず、16時半に7階の九電東京支社の応接室に入り、二見業務推進グループ長と副長の2人に対してこちら側3人が申入れを行った。

 まずは、阻止ネットの申入書を逐一読んで手渡した。申入書はスキャンしてトップを含め社内関係者で共有化するそうだ。その後の雑談で、電力の安定供給のために川内原発の再稼動をする、玄海も準備している、前日の規制委適合性審査の後のぶら下がり取材で工事計画認可申請が9月末になると話したのは二見氏、九電支社には30名の社員のみで、規制委再稼働申請の技術部隊170人は九州でなく東京にいる(場所は言えない)とのこと。

 こちらからは改めて再稼働が人の道に反すると強く訴えた。その後、経産省前テントひろばからの質問要望書と反原発自治体議員・市民連盟からの申入書も手渡した。

○ たんぽぽ舎、月曜定例会、経産省前テントひろば、原子力規制を監視する市民の会、ほかから100名が参加、仕事を終わって帰途につく人やビル内に帰社する人など沢山の通行人の前で、アピールとシュプレヒコールを繰り返し抗議の声を九電に届けた。

 通行人のビラの受け取りも良く、この行動は九電に少しは圧力になったであろう。

○次回の九州電力東京支社抗議行動は9月3日()17時から18時。

 その後、18:30より20:00、東電本店合同抗議へ。

 

 

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┗■4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)

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 ◆【核ゴミ深地層処分に関する政府院内交渉2】

 

 核ゴミに関する二度目の政府院内交渉のスケジュールが決まりましたのでお知らせいたします。この度は皆様をお誘いします。

 再稼働は使用済み核燃料問題を解決する動きの後に一斉に動き出します。日本中の原発敷地内にほぼ満杯状態の核ゴミを、推進側は先に厄介払いしようとしていると感じます。再稼働はもちろん、とんでもありません。しかし、日本が30年以上もかけて54基もの原発によって作り続けてきた難儀なものを、またしても乱暴に「どこかに埋めれば良い」として指名方式を打ち出した政府の強引な因り進め方に、とりあえずは待ったをかけなければ、再稼働も許してしまうことになるのです。皆さん、原発再稼働を止めるためにも、交渉につめかけて応援してください!!

 

日時:8月20()集会1130-前回の質問と政府側からの回答、

               追質問内容の確認

      政府との会合 1300

場所:参議院議員会館B109号室(今回も福島みずほ議員のお世話で会議室を取りました)

参加希望者は福島みずほ事務所、またはベクレルフリー北海道 マシオンへ

お申し込み窓口 Tel:03-6550-1111 携帯:090-9436-8632

 

 

 ◆8/29【参加の呼びかけ】二次裁判提訴応援 バスツアー(最新版)

 

 8月29()福島地方裁判所に提訴します(子ども人権裁判・親子裁判とも)

 提訴に向けて決起集会を行い、提訴後に記者会見を福島市内で開催します。

 東京からも、原告支援の日帰りバスツアーを準備しました。

 皆さん、ひとりひとりの声と行動がこの裁判の行方を決めます。

 福島の子どもたちの命は私たちひとりひとりの声と行動にかかっています。

          ☆8月29日(金)のスケジュール

 集合場所 745 新宿駅(西口)スバルビル前

 出発時間 800 福島市到着 13:00

       福島市内で集会・記者会見等

 帰路出発:1700 到着予定:21302200新宿駅(西口)着

 参加費:3,000円(保険代を含みます)

 申込先:以下にお電話ください。09029337993(〆8月27()16:00)

 (残席があれば〆切以降でも申込可能ですが保険がつきませんのでご了承ください。)

 

 

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┗■5.新聞より

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 ◆津波の仕組み早わかり 港湾空港技術研究所(横須賀市)

 

 東京湾フェリーの発着が望める久里浜港に面した地に、港湾空港技術研究所はある。ここは東日本大震災以来、関心が高まった研究所の一つ。世界最大の人口波を起こせる実験施設を所有している。津波・高潮などに対する沿岸域の防災も、この研究所の大きなテーマ。羽田空港の再拡張など大型プロジェクトにも技術支援を行う。(中略)

 目玉はやはり「巨大津波を体感しよう」。長さ184メートル、幅3.5メートル、深さ11メートルの「大規模波動地盤総合水路」は実験施設としての規模も世界最大。一般公開当日には、水路の端に約1メートル四方のコンクリートブロックを置き、そこに目がけて人工波をぶつける。まるで水が生き物のように膨らみ、巨大な壁となって向かってくる様は大迫力。ドバッシャーン!と水柱が跳ね上がる。

  (中略)

 他所にはない「干潟実験施設」で行う「タッチプールで干潟にいる生き物にさわってみよう!」や地震体験車に乗る「地震の揺れを体感してみよう!」も人気。

  (中略)

 海水に重油を流して実験できる国内唯一の施設「油回収実海域再現水槽」も見どころだが、床や手すりにも油が付着しているので、触らないようご注意を。油まみれで挑む研究者たちの苦労も実感できそうだ。(7月25日東京新聞より抜粋)
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