NUCLEAIRE
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たんぽぽ舎です。【TMM:No2289】
2014年9月24日(水)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.9・23亀戸中央公園の集会とデモに参加して
久しぶりの高揚感、九州や四国の友人も上京
蚊(デング熱)の心配を吹き飛ばし、川内原発再稼働反対のコール
柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)
★2.九電、規制委が「必要なし」としたコアキャッチャーの
耐熱温度は2700度C以上! 川内原発の底は1230度Cで溶ける!
フランス、ロシアでは原発にコアキャッチャーを設置する義務がある
フリーライター 中田潤
★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆「原発廃炉の問題を考える」
『利根町の人と環境を考える会』9/28定例会のお知らせ
場所:利根町布川地区コミュニティーセンター2階
★4.新聞より3つ
◆脱原発集会に第五福竜丸元乗組員 反核願い 結ぶ ビキニ水爆-福島事故 (9月24日東京新聞朝刊より抜粋)
◆今夏原発ゼロでも余力 使用率95%超 全国で2日だけ 「再稼働必要なし」
(9月21日東京新聞「核心」より抜粋)
◆大洗の高温ガス炉再開へ 「原発依存低減」に逆行 規制委に11月申請
(9月18日東京新聞夕刊より抜粋)
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※9/25米原子力空母反対横須賀集会とデモにご参加を!
東京湾に浮かぶ2つの原子炉は超危険だ
日時:9月25日(木)18時 会場:ヴェルニー公園
主催:三浦半島地区労働組合センター/神奈川平和運動センター
たんぽぽ舎の黄色ノボリ旗を目印にして下さい。
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┗■1.9・23亀戸中央公園の集会とデモに参加して
| 久しぶりの高揚感、九州や四国の友人も上京
| 蚊(デング熱)の心配を吹き飛ばし川内原発再稼働反対のコール
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)
1.朝、8時10分千葉を出発、10時にたんぽぽ舎に着く。10人ほどでビラ(数千枚)、ノボリ旗6本(原発止めよう たんぽぽ舎、川内原発再稼働反対、再稼働阻止全国ネットワーク)、横断幕3枚、中型マイク、川内原発再稼働止めようのハガキ(50組)、NO NUKES VOICE(20冊)、原子力空母パンフ(10冊)などを持ち、出発。ビラが重いのでキャスターバッグ2台と手提げ袋をいくつか持って。途中、JR車内で会話がはずむ。Tさんの話(不安定雇用と低賃金)に今さらながら驚く。
2.会場には-亀戸下車で歩く。その途中、「福島の女たち」のHさんらと会う。会場入口では、たくさんのビラ配り、私たちも黄色のノボリ旗を立ててビラ配り、目印のために第一ステージのまん中付近にもノボリ旗を立てる。もらったビラは20数枚(原子力空母のビラが役立った)。時間とともに会場が人の波で埋まっていく。太陽が照り付けるので木のまわりから人が一杯になる。なつかしい旗や珍しい旗(国労○○支部、部落解放同盟など)を見る。九州の友、四国の友、富山県の友と会う。うれしい。
トップバッターの鎌田慧さんは、「再稼働の理由が全くないこと、朝日新聞叩きの問題点」などを述べられた。以下、内橋克人さん、澤地久枝さん、大江健三郎さん、大石又七さん、向原祥隆さん、橋本あきさん、広瀬 隆さん、落合恵子さんの話がつづく。
3.集会の最後に、今日は1万6000人の参加と発表される。歓声が起こる。6月の3団体共催集会が明治公園で6500人だったので、又、代々木公園の蚊(デング熱)が心配されたあとだけに、9・23の大結集は、「再稼働を阻止しよう、川内原発再稼働止めよう」の大衆的な気持ちが健在であることを示した。参加したみんなが久しぶりの高揚感を感じたと思う。
4.デモ行進-「経産省前テントひろば」や4大学共闘と共に約100人の隊列。先頭に川内原発再稼働反対の3メートル横断幕をかかげる。錦糸町駅前をすぎて、少し先の公園で解散。たんぽぽ舎の本隊の隊列は、今、亀戸中央公園を出たところ(携帯電話のやり取り)、あと1時間はかかるというので、私たち先発隊はここで解散。体調があまり良くないので私も帰途についた。
5.感想4つ-運動的に見て
イ.当初の「3団体共催・代々木公園」が、蚊(デング熱)騒動で、亀戸中央公園へ会場変更となり、かつ、反原連が共催者から「降りた」ので「さようなら原発1000万人署名」の単独主催となった。結集人数が心配されたが、久しぶりの大きな参加者数だった。9月28日(日)の鹿児島大集会に連帯して、「ぜひ開催しよう」という鎌田慧さんらの意気込みが大衆の気持ち(再稼働を阻止しよう)と合致して成功したといえるのではないか。
ロ.スローガン・コールについて-私の要望
少し前の集会と比して、「再稼働反対-川内原発再稼働を止めよう」のスローガン・コールが圧倒的に増えた。電力会社と安倍内閣が最重点とする「再稼働」に対し、反撃の焦点が合わされたのは大きな前進だ。
広瀬隆さんが演壇から「再稼働を止めることが大事」と述べて、抽象的スローガンでなく「止める」「川内を止める」ことを強調されたのも時宣を得た発言だ。
ただ、デモの時のコールを聞いていると、「さようなら原発」とか「子どもを守ろう」が多く、「川内を止めよう」「再稼働を止めよう」が少なかった。
闘いは幅広くと共に、推進側の攻撃(川内原発再稼働)にキチンと的を合わせて、反撃することも重要だと思う。
ハ.東京湾に浮かぶ2つの原子炉=米原子力空母(10万トン)反対の訴えがなかった。9月25日(木)横須賀のヴェルニー公園での大集会の呼びかけがなかったのは残念。日本の原発がゼロでも、東京湾に2つの原子炉が浮かんでいれば、それを大地震が襲えば、南風なら東京は全滅するから。
ニ.参加者が多すぎて、たんぽぽ舎の隊列が2つに分かれてしまった。それ以外にもバラバラになった仲間がかなり。「経産省前テントひろば」や4大学共闘との合同デモ団も大急ぎでやっとできあがり。今後は、大きな集会の時は、事前にキチンと打ち合わせが肝要と反省。
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┗■2.九電、規制委が「必要なし」としたコアキャッチャーの耐熱温度は2700度C以上!
| 川内原発の底は1230度Cで溶ける!
| フランス、ロシアでは原発にコアキャッチャーを設置する義務がある
└──── フリーライター 中田潤
○「原子力ムラ」の人間から「コアキャッチャー」という言葉を初めて聞いた。9月10日の原子力規制委員会。市村原子力規制部安全規制管理官が、「欧州等で言われておりますコアキャッチャーというものを求めなくてよいのか、という意見をいただいてございます」。
結論はあっさり。「コアキャッチャーは必要なし」というとんでもないものだったが、パブコメの「意見」は管理官の説明よりもずっと突っ込んだ内容だった。
○コアキャッチャー下部の素材は、<マグネシア煉瓦・融点2850度C><ジルコニア煉瓦・融点2715度C>
耐火煉瓦製のコアキャッチャーに対し、川内原発の格納容器下部は1230度Cで溶ける。
「欧州等で言われている」のではない。フランス、ロシアでは、原発にコアキャッチャーを設置する義務がある。
再稼働などできるわけがない!
鋭い質問に対し、九州電力、原子力規制委員会は「燃料が溶け落ちたら水を入れればいい」と言うのだが……。これ、福島で現在進行中の事態をまったく無視した見解なのだ。
東電福島第一原発2号機の格納容器の底には、深さ30センチの水しかない!
○規制委は、自分の国で起きた史上最大の原子力災害について「見ていない」「そんなものはなかった」とでも言うのだろうか。
私は2年以上前から「日本の原発にはコアキャッチャーがない」と指摘してきたが、御用学者は「どこで調べてきたの?」「マニアックな質問だなあ」などとのらりくらりとはぐらかすばかり。質問されたくないのだ。
○世界の原発メーカーのなかで、コアキャッチャーの特許を持っていないのは日立製作所だけ。この事実が隠されてきたのである。
地震、津波、火山噴火、テロの問題だけではない。川内原発再稼働は、妄言を根拠に行われる暴挙以外のなにものでもない。
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┗■3.新聞より6つ
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◆工事重複 ひしめく敷地 福島第一 作業員倍増 1日6000人
東京電力福島第一原発では、凍土遮水壁の建設や旧型タンクの置き換えなど大型工事がひしめき、働く作業員は一日当たり約六千人と、昨夏に比べほぼ倍になっている。休憩所には人があふれ、通勤バスは一時間待ちになることも。現場では作業が重なり、混乱もたびたび起きている。(後略)
(9月22日東京新聞より抜粋)
◆福島第一 作業員重傷 タンク建設中 パイプ落下
東京電力は22日、福島第1原発で放射能汚染水を保管するタンクの建設中、鉄パイプが落下して協力企業の40代の男性作業員が重傷を負ったと発表した。男性は背骨を骨折したが、命に別条はないという。東電が事故の原因を調べている。
(中略)
男性は福島県いわき市内の病院に運ばれ、約1ヵ月の重傷と診断された。
(9月22日東京新聞夕刊より抜粋)
◆原子力事故 メーカー免責の賠償条約 臨時国会に承認案
「輸出推進」と批判も
菅義偉(すがよしひで)官房長官は22日午前の記者会見で、原発を持つ国同士が重大事故時の賠償金を支援する「原子力損害の補完的補償に関する条約(CSC)」の承認案を29日に召集される臨時国会に提出する考えを明らかにした。
この条約は異常に巨大な天災の場合を除き、賠償責任は全て、事故発生国の電力会社が負い、加盟国は事故発生国に対して支援金を支払う仕組み。輸出先が加盟国なら、日本製の原発でもメーカーは免責される。日本の原発メーカーはリスクが減る分、輸出しやすくなる。(中略)
しかし、日本弁護士連合会は「原発輸出の推進が目的で、原発による人権侵害を他国に広める」などと反対している。(9月22日東京新聞夕刊より抜粋)
◆「放射線」政府広報 健康被害過小評価の恐れ 「主張一方的」
被災者ら憤り「政府の本音出た」 リスク議論本格化しないのに…
「放射線についての正しい知識を」。そんな大見出しの政府広報が先月中旬、全国紙に一斉に掲載された。福島原発事故の健康影響を正しく伝え、風評を打ち消す狙いだという。ただ「安心神話」に偏ったような内容になっており、登場する学者も放射線の影響を軽く見る人物だ。投じた費用は1億円超。被災者の怒りの声が聞こえてくる。
15日に東京都内であった原発問題の市民集会。「政府広報の内容は問題がある。政府こそ正しい知識を持つべきだ」。原爆症認定訴訟で原告側の証人を務めるなど、放射線被ばくに精通する旭川北医院(北海道旭川市)の院長、松崎道幸医師はこう訴えた。
やり玉に挙がったのは8月17日付朝刊に掲載された政府広報だ。朝日、毎日、読売、産経、日経の全国5紙と福島県の地元紙の福島民報、福島民友の2紙に掲載された。翌日は夕刊フジにも出た。(中略)
市民団体「内部被ばくを考える市民研究会」(埼玉県川口市)の川根真也代表(52)は、政府広報に込められた意図をこうみる。
「政府は『国民は権威に弱いはず』という見立てで、東大やIAEAといった肩書を持つ専門家、さらには全国紙までも使い始めたのだろう。政府の本音がにじみ出ている。ただ事故の影響を過小評価すれば、しわ寄せが及ぶのは住民たちだ。今のやり方を許していいはずがない」
(9月22日東京新聞「こちら特報部」より抜粋)
◆原発のコスト 国富流出の試算に疑問
立命館大学教授(環境経済学) 大島堅一
(9月19日朝日新聞より見出し)
◆核燃サイクル 限界が迫っている
(9月19日朝日新聞「社説」より見出し)
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┗■4.テントには赤い彼岸花も飾ってある Mさんからおはぎの差し入れ
| テント日誌9月21日(日)
| 経産省前テントひろば1107日 商業用原発368日
└──── (I・K)
今日はMさんがおはぎを作ってきてくださった。
それでお彼岸なのだと改めて思い、テントに赤い彼岸花も飾ってあったのに気づく。
空気が澄み気持ちのよい気候になった。暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったものだ。おはぎは甘さを抑えてありとても美味しかった。
23日に配布する予定の裁判チラシが一日遅れで届いたので正清さんが一生懸命折り込んでいた。
昼過ぎ右翼の街宣車が何台も前を「乞食・早く出て行け・4年も不法占拠しているのか!」など私たちに馬詈雑言を浴びせて通ったが、実害はなかったので良かった。Mさんの連れのルイちゃんは一寸怖かった様子。
10時半ごろから4時近くまで東京シティサイクリングの人たちが延々と通り過ぎて行った。そうだった去年も今頃通ったと思い出し、月日の経つ早さを思う。3時半ごろ一台の自転車がテント前の道路で転倒したのでびっくり!
あちこちにかなりひどい擦り傷を負っていたので、Yさんが第2テントから救急箱を持ち出して消毒してあげたが、救急箱の中に充分な備品がなく一寸困った。滅多にないことだが、時々点検しなければと思う。
暫らくして主催者の救急隊が駆けつけ手当てをしてもらいゴールに向かったのでひと安心した。
延々と行く自転車隊、ほとんどは無関心で通り過ぎたが、数人の人が「頑張って!」と言ってくれ嬉しかった。
夕方埼玉のKさんや泊まってくれるKさん、第2テントのHさんが来てくれたので私はテントを後にした。(I・K)
たんぽぽ舎です。【TMM:No2288】
2014年9月22日(月)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.規制委員2人の交代でさらに鮮明になった規制委の
「原子力マフィア」体質 島崎委員に騙されるな!
原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その20
木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
★2.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆9/27「大飯判決と大間原発」勉強会
講師:中野宏典さん(弁護士) 会場:横浜市西公会堂
★3.新聞より6つ
◆工事重複 ひしめく敷地 福島第一 作業員倍増 1日6000人
(9月22日東京新聞より抜粋)
◆福島第一 作業員重傷 タンク建設中 パイプ落下
(9月22日東京新聞夕刊より抜粋)
◆原子力事故 メーカー免責の賠償条約 臨時国会に承認案
「輸出推進」と批判も (9月22日東京新聞夕刊より抜粋)
◆「放射線」政府広報 健康被害過小評価の恐れ 「主張一方的」
被災者ら憤り「政府の本音出た」 リスク議論本格化しないのに…
(9月22日東京新聞「こちら特報部」より抜粋)
◆原発のコスト 国富流出の試算に疑問
立命館大学教授(環境経済学) 大島堅一
(9月19日朝日新聞より見出し)
◆核燃サイクル 限界が迫っている
(9月19日朝日新聞「社説」より見出し)
★4.テントには赤い彼岸花も飾ってある Mさんからおはぎの差し入れ
テント日誌9月21日(日)
経産省前テントひろば1107日 商業用原発368日
(I・K)
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※川内原発再稼働するな!フクシマを忘れない!
さようなら原発大集会
日時:9月23日(火・秋分の日)
11時ブース開店 第2ステージ ライブ&トーク 開始
12:20よりオープニングライブ 第1ステージ エセタイマーズ出演
13時トークライブ 第1ステージ 14:30デモ出発
主催:「さようなら原発」一千万署名市民の会
たんぽぽ舎も9月23日、全力で参加します。目印の黄色のノボリ旗(もう原発やめよう たんぽぽ舎)は2カ所に。11:30ビラまき=会場入口のスポーツセンター付近。12:00に第1ステージ演壇に向かって左側の中央付近。
よければ、ご一緒にどうぞ。
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┗■1.規制委員2人の交代でさらに鮮明になった規制委の
| 「原子力マフィア」体質 島崎委員に騙されるな!
| 原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その20
└──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
○ 5人の委員うち「原子力マフィア」からではない二人(島崎委員長代理と大島委員)が赴任時に任期2年とされていて、9月18日に退任した。
地震学者島崎委員の退任について各紙は次のように報じた。
規制委・島崎氏が退任「自然の声聞いた」「審査、厳し過ぎではない」(東京)、「目の上のたんこぶ」島崎氏退任(毎日)、規制委・島崎委員長代理退任へ 再稼働追い風、改革は不透明(産経)。
○ 島崎委員は推進側から厳しすぎと批判され事実上更迭されたとの見方もある。が、実は島崎委員は地震大国日本で原発の再稼働を許す筋道をつけた、いわば「原子力マフィア」の救世主である。このことをいち早く教えてくれたのが地震学者/島村英紀さんだ。
「原発は活断層だけを警戒していればいいのだろうか--原子力規制委員会の断層調査への疑問」(2013年2月)だ。
http://shima3.fc2web.com/201302choushuusinbun.htm
阪神淡路大震災(1995年)後に起きた日本の大地震は、すべて活断層として政府がマークしていなかったところで起きた。これらは2000年の鳥取県西部地震、2004年の新潟県中越地震、2005年の福岡県西方沖地震、同じく2005年の首都圏を直下型地震として襲った千葉県北西部の地震、2007年の能登半島地震、2008年の岩手・宮城内陸地震、2011年の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)などである。
○ 最近の地震観測では、これらの基準加速度をはるかに超える実測値が日本各地で記録されているのだ。たとえば2004年に起きたの新潟県中越地震では2516ガル、2008年の岩手・宮城内陸地震では岩手県一関市厳美町祭畤(げんびちょうまつるべ)で4022ガルを記録した。また新潟県の柏崎刈羽原発が2007年の中越沖地震で停止してしまったときは、構内にある地震計が記録した加速度は1500ガルにも達していた。
「自然に従わなくてはいけない」(島崎委員の退任の弁)のは島崎委員や規制委だ。再稼働ありきの「新規制基準」を作り直さないといけない。
○ さらに、新たに田中知氏(さとる、東大)と石渡明氏(東北大)が委員になった。田中知は日本原子力学会会長や日本原子力産業協会理事を務め、電力会社や原発メーカーから多大な寄付金を受け取っていたことから本来不適格な人事である。産経新聞でさえ「田中氏は業界団体の日本原子力産業協会で役員を務めた経験もあり、中立性を疑問視する声もある。」と報道している。
多くの市民の反対の声を無視して国会同意を得たが、田中知が委員に加わったことで、原子力規制委員会が原発推進組織であることがより鮮明になったといえる。
こんな原子力規制委員会は解体せねば。
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┗■2.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆9/27「大飯判決と大間原発」勉強会
六ヶ所ピースサイクルで大間原発に行ってきました。
世界で最初のフルモックス原発が勝手に建設を進められています。現地では小笠原さんが頑張っていますのでハガキなどを送りましょう。函館市民訴訟に続いて、自治体訴訟も始まっています。大間の勉強会を下記の通り、神奈川=横浜駅西口で行います。お問い合わせの上、お出で下さい。
日 時:9月27日(土)午後2時~4時30分
会 場:横浜市西公会堂・2F会議室
講 師:中野宏典さん(弁護士・山梨在住)
福島報告:吉田 慈さん(教員を経て福島の教会牧師。現つきみの教会)
「再稼働の流れとフクシマとこどもたち」
資料代:300円
共 催:日本基督教団神奈川教区核問題小委員会
プルトニウム・フリー・コミュニケーション神奈川
携帯:090-2669-4219(久保)
E-mail:h2kubo@jcom.home.ne.jp
たんぽぽ舎です。【TMM:No2287】
2014年9月20日(土)その2地震と原発事故情報-1つの情報をお知らせします
転送歓迎
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※メルマガ編集部より(柳田 真)
イ.9月10日の規制委の川内原発合格書は日本が再び「原発の国」になることを決めた歴史に残る重大な・悪い・決定の日でした。(私たちは当日規制庁前で全力で抗議した)
ロ.木原壯林さんの文は、これを厳しく全面的に批判し、今後の方向を出されています。
読んでいただきたいと思い、掲載しました。
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┗■1. u〈緊急声明〉 川内原発を「新規制基準」に適合とし、再稼働を画策
| する原子力規制委員会(規制委)を満身の怒りを込めて弾劾する
└────木原壯林(汚染水問題を憂うる京都府民の会)
規制委は、九州電力川内原発の新規制基準適合性審査に関し、合格通知にあたる審査書案を7月16日に発表し、9月10日には正式な適合通知「審査書」を決定した。この間、形式的に国民の意見(パブコメ)を求めはしたが、寄せられた約 17,800 のうちの多くの再稼働反対の意見は、ほぼ完全に無視している。国民を愚弄し、民主主義を否定する行為である。私たちは、以下の理由により、この暴挙を断固として弾劾し、適合判断の撤回を求める。
(1)人類の手に負えない原発の再稼働を画策すること自体が誤りである
安全な原発など存在せず、原発は人類と共存し得ないことは、福島原発の惨状を見れば明白である。事故炉は、高放射線量のため、未だに内部や地下の状態が分からず、事故収束の目途は全く立っていない。汚染水は、1 日 400tの割合で増え続け、土壌に浸透した汚染水、タンクから漏洩した汚染水は海に漏洩し、数年後には米西海岸に到達しようとしている。汚染水の漏洩を防ぐために、土壌を凍らせた凍土遮水壁の建設を始めたが、凍結には失敗している。凍ったとしても、その深さは十数メートルで、地下水はその下を容易に出入りできる。汚染水から多種類の放射性物質を除去するための装置ALPSも導入されたが、トラブル続きである。除染土壌を詰めた袋の老朽化・破損も著しい。凍土遮水壁やALPSのような大型プラントを期待通りに連続運転でき、放射性汚染物を長期保管できるほど、科学・技術は進歩していない。装置さえできれば永久に問題を解決できると考えるのは、科学の現状が分かっていない素人か、人々を騙してお金儲けをしようとする輩である。
このように人類の手に負えない原発の再稼働を画策すること自体が誤りである。いま切実かつ緊急な課題は、福島の惨状に対する対策、被害者救援と、全原発の廃炉を如何に安全かつ早急に実現するかの検討である。このことは、多くの人々が望み、また、福井地裁判決でも指摘されている。
(2)規制委に人類の未来に関わる原発問題を判断する資格・能力はない
そもそも、福島の原発事故を最悪の事態に導いたのは、現代科学・技術を過信し、安全神話を作り上げ、それによって利益を得ようとする原子力ムラの人々の誤った原発推進と事故対応である。この事故は人災と言っても過言ではない。したがって、福島事故の後は、原発を推進してきた人達は、深く反省し、謝罪と恭順の意を表して謹慎するか、原発の犯罪性を認めた上で、原発全廃のために貢献すべきである。にも拘らず、5人中の4人を原子力ムラの出身者で占める規制委は、厚顔にも、原発の延命に繋がる再稼働審査を行い、電力や政府の言いなりの結論を国民に押し付けようとしている。結局、同委員会は、原発の再稼働、新設、輸出の推進のための検討委員会である。
原子力は、総合科学であり、理工学分野だけでなく農学、医学、さらに社会科学も関連する。したがって、規制委のように限られた領域から集めた人材では、原発事故への対応を考え付かず、原発の安全性を評価する能力に欠けるのは当然である。規制委が中立を標榜するなら、原子力界中心の人選ではなく、国内外を問わず、広分野に人材を求めるべきである。そうすれば、もっと知恵が出る。世の中には、原子力界よりはずっと優秀な知恵者が多数いる。しかし、広く人材を求めれば、「原子力ムラ」が浸食され、崩壊するから、政府はそうしない。それが、原子力政策の本質である。
(3)安全を担保出来ない「審査基準適合」判断は、人々を愚弄するものである
上述のように、国民を欺くために設置された規制委は、自らが作った科学的根拠も希薄な新基準で川内原発再稼働を審査し、適合とした。ところが、どんな審査基準を作っても、安全な原発はできないことは、田中委員長の発言からも明らかである。同委員長は、「安全を担保したとは言っていない」というコメントを付けて、責任逃れをしているが、この審査書が原発再稼働を大きく前進させようとしていることは明白であり、人々をバカにするにも程がある。これは、殺人兵器でもその製造法が兵器推進団体が作った基準に適合していれば、その製造を認め、その兵器の犯罪性については議論しないというのと同類である。こういう人達は、次に事故が起これば、「想定外」といって言い逃れるに違いない。
なお、新基準で謳う過酷事故対策は、国際的には(例えば原発を推進するIAEAから)従来より求められてきたものであり、「世界で最も厳しい」とは真っ赤なウソである。日本の原発は完全な安全対策がとられており、過酷事故は起こり得ないと考えていた日本の規制当局が福島事故まで国際的要求を無視していただけである。
(4)「審査基準適合」判断は、電力会社の都合に合わせるデタラメ判断である
百歩譲って、新審査基準に照らし合わせて、審査することを認めたとしても、この審査結果には、極めて多くの疑問がある。そのことは、多くの人々によって指摘されているから、ここでは、問題となる項目の一部だけを順不同で例示する。
・原発の運用期間中に巨大噴火が生じる可能性について、火山噴火の規模と時期の予測は不可能であると認めながら、モニタリングを実施すれば、噴火を予知でき、原発事故を避け得るかの如く誤魔化している。火山学者は、モニタリングで火山噴火は予測できないと断言している。
・汚染水流出問題が適合性審査の過程で完全に無視され、流出防止対策が要求されていない。
・コンピュータを使った解析が、格納容器の破損や水素爆発に至らないとの根拠に用いられているが、コンピュータ解析の結果は、計算の前提となる条件とデータの質に強く依存する。しかし、現代科学は実証された完全な条件やデータを持ち合わせていない。したがって、解析者の恣意が大きく結果に反映される。
・地震動の想定が過小評価になっている。
・事故時の避難計画について、規制委の審査対象ではないとし、パブコメで修正を求められても完
全に無視している。国民の安全など頭の片隅にもない冷血漢の所業である。。
このような問題点を勘案すると、この審査は、電力会社が譲歩可能な範囲内で決めた条件、すなわち再稼働をさせるための条件への適合検査と言わざるを得ない。
(5)原発が再稼働されれば、福島の復興は遅れ、被曝労働が強化される
安倍政権の下で進められる投資の拡大とオリンピックの準備で、労働力が都市部に集中し、福島原発被害地では労働力が不足し、人件費や資材の価格が高騰し、土壌の除染や汚染水対策は遅延し、事故収束作業も難航している。一方、福島第一原発敷地や近辺には、放射線レベルが極めて高い場所が随所にあり、労働者不足と相まって、被曝労働の強制が行われている。原発が再稼働すれは、福島の事故収拾にあたれる人員はさらに不足する。とくに、西日本から集まっていた原発関係の作業員や技術者の許容残り線量は少ないため、福島を離れる可能性が高い。このように、原発再稼働は、福島の復興をさらに遅延させる。原発再稼働とそれを推進する規制委審査は許されない。
(6)「審査基準適合」判断は、原発輸出を有利にするためでもある
原発が格安な発電手段でないこと、安全な原発はないこと、使用済み燃料や放射性廃棄物の安全な処分・保管法がないことは、誰もが気付いている。それでも原発を再稼働させようとするのは、暴利に繋がる原発輸出のためでもある。日本の全原発を廃止したら輸出が困難になるからである。その意味で、規制委は「死の商人」である原発製造関連企業の手先と言われても仕方がない。
(7)再稼働は再事故の準備である。規制委は解散し、全原発廃炉委員会の設置を
上記のように、規制委は経済に牛耳られて、再稼働を策動するのみで、人間の尊厳や人格権を尊重しようとする態度のかけらも持ち合わせていない。その意味で、人類への敵対者である。「国民の生命、健康および財産の保全に資する」という設置目的は、忘却の彼方である。
再度の大惨事=地獄への扉を開ける再稼働を画策する規制委を徹底糾弾・解散させ、人間の立場に立って、全原発の即時廃炉を安全に進める委員会の設置を要求しよう。
川内原発再稼働は許せない。規制委は「審査基準適合」判断を撤回せよ!
原発再稼働と輸出を推進する安倍政権を打倒しよう!
地元自治体の再稼働同意を阻止しよう!
2014年9月11日 汚染水問題を憂うる京都府民の会
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┗■3.新聞より5つ
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◆「原発 今終わらなきゃ」 大江さん、反対集会参加呼び掛け
九州電力川内(せんだい)原発(鹿児島県)の再稼働に反対する「さようなら原発全国大集会」が23日に開かれるのを前に、作家の大江健三郎さんらが東京都内で会見した。「原発は今終わらなきゃいけない。子どもたちが生きていく場所をこの国に残そう」と語り、多くの市民参加を呼び掛けた。
大江さんは、集会を主催する市民団体「さようなら原発一千万署名市民の会」の呼び掛け人の一人。「福島第一原発事故は今も続いている。福島から出て行かざるを得なかった人たちがいて、原発の脅威がある」と指摘。相次ぐ反原発のデモについて「こうした民衆の反応を首相が無視していることに驚く。再稼働は間違いだ、と政治に市民の声を届けていこう」と訴えた。
集会は午前11時から東京都江東区の亀戸中央公園で。大江さんら呼び掛け人や各地の反原発団体のメンバーがスピーチを行った後、午後2時半にデモが出発する
◆ 自然エネに軸足移せ【金曜日の声 官邸前】
東京都新宿区の大学4年 松阪充訓(まつさかみつのり)さん(22) 大学に入る年に起きた原発事故で被災者の苦しみを知ってから、原子力関係の法律を学んでいる。将来は弁護士になって、事故で故郷を奪われ、つらい生活を送っている人たちの助けになりたい。
千葉市の無職 尾崎すみえさん(67) 原子力規制委員会が、火山の専門家の意見を無視して九州電力川内(せんだい)原発(の審査)を合格させたのは言語道断。委員2人が交代したことで、規制がより緩くなるようなことがあってはならない。
(9月20日東京新聞より抜粋)
◆ 延べ556隻、検査記録あった ビキニ被ばく文書開示
1954年に米国が太平洋のマーシャル諸島ビキニ環礁で実施した水爆実験をめぐり、厚生労働省は19日、周辺海域で操業していた漁船の放射能検査などに関する当時の文書を開示した。乗組員23人が被ばく、うち一人が死亡した静岡県焼津市のマグロ漁船、第五福竜丸以外の船の被ばくを裏付ける資料も含まれ、関係者はビキニ事件の全容を解明する上で「貴重な資料」としている。(中略)
「過小評価 福島と同じ」
「ない」とされた文書が見つかった。「関係者全員に見せたかったが、ほとんど亡くなってしまった」。開示を受けた太平洋核被災支援センター事務局長の山下正寿さんは、60年という時間の重みをかみしめるように語った。
体力自慢のはずの漁師たちが、突然声が出なくなったり、体調を崩す。漁港近くで育った山下さんには、幼心におかしいと思った記憶がある。 (中略)
ビキニの実態を解明することは福島の今を考えることにつながる。今回の開示で、船員や船体の放射能調査、担当大臣らによる会議の議事録も出てきた。「原文には本音が見えるもの。精査し、次の展開を考えたい」
☆国の責任ただす
<第五福竜丸の元乗組員大石又七さん(80)の話> 国はビキニ事件を早く終わらせたいという姿勢だと思っていたので、文書の公開はないとあきらめていた。何も分からず亡くなった元乗組員の仲間たちに、どう責任を果たすつもりなのか。東京電力福島第一原発事故が起きて、放射能の問題は現在も続いている。今回の公開を機に、あらためて国の責任をただしたい。
<ビキニ事件> 1954年3月1日、米国が太平洋・マーシャル諸島のビキニ環礁で水爆実験「ブラボー」を実施した。爆発力は広島型原爆の約1000発分の15メガトンで、放射性物質の「死の灰」が広範囲に降り注いだ。静岡県焼津市のマグロ漁船、第五福竜丸の乗組員23人が被ばくし、半年後に久保山愛吉さん=当時(40)=が死亡。汚染されたマグロの廃棄が相次ぎ、反核世論が高まるきっかけになった。55年1月、米が日本に見舞金200万ドル(当時のレートで約7億2000万円)を支払うことで政治決着した。
(9月20日東京新聞より抜粋)
◆「規制委使命全う」 原燃から報酬・田中知氏
原子力規制委員会の新しい委員に就任した田中知(さとる)氏(64)が19日に記者会見し、電力会社や原発メーカーから過去に寄付金などを受け取り、適格性に疑問が持たれている点を問われ、「就任した暁には、使命を全うする.実際の働きとか言動の中にしっかり反映させたい」と述べた。
田中氏は、使用済核燃料の再処理工場などの適合審査を担当するが、工場を運営する日本原燃からも今年3月まで報酬を得ていた。「利益相反になるのでは」と問われた田中氏は「日本原燃には、技術的な観点で意見していた。しっかり審査していく」と説明した。過去に経済産業省の委員会で原発を維持する趣旨の発言をしていた点では、「原子力政策についてはコメントを控える。委員として使命を全うするのが重要」と繰り返した。
田中氏は、東京大大学院(原子力国際専攻)教授だったここ3年で、教え子の学生10人が東京電力や日本原燃、原子力メーカーなどに就職したほか、2年前まで電力会社やメーカーでつくる日本原子力産業協会の理事を務めるなど、原子力業界とつながりが深かった。
地震や津波、火山対策などの担当になる石渡明氏(61)も会見し「福島のような事故を二度と起こさない強い決意を持っている。もちろん(対策に)不確かさはある。安全側に(厳しい側に)見ていくのは当然」と述べた。2人の任期は2019年9月まで。(後略) (9月20日東京新聞より抜粋)
◆処分場候補地 湧水守れ 塩谷町が保全条例 栃木
東京電力福島第1原発事故で発生した高濃度放射性廃棄物の最終処分場をめぐりて、候補地となった栃木県塩谷町は19日、臨時町議会を開き、候補地一帯の開発を規制する条例案を全会一致で可決し、同日から施行した。周辺の湧水や環境の保全を名目に、最終処分場の建設を阻止したい考えだ。(後略)