NUCLEAIRE
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たんぽぽ舎です。【TMM:No2294】
2014年9月30日(火)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.「噴火は予知できる(九州電力川内審査書)」を認めた規制委は大まちがい
御嶽噴火は予知できなかった・爆発-多数の死者、今後も爆発の恐れ
川内原発合格証は不当だ。規制委は謝罪して取り消せ!
再稼働は日本を滅ぼす第18回
柳田 真(たんぽぽ舎・再稼働阻止全国ネットワーク)
★2.私の住んでいる岐阜・長野県境に位置する御嶽山が突然噴火した
気象庁でも難しい噴火予知を事業者が適切に予知することなど到底期待できない
中川敦詞(岐阜県在住・たんぽぽ舎会員)
★3. 2014年9月26日金曜官邸前抗議行動に参加して
規制委員長は規制基準を満たした原発でもその安全を保障しないと言う
財務省上で風刺画を並べているところに吉永小百合さんの似顔絵が登場した
斎藤なぎさ(たんぽぽ舎ボランティア)
★4.新聞より4つ
◆ 川内再稼働阻止へ全国と連携
反原発運動の100人、薩摩川内市で交流 きょう鹿児島市で集会
(9月28日西日本新聞より)
◆反再稼働7500人集会 川内原発
噴火予知 参加者ら不安の声 (9月29日毎日新聞鹿児島版より)
◆再び水蒸気爆発の恐れ 御嶽山噴火
火山活発化 捜索また中止 (9月30日東京新聞見出しのみ)
◆ 再生エネ買い取り中断 北海道・東北・四国電も あすから
(9月30日東京新聞より抜粋)
━━━━━━━
※10/1川内原発再稼働をやめろ!九州電力東京支社抗議行動
日時:10月1日(水)17時30分~18時30分
場所:九州電力(株)東京支社 JR有楽町駅日比谷口の目前
東京都千代田区有楽町1-7-1有楽町電気ビルヂング北館7F
主催:再稼働阻止全国ネットワーク(たんぽぽ舎も参加、構成団体)
━━━━━━━
※第13回東京電力本店合同抗議
東電解体!汚染水止めろ!柏崎刈羽原発再稼働するな!原発再稼働は日本を滅ぼす
日 時:10月1日(水)19時~20時
場 所:東電本店前(JR・地下鉄新橋駅徒歩5分、JR有楽町駅徒歩10分)
よびかけ:経産省前テントひろば・たんぽぽ舎
━━━━━━━
┏┓
┗■1.「噴火は予知できる(九州電力川内審査書)」を認めた規制委は大まちがい
| 御嶽噴火は予知できなかった・爆発-多数の死者、今後も爆発の恐れ
| 川内原発合格証は不当だ。規制委は謝罪して取り消せ!
| 再稼働は日本を滅ぼす第18回
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎・再稼働阻止全国ネットワーク)
○9月10日規制委員会(田中委員長)は「噴火は予知できる」と書いた九州電力川内原発の申請書の合格証を出した。多くの火山学者が「火山の予知はむつかしい」と反対しているのに、それを無視しての決定だった。
御嶽山の噴火は予知できなかった。噴煙は7000メートル、火砕流もあり、30名をこす死傷者が出た。規制委の審査は「始めから川内原発再稼働ありき」のインチキ審査だった。良心が少しでもあるならば、規制委は九州電力川内原発合格証を謝罪して撤回=取り消すべきだ。
○安倍内閣菅官房長官の居直り発言は許されない!9月29日菅氏は「火山の噴火の予知が困難」でも川内再稼働「影響せず」と発言した。国民の安全を守るべき政府のトップの発言として、許せない発言だ。川内原発は「最も火山の危険が高い原発」といわれている。火山・地震・津波の国日本、しかも今は地震活発期だ。
川内再稼働は日本を滅ぼす。
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┗■2.私の住んでいる岐阜・長野県境に位置する御嶽山が突然噴火した
| 気象庁でも難しい噴火予知を事業者が適切に予知することなど到底期待できない
└──── 中川敦詞(岐阜県在住・たんぽぽ舎会員)
○日本には110の活火山がある。
その中の一つ、私の住んでいる岐阜・長野県境に位置する御嶽山が突然噴火した。
御嶽山は常時監視されている火山であり、噴火警戒レベルの運用もなされていたが、結果的にその噴火を予知することはできず、多くの登山客が巻き込まれる惨事となってしまった。
この噴火から私達は火山災害の恐ろしさを知るとともに、日本が火山国であることを改めて認識させられた。
火山は日本全国に存在し、日本全土がその噴火災害の危険にさらされている。
その日本で原発を稼働することは極めて危険なことである。
現在、再稼働の審査合格証の出された川内原発、ここでも火山噴火の危険性が取り上げられている。
○川内原発付近は過去にカルデラ噴火による火砕流におそわれた痕跡があることを九州電力自身が認めた。
これについて九州電力や規制委は、火山噴火の兆候をとらえ、原子炉の停止・核燃料の搬出などを実施するとし、しかも事業者がそれを行うとしている。
しかし、今回の噴火でもわかったように、気象庁でも難しい噴火予知を事業者が適切に予知することなど到底期待できないのであるし、しかも火山噴火には様々な形態があり、原子炉の停止や核燃料の搬出ができる時間的余裕が必ずあるとも限らず、この火山審査は極めて楽観的なもの、いいかげんなものと言わざるを得ない。
このような楽観的な審査で安全といわれても、何の説得力もないのである。
また私個人として、今回の噴火では火山災害が身近なものと考えていなかったことも思い知らされた。
○私は火山が多く存在する岐阜県に生まれ育ちながら、火山災害について何ら教わったことはなく、火山噴火について無知であった。
今一度、日本が火山国であることを広く知らしめて、それを踏まえ原発は廃炉にすべき必要があるのではないか。
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┗■3.火山噴火予知はできない-大地動乱の時代だ-原発再稼働どころではない
| これが「火山影響評価ガイド」の「火山活動モニタリング」の実態
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
○ 御嶽山噴火に巻き込まれて被害に遭われた方々の生還を願い、御見舞い申し上げます。
川内原発の再稼働が日程に上り、今月末にも設置工事認可申請などが九州電力から規制庁に提出されると見られ、9月28日鹿児島市で全国集会が行われる直前、木曾の御嶽山が噴火した。「自然からの警告」だと強く感じる噴火だ。
1979年以来34年ぶりの大きな噴火で、(ただし2008年には規模の小さい水蒸気爆発を起こしている)その時の噴火で初めて気象庁により「活火山」だと認識された火山だ。
9月中旬には火山性地震が増加する様子は観測されていたが、警告は出されていなかった。
○「御嶽山噴火で多数の行方不明者 気象庁「予知は困難だった」」
http://www.huffingtonpost.jp/2014/09/27/ontake-mountain-eruption_n_5894304.html (ハフィントン・ポスト28日)
「気象庁によると、御岳山は九月中旬に火山性地震が増加していたが、他の観測データに変化はなく、噴火警戒レベルは1(平常)を維持。噴火後にレベルを五段階のうち3(入山規制)に引き上げたが、同庁は「噴火の予測は難しかった」としている。」(中日新聞27日)
日本で二番目の標高の火山にもかかわらず、裾野の広がりが大きく比較的傾斜が緩やかなので7合目付近まで車で上がれる。御嶽信仰もあり、観光登山としても人気が高く、この日も天候にも恵まれ推定250人もの人々が登山を楽しんでいたという。
○火山噴火予知はできない
2013年11月20日の西之島新島は遙か遠くの海底火山だったから予知出来なかったのだろか、2011年1月26日の新燃岳は監視を十分していなかったから出来なかったのだろうか、2013年8月3日の口之永良部島新岳噴火はどうして予知できなかったのだろうか。
火山の噴火予知が出来た例は、そもそもあるのだろうか。
北海道の有珠山の噴火(2000年)は予知が成功した例として良く語られるが、藤井敏嗣火山噴火予知連会長によれば「ただし、この時の噴火予知は、あくまでも噴火前には地震活動が増えるという経験に基づいて判断したもので、地下のマグマの動きを捉えての噴火予知ではありませんでした。」としており、かなり例外的な成功例で「これまでわが国で確実に前兆を捉えた例は、「数日前から数時間前」がほとんどで、何週間も前から噴火を予知した例はありません。」としている。
気象庁がマグマの動きを捉えて警報を出したのは2009年2月2日の浅間山噴火だが、それは噴火13時間前だった。とても予知と言えるものではない。
○出来ないことを「出来るかのように言う」
『現在、気象庁により 110 の活火山が指定され、このうち 47 の火山について観測体制が設けられている。また、火山噴火予知連絡会が設置されており、全国の火山活動について総合的に検討を行う他、火山噴火などの異常時には、臨時に幹事会や連絡会を開催し、火山活動について検討し、必要な場合は統一見解を発表するなどして防災対応に資する活動を行っている。』
規制庁の策定した「火山影響評価ガイド」に記載された「火山活動モニタリング」について書かれた一文だ。その防災体制下において御嶽山の噴火が起きた。
シーズンには毎日何百人も登る人気の山なのに、全くの不意を突かれた。
9月16日の気象庁地震火山部の「火山の状況に関する解説情報」でもレベル1(平常)としていた入山規制を継続するとしていた。
日本の火山全部でさえなく、そのうちの47山についてさえ噴火の予知はできない。これは現実である。
川内原発を再稼働するのは来年早々だという。では、その時には必ず噴火の予知が出来る段階になっていなければならない。少なくても火山影響評価ガイドにおいてはそうなる。しかし現実にはそんな観測態勢は存在しないし、予知が可能な組織もない。そもそも火山噴火予知連会長が「無理だ」と言っている。
九州電力と規制委員会は責任を持って「予知できる」というのだろうか。
新たな安全神話以外の何物でもない。
川内原発に影響を与える可能性がある火山は多数ある。桜島が噴火中だがそれ以外にも将来活動の可能性がある火山が周辺には26山はある。これらのうち口永良部島は既に噴火を予知できなかった。
○大地動乱の時代
「大地動乱の時代」とは石橋克彦神戸大学名誉教授が阪神淡路大震災直前の1994年8月に岩波から出した新書の題名だ。高度経済成長期に大地震がほとんど無く、原発を含む様々なインフラが地震や津波、あるいは火山災害を想定しないままに拡大し続ける日本の現状に、過去の歴史的事実を元にして警告した書だった。
今、東北地方大震災後の日本は、9世紀の貞観地震(869年)前後とよく似た「大地動乱時代」を迎えたと考えるべきだ。
貞観地震と言えば東北地方に巨大津波災害をもたらしたことは、今では沢山の人が知る史実だが、同時に日本中のプレート境界、断層活動が活性し、さらに各地の火山も大噴火を連発させた。
富士山の貞観噴火(864年)では現在の青木ヶ原樹海を作った溶岩流を噴出させる大噴火が、伊豆諸島では神津島(838年)、新島(886年)が噴火、南九州に目を転じれば、開聞岳(874年・885年)桜島(麑嶋・764年*)などの噴火があった。
*『続日本紀』の災害被害に関する記事。桜島の噴火によるもので民家62区と80余人に被害がでたことを示す。(時空間情報科学を利用した古代災害史の研究 2010年3月岡山大学大学院社会文化科学研究科)
○原発再稼働どころではない
日本各地で今後、自然現象である火山や地震などの災害が多発することは避けられない。しかしそれを「人災」である原発災害にしてしまうかどうかを選択するのは私たちだ。
火山が噴火しているさなかに、さらに原発が大事故を起こしているならば、際限の無い放射能災害を複合させる惨事になる。
原発再稼働で災害を拡大させないためには、唯一、止めておく他は無い。予知だとかシビアアクシデント対策で回避できるなどと、荒唐無稽な楽観主義と新たな安全神話を認めるのか否か、問われているのはそこだ。
┏┓
┗■4.新聞より4つ
└────
◆噴火予知は困難 微動観測から12分後 「水蒸気爆発」の可能性
マグマが地下水加熱、少ない前兆 (9月28日朝日新聞見出し)
◆御嶽山噴火 火山リスクの直視を (9月29日朝日新聞社説の見出し)
◆「川内」再稼働の反対集会 「周辺に活火山 危険」
鹿児島県の反原発団体は28日、九州電力川内(せんだい)原発(同県薩摩川内市)の再稼働に反対する集会を鹿児島市で開いた。参加者は「反対の民意を踏みにじる再稼働は許さない」と訴えた。実行委員会によると全国から約7500人が集まり、集会後は市内をデモ行進した。
集会には菅直人元首相も出席し、御嶽山の噴火に言及。「川内原発の周辺には霧島(連山)や阿蘇山があり、日本でも活火山が多い地域だ」とし、再稼働への懸念を示した。
福島県川内(かわうち)村から埼玉県志木市に避難している元村議の西山千嘉子さん(66)は「福島事故の被害やその現状を忘れないでほしい」と強調。川内原発だけでなく、全国にある原発の再稼働を阻止する必要性を訴えた。
(9月29日東京新聞より)
◆川内原発 募る不安 周辺に活火山「核燃料運べるか」
突然の御嶽山噴火を受け、再稼働に向けて手続きが進んでいる九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)の地元では、不安の声が上がった。川内原発の周辺には活火山群が分布しているためだ。いきなり巨大噴火が起きた場合の対応が万全かどうかあらためて問われる可能性もある。(後略)
たんぽぽ舎です。【TMM:No2293】
2014年9月29日(月)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.リニアと御嶽山と川内原発の関係-学者は悲劇が起こる前に警告しろ!
私が心配しているのは川内原発現地そのものが北薩火山群のど真ん中にあること
広瀬 隆
★2.「再稼働、7500人「NO」鹿児島市で反原発集会」
上岡直見[環境経済研究所(技術士事務所)]
★3.火山噴火予知はできない-大地動乱の時代だ-原発再稼働どころではない
これが「火山影響評価ガイド」の「火山活動モニタリング」の実態
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★4.新聞より4つ
◆噴火予知は困難 微動観測から12分後 「水蒸気爆発」の可能性
マグマが地下水加熱、少ない前兆 (9月28日朝日新聞見出し)
◆御嶽山噴火 火山リスクの直視を (9月29日朝日新聞社説の見出し)
◆「川内」再稼働の反対集会 「周辺に活火山 危険」 (9月29日東京新聞より)
◆川内原発 募る不安 周辺に活火山「核燃料運べるか」 (9月28日東京新聞より抜粋)
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※ご参加ください! 9・30JCO臨界事故(茨城県東海村)から15年
○追悼・抗議集会
日 時:2014年9月30日(火)10:00~11:00
場 所:経済産業省別館前(飯野ビル側:経産省前テントの反対側)
○学習会
日 時:2014年9月30日(火)19:00開会(開場18:30)
場 所:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
講 師: 佐々木敏彦さん、山崎久隆さん 資料代:800円
━━━━━━━
※10/1川内原発再稼働をやめろ!九州電力東京支社抗議行動
日時:10月1日(水)17時30分~18時30分
場所:九州電力(株)東京支社 JR有楽町駅日比谷口の目前
東京都千代田区有楽町1-7-1有楽町電気ビルヂング北館7F
主催:再稼働阻止全国ネットワーク(たんぽぽ舎も参加、構成団体)
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※第13回東京電力本店合同抗議
東電解体!汚染水止めろ!柏崎刈羽原発再稼働するな!
原発再稼働は日本を滅ぼす
日 時:10月1日(水)19時~20時
場 所:東電本店前(JR・地下鉄新橋駅徒歩5分、JR有楽町駅徒歩10分)
よびかけ:経産省前テントひろば・たんぽぽ舎
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┗■1.リニアと御嶽山と川内原発の関係-学者は悲劇が起こる前に警告しろ!
| 私が心配しているのは川内原発現地そのものが北薩火山群のど真ん中にあること
└──── 広瀬 隆
全国のみなさま 広瀬隆です
○ 御嶽山の噴火で、また悲劇がくり返されました。この噴火の危険性は、分っていたことです。
それは、JR東海が計画しているリニア中央新幹線のルートを調べた人であれば、この長野県~岐阜県の一帯がどれほど危ないか、ということを・・・
昨年のリニア中央新幹線「反対集会」で使った、その部分の資料を添付ファイル(※)で送ります。
○ 川内原発周辺の噴火についても、付言しておきます。
みなさんは、カルデラだけに注目して、巨大な火砕流ばかりを論じていますが、私の不安は、それではありません。
私が心配しているのは、川内原発現地そのものが、北薩火山群のど真ん中にあることです。
言い換えれば、「川内原発の真下」で噴火が起こっても不思議ではないのです。
桜島よりも、霧島よりも、もっとおそろしいことが起こります。
昨日9月28日、川内原発の現地に200人近い人が全国から集まって、ゲート前の抗議をしてきましたが、私は早く逃げたかったのです。 そこにいること自体がこわかったからです。
それでも、トテツモナイ数の人が、鹿児島市の天文館公園における全国集会に集まりました。
川内原発再稼働を絶対に阻止する、という意思を持って・・・
○ 帰途の東京羽田への飛行機は、大幅に到着時刻が遅れました。それは、飛行機が御嶽山の噴火の微粒子をエンジンが吸いこまないように、警戒していたからではないでしょうか。それが、川内原発周辺での噴火時に起こる、非常用発電機の壊滅を予告していたことになります。
学者たちは、悲劇が起こってから、その原因を論じる。
そんなことは、何の意味もない!
起こる前に警告しろ!です
※事故情報編集部 注:本メールには添付はつけておりません。
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┗■2.「再稼働、7500人「NO」鹿児島市で反原発集会」
└──── 上岡直見[環境経済研究所(技術士事務所)]
『西日本新聞』2014年9月29日掲載
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/kagoshima/article/117079
※空撮の写真が迫力。主催者発表で7500人というが、会場の天文館公園の面積と人の詰まり具合から推定すると、これでも堅めではないか。真夏なみの暑さの中だったが、23日の東京と立て続けでこの人数には驚く。
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┗■4.新聞より4つ
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◆ 孫の世代を考えて 【金曜日の声 官邸前】
東京都板橋区の無職 秋山豪さん(62) 政府が公開した「吉田調書」で分かったのは、現場の責任者が土壇場で作業員を退避させようとしたことと、東電が退避の判断を現場任せにしていたということだ。東電は、もっと責任を問われるべきだ。
栃木県那須町の介護施設運営 星野行彦さん(79) 使用済み核燃料の処理ができないのに、原発を再稼働させてどうするのか。政府は経済を優先させるのだろうが、再び原発事故が起きた時のことを考えられないのだろうか。
東京都大田区の主婦 三浦冨美江さん(77) 子どものころに戦争を経験したから、上の世代には「なぜ戦争をしたのか」と言いたい。このまま原発を再稼働させたら、私たちは孫の世代から同じように責められるから抗議の声を上げる。 (9月27日東京新聞より)
◆再生エネ 受け入れ制限なぜ 送電網、蓄電池など壁
業者の費用負担重く 価格改定など制度不備響く
九州電力が、再生可能エネルギーの購入受け入れを中断した。固定価格買い取り制度(FIT)は購入を義務付けているが、太陽光発電などが増えすぎたからだという。東京電力福島第一原発事故後、再生エネは二倍に増えた。でも、年間の発電総量のうちの2%にすぎず、決して多いとはいえないのだが…。 (9月27日東京新聞「こちら特報部」より抜粋)
◆「もんじゅ改革」延長
日本原子力研究開発機構は25日、大量の機器の点検漏れにより、事実上の運転禁止命令が出ている高速増殖炉もんじゅ(福井県敦賀市)について、9月末までと位置付けた集中改革期間を来年3月まで延長する方針を明らかにした。2014年度内の命令解除を目指し、今年11月に保安規定変更などを申請する。
原子力機構は当初、9月末までの命令解除を目指していたが、原子力規制委員会が昨年5月、安全管理体制が整うまで運転再開に向けた準備を見合わせるよう命じた後も、機器の新たな点検漏れや、点検記録の不適切処理が判明するなど、トラブルや不祥事が相次いでいた。
改革状況や課題を有識者と議論する25日の会合で、原子力機構は国に提出する報告書案を提示。「改革の一定の成果を確認したものの、課題は以前として残る」と期間延長の理由を説明した。 (9月26日東京新聞より)
◆エネルギー基本計画と矛盾 原発支援策
政府は2016年の電力小売りの全面自由化に向けて、電力会社が原発で発電した電気に一定の価格を保証する制度を検討している。原発を特別に支援する仕組みで、政府の脱原発依存の方針と矛盾する上に、原発の発電コストが割高であることを認めた形だ。
済産業省は、原発政策を議論する有識者会議で「基準価格」という制度を提案した。廃炉や使用済み核燃料の処分などを含む原発の発電コストに基づき、電気料金の基準価格を定める。 (中略)
16年以降の電力自由化で、大手電力会社以外の異業種からの新規参入が進めば、電気料金の値下がりが期待できる。そうなれば、原発の建設や使用済み核燃料の処分、廃炉などに巨額の費用がかかる原子力エネルギーは、コスト面で立ちゆかなくなる恐れが出てくる。
電力会社は電力自由化が進むと原発の維持が難しくなると訴えており、基準価格はこの事態を回避するのが狙いだ。
経産省は同時に、原発の廃炉による経営への影響を緩和するための新たな会計制度も検討している。これらの制度が実現すれば、電力会社は安心して原発を稼働させ続けることができ、原発の新増設や建て替えもしやすくなる。
しかし、なぜ消費者に新たな負担を強いてまで、原発に対する手厚い優遇措置を導入しようとするのだろうか。
政府が4月に閣議決定したエネルギー基本計画は、「原発依存度は、省エネルギー・再生可能エネルギーの導入などで可能な限り低減させる」と明記している。基準価格などの制度は、原発の維持と新増設を前提とし、それを後押しする政策であり、基本計画と逆方向を向いている。 (中略)
再生可能エネルギーなど電力の多様化が進む中で、こうした問題を棚上げにしたまま、原発の維持を前提として原発を特別扱いするのは、電力自由化を否定するものであり、時代に逆行していると言わなければならない。 (後略)
(9月23日茨城新聞より抜粋)
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┗■5.今週のたんぽぽ舎
| 今週は本当にてんてこ舞いの忙しさ=9/23さようなら原発大集会、
| 9/25横須賀原子力空母反対、9/26官邸前、
| 9/27-28鹿児島川内原発再稼働阻止。何と言っても準備が一番大変。
└──── 坂東喜久恵(たんぽぽ舎)
いつもいつも「たんぽぽ舎は忙しい」といっている気がしますが、今週は本当にてんてこ舞いの忙しさ。集会やイベントへの参加も大変ですが、何と言っても準備が一番大変。
差し迫った大問題『川内原発再稼働阻止』に向かって「再稼働阻止全国ネットワーク」と共に大車輪で取り組んでいます。
そして今日27日(土)の薩摩川内市で開催の「全国相談会」、明日28日(日)の鹿児島での大集会のため、東京圏からの参加者は会議と準備を積み重ねてきました。今朝飛行機で飛び立った面々はつかの間ホット一息つけたかも。
23日(火)の「さようなら原発大集会」(東京、亀戸中央公園)は、参加者の数(1万6000人)と熱気であふれかえり、今の政治への怒りと不安がヒシヒシと迫ってきました。“疲れたけれど気分は高揚”でしたね。(24日(水)のメルマガ参照)
ちなみに、私は「カンパ隊」で皆さんの中を回りました。かき分けていくのも大変でしたが、カンパ袋の膨らみと重さに参加者の方々の気持を受け止めました。
25日(木)は横須賀の「米原子力空母母港化」から6年、ということで横須賀へ。[26日(金)のメルマガ参照]
たんぽぽ舎です。【TMM:No2292】
2014年9月27日(土)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.【記事紹介】2件
『週刊女性』に吉田調書の朝日記事が取り上げられた。推進側が誤報、
誤報と騒いでいるが、実はヤブヘビになりそうだ。
『週刊朝日』「原発震災」を予言した地震学者 石橋克彦氏が告発
上岡直見[環境経済研究所(技術士事務所)]
★2.溶岩流でハワイが非常事態 火山から溶岩が流れ出て住宅に迫っている
ハワイ諸島の北西にある海山列は昔は島だった。
それがマグマの供給が止まり島が消えて海山になったもの
「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその70
島村英紀(地震学者)
★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆10/4【講演と映画の集い】「10・8山さき※博昭プロジェクト―
50周年まであと3年」
会場:品川区立総合区民会館「きゅりあん」6階
★4.新聞より4つ
◆孫の世代を考えて 【金曜日の声 官邸前】 (9月27日東京新聞より)
◆再生エネ 受け入れ制限なぜ 送電網、蓄電池など壁
業者の費用負担重く 価格改定など制度不備響く
(9月27日東京新聞「こちら特報部」より抜粋)
◆「もんじゅ改革」延長 (9月26日東京新聞より)
◆エネルギー基本計画と矛盾 原発支援策 (9月23日茨城新聞より抜粋)
★5.今週のたんぽぽ舎
今週は本当にてんてこ舞いの忙しさ=9/23さようなら原発大集会、
9/25横須賀原子力空母反対、9/26官邸前、
9/27-28鹿児島川内原発再稼働阻止。何と言っても準備が一番大変。 坂東喜久恵(たんぽぽ舎)
━━━━━━━
※ご参加ください。
9・30 茨城県東海村JCO臨界事故から15年
○追悼・抗議集会
日 時:2014年9月30日(火)10:00~11:00
場 所:経済産業省別館前(飯野ビル側:経産省前テントの反対側)
○学習会
日 時:2014年9月30日(火)19:00開会(開場18:30)
場 所:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
講 師: 佐々木敏彦さん、山崎久隆さん 資料代:800円
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┗■1.【記事紹介】2件
| 『週刊女性』に吉田調書の朝日記事が取り上げられた。
| 推進側が誤報、誤報と騒いでいるが、実はヤブヘビになりそうだ。
| 『週刊朝日』「原発震災」を予言した地震学者 石橋克彦氏が告発
└──── 上岡直見[環境経済研究所(技術士事務所)]
○『週刊女性』に吉田調書の朝日記事が取り上げられた。推進側が誤報、誤報と騒いでいるが、実はヤブヘビになりそうだ。
『週刊女性』2014年10月07日号
─朝日誤報「逃げた、逃げない」よりもっと大切なことがいっぱい!
「吉田調書」からわかる原発危機管理のお粗末─
※[前出の大谷氏は、政府が当初、調書公開をためらった裏側を推測する。公開すると、いかに原発事故に対してこの国の体制が整っていないか、どれだけ専門家がいないかなど、まずいことが明らかになる。事故当時の状況から何も変わっていないのに、どうして再稼働するんだよという声が出てきます]
朝日記事が吉田元所長その他の調書公開のきっかけを作ったことは確かだ。
その意味で朝日記事の意義は大きい。
○【記事紹介】『週刊朝日』2014年10月03日号
「原発震災」を予言した地震学者 石橋克彦氏が告発
http://news.nifty.com/cs/magazine/detail/asahi-20140924-02/1.htm
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┗■2.溶岩流でハワイが非常事態 火山から溶岩が流れ出て住宅に迫っている
| ハワイ諸島の北西にある海山列は昔は島だった。
| それがマグマの供給が止まり島が消えて海山になったもの
| 「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」 コラムその70
└──── 島村英紀(地震学者)
○9月になってから、米国ハワイで非常事態宣言が出される事態になっている。火山から溶岩が流れ出て住宅に迫っているのだ。
火山はハワイ島にあるキラウエア山(1247メートル)。熔岩が住宅地から約1.6キロの地点にまで迫ってきたことを受けて郡知事は非常事態宣言に署名した。
溶岩流はあと数日から1週間で住宅地に達するのではないかと報じられている。この宣言によって、いざというときに住民が迅速に避難できるよう、住民以外の道路通行が禁止された。
この火山は20世紀中に45回も噴火した活発な火山だ。そもそもハワイ語でキラウエアは「吹き出す」という意味だ。キラウエアは昔から頻繁に噴火を繰り返してきた火山なのである。
熔岩が住宅地を襲った例としてはアイスランドのヘイマエイ火山がある。この噴火は1973年。溶岩流は時速数メートルというゆっくりとした速さで町と港へ流れてきた。火山は本土から離れたヘイマエイ島にあり、港は住民にとって唯一の「玄関口」だった。
熔岩は比重が大きいから土塁やコンクリートを置いても軽々と押し流してしまう。住民が考えたのが消防ポンプで大量の海水を溶岩流に放水することだった。これはうまくいった。いくつもの民家が溶岩にのみ込まれたものの、最終的には漁港の手前で熔岩の流れは止まってくれたのだ。
○日本人が多くハワイ観光に行くのはオアフ島だが、ハワイは北西から南東へ500キロあまり拡がる8つの島から出来ている。ハワイ諸島だ。
島が出来た年代は南東へ行くほど新しくて、南東端のハワイ島がいちばん新しい。他方、ハワイ諸島の北西には長い海山(かいざん)列がある。この列はロシア・カムチャッカ半島沖の千島海溝まで延々5000キロも続いている。
これは太平洋プレートが北西に動いているのに、ハワイを作ったマグマの「源泉」がプレートよりずっと深い地球内部にあってマグマがプレートを突き抜けて島を作ったためだ。源泉は停まっているのにプレートが動いていく。それゆえ新しい島が次々に南東に作られてきたのである。
ハワイ諸島の北西にある海山列は昔は島だった。それがマグマの供給が止まり、温度も下がって収縮し、島が消えて海山になったものなのである。
熱帯地方ならば、島が縮んで海山になっても、その上の浅い海に次々にサンゴが増殖して島として残るものもある。サンゴ礁だ。しかし、ハワイ諸島から北西に動いていった先は北の海だ。サンゴが育つには寒すぎたのである。
ところでハワイ島の南東にある海底では、いまぶくぶくと火山性ガスを吹き上げている海山が成長を続けている。
すでに海底から3000メートルの高さになった。ロイヒと名づけられたこの海山は、あと1000メートルほど高くなれば、もっとも新しい島としてハワイ諸島に仲間入りをするはずである (9月26日『夕刊フジ』より)
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◆【講演と映画の集い】10・8山さき博昭プロジェクト―50周年まであと3年
講演:山本義隆(科学史家・元東大全共闘議長)
「私の1960年代―樺美智子・山さき博昭追悼―」
映画「現認報告書」(監督・小川伸介 小川プロダクション1967年作品)
日 時:2014年10月4日(土)12:30開場 13:30開演 16:30終演予定
会 場:品川区立総合区民会館「きゅりあん」6階大会議室
(東京都品川区東大井5-18-1
JR京浜東北線「大井町」駅東口下車徒歩1分)
参加費:1,000円
申込み:下記Websiteから(定員になり次第、締め切り)
主 催:10・8山さき博昭プロジェクト事務局
〒104-0061 東京都中央区銀座8-10-6銀座MEビル3F
東京銀座総合法律事務所内 (FAX) 03-3573-7189
(E-mail) monument108@gmail.com
※事故情報編集部 注:「さき」の漢字は「崎」でなく右側の「つくり」が訓読み「あや」で文字化けするため、やむなく「ひらがな」を使用しました。