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たんぽぽ舎です。【TMM:No1686】
2012年12月10日(月)その2 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
 
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.新安全設計基準で活断層定義変更
   「グレイな断層」を活断層としない変更(改悪)
   許すなごまかし  藤原節男(原子力ドンキホーテ)
★2.要望
   槌田敦さんの「高速『増殖』炉のウソを暴く」を
   大幅加筆の上、「たんぽぽパンフ」に加えて下さい
            山﨑八九生
★3.新聞・雑誌より2つ
  ◆三陸沖М7.3 津波警報
        (12月8日毎日新聞より抜粋)
  ◆活断層巡る原発再稼働判断 「直下」にこだわらず 規制委員長
        (12月6日毎日新聞より)
★4.書籍の紹介
   緊急出版!『自分を売る男、猪瀬直樹』―
   小泉純一郎に取り入り、石原慎太郎にも…
━━━━━━━
※12/11【学習会】にご参加を!
  第8回『隠ぺいされた福島原発事故の分析』
 日 時:12月11日(火)19:00から21:00
 講 師:槌田 敦さん(核開発に反対する会 代表)
 会 場:スペースたんぽぽ
 参加費:800円
━━━━━━━
 
┏┓
┗■1.新安全設計基準で活断層定義変更
 |  「グレイな断層」を活断層としない変更(改悪)
 |  許すなごまかし
 └──── 藤原節男(原子力ドンキホーテ)
 
 2012年12月7日、原子力規制委員会、原子力規制庁が新安全設計基準で活断層
定義変更を画策。現行指針は「12万~13万年前以降の活動が否定できないも
の」を活断層と定義。新基準では「40万年前以降に動いたもの」に変更。活断
層であることが否定できない「グレイな断層」を活断層としない変更。活断層の
定義範囲を広げると見せかけて、グレイな活断層を定義から外す画策。ごまかし
許すな。
 
電気新聞は正直に記載。http://t.co/XTkOKYpv
 
原子力規制庁は7日、耐震設計審査指針に替わる新安全設計基準で、活断層の定
義を変更する方針を固めた。現行指針は後期更新世(12万~13万年前)以降
の活動が否定できないものを活断層と定義付けているが、新基準では「40万年
前以降に動いたもの」に変更する。同日開いた地震・津波に関する新安全設計基
準検討チームで合意したため、来年1月にまとめる新基準の骨子案に盛り込む考
えだ。
 
時事通信もグル http://t.co/kFfVMqJ3
 
 原発に対する地震や津波の影響を考慮し、新たな安全基準を議論する原子力規
制委員会の専門家検討会の会合が7日開かれ、これまで原発の耐震設計審査指針
で12万~13万年前以降に動くこととされてきた活断層の定義について、規制
委から、判断材料が乏しい場合、40万年前以降の地形や地質を検討して認定す
るとした規定を追加する提案がなされた。特に異論は出ず、指針に盛り込まれる
見通し。
 
日本経済新聞もグル。 http://t.co/Fs07SjkF
 
原子力規制委員会は7日、原子力発電所の新しい安全基準で、活断層の定義に
「40万年前以降に動いた地層」を追加することを専門家会合に提案した。これま
では「12万~13万年前以降」だった。古い年代まで遡ることで耐震設計の強化を
促す。
 
読売新聞もグル。 http://t.co/2nog5fqF
 
原子力規制委員会は、原子力発電所の耐震設計上考慮すべき活断層を、従来の
「過去12万~13万年以内に活動したもの」から「40万年以内に活動したも
の」に広げる方針を決めた。原発の耐震安全性の基準を検討する規制委の専門家
チームが7日、見解をまとめた。来年1月に骨子を公表する原発の新安全基準に
盛り込み、ルールを厳格化する。
 
 
┏┓
┗■2.要望
 |  槌田敦さんの「高速『増殖』炉のウソを暴く」を
 |  大幅加筆の上、「たんぽぽパンフ」に加えて下さい
 └──── 山﨑八九生
 
たんぽぽ舎 御中
 
 「たんぽぽ舎通信No1681」で2番目の「高速『増殖』炉のウソを暴く<後半
>」(槌田 敦)は、大変勉強になりました。
つきましては、大幅に加筆の上、「たんぽぽパンフ」のバックナンバーに加えて
いただきたくお願い申し上げます。
 「もんじゅ」の廃炉は、単なる一原発の廃炉に留まるものではなく、
1.日本の(オプションとしての密かなる)核武装計画の放棄、
2.(所詮画餅だった)核燃料サイクルからの撤退を象徴するものかと存じます
ものですから。
 
 
┏┓
┗■3.新聞・雑誌より2つ
 └──── 
 
◆三陸沖М7.3 津波警報
 
 7日午後5時18分ごろ、三陸沖を震源とする強い地震があり、青森、岩手、宮
城、茨城、栃木の各県で震度5弱、北海道から九州の広い範囲で震度4~1の揺
れを観測した。気象庁は約1メートルメートルの津波が予想されるとして宮城県
に津波警報を、青森県太平洋沿岸、岩手県、福島県、茨城県に津波注意報を発令。
津波警報は昨年4月11日以来1年8カ月ぶり。宮城県では280カ所の避難所に最
大約1万8000人が避難した。
 気象庁によると、東日本大震災の余震とみられ、震源の深さは約10キロ、地震
の規模を表すマグニチュード(М)は7.3と推定される。М7超の余震は昨年7
月以来。(後略)(12月8日毎日新聞より抜粋)
 
 
◆活断層巡る原発再稼働判断 「直下」にこだわらず 規制委員長
 
 日本原子力発電敦賀原発(福井県)の原子炉建屋直下を通る断層の評価を巡り、
原子力規制委員会の田中俊一委員長は5日の記者会見で、「(活断層が原子炉建
屋の)直下にないからいいかというと、そういうわけにもいかない。特別な状況
の場合、どういう評価をすべきかは見直す必要がある」と述べた。
 同原発の敷地内に活断層「浦底断層」があることを重視し、従来の基準にこだ
わらず、稼働の是非を判断する可能性を示唆した。
 国は活断層の直上に原子炉建屋などの重要施設を建てることを認めていない。
一方、原発から離れている活断層については、施設が地震の揺れに耐えられるか
を審査し、安全と
判断すれば稼働を認めてきた。 
規制委は1、2日、有識者による調査団を敦賀原発に派遣。2号機原子炉建屋直
下を通る破砕帯が、約200メートル離れた浦底断層と連動する可能性があるかを
検討している。10、11日の評価会合を経て、規制委が運転継続の是非を判断する。
(12月6日毎日新聞より)
 
 
┏┓
┗■4.書籍の紹介
 |  緊急出版! 『自分を売る男、猪瀬直樹』―
 |  小泉純一郎に取り入り、石原慎太郎にも…
 └────
 
目次の抜粋    (詳細は、出版社にお問い合わせ下さい)
 
第一章  自分を売る男、猪瀬直樹
・棄てる程度の思想しか持ち合わせていない
・子分にしかなれない人間
・石原以上に「暴」に走る
・言葉の力を棄てている
・自己顕示欲の塊  など
第二章  目立ちたがり屋のエセ改革者
・背のびしたゴマスリ小僧
・自慢話以外の話を聞いたことがない
・せめてミミズから人間に昇格してほしい
・死ななきゃ治らないシアワセ者
・自分に都合の悪いことには答えない
・あなたはエライんだよと言ってあげようか
・持ち上げればどこまでも登っていく俗物
・虚名と無責任のマグマ  など
 
『自分を売る男、猪瀬直樹―小泉純一郎に取り入り、石原慎太郎にも…』
 発行:株式会社 七つ森書館(03-3818-9311) 佐高信著、定価700円+税
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1685】
2012年12月10日(月)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
 
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.都知事は脱原発の人になってほしい
   たんぽぽ舎有志と都区職員・OBで作った宇都宮勝手連が大活躍
                           柳田 真(たんぽぽ舎)
★2.2012年12月7日夕刻の東日本広域地震について、
   全国の地震学者・地質学者は、総選挙に対する緊急の共同声明を
   出すように求めます。             広瀬 隆
★3.12/25学習会にご参加を
   「フクシマの声を国連に届けました」―“人権NGO言論・表現の
   自由を守る会”国連報告
★4.新聞・雑誌より2つ
  ◆政権奪取へ"腹痛総裁"安倍晋三「トイレへダッシュ」
            (フライデー12月21日号より抜粋)
  ◆「山は動くか?」 嘉田由紀子の「美人留学生時代」
            (フライデー12月21日号より抜粋)
★5.たんぽぽ舎あれこれ  柳田 真(たんぽぽ舎)
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.都知事は脱原発の人になってほしい
 |  たんぽぽ舎有志と都区職員・OBで作った宇都宮勝手連が大活躍
 └──── 柳田 真(たんぽぽ舎)
 
1.東京都知事は脱原発の人になってほしい。元都庁職員としても切実に思う。
自公スイセンで出ている前副知事の知名度と比較すると脱原発の候補者は圧倒的
に大差がついているが、心ある市民と勝手連の追い上げで、最終コーナーで追い
つき追い越してほしい。
 
2.たんぽぽ舎有志と都区職員・OBが合同で作った宇都宮勝手連(正式名は、
脱原発市民&都区職員・OB宇都宮けんじ勝手連)が盛況で大活躍中だ。
 たんぽぽ舎のすぐそばに電話付き事務所を1ヶ月借りて、連日10数人がつめて
大活躍。「10万人へ働きかけて5万余を獲得しよう」の目標でやっている。
 すでに3回討論集会を開いて(30~40人出席)活発な討論もおこなった。議員か
らお借りしたしっかりした名簿で連日電話かけもしている。また60円封筒での私
信作戦もおこなっている。
 
3.四谷の宇都宮けんじ選対本部(人にやさしい東京をつくる会)も、続々とやっ
てくるボランティアで大にぎわいときく。1人勝手連も続々できて、ビラまきそ
の他活躍しているときく。
 
4.たんぽぽ舎としては、選挙に距離を置いて、特定の政党・党派を支持する選
挙活動はしない、と決めて、25年間守ってきている。ただし、有志で応援するこ
とは自由だから、たんぽぽ舎有志で勝手連を作って「別の部屋」を借りて選挙活
動をしている。また、メルマガ読者が5千数百人なので、そこから寄せられるい
くつかの意見を「脱原発の前進を願う」立場から、掲載している。
 それらは皆、執筆者を明らかにして、責任の所在を明確にしている。多様な意
見が存在する時代なので討論の素材になれば…と思う。(たんぽぽ舎の公式見解
ではない。)
 脱原発・即時全原発停止をめざし、がんばろう。
 
 
┏┓
┗■2.2012年12月7日夕刻の東日本広域地震について、
 |  全国の地震学者・地質学者は、総選挙に対する緊急の共同声明を
 |  出すように求めます。
 └──── 広瀬 隆
 
 朝日新聞(12/8)には、これからマグニチュード8クラスの大地震が起こる可
能性を指摘した記事が出ました。この記事で、それを警告している防災科学技術
研究所の岡田義光理事長は、『日本の地震地図──東日本大震災後版』(東京書
籍)の著者です。私が地震の歴史を学んだのが、岡田氏が東日本大震災前に刊行
した、同名の著書でした。阪神大震災後に、こうした大地震発生の歴史を解説し
てくれたからです。私が講演会のパワーポイントで示している図の多くは、岡田
氏の資料です。今こそ、日本人は目をさまさなければならない時です。
 7日の地震は、長時間で、本当にこわいものでした。昨年3・11の大地震を、
多くの人が思い起こしたはずです。しかし、ただこわかったでは、すませられません。
 震源の深さが、3・11は24kmでしたが、昨日は10kmと浅かったので、陸から
かなり遠い震源のマグニチュード7.3でも、揺れはかなりのものでした。
 これから濃尾地震クラスのマグニチュード8が起こることは、間違いありませ
ん。今度は、内陸直下型になる可能性が高いでしょう。今度は、西日本に来るで
しょう。
 なぜ、全国の地震学者・地質学者の人たちは、この総選挙で、原発再稼働論者
の政治家たちに対する痛烈な批判をしないのですか。これでは、東日本大震災の
前と同じではないですか。福島第一原発の大事故が起こったあとに、地震学者・
地質学者の人たちは反省をしたと言いながら、学者がここで行動を起こさないの
であれば、何の反省だったのですか。去年と何も変っていない。
 あらゆる学者が、緊急の共同声明を出すように求めます。一人で声をあげるの
ではなく、新聞記事でコメントを語るだけでなく、共同で記者会見を開いて、声
明を出してください。原発再稼働を公言している安倍晋三・自民党と、石原慎太
郎・維新の会と、それに追随する全政党に対して、投票するべきではないと。
 選挙のルールなんて、どうでもいいのです。日本人が生き残れるかどうか、そ
の全責任を負っているのが、学者ではないですか。良心があるなら、緊急行動を
求めます。何のための学問なのですか。
 
 みなも、黙っていないで、身近な学者たちに、行動を起こすよう呼びかけなけ
ればなりません。
 あと一週間あります。新聞記者も動くべきです。
 働きかけなさい。急いで・・・
 
 子供たちを殺されてたまるか!
 
 
┏┓
┗■3.12/25学習会にご参加を
 |  「フクシマの声を国連に届けました」―“人権NGO言論・表現の
 |  自由を守る会”国連報告
 └──── 
 
講 師:垣内つね子さん:言論・表現の自由を守る会 事務局長
 
 双葉町の井戸川町長が、10月末ジュネーブの国連欧州本部でフクシマの問題を
世界に訴えました。その後、健康に関する特別報告者による調査にも協力した結
果、報告者は人権条約敵視の国と県の対応を痛烈に批判して勧告しました。これ
らの取り組みが実現したのは、今年5月に国連経済社会理事会NGO特別協議資
格を取得した言論・表現の自由を守る会のおかげでした。
 フクシマの問題のみならず命と暮らしを守る全ての問題解決のために、日本の
人権を開国することが不可欠であり、国民が政府に対して「国連自由権規約委員
会が勧告している“個人通報制度”を批准して三権分立を確立させ、“公職選挙
法(戸別訪問とビラ配布の禁止規定)と国家公務員法を撤回して参政権を確立せ
よ」と命令すれば実現できることについてお話します。
 クリスマスには、どうぞスペースたんぽぽにお越しください。
 
日 時:12月25日(火曜)19時00分より(開場18時30分)
会 場:スペースたんぽぽ
問い合わせ先:〒101-0061  東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5F
                                       Tel:03-3238-9035  Fax: 03-3238-0797
参加費:800円(学生&避難者 400円)
 
 
┏┓
┗■4.新聞・雑誌より2つ
 └──── 
 
◆政権奪取へ"腹痛総裁"安倍晋三「トイレへダッシュ」
 
 「トイレ!突き当たりにあります!」12月1日、(中略)
 自民党の安倍晋三総裁(58)を誘導するスタッフの大きな声が響いた。(中略)
 安倍氏がトイレにこだわるのは、やはり"腹痛総裁"の通り名のとおり、前回首
相の座を投げ出した原因である持病の潰瘍性大腸炎が片時も頭から離れないから
なのだろうか。(中略)
 「この日は、行く先々に自民党・公明党の市議団が集結し、動員をかけていた。
しかし、中心部から離れれば、どこも集まったのは300~500人程度。自公協力に
もかかわらず、この低調ぶりに、安倍さんは終不機嫌だった。『急に寒くなった
な、出足が悪いな』と、移動の車中でこぼしていたそうです」
 11月16日に衆院が解散して1週間後の自民党調査では、小選挙区と比例を合わ
せて、自民党が300議席以上を獲得すると予測されていた。だが、公示直前の調
査では自民党の獲得予想は最大でも243議席と、実に50議席超の減少という急落
ぶり。政権奪取は確実と大手メディアに持ち上げられるその当人が、舌禍を引き
起こしているのだから無理もない。
 「日銀法改正発言では失笑を買ったし、自衛隊を国防軍にすると言い出した時
は耳を疑った。公明党側も『いきなり国防軍だなんてどういうことだ。支持者に
自民党に投票してくれと頼めなくなった』と怒り心頭だ」
 どうやら、舌につける"いい薬"も必要なようだ。
                   (フライデー12月21日号より抜粋)
 
 
◆「山は動くか?」 嘉田由紀子の「美人留学生時代」
 
 高校卒業の年は東大入試が中止となり、「中学校の修学旅行で比叡山から見た
琵琶湖の美しさに魅せられて」(本人)、京都大学農学部に進学、探検部に入部
する。(中略)
 「女性には無理だ」とする部長を論破して入部したとの武勇伝もあるが、当時
の部長、嘉田良平氏(元京都大学教授)が後に夫となる。(中略)
 「3年生の時、『嫁入り道具はいらないから』と調子のいいことを言って両親
を説き伏せ、横浜から船とシベリア横断鉄道を利用してタンザニアに行きました」。(中略)
 帰国後、京大大学院に進学し結婚。その後、夫婦一緒に米ウイスコンシン州立
大学農学研究科(修士課程)に国費留学、そこで長男を出産した。(中略)
 帰国後、1981年には京大の博士課程を修了。『琵琶湖の水問題をめぐる生活環
境史的研究』の論文で農学博士となる。そして2006年には知事選に出馬、「もっ
たいない」をキャッチフレーズに新幹線新駅やダム建設の凍結を掲げ、自民、公
明、民主が相乗りした現職知事を破って当選した。(以下略)
                    (フライデー12月21日より抜粋)
 
 
┏┓
┗■5.たんぽぽ舎あれこれ
 └──── 柳田真(たんぽぽ舎)
 
1.12月8日(土)~9日(日)は、福井県での「もんじゅ」廃炉集会(800人)と、
「大飯原発停止せよ」-申し入れ行動(大型バス1台・他で参加、主催:再稼働
阻止全国ネットワーク) で忙しい日々でした。
 このため、メールマガジン=地震と事故情報が8日、9日はお休みさせていた
だきました。
 「大飯原発停止せよ」行動の内容は、次号以降で掲載します。
 
2.12月10日(月)から、山谷労働者への人道支援活動の受付が始まった。(30年
余続いている)
 今日は、ボランティアの方が5人(女性2人、男性3人)見えて、いくつも届い
た段ボール箱の整理をやっていただいた。
  たんぽぽ舎は、これら多くのボランティアの好意で、原発廃止の諸活動も含
めて支えられています、感謝。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1684】
2012年12月7日(金)その2 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.大飯原発を止めさせるポイント(たんぽぽ舎 槌田敦)
★2.原発を続けるのか、やめるのか?
  「原発をやめる人と政党を」全力で応援しよう!(たんぽぽ舎 柳田真)
★3.新聞・雑誌から
 ◇「嘉田新党」を考える
  「真の第三極」が現れた。「偽りの第三極」ではなく。
               (12月3日 毎日新聞「特集ワイド」より)
★4.<テント日誌12/5―経産前省テントひろば462日目>
  深夜のテントに伝えられた死(M/O)
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.大飯原発を止めさせるポイント
 └────(2012年12月9日 たんぽぽ舎 槌田敦)
 
 日本の原発54基の内、大飯原発の2基だけが運転している。なんとしてでも、
原発を維持したい連中の執念の現れである。それだけに無理が目立つ。
 現在の攻防戦は、「原発の直下に活断層があるのかどうか」をめぐってなされ
ている。それは、もしもこれが動けば、原子炉の配管が千切れるからである。
しかしながら、活断層かどうかの決め手が分かり難い。
 断層の上に乗っている土砂の状態(生成年数など)から判断するのだが、この
調査を関電がするのでは、泥棒に縄をなわせるようなものだ。関電は故意に間
違えたことにして、結論を先送りさせている。このようにして、来年8月の定期
検査終了まで運転を続けるつもりでいる。活断層問題は、関電の巧妙な戦術に
乗せられている。
 地震の問題は、活断層だけが問題ではない。今回の福島事故は、遠方の太平
洋沖の地震で起こった。これによって原発がどのように破損したかが、福島事
故の出発点である。ところが、4つの事故調はともにその事故経過を曖昧にし
ている。
 たとえば、福島原発1号機の水素爆発では、この原因となった水素は地震に
よる配管破断で漏れ出した水素ということになると、原子炉の地震による安全
性の主張は根底から覆えされる。大飯原発の場合に、遠方の地震で配管が破断
するのかどうか、検討がなされる必要がある。しかし、これが棚上げされてい
る。
 福島の事故で、福島や郡山の市民が大量被曝した原因は、格納容器のベント
(排気)である。そもそも格納容器とは、第四の壁であり、これで放射能の放出を
防ぐ容器である。燃料ペレットの壁、燃料被覆管の壁、原子炉圧力容器の壁の
3つが壊れても、第四の格納容器の壁で防ぐというのが、原子炉安全の考え方
であった。ところが、福島事故では、格納容器の圧力が高くなって破裂すると
いうので、ベント(排気)した。安全思想の崩壊である。
 その対策でもっとも有効な方法は、同じ大きさの第二格納容器をつくって格
納容器の圧力を半減し、水で冷却することである。しかし、これには金がかか
る。そこでフィルターを使って、放射能を吸着させてから排気筒から大気に放
出するという。
 しかし、この建設には時間がかかるとして、今回の運転再開では無視された。
つまり、福島事故は考慮の外である。大飯ではベントで放射能を除けないのだ
から、その運転再開は無謀である。
 福島原発事故で、作業員を退避させないで済んだのは、放射能対策をした免
震事務(重要)棟があったからである。これは柏崎地震(2007年)で、余震の最中
に職員の作業する場所がなかったため、東電は免震事務棟を福島に建設した。
それが完成したのは地震の半年前で間に合った。ところが、関電にはこの免震
事務棟はない。それなのに運転再開した。関電と民主党政府は福島事故から学
んだことも無視して、大飯の運転を再開した。
 そして、福島事故は原発から50キロも離れた郡山市、福島市の人達に、放射
線作業従事者の被曝水準(年間1ミリシーベルト)をはるかに超える被曝をさせ
た。しかし、維新の橋下は土壇場の5月末に「豹変」し、福井県、滋賀県だけで
なく大阪府や京都府も放射能が襲う運転再開を容認した。維新の「脱原発」はま
やかしである。この「決断」を受けて民主党政府は、大飯の運転を許可したので
あった。
 
 未来の党を中心にして原発に賛成しない政党に期待しよう。
 衆議院選挙の判断基準は、
 「民主にはガッカリ、自民にはコリゴリ、そして維新のウラギリ」だ。
 
 
┏┓
┗■2.原発を続けるのか、やめるのか?
 │ 今回の衆院選と都知事選の最大争点
 │ -「原発をやめる人と政党を」 全力で応援しよう!-
 └────(たんぽぽ舎 柳田真)
 
 今回の選挙は昨年の3.11原発大震災を経て、はじめての国政選挙。プラ
ス都知事選挙。選挙の最大争点は、原発を続けるかやめるか、どちらを選ぶか
です。あの原発大災害を経てもなお、原発を続けることは異常です。子ども=
未来への罪悪だと思います。次の地震が来て、第二の大災害が起きれば、日本
は崩壊するでしょう。生命、土地あっての経済です。生命も土地も放射能汚染
されてどうして「経済」が成り立つのですか?
 都知事選と衆院選では原発ゼロを主張する人と政党を応援しよう!
 
 
┏┓
┗■3.新聞・雑誌から
 └────
 
◆「嘉田新党」を考える
 「真の第三極」が現れた。 「偽りの第三極」ではなく。
 (12月3日 毎日新聞「特集ワイド」より)
 
 「真の第三極」が現れたと言えるだろう。「真の」とは、脱原発を求める国
民の声に寄り添い、将来のビジョンを打ち出しているという意味だ。対照的に、
日本維新の会は「偽りの第三極」の様相が露呈しつつある。「偽り」とは、確
固たるビジョンを持たないこと。世間受けする政策を掲げてはすげ替え、保守
層も脱原発票も欲しがっている印象だ。石原慎太郎代表の考えと党の公約が一
致しているかも疑問だ。
 「未来」が発表した「びわこ宣言」は「経済性だけで原子力政策を推進する
ことは、国家としての品格を失い、地球倫理上も許されない」と述べている。
非常にわかりやすく、国民の切なる願いに応えようという姿勢を感じる。官邸
前や経団連前などで脱原発デモが続いている。「未来」はこのような動きと連
動し、選挙後は原発政策の決定過程に大きく影響するポジションを得る可能性
がある。これまで投票率の低かった若い世代が「未来」に関心を示せば、イタ
リアの「オリーブの木」のように、政党連合への躍進もありうる。
  確かに、自民を除く他の政党も、脱原発を打ち出してはいる。しかし民主
はマニフェスト破りの過去があり、政権与党として脱原発への踏み込んだ具体
的プロセスを提示できていない。社民、共産に投票しても実効性があるのか疑
問に思う有権者も少なくない。
 「シングルイシューで政党が成り立つのか」という批判が出ているが、原発
以外の基本政策も、消費増税の凍結、雇用の拡大、TPP交渉入り反対など明
快だ。エネルギー問題は国の最重要課題なので、そこで一致する政治家が集ま
るのは野合ではない。
 懸念材料があるとすれば、「船頭多くして船山に上がる」。つまり選挙後
リーダーシップをめぐる派閥争いが起き、党が空中分解するおそれだろう。
結党の原点を忘れないことが重要で、嘉田代表の手腕が問われる。
 
 
┏┓
┗■4.<テント日誌12/5―経産前省テントひろば462日目>
 │   深夜のテントに伝えられた死
 └────(M/O)
 
 師走の選挙、さぞ街は騒がしいことだろうと想像するが意外に静かである。
例によってメディアは騒いでいるが、人々の気持ちは冷静なのである。これは
冷静というよりは醒めているというべきなのかもしれない。三年前の政権交代
のかかった選挙への期待が裏切られた気分に変わっているところが大きいのだ。
これは簡単には解消しない。アメリカの大統領選挙にも見られた光景であった。
 寒さのきつくなったテントの中で談笑しているところに電話がきた。午後の
11時も少しを回ったところであろうか。Yさんが危ない。持ちそうもないとい
う連絡だった。Yさんは先週の終わりころに脳内出血で倒れ大阪で入院してい
た。突然の知らせに場は一瞬シーンとなった。ポツリポツリと彼のことが話だ
されていた。11時半も過ぎたころには亡くなったという知らせが届いた。重た
い気分の中で臨場の通夜のようなことになった。
 
 テントに関係していた人たちのうちで亡くなったのはこれで四人目である。
もちろん、これは私たちが知っていて、比較的身近な人でという意味である。
私たちの知らないところで亡くなった方もおられるのかもしれないが、この四
人はテントに出入りし、よく知られた人たちである。
 彼らは私たちのこころにどこか重いしこりのようなものを残して行った。Y
さんもまた。彼はふっと私たちの中に訪れてその生前の姿や表情で何かを思い
起こさせるのだと思う。そして私たちはそこで何事か話し語る。相手ならざる
相手に向かって、いや自分に向かってである。
 Yさんとは「9条改憲阻止の会」からの付き合いなのであるが、彼は大阪の
グループから派遣されているような形で活動をしていた。笑顔が人の警戒を解
くところもあり、人懐こさもあって人気があった。
 3・11以降はテントの立つ前まで私たちは福島の子供たちに箱根や御殿場の
水や野菜・果物を運ぶ活動をしていた。彼はその中心的なメンバーの一人であ
って箱根や伊豆に、また福島に出掛けていた。そしてよく車の中でかつての活
動についてあれこれ話をした。これらはとても興味深いものであった。
 彼はおくびにも出さなかったけれど、ある時代の闘いに中での挫折を背負っ
ていて日々を再起という形で関わっていたのだと推察されるところがあった。
人は他者からは想像できないような挫折や屈折、あるいは言葉にならならい世
界を背負っているものであるが、それを短い付き会いの中で感得させるような
ところがあった。それは彼の人柄と言っていいとのだろがそれだけに得難い人
だったのだと思う。
 
 昨年の9月11日にテントが出来てから彼はあたかも主のような存在であった。
テントの奥に座り込んでいたが彼が居る事で安心めいたものを周囲に与えてい
たのである。テントの初期はこれがどのように存続できるのか見通しも立ち難
い中で、権力側との緊張感は強かった。だから、テントを支える面々には心的
な重圧のかかる日々だった。個々が想像し、自分なりの闘いでテントを支える
と覚悟するしかなかったのであるが、彼はそれを言葉少なく引き受けていて周
りには力強い存在となっていた。
 なかなか、宿泊態勢も整わない日々の中で彼はその多くを背負っていたのだ。
彼にはこのテントひろばをつくり維持していくことが、かつての運動を超えて
行くことであると考えられていたのかもしれない。そんな希望が彼の腰の据わ
った行動にはあったのだろうと思う。
 
 彼とは脱原発の運動で全国にテントが出現して、テントで繋がるようなこと
があるといいなとよく話しあった。デモや集会という意思表示の伝統的な形態
に併行してもう一つの陣地戦的な運動形態が出現することを望んでいたのだろ
うか。脱原発の運動が長期的である必然の中でその運動的なありようを考えて
いたのだと思う。
 彼には経産省前のテントが持続するだけでなく、社会《生活や地域の場》に
向かって降りて行き、またそこから出てくる運動の契機になることがイメージ
されていたのではないかと推察する。テントはその出発であることが意識され
ていたのだと思う。脱原発の運動が本当の意味で国民的運動になって行くイ
メージを話し合ったが、テントが全国に出現するのはその一つだったのだ。
 彼は大飯での原発再稼働の日程が浮上するや、大飯の現地にテントを張った。
彼は経産省前テントから活動場を大飯に移しその中心として活動した。最初は
港の近くで張られたテントは大飯の丸山公園に移ってから本格的なものになっ
た。
 このテント村を訪れた時には彼は嬉しそうな様子で説明してくれた。経産省
前テントとは幾分か様子は違っていたが、それを語るかれの表情は生き生きと
していた。大飯現地での再稼働をめぐる闘いにおいて彼の果たした役割は大き
なものがあったと思う。そしてこれは大阪でのテントに引き継がれて行ったし、
彼はまたそこでもまた精神的主柱のような存在だったのではないか。
 彼にしてみれば経産省前のテントひろばから得たものを次の場で実践し、今
後の再稼働をめぐる運動や闘いのあり方を示唆するものを生みだしたのだと思
う。いつか福島県庁前にテントひろばが出来るといいなと話しあったこともあ
るが、持続的で社会の深部に向かう闘いを願っていた彼の一端は実現されたの
だ。
 私たちは一種の敗戦とでも言うべき場所にいつの間にか追いつめられている
と感じる他ない日々の中で、安倍が提起した憲法改正の動きに危機感を持って
再結集のような形で集まった。その中で私たちは出会った。
 あれから、国会前の座り込み等いろいろとやってきた。濃霧に遮られたよう
な視界の切り開けない時代の中で闘ってきた。多くの時を過ごす中で気になっ
ていたのは生き急ぐような彼の姿勢だった。周りの誰もが気がつきながらも、
また、誰も止められなかったことだ。
 これには悔いも残るが、でもこれはどうしょうもなかった。ただ、彼はよく
生きよく闘ったという、周りの者の偽らざる感想がこれに対する救いなのか知
れないと思うこともある。言いわけかもしれないが…
 Yさんよ、私たちは偶然の契機で出会い、偶然のように別れて行く。しかし、
その中で何かが残る。それは人の生の中で生き続ける。別れは様々だが死とい
う別れだって同じだよね。君のことは私の中で時に思い出すようにしかないの
だとしても、君の笑顔が忘れ難いように君のことも忘れ難いと思う。
 ただ、今はやはり君と出会えたことをありがとうという言葉でしかいえない。
ほんとにありがとう。私の心に扉はない、かつてに来てくれてひと時を過ごし
てくれたらこんな嬉しいことはないと思う。私が呼び出すのだとしても同じ事
だ。
 テントに訪れた愛媛大学の先生と話したことを記したかったのであるが、
訃報に接してのこんな風になってしまった。これはまたの機会に。
(M/O)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1683】
2012年12月7日(金) 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.ただちに原発をゼロに! 国民の手に安全な電気を取り戻し、
  日本経済の活性化を実現しましょう!!
        (城南総合研究所 名誉所長・加藤寛(慶應大 名誉教授))
★2.「こんなに怖い選挙はない」
  戦争に少しでも近づくことがないようにせよ、
  あとで閉められない扉は開けてはならない(ペルシャのことわざ)
            (12月5日 中日新聞から、社会部長・島田佳幸)
★3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 ◇第270回 現代史研究会「戦後の日本政治史を日米関係を軸に考える」
  12月22日(土)13:00~、明大リバティタワー(御茶ノ水)
★4.新聞・雑誌から
 ◇役に立たない大新聞テレビの選挙情報(12月6日 日刊ゲンダイより)
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.ただちに原発をゼロに! 国民の手に安全な電気を取り戻し、
 │ 日本経済の活性化を実現しましょう!!
 └────(城南総合研究所 名誉所長・加藤寛(慶應大 名誉教授))
 
 原発はあまりに危険であり、コストが高い。ただちにゼロにすべきです。原
発がなくても日本経済は問題ないことは今年の原発ゼロですでに実証されてい
ます。火力発電だけで電力は十分に供給可能です。
 燃料費がかかると言いますが日本の経常収支は黒字です。仮に赤字になって
も、為替レートで収支は調整されるので全く問題ないのです。それに為替レー
トが円安になれば国内企業にとっては輸出競争力が高まり、かえって経済の活
性化につながるのです。
 松永安左エ門のつくった9電力体制は、地域分割で独占の弊害を是正しよう
としたものですが、今では、政府と癒着し、利用者、国民を無視し、さらに原
子力ムラという巨大な利権団体をつくってマスコミ、そして国家をあやつるな
ど、独占の弊害が明らかになっています。これを公共選択論という経済学では、
レントシーキング(たかり行為)といいます。かつての国鉄は、独占を排除し
分割民営化により、利用者や国民を向いた経営に転換しました。
 太陽光や風力、地熱、バイオマスなどの発電技術、LED、エコキュート、ス
マートグリッドなどの節電技術、さらには蓄電池などの技術などにより、電力
の技術革新も急速に進み、地産地消や水素を用いた新たな配送方法が発達する
ことが予想されます。こうした技術革新の中で、そもそも、原発に依存したこ
れまでの巨大電力会社体制も、近い将来は、時代遅れになり、恐竜のように消
滅するでしょう。
 このまま「古い電力」である原発を再稼働しても、決して日本経済は活性化
しません。むしろ脱原発に舵を切れば経済の拡大要因になります。中小企業な
どものづくり企業の活躍の機会が増えます。新しい時代の展望が開ければ新し
い経済が生まれます。脱原発は新産業の幕開けをもたらし景気や雇用の拡大に
なります。経団連が雇用減少といいますが、むしろ脱原発は雇用拡大につなが
るのです。
 その意味でも、ただちに原発をゼロにすべきです。そしてかつての国鉄改革
のように、電力の独占体制にメスを入れて、発送配電分離はもちろん、官庁の
許認可に頼らない、真の自由化を実現し、国民の手に安全な電気を取り戻し、
日本経済の活性化を実現しましょう。
(出典:城南総合研究所 調査報告書No.1「原発を稼働すれば電気料金は大幅
 に上がる」より、了承を得て掲載。)
 
 
┏┓
┗■2.「こんなに怖い選挙はない」
 │ 戦争に少しでも近づくことがないようにせよ、
 │ あとで閉められない扉は開けてはならない(ペルシャのことわざ)
 └────(12月5日 中日新聞から、社会部長・島田佳幸)
 
 気になることがある。衆院選を前に過日、小紙が行った世論調査の結果だ。
例えば、優勢が伝えられる自民党についてみてみよう。
 比例で自民党に入れるとした人の三割弱が、「憲法九条」の改訂には反対だ
と答え、実に半数近くが、将来的な「原発ゼロ」を求めているのである。
 言うまでもないが、自民党は九条を変える、と宣言している。そして、原発
は維持していく立場だ。
 無論、この二つの課題に対する回答者の賛否と投票先の主張がずれている例
はほかの党でもみられる。
 こうした“矛盾”、考えられる理由は二つだ。一つは、九条や原発以外にそ
の党を選ぶ決め手の公約があるという可能性。そして、もうひとつは、その党
の主張をよく咀嚼(そしゃく)せず、「何となく」投票先に決めているという
パターンだ。前者ならまだしも、後者はあまりに危険である。
 二度と戦争をしてはいけない、というのは無論、戦争に少しでも近づくこと
がないようにせよ、というのが、先の大戦で途方もない犠牲を払って、日本が
得た教訓だ。戦後の日本はその教訓の上に築かれている。その礎である九条を
変えるというのは、とてつもなく重大な判断である。
 さらに、あの原発事故は夥(おびただ)しい数の人から故郷を奪い、大事な
国土の一部を放射能で汚して、事実上、二度と人の住めない土地にした。<あ
とで閉められない扉は開けてはならない>。そんなペルシャの諺(ことわざ)
をあらためて苦々しく想起する。
 大震災後初の衆院選が始まった。ここで問われるものとは、だから、私たち
が失敗や悲劇から学べる国民なのかどうか、である。
 「何となく」は禁物だ。この国の行く末、子どもらが生きていく国のありよ
うを決める投票-。そう考えれば、こんなに怖い選挙はない。
 
 
┏┓
┗■3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 └────
 
◆第270回 現代史研究会のご案内
 テーマ 「戦後の日本政治史を日米関係を軸に考える」
 講師
  春名幹男さん(早稲田大学・名古屋大学客員教授)[日米裏面史と陰謀史観]
  加藤哲郎さん(早稲田大学客員教授・一橋大学名誉教授)[対米従属・自立
        を原子力から考える]
 日時 2012年12月22日(土)13:00~17:00
 場所 明治大学リバティタワー1001号室(地下1階)
 資料代 500円
 
参考文献
 春名幹男『秘密のファイル-CIAの対日工作』新潮文庫、2003年
 春名幹男 『スパイはなんでも知っている』新潮社、2001年(絶版)
 加藤哲郎 『原爆と原発から見直す現代史』(『週刊エコノミスト臨時増刊
  戦後世界史』10月8日号)
 加藤哲郎 『情報戦と現代史』 花伝社、2007年
 現代史研究会顧問:岩田昌征、内田弘、生方卓、岡本磐男、塩川喜信、
  田中正司(廣松渉、栗木安延、岩田弘)
 
 *いま大変話題になっています、元外務省・国際情報局長を務めた孫崎享氏
 の『戦後史の正体』(創元社)の内容を十分意識して、同じようなテーマで
 の問題提起を、この分野での本格的な研究者お二人から受けながら皆さんで
 考えようと意図した企画です。
 年末で大変お忙しい時期だとは思いますが、是非ご参加の上、ご意見などお
 出しいただければ幸甚と存じます。
 
 
┏┓
┗■4.新聞・雑誌から
 └────
 
◆役に立たない大新聞テレビの選挙情報
 (12月6日 日刊ゲンダイより)
 
 衆院総選挙が公示された。今度の選挙は結果次第では、この国の存続を左右
する重大な局面を迎えかねない。ところが、大新聞テレビがまとめる選挙のさ
まざまな焦点や争点は、クソの役にも立たないものばかりである。相変わらず、
有権者にとって肝心なこと、重要なことを何ひとつ伝えようとしないからだ。
 公約でやらないと言った消費税増税を強行したウソツキ野田民主党の正体、
失政と病気で政権を投げ出した安倍が再登板する自民党の本性と神経、石原と
橋下というウルトラタカ派の独裁者同士が野合で結託した維新の危険性‥。そ
して何よりメディアが伝えるべきは、この選挙が壮大な茶番劇だという真相だ。
 まだ選挙が始まったばかりなのに、水面下では民・自・公の増税談合3党に
維新がなれ合っている。選挙後の政権の枠組みについて、相手の出方を探り合
っているのだ。
--自民党は表向き「自公両党で過半数」を掲げていますが、仮に目標を達成し
ても参院は、まだ野党多数。ねじれ解消には自公が民主と組むしかなく、3党
とも連立を模索しているのです。そこに選挙後の埋没を恐れる維新が割って入
る。特に石原氏ら元自民党のベテランたちは「憲法改正を目指すなら公明を切
ってオレたちと組め」と言わんばかりに、自民との連携を公然と打ち出してい
ます--(政界関係者)
 
---投票に値する政党はひとつしかない---
 今度の選挙で有権者がどの党に投じるべきかは歴然だ。野田民主はウソツキ、
安部自民は無節操、石原と橋下の野合維新は論外だ。
 貴重な一票を投じるに値しない政党があふれる中、反増税に脱原発と国民の
生活と命の安全を守ろうとする「未来の党」の存在は貴重である。
 「せっかく、『未来』という真の第三極が出来上がったのに、メディアは意
図的に小沢氏を悪者扱いして、足を引っ張ろうとしているのは残念です。選挙
報道の中心は常に維新。比例投票先調査で維新の躍進を伝える一方で、未来は
『5%にとどまる』『期待しない70%』と伸び悩みの印象を植え付けようとし
ています。(中略)(筑波大名誉教授・小林弥六氏)
 談合・翼賛体制を許すのか否か。インチキ民主に鉄槌を下すのか否か。安倍
の出戻りを許すのか否か。暴走老人に権力を与えるのか否か。
・・・今回の選挙の「争点」を真剣に考えれば、答えは言わずもがなである。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1682】
2012年12月6日(木)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
 
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.選挙でどの党を選ぶか
   私はまず「戦争」への態度で分ける
                槌田 敦
★2.いますぐ原発ゼロに! 大飯原発を停止せよ-真下に活断層あり
   12/7(金)反原発首相官邸前・国会議事堂周辺抗議-第34回
                      首都圏反原発連合
★3.日本未来の党 本部担当者様
        竹内憲一(都内大学図書館嘱託勤務)
★4.新聞・雑誌より2つ
  ◆「嘉田新党」を考える
   原発対応の違い浮き彫り
       湯浅誠さん(43)-反貧困ネットワーク事務局長-
                    (2012/12/3毎日新聞・特集ワイドより抜粋)
  ◆都民世論調査「消費税」重視が最多
   衆院選過半数が再稼働反対
             (12月6日東京新聞より抜粋)
━━━━━━━
※12/10『映画「ママの約束」上映、最新のドイツ取材報告』
 12月10日(月)19:00開会 21:00まで
 日本を脱原発させる映画「ママの約束」上映と最新のドイツ取材報告
 報告者:増山麗奈さん(画家・ジャーナリスト)、河合弁護士もトーク参加
 会 場:スペースたんぽぽ  参加費:1000円 事前予約不要です
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.選挙でどの党を選ぶか
 |  私はまず「戦争」への態度で分ける
 └────  槌田 敦
 
 今回の衆議院選挙では、多数の党が乱立し、どの党を選べばよいのか困ってし
まう。マスコミは、「消費税」、「TPP」、「原発」で分類する。これもひと
つの分類だが、私はまず「戦争」で分ける。
 
  「戦争」大好きの自民党、維新党、そしてこの両党に支持者を送り込み、両
党と選挙協力する公明党には絶対投票しない。彼らは、戦争準備の費用を確保し
ようとして、「消費税」など増税路線を取っている。
 
 次の判断基準も、「戦争」と関係する「TPP」である。自民、維新、公明は、
日本がアメリカの属国状態にあることを問題にしない。アメリカの属国として、
これからもアメリカから利益のお裾分けを頂けるものと考え、「TPP」加盟で
経済における日米同盟を成立させようとやっきになっている。「国益で判断する」
と言うが、シャープ、パナソニックなどの解雇は自由貿易の結果だという分析が
ない。
 
 そして「原発」でも、福島事故の後日本全体が反「原発」になりかけた時、ア
メリカから強力な圧力により脱「原発」に引き戻し、さらには「原発」維持へと
曲げさせようとしている。アメリカの軍事産業にとって、日本の原発は特許など
利益の源なのである。
 このアメリカの利益に協力したのが民主党政府であり、その支持母体である電
力労連など労働組合である。このできごとは、民主党が脱「原発」を主張しなが
ら、「原発」を推進するという化けの皮のはげた瞬間である。
 
 つまり、この衆議院選挙は、日本がアメリカの属国として「戦争」に参加する
のかどうかを問う重要な選挙ということになる。そこで、自民、維新、公明、民
主の4党を引きずり降ろすために、未来、みんな、共産、社民などの党に投票す
るよう呼びかけたい。
 
 ところで、共産党には問題がある。この党の現在かかげる政策はどれもまとも
だが、過去はひどいものだった。たとえば、日本の「原発」を強力に推進したの
が原子力研究所を支配していた共産党であり、その反省がない。スリーマイル島
事故の後、理研労組委員長の私は原研労組高卒幹部とは仲がよかったが、大卒幹
部らは私の反原発を「科学の進歩を妨げる」などと強く非難していた。
 その党が、「共産党は一貫して正しい」などと言うから、党の性格は昔のまま
ということになる。つまり、この党の拡大は中国や北朝鮮の共産党支配につなが
る。これは「戦争」と同じく大問題であり、これに配慮しない訳にはいかない。
 
 
┏┓
┗■2.いますぐ原発ゼロに! 大飯原発を停止せよ-真下に活断層あり
 |  12/7(金)反原発首相官邸前・国会議事堂周辺抗議-第34回
 └──── 首都圏反原発連合
 
 日 時:12月7日(金)18:00~20:00
 主 催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
       当日の詳細は http://coalitionagainstnukes.jp/ を参照
 
○たんぽぽ舎は、いつものように13:00~16:00たんぽぽ舎で、ビラ折りやプラカ
ードづくりの作業、16:00出発、
 この日は六本木の「原子力規制委員会」前ヒューマンチェーン(17:30から19:
00)もあるので、2つのコースに分かれます。
 17:00経産省前テントひろば到着、みんなと合流し、17:20に1班~5班にわか
れて官邸前、国会議事堂へ出発。
 20:00終了時にビラを配布し20:30に経産省前テントひろばに戻り、約10分の終
了集会(1班~5班からの報告、当日の行動の全体像がわかる)をして解散です。
 その後、有志で懇親交流会をします。
 
 
┏┓
┗■3.日本未来の党 本部担当者様
 └──── 竹内憲一(都内大学図書館嘱託勤務)
 
日本未来の党 本部担当者様
 
1.東京都民の竹内です。脱原発を旨とする一市民です。
 本日政策発表をされる旨がHPに記されていますが、綱領が出来ていましたら、
一部郵送をお願いします。また、HPにPDFで掲載されるようでしたら、それも教
えてください。未来の党の躍進を願っています。
 
2.政策要領拝見しました。卒原発、反TPP、反増税ほか諸政策を支持させてい
ただたく思います。
 一つお願いがありますが、今回は明記されていない憲法政策に関してですが、
現行憲法(日本国憲法)の平和・人権・民主条項の全面的な擁護と活用を今後は
政策要領に明記していただきたく思います。
 原発がどれだけ人権を侵害し、憲法から見てもなくすべきものであるかは3.11
の原発事故以降特に明らかになりました。
 原発はエネルギーの問題だけでなく核兵器の原材料の生産機でもあります。
さらに、福祉政策やアジア外交にとっても現行憲法の活用は極めて有効です。
 民主党ですら、「憲法を活かす」と言っているわけですから、未来の党の皆さ
んもその点をぜひ汲んでいただけましたら幸いです。
 国連平和維持活動への参加もぜひ非武装による貢献で進めてください(PKFの
永久凍結で)。
 支持と合わせてのお願いをさせていただきました。
 
 
┏┓
┗■4.新聞・雑誌より2つ
 └──── 
 
◆「嘉田新党」を考える
 
 原発対応の違い浮き彫り
      湯浅誠さん(43)-反貧困ネットワーク事務局長-
 
 これまで大事な局面で団結するのが右派、分裂するのが左派だった。段階的に
全原発の廃炉を目指す「卒原発」を掲げ大同団結し、大きな受け皿をつくろうと
新しいモードを打ち出したことを評価したい。嘉田さんはよく決断したと思う。
 福島の原発事故を経験し、もう1回事故が起きたらこの国は成り立たなくなる
と多くの人が心配している。原発ゼロの目標を明確に打ち出し、その道筋を示す
ことで、生活者の素朴な不安を受け止める政党が必要とされていた。ところが、
日本維新の会が旧太陽の党と合流し脱原発の主張をトーンダウンさせたあたりか
ら、誰がどの方向を目指しているのか見えにくくなった。「未来」がはっきりし
たスタンスを打ち出したことで、原発に対する各党の違いが浮き彫りになり争点
として浮上してきた。それだけでも意義は大きい。(後略)
            (2012/12/3毎日新聞・特集ワイドより抜粋)
 
 
◆都民世論調査「消費税」重視が最多
 衆院選過半数が再稼働反対
 
 衆院選に向けた本紙の世論調査では、東京都民に対し、賛成か反対かを問わず、
脱原発と消費税増税、TPP(環太平洋連携協定)参加、憲法九条改正の四つの課
題を挙げ、投票の際に最も重視するテーマを尋ねた。その結果、最も多かったの
は、消費税で34.1%。次いで脱原発26.1%、憲法九条の13.9%、TPPの10.5%―
と続いた。「分からない・無回答」は」15.3%だった。(後略)
 (12月6日東京新聞より抜粋)
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