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┗■3.コラムその21:「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」

 |  あいまいな「立川断層」の危険度

 |  地下で地層がずれていることが見つかれば過去の地震歴が分かる

 |  活断層を調べるだけでは地震の発生を予測するのは不可能?

 └──── 島村英紀(地震学者)

 

○大正関東地震(1923年)をはじめ、安政江戸地震(1855年)、明治東京地震(1894年)など、首都圏を襲ってきたいくつかのタイプの地震について話してきた。これらは地震が起きた年も、その被害も分かっている地震だ。

 だが、首都圏を襲う地震はこれらのタイプだけではない。起きたことは確かなのだが、いつ起きたか分からない地震もある。

 たとえば立川断層という活断層が起こした地震がある。

 この立川断層で知られている最後の地震は約2万年より後で約13000年前より前と、なんとも曖昧なのだ。もちろん日本人が日本に住み着く前だ。一方、平均活動間隔も1万~15000年程度としか分かっていない。

 立川断層は埼玉県飯能市から東京都青梅市、立川市を経て府中市まで続いている。長さは34キロほどある。

 この立川断層が一般に知られるようになったのは、政府の地震調査委員会が2009年に全国での要警戒7活断層のひとつにしたからだ。選んだ基準は、活断層の近くに家が建てこんで人口密集地になっているうえ、マグニチュード()7.4(阪神淡路はM7.3)程度の地震を起こす可能性があるというものだった。

 このため政府はこの断層のトレンチ法という調査を行った。トレンチ法とは、土木機械で土地を掘り下げて地層の断面を調べる調査である。普通は都会では出来ないが、幸い自動車工場が撤退した後の広大な空き地があったので可能になった。カルロス・ゴーン氏が日産自動車の赤字解消のために売り払った工場だ。

 

○地下で地層がずれていることが見つかれば過去の地震歴が分かる。

 トレンチの語源は軍隊が掘る塹壕(ざんごう)だ。ここでも長さ250m、深さ10mもの巨大な塹壕のような溝を掘った。また3次元探査やボーリング調査も実施するなど、多額の費用を投入した大規模な調査だった。

 しかし、報道されたとおり、調査結果はみっともないものになってしまった。学者が地震によってずれたと判断した根拠になった白っぽい岩は、じつは自動車工場がかつて打ち込んだ建物の杭(くい)だということが外部から指摘されたのである。

 政府によれば、今後30年間でのここでの地震発生確率は0.5~2%、50年間で4%程度という。

 ここに限らず、それぞれの活断層が将来、地震を起こす確率は、このようにごく低いものだ。30年間、つまり世代が交代するまでにたった2%というのでは、数字をわざわざ出すことはほとんど無意味だと私は思う。

 じつは活断層に関する学問は、ある活断層がどのくらいの長さだけ続いているのか、過去にどのくらいの活動歴があったのか、そして、そもそも活断層なのかどうか、といった根本的な解釈が、学者によってちがう。数学や物理学のように、絶対の正しさが客観的に期待される学問ではないのである。

(201310月4日『夕刊フジ』より)

 

 

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┗■4.テント日誌10月6日()経産省前テントひろば757日目

 |  テントには雀さんの指定席も…金木せいの甘い香り、

 |  今日も色々な来客、「電気は足りている」のTシャツつながりの

 |  Kさん、ほか

 └──── (I.K)

 

○ 金曜日官邸前に向かう途中で突然甘い香りがしてきて、アッ金木犀だ!季節はちゃんと巡ってくるのだなと思いながら通り過ぎました。今朝、玄関を開けたら我が家の金木犀も負けずに良い香りを放っていたので気分良くテントへ向かったのです。テントへ着いたら向かいの財務省前に人がたくさん、どうやら何か撮影している様子、少し前にもNHKのドラマを撮影していたと聞いていたのでまたそうかなと図々しくも信号を渡って聞きに出かけました。やっぱりNHKの連続ドラマ「ガラスの家」の撮影だった。私はこのドラマ見たこと無いが、何でも主人公が財務省に勤めているとか… 財務省から出てくるシーンを撮るらしい撮影は8時ごろから人が来ていたとのこと、10時半ごろにはみんな引き上げて行きました。また、火曜日の夜10時の放送だそうで、見てみようかな?

○ その後今日も色々な方が訪れて下さった。バイクでいらした中年のご夫婦、「原発ゼロ★統一行動」に参加しようと一週間間違えて日比谷公園に行ってしまったそうだ。折角だからテントに寄ろうと来て下さった。ご主人の方は金曜行動に、はじめから参加して一回も休んだことが無いとのこと。仕事のスケジュールもそれにあわせて組んでいるとか。すごいですね。脱原発への強い思いが感じられます。

 日比谷公園であったグローバルフェスタに参加の方が横浜から来ている若いボランティアの男性を連れてやってきました。良い機会だから霞ヶ関を案内するとテントから官邸前に向かって行きました。

 昼近くいわきのYさんが来てTさんとお2人に昨日のインタビューの話を伺った。デンマークのジャーナリストが通訳を連れてきたようで、デンマーク語から英語へそして日本語へと複雑な会話だったらしい。お土産に頂いたユニークな形のチョコレートを食べる村長さんがほほえましかったと聞きました。見たかったなあ!たまたま居合わせたYさんがいわきの人だということで、漁師の話を聞きたいというので彼が仲介して今日はいわきで取材をしていることでしょう。Yさん13日にはいわきのお仲間と一緒にまた来てくるとのことです。

○ いつも犬を連れてきてくださるMさんと久しぶりに来たKさん何と「電気は足りている」のTシャツつながりで何度もメール交換をしていた間柄だったということが判明しました。以前から何度も会っているのに気がつかなかったのですね。 午後からは原発のことを勉強していて線量を計ったりしているという若い男性5人がテントの前で待ち合わせ暫くYさんなどと話して行かれました。

 被告のMさんテントの中で一日チラシ折、時々居眠りを交えながら…5時半ごろAさんが来てくださったのでやっと家路に着きました。今日も色々な人にお会いできて楽しい一日でした。

○ そうそう数週間前からテントには雀さんの指定席も出来たのですよ!以前はそんなに近づかなかった彼らですが、この頃椅子に上がってえさを食べていくようになりました。とても可愛いです。
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1984

2013年10月8日()その2 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします

                           転送歓迎

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★1.汚染水をとめよ!再稼働反対!原発ゼロ!

   1011()官邸と、13()日比谷へ-国会へ 全力参加しよう

                      たんぽぽ舎・運営委員会

★2.汚染水で参議院閉会中審査を傍聴

   柏崎刈羽再稼働申請に続々異論   木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)

★3.コラムその21:「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」

   あいまいな「立川断層」の危険度

   地下で地層がずれていることが見つかれば過去の地震歴が分かる

   活断層を調べるだけでは地震の発生を予測するのは不可能?

                          島村英紀(地震学者)

★4.テント日誌10月6日()経産省前テントひろば757日目

   テントには雀さんの指定席も…金木せいの甘い香り、

   今日も色々な来客、「電気は足りている」のTシャツつながりの

   Kさん、ほか  (I.K)

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10/11()汚染水とめろ!再稼働やめろ!官邸前抗議行動へ

 ぜひ参加しよう! たんぽぽ舎も全力で参加します!

 主催:再稼働阻止全国ネットワーク(たんぽぽ舎も参加・構成団体)

 日時:1011()18:30より20:00

 場所:首相官邸前

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※「地震と原発事故情報」編集部より、お知らせ

 『メルマガ読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他投稿』の

 送付先アドレスは、今後、たんぽぽ舎の通常アドレス

 「 nonukes@tanpoposya.net 」となります。

 ・お知らせ受付専用アドレス「magazine @ tanpoposya.net」は、

  10月末で終了となります。

━━━━━━━

 

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┗■1.汚染水をとめよ!再稼働反対!原発ゼロ!

 |  1011()官邸と、13()日比谷へ-国会へ 全力参加しよう

 └──── たんぽぽ舎・運営委員会

 

1.今週は11()の首相官邸行動と13()の原発ゼロ統一行動があります。

  私たちが重要と考えている2つの集会です。

  ぜひ多くの方の参加を呼びかけます。

 

2.11()は、定例の反原連の金曜行動がない日なので(ファミリーエリアは別=実施する)、その場所を、再稼働阻止全国ネットワークが使用して、行うものです。(反原連と打ち合わせ済)

  時間は30分遅くして、18:3020:00とします。

  スローガンは下記の通り。たくさんの参加をよろしく。

 

  安倍の大ウソを許さない!汚染水の海洋流出を止めよ!

 

  1011()再稼働反対!東電解体!

        18:3020:00 官邸前抗議行動

  場所:首相官邸前

  主催:再稼働阻止ネットワーク

  官邸前抗議エリアのみの開催となります。

 

 ※反原連呼びかけの抗議はお休みです。ファミリーエリアは開催します。

 

3.1013()は3団体が共催、3団体が協力=合計6団体の「秋の原発ゼロの行動日」です。6団体の名前は次のとおり。

 

 主催:首都圏反原発連合

 共催:さようなら原発1000万人アクション/原発をなくす全国連絡会

 協力:脱原発世界会議/経産省前テントひろば/再稼働阻止全国ネットワーク(たんぽぽ舎も参加)

 

 行動は次の3つです(13:0019:00まで)

 

 ○13:00~日比谷公会堂の集会

  12:00開場 先着順(定員2000人) 参加協力費500

  大江健三郎さん、肥田舜太郎さんらを迎え、主催、共催グループも一堂に会してのオープニング集会。

  「すべての原発をこのまま再稼働させない」その熱い意気込みを語ります。

 ○14:00~ 巨大デモ 集合:日比谷公園霞門

  日比谷公園を出発し、霞が関の省庁の間を通って東京電力前を通過し再び日比谷公園に戻ってくるデモコースです。

 ○17:0019:00国会前大集会 主催:首都圏反原発連合

  原発現地の方や、著名人、議員が全国から集まりスピーチします。

  国会前に集まり一緒に声を上げましょう!!

 ○たんぽぽ舎は、当日、たんぽぽ舎のチラシ配布(4000枚)と、デモ後の国会への通行路案内ボランティア(10人)を要請されています。

 ボランティアにご協力いただける方、よろしくお願い致します。

 

 

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┗■2.汚染水で参議院閉会中審査を傍聴

 |  柏崎刈羽再稼働申請に続々異論

 └──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)

 

 参議院の閉会中審査・経済産業委員会(10月7日午後)を傍聴した感想のつぶやきを送ります。

 広瀬社長、茂木経産相、田中規制委員長(+森本J)らが出席、平場の会場だったので彼らをすぐ後ろから眺めての傍聴でした。各議員が東電の柏崎刈羽再稼働審査申請を批判していました。粗雑ですがご参考に。

 

○なぜ国会は下駄入場禁止?

参議院経済産業委員会傍聴報告1:受付で下駄入場を断られスリッパに履き替える。「日本の履物なのになぜ?会場床は絨毯なのに」と抗議するが「規則」の一点張り。会場は平場で茂木経産相の数m後に着席。イラク攻撃時にブッシュが靴投げされたが、国会は下駄投げを警戒?

○東電の柏崎刈羽再稼働申請批判

傍聴報告2:7議員が質問。東電フクイチでトラブル頻発なのに柏崎刈羽再稼働を申請した東電に批判多発。状態はアンダーコントロールの建前答弁を繰返す茂木経産相は、世界が注目する汚染水対策が非常に困難としながら、対策の成否の責任をとらない。

○直嶋正行(民主)は原発推進派?

傍聴報告3:タンク貯蔵がALPS処理遅れで高濃度汚染水貯蔵になったことや経産省省令変更による原価処理を批判するも追及弱い。ALPSはトリチウム以外の除去が十分かも心配。一方、原子力マフィアIAEAの関与を肯定的に捉えるのには呆れた。

○タリーズコーヒー飲むか

傍聴報告4:松田公太(みんな)議員が頑張った。水汚染対策成否の責任者を明らかにせよ、凍土壁のランニングコストは?柏崎刈羽で新潟県民の被曝を容認するのか?東電退職者が134人、465人、790人と年々増えている?小泉元首相の思いは? と。

○世界最大の海洋汚染

傍聴報告5:倉林明子(共産)も健闘。宝の海の汚染量を確認。広瀬社長の回答は、大気に2万兆ベクレル、海洋に7100兆ベクレル事故当時に排出、今も大気に千万Bq/時、海洋に200億Bq/ 日流出していることを確認。世界最悪の海洋汚染。広島原発の百倍。

たんぽぽ舎です。【TMM:No1983

2013年10月8日()地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします

                           転送歓迎

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★1.東電福島第一原発の排気筒倒壊の危険。すさまじい汚染

   「4号機倒壊の危険」に続く・新たな重大危機迫る

                    山崎久隆(たんぽぽ舎)

★2.投稿

   「技術と社会」資料館の案内

   (私営、開架式)(予約制、会員制)  矢作 正

★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)

  ◆1020日(日)さよなら原発!三鷹アクション~その6~

   三鷹の町を脱原発の声を上げて歩きます

   ゼロノミクマも来ますよ! 集合:井の頭公園西園トラック内

★4.新聞・雑誌より2つ

  ◆弱点突く元首相/官邸「脱原発」に困惑

              (10月4日東奥日報より抜粋)

  ◆東電 賠償打ち切り通知 県内観光物産業者ら反発

              (10月6日茨城新聞より)

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10/11()汚染水とめろ!再稼働やめろ!官邸前抗議行動へ

 ぜひ参加しよう! たんぽぽ舎も全力で参加します!

 主催:再稼働阻止全国ネットワーク(たんぽぽ舎も参加・構成団体)

 日時:1011()18:30より20:00

 場所:首相官邸前

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※「地震と原発事故情報」編集部より、お知らせ

 『メルマガ読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他投稿』の

 送付先アドレスは、今後、たんぽぽ舎の通常アドレス

 「 nonukes@tanpoposya.net 」となります。

 ・お知らせ受付専用アドレス「magazine @ tanpoposya.net」は、

  10月末で終了となります。

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┗■1.東電福島第一原発の排気筒倒壊の危険。すさまじい汚染

 |  「4号機倒壊の危険」に続く・新たな重大危機迫る

 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)

 

○ 9月30日、福島原発震災から2年半あまりが経過し、JCO臨界被曝事故から14年が経った。

 9月16日には大飯原発が止まり、今は「原発のない」時間が静かに過ぎている。しかし福島第一の現場は日々過酷な被曝労働のもとに放射能と闘う労働者がいる。現場で活動する人々がいなければ、たちまち大規模放射能放出により地球被曝が繰り返される。

 福島の事故収束作業でさえままならないのに、東電は9月27日に柏崎刈羽原発の再稼働につながる規制基準適合審査の申請を行った。するべき事を誤り、新たな危機と新たな無駄を作り出そうとする東電には、反省のかけらもないと言わざるを得ない。

 その福島第一の現場では大きな危機がもう一つ、排気筒倒壊の危険が明らかになった。

 

○排気筒は次の大地震に耐えられるか

 

 言うまでもなく福島県沖では、今後大きな地震が発生する可能性は高い。おそらく日本中の何処よりも危険度は高いだろう。

 東日本太平洋沖地震を引き起こした日本海溝のプレート境界には、もうひとつのタイプ「アウターライズ地震」の発生が迫っている。

 1933年に発生した昭和三陸地震は、マグニチュード8.4の大地震だったが、この地震は、1896年に起きた明治三陸地震に連動した「アウターライズ地震」であった。地震の揺れそのものは震源が沖合200kmの海のプレートである太平洋プレートだったことで震度5程度だったが、大きな津波の被害を受けている。気仙沼市や宮古市を中心に12000名以上が死亡した。

 この地震と同様のアウターライズ地震が発生するならば、もう一度福島第一原発は大きな揺れと津波に襲われる可能性がある。日本海溝で発生する巨大地震では、アウターライズ地震を引き起こすケースが何度もあった。そのセオリーに従えば、数年から数十年のどこかで巨大地震が再来すると考えるのが「安全側」の考え方である。

 さらに、プレート境界型地震も起こる可能性があると考えられている。東日本太平洋沖地震は福島第一原発で2010年までに行われた耐震性の確認「耐震バックチェック」の際に想定していた「塩屋埼沖地震」よりもさらに原発に近い位置に震源域を持つマグニチュード8級の地震が発生する可能性もある。

 アウターライズ地震も、この地震も、マグニチュード8級となると大きな破壊面積を持つので、震動継続時間も長くなり、遠くてもよく伝わる長周期揺れが襲ってくる。長周期揺れは高層建築物の長い固有震動周期に共振しやすく、結果として耐震上予測されていた力よりも大きな力が構造材にかかる。

 東日本太平洋沖地震でも、東京タワーで長周期の大きな揺れにより先端部が破損した。別の地域で送電鉄塔の倒壊も起きており、大きな地震ほど高い建築物に影響が大きくなる。

 福島第一の排気筒は高さが120m以上ある。大きな揺れに遭遇すると、高さ65m付近に力が集中する。その結果、主排気管は金属の筒なので破損はしないかもしれないが、周辺にある構造材が破損する恐れが出てくる。

 実際に望遠鏡で排気筒を調べたところ、周囲の鋼鉄材のうち8本までが破損するか、その疑いが高い状態だと考えられている。

 8本の破損が全て耐震上の機能を発揮できないという前提で計算をしたところ、0.98という数値が出た。これが1.0以上になると破損し始めると考えられる。そういう意味では、ぎりぎりの強度しか無い排気筒が破損して落下しないようにする「決め手」は残念ながら無い。

 

○排気筒のすさまじい汚染

 

 この排気筒は、事故当時、格納容器ベントを行ったために大気中に放射能を放出したが、そのベントラインにつながっており内部が放射能汚染をされていることは、かなり以前からわかっていた。この汚染があまりに高く、今まで手を付けられないままに放置されてきた。もちろん周辺作業どころか、通行も困難である。

半径120mは作業禁止区域、28mでは立ち入り禁止措置が取られているという。

 排気筒の一番下では最大で10シーベルト以上という極めて高い放射線を出しており、ここに接近するだけで大量被曝することになる。この事実は以前から認識されていたが、排気筒に大きな損傷があることが分かったのは9月18日のことだった。2年半も実態をつかんでいないことになり、これまで崩落しなかったことは奇跡的だ。

 さらに排気筒と、それにつながる配管の高濃度汚染は、重大な問題を各電力会社に課すことになった。

 規制基準でも要求している格納容器ベントを設置して稼働させた場合、その系統全部が高濃度汚染されてしまう。ベントラインや減衰タンクそのものが高濃度汚染されるため損傷が見つかっても接近して修理できない、あるいは事故後の復旧作業への大きな影響が出るなど、問題は多岐にわたる。これを解体撤去するにも莫大な費用と人手が必要になるが、その現場が高濃度汚染されている場所である。いったいどうやって後始末をするのだろう。

 

 

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┗■2.投稿

 |  「技術と社会」資料館の案内

 |  (私営、開架式)(予約制、会員制)

 └──── 矢作 正

 

 「技術と社会」資料館は、水俣病事件、福島原発事故関連文献を中心に、現代日本における「技術と社会」に関わる図書・資料を収集・公開しています。

 私営。開架。蔵書数は約1万5千冊。内、原発関連図書1,300冊、福島原発関連雑誌900点。

 他に、公害・環境、化学産業、自動車産業、地域経済、労働、社会運動等を所蔵しています。非売品の資料を積極的に収集しています。

 学術誌、運動誌等バックナンバー100誌以上。

 場所は、都営新宿線船堀駅徒歩9分です。

 予約制、会員制で、初回600円。詳しくは、ホームページを参照してください( http://gizyutsutoshakai.com )。

 ご活用いただければ幸いです。

 

 

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┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)

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 ◆1020日(日)さよなら原発!三鷹アクション~その6~

  三鷹の町を脱原発の声を上げて歩きます

  ゼロノミクマも来ますよ!

   http://mitaka2011nonukes.blog.fc2.com/

 

 私たち三鷹アクションは、脱原発の声を上げ続けるため、地元三鷹の地でこれまで5回のパレードを行ってきました。

今回1020日(日)は6回目のパレードとなります。

 私たちは福島を忘れません。

福島第一の事故は、原発と人間社会が決して両立できないということを、目に見える形で証明しました。

 今この国は、まだ先の見えない原発事故の収束と、すべての人々を放射能から守ることに、もっともっと何十倍何百倍もの力を投入しなければなりません。

 原発にたよる社会をやめ、すべての原発を廃炉にしましょう。

 みなさん!私たちと一緒に三鷹の町を歩きませんか!

 

集合:1020()13:00

      井の頭公園西園トラック内(ジブリ美術館手前公園内)

      パレード出発:13:30

主催:さよなら原発!三鷹アクション実行委員会 TEL 080-5046-1893

 

 

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┗■4.新聞・雑誌より2つ

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 ◆弱点突く元首相/官邸「脱原発」に困惑

 

 小泉純一郎元首相の「脱原発」発言に官邸が困惑している。安倍晋三首相が東京電力福島第1原発の汚染水漏れへの対応に苦慮する中、政治の師が「最大の弱点」(首相周辺)を突いたからだ。攻め手を欠いてきた野党は小泉氏との「共闘」を探る構えで、順風の政権は背後から弾を撃ち込まれた格好だ。

 「臨時国会では原発の問題が大きな話題になる」。安倍首相は4日、官邸を訪れた自民党福島原発事故究明に関する小委員会の村上誠一郎委員長にこう語り、汚染水問題に神経をとがらせている様子をうかがわせた。(中略)

 一方、脱原発を目指す野党は伏兵の援護射撃を歓迎する。民主党の大畠章宏幹事長は3日の会見で「本質を突いた発言だ」と評価。生活の党の小沢一郎代表は「小泉氏も公平な高みから眺めて脱原発に至ったのだろう」と心境を代弁した。

 格差社会を生んだとして小泉政権を批判してきた社民党の福島瑞穂前党首は、小泉氏と親しかった国会議員に「共闘したいので会わせてほしい」とラブコールを送る。(後略) (10月4日東奥日報より抜粋)

 

 

 ◆東電 賠償打ち切り通知 県内観光物産業者ら反発

 

 東京電力福島第一原発事故による風評被害の損害賠償をめぐり、東電が県内の観光物産業者などに対し、「売り上げ減少と事故との因果関係は認められない」として賠償打ち切りを通知していたことが5日、関係者への取材で分かった。

 業者からは「業績が回復していないのに、打ち切りは一方的だ」と反発の声が上がっている。

 社民党県連幹事長の玉造順一水戸市議によると、今年8~9月に、少なくとも8業者に通知が郵送された。「事故から相当期間が経過した現時点では、新たな取引先の開拓や事業展開が可能と考えられ、売り上げ減少と事故と因果関係を認めるのは困難」と記し、3月以降の賠償金支払いをやめるとしている。業者には事故後、3カ月ごとに賠償金が支払われてきたが、今年3~5月分から支払いが止まったままという。

 東京電力は取材に対し、実際に賠償打ち切りのケースがあったかどうか確認できていないとした上で「減収や取引などの状況を(事業者から)細かく確認してから、補償を続けるか協議する。一方的に打ち切ることはしない」としている。

 (10月6日茨城新聞より)

たんぽぽ舎です。【TMM:No1982

2013年10月7日()地震と原発事故情報-2つの情報をお知らせします

                           転送歓迎

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★1.アテナイの女神像が原発にお尻を向けて立っている公園で

   泊原発の再稼働反対集会・デモに1500

   応援ツアーで参加 風船1000個を空へ飛ばした

                  柳田 真(たんぽぽ舎)

★2.泊原発の再稼働をとめよう集会が盛況

   さようなら原発北海道集会に連帯して参加

              原発さよなら四国ネットワーク 井出久司

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10/11()汚染水とめろ!再稼働やめろ!官邸前抗議行動へ

 ぜひ参加しよう! たんぽぽ舎も全力で参加します!

 主催:再稼働阻止全国ネットワーク(たんぽぽ舎も参加・構成団体)

 日時:1011()18:30より20:00

 場所:首相官邸前

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10月5日()発信の【TMM:No1981】に2つの誤りがありました。

 お詫びして訂正致します。

1.★3.新聞・雑誌よりの1番目

 正:「設備を売った東芝に聞いてみた」

 誤:「設備を売った東芝に聞いてみたら」

2.★3.新聞・雑誌よりの3番目

 「東電は地下水の危険を原発建設時から知っていた」の項には2つの文章が入っています。

 1つめは、(週刊現代1012日号より抜粋)で、

 「東京五輪招致における安倍首相の…」から始まり、「しかし、ここで思わぬ横やりが入る。」までとなります。

 2つめは、(週刊金曜日9月27961号より抜粋)で、

 「―安倍首相がプレゼンした凍土による汚染水対策は不適切だ―」以降の文章です。

 正:馬淵澄夫・元首相補佐官が断言

 誤:馬淵澄夫・元首相が断言

本来、2つに分けて掲載すべきところを1つにしてしまいました。

お詫びして訂正致します。

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※「地震と原発事故情報」編集部より、お知らせ

 『メルマガ読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他投稿』の

 送付先アドレスは、今後、たんぽぽ舎の通常アドレス「 nonukes@tanpoposya.net 」となります。

 ・お知らせ受付専用アドレス「magazine @ tanpoposya.net」は、10月末で終了となります。

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┗■1.アテナイの女神像が原発にお尻を向けて立っている公園で

 |  泊原発の再稼働反対集会・デモに1500

 |  応援ツアーで参加 風船1000個を空へ飛ばした

 └──── 柳田 真(たんぽぽ舎)

 

○ストップ泊原発の再稼働!さようなら原発北海道集会が10月5日、泊原発を対岸に望む岩内町の旧フェリー埠頭緑地でひらかれた。1500人が参加。

 再稼働阻止全国ネットワークも東京から4名、四国から1名が参加した(四国の井出さんの発言文を掲載)

 

○巨大なギリシャのアテナイの女神像-平和と知恵の女神-が原発にお尻を向けて(反対して?)立っている公園で集会。10人の発言があったが、ジャーナリスト・作家の鎌田慧さんは「再稼働の理屈は電力会社の利益のため、という一点のみ」とバッサリ。「私たちの運動が小泉純一郎元首相の良心をつき動かして原発ゼロ発言につながった」、「福島第一原発の5号、6号やめる(安倍首相)や福島第二もやめる(経産大臣)」発言の本音は、再稼働スイシンのためだと分析。私たち反原発派は多数派だ、もっと広くみんなへ働きかけようとアピール。

 

○集会の後、風船1000個を空へあげた。泊原発を右下にみながら風船の大群が飛んでいった。あれが放射能だとしたら…そら恐ろしい。

 

○デモ行進は初めての北海道の地、心地良かった。デモが終わった後の「北海道の皆さんとの交流会」では、今後の運動の案がいくつも出て、良い北海道応援ツアーでした。

 

 

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┗■2.泊原発の再稼働をとめようが盛況

 |  さようなら原発北海道集会に連帯して参加

 └──── 原発さよなら四国ネットワーク 井出久司

 

 伊方原発のある四国愛媛県から来た原発さよなら四国ネットワークの井出と申します。ちなみに私は北海道に来るのは初めてです。

 そこで、まず北海道の皆さんに愛媛県について少し紹介させて頂いてから本題に入りたいと思います。

 

○ 愛媛県は瀬戸内海に面し、気候は温暖で豊かな自然環境に恵まれ、農林水産業が盛んで、農業ではミカン、柿、栗等は日本有数の生産量を誇り、水産業では、タイ、ハモ、サザエ、アワビ等の天然物に加え、タイ、ブリ、真珠等の養殖も盛んです。工業としては、製紙、造船、タオル等が有名です。しかし、この自然の恵み豊かな愛媛県の環境を脅かす存在として伊方原発が存在し、今再稼働の一番手と推測され、非常に注目されています。

 次にこの伊方原発について紹介させて頂きます。伊方原発は、日本一細長い半島佐田岬半島のほぼ付け根に存在し、閉鎖的海域である瀬戸内海に面しています。日本で唯一内海に面した原発であり、日本最大の断層帯の中央構造線のほぼ真上に存在しています。1号機から3号機まで建設され、3号機はプルサーマル発電です。ここで、伊方原発の建っている立地条件について述べますと、この地域は半島のため急峻な地形で、建設用地を無理やり造成し、原発を建設しています。3号機は谷を埋め立てて建設され、最も軟弱な地盤の上に存在しています。地質では緑色片岩帯ですが、この緑色片岩は水によって風化しやすく、薄く剥がれる様に割れやすい性質を持っています。そして、横すべり断層を起こしやすい性質を持っています。推進派の言うような強固で丈夫な地盤であるとは決して言えないのです。さらに中央構造線は活断層ではあるが問題はないと主張していますが、これも科学的根拠はありません。直下型地震に際しては制御棒の挿入ができなくなる、との指摘もされています。津波に対する対策もほとんどなされていません。巨大津波を全く想定していないように思います。次いで、反対闘争の歴史に触れますと、まず最初に用地買収が原発用地であることを隠して行われたため、地権者をはじめ、伊方町民挙げての反対闘争があり、裁判でも争われました。1988年6月、原発からわずか直線で800mの地点に米軍機が墜落する事故や、1981年から付近の海域で7回にわたる魚の大量死が発生し、海底の泥からはコバルト60が検出されました。現在の県内での活動について述べますと、前述の用地買収、建設当時より反対運動を続けてこられた現地の近藤誠さん、斉間淳子さんを中心に、2011年6月11日から毎月11日に伊方原発ゲート前で、有志による座り込み抗議活動が継続されています。最近では県内各地はもちろん広島、徳島、大分等からの参加者もあり、時には海上のボートからも陸上に呼応して抗議し、最大60名規模の時もあるほどの盛り上がりを見せています。

 

○ また、2011年3月11日の震災以降に伊方原発を裁判によって止めようと、県内の弁護士の呼び掛けから「伊方原発をとめる会」が発足、現在第三次訴訟まであり、第三次原告団は1000名を超え、この中には初めて伊方町民2名が参加されています。他には愛媛県庁前での金曜日デモ行動や、全日本仏教会の原発反対決議を受け、県内のお坊さんの有志による松山市内での座り込みも注目されました。そして、私達「原発さよなら四国ネットワーク」の活動としては毎月一回松山市内での街宣、県議会への要請、請願等を継続して行い、去る7月8日の四電による規制庁への再稼働申請の提出に対し、愛媛県原子力本部前で抗議及び申し入れが行われ、県内外の各団体、個人から58通の再稼働申請を取り下げるよう抗議文を提出しました。

○ 一つ付け加えますと、オスプレイの岩国と沖縄の連絡、オレンジルートの関係からオスプレイの伊方原発周辺での飛行が問題視されています。このような様々な出来事や反対運動がありながら、伊方原発3号機の再稼働が一番手だと言われているのは、愛媛県の中村知事の再稼働容認の姿勢と、原発再稼働を待ち望んでいる原発立地の伊方町の姿勢によることが大きい、と思います。知事は「再稼働は白紙」としながらも、「再稼働しないという選択肢はない」とか、「将来的には原発ゼロが望ましい」と言いながら、「現在においては原子力は必要だ」などと明らかに再稼働容認の立場です。また、私達反対派の市民が面会に行っても、「彼らに政治的に利用されたくない」と言って決して会おうとはしません。それでいながら「市民派知事」を看板にしています。ぬけぬけとよく言えたものだ、「寝言は寝てから言え!」と言いたいと思います。伊方町にしても町長は決して会おうとはしませんし、担当の部署もはなから逃げ腰で、とても信用できる誠実な対応ではありません。しかし、一般の町民の間では、やはり震災以降意識の変化が見られます。ここで、私の専門分野である、温排水から見た伊方原発の危険性について述べていきます。同じ加圧水型でもあり、ここ泊原発における問題点と共通する事柄も出て来ると思います。温排水は原発においては共通の問題ですが、まず取り入れた海水を基準では7℃上昇させて排出します。ここで、温度ショックと消毒で大量のプランクトンを殺します。このプランクトンには魚の卵や稚魚、さらにはエビやカニ等の甲殻類や、貝類の幼生を大量に含んでいるため、直接的に海を枯らしています。しかし、温排水の害はこれだけではありません。7℃も海水温を上昇させることは、冷水を好む生物の生存を脅かします。さらに陸上と海水中では1℃の温度上昇の影響が異なり、海水中での1℃の温度上昇は陸上にたとえるなら7~8℃上昇した程の影響がある、と言われています。有名なサンゴの白骨化現象は年平均水温わずか0、2~0、3℃の上昇で起こる、と言われています。では7℃もの温排水の影響の大きさは語らずとも明らかです。瀬戸内海は世界有数の生物生産力と生物多様性を誇っています。それを支えているのは冷水を好む生物で、海藻ではワカメ、クロメ等の褐藻類。

 

○ 四国と北海道、遠く離れていますが、原発が自然環境に与える重大な破壊に対する恐怖、放射能に対する恐怖、共通している問題に対し、連帯して戦っていかなければならない、と強く感じます。私達は人間でありますが、その前に生き物であり、呼吸し、水を飲み、食べ物を食べなければ生きてはいけません。生命は一つしかありません。その生命を守るためには何よりも汚染されていない自然環境、きれいな水、空気、土を守らなければなりません。あらゆる生命体は放射能と共存できないことは長い生物の歴史が物語っています。わずか40~50年の原発による利益と、遠い過去から未来へと受け継がれなければならない生命のつながりと、どちらが大切で守らなければならないものかは明らかです。

 福島の原発事故の収束も、原因解明もなされていない今、原発の再稼働など決して許されざる暴挙であり、断固これを認めるわけにはいきません。

 あのような悲惨な事故を起こした日本において原発の輸出や再稼働など語る資格はありません。

 全ての原発を廃炉にするしかありません。

 皆さん、最後まで連帯し、共に戦い抜きましょう。

◆東電の能力検証並行 柏崎刈羽再稼働の審査 規制委

 

 原子力規制委員会は2日、定例会合を開き、東京電力が再稼働に向けて申請した柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)の審査について、東電が福島第一原発事故への対応を最優先にした上で、東電に原子力事業者として技術的能力があるかどうかをチェックしながら進める方針を決めた。

 田中俊一委員長は「第一原発の汚染水問題は喫緊の課題。廃炉作業がおろそかになってはいけない。極めて特殊な事情がある」と強調。会合後の記者会見で、第一原発で今後さらに重大なトラブルがあった場合、審査を保留することもあり得るとの考えを示した。(中略)

 中村佳代子委員は「汚染水問題で東電の話を聞いている限り、放射性物質を扱うノウハウや知識を持っているとは到底思えない。審査の申請を出したことに驚きを感じざるを得ない」と不信感を示した。(後略)(10月3日茨城新聞より抜粋)

 

 

 ◆東電は地下水の危険を原発建設時から知っていた

  これが「動かぬ証拠」だ

 

 東京五輪招致における安倍首相のコントロール発言で、東京電力福島第一原発の汚染水問題がますますクローズアップされている。(中略)

 すでに福島第一原発では事故後間もなく、政府は汚染水対策に直面し、遮水壁が欠かせないことを認識していたという。にもかかわらず、今にいたるまでそれが建設されず、先頃、ようやく国費を投じて凍土壁の建設が決定した。

 仮にこのときしっかりした遮水壁ができていれば、少なくとも今のような汚染水のダダ漏れ状態はなかったはずだ。(中略)

 だが、事故当時の東電側はこの地下水の存在を無視し、対策を講じる必要はないとしてきた。そこを見逃さなかったのが、事故当初、首相補佐官に就任した馬淵だった。(中略)

 「福島第一原発の1号機から4号機まで1971年からの情報をすべて洗い出してみたら、建屋に地下水が入り込んで、止水工事を繰り返してやっている。これは動かぬ証拠ですよね」

 馬淵は東電側に地下水の問題をしぶしぶ認めさせた。(中略)

しかし、ここで思わぬ横やりが入る。(中略)

  ―安倍首相がプレゼンした凍土による汚染水対策は不適切だ―

  馬淵澄夫・元首相が断言

 (前略)「凍土方式」はそもそも永久構造物ではなく、地下水流出を抑えて工事をしやすくするために一時的に設置するものです。地下鉄工事などでは、凍土方式でトンネルを掘削しやすくなる効果はある。だが、長期間にわたって汚染水を封じ込めるという全く違う目的で使うのは理解できない(中略)」

  ―東電の巻き返しで立ち消えになった―

  (前略)

  2011年6月11日、この地下遮水壁の境界を確定する仕事を吉田所長と2人でやりました。(中略)

  吉田所長を説得して、地下遮水壁を進めようということになりました。

  ところが、6月14日に記者発表をする段階で「(地下遮水壁工事で)新たに1000億円の債務が発生すると、株主総会に影響を与えるから待ってくれ」」と言われた。そして6月27日に私が首相補佐官を辞めた後、東電が巻き返して、馬淵案は立ち消えになってしまったのです。(後略)(週刊現代1012日号より抜粋)

 

 

┏┓

┗■4.テント日誌9月29日(日)経産省前テントひろば750日目

 |      秋晴れのさわやかな一日

 └──── (I.K)

 

 秋晴れのさわやかな日でした。10時ごろからリックを背負ったデモスタイルの人がたくさん官邸前方向に歩いて行くので、何かの集会があるのかな?と思って信号待ちの女性に聞いてみたら「東京神社めぐりウォーキング」だとかテントを興味深そうに見ていた数人の人にテントのチラシをお渡しした。なかには暖かいまなざしで見ていく人たちも居たが、ほとんど黙々と通り過ぎて行った。

 すると突然議論を仕掛けてきた男性が居て、日本は高い石油や資源を買わされて、今節電を強制されている。原発を動かさなければ色々値上げされ、経済は成り立たなくなると言う。福島の原発事故は東電のチョンボで人災だとも原発の危険なこと高レベル放射性廃棄物の処理も出来ないことをゆっくり話したかったのに、自分の言いたいことだけ言ってウォーキングに戻って行った。

 先週はサイクリング、今日はウォーキング色んなイベントがあるのですね。ネットで調べたら今日の神社めぐりは4コース8キロから27キロまで、テント前を通ったのは日枝神社を含むコースの方達らしい。

 その後自転車で通りがかった人は言う原発は怖いけれど、もっと怖いのは今の権力のやり方だ。われわれが知らないうちにどんどんことが進んで戦前のようになりそうだと…色々鬱積したものをお持ちのようで正清さんと長いこと話して帰られた。そうですね。怖いのは何も考えないこと、声を出さないことではないでしょうか?

 昼近く犬を連れていつも来てくださる方が手製のナスのおやきを差し入れて下さった。涼しくなったのでワンちゃんも居心地良さそうでした。

 2時から月一回の川柳句会が第2テントでありました。今日のお題は「海」と「食べる」前回の句会に始めて参加、私の句が2つ秀句に選ばれたので気を良くしてまた参加しました。今回お題の海は一生懸命考えたつもりなのにボツ「食べる」では“食べたいな、マツタケ、秋刀魚、栗ご飯”と本心を打ち明けただけなのに秀句に選ばれました。お題は原発に関係ないようなのに皆さん原発に絡んだ句を出していたのが驚きでした。詳しくは「原発いらない女たちのひろば」に近いうちアップされますのでご覧下さい。

 最後に乱鬼龍さんの講評があり上達法などを伺いました。上達法は良い句をたくさん読むこと、作ってから「七転舌倒」することだとか、舌倒とは何度も読み直すことらしい。勉強になりました。次回も頑張って挑戦しよう!

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