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たんぽぽ舎です。【TMM:No2004

2013年10月29日()地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします

                           転送歓迎

━━━━━━━

★1.東電社長、汚染水で「福島に要員回す」と回答

   では規制委員長は福島へ要員を回すのか否かどちらなのか?

           柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)

★2.四国、伊方原発ここが危ない 連載2

   米軍オスプレイも上空を飛ぶ、飛行機墜落のリスク

              小倉 正(原発さよなら四国ネット)

★3.「小泉賛同者」なぜ出ない=与良正男(毎日新聞論説委員)

★4.新聞・雑誌より2つ

  ◆自民党支持層も疑問視 首相の汚染水発言

               (1028日茨城新聞より抜粋)

  ◆中間貯蔵施設に国費 東電の負担軽減案 建設・管理

               (1027日茨城新聞より抜粋)

━━━━━━━

11/1()78回首相官邸前抗議行動にご参加を!

 日時:11月1日()18:00から20:00

 主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)

 たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、

 16:00、たんぽぽ舎出発。16:40頃、関西電力東京支店(富国生命ビル9F)

 前で短時間の抗議コール。17:00「経産省前テントひろば」集合。

 1~5班にわかれて17:20官邸前、国会前へ出発。20:20経産省前テント

 ヨコでまとめの集会(短時間)

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※「地震と原発事故情報」編集部より、お知らせ

 『メルマガ読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他投稿』の

 送付先アドレスは、今後、たんぽぽ舎の通常アドレス

 「 nonukes@tanpoposya.net 」となります。

 ・お知らせ受付専用アドレス「magazine @ tanpoposya.net」は、

  10月末で終了となります。

━━━━━━━

 

 

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┗■1.東電社長、汚染水で「福島に要員回す」と回答

 |  では規制委員長は、福島へ要員を回すのか、否か、どちらなのか?

 └──── 柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)

 

1028()の夕刊は次のように報じている。

 田中規制委員長が東電社長と初会談した(非公開)

 「福島第一の現状は極めて憂慮すべき事態」「思い切ったことをしないと人心の刷新にならない。ドラスティック(大胆)、かつ長期的な計画を立ててほしい」と指示した。

 広瀬社長は「火力、水力発電所も含め、全社的に福島第一原発に人員を回したい」「必要なコストは思い切って出したい」と話した。

 ケチな東電が思い切って人とお金を福島第一原発の収束・汚染水対策に出す約束をした以上、今後、出してもらおう。社長の言葉が本当に実行されるかどうか、我々はキチンとみていこう。ヒバク労働を防げ。

・ところで、規制庁と田中規制委員長は、福島にどう向き合うのか?おたずねしたい。規制委も福島に思い切って人員を出すべきではないか。規制委は福島で役立っていない-というのが実情だ。汚染水をはじめとして思い切った対策をすべきは、規制委も同罪なのである。

 再稼働審査の条件・環境ができていない(福島第一原発事故の検証ができていない)以上、再稼働審査をやめて、その担当職員全員を福島第一原発の収束・汚染水をとめる-へ回すべきである。東電の回答の次は、規制庁、田中規制委員長が国民に答える順番なのだ。

 規制委は再稼働審査を中止して、全力を福島第一原発の収束・汚染水対策にあたれ。

 

 

┏┓

┗■2.四国、伊方原発ここが危ない 連載2

 |  米軍オスプレイも上空を飛ぶ、飛行機墜落のリスク

 └──── 小倉 正(原発さよなら四国ネット)

 

   伊方の例:「2013年3月30日、伊方原発の上空で、米軍哨戒機P3Cの飛行が(四電によって)確認されました。多くの県民が1988年に伊方原発直近のみかん畑に大型ヘリが墜落し乗組員7人が死亡した事件を思い起こして慄然としました。」

 

・岩国基地と沖縄を結ぶ米軍飛行ルート下に佐田岬半島も含まれており、原発が飛行ルート確認の目印に使われている。

1988年の米軍ヘリ墜落後、何度も原発上空を飛ばないよう県は法制化を含む申し入れをしているが対策が取られていない。

・テロ対策の観点からは、大型飛行機が伊方原発を直撃するケースも規制委員会は検討するべきなのに、少し離れた箇所への墜落の想定でOKとしている。

(連載3へ続く)(連載1は、1022日【TMM:No1996】に掲載)

 

 

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┗■3.「小泉賛同者」なぜ出ない=与良正男(毎日新聞論説委員)

 └──── 

 

○ この人が後に首相になろうとはおそらく本人以外、誰も考えていなかった1990年代前半の話だ。私は小泉純一郎さんに面と向かって何度もこんな議論をふっかけた。

 「結局、小泉さんは自民党の延命に役立っているだけではないか」

 当時の小泉さんは自民党内では単なる「変わり者」といった存在だった。だが、政権や自民党に不祥事や難問が浮上するたびに、テレビに出演して時の首相や党執行部を激しく批判し、正論・異論を唱える小泉さんを見て、世の人々は「自由で幅広い意見がある自民党は、やはりいい政党だ」と感じたはずだ。「延命」とはそんな意味だった。

 同時に、小泉さんが自民党の主流になれるとも、あのころの私には思えなかった。が、その都度、小泉さんは「まあ見てろって。いつか小泉が正しいという時代がくる」とニヤニヤ笑いながら語ったものだ。

○ 後の小泉政権の功罪については話をおく。しかし、「放射性廃棄物の最終処分のあてもなく原発を進めるのは無責任」「今、政治が原発ゼロ方針を打ち出さないと将来も難しくなる」という原発に関する最近の発言はまったく正論だと私は思う。

 その小泉さんが先週、講演会にテレビカメラが入るのを許した。一連の発言の火つけ役となった本紙コラム「風知草」で山田孝男専門編集委員が今週、「計算ずくの挑発」と書いている。その通りだろう。「小泉発言は見識を疑う」とまで読売新聞に社説で批判されたこともあって「少し戦闘モードに入ってきたのかなあ」とも長年の小泉ウオッチャーである私には思える。

○ そこで考え込むのだ。なぜ、小泉さんに賛同し、呼応する動きが自民党に出てこないのか、と。20年前、確かに小泉さんは変わり者だったけれど、党内には「小泉さんの言い分には一理ある」と同調する声が必ず出た。それが今はない。かといって正面切って小泉さんを批判するわけでもない。自民党は随分、息苦しい政党になってしまったものだ。

 「すわ小泉新党?」といった政局話には本人も関心はないだろう。発言が注目されるのは核廃棄物問題など、ひとえにことの本質を突いているからだ。静観、無視を決め込むのは、本質の議論を避けたいからだといってもいい。

   1023日毎日新聞東京夕刊より)

 

 

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┗■4.新聞・雑誌より2つ

 └──── 

 

 ◆自民党支持層も疑問視 首相の汚染水発言

 

 共同通信社の世論調査で、安倍晋三首相が東京電力福島第一原発の汚染水漏れに関し、「状況はコントロールされている」と発言したことに、自民党支持層の75.4%が「信頼できない」と回答した。首相はさらに丁寧な説明を迫られそうだ。連立を組む公明党の支持層でも「信頼できない」が82.7%に上った。安倍内閣を支持すると答えた人でも77.4%が信頼できないとした。

 一方、野党側を見ると、民主党支持層では91.4%。日本維新の会では88.8%、みんなの党では93.3%、共産党では100%が信頼できないと答えた。「支持政党なし」の無党派層でも「信頼できない」は90.9%に達した。(後略)

 (1028日茨城新聞より抜粋)

 

 

 ◆中間貯蔵施設に国費 東電の負担軽減案 建設・管理

 

 東京電力福島第一原発事故後、除染などで発生した福島県内の汚染廃棄物を保管する中間貯蔵施設の建設・管理をめぐり、国費で負担する案が26日までに自民党内で浮上した。経営再建に向け、東電の負担を軽減する狙い。年末の来年度予算編成も念頭に働きかけを強める。ただ除染や中間貯蔵の費用は東電が支払うと規定した放射性物質汚染対処特措法の改正が必要になるため、政府内には慎重な意見もある。(中略)

 建設には数千億円規模が必要で、環境省は一部を来年度当初予算に盛り込む方針。長期間の施設の維持管理にはさらに莫大な費用が見込まれる。

(1027日茨城新聞より抜粋)
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┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)

 └────

 

 ◆11/9「福島県・双葉の今・・・」その現実と願い

 

お 話 石丸小四郎さん(双葉地方原発反対同盟代表)

日 時 11月9日()13:30~

場 所 八幡市民談話室(市川市)第4集会室

            (JR本八幡駅北口下車徒歩2分)

資料代 500

主 催 戦争はいやだ!市川市民の会

      連絡先 菊池嘉久 090・6948・8998

 

 

 ◆11/14『福島第一原発の現状と未来~廃炉に向けて~』

  第19回「むさしの市民平和のつどい」

 

講 演:『福島第一原発の現状と未来~廃炉に向けて~』

講 師:舘野    (核・エネルギー問題情報センター事務局長)

日 時:1114()19:00~ (18:30開場)

場 所:かたらいの道市民スペース(三鷹駅北口  武蔵野市タワーズ1F)

参加費:500

問合せ:090-4374-6549 松村

     むさしの市民平和のつどい実行委員会

 

 

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┗■4.新聞・雑誌より6つ

 └──── 

 

 ◆東電、除染費支払い拒否 74億円 国も黙認 2月時点

  公費投入 責任棚上げ

         (1027日朝日新聞1面トップ記事の見出しのみ)

 

 

 ◆除染費負担を全面拒否 「賠償と二重払い」主張 東電

 

 東京電力が、数兆円に上ると想定される福島第一原発事故による放射能汚染の除染費用を全面的に返済しない方針を政府に伝えていることが分かった。費用は政府が復興予算から立て替え払いし、東電が後に返済することが法律で定められている。しかし、東電は「家や土地に対する損害賠償に加え、除染費用まで払えない」などと主張。このまま返済が滞れば、復興予算に穴があく事態もあり得る。

 東電は政府が4回にわたって請求した除染費用403億円のうち67億円しか払っていない。(後略) (1028日東京新聞より抜粋)

 

 

 ◆東電責任逃れ 除染費用支払い拒否 賠償との重複は一部

 

 「除染費は賠償に含まれているから、これ以上は払わない」。東京電力は、福島第一原発事故に伴う除染費用の支払いを拒否するため、こんな理屈を持ち出している。だが、費用が重複しているとの東電の主張が正しいとしても、それは除染のごく一部の話。それを根拠に、全体の責任を免れようというのは筋が通らない。

 東電は、汚染された土地や住宅に対し、価値の目減り分の損害賠償を始めている。目減り分は、除染によってある程度回復するから、さらに除染費用も負担すれば、賠償した分が「二重払い」になるとの主張だ。

 確かに、個別の家屋だけなら理屈は通るかもしれない。ただし、避難を強いられている住民たちが帰還できるかどうかは、公園や道路、公共施設、農地など生活圏全体の汚染が取り除かれてこそ。

 大きな袋に詰められた除染廃棄物は各所に山積みになっており、その処分が終わって、初めて、除染が終わったといえる。

 これらは不動産への賠償とは別の話で、東電はまだ責任を果たしていない。

 たとえ家屋の除染が終わっても、周辺の山林や沢などが汚染されたままでは、家の中まで放射線が飛んできてしまう。一度除染しても、水の動きなどで再び汚染されてしまう事例もある。

 国の最初の請求から1年近くたっても、東電が支払ったのはごく一部。万が一、東電の理屈が通るようだと、政府が予算を立て替えている除染費用は、政府が被害者に請求するおかしな事態にもなりかねない。(1028日東京新聞より)

 

 

 ◆東電に迅速対応要請 立て替え除染支払い遅れ 環境省

 

 東京電力福島第一原発事故で、国がいったん立て替えて東電に請求している除染費用について、東電による支払いが進んでいないため、環境省は18日、迅速な対応を東電に要請した。今後も支払いが進まない場合には、延滞金の支払いを求めることも視野に対応策を検討する。

 除染は、国が事業を実施し、関係書類が整った段階で、環境省が順次、東電に支払いを求めている。これまでに404億円を請求したが、東電は「書類がそろっていない」などの理由から67億円しか支払っていない。(後略)

 (1019日毎日新聞より抜粋)

 

 

 ◆10社販売電力量 2年ぶりの減少 今年度上半期

 

 電気事業連合会が18日発表した2013年度上半期(4~9月)の電力需要実績(速報)によると、電力10社合計の販売電力量は、前年同期比1.0%減の41815900万キロワット時だった。(後略)  (1019日毎日新聞より抜粋)

 

 

 ◆「原発輸出は犯罪的」 神学者の渡辺さん批判 都内でシンポ

 

 シンポジウム「原発輸出問題を考える」(「原発メーカー訴訟」の会主催)が東京都新宿区の信濃町教会で開かれ、神学者の渡辺信夫さん(同会会長)が「(人間の思想史の中で)原発輸出は犯罪的な計画だ」と批判した。また同会が米GE、日立製作所、東芝を相手に提訴を予定している訴訟について島昭宏弁護士が説明し約100人の来場者に賛同を求めた。

 基調講演で渡辺さんは「原爆や原発の製造は人間の思想史から言って、以前の人間が考えもつかなかったとんでもないことだ。この精神構造の違いを究明することが大きな課題になっている」とした上で、「原発を輸出する思想は有害なものを外へ持ち出すことで国内の資本が利潤を生む。危険で犯罪的な考えだ」と指摘した。(後略)  (1026日東京新聞より抜粋)

たんぽぽ舎です。【TMM:No2003

2013年10月28日()地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします

                           転送歓迎

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★1.台風27号にも負けず、反原発の抗議スピーチが夜空に響き渡る

   安倍首相は、原発再稼働よりも東電福島原発事故の収束に全力を!

   暗黒国家の始まりとなる「特定秘密保護法案」に反対

   10/2577回金曜官邸前抗議行動に参加して

               渡辺秀之(たんぽぽ舎ボランティア)

★2.三上元湖西市長ら呼び掛け、山本太郎ら出演

   「朝日のあたる家」各地で上映…原発再稼働を考えさせられる映画

                   応援団(吉田 隆)

★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)

  ◆11/9「福島県・双葉の今・・・」その現実と願い

     お話 石丸小四郎さん(双葉地方原発反対同盟代表)

     主催 戦争はいやだ!市川市民の会

  ◆11/14『福島第一原発の現状と未来~廃炉に向けて~』

     第19回「むさしの市民平和のつどい」

     場所:かたらいの道市民スペース

★4.新聞・雑誌より6つ

  ◆東電、除染費支払い拒否 74億円 国も黙認 2月時点

   公費投入 責任棚上げ (1027日朝日新聞1面トップ記事見出しのみ)

    ◆除染費負担を全面拒否 「賠償と二重払い」主張 東電

                            1028日東京新聞より抜粋)

    ◆東電責任逃れ 除染費用支払い拒否 賠償との重複は一部

                            1028日東京新聞より)

  ◆東電に迅速対応要請 立て替え除染支払い遅れ 環境省

               (1019日毎日新聞より抜粋)

  ◆10社販売電力量 2年ぶりの減少 今年度上半期

               (1019日毎日新聞より抜粋)

    ◆「原発輸出は犯罪的」 神学者の渡辺さん批判 都内でシンポ

               (1026日東京新聞より抜粋)

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10/30学習会にご参加を!

 『憲法の視点から読み解く原発~自民党改憲草案で

  脱原発運動はどうなる?』

 お 話:伊藤 真さん(法学館憲法研究所長)

 日 時:1030()19時~21時(開場18:30

 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

 参加費:800円(学生400円)

 予約者優先(1028日現在、受付中です)

 (たんぽぽ舎あて、電話かメールでご氏名と電話番号もお知らせ下さい。)

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┗■1.台風27号にも負けず、反原発の抗議スピーチが夜空に響き渡る

 |  安倍首相は、原発再稼働よりも東電福島原発事故の収束に全力を!

 |  暗黒国家の始まりとなる「特定秘密保護法案」に反対

 |  10/2577回金曜官邸前抗議行動に参加して

 └──── 渡辺秀之(たんぽぽ舎ボランティア)

 

1)台風27号が接近する中、1025()、恒例の金曜首相官邸前抗議行動が行われました。台風の影響を考慮し、抗議行動は6時から7時30分まででした。

 時折小雨が降る悪条件下でも、参加者の反原発、脱原発を願う心からの叫びが霞が関の夜空に響き渡りました。

・安倍首相は、原発再稼働よりも東京電力福島原発事故の収束に全力を注げ。

・東京電力は、福島原発事故の汚染水処理も対応できない中、柏崎刈羽原発の再稼働を進めるのは、正気の沙汰ではない。

 

2)また、当日は、自民党政権下で、国民の声を無視して秘密裏に進められている「TPP交渉」、及び暗黒国家の始まりとなる「特定秘密保護法案」、各々に抗議する集会が開催され、掛け持ちで抗議された参加者も多数いました。

 東電福島原発事故で明らかになったことは、重要な情報が統制、隠ぺい、改ざんされた結果、住民避難に重大な影響を与え、かつ事故の原因究明を阻んでいることです。

 「特定秘密保護法」により、原発関連情報が特定秘密に指定された場合には、反原発運動が大きく制約されることは明らかです。

 

3)東電福島原発事故を風化させないためにも、「特定秘密保護法案」に反対するためにも、私たちは抗議の声、知恵、力を出して行きましょう。

 私たちは、“福島”を忘れない。

 

 

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┗■2.三上元湖西市長ら呼び掛け、山本太郎ら出演

 |  「朝日のあたる家」各地で上映…原発再稼働を考えさせられる映画

 └──── 応援団(吉田 隆)

 

 国会では特別秘密保護法案が、全国の原発では再稼働が、大きな問題となっています。このような折に、原発事故時の情報秘匿や深刻な放射能被害をリアルに示す、映画「朝日にあたる家」の上映が全国で進められています。

 三上元湖西市長らの呼びかけもあって、1000名を超える市民のボランティアや資金カンパにより風光明媚な浜名湖の地を背景に制作。

 監督は太田隆文、山本太郎や並木史郎、斉藤とも子、平沢いずみ、橋本わかな、いしだ壱成、藤波心さんらも参画の感動的映画です。

 第2のフクシマで悔いないために、是非、多くの方のご鑑賞を。

*9月から一般公開されていますが、全国の上映劇場などは次をご覧らんください。

*公式HP http://www.asahinoataruie.jp/

*太田監督日記 http://cinemacinema.blog.so-net.ne.jp/

たんぽぽ舎です。【TMM:No2002

2013年10月26日()地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします

                             転送歓迎

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★1.『東芝の「ALPS」は役に立たない』…東工大富安名誉教授

   海洋放出を前提とした汚染水対策に警鐘

   田中規制委員長へ提案したが完全に無視され

                     山崎久隆(たんぽぽ舎)

★2.小泉元首相の原発廃止発言について・・・読者からの意見

  ◆小泉純一郎と脱原発、皆さんの意見を読んで・後編

    ~「命が大事」でつながろう      (杉並区 野田光太郎)

★3.書籍の紹介

   『憲法問題』-なぜいま改憲なのか-伊藤真著(PHP新書)

   自民党改憲案は「人権が軽視されて国民に義務を課す憲法に」なる

                斎藤なぎさ(たんぽぽ舎ボランティア)

★4.テント日誌10月24日(木)経産省前テントひろば775日目

   週末は大雨の予想だが 火力発電の効率化

   スズメがテントの常連に    (I.K)

★5.たんぽぽ舎の近況

   東京電力は相変わらず企業存続のため自己保身に奔走

   各種ボランティア作業にご協力を   たんぽぽ舎事務局-沼倉

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10/27三宅洋平トークイベントにご参加を!

 いのちをつなぐ 世代をつなぐ 未来へつなぐ 脱原発

 日 時:1027()18:30より20:30

  会 場:日本教育会館8F第1会議室

 会場費:500

 主 催:経産省前テントひろば応援団

     連絡先・TEL 03-3812-4900

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┗■1.『東芝の「ALPS」は役に立たない』…東工大富安名誉教授

 |  海洋放出を前提とした汚染水対策に警鐘

 |  田中規制委員長へ提案したが完全に無視され

 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)

 

 東洋経済オンライン、東電株主総会を全面「公開」し、東電の隠ぺい行為に大きな穴を開けた岡田記者が、また重要な記事を配信しました。

 東電が汚染水対策として莫大な費用を投じて導入した東芝製「ALPS」。しかし試運転段階で系統内部の腐食など故障続出で本格運転が出来ない事態が続いています。

 この装置に対し、原子力化学が専門の富安博名誉教授は、複雑すぎるシステムと、ターゲットとして絞るべきストロンチウム対策が間違っているとして批判をしています。このままで稼働させると最悪、水素爆発を起こす危険性さえあると言います。ベータ線(電子線)による水の放射分解で水素ガスが発生するからです。

 富安氏はトリチウムの危険性にも触れて、汚染水は危険の少ない方法でできる限り溜めるべきだと指摘をします。この提案は2011年5月には既に清水正孝社長に送られ、今は田中俊一規制委員長にも提案をしていますが、完全に無視されています。

 詳しくは記事本文でお読み下さい。そして汚染水問題が危機的状況に陥りつつある今こそ、このような記事がもっと広く読まれるように、拡散をして下さい。あわせて岡田記者を応援して下さい。

 ●記事URL http://toyokeizai.net/articles/-/22253

 

 

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┗■2.小泉元首相の原発廃止発言について・・・読者からの意見

 └──── 

 

 ◆小泉純一郎と脱原発、皆さんの意見を読んで・後編

  ~「命が大事」でつながろう

                                         野田光太郎

 共産党の過去の原発政策について皆さんの疑問が寄せられましたが、個別の体験だけでなく、なぜかそうなったかという究明がないと解決しません。お調べください。

 イラクやアフガンで使用された劣化ウラン(DU)弾の被害について、関心が低いのは残念です。鎌仲ひとみ監督の映画「ヒバクシャ」や、小出裕章氏らの書いた岩波ブックレットをご覧ください。11/16にはスペースたんぽぽで集会もあるようです。

 イラクでは今も多くの子供たちが放射能に苦しめられています。今年はイラク戦争から十年。それは遠い昔の異国での「ブッシュの戦争」でしょうか?

   日本の小泉総理が支持を表明し、我々の税金で戦費を担い、自衛隊を派兵した以上、それは私たちの戦争なのです。福島原発事故の直後に現地に入ったジャーナリストの多くは、イラク戦争を命がけで報道してくれた方々でもあります。

 原発と原爆の密接な関わりから、反核・反戦や護憲の集まりで原発が取り上げられることもあります。

 反原発デモで「命が大事、子供を守れ」という言葉が叫ばれますが、そう思っているのは日本人だけではありません。放射能汚染と原子力産業は国境を越えて広がっていきます。だから、世界の人々と手をつなぎましょう。原発の代わりのエネルギーも外国から輸入しているのです。

 

【メルマガ編集部より:

 小泉純一郎元首相の「原発即時ゼロ発言」について、引き続き、皆さんの

 ご意見をお寄せください。メール nonukes@tanpoposya.net

 

 

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┗■3.書籍の紹介

 |  『憲法問題』-なぜいま改憲なのか-伊藤真著(PHP新書)

 |  自民党改憲案は「人権が軽視されて国民に義務を課す憲法に」なる

 └──── 斎藤なぎさ(たんぽぽ舎ボランティア)

 

 本書は、「憲法は国民ではなく国家を縛るための道具」という立憲主義の考え方を30年唱えてこられた伊藤真さんによる珠玉の一冊。

 中学校のころをドイツで過ごした著者は、日本の教育の異様さに気づく。「奴隷の状態に順応して、それをおかしいと思わないように教育されて」きた私たちは、管理されることに幸せを感じる生き方を選ぶのか、自立した個人として生きるのか・・今、まさに自民党改憲草案を選ぶのか現憲法を選ぶのかという岐路に立たされている。

 著者は、改憲案では「人権が軽視されて、国民に義務を課す憲法に」なると警告する。

1.立憲主義から非立憲主義へ

2.平和主義から戦争をする国へ

3.天皇の元首化と国民主権の後退

4.権利拡大には後ろ向き、義務拡大には前のめり。

 個人の尊重は、立憲主義に基づく憲法の根底にある大事な考え方であるが、改憲案では「個人」から「個」をとって「人」にしてしまった。人を個人として扱わなくなれば、個人としての責任も曖昧になる、と指摘。

 たとえば原発事故で関係者一人ひとりが個人として責任を感じていたら対応が異なっていたかもしれない、という。さらに改憲案では「原発反対は公益にならない」、「この集会は公の秩序を乱す」と言って、首相官邸前で行われている原発反対集会の解散を命じるかもしれない、という。

 また、いまなら脱原発について決議を取る地方議会もあり、原発は国レベルの政策だが、地方として反対の意思を表明することは、可能である。ところが地方自治を「住民に身近な行政」に限定してしまうと、国民全体にかかわる重要なテーマについて声を上げづらくなる、という。このように改憲案は憲法の本質から外れた条項が散見されるが、本書では改憲案を検証した上で、憲法の本質を歴史的な観点から分かりやすく解説している。

 

※伊藤真さんによる講演会にご参加ください。

 日 時:1030()19時~21

 『憲法の視点から読み解く原発~自民党改憲草案で

  脱原発運動はどうなる?』

 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

 参加費:800円(学生400円)

 主 催:「スペースたんぽぽ」講座運営委員会

 予約者優先(たんぽぽ舎あて、電話かメールでご氏名と電話番号もお知らせ下さい。)

 是非ご参加ください。

 

 

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┗■4.テント日誌10月24日(木)経産省前テントひろば775日目

 |  週末は大雨の予想だが  火力発電の効率化 スズメがテントの常連に

 └──── (I.K)

 

  家を出る時は今にも降りそうな曇り空だった。10時過ぎ霞ヶ関に着いたら霧雨が降りはじめていた。テント前には泊まり開けのSさん一人座っているだけ。Kさんが仮眠を取っており、他のスタッフは秘密保全法案反対の院内集会に出かけていた。

 10時半ごろTさんが吉岡さんに供えるお花を手にやってきた。今日はトルコ桔梗と小さな赤い花、何時までも続く心遣い天国で感謝しているかな(?)

 その後何か話したげな男の方が現れたので声をかけてみた。彼は脱原発の集まりで火力発電の効率化の話などしたら“帰れ!”と言われたとか。それはCO2の問題もあるでしょうけれど、今の火力発電はずいぶんよくなっているのではないでしょうか(?)

 原発の動いていない今、火力発電は必要ですよねとお答、あまりお役に立つ返事が出来なかったことお詫びし、チラシをお渡ししてたんぽぽ舎の学習会などに参加されたら良いのでは(?)、とアドバイスをした。そして脱原発をめざすためには代替エネルギーのことも考えなければならないと言うことを痛感した。

 暫くして雨だと来られないかな(?)と思っていた木曜日常連のOさんも天気予報で午前中は大丈夫と思ったと来られてテント前は賑わった。小雨なので傘をさしての座り込み、暫くして予想外の寒さに薄着の私は始めてホカロンのお世話になった。藤沢から来てくださった男性、ここに来るとホッとすると言って頂いて嬉しかったです。

 藤沢は阿部知子さんの地元ですよねと。暫くは政治談義。兎も角、安倍は独裁者だと言うことには一致する。これから如何に彼のやり方を崩していくかが課題ですね。

 座り込みの楽しみの一つである雀さんのこと。今朝から雀さんの指定席にはちぎったパンとそのままの大きなパンが置いてあった。時折雀さんが食べにきていたが、あるとき大きなパンに目をつけたカラスがやって来てアッと言う間にさらっていった。そのあと雀さんたち何かを訴えるかのように私たちの足元近くまで来てさえずっていた。私たちの会話、この頃、雀さん太ってきたね等、というのが聞こえたかな(?)

 夕方、文化財教育(?)の研修に来ているというインドネシアとミャンマーの人が来て写真を撮っていきました。雨の中楽しいひと時を過ごして帰路に着きました。

 

 

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┗■5.たんぽぽ舎の近況

 |  東京電力は相変わらず企業存続のため自己保身に奔走

 |  各種ボランティア作業にご協力を

 └──── たんぽぽ舎事務局-沼倉

 

 暑い夏があっという間に終わり、たんぽぽ舎がある東京都心の町並みにも秋風が吹く季節になりました。ただ、気になるのは台風の相次ぐ襲来です。

 多数の犠牲者が出た大島のみなさんの不安は大きくなるばかりかと思いますが、オリンピックを誘致した猪瀬東京都知事の災害対応が新聞紙上でも批判されています。

 また、台風の発生と進路に関しては海水温度の上昇が関係しているのではないかとの報道もありました。

 無秩序な生産拡大活動が及ぼす影響が懸念されますが、原発推進はそれを象徴する最たるものですね。

 電気代不払いプロジェクト発行のニュースに「電気代を徴収に来た東電社員とのやり取り」が紹介されています。

 Aさん「原発再稼働は何のためですか」

 東電社員「会社の存続のためです」

 原発震災で多くの人たちが生活を壊され、海洋汚染の問題が取り立たされているにも関わらず、企業存続のための自己保身に奔走する姿が情けないほど浮き出ています。

 このような企業であっても、財界や自民党などに支えられた東電は様々な策謀を練り上げ、原発再稼働に突き進んでいます。

 私たち「たんぽぽ舎」も更なる皆様のお力を繋ぎ合わせ、一致協力して運動を盛り上げたいと思っています。

 たんぽぽ舎の活動はボランテア活動で成り立っていますので、一緒に活動できるといいですね。メルマガ発信や、講座の企画、宣伝 官邸前行動や集会、デモのための横断幕、チラシつくり、など毎日、作業や会議に追われています。

 是非一度、たんぽぽ舎を尋ねて頂きたいと思っています。

 たんぽぽ舎発行のパンフレット編集、製本作業(1500部予定)にお手伝い頂ける方、12月の山谷支援年末助け合い物資支援活動にお手伝い頂ける方の募集をしております。ご連絡下さい。

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┗■3.劣化ウラン兵器は、放射能兵器だ

 |  11/16「第10回ウラン兵器禁止を求める国際行動デー・

 |  東京集会」へのお誘い

 └──── 稲月 隆(NODUネットワーク事務局)

 

 2003年のイラク戦争から10年が経過しました。何年にもわたりイラクの医師による高レベルの出生異常の報告があり、米国の爆撃を受けた地域における幼児死亡率、ガンや白血病の劇的な増加を立証するいくつかの研究もあるのに拘わらず、9月にWHOは、「イラクにおける先天性障害発症率が異常に高いと示唆する明確な証拠はない」という、イラク保健省とWHO合同の調査結果の概要を公表しました。しかし当初、調査に関わったイラク保健省の係官たちは、激しい戦闘が行われた地域における出生異常の増加の証拠提示を認めており、WHOも、イラク保健省の統計が、ハイリスク地域における先天性障害の増加を示している事を認めていました。

 1991年の湾岸戦争以降使用された劣化ウラン兵器による被害は甚大です。一刻も早く、全面的な使用禁止だけではなく、製造、貯蔵・保管、演習での使用等を禁止しなければなりませんし、これまで使用された地域の確認や使用量、汚染状況の把握、被害の実体解明等を行い、救済の手を施さなければなりません。

今回の集会では、劣化ウラン兵器を巡る情勢等と福島第一原発関連の2つの報告を予定しています。

 

日 時:1116()13:3017:0013:00開場>

会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

講 師

 ・嘉指信雄氏(ICBUWヒロシマ・オフィス代表、神戸大学教授)

  『国際禁止キャンペーンの現状と展望―ICBUW創設10年を迎えて

     「イラクにおける先天性障害に関するWHO予備調査」問題を中心として』

 ・山崎久隆氏(劣化ウラン研究会代表、たんぽぽ舎)

       『東電福島第一原発の汚染水と原発再稼働』

参加費:1000円(前売り800円)

主 催:劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク

    問い合わせ先:たんぽぽ舎

 

 

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┗■4.新聞・雑誌より4つ

 └──── 

 

 ◆核不使用ようやく誓い 日本、国連声明に初参加

  3度見送り、被爆者ら批判

 

 核兵器の非人道性と不使用について訴える、日本やニュージーランドなど125カ国が参加した共同声明が21日午後(日本時間22日午前)国連総会第一委員会(軍縮)で発表された。唯一の戦争被爆国である日本の参加は初めて。

   「核の傘 依存転換を」 「原発も廃絶すべき」

 日本が核兵器不使用と非人道性を訴える声明へ初めて参加したことに、被爆者らからは「日本もやっと参加した」と評価をする一方で、一刻も早く核廃絶への道筋を示すよう求める声が上がった。

 「今まで参加していなかったことが異常で、遅かったくらいだ」。日本原水爆被害者団体協議会(被団協)事務局長の田中てる巳さんは強く批判。「日本の参加は当たり前。日本は米国の核の傘に依存する政策を改めるべきだ。核抑止力とは核を使うということなので、転換する必要がある」と指摘した。(後略)

1022日東京新聞より抜粋)

 

 

 ◆6カ所基準値超え ストロンチウム最大71倍 堰流出汚染水

 

 東京電力福島第一原発の地上タンク群の周囲に設けた堰から、降雨の影響で水が相次いであふれた問題で、東電は21日、東電が定めた排出基準を超える放射性のストロンチウム90がうち6カ所の堰で検出されたと発表した。放射性物質を含む汚染水が付近の側溝に流れ込み、外洋に流れ出た可能性がある。

 最も濃度が高かったのは、1リットル当たり710ベクレルで東電の基準(同10ベクレル)の71倍。6カ所中、4カ所では法定の基準(同30ベクレル)も超えた。降雨の後に測ったため、いずれも漏れ始めた時点より濃度が薄まっているとみられる。(中略)

 しかし、堰の高さは約30センチしかない。しかも、区画の面積の多くはタンクが占めるため、堰内の水位は降雨量のざっと3倍のペースで上がる。(後略)  (1021日東京新聞より抜粋)

 

 

 ◆東電破綻処理の議論再燃か

  凍土方式の杜撰さ浮き彫り ―実績なし、長期的メンテナンスは困難―

 

 福島第一原発の汚染水問題で、経済産業委員会の閉会中審査(9月27日、30日)において、政府の目玉対策である「凍土方式」の杜撰な決定過程が明らかになった。320億円の国費が投入される「凍土方式」は、同原発をはじめ原発建設を多数受注してきた鹿島が提案、今年5月の汚染水対策委員会で最終決定したものだ。

 しかし原発事故当時、首相補佐官だった民主党の馬淵澄夫元国土交通大臣は、汚染水対策の責任者として「粘土の地下遮水壁」(推定事業費1000億円)に決定したが、2011年6月の記者発表は延期され、補佐官の辞任後、計画自体の実行も見送りとなった。

 "馬淵案"を予定通り進めておけば現在のような深刻な汚染水漏れを招くことはなかったのは明らかだが、30日の委員会で馬淵氏は、入れ替わるように浮上した「凍土方式」の決定過程について問うた。(中略)

 政府の報告書には「(凍土壁を造っても)長期的なメンテナンスは困難になるがゆえに、その後は比較的高い遮水能力があり、維持管理が簡単な粘土による遮水壁に入れ替えを行うことも検討するべきだ」と書いてあることも判明。「凍土方式」はあくまで"一時しのぎ"の対応だったことも露呈した。

 不適切な工法選定を招く諸悪の根源は破綻処理の議論を再燃させたくない政府の場当たり的姿勢と、安全よりもコストを重視する東京電力の経営体質にある。(中略)

 6日の民放番組「新報道2001」では、馬淵氏がリスクの過小評価につながる現在の東電の経営形態を問題視すると、自民党の塩崎恭久政調会長代理は分割案を提案。秋の臨時国会で、東電破綻処理の議論が再燃するのは確実だ。

  (1011日週刊金曜日963号より抜粋)

 

 

 ◆事実を隠す首相の発言  田畑かず子

 

 また安倍晋三首相が国際的な舞台で事実誤認発言を行った。本紙によると、熊本県水俣市で9日開かれた「水銀に関する水俣条約」の外交会議の記念式典で、「日本は水銀被害を克服した」旨をビデオメッセージで発言したのである。

 水俣病被害者から反発の声が出たが、当然である。発生時から関心を持ち続けた私も怒っている。途上国に約1950億円の援助を約束したが、自国では水俣病をまともに認定せず多くの被害者を絶望させてきたのだ。自国の国民を粗末に扱い、国際舞台で見えを切る人は首相として信頼できない。

 首相は2020年夏季五輪招致のプレゼンテーションの場でも、福島原発の汚染水漏えい問題で「状況はコントロールされている」などと大言壮語した。だが、各新聞社の世論調査によると、国民のほとんどがそうは思っていない。政治家として「ウソも方便」は恥ずべきことだ。(1019日東京新聞「読者の声」より)
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