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たんぽぽ舎です。【TMM:No2199

2014年6月14日()地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします

                           転送歓迎

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★1.「金曜デモ」の全国への広がりは30都道府県36グループ

   「川内原発再稼働反対鹿児島行動」(6月13)が大きく報道(東京新聞)

    みんなの作った横断幕もしっかり写真に! 坂東喜久恵(たんぽぽ舎)

★2.本の紹介  ルポ『原発はやめられる―ドイツと日本』

            (小坂洋右 著/寿郎社)

★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)

   ◆9/20()自民党にも脱原発派!河野太郎氏と秋本真利氏大いに語る

                  会場:千葉市文化センター5階セミナー室

★4.新聞より3つ

  ◆福島第一の1週間 2号機水位 わずか30センチ

                                 (6月14日東京新聞より)

  ◆30の都道府県で36グループ活動   (6月14日東京新聞より)

  ◆金曜日の声 官邸前  (6月14日東京新聞より抜粋)

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┗■1.「金曜デモ」の全国への広がりは30都道府県36グループ

 |  「川内原発再稼働反対鹿児島行動」(6月13)が大きく報道(東京新聞)

 |   みんなの作った横断幕もしっかり写真に!

 └──── 坂東喜久恵(たんぽぽ舎)

 

 6月13()、鹿児島県庁前での県議会初日に合わせた川内原発再稼働反対現地行動の記事が、東京新聞29面に大きく報道されている。

 「川内原発動かすな!東日本決起集会実行委員会(事務局:経産省前テントひろば、再稼働阻止全国ネットワーク、たんぽぽ舎)が呼びかけ首都圏からも120名以上の人たちが駆けつけた。

 東京新聞の写真には、たんぽぽ舎に集まってみんなで力を合わせて作った横断幕が、きれいにしっかり写っており、「川内原発再稼働反対」を訴えている。(鹿児島県庁前の行動参加者は最終的に1000人を超えました。)

 この13日をはさみ、現地でしっかり応援行動を頑張っています。

 詳細の報告は後日。

 

◆川内再稼働反対 鹿児島に700人 金曜デモ全国連携

 

 東京から約千キロ離れた鹿児島県でも、首相官邸前と同じように原発再稼働に反対する「金曜デモ」が続いている。お膝元の九州電力川内原発(薩摩川内市)は最も早く再稼働が認められる可能性がある。いつもは十数人のこぢんまりした集まりだが、13日は全国に呼び掛けたところ、東京や大阪、福島などから700人(主催者発表)が集まった。官邸前で100回を超えた「金曜日の声」は、全国に広がり横のつながりも生まれている。

 「再稼働やめろ」「川内原発動かすな」。午前9時、鹿児島県庁前に色とりどりののぼりやプラカードが掲げられた。「川内原発は火山の噴火、活断層などで危険」「県の避難計画は不十分」。マイクを握った人々が口々に訴える。いつもの金曜デモは夕方だが、この日は県議会初日に合わせ、朝から始まった。

 101回目を迎えたデモ。普段のデモの中心となっている「かごしま反原発連合有志」代表の岩井哲さん(67)は「官邸前に倣って始めた。毎週金曜日にデモをすると全国と歩調がそろうし、続けることで運動にリズム感が出る」と話す。 (中略)

  川内原発がある薩摩川内市から駆けつけた鳥原良子さん(65)も五、六人の仲間と地元で金曜デモをしている。「しがらみで声を上げられない市民が多い。私たちが街頭に立っていれば、声を掛けるなどして、反対の意思表示ができる」

  この日はルポライターの鎌田慧さんの姿も。参加者らは県庁前で声を上げた後、近くにある九州電力の支店へ行進。市内の繁華街でも再稼働反対を訴えた。

 東京の経済産業省前にある脱原発テントの中心メンバー、淵上太郎さん(71)も参加した。「金曜デモに行けば、いつでも誰でも原発反対の意思を示せる。官邸前も人は減ったが、今でも初参加の人を見かける。続けていくことが大切だ」  (6月14日東京新聞より抜粋)

 

 

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┗■2.本の紹介  ルポ『原発はやめられる―ドイツと日本』

 |  (小坂洋右 著/寿郎社)

 └──── 

 

☆ルポ『原発はやめられる―ドイツと日本』

        (小坂洋右 著/寿郎社 本体価格1,700円)

 読み応えのある本です。帯書きの文と目次(序章~第10章)を紹介します。

 

【帯書きの文】

 この地震国で原発に対する100パーセントの安全対策は不可能だ。地震・津波以外にも想定されうる数多くのリスクがある。それでも原発を持ち続けるのか―福島第一原発事故後、その議論はされてもしかるべきだった。いや、今でも日本で議論されなくてはならない最重要課題は「地震国の日本で、これからも原発を使い続けるかどうか」という命題であるはずだ。ドイツに倣えば、「人類は社会的、倫理的、生態学的に原発を許容できるのか」という問いにもなろう。だが、そうした根源的な問題を日本政府は議論してこなかった。原発事故から2年経っても本質的な問題を避けたまま、今日に至っている。では同じく原発事故を起こした27年前の旧ソ連はどうだったのか(本文第10章より)

 序 章  1992年、ベラルーシで

 第1章  倫理委員会で決めたドイツの脱原発

 第2章  社会学者を訪ねてドイツへ

 第3章  科学文明のリスク―チェルノブイリの教訓

 第4章  福島第一原発事故という人災事故

 第5章  モラルが崩壊する時

 第6章  未来のつけ

 第7章  ドイツエネルギー転換の現場

 第8章  熱い住民運動、中立の専門家

 第9章  福島―コミュニティの分断と生命圏の痛み

 第10章  日本の進むべき道

 終 章  前福島県知事・佐藤栄佐久さんとの対話

 

※寿郎社は北海道の出版社です。「スペースたんぽぽ」でも取り扱っております。「スペースたんぽぽ」で講座受講の際などに展示本をご覧ください。   

 

 

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┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)

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◆ 自民党にも脱原発派!河野太郎氏と秋本真利氏大いに語る

 日 時:9月20()18:30から21:00

 場 所:千葉市文化センター5階 セミナー室

 内 容:自民党エネルギー政策議員連盟で脱原発を掲げて活躍されている、河野太郎氏と秋本真利氏に大いに語ってもらい、その後質疑・意見交換を行ないます。

 主  催:「9・20講演会実行委員会」

 連絡先:290-0005 千葉県市原市山木590-2   TEL090-2553-2587

 入場無料  会場の都合で、先着140名までとなります。

 万障お繰り合わせの上多くの方の参加を心よりお願い申し上げます。

 

 

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┗■4.新聞より3つ

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◆ 福島第一の1週間 2号機水位 わずか30センチ

 

 東京電力福島第一原発では7から13日、2号機の格納容器に温度計や水位計を入れ、底にたまっている冷却水の水位を実測したところ、わずか30センチと判明した。溶けた核燃料の多くは水に漬かっておらず、空冷に近い状態とみられるが、東電は水温や空気温などから十分に冷えているとみている。

 建屋に流れ込む前の地下水をくみ上げて海に放出する「地下水バイパス」では、基準超えの放射性トリチウムを検出した井戸からのくみ上げを再開。ほかの井戸の水と混ぜて濃度を薄めるという。

 原発から1キロほど南側で9日に採取した海水では、セシウム濃度が1リットル当たり6・7ベクレルと水としては高い値を計測。東電は、近くに河口があり、汚れた砂やちりが海に流れ込んだとみている。

  (【福島第一原発の現状】4炉の図は-省略)(6月14日東京新聞より抜粋)

 

 

 30の都道府県で36グループ活動

 

 2012年3月、東京・永田町の首相官邸前で始まった「金曜デモ」は全国に広がり、多くは現在も続いている。

 官邸前デモを呼び掛けている「首都圏反原発連合」のホームページ(HP)に登録しているのは、北海道から鹿児島県まで30都道府県の36グループ。原発が立地する13道県では半数超の7道県でデモが行われている。

 登録せず活動しているグループもあり、実際にはより多くの地域で行われているようだ。

 官邸前、鹿児島とともに名古屋も百回を超えた。関西電力東海支社(名古屋市東区)前に、最も多い時には千人近くが集まり、今も百人前後が参加する。市民グループ「ナゴヤaction!原発ゼロ」の藤原葉月さんは「いま集まっている人たちは長期戦を覚悟している。仮に川内原発が再稼働しても、原発反対の声は上げ続けたい」と話す。   (6月14日東京新聞より)

 

 

◆金曜日の声 官邸前

 

○神奈川県大和市の会社員 出崎知一さん(40)父母の実家が山口県の上関原発計画地と石川県の志賀原発のそば。原発に悪い印象はなかったが、「3・11」の後は「日本の未来に少しでも貢献できれば」との思いでデモに参加している。

○埼玉県越谷市の無職 井田正信さん(70)地元の駅周辺でも毎月第3金曜にデモがあり、毎回顔を出している。今日は知人が川内(せんだい)原発の再稼働反対を訴える鹿児島の集会に参加した。各地の運動がまとまれば、政権の暴走を止められるのでは。 (6月14日東京新聞より抜粋)
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┗■3.パンフレットの紹介2点

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◆山田太郎 著『原発を並べて自衛戦争はできない―原発と憲法の関係』

 

 15ページの短い小冊子だが、とても読み応えのある中味。2007年発行。

 目次と結論のみを紹介します。

 

【目次】

 ・原発の特徴

 ・平和の下での原発の安全性

 ・武力攻撃は設計条件に入っていない

 ・武力攻撃下の原子炉の安全性

 ・武力攻撃下の使用済核燃料の安全性

 ・武力攻撃の可能性

 ・憲法議論との関係

【結論】

 A)原発に対する武力攻撃には、軍事力などでは護れないこと。したがって、

  日本の海岸に並んだ原発は、仮想敵(国)が引き金を握った核兵器である

  こと。

 B)ひとたび原発が武力攻撃を受けたら、日本の土地は永久に人が住めない

  土地になり、再び人が住めるように戻る可能性が無いこと。

 

 ※著者は福島事故後、原発の危険性を訴え、各地で講演をされている

  元原発技術者のかたです。

 

 ★関連講座を開催します。ぜひご参加ください。

 ★★★東電解体講座 第7回★★★ 講師 小倉志郎さん(元原発技術者)

 日時 6月28日(土)18:0020:00 於・スペースたんぽぽ

 テーマ:『元原発技術者の伝えたい本当の怖さ』 参加費:800円

 

 

◆「原子力空母は本当に安全か!?

 あなたはどちらを選びますか。原子力空母がいる町? それとも、いない町?

 

 1冊200円(2014.3.20発行)

 

 横須賀を母港とする原子力空母を、2015年後半にジョージ・ワシントンから

 ロナルド・レーガンに交代すると通告がありました。これは、単なる空母の

 交代ではなく、原子力空母がこの町に居座り続けるという、新たな提案です。

 このままでいいのか、との思いで、このパンフレットを作りました。

 

 おおむね3年が40年! 黙っていればこの先ずっと・・・

 この町の「明日」を決めるのは私たち市民です。

 

 ○発行 原子力空母母港化の是非を問う住民投票を成功させる会

  〒238-0008 神奈川県横須賀市大滝町1-26 清水ビル3階

  横須賀市民法律事務所方 TEL 046-827-2713 FAX 046-827-2731

  http://cvn.jpn.org/

  ※たんぽぽ舎でも取り扱っています。

 

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◆6月19日(木)東電株主代表訴訟 第11回口頭弁論期日、報告・学習会

 

 9:30から 原告によるアピール 東京地裁 正面玄関まえ

 1030から 口頭弁論期日 東京地裁103号法廷(最寄駅:霞ヶ関)

       準備書面(7)の客観的事実に対する東電の反論予定

 

 1230から 報告会 -本日の東電の反論について-

    場所 参議院議員会館B109号室 (最寄駅:永田町)

 

 1300から 学習会(場所は報告会と同じ)

  「本当に東電は無過失なのか 中部電力、東北電力との違いを考える」

   講師 町田徹さん(経済ジャーナリスト)

 

 大飯原発3、4号機運転差止判決は福島原発事故を経験に照らせば、当然の

 判決でした。朝日新聞のスクープ「吉田調書」でも原発事故直後の東電の対

 応の杜撰さと、危機に対応出来ない所長や運転員の姿が明らかにされていま

 す。今後私たちは、各被告取締役がいかに地震・津波対策を怠り福島事故を

 招いたかを追求してまいります。

 

 期日後の学習会には『東電国有化の罠』『電力と震災-東北「復興」電力物

 語』の著者、町田徹さんをお迎えします。

 

 問合せ 東電株主代表訴訟の会

 nonukes0311@yahoo.co.jp 090-6183-3061(木村 結)

 http://tepcodaihyososho.blog.fc2.com/blog-entry-156.html

 

 

◆お話会 『福島第一原発爆発の原因と、「新エネルギー計画」の矛盾』

 講師 田中三彦さん(元原発設計技師、元国会事故調査委員会委員)

 

 日時 6月21日(土)13:30~

 会場 市川市文化会館 第5会議室    資料代 500

 テーマ 福島第一原発爆発の原因と、「新エネルギー計画」の矛盾

 主催・問い合わせ

 「戦争はいやだ!市川市民の会」 連絡先 菊池 090-6948-8998

たんぽぽ舎です。【TMM:No2198

2014年6月13日()地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします

                               転送歓迎

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★1.6月24日(火)講座案内

 脱原子力、世界平和のためのアジア市民の役割

 市民による国際連帯運動の拡がりを-核の廃絶を目指して 第三弾(全9回)

                たんぽぽ舎(スペースたんぽぽ講座会議)

★2.書評「脱原発社会を創る30人の提言」(出版社:コモンズ)

                 (渡辺秀之 たんぽぽ舎ボランティア)

★3.パンフレットの紹介2点

 ◆『原発を並べて自衛戦争はできない―原発と憲法の関係』

 ◆『原子力空母は本当に安全か!?』山田太郎 著

  原子力空母母港化の是非を問う住民投票を成功させる会

★4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)

 ◆6月19日(木)東電株主代表訴訟 第11回口頭弁論期日

  法廷終了後、報告と学習会

 ◆6月21日(土)田中三彦さん お話会 於・市川市文化会館

  『福島第一原発爆発の原因と「新エネルギー計画」の矛盾』

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┗■1.講座案内 -核の廃絶を目指して 第三弾(全9回)-

 │ 脱原子力、世界平和のためのアジア市民の役割

 │ 市民による国際連帯運動の拡がりを

 └────(スペースたんぽぽ講座会議)

 

日時 6月24日(火)19時~21   (開場1830分)

場所 スペースたんぽぽ(千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4階)

講師 李 大洙(い です)さん

  (生命平和研究教育協同組合常任理事、アジアの平和市民ネットワーク

   運営委員長、幸せの村の医療協同組合理事)

参加費 800円(学生400円)

主催 スペースたんぽぽ講座会議、問合せはたんぽぽ舎まで 03-

協賛 No Nukes Asia Actions Japan(NNAA)

 

<第三弾の概要>-----

  1945年広島、長崎に投下された原爆、そして2011年福島原発事故

 を経験している我々は、東アジアでの軍事的緊張、北朝鮮の核実験と最大の

 原発密集地域の危険性をもう一度考えなければならない。

  インドとパキスタンは競争的に核兵器を開発し、インドと中国は原子力発

 電所の建設に邁進しており、日本と韓国は輸出に乗り出している。

  福島の事故は日本だけでなくアジア、太平洋全域でその被害を拡散させて

 いる。

  20世紀に形成された巨大な核システム(核兵器と原発)は、人類の平和

 と生存、持続可能性を脅かしている。

  軍産複合体を主軸とするIAEAとNPTの核支配体制を解体しなければ、

 人類の持続可能性な未来は開かれない、これが福島の重要な教訓である。

  米国とロシアはすでに核兵器の削減に入った、原発の全盛期に建設された

 原発は寿命がつき、解体の段階にはいったが天文学的コストと技術的な隘路

 とリスクのため、寿命の延長という対症療法に依存しようとしているため原

 発の危険性はさらに高まっている、核は平和的に利用することができないの

 です。

  脱核文明を模索しなければならない段階にきています、その中心に日本と

 韓国、台湾を主軸とするアジア脱原子力運動の課題があり、特に日本の取り

 組みが最も重要である。

  情報通信、交通の発達は、市民のグローバルネットワークを形成すること

 ができるようにしてくれた、国と企業を脱核の道に転換させるのは、組織さ

 れた市民の連帯の力である。

 -----

 

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┗■2.書評  「脱原発社会を創る30人の提言」

 └────(渡辺秀之 たんぽぽ舎ボランティア)

 

出版社:コモンズ 20117月発売 本体価格1500円+税

    http://www.commonsonline.co.jp/datugenpatu30.html

著者:池沢夏樹・坂本竜一・池上彰・日比野克彦・小出裕章・後藤政志・

 崎山比早子・飯田哲也・田中優・大島堅一・篠原孝・保坂展人・吉原毅・

 上野千鶴子・宇都宮健児・星寛治・菅野正寿・明峯哲夫・秋山豊寛・

 高橋巌・渥美京子・藤田和芳・上田紀行・纐纈あや・大石芳野・仙川環・

 鈴木耕・斎藤貴男・瀬川至朗・中村尚司

 

-----

 東京電力福島原発事故から3年3ヵ月が過ぎようとしているが、現在も約14

万人もの原発事故被害者が、将来を見通せない不安定、不自由な避難生活を余

儀なくされている。

 本書は、原発事故4か月後に発行されており、私は興味を持って読んだ記憶

がある。

 

抄録:「脱原発社会とは、近代文明のあり方を問い直し、次世代のいのちを思

いやること-。作家、音楽家、ジャーナリスト、政治家など、各界のトップラ

ンナー30人が、これからの脱原発社会をどのように創っていくのかを提言す

る。」

 

 東電福島原発事故から3年3ヵ月が過ぎ、脱原発社会とは程遠い、現在の自

民党政府の原子力エネルギー依存政策が閣議決定されたことを受け、私は、本

書を再度読みました。私たちがこれまでできなかったこと、これからやらなけ

ればならないことを、もう一度考え直すには、好適な書と思われます。

以下に、特に注目した著者の文章を紹介します。(敬称略)

 

1)池澤夏樹

・原子力は原理的に安全ではないのだ。原子炉の中でエネルギーを発生させ、

 そのエネルギーは取り出すが、同時に生じる放射性物質は外に出さない。こ

 の原理に無理がある。その無理は、我々の生活や生物たちの営み、大気循環、

 地殻変動まで含めて、地球上の現象が原子のレベルでの質量とエネルギーの

 やり取りに由来するのに対して、原子力はその一つ下のレベルの原子核と素

 粒子に関わるものだというところからくるのだろう。

 

2)上野千鶴子

・東日本大地震は、未曽有の天災だった。洗い流された人々の暮らしの痕跡、

 瓦礫の山、茫然自失と悲嘆。だが、それよりももっと、気を滅入らせるもの

 があった。福島の原発事故が人災だったことである。

 「脱原発社会」をいかにつくるか、という問いの背後には、「原発推進社

 会」はいかにしてつくられたか、という問いがある。この問いを検証するこ

 となしに、代替エネルギーのビジョンをいくら語っても無駄だろう。なぜな

 ら、原発推進にも脱原発にも、集団や社会の合意形成が関わっているからで

 ある。

 

3)高橋巌

・東電福島原発事故における、最低限度の住民保護の放棄は、「先進国」を自

 称しえない愚行かつ大罪であり、日本政府は「未必の故意による殺人行為」

 の下手人といっても過言ではありません。すべての農産物、水産物、林産物、

 すべての人々の健康被害や生活と事業に対する補償は、東電と政府に行わせ

 なくてはなりません。日本が法治国家というのであれば、その国家的犯罪の

 全容が明らかにされ、責任ある者は全員裁かれるべきです。

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┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)

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 ◆ 《629()井戸川克隆さん講演会》

      『脱ひばくの提唱 リスクはできるだけゼロに!』

 美味しんぼ騒動で時の人となりました、双葉町前町長の井戸川克隆さんを岐阜にお招きし講演を開催致します。松井英介先生も登壇します。

 「双葉町になりたいですか?」と、井戸川さんは問い掛けています。“脱ひばく”に向け、この事態を直接引き起こしたのはどこなのか、誰なのか、そこからぶれる事なく動作を取る事が未来へ続く健やかないのちへの鍵となるかと思います。

13:00 開場

 13:30 井戸川克隆さんの講演

 「そんなに再稼働急いで 双葉町になりたいですか 原発に未来を無くされました」

 15:00 井戸川さん、松井英介先生と一緒に話そう

 16:30 閉会

☆会場/円徳寺会館(岐阜市神田町6-24)

 参加費/500(資料代含む)

 主催/井戸川克隆さん講演 in ぎふ実行委員会

 問い合わせ/小森 090-9859-2296 sun_pony@t.vodafone.ne.jp

 

◆「ひろげよう! みどりのエネルギー さよなら島根原発! 大集会」(720日)

 現在、島根原発2号機は規制委で適合性審査中ですが、かつてから問題となっていた活断層評価を巡って厳しい意見が相次ぎ、中国電力は再度の調査を余儀なくされています。

 しかし、立地自体である松江市は再稼働に前のめりの姿勢でいます。規制委での審査が終われば、手続きとしての住民説明会を行った後、容認するものと思われます。

 昨年行った『エネルギー自立地域推進条例』を求める直接請求では、有権者の16%が賛意を示し、再稼働にも多くの住民は反対の立場を崩していません。

 どうか、多くの皆様が島根に駆けつけてくださるようお願いします。

○と き 720日(日)

       13:00 開場

       13:30 オープニングイベント 梶谷美由紀さん(歌手)

       14:00 主催者あいさつ・ゲストスピーチ ・連帯挨拶

       15:30 市内パレード

 ところ くにびきメッセ大展示場(駅から徒歩7分)

*原発から10㎞圏内の集会&パレードです!

 会場は床に座っていただきますので、敷物をお忘れなく。また、暑い日ですので、水分補給もお忘れなく!

*島根県松江市  芦原康江 ℡ 09013360629

    ※詳細 http://nonukes-shimane.jimdo.com

 

◆島根・鳥取地区の2つの講演集会     環境経済研究所(技術士事務所) 上岡直見

 ○日本弁護士連合会 第57回人権擁護大会プレシンポジウム

「原発稼動の是非とエネルギー政策、決めるのは誰? そして避難計画は?

主催 島根県弁護士会 / 共催 日本弁護士連合会 中国地方弁護士連合会

「原発・エネルギー政策をめぐる地方自治体の役割と住民参加」

 2014629 13:3017:00

 島根県松江市 くにびきメッセ 501大会議室

 ※チラシ http://www.shimaben.com/910.html

○「えねみらカフェ 原発事故後の健康不安に向き合う-放射能のリスクと子どもの健康」

 主催 えねみら・とっとり / 共催 新日本婦人の会

 賛同団体 じんけん市民ネット希望

 講師 牛山元美さん / 報告 川西清美さん 小林浩子さん 立林真己さん

 2014629 13:3016:30

 鳥取県鳥取市 人権交流プラザ2F 研修室

 問合先 080-6173-1318

 

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┗■4.新聞より2つ

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  戦争と原発 福島69年の苦悩 21日から都内で映画公開 全国上映へ

  太平洋戦争中、原爆の材料にするウラン採掘が福島県石川町で行われた事実に着目した映画「あいときぼうのまち」が21日から、東京都内で上映される。関係者は「福島第一原発事故は突然起きたのではない。長い負の歴史の積み重ねがあった」と訴える。

 ストーリーは、(1)ウランが採掘されていた1945(2)同原発の建設計画をめぐって同県双葉町の住民が二分した66(3)津波に襲われ、原発事故が起きた2011年─の3つの時代を舞台に展開する。4世代にわたる一つの家族を軸に、福島の住民たちの葛藤や怒り、希望などを描く。(中略)

  計画は結局、理研の研究施設が空襲で焼失するなどして頓挫した。ウランをほとんど採れなかっただけでなく、そもそも当時の日本の科学技術では原爆を製造できなかったとされる。 (中略)

 同県二本松市出身で、父親が仕事で同原発に出入りしていたという菅乃広監督(48)は「ウラン採掘と原発政策は似ている部分が多い。どちらも詳しい情報を住民に知らせず、国が好きなように進めてきた。約70年前から原子力政策に翻弄(ほんろう)され続けた福島の住民たちの姿を知ってほしい」と話している。

                                    (611日東京新聞より抜粋)

 

◆規制委の独立 危ぶむ声  新委員に田中知氏ら 衆院承認 

    原発推進派は期待感

              (611日朝日新聞見出し)

 

◆放射線量 低減に限界  帰還困難区域 環境省モデル除染

       (611日朝日新聞見出し)

たんぽぽ舎です。【TMM:No2197

2014年6月12日()地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします

                                    転送歓迎

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★1.カギを握る大地震がじつは別のものではないかという論争が始まっている

   伊豆小笠原海溝でM8か 「慶長地震」が呼ぶナゾ

  「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその54

                 島村英紀(地震学者)

★2.アヒンサー 未来に続くいのちのために 原発はいらない

     第5号ができました!      西尾正道先生のお話

★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)

   ◆ 《629()井戸川克隆さん講演会》

      「ひろげよう! みどりのエネルギー さよなら島根原発! 大集会」(720日)

    ◆ 島根・鳥取地区の2つの講演集会   

      ○日本弁護士連合会 第57回人権擁護大会プレシンポジウム(629日)

      ○「えねみらカフェ 原発事故後の健康不安に向き合う-放射能のリスクと子どもの健康」(629日)

★4.新聞より3つ

  ◆  戦争と原発 福島69年の苦悩 21日から都内で映画公開 全国上映へ

         (611日東京新聞より抜粋)

  ◆規制委の独立 危ぶむ声 

     新委員に田中知氏ら 衆院承認  原発推進派は期待感

              (611日朝日新聞見出し)

  ◆放射線量 低減に限界

    帰還困難区域 環境省モデル除染

       (611日朝日新聞見出し)

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※永遠に原発ゼロに! 再稼働反対!

 6/13()105回首相官邸前・国会議事堂周辺抗議にご参加を!

      (先週は豪雨のため中止になりましたので、明日が105回です)

 日時:6月13()18:0020:00

 主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)

    当日の詳細は http://coalitionagainstnukes.jp/ を参照

○たんぽぽ舎はいつものように13:00集合、ビラ折りやプラカードづくりの作業、たんぽぽ舎16:40出発、

 17:20「経産省前テントひろば」集合。1~3班にわかれて17:30官邸前へ、国会前へ出発。

 20:20経産省前テントヨコでまとめの集会    参加歓迎! 

  川内原発(鹿児島)現地集会へ参加している人が多いので、いつもより規模は縮小します。

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┗■1.カギを握る大地震がじつは別のものではないかという論争が始まっている

 |  伊豆小笠原海溝でM8か 「慶長地震」が呼ぶナゾ

 | 「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその54

 └──── 島村英紀(地震学者)

 

  南海トラフに大地震が起きるのでは、という怖れがある。起きれば東日本大震災(2011)なみの超巨大地震かもしれない。

  南海トラフの大地震は過去に13回知られている。日本の大地震では古くまでたどれるほうで、このため「次」の地震の予測がしやすいのでは、と考えられてきた。

  しかし最近、この13回のうちでもカギを握る大地震がじつは別のものではないかという論争が始まっている。

  その地震は1605年に起きた「慶長地震」。1707年に起きた超巨大地震、宝永地震のひとつ先代の地震である。

 宝永地震は最近の見直しでは東日本大震災なみの大津波を生んだ超巨大地震ということになった。そのうえ地震の49日後に富士山が大噴火した。この富士山の噴火は現在に至るまでの最後の噴火である。

  宝永地震では震度6以上の地域がいまの静岡県から九州まで及んだ。津波は最大の高さ26メートルに達した。

 津波は伊豆、八丈島から九州にわたる太平洋海岸だけではなく瀬戸内海や大阪湾まで入り込んだ。また済州島や上海でも津波の被害をもたらした。

  宝永地震の後にも、安政地震(1854)や東南海地震(1944)、南海地震(1946)が起きたが、これらよりも宝永地震が群を抜いて大きな地震だったことは間違いがない。

  そこで慶長地震がカギを握ることになる。この地震は宝永地震なみの超巨大地震だと思われてきたからだ。これから約100年しかおかないで宝永地震が起きたことは超巨大地震のエネルギーがそんなに早く溜まる可能性を示す。これは今後襲って来る超巨大地震の見積もりにも関係することだ。

  ところが慶長地震がじつは南海トラフに起きたのではなくて、八丈島のはるか南、伊豆小笠原海溝の鳥島近辺で起きたのではないかと指摘され始めている。伊豆小笠原海溝は首都圏から南に延びている。西南日本に沿って西南に伸びている南海トラフとは別のものだ。

  もともとこの慶長地震では津波による溺死者が約5000-10000人と甚大だった割には、地震による揺れ、とくに西日本での揺れが小さいのが不思議だった。

  この慶長地震が伊豆小笠原海溝で起きたとするとこの疑問は氷解する。だが、途方もなく大きな地震でないと慶長地震のときの広い範囲の大津波が説明できないのである。

  この論争は根拠になる資料が少ないので、簡単に決着がつくものではない。しかし、それによっては南海トラフの今後の超巨大地震の行方も左右する。

  だがそれだけではない。いままで伊豆小笠原海溝にはマグニチュード()8を超えるような大地震は起きないと地震学者は考えていた。歴史地震も知られていなかったし、海溝から潜り込む太平洋プレートの角度がほかの場所とは違って急だったからだ。

 400年も前の地震が、日本をこれから襲う大地震のカギを握っているのである。

                        (6月6日『夕刊フジ』より)

 

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┗■2.アヒンサー 未来に続くいのちのために 原発はいらない

 |  第5号ができました!      西尾正道先生のお話

 └──── 

 

 お陰さまで、アヒンサー・シリーズも第5号になりました。この主な内容は、2013年の2月に福島市で行われた西尾正道先生のお話です。

 「みんな催眠術にかかっている。目、覚ましてくださいよ!」と叱咤されています。西尾先生は、現在は北海道がんセンターの名誉院長ですが、長年にわたるがんの放射線治療のご経験から、ICRPなどの国際機関の正体をとても分かりやすく説明してくださっています。

 また、西尾先生は最近大きな話題になっている漫画「美味しんぼ」の鼻血問題に対して、早々に意見書(5月18日付)を発表し、鼻血と放射線被ばくに因果関係があると表明されているように、福島原発事故による内部被ばくから生命を守るたたかいをされています。

 西尾先生のお考えに対して、エネルギー問題の第一人者である飯田哲也さんは「原子力を学んだ大学で『ICRP洗脳』されたが、その洗脳が抜けた今は、西尾先生の見解に納得できる」とブログで告白されています。

 ぜひ、アヒンサー5号をお読みいただき、世界の原発推進派であるICRPの正体を知ってください。

A5版48頁、100(送料別)

連絡先:PKO法「雑則」を広める会  0422517602(佐藤)0473959727(小田)

   ※ たんぽぽ舎でも扱っています。ご利用下さい。

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