NUCLEAIRE
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たんぽぽ舎です。【TMM:No2211】
2014年6月28日(土)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.千葉県習志野市議会の「原発再稼動促進」の決議は6月27日、
議員総数30名(全員主席)で賛成4、反対25で否決
内山 昭雄(習志野ちいさい風の会 事務局)
★2.川内原発再稼働阻止!決意固める 6月12(木)-14日(土)川内行動に参加して
鹿児島に1000名集結 集会・要請・記者会見 盛り上がる<下> 渡辺寿子(原発いらない・ちば)
★3.新聞より5つ
◆福島の被災者は苦しんでいる 「東電にイジメラれてズタズタ」
(6月27日東京新聞「こちら特報部」より抜粋)
◆政治見て「踏ん張らねば」 (金曜日の声) (6月28日東京新聞より抜粋)
◆ ひ・と・も・よ・う:東電、緊迫の49時間を記録:白石草さん (6月23日毎日新聞より)
◆原発コスト 火力より割高 専門家試算 福島第一の対策費増加
(6月27日朝日新聞見出し)
◆東電一律5万円増拒否 浪江町民慰謝料の和解案 (6月26日東京新聞より)
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※6/30(日)「国会記者会館屋上取材拒否裁判」傍聴のお願い
日時:6月30日(月)15時半~
場所:東京地方裁判所民事第6部法廷(地裁の721号室)
白石草さんが意見陳述します。
以下に、裁判資料を全てアップしました。
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1795
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┗■1.千葉県習志野市議会の「原発再稼動促進」の決議は6月27日、
│ 議員総数30名(全員主席)で賛成4、反対25で否決
└──── 内山 昭雄(習志野ちいさい風の会 事務局)
◇ 全国の皆様
全国の皆様へご心配を掛けました習志野市議会の「原発再稼動促進」の決議は6月27日、議員総数30名(全員主席)で賛成4、反対25で否決されました。
再稼動促進に賛成した真政会は4名+議長の5名ですので議長は裁決に入っていませんので実施の再稼動賛成は5名です。
今回の経過を振り返りますと
1.6月19日(木曜日)の環境経済委員会で「再稼動促進の陳情書」可決された。
2.この情報を習志野市民フォーラムがキャッチする。
3.21日(土)上記情報をプラント技術者の会が入手する。
4.22日(日)習志野ちいさい風の会に所属するプラント技術者の会員より情報を得る。
5.習志野小さい風の会は市議会に対する反対活動方針を決定
1)議員全員へ電話を掛け反対するよう説得する
2)メール・フエースブック・ツイター等で出来る限り拡散する。
6.23日(月)電話作戦の失敗を確認する:登録されている固定電話は全員留守電にセットされており議員との会話に成らなかった。
7.23日(月)連絡の取れた議員より議長及び議員全員へ再稼動促進決議へ反対するよう添付要望書を作成配布したらとのアドバイスを受ける。
(要望書の件を議会事務局へ相談したら会派事務所(議会前にある)のポスト(書類受け)に投函してくれるとのことであった。)
8.24日(火)要請文作成。
9.25日(水)要請文を午前中に議会事務局へ30枚(全議員分)渡す。
10. 26日(木)公明党所属の議員と連絡取れる。反対するよう要請文の説明を行う。
この時、公明党は勘違いで賛成したらしいとの事が判明、公明党5名の反対の意思を確認。
11.27日(金)習志野小さい風は市議会傍聴に行く(目的は再稼動に賛成する議員を確認し、次回の選挙では必ず落選させる運動を創るため)
◇今回の騒動で判明したことは習志野市には反核・反原発・9条の会等反原発の組織が多々あるが有機的に機能する横の連絡が取れなかった。
次回の市議選挙に向けて横の連絡体制を作成する必要性を痛感した。
更に、既成政党の公明党、日本共産党、新社会党、みんなの党その他の会はとも情報を共有できるように考える。
(地域の問題では対立することは少ないと思う?今から模索してみます)
短期間でしたが全国の仲間から励ましとアドバイスを頂きました、本当にありがとうございました。
反戦・反核・反差別の旗を高く掲げ前進して行きます。
今後も宜しくお願いいたします。
※習志野ちいさい風の会 事務局 内山 昭雄
携帯:090-9360-6268 Mail:nijiken-rcs@seaple.ne.jp
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┗■2.川内原発再稼働阻止!決意固める 6月12(木)-14日(土)川内行動に参加して
│ 鹿児島に1000名集結 集会・要請・記者会見 盛り上がる<下>
└──── 渡辺寿子(原発いらない・ちば)
◇歴史的愚行を食い止めよう!◇
集会と並行して県議会傍聴があり、その後県議会各派と知事へ川内原発再稼働を容認しないようにとの要請行動を行いました。
本会議で知事は従来通り国が安全性を保障するなら再稼働を推進するとの見解を示しました。本会議終了後知事に要請文を手渡そうとしましたが、知事は面会を拒否し、危機管理室長に渡しました。知事は反対派に一切会おうとはしないそうです。
最後に「川内原発の再稼働を強行するな!歴史的愚行を食い止めよう!」との行動集会アピールを採択しました。平日の午後暑い中、集会参加人数は約1000名に達しました。
集会終了後九電鹿児島支店へ向けてデモ行進、再稼働するな!の声をぶつけました。代表が九電へ再稼働するなの要請文を渡しました。
解散後鹿児島市の繁華街・天文館でビラまきなど街頭宣伝に参加する者と再稼働阻止するための討議を行う相談会に参加する者に分かれ、私は体調が心配だったので、屋内の相談会に参加しました。
◇潮目が変わりつつある◇
相談会では、北は泊から南は鹿児島まで各地の活動、闘いの報告がありました。とくに鹿児島県内は川内原発が再稼働一番手にされるのではとの危機感からでしょう、街宣、議員などへの要請行動、署名、各戸訪問、ビラ入れなど地道な努力を重ねているのが印象に残りました。鹿児島県全体で123364筆の署名を集め、いちき串木野市では全戸訪問が二巡目になったそうです。
鹿児島現地の人が最近潮目が変わってきているのを感じるといいました。保守的な南日本新聞が6月12日付の紙面で見開き2ページに渡って、巨大噴火リスクと原発の関連記事を大きく掲載したことは画期的であるとしました(この中で火山学者はそろって巨大噴火の前兆予測はできない。川内原発は巨大噴火のリスクを抱えていると警告している)。
また街宣の反応が良く、高校生の反応が特に良いと言いました(当日の街宣でもビラの受け取りは非常に良かったと参加者の話)。
◇規制委への攻勢を強めよう◇
川内原発を止めていくための具体的行動として再稼働推進機関となってしまっている規制委への攻勢を強めることが提案されました。川内原発は重要免震棟もベント設備もなしで再稼働の適合審査が進められています。規制委は自ら定めた規準すら守らせずに、再稼働を容認しようとしています。現在水曜に行われている規制委の定例会にあわせた抗議行動を続ける。川内原発審査書案提示、パブコメ募集があったら、パブコメを全国から集中すること、また審査書案を決定するXデーには全国から集まり、抗議行動、傍聴、記者会見をすることなどが提案されました。
夜は140名もの参加で懇親会、全国の人と交流し、盛り上がりました。
◇警官、有刺鉄線、監視カメラ 市民寄せ付けぬ川内原発◇
14日は早朝から川内原発へ向かう。原発の門前へ行く前にPR館に寄ることになっていました。しかしこの日の見学は前もって申し入れてあり、おまけに年中無休だと豪語しているのに、突如臨時休館にしてしまいました。私達をそんなに恐れているのか、笑ってしまいました。
原発の正門前に行くと、大勢の警察官が配置されていて、鉄製の車止めでガードしている。敷地をぐるりとフェンスで囲い、上にはぐるぐると有刺鉄線を巡らし、10メートル毎に監視カメラを付けている。原発建屋がどこにあるのか分かりません
原発を囲むフェンス前に机を置き記者会見と集会をしました。東電への怒りを込めた東北弁の詩を原発でふるさとを奪われた木田節子さんが朗読し、感動しました。
原発敷地に向かって再稼働やめろ!の声を思いきりぶつけました。最後に再稼働やめよの申し入れ書を各団体が読み上げ、無表情の総務課長に手渡しました。再稼働を諦めるまでまたこの門前に来ることを伝え、行動を終了しました。
◇再稼働阻止が犠牲に報いる道 子どもの未来がかかっている◇
今回の一連の集会、行動は川内原発止めるための行動の第一歩です。九電の規制委への申請書の不備により当初より適合審査が遅れているようですが、秋9~10月頃には再稼働のゴーサイン出てしまう可能性があります。川内の再稼働を許してしまうと全国の原発が次々と再稼働してしまうおそれがあります。
広瀬隆さんはいいました。「福島の人達は今も苦しい思いをしている。福島の人達を救えなかったので私は今も苦しい。この福島の人達の犠牲に報いるのは、川内原発の再稼働を止めることである」このツアーに11か月の赤ちゃんを連れて参加した若い夫婦がいました。お母さんは「この子の未来がかかっている」といいました。原発再稼働を止められるかに子ども達と私達皆の未来がかかっています。私達は、さらに多勢でまた川内現地に来ましょう、まずは川内原発再稼働を止めるため現地とつながって頑張りましょうと誓い合いました。
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┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◆シンポジウム「自公政権の原発再稼働・輸出攻撃とメディア」
(事前申し込みが必要です)
日時 7月5日(土)13時~17時(開場12:00)
会場 京都市、同志社大学今出川校地明徳館21番教室 参加費 無料
(京都市営地下鉄烏丸線:今出川駅)
http://www.doshisha.ac.jp/information/campus/imadegawa/imadegawa.html?meitokukan_building#campusmap
【内容】
第一部(基調講演):小出裕章(京都大学原子炉実験所助教)
第二部(パネル討論):「原発と記者クラブ」
パネリスト:小出裕章さん、浅野健一(同志社大学大学院教授=地位係争中)、
学生・市民代表
問い合わせ シンポ実行委(070‐6507‐8165)
チラシが同志社大学公式HPにある行事欄に出ています。
http://www.doshisha.ac.jp/event/2014/0625/event-detail-855.html
※事前申し込み優先制 メール:dodai.koike7.5@gmail.com 宛てに、
参加人数・名前を明記し送信を。事前申し込がなくても、座席に余裕が
あれば入場できます。
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┗■4.新聞より2つ
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◆電力9社で脱原発株主提案 会社側はすべて反対
沖縄電力を除く大手電力9社は26日、一斉に株主総会を開いた。過去に一度も株主提案がなかった北陸電力を含め、今年は全社で脱原発を求める事前の株主提案が出された。東京電力福島第一原発事故から三年近くたつ中で、原発依存からの脱却を望む国民の声が弱まっていないことを示した形だ。各社はいずれの提案にも反対し、再稼働を目指す方針を説明した。(後略)
(6月26日東京新聞より抜粋)
◆「議事進行が強引」「補償より再稼働」 東電個人株主 総会を批判
東京都内で26日にあった東京電力の株主総会で、脱原発を求める個人株主が提案した「福島第二原発の廃炉」など十議案がすべて否決されたことに、個人株主らは憤った。
総会後、市民団体「脱原発・東電株主運動」のメンバー約30人は、近くの公民館に集まった。話題は総会の議事進行に集中。司会を務めた東電の数土文夫会長は「議案の説明は3分」などと個人株主の発言を制限、長引くと打ち切るよう求めた。応じずに退場させられた株主もいた。
出席者からは「高圧的」「強引」と批判が相次ぎ、運動の世話人の木村結さんは「私たちに話をさせず短時間で総会を終わらせたい姿勢がありありだった」と語った。総会に20年以上、出席している山崎久隆さんは「これまでは被災者の発言は妨げなかったのに、今回は違った。被害の補償より、安倍政権に従って再稼働への道筋を付けようとしているのだろう」と批判した。
たんぽぽ舎です。【TMM:No2210】
2014年6月27日(金)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.強い地震が決して少なくない首都圏、関東地震以後だけが異常に
少ない状態だった 東日本大震災後は「地震が多い状態に戻る」傾向
「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその57
島村英紀(地震学者)
★2.川内原発再稼働阻止!決意固める
鹿児島に1000名集結 集会・要請・記者会見 盛り上がる<上>
渡辺寿子(原発いらない・ちば)
★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆シンポジウム「自公政権の原発再稼働・輸出攻撃とメディア」
7月5日(土)13時~ 京都
★4.新聞より2つ
◆電力9社で脱原発株主提案 会社側はすべて反対
(6月26日東京新聞より抜粋)
◆「議事進行が強引」「補償より再稼働」 東電個人株主 総会を批判
(6月27日東京新聞より)
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※速報
本日27日(金)の千葉県習志野市議会本会議において、原発「再稼働賛成」の
陳情は、賛成少数で「否決」されました。委員会で賛成した2人も、本会議
では不起立(反対)?にまわりました。いろいろとありがとうございました。
川辺(習志野市)
(習志野市議会に提出されたこの陳情は、『電力量料金(電気代)が高騰(約4割増)して生活維持が大変です。「安全が確認された原子力発電所を一刻も早く再稼働する」よう、市として国に対し、意見書を提出してください』という件名で、6/19の「環境経済常任委員会」で突如可決され、その後、市内外から多数の抗議が寄せられていました。)
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※あす28日(土)「川内原発を再稼働させるな!さようなら原発6.28集会」
場所 東京・明治公園(JR千駄ヶ谷、地下鉄 外苑前、国立競技場)
【12:45からトーク&イベント】【14:30から首都大行進(デモ)】
(集会のスタート時刻は変更になりました)明日は雨の予報です。
雨対策をお願いします。たんぽぽ舎は11:30から13:00ビラまきします。
ご協力できるかた、どうぞよろしく。
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※あす28日(土)18時から 場所:スペースたんぽぽ
学習会「東電解体講座第7回 - 元原発技術者の 伝えたい本当の怖さ」
講師 小倉志郎さん(冊子「原発を並べて自衛戦争は出来ない」の筆者)
18:00~20:00 参加費:800円(学生400円)
☆☆☆ぜひご参加ください☆☆☆
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┗■1.強い地震が決して少なくない首都圏、関東地震以後だけが異常に
│ 少ない状態だった 東日本大震災後は「地震が多い状態に戻る」傾向
│ 日本でいちばん揺れた街を超える千代田区の「怪」
│ 「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその57
└──── 島村英紀(地震学者)
◇震度4とは歩いていても車を運転していても地震だと感じる揺れだ。天井からつり下げているものが激しく揺れたり、すわりが悪い置物が倒れる。しかし建物にはまず被害はない。
震度5になるとタンスなど重い家具が倒れたり棚にある食器類や書棚の本の多くが落ちる。マンションの入り口の鉄のドアが変形して開かなくなることもある。
◇第二次大戦後、震度5を超える地震に16回も遭ったという町がある。北海道の襟裳(えりも)岬の近くにある浦河町である。
この同じ期間に大阪も札幌も、あるいは北海道の同じ太平洋岸にある室蘭でも震度5は1回もなかった。地震の起こりかたは世界的にはもちろん、日本の中でもとても不公平なのだ。浦河では平均4年に1回ずつ、震度5という大きな揺れを経験しているわけだ。うち5回は震度6だった。
しかし浦河ではどの地震でも犠牲者は一人も出さなかった。
浦河の町に行ってみると、その秘密がわかる。瓦屋根はなく家はトタンの屋根だ。屋根が軽いことは地震の揺れには十分強いことなのだ。そのうえ雪が積もってもつぶれないように家も丈夫な作りになっている。
また町の中の道は広く、地震で火が出ても延焼することが少なくなっている。
商店では地震で揺れても商品が落ちないような工夫がされている。つまり「地震馴れ」している町なのだ。
浦河に地震が多い理由は、約2000万年前、北海道の東半分と西半分が別々の島だった歴史にさかのぼる。北海道東部の地形がのびやかで、西半分の景色とはちがうのはもともと別の島だったせいなのだ。
その二つの島がプレートの動きに乗って近づいてきて、やがて衝突した。北海道の中央部を南北に走る日高山脈がその二つの島のつなぎめになっている。
日本列島はプレートに押されていて、そのために地震が起きたり火山が噴火したりしている。だが北海道では、そのほかに昔の衝突の「残り火」が日高山脈の地下に残っているのである。
このため浦河付近では太平洋沖で起きる「海溝型の大地震」のほかに「日高山脈直下型の地震」も起きる。それゆえ海溝型地震が目の前に起きる釧路よりも地震が多い。
◇ところで東京(千代田区)はこの間の震度1の地震は2170回で、浦河の1960回よりも多い。全国でも多いほうなのである。小さい地震はプレートの活動の活発さ、つまりいずれ起きる大地震も含めて平均的な地震活動を反映するバロメーターのはずなのだ。
しかし不思議なことに東京都千代田区では震度5が東日本大震災(2011年)とさる5月5日の伊豆大島近海の地震を入れても4回しかなく、震度6は1回もない。
だが、ここ数百年の期間で見れば首都圏での強い地震は決して少なくはない。
関東地震(1923年)以後だけが異常に少ない期間が続いているのだ。東日本大震災以後、これが「普通」の、つまりもっと地震が多い状態に戻る傾向があるのが気がかりである。 (6月27日『夕刊フジ』より)
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┗■2.川内原発再稼働阻止!決意固める
│ 鹿児島に1000名集結 集会・要請・記者会見 盛り上がる<上>
└──── 渡辺寿子(原発いらない・ちば)
◇首都圏から120名鹿児島へ◇
鹿児島(薩摩川内市)の九電川内原発が再稼働の一番手にされようとしています。地震、津波の他に火山の爆発、それに伴う火砕流や降灰の危険を抱える川内原発。原発はどこも危険ですが、こんな超危険な川内原発の再稼働を止めようと、6月13日の鹿児島県議会初日に合わせて地元鹿児島県内の反原発団体が共同で川内原発再稼働反対の意思表示をする行動集会を持つことになりました。
たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネット、経産省前テントなどが川内原発動かすな!東日本決起集会実行委員会を立ち上げましたが、この実行委員会が中心になって13日の鹿児島現地の行動集会参加を含めた二泊三日の鹿児島ツアーを企画したので、これに参加してきました。ツアー参加者は約120名に及びました。
広瀬隆さんも2泊3日の全行程を私達と行動をともにしました。
ツアー一行は12日の午後成田を立ち、鹿児島空港に降り立ってすぐバスで鹿児島県庁前に直行しました。現地の人と合流し、県庁前の路上で早速記者会見と集会をしました。
◇再び火をつけるな!◇
広瀬隆さんは「事故後3年3ヶ月経って、核燃料もだいぶ冷えてきた。ここでまた核燃料に火をつけることは絶対してはならない」と強く訴えました。
福島の被災者で今は水戸市で避難生活を送っている木田節子さんは「事故の時東電社員は(住民に知らせずに)真っ先に家族を逃がした。今は福島のことだが、川内原発再稼働したら(この事態が)鹿児島のことになるといいました。
大熊町から会津若松に避難している木幡ますみさんは、福島原発が危機的状況になった時吉田所長が事故対応にあたっていた人たちに、自分の大切な人たちに電話をするようにいったという話をし、本当に死を覚悟しなければならないような状況だったといいました。又木幡さんは福島の人々の健康状況について、自分が知るところでは、最初は鼻血を出す人が多かったが、その後皮膚炎が多くなり、今は肝臓が悪い人が多いといいました。
◇原発ゼロのマグマ爆発を!◇
13日の鹿児島県議会開催初日にあわせて県内の90団体で作るストップ再稼働!3.11鹿児島集会実行委員会主催で朝から6.13県議会「再稼働させない」行動集会が県庁前で持たれました。
傍聴希望者は集会前に傍聴受付に並んでいたのですが、途中で県外者は20名までといわれ、集会場に戻りました。九電関係者を多く入れるためだったのではと思いました。
集会では鹿児島県内の様々な反原発グループや県議、全国各地で活動している人、また福島からの被災者達も発言しました。
原発ゼロをめざす鹿児島県民の会の井上さんは、川内原発は地元の抵抗が少ないと見られている。伊藤知事は9月議会で再稼働を決めるのでは遅い、その前に臨時議会を開いて決めてしまいたい腹積もりのようである。原発ゼロをめざすマグマを爆発させようではないかと訴えました。
◇避難計画は非現実的◇
基調報告では川内原発の避難計画について県の策定のいいかげんさが指摘されました。川内原発の30キロ圏には22万人が住んでいる。避難の車両はどうするのか、渋滞が起きたら、避難の途中で風向きが変ったらどうするのかなど問題山積みなのに何も決まっていない。要援護者の避難計画のひどさも指摘しました。
知事は要援護者の避難計画について10キロ圏だけは7月までに作るが、国が求める30キロ圏(10~30キロ)については作らないと13日明言しました。知事は「時間をかけて空想的なものは作れるが、実際に機能しないだろう」といいました。要援護者は避難しなくてよいのでしょうか。避難が不可能なら、再稼働などしなければよいのです。
薩摩川内市の鳥原良子さんは、「住民アンケートをすると80%以上が再稼働に反対と答えている。ある商店の人は、自分の息子が原発で働いているが、再稼働は反対とはっきり言う。議会と住民の意思が乖離している。九電は再稼働でなく、廃炉作業に力を傾注すべき」といいました。
廃炉作業についてドイツの現状を見てきた広瀬隆さんは言及しました。原発廃止を決めたドイツでは今廃炉作業を進めていて、廃炉作業で雇用が生み出されているそうです。
広瀬さんは鹿児島を再稼働一番手にしようとしているのは地元首長が再稼働に前のめりであることの他に高レベル廃棄物処分場問題もあるのではと指摘しました。鹿児島県には高レベル処分場の候補地として11もの場所の名前が挙がっているそうで、南大隅町もその一つとのことです。 <下>へつづく。
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┗■3.「短信」3点
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▲女性パワープラス男性パワーも…たんぽぽ舎の近況
うれしい話。このところ男性パワー(ボランティア)が何人もたんぽぽ舎へあらわれてきています。Tさん、Mさん、Kさんなど。
3年前の東京電力福島第一原発事故の直後は、たんぽぽ舎へは女性パワーが何人も何人も訪れてうれしかったが、男はごくわずか。それが、今年の3~4カ月、男性ボランティアが増大してきた。珍しい事象だがうれしい話である。
共にガンバローゼ
▲鹿児島県川内原発動かすな!ハガキが広く普及
6月12日(木)~14日(土)川内原発再稼働阻止行動で東京から120名、全国から70名以上が3日間活躍した。その時、県庁前などで合わせて3種類のハガキ(川内止めろ、規制委は川内原発再稼働するな、テントを守ろう)がかなり普及されて、3種類合計で400枚近く普及できました。県知事や九電社長へ今頃、続々とハガキが届いていることだろう。
▲東京電力合同抗議の賛同団体が96団体へ-100まであと一歩
東京電力は、福島第一原発事故の責任を取れ!のスローガンで行動中の東京電力合同抗議の賛同団体が96になりました。100まであと一歩。
新団体:脱原発中野も、我らずーっと日大全共闘、汚染水問題を憂うる京都府民の会、反戦老人クラブ滋賀、明大土曜会、一般社団 協同センター・東京。
今後も賛同していただける団体をひきつづき募集中。会費なし。
東京電力への抗議の意志ある団体はどなたも歓迎。
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┗■4.新聞より6つ
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◆太平洋側コンビナート M9地震で半数液状化
経済産業省は23日、南海トラフ巨大地震などマグニチュード(M)9クラスの巨大地震が起きた場合、太平洋側にある石油コンビナートの半数近くで液状化が発生する可能性が極めて高いとの調査結果を公表した。同日開かれた有識者らによる石油や天然ガスに関する会議で提示した。経産省は事業者を支援し、防災対策を急ぐ。(後略) (6月24日東京新聞より抜粋)
◆再稼働反対署名 人口の過半数に 隣接の「いちき串木野市」
鹿児島県いちき串木野市の市民団体は24日、九州電力川内原発の再稼働に反対する署名が、市の人口の半分を超える15464人分に達したと発表した。
いちき串木野市の人口は約3万人で、川内原発がある薩摩川内市に隣接している。市民団体は「実効性のある避難計画がない中での再稼働は反対」と訴えており、同日、田畑誠一市長に署名を提出した。(後略)
(6月25日東京新聞より抜粋)
◆川内原発 審査書類を再提出
九州電力は24日、再稼働を目指して原子力規制委員会の審査を受けている川内原発1,2号機(鹿児島県)について、規制委から不備を指摘された「補正書」と呼ばれる審査書類を再提出した。(中略)
さらに地元同意などの手続きも必要で、再稼働は秋以降になりそうだ。
(後略) (6月25日東京新聞より抜粋)
◆再稼働不安 保守議員も 原発検証の請願採択
愛媛県八幡浜市議会は20日の本会議で、四国電力伊方原発(同県伊方町)の敷地内活断層の現地調査などを国に要請する請願を採択する一方、再稼働反対や廃炉を求める請願2件は継続審議にした。中途半端ではあるものの、議会の大半を占める保守系議員の間にも、原発に対する不安と不信が広がっていることがうかがえる。 (後略)(6月25日東京新聞「別冊南海日日新聞」より抜粋)
◆地震保険、震災のたびに値上げ 巨大被害では受け取り減額も
(6月23日朝日新聞より見出しのみ)
◆「脱原発」割れる自治体 9電力26日株主総会
トップ自ら責任追及 関係深くしがらみも
たんぽぽ舎です。【TMM:No2209】
2014年6月26日(木)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.6・28NO NUKES DAYに参加しよう
川内原発を再稼働させるな!さようなら原発☆首都大行進
柳田 真
★2.東京電力福島第一原発の憂慮すべき現実 (下)
規制委員人事案に見る福島への悪影響 凍土壁の問題点 山崎久隆(たんぽぽ舎)
★3.「短信」3点
▲女性パワープラス男性パワーも…たんぽぽ舎の近況
▲鹿児島県川内原発動かすな!ハガキが広く普及
▲東京電力合同抗議の賛同団体が96団体へ-100まであと一歩
★4.新聞より6つ
◆太平洋側コンビナート M9地震で半数液状化
(6月24日東京新聞より抜粋)
◆再稼働反対署名 人口の過半数に 隣接の「いちき串木野市」
(6月25日東京新聞より抜粋)
◆川内原発 審査書類を再提出 (6月25日東京新聞より抜粋)
◆再稼働不安 保守議員も 原発検証の請願採択
(6月25日東京新聞「別冊南海日日新聞」より抜粋)
◆地震保険、震災のたびに値上げ 巨大被害では受け取り減額も
(6月23日朝日新聞より見出しのみ)
◆「脱原発」割れる自治体 9電力26日株主総会
トップ自ら責任追及 関係深くしがらみも
(6月24日朝日新聞より見出しのみ)
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※6/28学習会にご参加を!
東京電力解体講座第7回-元原発技術者の伝えたい本当の怖さ
日 時:6月28日(土)18時より20時まで
お 話:小倉志郎さん(小冊子「原発を並べて自衛戦争はできない」の筆者)
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円(学生400円)
主 催:経産省前テントひろば、たんぽぽ舎
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┗■1.6・28NO NUKES DAYに参加しよう
| 川内原発を再稼働させるな!
| さようなら原発☆首都大行進
| 呼びかけ:さようなら原発1000万人アクション/
| 原発をなくす全国連絡会/首都圏反原発連合
└──── 柳田真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)
1.6月28日(土)午後、明治公園で開かれる原発反対集会に参加しよう
呼びかけは、上記の3団体です。
2.たんぽぽ舎も全力で参加します。再稼働阻止全国ネットワークの仲間たちと共に参加します。時間は次の通りです。
集合時間11:30 明治公園内の日本青年館寄りの場所
目印に2つの旗が立っています。 たんぽぽ舎と再稼働阻止全国ネットワーク。
3種類のビラ(阻止ネットの7/9のよびかけ、たんぽぽ舎、福島の女たちの7/3集会よびかけ)を配布します。ただし、会場の外側で4カ所くらいに分かれて。ご協力いただける方よろしくお願い致します。
集会は、13:00から14:30まで
デモ出発は、14:45 コース:明治公園→青山通り→表参道→原宿駅前→代々木公園解散
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┗■2.東京電力福島第一原発の憂慮すべき現実 (下)
| 規制委員人事案に見る福島への悪影響 凍土壁の問題点
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
昨日発信の【TMM:No2208】(上)よりつづく
凍土壁の問題点
では凍土壁に展望があるのか。
1500メートルもの長大な「壁」を地下に作ること自体、大きなリスクを伴う。既に福島第一の敷地では、1~4号機の原子炉建屋とタービン建屋が「壁」となって存在しており、地下水は建屋周囲で高くなっている。そこから内部に流入しているから、外側に壁を建てれば今度は壁の外周で地下水位が上昇し、深部には高圧がかかり表面では地下水がわき出す。
これは事実上の液状化状態だ。地震が起きれば凍土壁は浮き上がり(水より軽い氷)壁の下から決壊する可能性がある。それも数百メートルが一度に起きるとしたら、想像を絶する。
その段階では建屋が不等沈下などで損傷していたら大量の地下水が流れ込む可能性もある。
もう一つ怖いのは、原子炉建屋のすぐ山側の斜面だ。これは凍土壁に限らないが、凍土壁により10メートル盤で地下水が止められている状態では、陸側の地下水位が上昇する。原発の脇では湧水のくみ上げが行われるが、上流の地下も水が多くなり、崖地や傾斜地では円形滑りが起きやすくなる。もし原発のすぐ後方の崖地が崩落する事態になれば大惨事につながる。特に4号機側の後ろの崖の真下には使用済燃料の共用プールがある。これが崩落した土砂に埋まる事態になれば新たな危機が発生する。
凍土壁の問題に戻れば、共用後の問題点として、建屋からの汚染水流出が懸念される。東電は壁で囲んだ後ならば問題が無いという考えかも知れないが、それはとてつもなく甘い見通しだ。
建屋内に多数のポンプと水位計を設置し、壁の内外にも水位計をつけた観測井戸や注入井戸などを作り、地下水位と建屋水位を同期させて全体を下げていくという方針だが、失敗すれば汚染水の大量流出を引き起こす危険性もありうる。
さらに大きな課題は、建設途中での建屋周辺の地価干渉物と凍土壁の関係だ。
凍土壁は1m間隔で地下30mよりも深くパイプを打ち込み、冷媒で冷やすため、配管やトレンチなどの構造物と干渉する。
約6mもの幅のあるトレンチでは、コンクリートの配管を4~5本貫通させて施行する。この時にトレンチそのものを破壊したり内部の配管類、ここにも汚染水があると思われますが、これを破壊するなどすれば、施工中に大量の汚染水漏出にもなりかねない。そのようなことが起きない工法はまだ開発途上で、完成しているわけではない。
最後に、凍土壁が出来ても果たしてそれが有効かどうかが分からない。理屈の上ではうまくいくのだろうが、壁を設置してみたら予想も付かない位置からの地下水回り込みなどで、結局止水できないという事態もありえる。
300億円以上費やして「効果がありません」では、何をしているのか分からないことになる。
被曝の問題も深刻だ。凍土壁の建設では、建屋の周りでの土木工事が必要だが、ここはとても線量の高いエリアが沢山残っている。とりわけ過酷なのは、1、2号機の間にある排気筒のエリアだ。排気筒自体が最大25シーベルトもの放射線を出しているため、この側での作業はとてつもなく危険だ。これも全く解決していない。東電によれば「設置したらすぐに逃げる」を繰り返すというのだが、そんな突撃隊のような作業環境は、いまさらあり得ないだろう。まず問題を取り除いてから作業すべきだ。
建屋周辺のガレキは、例えば破壊された車両は最後の一台を残すのみとなったというが、これまでは逆洗弁ピット内に落っこちたままだったりと、とてつもない状況だった。
現状の厳しさと裏腹に、報道もほとんどされなくなったフクイチの現場は、静かに危機を深めている。