NUCLEAIRE
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たんぽぽ舎です。【TMM:No2214】
2014年7月2日(水)地震と原発事故情報-6つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.毎日、毎日発行するには人手と費用がかかります
日刊のメールマガジンへ『夏季カンパ』のお願い
原発・地震-津波について正確な情報と原発ゼロ運動のヒントを毎日掲載
柳田 真(たんぽぽ舎共同代表)
鈴木千津子(たんぽぽ舎共同代表)
★2.歴史が変わる日
集団的自衛権反対・私の闘い 山口泰世(たんぽぽ舎ボランティア)
★3.「憲法九条守れ」「戦争反対」「集団的自衛権、絶対反対」
「閣議決定、絶対反対」「日本を壊すな」
抗議の声が、首相官邸前にこだまする
渡辺秀之(たんぽぽ舎ボランティア)
★4.全国のみなさま 広瀬隆です
日本がどうなるのか、大変な日を迎えていますが・・
これから、われわれの反撃です
★5.おしどりマコさんはすごい!
―誰も知らないべラルーシ、ドイツの事情を伝えてくれた
6/19トークショー「おしどりマコのドイツ見聞録」参加者の感想
冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
★6.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆函館市大間原発差し止め訴訟第1回口頭弁論と報告会のお知らせ
7月3日(木)15:00~口頭弁論・東京地裁103号法廷
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※7/3学習会にご参加を!
-ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク-
「のりこえねっと」の目指すもの
日 時:7月3日(木)19時~21時(開場18時30分)
講 師:辛 淑玉(シンスゴ)さん
プロフィール:東京都生まれ、在日三世(韓国籍)、
多田謡子反権力人権賞受賞(03)、エイボン女性年度賞受賞(13)
人材育成コンサルタント・のりこえねっと共同代表
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円(学生400円)
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┗■1.毎日、毎日発行するには人手と費用がかかります
| 日刊のメールマガジンへ『夏季カンパ』のお願い
| 原発・地震-津波について正確な情報と
| 原発ゼロ運動のヒントを毎日掲載
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎共同代表)
鈴木千津子(たんぽぽ舎共同代表)
1.たんぽぽ舎のメールマガジンは、2000年4月頃より、週2~3回程度で発信してきました。2011年3月11日の東電福島第一原発大惨事からは、「日刊」のメールマガジン(月~土曜日発行・日曜休み)として発信しています。
3・11東電福島第一原発大惨事以降は運動上の要請から「ちょっとムリ」をして、日刊で出し続けてきました。3年余で発信数は飛躍的に増え、現在6000件ほどのメールアドレスに送っています。
2.日刊で出すにはかなりの人手と費用がかかります。原発や地震-津波の知識とメール発信のセンスもいります。定期購読新聞(東京、朝日、毎日、茨城新聞)をはじめ、多方面の新聞・雑誌からの情報。たんぽぽ舎に届くたくさんのメールのチェックなど。多くの人の協力-原稿やメルマガ発信の諸々の作業など。また皆さまからのカンパなどにより続けられたことに感謝します。
3.1年2回、夏と冬に「日刊メールマガジン」へカンパをお願いしています。
たんぽぽ舎・同スタッフは3・11事故後の3年有余の忙しい活動で「かなりくたびれてきました」。
それでも川内原発再稼働の動きやキナ臭い「集団的自衛権の閣議決定」などの悪い動きをみると、ゆっくり休みたくてもなかなかできません。身体に鞭打ち、引き続いて「日本を滅ぼす原発再稼働」をストップさせる活動などに全力をつくしたい。
心ある皆さんの暖かい夏季メルマガカンパをお願いします。
4.送付先 〒101-0061 東京都千代田区三崎町2-6-2
ダイナミックビル5F
TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
郵便振替:00180-1-403856 加入者名:たんぽぽ舎
一口1000円 一口以上のカンパをお願いします。
通信欄に(メルマガカンパとご記入ください)
☆毎週金曜日の官邸前抗議行動で、たんぽぽ舎のスタッフへ手渡していただくのもうれしいです。
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┗■2.歴史が変わる日
| 集団的自衛権反対・私の闘い
└──── 山口泰世(たんぽぽ舎ボランティア)
7月1日。私は進行がん患者である。目下再々発進行中。午前中家の近くのクリニックで診察。その足で銀座のクリニックへビタミンCの点滴へ。『今日は何が何でも官邸前だ』と心して家を出た。いつものように銀座から日比谷公園をぬけて経産省前テントひろばへ向かう。何となく足がふらつく。「第二テントで横にならせてもらおう」と思いながら公園のベンチで横になる。公園の緑の空気で深呼吸をしてテントへ。第二テントでは数人を残して、みな官邸前に向かった由。しばらく日照りをさけて16時に官邸前に到着。人また人、必死のシュプレヒコールが波になって体に響く。そんな中で顔見知りに会うとホッとする。
ずっとずっと続けていたかったけれど、ウイークリーの抗がん剤投与を金曜日で、皆に挨拶をして第二テントに戻り横になる。テントの簡易畳がなんとありがたかったか。『集団的自衛権』すんなりと決議された。命を守るために、これからもさらに闘いをゆるめるわけにはいかないことを心して経産省前のバス停から座席にすわり帰宅した。
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┗■3.「憲法九条守れ」「戦争反対」「集団的自衛権、絶対反対」
| 「閣議決定、絶対反対」「日本を壊すな」
| 抗議の声が、首相官邸前にこだまする
└──── 渡辺秀之(たんぽぽ舎ボランティア)
○ 戦後日本が、約70年かけて築いてきた「平和的、戦争放棄、非暴力」という日本から世界に向けた約束が、一握りの政治家によって、壊されてしまう。
自民党・公明党連立政権が、「他国を武力で守る集団的自衛権の行使を禁じてきた憲法解釈を変え、行使を認める新たな解釈」を閣議決定する直前の6月30日(月)、7月1日(火)の2日間、首相官邸前抗議行動に参加したので、報告します。
○ 6月30日(月)は主催者告知で、抗議開始は18:30からとあったが、18:00頃にはすでに多くの参加者が、首相官邸前に集結し、「憲法九条守れ」「戦争反対」「集団的自衛権、絶対反対」等の抗議の声を挙げていた。警察の警備は厳しくなく、首相官邸前の道路両側(国会議事堂側、国会記者会館側)の歩道を自由に通行したり、立ち止まって抗議の声を挙げることができた。
参加者は、主催者発表で1万人超えであったが、21時を過ぎても抗議に向かう人の列は途切れず、実際は、もっと多くの参加者であったと思われた。参加者の特徴は、熟年者に混じり10代、20代の若者が目につき、今後の運動の展開に大きな希望が感じられました。
○ 7月1日(火)は主催者告知で、抗議開始は15:00からとあったが、すでに午前中から始まっていたとのことです。
警察の警備は、前日とは打って変わり、厳しい体制で、抗議エリアは首相官邸前の道路片側(国会記者会館側)の歩道のみとなりました。従って、続々とやって来る参加者は、首相官邸前から遠ざかる方向に誘導され、財務省上交差点から、六本木通りに沿って、溜池方面に抗議の列が伸びていきました。参加者は、前日を大幅に上回っていたと思われた。
17:20頃、閣議決定の報が届くと、抗議のコールは、「閣議決定、絶対反対」から「閣議決定、絶対撤回」に変わった。この状況は、2014年6月に、当時の民主党野田首相が国民の反対を押し切って、大飯原発3,4号機の再稼働を決定した時の官邸前抗議行動を思い出させる。
国民の声を聞かず、命(いのち)より経済を優先する政治家の判断。そして、民主党が、後日、国民の厳しい審判を受けたことも思い出す。
○ 私は、2日間の抗議行動に参加して、日本国民が、そして日本社会が少し変化し始めたような印象を受けました。
閣議決定で行使を容認したのは、国民の権利としての集団的自衛権であって、政治家や官僚の権利ではありません。歯止めをかけるのも、私たち国民です。
私たちの民主主義が試されるのは、これからです。
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┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆ 7・3環境省抗議行動!
皆さまの心強いご参加お待ちしています。青山(たんぽぽ舎ボランティア)
☆日時:7月3日(木)午後2時集合
☆場所:霞ヶ関 環境省前
☆内容:「金目でしょ」石原環境大臣抗議申し入れ、白い防御服で女たちダイ・イン、除染目標値を曖昧にし、さらなる被ばくを強いる国に抗議、その他福島が抱える困難を訴えに福島からバスでやってきます。
☆申し入れ中に外で抗議アピール。3時より外国プレス記者会見。
発言・鎌田慧、神田香織、満田夏花、石川逸子(詩の朗読)、その他当日発言多し
主催・原発いらない福島の女たち 080-4518-7368
◆ 『小児甲状腺がん89例は異常多発!全調査データの開示を! 健康調査を! 保養・避難を!』
7/8福島県要請行動&集会参加を!
5月19日(月)福島県民健康調査検討委員会が開催され計89例の小児甲状腺がんとなります。
有病期間4年とすると15倍を超える発生率で明らかに異常多発(アウトブレイク)です。
事故当時福島県に住んでいた0歳から18歳の方に限られており、データの本人開示もなく事態は急を要しています。
あらゆる健康障害を想定し、希望する者どこでも誰にでも、放射能健診を実施することが急務です。
<7月8日(火)福島県要請&集会>
☆11時00― JR福島駅前にて署名
☆14時00- 福島県要請(請願)行動
福島県自治会館(県庁舎隣り)401会議室
☆15時30-記者会見 福島県県政記者クラブ
☆18時30―『小児甲状腺がんは異常多発!全県民健康診断を!』 福島集会
会場 福島県青少年会館(福島市黒岩字田部屋53番5号)
(アクセス)●JR利用の場合 東北新幹線福島駅下車(タクシー約10分 )
主催 放射能健康診断100万人署名運動全国実行委員会 http://hinan.jimdo.com/
実行委員長 井戸川克隆 連絡先 高瀬(080-1082-9980)
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┗■4.新聞より3つ
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◆ 節電で問う脱原発 センサーや検査機械製作 得意分野生かし開発
脱原発を提唱する城南信用金庫(本店・東京都品川区)に同調して、相模原市の中小企業が節電や防災のための新製品を開発している。東日本大震災直後の2011年秋に7社が節電機器「A(あ)らま~」を世に問い、うち6社はさらに災害直後の電気回復時に起こる火災を防ぐ機器「Aらま~2」(仮称)を開発、既に特許も申請し、近く売り出す。
7社は城南信金淵野辺支店(相模原市)の取引先でつくる「城南淵野辺白梅会」(河野八朗会長)のメンバー。プラスチック加工品やセンサー、精密機器組み立て、部品検査機械製作など業種はさまざまなベテラン経営者ぞろい。「福島第一原発の惨状を見て目覚めた」「地球の安全を考えたら原発は必要ない」「電気は便利さの背後に原発という怖さを持っていた」と、社長らは口々に言う。(中略)
その後、防災という視点から考え「2」の開発に乗りだした。大きな地震などの災害で電気が止まった場合、怖いのがアイロンなどを使用中に停電、そのまま避難している間に復旧・通電し、火事になるというケースだ。電力会社は復旧について広報車などで巡回するが、個々の家庭に連絡することはない。
そこで今度は6社で停電したらセンサーが感知、自動的にブレーカーが落ちて電気を止める機器を開発した。河野会長らは「コンパクトで家庭の配電盤に取り付けるだけでOK。避難しているうちに通電しても安心です」。 (後略)
(6月28日東京新聞より抜粋)
◆「沈黙は共犯」一人でも歌う
歌手の横井さん 秘密法廃止や原発ゼロ訴え 11日コンサート
金曜夜に月1回 官邸近くで安倍政権批判
社会派シンガー・ソングライターの横井久美子さん(70)が月に一度、金曜日夜の首相官邸前近くで安倍晋三首相の政権運営を批判する「一人歌い」を続けている。横井さんは「沈黙は共犯。一人でも声を上げる大切さを感じてほしい」と話している。 (略)
(6月21日東京新聞より抜粋)
◆凍結止水作業が難航 (福島第一の1週間)
東京電力福島第一原発では21~27日、高濃度汚染水がたまる海側の地下トンネルの凍結止水作業で、凍結しない問題が続いている。凍結させて2号機タービン建屋地下からの水の流れ込みを断たないと、トンネル内の水抜きは非常に厳しい。水が抜けないと、凍土遮水壁の建設にも影響が出る。
止水はトンネル内に粘土などを詰めた袋をいくつも下ろし、凍結液を循環させて建屋との接続部を凍らせる内容。一カ月半たっても凍らず、原子力規制委員会の更田(ふけた)豊志委員からは「凍土壁より、トンネルの汚染水を最も懸念している」との指摘が出た。
不具合が出ていた新型除染装置「ALPS(アルプス)」は、約3カ月ぶりに3系統全ての運転が再開となった。
たんぽぽ舎です。【TMM:No2213】
2014年7月1日(火)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.集団的自衛権に反対、閣議決定を糾弾
原発並べて(自衛)戦争はできない(山田太郎パンフ)
柳田真(たんぽぽ舎)
★2.安全確保のためのDBA(設計基準事故)思想の破綻
講座レポート 6/26原発事故基礎講座第3回
講師:槌田 敦 さん ※次回は7月17日(木)
中川敦詞(たんぽぽ舎)
★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆ 7・3環境省抗議行動!- 原発いらない福島の女たち
◆ 『小児甲状腺がん89例は異常多発!全調査データの開示を! 健康調査を! 保養・避難を!』
7/8福島県要請行動&集会参加を!
★4.新聞より3つ
◆ 節電で問う脱原発 センサーや検査機械製作 得意分野生かし開発
(6月28日東京新聞より抜粋)
◆「沈黙は共犯」一人でも歌う
歌手の横井さん 秘密法廃止や原発ゼロ訴え 11日コンサート
金曜夜に月1回 官邸近くで安倍政権批判 (6月21日東京新聞より抜粋)
◆凍結止水作業が難航 (福島第一の1週間) (6月28日東京新聞より)
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※7/2【東電抗議行動】にご参加を!
第10回東電本店合同抗議 東電解体!汚染水止めろ! 柏崎刈羽原発再稼働するな! 原発再稼働は日本を滅ぼす
日 時:7月2日(水)18時30分より20時
場 所:東京電力本店前(JR・地下鉄新橋駅徒歩5分)
よびかけ:経産省前テントひろば・たんぽぽ舎
賛同団体:東電株主代表訴訟ほか約96団体(6/30現在)
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┗■1.集団的自衛権に反対、閣議決定を糾弾
| 原発並べて(自衛)戦争はできない(山田太郎パンフ)
└──── 柳田真(たんぽぽ舎)
1.安倍晋三首相らの強硬な「集団的自衛権へのおもわく」で、そして平和の党をうたう公明党は「予想された腰くだけ・屈服」で、遂に集団的自衛権が7月1日、閣議決定された。
世界に誇る9条を持つ日本国憲法が名実ともに自民・公明連立政権によって殺された日として、後世に残る日となる。
私たちは自民党・公明党の集団的自衛権に反対、閣議決定糾弾を訴える。「連立の果実」を優先し、「権力の蜜」に折れた公明党、平和の党の看板を捨てた日を残念に思う。
2.集団的自衛権の行使を認める解釈改憲に反対する学者や弁護士、元官僚らで作る国民安保法制懇は30日声明を発表した。
◇「行使容認は憲法9条の規範性を否定し、わが国の平和主義を捨て去る重大事」とする声明を発表した.小林節・慶應大学名誉教授(憲法)ら法制懇の委員5人はこの日、参院議員会館で会見し、政府の閣議決定案を「単なる言葉遊びで、分析ができないぐらい論理が壊れている」と厳しく批判した。
国民安保法制懇は5月、12人のメンバーで発足。今後、解釈改憲に反対の立場で見解をまとめる。閣議決定後にも法律の整備などが残されていることから小林氏は「これでおしまいと思わず声を上げてほしい」と呼びかけている。 (東京新聞)
3.集団的自衛権への根本批判について、私たちは原発に長年取り組んできた視点から、集団的自衛権-戦争又は自衛戦争の根本的誤りを原発から具体的に指摘したい。
「他国の脅威だ」とか、「自衛戦争だ」とか色々いう人、自民党内の国防-右派系の人々、軍備拡大や戦争好きの人には、『原発を並べて自衛戦争はできない』(山田太郎著)の一読をオススメする。7年前の2007年に出版された小冊子だが、とても説得力がある。
その一節を引用する。
◇ひとたび武器を使用した紛争に日本が巻き込まれたら最後、(日本の)原発が武力攻撃をされる可能性を覚悟せざるを得ない。その場合でも、原発を安全に護ることは不可能である。
◇A.原発に対する武力攻撃には、軍事力などでは護れないこと。したがって、日本の海岸にならんだ原発は、仮想敵(国)が引き金を握った核兵器であること。
B.一たび原発が武力攻撃を受けたら、日本の土地は永久に人が住めない土地になり、再び人が住めるように戻る可能性がないこと。
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┗■2.安全確保のためのDBA(設計基準事故)思想の破綻
| 講座レポート 6/26原発事故基礎講座第3回
| 講師:槌田 敦 さん ※次回は7月17日(木)
└──── 中川敦詞(たんぽぽ舎)
○冒頭前回の鼻血問題について少し触れられました。
日本の御用学者はベータ線被ばくに注目していないということが重要でした。
○ DBA思想について (Design Base Accident)
DBAとは設計基準事故つまり原子炉の設計基準は想定される事故に対して対策を行う思想である。これはウィンズケール事故の教訓から
1.ECCSで原子炉を冷やす
2.放射能を格納容器で閉じ込める
という形でDBA思想は完成した。
しかし、起こりえないはずの苛酷事故がスリーマイル、さらに福島で起きた。DBA思想が守られれば大丈夫のはずが福島事故では科学技術で守れなかった。
まず第一に、電源が確保できず、原子炉の状態が分からなくなり低圧注水系が使えず炉心を冷却できなくなってしまった。また、間違った測定値が出てきた。
さらに、非常用復水器に水素が溜まるという欠陥からECCSを削除したため使用ができず苛酷事故に至った。
第二にDBAでは事故になった時、通常の冷却系を解除してECCSで炉心を冷やす。しかし、東電は通常の冷却系と混在使用して混乱状態になった。しかも、冷却の主力を消防ポンプに求めるなどのデタラメ運転を行い苛酷事故になった。
○ DBA思想は失敗から破綻へ
ウィンズケール事故を機会にDBA思想は完成した。しかし、福島事故が起きた以上この事故を新しいDBAにしなくてはならない。新しい対策をせず、その他対策設備のコスト高で事故対応できないのであればDBA思想は失敗を超えて破綻となる。
原子力は科学技術ではなく、安全の主張はもはや許されない。
◇次回の基礎講座は
日 時:7月17日(木曜日)18:30開場 19:00開会 ※日程にご注意ください。
原発事故基礎講座第4回『スリーマイル原発と川内原発について』(仮題)
講 師:槌田 敦さん
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
皆様のご来場をお待ちいたしております。
たんぽぽ舎です。【TMM:No2212】
2014年6月30日(月)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.東電の暴力的な株主総会運営=不当なやり方・ひどい議事運営5点指摘
もはや株式会社の総会ではない~
安倍政権の強引な原発再稼働・原発輸出と符合した動き
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.原子力防災計画・訓練に目をつぶる規制委田中委員長~のらりくらりの答弁
原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会! その9
木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
★3.「短信」その3-6/28(土)明治公園集会
柳田 真(たんぽぽ舎)
★4.新聞より3つ
◆川内再稼働 食い止めろ 東京で5000人超抗議
「経済より命が大事」 秋にも可能性 (6月29日東京新聞より抜粋)
◆政府が加盟目指す「原子力賠償条約」
原発事故メーカー免責 発生国側に責任 輸出容易に
(6月30日東京新聞より抜粋)
◆再稼働、原発輸出推進の一方 賠償の備え及び腰 事故補償条約
(6月30日東京新聞より抜粋)
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※7/2【東電抗議行動】にご参加を!
第10回東電本店合同抗議 東電解体!汚染水止めろ!
柏崎刈羽原発再稼働するな! 原発再稼働は日本を滅ぼす
日 時:7月2日(水)18時30分より20時
場 所:東京電力本店前(JR・地下鉄新橋駅徒歩5分)
よびかけ:経産省前テントひろば・たんぽぽ舎
賛同団体:東電株主代表訴訟ほか約96団体(6/30現在)
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┗■1.東電の暴力的な株主総会運営=不当なやり方・ひどい議事運営5点指摘
| もはや株式会社の総会ではない~
| 安倍政権の強引な原発再稼働・原発輸出と符合した動き
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
○ 少数株主は国会で言えば、いわば「野党」である。
民主主義の基本は、少数意見であっても良いものは取り入れ、最低限その意見表明の機会を保障し、言論の自由を守るものでなければならない。
株式会社の株主総会も、一定の範囲に限られるとしても同様に意見表明の機会を保障するべきものであることは当然である。
まして、規定数の提案株式数を集めて議案として提案されているものについては、討論の対象として会社の提案と同等の権利を保障しなければならない。
これまでの東京電力株主総会において、その権利は侵害され、年々悪化してきていた。福島原発震災を引き起こした企業として、その権利を侵害し続けることは二重に許されないことである。
○ 6月26日に東京国際フォーラムにおいて開催された東電第90回株主総会は、さらに一線を越えて権利を侵害し、暴力的な株主総会運営であった。
第一に、一昨年から行われてる「一括上程、一括審議」は、あまりにも株主の権利を不当に侵害するものである。
前年度の報告事項、次年度への会社側の提案、提案株主からの提案、事前の文書質問への回答を全部終わってからしか株主の声を聞かない。では、会社報告に重大な誤りがあったら何時議論が出来るのか。前年度の会社報告の質疑討論を経てから、それを承認して初めて次年度の議論をすることが出来る。これでは会議のていを成していない。
第二に、議長や演壇上の議事運営担当者には、質問者の発言時間にしか関心がない。しかもその計測を誤り不当に発言を打ち切ろうとしたことについても謝罪すらしない。3時間20分を乗り切れば後は大株主(最大の株主は国)の賛同で総会は成立するから、中身はどうでも良い。まさしく形骸化と強権化した総会だ。
第三に、発言者を暴力的に阻止し、さらに排除する行為は、ついに負傷者を出す事態に至った。
総会の終わりに近づいた午後1時3分過ぎ、質問に立っていた人物に対して議長がマイクを切断させて発言を阻止し、さらに「退場」を宣言して強引に議場から排除しようとし、事件が起きた。東電職員と一緒に転倒した結果、救急搬送された。しかし數土文夫会長は議事を止めることもなく、全ての株主提案議案を否決した。暴力的排除とともに議事進行のみが目的と化し、議事そのものは議論も尽くさず会社の提案を追認する意味しか持たせない総会運営に正当性はない。
「議事整理権」をもって発言者を議場から排除することが出来るのは発言者が単に長時間発言をしたというだけでは足りず、議場で暴力行為を行う等の具体的な緊急性がなければならない。転倒するまでの間、発言者は東電職員に取り囲まれた状態で、議事妨害など生じてはいない。議長が退場を命じため東電職員が強引に連れ出そうとして発生した。
第四に、多数の質問者がいたにもかかわらず議事を打ち切った。
今回の議事時間は3時間23分で、2011年の6時間9分、2012年の5時間31分、2013年の3時間41分よりさらに短縮された。大震災前の2010年は3時間1分だった。議長が目指したのは震災以前の総会議事進行だった。時間短縮のみが目的化しており、総会のていを成していない。
第五に、開会する前に会場前で行おうとした宣伝活動を妨害し続けた。
事前にビラまきと共に会場前での宣伝行動も許可をしていたのに、当日突然妨害し実力で排除しようとした。
これもまた、過去の総会では妨害こそあれ排除する行為はなかったことだ。
もはや抗議や宣伝も会場までは許さない対応に出ている。
○ 国が過半数の株式を保有している今、東電は政権の意向に基づき行動している。
安倍政権の原発再稼働を始めとしたエネルギー政策の歪みが東電の対応にも表れている。政権が何を目指そうとも、実態としては原発再稼働政策は破たんを来しており、いまさら原発がベースロードになどなりようはずはない。
しかし原発利権や核兵器開発への技術確保など、エネルギー政策ではない別の・不純な動機で核開発を継続しようとしているのは明らかであり、これは平和と安全に重大な脅威を与える行為である。集団的自衛権行使と合わせて考えれば、とてつもなく危険な事態を引き起こそうとしていることに警報を鳴らしておかねばならない。
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┗■2.原子力防災計画・訓練に目をつぶる規制委田中委員長~のらりくらりの答弁
| 原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会! その9
└──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
去る3月12日に米原子力規制委員会前委員長グレゴリー・ヤツコ氏が泉田新潟県知事と対談をして、「避難計画が不十分なら、米国では原子力規制委が原発停止を指示するだろう」と指摘した。そして、川内原発は勿論多くの原発立地・周辺地域で原子力防災計画が全く不十分で特に避難計画も避難訓練も全く非現実的であることが指摘されている。にもかかわらず、原子力規制委員会が用意したのは、「その5」で紹介した「緊急時の被ばく線量及び防護措置の効果の試算」だけ。
それ故に、6月25日の田中委員長記者会見でロイター記者が鋭く「地元の自治体の避難計画、防災計画について、規制委員会が評価会合を開くべきでは」と質問した。しかしながら、委員長の応答はのらりくらりで、時に高圧的。原子力防災指針を作っておきながら、「それが規制委員会の仕事として位置付けられていない」、「規制庁の職員、防災課の方たちも地元の要望に応じていろいろ相談に乗っている」、「法的な枠組みのもとで、規制委員会、規制庁はできることをやっている(片山審議官)」と逃げる。
http://www.nsr.go.jp/kaiken/(6月25日速記録、会見映像)
原子力マフィアの組織IAEAでさえ必要とする深層防護の第5層「防災」について、日本の規制委員会が全く評価しないのは本当におかしい。
「国民の生命、健康及び財産の保護、環境の保全」に資することを目的として設置された原子力規制委員会が、その目的を果たせないことが明らかなのに、防災・避難に目をつぶって川内他の既存原発の再稼働を目論んでいる。許せない。
☆7月9日(水)規制委員会抗議行動 昼の12時から13時30分まで
東京六本木の「六本木ファーストビル」(原子力規制庁)前。参加歓迎!
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┗■3.「短信」その3-6/28(土)明治公園集会
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎)
▲「原発を止めることは日本の核武装に待ったをかけること」=6月28日(土)の明治公園で経済評論家の内橋克人さんが述べたことば。朝日新聞が小さい見出し記事で報告した中にもこのことばが載っていた。今回の原発再稼働は日本をいつでも核武装(原爆を持つこと)できるようにすることと直結していると訴えてきた私たちには、貴重で重要な発言と聞こえた。
▲6月28日の明治公園集会は、雨が降って大変だったが、たんぽぽ舎と再稼働阻止ネットの20数人で1300枚のビラを配布できた。ビラは、7/2東電抗議、7/3環境省抗議、7/9規制委員会昼休み抗議などのセット。ご協力いただいた皆さんありがとう。
▲また、デモ行進の途中でうれしい反応があった。通行の人々から“やさしい・好意的な反応”がいくつもかえってきたことである。昨年の明治公園からのデモの時にはあまり感じられなかったことで、今年は小さくない変化(良いこと)だと思った。
九州電力川内原発の再稼働の動きや集団的自衛権の強引な進行(安倍政権)が人々の意識に影響していると感じた。
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┗■4.新聞より3つ
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◆川内再稼働 食い止めろ 東京で5000人超抗議
「経済より命が大事」 秋にも可能性
今秋以降に第一号となる可能性がある九州電力川内(せんだい)原発(鹿児島県)の再稼働に反対しようと、大規模な抗議活動が二十八日、東京都新宿区の明治公園などであった。毎週金曜日に首相官邸前で脱原発を訴えている首都圏反原発連合など三団体が主催。時折強い雨が降る中、約五千五百人(主催者発表)が「再稼働を食い止めたい」と声を上げた。
デモに先立ち開かれた集会では、「川内原発増設反対鹿児島県共闘会議」の野呂正和事務局長が「全国で初めて再稼働されようとしている川内で闘っている。お年寄りら要援護者の避難計画もずさんだ。皆さんも一緒に闘ってほしい」と呼び掛けた。最後に「命よっか大事なものがあって、よかとですかー」と方言で叫ぶと、公園を埋めた参加者から拍手が上がった。(中略)
経済評論家の内橋克人さんは「原発再稼働の行き着くところは、戦争の抑止力としての核武装」と、集団的自衛権の行使容認問題とも絡めて反対を訴えた。川内原発は現在、原子力規制委員会の優先審査が進んでおり、審査終了は九月以降の可能性が高い。再稼働を阻止しようと、鹿児島地裁で住民らによる運転差し止め訴訟が審理中だ。(後略) (6月29日東京新聞より抜粋)
◆政府が加盟目指す「原子力賠償条約」
原発事故メーカー免責 発生国側に責任 輸出容易に
政府は、原発を持つ国同士が重大事故時の賠償金を支援する条約を、米国などと結ぶ方針を決めた。表向きは被害に備えるためだが、条約では事故の賠償責任は発生国の電力会社が全て負うルールで、本当の狙いは、日本から原発輸出をしやすい環境づくりにある。条約加盟で、日本は脱原発からさらに遠ざかる。
(後略) (6月30日東京新聞より抜粋)
◆再稼働、原発輸出推進の一方 賠償の備え及び腰 事故補償条約
政府は、原発輸出の環境整備に熱を上げる一方で、原発事故への損害賠償への備えを抜本的に改善するという肝心の部分では、腰が引けている。今秋にも九州電力川内原発(鹿児島県)の再稼働が現実味を帯びているにもかかわらずだ。
(中略)
日本で今、原発事故が起きた場合、損害賠償の備えは電力会社が加入する1200億円の保険金だけ。政府が資金を供給し東電に賠償の原資を貸し付ける原子力損害賠償支援機構の仕組みはあるが、資金量は東電対応で手いっぱい。とても新たな事故には対応できそうもない。(中略)
これに対し、原発事故の被害は途方もなく大きい。福島事故の場合、賠償や除染、除染で出た放射性廃棄物の中間貯蔵施設の建設、原発での事故収束作業の費用が膨らみ、東電や政府の資料からみた総額は11兆円に達する。(中略)
いち早く現在の危険な状態を解決するのが、政府と国会の責務だが、抜本的に見直すと約束した期限から既に2年近くがすぎてしまっている。
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┗■3.新聞より5つ
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◆福島の被災者は苦しんでいる 「東電にイジメラれてズタズタ」
世間の忘却と反比例するように、苦悩が深まっている。福島原発事故の被災者たちだ。自殺を防ぐ電話相談「福島いのちの電話」には昨年、過去最多の相談があった。自殺の増加にも歯止めがかからず、アルコール依存症も深刻化している。仮設住宅での孤独死も後を絶たない。被災者たちの心の疲れはもはや限界に近づいている。閣僚の「金目」発言は、そうした心にまた一つ重荷を加えた。
◇孤独死 二本松の仮設で4日
今月4日、福島県二本松市の仮設住宅。浪江町から原発事故で避難していた一人暮らしの男性(74)が、自室で息絶えているところを自治会長に発見された。(中略)
一人暮らしの人が誰にもみとられずになくなる「孤独死」は、仮設住宅で暮らす浪江町民に限っても最近2カ月で3件あった。浪江町以外でも、避難者の孤独死は決して珍しくない。原発事故から3年がたつが、大半の避難住民の心は疲れ切っている。「福島いのちの電話」の昨年の相談件数は、過去最高の18194件だった。
(略)
◇「お金いらない元に戻して」心のケアでは解決せず・・・法整備しかない
(6月27日東京新聞「こちら特報部」より抜粋)
◆ 政治見て「踏ん張らねば」 (金曜日の声)
○横浜市旭区の自営業 藤井洋子さん(63) 最近、少し足が遠のき「私の中で風化が始まっている」と自問していた。でも、集団的自衛権をめぐる政治の様子を見て、踏ん張らないとと思った。個々人が意志を持ち続けることが大事。
○茨城県坂東市の無職 松本英一さん(39) 原発事故は、2000年間も守られてきた日本の国土を、人が住めない地にしてしまった。福島が収束していない状況で再開を急ぐことには反対。原発ありきの政策をまず見直すべきだ。
(6月28日東京新聞より抜粋)
◆ ひ・と・も・よ・う:東電、緊迫の49時間を記録 白石草さん
東京電力福島第1原発事故(2011年)で、対応に追われる東電内部の様子を記録したドキュメンタリー「東電テレビ会議 49時間の記録」(206分)が、優れた科学報道をたたえる今年の「科学ジャーナリスト大賞」を受けた。制作統括を務めたインターネットテレビ局「OurPlanet?TV」代表の白石草(はじめ)さん(44)は「原発で何が起きたかを多くの人に知ってほしい」と話す。
東電が公開した数秒?10分程度の映像274本(計49時間)を時系列で並べ直し、専門用語の解説や字幕を足した。刻々と悪化する状況を見る人に共有してもらうため、加工は最小限に抑えた。背広(本店)と作業着(現地)との本音のやりとりから、事態の深刻さが伝わる。
大手テレビ局で経験を積み、01年に独立した。非営利のメディア。人権や環境といった従来のテーマに「福島」も加わった。「大メディアが忘れてしまうこともしつこく追いかけます」。
自主上映希望はウェブサイト(http://www.touden49.net/)へ。
(6月23日毎日新聞より)
※編集部より:先日「スペースたんぽぽ」で上映会を開催しました。大変好評でした。
再度の上映会を計画しています。
◆原発コスト 火力より割高
専門家試算 福島第一の対策費増加
(6月27日朝日新聞見出し)
◆東電一律5万円増拒否 浪江町民慰謝料の和解案
東京電力福島第一原発事故による避難が続く福島県浪江町の町民約1万5千人が、慰謝料の増額を求めた裁判外紛争解決手続き(ADR)で、東電は、原子力損害賠償紛争解決センターが提示した「一律月5万円」を増額する和解案を拒否する回答を、センターと町に伝えた。
センターは、一律5万円に加え、75歳以上の高齢者にはさらに3万円増額するとの和解案を示していたが、東電は「高齢者で持病のある人」に限定し、月2万円増額すると回答した。
慰謝料は、文部科学省の原子力損害賠償紛争審査会が示した指針で、月10万円と定められている。東電は26日の株主総会で質問を受け、回答の中身には触れずに「多くの方に一律に指針を上回る賠償をすることは、指針の考え方から乖離(かいり)し公平性を欠く」と答えた。
浪江町側は25万円増やし一律35万円を支払うよう求め、センターが和解案を提示した。町は既に和解案の受け入れを表明している。